JP2005297540A - 筆記具 - Google Patents

筆記具 Download PDF

Info

Publication number
JP2005297540A
JP2005297540A JP2004358147A JP2004358147A JP2005297540A JP 2005297540 A JP2005297540 A JP 2005297540A JP 2004358147 A JP2004358147 A JP 2004358147A JP 2004358147 A JP2004358147 A JP 2004358147A JP 2005297540 A JP2005297540 A JP 2005297540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
writing
pen body
ink
pen
writing instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004358147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4641789B2 (ja
Inventor
Toshifumi Kamiya
俊史 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2004358147A priority Critical patent/JP4641789B2/ja
Publication of JP2005297540A publication Critical patent/JP2005297540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641789B2 publication Critical patent/JP4641789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

【課題】軸筒の持ち方や保持角度に関わりなく、一定幅の描線を容易に描くことができるとともに、筆記部を筆記面に密着させられる傾斜角度範囲を広くすることができるようにする。
【解決手段】筆記部15bを形成したペン体12を、軸筒11の先端部に配している筆記具において、前記ペン体12は、筆記に伴い軸筒11に加えられる力により、その筆記部15b全体が筆記面に接触するように傾動自在に支持されていることを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、蛍光マーカ、アンダーラインペン、マーキングペン、ホワイトボードマーカ、ペイントマーカ、油性マーカ、水性マーカ等の各種の筆記具に関する。
図29(a),(b),(c)は、従来の筆記具によって紙面に筆記する場合の説明図、図30(a),(b)は、従来の筆記具によってホワイトボードに筆記する場合の説明図、図31(a),(b)は、従来の筆記具によってホワイトボードに筆記する場合の説明図、図32は、一例に係る従来の筆記具の要部拡大図である。
従来、蛍光インキを用いた蛍光マーカ、アンダーライン、マーキングペン等と呼ばれる筆記具においては、幅広の線を描くため、角芯,チゼル芯,ナイフカット状ペン先等と呼称される、筆記面に線接触する幅広形状の筆記部1aを形成したペン体1が用いられている。
上記した蛍光マーカ等と呼称されている筆記具は、紙面(筆記面)Sに対し軸筒(図示しない)を一定の角度となるように保持しながら筆記することで、図29(a)に示すように、一定幅の描線2を筆記するようにしている。
しかし、上記従来の筆記具において、紙面Sと筆記部1aとが平行でなければ、換言すると、筆記部1a全体を紙面Sに接触させないと、同図(b),(c)に示すような、幅の一定しない不規則な描線2b,2cとなって一定幅の描線を得られないため、筆記している間、筆記部1aと紙面Sとの角度に留意しなければならないという煩わしさがある。
また、図30(a),(b)に示すように、ホワイトボード3等の垂直な筆記面(ボード面)3aに筆記するためのホワイトボードマーカ等の筆記具4は、筆記面3aとペン体5の筆記部5aとを平行に保つことが難しい。
特に、同図(a)に示すように、筆記面3aの高い位置に筆記する場合と、同図(b)に示す低い位置に筆記する場合とでは、上記した筆記具4の傾斜角度を一定に保つために、筆記する高さに応じてその筆記具4の持ち方を変える等の工夫が必要になる。
さらに、図31(a),(b)に示すように、サイズの大きな筆記用紙6に描画することを目的としたポスターカーラやペイントマーカ等の筆記具7においては、描画している途中において、その筆記具7の角度が大きく変動してしまい、描線の幅を一定に保てないという上記した各筆記具と同様の課題がある。
ところで、油性マーカや水性マーカのようにすばやく筆記することを目的とした筆記具では、乱雑に筆記されることが多く、このため描画幅が一定でなく、これに起因して筆記した文言が非常に読みにくくなる。さらには、段ボールやビニール袋等の被筆記物に筆記する場合、それらの被筆記物の筆記面が不規則に凹凸していることが多いために、その筆記面の角度が不時に変化して線幅を一定にすることが難しく、筆記した文章が判読しにくいという課題がある。
上記した筆記部の角度を変更できるようにした筆記具として、例えば実開平4−54887号公報(以下「特許文献1」という)や実開昭63−156790号公報(以下「特許文献2」という)に開示されているものがある。
まず、特許文献1に記載された筆記具は、筆記チップと、この筆記チップに連設するレフィールと、筆記チップを保持し出没させる口金と、軸筒とからなるものであり、その軸筒の先端部に口金の後端一側部をピンで軸支するとともに、口金の後端他側部を揺動可能として口金の軸線と軸筒の軸線の角度が変化できるように構成されているものである。
また、特許文献2に記載された筆記具300は、図32に示すように、外軸304の先端に誘導芯押さえ303の基端部を挿入固定しているとともに、その誘導芯押さえ303の先端部に形成した回転中心凹部301に、誘導芯302を挿入したチップ305を取り付けたチップ押え306の回転中心凸起306aを揺動可能に嵌合支持させた構成のものである。
実開平04−054887号公報 実開昭63−156790号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている筆記具では、筆記部を一定の角度にすることはできるものの、筆記面の角度の変化に追随させられず、描線の幅を一定に保つことができないものであり、このため、上記した従来の各筆記具と同じく、筆記面の角度に合わせて軸筒の保持角度を頻繁に調整しなければならないという欠点がある。
