JP2014050967A - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筆記部が非対照型であり、該筆記部が回転可能であることを特徴とする筆記具A。
【選択図】図1
Description
しかしながら、ペン先をしっかり固定してしまうと、持ち方によってペン先が傾きづらいなどの課題がある。
(1) 筆記部が非対照型であり、該筆記部が回転可能であることを特徴とする筆記具。
(2) 筆記具本体となる軸部が非円形軸であることを特徴とする上記(1)に記載の筆記具。
(3) 筆記部の外周部が樹脂成形品で形成されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の筆記具。
(4) 筆記部と筆記具本体との嵌合部が円形であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の筆記具。
また、筆記部の外周を樹脂成形品にすることで手を汚すことなく筆記部の位置を任意に調整することができる。
図1〜図7は、本発明の実施形態の一例を示す筆記具の各図面である。
本実施形態の筆記具Aは、マーキングペンタイプの筆記具であり、図1〜図3に示すように、筆記具本体(軸部)となる軸筒10、インク吸蔵体20、中継多孔体30、ペン先40、キャップ体60を備えている。
軸筒10は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラス等で形成されるものであり、筆記具用インクを含浸したインク吸蔵体20を収容する有底筒状の後軸11と、ペン先40を固着する先軸15とを有している。
後軸11は、例えば、PP等からなる合成樹脂を使用して長い有底楕円筒形(楕円軸)に成形され、筆記具本体として機能する。この後軸11は、後端側内部にインク吸蔵体20の後端部を保持する保持片からなる保持部材12が設けられており、後軸全体及び後述する先軸は不透明又は透明(及び半透明)に成形されるが、外観上や実用上の観点からいずれを採用しても良い。また、後軸11の開口部13に先軸15が嵌合等により固着される構造となっている。
また、用いるインク組成は特に限定されず、アンダーラインペン等ではインクに蛍光色素、例えば、ベーシックバイオレット11、ベーシックイエロー40などを含有させることできる。
一部が幅広からなる筆記部を意味するものである。
また、ペン先40の本体部42の外周面上には、先軸15の嵌入部18に設けた嵌合部18aに嵌合するための嵌合突部42aが設けられている。なお、本体部42の底面は、平坦状となる面削ぎ部44となっている。
また、筆記部となる多孔体45は、筆記しやすい傾きとなるように、好ましくは、本体軸の長軸方向に対して、40〜90°の角度で傾いていることが望ましく、本実施形態では、75°の傾きとなっている。
これらの筆記部となる多孔体45の形状、傾き等は、筆記等の使い勝手に合わせて適宜設定される。また、筆記部となる多孔体45は、描線幅が太いものであり、好ましくは、描線幅2mm以上、更に好ましくは、描線幅3mm以上の描線幅となる筆記部である。
また、保持体55の可視光線透過率が80%以上であれば、筆記方向に書いてある文字を良好に視認できるものとなる。なお、可視光線透過率は、多光源測色計を用いて反射率を測定することで求めることができる。
なお、保持体55の外周の表面に透過率の高いゴムシート等の被覆をすることで、調整時において、滑らず回転することができる。
この構造のペン先40では、インク吸蔵体20からのインクを中継多孔体30、隙間部48、凸部49a、インク誘導部50、筆記部となる多孔体(ペン芯)45へと毛管力作用により連続的に供給できる構造となっており、適切なインク流量を確保して筆記時の掠れを防止し、筆記流量の安定とインク吸蔵体のインクを十分に使い切ることができる構造となっている。
嵌合部の数、周長などを調整することにより好適な嵌合力とすることができるものとなっている。
図5〜図7は、筆記部45を回転させた状態の一例を示す各図面であり、図5(a)〜(c)は筆記具Aを回転させる前の筆記具の正面図、左側面図、平面図であり、図6(a)〜(c)は、図5の筆記具の筆記部45を45°回転した際の状態を示す各図面、図7(a)〜(c)は図5の筆記具の筆記部45を90°回転した際の状態を示す各図面である。
また、筆記部45の外周となる保持体は樹脂成形品で成形することができるので、手を汚すことなく筆記部の位置を任意に調整することができるものとなる。
また、インク誘導部50を保持体55の長手方向中央部に形成することにより、筆記方向を定め易く、非常に筆記しやすい形状となるものである。
更に、インク誘導部50には、直接液体が供給される機構とすることにより、インクを効率的に筆記部となる多孔体45に供給することができるものとなる。