また、特許文献2に記載された筆記具300では、図32に示すように、チップ押え306の回転中心凸起306aの傾動中心O1から筆記部305aにおろした垂線の長さH1が、その筆記部305aの長さL2よりも長いために、外筒304の保持角度に追従できる角度範囲が狭いという欠点がある。
追従できる角度範囲は、傾動中心O1と筆記部305aの両端305a′,305a″を通る2つの直線I,IIを最大傾斜限界角度とした角度範囲内であり、これよりも紙面若しくは筆記具300が傾斜したとき、チップ305の筆記部305a全体を筆記面に密着させることができず、また、筆記部305aは、筆記面から逃げる方向(離間する方向)に傾動してしまう。
すなわち、当該特許文献2に記載された筆記具は、筆記部305aの手前側端面に引いた直線IIが、チップ305の最大傾斜限界角度範囲の外側になっているのである。
これは、筆記部305aを予め筆記面と平行に保ったまま接触させても、チップ305が傾動して、その筆記部305aが筆記面から離れてしまうことを意味している。すなわち、上記特許文献2に記載された筆記具では、チップ305の筆記部305aを筆記面に密着させることが困難である。
そこで本発明は、軸筒の持ち方や保持角度に関わりなく、一定幅の描線を容易に描くことができるとともに、筆記部を筆記面に密着させられる傾斜角度範囲を広くすることができる筆記具の提供を目的としている。
上述した課題を解決するための本発明に係る筆記具の構成は、下記の各請求項に記載したとおりである。
請求項1に記載した筆記具は、筆記部を形成したペン体を、軸筒の先端部に配しているものであり、前記ペン体を、筆記に伴い軸筒に加えられる力により、その筆記部全体が筆記面に接触するように傾動自在に支持していることを特徴としている。
請求項2に記載の筆記具は、請求項1に記載した構成において、筆記に伴い軸筒に加えられる力により、ペン体の傾動中心に生じる、筆記部を筆記面に接触させようとする力が、そのペン体の傾動中心と筆記部の両端を通る2つの直線のなす角度範囲内に生じるように、筆記部とペン体の傾動中心とを配置している。
請求項3に記載の筆記具は、請求項2に記載した構成において、筆記部とペン体の傾動中心との距離を近接させて配置している。
請求項4に記載の筆記具は、請求項3に記載したペン体の傾動中心と筆記部との距離を、その筆記部の長さとほぼ等しいか又はその長さよりも短く設定している。
請求項5に記載の筆記具は、請求項2〜4のいずれかに記載したペン体の傾動中心を、軸筒の中心軸線から離間して位置させている。
請求項6に記載の筆記具は、請求項1〜5のいずれかに記載した構成において、インキ吸蔵体が軸筒内に収納され、かつ、そのインキ吸蔵体に吸蔵されているインキを筆記部に誘導するインキ誘導部がペン体に形成されているとともに、そのインキ誘導部をインク吸蔵体に挿入しており、上記インキ吸蔵体に、これに挿入されたインキ誘導部の傾動を許容する傾動許容溝を形成している。
請求項7に記載の筆記具は、請求項6に記載したインキ誘導部の傾動方向に、インキ吸蔵体の傾動許容溝を一致させるための位置決め機構を設けたものである。
請求項8に記載の筆記具は、請求項7に記載した位置決め機構は、インキ吸蔵体に突設されたリブと、軸筒内に形成されたリブ嵌合溝とからなる。
請求項9に記載の筆記具は、請求項8に記載したインキ吸蔵体は、インキを吸蔵する中綿の外周面に外装材を嵌装してなるものであり、その外装材にリブを形成している。
請求項10に記載の筆記具は、請求項1〜9のいずれかに記載のペン体が、軸筒に対しペン体支持部材を介して軸支されている。
請求項11に記載の筆記具は、請求項1〜10のいずれかに記載の構成において、ペン体の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構が設けられている。
請求項12に記載の筆記具は、請求項11に記載した傾斜角度規制機構は、ペン体支持部材と軸筒に形成された互いに組となる規制部材により構成されている。
請求項13に記載の筆記具は、請求項11又は12に記載した構成において、互いに組となる規制部材は、ペン体支持部材に形成された、ペン体の傾斜角度を規制するためのガイド孔と、軸筒側に形成された、ガイド孔に挿入される傾動規制ピンである。
請求項1〜13に記載した発明によれば、筆記に伴い軸筒に加えられる力により、ペン体が、これの筆記部全体が筆記面に接触するように傾動するので、軸筒の持ち方や保持角度に関わりなく、一定幅の描線を容易に描くことができる。
請求項1〜13に記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項に記載した発明によれば次の各効果を得ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、筆記部とペン体の傾動中心の配置関係を調整するだけで、ペン体の傾動中心に生じる、筆記部を筆記面に接触させようとする力を、そのペン体の傾動中心と筆記部の両端を通る2つの直線のなす角度範囲内に容易に生じさせられる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項2に記載した筆記部とペン体の傾動中心との距離を近接させて配置しているので、ペン体の筆記部を筆記面に接触させようとする力が生じるペン体の傾斜角度範囲を広くすることができ、軸筒を大きく傾けた角度に保持して筆記するときにも、一定幅の描線を容易に描くことができる。
請求項4に記載した発明によれば、請求項3に記載のペン体の傾動中心と筆記部との距離を、その筆記部の長さよりも短く設定しているので、ペン体の筆記部を筆記面に接触させようとする力が生じるペン体の傾斜角度範囲を容易に広げることかできる。
請求項5に記載した発明によれば、請求項2〜4のいずれかに記載したペン体の傾動中心を、軸筒の中心軸線から離間して位置させているので、筆記面に対するペン体の傾斜角度範囲を変化させることができる。
請求項6に記載した発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載したインキ吸蔵体に、これに挿入されたペン体のインキ誘導部の傾動を許容する傾動許容溝を形成しているので、ペン体の傾動を容易に行わせることができる。
請求項7に記載した発明によれば、請求項6に記載に記載したインキ誘導部の傾動方向に、インキ吸蔵体の傾動許容溝を一致させるための位置決め機構を設けているので、軸筒に対するインキ吸蔵体の位置決めを行う必要がない。
請求項8に記載した発明によれば、請求項7に記載した位置決め機構を、インキ吸蔵体に突設されたリブと、軸筒内に形成されたリブ嵌合溝とから構成しているので、簡易な構造にすることができる。
また、傾動許容溝をインキ吸蔵体に形成する際に、そのリブを保持して安定した状態での加工を行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載したインキ吸蔵体が、インキを吸蔵する中綿の外周面に外装材を嵌装してなるものであり、その外装材にリブを形成しているので、そのリブの形成を容易に行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9のいずれかに記載したペン体が、軸筒に対しペン体支持部材を介して軸支されているので、簡易な構造にすることができるとともに、機械的な強度を容易に確保しやすく、ペン体をしっかりと支持させられる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜10のいずれかに記載したペン体の傾斜角度を規制できる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載した傾斜角度規制機構が、ペン体支持部材と軸筒に形成された互いに組となる規制部材により構成されているので、機械的な強度を確保しながら、ペン体の傾斜角度の範囲を確実に規制することができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項11又は12に記載した互いに組となる規制部材を、ペン体支持部材に形成された、ペン体の傾斜角度を規制するためのガイド孔と、軸筒側に形成された、ガイド孔に挿入される傾動規制ピンから構成しているので、簡易な構成により、ペン体の傾斜角度を確実に規制することができる。
また、それらの規制部材を、ペン体支持部材と軸筒に形成しているので、機械的強度を確保しやすく、加工も容易である。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る筆記具の正面図、図2は、その側断面図、図3はペン体を拡大して示しており、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
第1の実施形態に係る筆記具Aは、インキ吸蔵体10を収容した筆記具本体(以下「軸筒」という。)11の先端部にペン体12を配し、かつ、その軸筒11の基端部に尾栓13を固定してなるものである。
軸筒11は円筒形に形成された軸筒本体部11eの先端部に、ペン体12を傾動自在に支持するための支持筒部11aを一体に形成したものである。
インキ吸蔵体10は軸筒本体部11e内に収容されており、それは、一定の外径にした円柱形の中綿10aの外周面に、フィルム様の外装材10bを嵌装してなるものであり、尾栓13の至近位置から支持筒部11aの至近位置に至る長さに形成されている。
本実施形態において「インキ」とは、蛍光インキ,ホワイトボードマーカーインキ等の公知の成分からなるインキを含むものである。
支持筒部11aは、上記した軸筒11の先端部を所要の長さ範囲に亙り、軸筒本体11eよりも細径にして一体に形成された本体11bの先部(図示下部)に、一対の支持片11c,11cをペン体12の厚みtよりもやや広い間隔t′にして形成してなるものである。
支持片11c,11cは所要厚みの略正方形の板状体であり、互いの対向する位置に、側面視において軸筒11の中心軸線O3に一致する支持孔11d,11dが形成されている。
支持片11c,11cの上記間隔t′は、筆記に伴って軸筒11に加えられる力により、ペン体12の傾動を許容できる間隔にすればよく、例えば支持片11c,11cの間隔t′をペン体12の厚みtに一致させてもよい。
「ペン体12の傾動を許容できる間隔」は、ペン体12を傾動自在に支持することを意味している。
「傾動」とは傾き動くことをいい、また、「傾動自在」は「揺動自在」,「回動自在」若しくは「回転自在」と言い換えることができる。すなわち、本実施形態において、「傾動」,「揺動」,「回動」若しくは「回転」はほぼ同義である。また、「傾動自在」を「傾動可能」と言い換えることもできる。
図3(a)に示すように、ペン体12は、正面視において一定の厚みtにして形成されており、これの基端側半部(図示上側半部)に基端側インキ誘導部14を、また、先端側半部(図示下側半部)に先端側インキ誘導部15が一体に形成されている。
基端側インキ誘導部14は、同図(b)に示すように、インキ吸蔵体10の先端部内に挿入できる長さにした中空の直方体形に形成されている。
この基端側インキ誘導部14をインキ吸蔵体10の先端部内に挿入していることにより、前記したインキ吸蔵体10に吸蔵されているインキを先端側インキ誘導部15に誘導できるようにしているとともに、ペン体12の傾斜角度を規制するようになっている。
すなわち、ペン体12の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構K1(図2に示している)は、基端側インキ誘導部14をインキ吸蔵体10の先端部内に挿入することにより構成されている。
先端側インキ誘導部15は、互いに離間して配置された上下枠材15a,15bの両端部間に縦枠材15c,15dを連結してなる側面視において略方形の枠体であり、この枠体内に、ペン体支持部材16を嵌合している。
本実施形態において下枠材15bが筆記部であり、側面視において、基端側インキ誘導部14の中心軸線O4と所定の角度θをもって傾斜して形成されており、その下枠材(筆記部)15bが紙面等の筆記面Sに接触する。
下枠材(筆記部)15bは、描線の幅に応じた長さL2にして形成されており、その長さL2を長短調整することにより、描線の幅を任意に設定できる。
上述した基端側インキ誘導部14と、下枠材(筆記部)15bを含む先端側インキ誘導部15は、スポンジ等の高分子発泡体で形成されているが、この他、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体,不織布,フェルト,繊維束を樹脂で固化したもので形成することができる。
ペン体支持部材16は、基端側インキ誘導部14及び先端側インキ誘導部15の厚みとほぼ同じ厚みにした本体16aの両側面に、円柱形の軸16b,16bを軸線O1を含みかつペン体12が傾動する平面と直交する軸線(以下、傾動中心ともいう)O2に一致して形成されている。
ペン体支持部材16は、本実施形態においては合成樹脂により成形されており、これにより、軸筒11に取り付けるのに必要な機械的な強度を保持させている。
なお、ペン体支持部材16は、高分子発泡体、多孔質のゴム体等の多孔質部材及び合成樹脂により形成することに限るものではなく、例えば金属,ガラス,セラミック等の材料で形成してもよい。