本発明では、筆記部が非対照型であり、該筆記部が回転可能であることを特徴とするものであるので、これ以外の構造は特に限定されないものであり、例えば,筆記部へのインク供給機構は特に限定されず、上記実施形態の筆記具Aにおいて、インク吸蔵体20からのインクを中継多孔体30、隙間部48、凸部49a、保持体55のインク誘導部50、ペン芯45へと毛管力作用により連続的に供給できる構造としたが、隙間部48、並びに凸部49aとを設けることなく、それぞれ省略してインクの供給を行ってもよいものである。
また、上記実施形態の筆記具Aでは、筆記具本体の軸筒などを楕円軸に形成したが、三角形状、四角形以上の方形状などの異形形状にしても良いものである。特に、筆記具本体の持ち方が固定される楕円形状等の異形形状の軸筒であっても、筆記しやすい任意の位置にペン先となる筆記部の向きを容易に調整することができると共に、筆記時には筆記部は回転しない構造となる筆記具が提供されるものとなる。
図9は、ペン先が中継多孔体と筆記部となるペン芯が一体となった従来型のペン先70を用いたものであり、
この構造のペン先70は、インク吸蔵体20からのインクが中継多孔体71、筆記部となるペン芯72へと毛管力作用により連続的に供給できる構造となっている。また、該ペン先70を嵌入保持する保持体75が先軸部15に上記実施形態と同様に嵌合されている。この保持体75には、ペン芯72を保持するペン芯保持部76と中継多孔体71を嵌入保持する嵌入孔77と保持体後端外周に先軸15の嵌入部18に設けた嵌合部18aに嵌合するための嵌合突部78が設けられる構造となっている。
この形態の筆記具Bでは、ペン先70は、保持体75の後端側の外周面上に、筆記具本体10の先軸15の嵌入部18に設けた嵌合部18aに嵌合するための嵌合突部78が設けられる構造となっているので、ペン先70の中継多孔体71を先軸15の嵌入部18に嵌入すると、嵌合突部78は嵌合部18aに嵌合して取り付けられることとなる。本形態では、上記嵌合突部78と嵌合部18aの嵌合形状は、共に環状(円形)であるので、樹脂成形品で構成される保持体75のペン芯保持部76の外周面を手で回転させると、簡単に筆記部となるペン芯72を360°回転させることができ、ペン芯72の位置を上記図1の実施形態と同様に任意に調整できるものとなり、かつ、筆記時には筆記の際の筆圧以上の嵌合力(固定力)で上記嵌合を行っているので、筆記部となるペン芯72は回転しない構造となる筆記具となるものである。なお、上記嵌合力の調整は、上記実施形態と同様である。
また、ペン先40の本体部42の外周面上には、上記2つの嵌合部に対応して先軸15の嵌入部18に設けた第1嵌合部18a、第2嵌合部18bにそれぞれ嵌合するための第1嵌合突部42a、第2嵌合突部42bを設けたものである。
この2つの嵌合部を有する形態の筆記具でも、ペン先40は、本体部42の外周面上に、筆記具本体10の先軸15の嵌入部18に設けた第1嵌合部18a、第2嵌合部18bにそれぞれ嵌合するための第1嵌合突部42a、第2嵌合突部42bが設けられる構造となっているので、ペン先40の本体部42を先軸15の嵌入部18に嵌入すると、第1嵌合突部42a、第2嵌合突部42bはそれぞれ第1嵌合部18a、第2嵌合部18bにそれぞれ嵌合して取り付けられることとなる。そして、上記第1嵌合突部42aと第1嵌合部18a、並びに、第2嵌合突部42bと第2嵌合部18bの各嵌合形状は、共に環状(円形)であるので、樹脂成形品で構成される筆記部45の外周面となる保持体55を手で回転させると、簡単に筆記部45を360°回転させることができ、筆記部45の位置を任意に調整できるものとなり、かつ、筆記時には筆記の際の筆圧以上の嵌合力(固定力)で上記嵌合を行っているので、筆記部45は回転しない構造となる筆記具となるものである。上記嵌合力の調整は、上記実施形態と同様である。
10 筆記具本体
11 後軸
15 先軸
20 インク吸蔵体
30 中継多孔体
40 ペン先
45 筆記部
50 インク誘導部
55 保持体
60 キャップ体
Claims (4)
- 筆記部が非対照型であり、該筆記部が回転可能であることを特徴とする筆記具。
- 筆記具本体となる胴部が非円形軸であることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
- 筆記部の外周部が樹脂成形品で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
- 筆記部と筆記具本体との嵌合部が円形であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の筆記具。
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