前述した構成からなる筆記具Aは、ペン体12を、筆記に伴い軸筒11に加えられる力により、筆記部(下枠材)15b全体が筆記面Sに接触するように傾動自在に支持している。
ペン体12の筆記部(下枠材)15bを筆記面Sに接触させようとする力が生じるペン体12の傾斜角度範囲が広くなるように、本実施形態においては、その筆記部(下枠材)15bとペン体12の傾動中心(軸16b,16bの軸心)O2との配置関係及びそれらの距離を次のように設定している。
まず、筆記部(下枠材)15bとペン体12の傾動中心O2との配置関係は、 筆記に伴い軸筒11に加えられる力により、ペン体12の傾動中心O2に生じる、筆記部15bを筆記面Sに接触させようとする力が、そのペン体12の傾動中心O2と筆記部15bの両端を通る2つの直線M1,M2のなす角度範囲α内に生じるように、筆記部15bとペン体12の傾動中心O2とを配置している。
上記した配置関係において、傾動中心O2は、これを下枠材(筆記部)15bに接近させるほど、ペン体12の傾斜角度範囲を広くすることができる。
すなわち、傾動中心O2に生じる、筆記部15bを筆記面Sに接触させようとする力が、図3(b)において、傾動中心O2と下枠材(筆記部)15bの両端を通る2本の直線M1,M2で区画される角度範囲α内にあるときに、そのペン体12の下枠材(筆記部)15b全体を筆記面Sに接触させようとする力が生じるのであり、その角度範囲αは、下枠材(筆記部)15bと傾動中心O2との距離が遠ざかるのに従って狭くなる。
本実施形態においては、上記した下枠材(筆記部)15bの長さL2を約5(mm)、下枠材(筆記部)15bから傾動中心O2までの距離H1を約3(mm)にしている。
すなわち、ペン体12の傾動中心O2と筆記部15bとの距離H1を、その筆記部15bの長さL2よりも短く設定しているのである。
また、本実施形態においては、長さL2を約5(mm)、距離H1を約3(mm)としているが、これらの数値に限定する趣旨ではなく、例えば長さL2:距離H1を、ほぼ5:3の比率にしてもよい。このような比率にすることにより、必要な傾斜角度範囲を確保できる。
なお、「約5(mm)」や「約3(mm)」等の「約」とは、例えばペン体12を形成している材質の変形等の範囲を含む意味であり、従って、それら材質等に従って変動するものである。
ところで、上述した基端側,先端側インキ誘導部14,15は、スポンジ等の高分子発泡体で形成されており、この他に、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体,不織布,フェルト,繊維束を樹脂で固めたもので形成することができることについて説明したが、例えば金属,セラミック,高分子の焼結体等の多孔質部材から構成することができる。このような多孔質部材によりペン体12を形成した場合、嵌着,接着剤による接着,溶着等によりペン体支持部材16の外周面に被着するとよい。
なお、基端側インキ誘導部14の被着力をさらに強化して確実にするため、ペン体支持部材16の外周面に嵌合溝を形成してもよい。
次に、上記した第1の実施形態に係る筆記具Aを用いて筆記する場合のペン体12の傾動について、図4を参照して説明する。図4はペン体を傾斜させた状態を示す説明図であり、(a)はペン体を一方に傾斜させた状態、また、(b)は他方に傾斜させた状態を示している。
図4(a)に示すように、ペン体12が下枠材(筆記部)15bの一端15b′を筆記面Sに接触させ、かつ、他端15b″を当該筆記面Sから離間させた傾斜姿勢にしているとき、傾動中心O2に生じる、筆記部15bを筆記面Sに接触させようとする力Fにより、そのペン体12には、傾動中心O2を中心とした紙面反時計回りの回転モーメントが生じる。
この回転モーメントにより、ペン体12は、下枠材(筆記部)15b全体が筆記面Sに当接するように、換言すると、下枠材(筆記部)15bの他端15b″が筆記面Sに接近するように傾動する。具体的には、(イ)で示す傾斜姿勢から(ロ)で示す傾斜姿勢に傾動する。
図4(b)に示すように、ペン体12が下枠材(筆記部)15bの他端15b″を接触して一端15b′を筆記面Sから離間させた傾斜姿勢にしているとき、傾動中心O2に生じる、筆記部15bを筆記面Sに接触させようとする力Fにより、そのペン体12には、傾動中心O2を中心とした紙面時計回りの回転モーメントが生じる。
この回転モーメントにより、ペン体12は、下枠材(筆記部)15b全体が筆記面Sに接触するように、換言すると、下枠材(筆記部)15bの一端15b′が筆記面Sに接近するように傾動する。具体的には、(ハ)で示す傾斜姿勢から(ニ)で示す傾斜姿勢に傾動する。
このように、本実施形態に係る筆記具Aによれば、筆記に伴って、筆記面Sに下枠材(筆記部)15b全体が接触するように傾動するので、軸筒11の持ち方や保持角度に関わりなく、一定幅の描線を容易に描くことができる。従って、軸筒11等の保持姿勢を気にする必要はない。
また、ペン体の筆記部全体を筆記面に接触させようとする力が生じるペン体の傾斜角度範囲が広くなるように、筆記部とペン体の傾動中心との距離を近接させて配置しているので、筆記部15bを筆記面Sに密着させられる角度範囲αを広くすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る筆記具Bについて、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る筆記具Bの正断面図である。なお、本実施形態において、前記した第1の実施形態に係る筆記具Aにおいて説明したものと同等のものについては、同一の符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る筆記具Bは、インキ室20aを内部に形成した軸筒20の先端部にペン体21を配したものである。
軸筒20は、先端を開口した略円筒形の軸筒本体20cの先端部に、後述する支持筒部体22を嵌合する嵌合部20bが細径にして形成されているものである。
嵌合部20bには、軸筒20内のインキ室20aとペン体21とを液密的に仕切る弁機構23が設けられている。
弁機構23は、円筒形の弁座部材24bを先端内側に嵌合した支持筒24、弁棒25、及びコイルスプリング26を有して構成されている。
支持筒24は、先端側から基端側に向けて次第に細径にしかつ基端側寄りにインキ流通口24a,24aを形成してなるものである。
弁棒25は、インキ室20aからペン体21に供給されるインキの流通を阻止する弁部25aを軸25bの略中央部分に形成したものである。
弁部25aは、支持筒24に嵌合されている上記の弁座部材24bの基端側開口24b′に当接するように膨出させて形成されている。
コイルスプリング26は弁棒25に嵌挿されており、これの一端部が支持筒24の内壁面に当接しかつ他端部が弁部25aに当接しており、これにより、弁部25aと弁座部材24bとが当接する方向に当該弁棒25を常時付勢するようになっている。
支持筒部体22は、上記した嵌合部20bに嵌合する嵌合部22aを基端側半部(図示上側半部)に形成されかつ先端側半部(図示下側半部)にペン体21を傾動可能に支持するペン体支持部22bを一体に形成しているものである。
ペン体支持部22bは、嵌合部22bの先端部(図示下部)に、一対の支持片22c,22cをペン体21の厚みよりもやや広い間隔に形成してなるものである。
支持片22c,22cは所要厚みの略正方形の板状体であり、互いの対向する位置に、弁棒25の移動方向αに細長い縦長の支持孔22d,22dが形成されている。支持孔22d,22dを縦長にすることにより、ペン体21を弁棒25の移動方向で移動させることができ、これにより、当該弁棒25をコイルスプリング26の弾性力に抗して移動させられるようになっている。
この筆記具Bは、前述したペン体12と同様に、ペン体21を、筆記に伴い軸筒20に加えられる力により、筆記部(下枠材)15b全体が筆記面S(図5には示していない)に接触するように傾動自在に支持している。
ペン体21は、正面視において一定の厚みにして形成されており、これの基端側半部(図示上側半部)に基端側インキ誘導部27を、また、先端側半部(図示下側半部)に前述したものと同等の先端側インキ誘導部15が一体に形成されている。
このペン体21は、前述したペン体12と同等の構成及び材質からなるものであるが、基端側インキ誘導部27の後端面(図示上端面)27aが、上記した弁棒25の先端面(図示下端面)25cに当接する長さにしている点で前記したペン体12と異なっている。なお、16は前述したペン体支持部材である。
本実施形態におけるペン体21は、これの筆記部(下枠材)15b全体を筆記面Sに接触させようとする力が生じる当該ペン体21の傾斜角度範囲が広くなるように、その筆記部(下枠材)15bとペン体21の傾動中心O2との距離を設定している。
本実施形態においては、ペン体21の下枠材(筆記部)15bの長さL2と、この下枠材(筆記部)15bから傾動中心O2までの距離H1をほぼ同じにしているが、ペン体21の傾動中心O2と筆記部15bとの距離H1を、その筆記部15bの長さL2よりも短く設定してよいことは勿論である。
支持筒部体22内には、嵌挿孔28aを形成した円筒形のインキ誘導部材28が収容されている。嵌挿孔28aは、これに基端側インキ誘導部27の開放端部が嵌挿されており、その基端側インキ誘導部27の傾斜を許容するように弾性的に変形可能になっている。換言すると、インキ誘導部27の弾性変形によってペン体21の傾斜角度を規制しているのである。
すなわち、本実施形態においては、基端側インキ誘導部27とインキ誘導部材28とにより、ペン体21の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構K2を構成している。
なお、インキ誘導部材28は、必要に応じて設ければよいものである。また、インキが高粘度であったり、その成分が沈降しやすい場合には、インキ室20a内にインキを攪拌するための攪拌ボール(図示しない)を収容した構成にしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る筆記具Cについて、図6,7を参照して説明する。図6,7は、本発明の第3の実施形態に係る筆記具Cの側断面図であり、図6は、弁棒をペン体から離間させた状態を示し、また、図7はその弁棒をペン体に接触させた状態を示している。なお、本実施形態においても、前記した第1,第2の実施形態に係る筆記具A,Bにおいて説明したものと同等のものについては、同一の符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る筆記具Cは、インキ室30aを内部に形成した軸筒30の先端部に前記したものと同等のペン体21を、また、基端部内側に尾栓31を配しているものである。
軸筒30は円筒形に形成された軸筒本体部30fの先端部に、ペン体21を傾動自在に支持するためのペン体支持部30bを一体に形成したものである。
なお、32は、後述するペン体支持部30bに嵌装することにより、ペン体21をシールするキャップである。また、図6においては筆記具Cを上下逆向きに示しているので、図1〜5と異なり「基端側」が図示下側、「先端側」が図示上側になっている。
尾栓31は、上記のキャップ32を嵌装する円筒形の嵌装部31aを形成した有底円筒形に形成されており、詳細を後述する弁棒36の基端部に固定されている。
軸筒30は略円筒形に形成されており、これの先端部には、ペン体21を傾動自在に支持するためのペン体支持部30bが一体に形成されている。
ペン体支持部30bは、上記した軸筒本体30fの先端部を所要の長さ範囲に亙り、その軸筒30よりも細径にして形成された本体30cの先部(図示下部)に、一対の支持片30d,30dをペン体21の厚みよりもやや広い間隔に形成してなるものである。
支持片30d,30dは所要厚みの略正方形の板状体であり、互いの対向する位置に円形の支持孔30e,30eが形成されている。
前述した構成からなる筆記具Cは、ペン体21を、筆記に伴い軸筒30に加えられる力により、筆記部(下枠材)15b全体が筆記面Sに接触するように傾動自在に支持していることは、前述した筆記具A,Bと同様である。
また、ペン体12の筆記部(下枠材)15b全体を筆記面Sに接触させようとする力が生じるペン体21の傾斜角度範囲が広くなるように、当該筆記部(下枠材)15bとペン体21の傾動中心O2との距離を設定していることは前述した筆記具と同様である。
ペン体支持部30b内には、嵌挿孔33aを形成した円筒形のインキ誘導部材33が収容されており、嵌挿孔33aにペン体21の基端側インキ誘導部27が嵌挿されるようになっている。
このインキ誘導部材33は、これに嵌挿された基端側インキ誘導部27の傾斜を許容するように変形可能になっている。すなわち、本実施形態においては、基端側インキ誘導部27とインキ誘導部材33とにより、ペン体21の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構K3を構成している。
軸筒30内には、インキ室30aとペン体31とを液密的に仕切る弁機構34が設けられている。
弁機構34は、仕切り部材35、弁棒36及びコイルスプリング37を有して構成されている。
仕切り部材35は、詳細を後述する弁棒36の弁部36bに当接して止栓できる内径の止栓孔35aを底部に形成した円筒形のものであり、これを、インキ室30aの先端部に配置することにより、そのインキ室30aの先端部にインキ溜まり30gを区画形成している。
弁棒36は、軸筒本体部30fの長さよりやや短い本体36aの先端部に弁部36bを膨出形成したものである。
コイルスプリング37は、弁部36bと軸筒30のペン体支持部30aの辺縁面30fとの間に介挿されており、弁部36bによって止栓孔35aを閉じる方向に弁棒36を常時付勢するようになっている。
弁棒36の基端部至近位置にはフォロア38が取り付けられている。
フォロア38は、インキ室30a内のインキの蒸発や逆流を防止するとともに、インキの消耗に伴って追随するグリース状のものであり、本実施形態においては、そのフォロア38内にこれと同等の比重を有する樹脂製の栓体39が設けられている。
本実施形態に係る筆記具Cの使用態様は、次のとおりである。
図6に示すキャップ32をペン体支持部30bから取り外して、図7に示すように尾栓31に嵌装する。
その嵌装したキャップ32を押下することにより、弁部36bが止栓孔35aから離間するように弁棒36が移動し、この移動により、インキ室30a内のインキがインキ溜まり30gに流入するとともにペン体21に供給され、筆記ができるようになる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る筆記具Dについて、図8を参照して説明する。図8は、本発明の第4の実施形態に係る筆記具Dの側断面図である。なお、本実施形態においても、前記した第1〜第3の実施形態に係る筆記具において説明したものと同等のものについては、同一の符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る筆記具Dは、インキ室40aを内部に形成した軸筒40の先端部にペン体21を配設し、かつ、その軸筒40の基端部内側に尾栓41を固定したものである。
軸筒40は円筒形に形成された軸筒本体部40fの先端部に、ペン体21を傾動自在に支持するためのペン体支持部40bを一体に形成しているとともに、その軸筒本体40fの先端側の内径をやや細径にしているものである。
尾栓41は、詳細を後記する軸筒40の外径と同じ外径にした鍔部41aを、その軸筒40の内径に一致する外径にした栓本体41bの後端部に突出して形成したものであり、また、後端面41cの中心には通気孔41dが形成されている。
軸筒40は略円筒形に形成されており、これの先端側の内径をやや細径にしている。この軸筒40の先端部には、ペン体21を傾動可能に支持するためのペン体支持部40bが一体に形成されている。
ペン体支持部40bは、上記した軸筒40よりも細径にして形成された本体40cの先端部(図示下部)に、一対の支持片40d,40dをペン体21の厚みよりやや広い間隔に形成してなるものである。
支持片40d,40dは所要厚みにした略正方形の板状体であり、互いの対向する位置に円形の支持孔40e,40eが形成されている。
前述した構成からなる筆記具Dは、ペン体21を、筆記に伴い軸筒40に加えられる力により、筆記部(下枠材)15b全体が筆記面Sに接触するように傾動自在に支持していることは、前述した筆記具A,B,Cと同様である。
また、ペン体21の筆記部(下枠材)15b全体を筆記面Sに接触させようとする力が生じるペン体21の傾斜角度範囲が広くなるように、当該筆記部(下枠材)15bとペン体21の傾動中心O2との距離を設定していることは前述した筆記具と同様である。
本実施形態においては、ペン体21の下枠材(筆記部)15bの長さL2と、この下枠材(筆記部)15bから傾動中心O2までの距離H1をほぼ同じにしているが、ペン体21の傾動中心O2と筆記部15bとの距離H1を、その筆記部15bの長さL2よりも短く設定してよいことは勿論である。
本実施形態においては、ペン体21の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構K4を、基端側インキ誘導部27と、ペン体支持部40bの本体40cの内壁面40f,40fにより構成している。すなわち、傾動したペン体21が内壁面40f,40fに当接することにより、そのペン体21の傾斜角度が規制されるようになっている。
軸筒40内には、インキ室40aとペン体21とを液密的に仕切る弁機構42が設けられている。
弁機構42は、軸筒本体部40f内に配設された液蜜的に摺動可能な例えばシリコンゴム等の弾性材からなる栓体44と、同じくシリコンゴム等の弾性材からなる弁体45とからなる。
弁体45は、後端部を太径にしかつ前端部内に中空部45aを形成した円筒形に形成されており、弾性変形可能なゴム等の弾性材から形成されている。
この弁体45の前端部外周面に、全周にわたり環状の弁45bが突出して形成され、また、その後端部には基端側45dから前端側にインキを流通させるための流通溝45cが形成されている。
本実施形態に係る筆記具Dでは、筆記に伴う圧力変化によって弁45bが僅かに変形して隙間が形成され、その隙間から流通溝45cを通じてペン体21にインキが供給されるようになっている。
次に、本発明の第5の実施形態に係る筆記具Eについて、図9を参照して説明する。図9は、本発明の第5の実施形態に係る筆記具Eの側断面図である。
本実施形態に係る筆記具Eは、インキ室50aを内部に形成した軸筒50の先端部に、これと別体に形成したペン体支持筒体51を固定している。
軸筒50は基端面を閉じかつ先端面を開口するとともに、それの両端にわたり一定の内外径にした円筒形に形成されているものである。
ペン体支持筒体51は、コレクタ52を基端側半部に形成するとともに、支持部53を前側半部に形成したものである。
コレクタ52は、円板形の複数の櫛歯体52a…を、軸52bの長手方向に沿い互いに所要の間隙を保持して積重形成してなる所謂断面櫛歯形の成形体であり、その軸52b内には断面円形のインキ流通孔52cが貫通して形成されている。
支持部53は、軸筒50の外径と同じ外径の鍔部53aを突出して形成した本体53bの前部(図示下側半部)にペン体21を傾動自在に支持する一対の支持片53c,53cを、ペン体21の厚みよりもやや広い間隔に形成してなるものである。
支持片53c,53cは所要の厚みにした略正方形の板状体であり、互いの対向する位置に円形の支持孔53d,53dが形成されている。
前述した構成からなる筆記具Eは、ペン体21を、筆記に伴い軸筒50に加えられる力により、筆記部(下枠材)15b全体が筆記面Sに接触するように傾動自在に支持していることは、前述した筆記具A,B,C,Dと同様である。
また、ペン体21の筆記部(下枠材)15b全体を筆記面Sに接触させようとする力が生じるペン体21の傾斜角度範囲が広くなるように、当該筆記部(下枠材)15bとペン体21の傾動中心O2との距離を設定していることは前述した筆記具と同様である。
本実施形態においては、ペン体21の下枠材(筆記部)15bの長さL2と、この下枠材(筆記部)15bから傾動中心O2までの距離H1をほぼ同じにしているが、ペン体21の傾動中心O2と筆記部15bとの距離H1を、その筆記部15bの長さL2よりも短く設定してよいことは、前述した筆記具B,C,Dと同様である。
上記したインキ流通孔52c内には、インク室50a内のインキをペン体21に誘導するためのインキ誘導芯54が嵌挿されている。
インキ誘導芯54は、本体54aの先端部に、インキ流通孔52dの内径よりも大きな外径の鍔部54bを形成したものである。その鍔部54bを形成することにより、ペン体21が傾動するときにも、基端側インキ誘導部27が常時インキ誘導芯54に接触しているようにしている。
本実施形態に係る筆記具Eによれば、インキ室50a内のインキがインキ誘導芯54に接触しない場合にも、コレクタ52に保留されているインキがインキ誘導芯54に継続して補給されるようになる。
なお、本実施形態においては、支持部53と、基端側インキ誘導部27とにより、ペン体21の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構K5を構成している。
次に、ペン体の第1の変形例について、図10〜12を参照して説明する。図10は、第1の変形例に係るペン体であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図、図11は、そのペン体を支持するペン体支持筒体であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図、図12は、それらペン体をペン体支持筒体に支持した状態を示しており、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。
図10,12に示すペン体60は、これの基端側半部(図示上側半部)に板状の基端側インキ誘導部61を、また、先端側半部(図示下側半部)に先端側インキ誘導部62を一体に形成したものであり、前述したペン体12,21と同等の材質からなるものである。
先端側インキ誘導部62は、円柱形の本体62aの下端部を2つの傾斜面62b,62bを所要の角度で交差させることにより筆記部62cを形成したものであり、その本体62aの上側寄りに円筒形の支持孔62dが貫通して形成されている。
図11,12に示すように、ペン体支持筒体63は、軸筒の嵌合部(図示しない)に嵌合する嵌合部63aが基端側半部(図示上側半部)に形成されかつ先端側半部(図示下側半部)に上記したペン体60を傾動可能に支持するペン体支持部63bが一体に形成されているものである。
ペン体支持部63bは、嵌合部63aの先端部(図示下部)に、一対の支持片63c,63cをペン体60の先端側インキ誘導部62の外径よりやや広い間隔に形成しているとともに、これらの間に支持孔62dに挿通される軸63dを架設してなるものである。
ペン体支持筒体63にペン体60を支持することにより、そのペン体60は、筆記に伴い軸筒(図示しない)に加えられる力により、その筆記部62c全体が筆記面に接触するように傾動自在に支持される。
また、ペン体60の筆記部62c全体を筆記面に接触させようとする力が生じるペン体60の傾斜角度範囲が広くなるように、筆記部62cとペン体60の傾動中心O2との距離を設定している。
本変形例においては、ペン体60の筆記部62cの長さL2よりも、この筆記部62cから傾動中心O2までの距離H1をやや狭くしている。
次に、ペン体の第2の変形例について、図13を参照して説明する。図13は、第2の変形例に係るペン体の側面図である。
第2の変形例に係るペン体70は、図示しない軸筒に固定される基端側インキ誘導部71と、これに傾動中心O2を中心として傾動自在に取り付けられた筆記部72との間に、当該筆記部72を傾斜位置(ホ)に常時付勢する付勢部材73を設けた構成になっている。
筆記部72は、前述した各ペン体と異なり、ペン体70の傾動中心O2を、図示しない軸筒の中心軸線O3から離間して位置させている。
基端側インキ誘導部71は、これの先端側半部(図示下側半部)の本体71aと、これよりも幅狭に形成されかつ図示しないインキ吸蔵体に挿入する挿入部71bとを一体に形成したものであり、前述したペン体12,21と同等の材質からなるものである。
筆記部72は、本体71aと同じ長さにした横長の直方体形のものであり、前述したペン体12と同等の構成及び材質からなるものである。なお、基端側インキ誘導部71から筆記部72には、この筆記部72の傾斜角度に関わらず、インキが良好に供給されるように接触している。また、基端側インキ誘導部71と筆記部72とを互い同じ材質のものにすることに限らず、異なる材質から形成してもよい。
付勢部材73は、本例においてはコイルスプリング,板ばね等の所謂ばねの他、ゴム,スポンジ等の弾性体を採用することができる。
次に、ペン体の第3の変形例について、図14を参照して説明する。図14は、第3の変形例に係るペン体の側面図である。なお、第3の変形例に係るペン体80は、前述したペン体12と、ペン体支持部材の構成のみが異なるので、ここでは、その相違点について説明し、その他同等の構成のものに同一の符号を付して説明を省略する。
第3の変形例に係るペン体80は、図13に示すペン体60と同じく、ペン体80の傾動中心O2を、図示しない軸筒の中心軸線O3から離間して位置させている。なお、図14は、図示しない軸筒の中心軸線O3とペン体60の軸線O4とが一致している状態を示している。
ペン体支持部材81は合成樹脂製のものであり、基端側インキ誘導部14及び先端側インキ誘導部15の厚みとほぼ同じ厚みにした本体81aの両側面下側寄りであって、中心軸線O3から離間した位置に円柱形の軸81b,81bが配設されており、この軸81b,81bの軸心が傾動中心O2である。ペン体支持部材81を合成樹脂で形成することにより、軸筒に取り付けるのに必要な強度を容易に保持させることができる。
本体81aには、これの上側寄りに、軸81b,81bを中心とした、規制部材である円弧形のガイド孔81cが所要の角度範囲に形成されている。
ペン体支持部(図示しない)には、上記ガイド孔81cに挿入される、規制部材である傾動規制ピン82が突設されている。
図示しないペン体支持筒体に支持されたペン体80は、筆記に伴い軸筒(図示しない)に加えられる力により、その筆記部15b全体が筆記面Sに接触するように傾動する。
また、ペン体80の筆記部15b全体を筆記面Sに接触させようとする力が生じるペン体80の傾斜角度範囲が広くなるように、筆記部15bとペン体80の傾動中心O2との距離を設定している。
本変形例においては、ペン体80の筆記部15bの長さL2に対して、この筆記部15bから傾動中心O2までの距離H1をほぼ半分にしている。
この第3の変形例に係るペン体80によれば、当該ペン体80が軸81b,81bの軸心、すなわち傾動中心O2を中心としてある程度傾動すると、傾動規制ピン82が、ガイド孔81cのいずれか一方の端部に当接して、当該ペン体80の傾動が規制される。このようなガイド孔81cと傾動規制ピン82からなる傾斜角度規制機構K6を設けていることにより、ペン体80の傾斜角度を任意の角度に確実に設定することができる。
次に、ペン体の第4の変形例について、図15を参照して説明する。図15は、第4の変形例に係るペン体の側面図である。
第4の変形例に係るペン体90は、一定の厚みの板状体にして形成されたペン体支持部材91にインキ誘導部92を囲繞形成したものであり、所謂蛍光ペンに使用されるものである。すなわち、上記した各ペン体と異なり、基端側インキ誘導部を形成していないものである。
ペン体支持部材91は、所要の厚みにした略五角形の本体91aの両側面に、円柱形の軸91b,91bを同軸配置にしかつ軸91b,91bの軸心、すなわち傾動中心O2を中心軸線O3に一致して形成されている。
このペン体支持部材91は、本実施形態においては合成樹脂により形成することにより、図示しない軸筒に取り付けるのに必要な機械的な強度を保持させている。
インキ誘導部92は、ペン体支持部材91を囲繞することにより、上枠材92a,92bと下枠材(筆記部)92cとの両端部間に縦枠材92d,92eを連結してなる側面視において略五角形の枠体である。
下枠材(筆記部)92cは、軸線O4と所定の角度をもって傾斜して形成されており、その下枠材(筆記部)92cが紙面等の筆記面Sに摺接する。
この下枠材(筆記部)92cは、描線の幅に応じた長さL2にして形成されており、その長さL2を長短調整することにより、描線の幅を任意に設定できる。
本変形例においては、L2を5(mm)、傾動中心O2である軸91b(91b)の軸心から通り下枠材(筆記部)92bまでの距離H1を3(mm)としているが、これらの数値に限定する趣旨ではなく、例えば長さL2:距離H1を、ほぼ5:3の比率にしてもよい。このような比率にすることにより、必要な傾斜角度範囲を確保できる。
上述したインキ誘導部92は、スポンジ等の高分子発泡体で形成されているが、この他、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体,不織布,フェルト,繊維束を樹脂で固めたもので形成することができることは上述したとおりである。
次に、ペン体の第5の変形例について、図16を参照して説明する。図16は、第5の変形例に係るペン体の側面図である。
第5の変形例に係るペン体100は、一定の厚みにして形成したペン体支持部材101にインキ誘導部102を囲繞形成したものであり、例えば極太のポスターカラーに使用されるものである。すなわち、上記した第4の変形例に係るペン体90と同じく、基端側インキ誘導部を形成していないものである。
ペン体支持部材101は、所要の厚みにした略五角形の本体101aの両側面に、円柱形の軸101b,101bを一軸線上に形成されており、本実施形態においては合成樹脂製のものである。これにより、図示しない軸筒に取り付けるのに必要な機械的な強度を容易に保持させやすい。軸101b,101bの軸心が、傾動中心O2である。
インキ誘導部102は、ペン体支持部材101を囲繞することにより、上枠材102a,102bと下枠材(筆記部)102cとの両端部間に縦枠材102d,102eを連結してなる側面視において略五角形の枠体である。
下枠材(筆記部)102cは、側面視において、軸線O4と直交して形成されており、その下枠材(筆記部)102cが紙面等の筆記面Sに摺接する。
この下枠材(筆記部)102cは、描線の幅に応じた長さL2にして形成されており、その長さL2を長短調整することにより、描線の幅を任意に設定できる。本例においては、長さL2を20(mm)、軸101b(101b)から下枠材(筆記部)102cまでの距離H1を15(mm)としている。
なお、本例においては、長さL2と距離H1との比率、すなわち長さL2:距離H1を4:3の比率としている。
上述した筆記部102は、スポンジ等の高分子発泡体で形成されているが、この他、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体,不織布,フェルト,繊維束を樹脂で固めたもので形成することができることも上記と同様である。
インキ吸蔵体の変形例について、図17を参照して説明する。図17は、図2に示すインキ吸蔵体の第1の変形例を示しており、(a)はその正面図、(b)はその下面図、図18は、図17に示す第1の変形例に係るインキ吸蔵体のIII‐IIIに沿う断面図である。
第1の変形例に係るインキ吸蔵体110は、一定の外径にした円柱形の中綿111の外周面に、フィルム様の外装材112を嵌装してなるものであり、前記した尾栓13の至近位置からペン体支持部11aの至近位置に至る長さに形成されている。
ペン体12を挿入した中綿111の先端部111aには、そのペン体12のインキ誘導部14の傾動を許容する傾動許容溝113が形成されている。
傾動許容溝113は、その幅wをペン体12の厚みtにほぼ一致させた断面長方形にし、かつ、中綿111の外周面に両開口113a,113aが臨むように、中綿111の中心軸線O3を通る直径線に一致させて形成されている。なお、中綿111の中心軸線は、図示しない軸筒の中心軸線でもある。
「ほぼ一致させた」とは、幅wとペン体の厚みtとが一致している場合、幅wがペン体の厚みtよりも広い場合、及び幅wがペン体の厚みtよりも狭い場合のいずれであってもよく、いずれにしても、ペン体12の傾動を円滑に行える程度の幅にしていればよい。
従って、傾動許容溝としては断面長方形に形成することに限るものではなく、例えばたんなる切込みであってもよい。このような傾動許容溝を設けることにより、ペン体12の傾動を円滑に行わせることができるようになる。
外装材112の先端部112aには、傾動許容溝113の開口113a,113aに対向しかつそれら開口113a,113aと同形同大の切欠き部114,114が形成されている。このような切欠き部114,114を形成することにより、インキ誘導部14が、中綿111の傾動許容溝113の開口113a,113aを超えて傾動することを許容でき、ペン体12の傾動角度範囲を広げることができる。
第5の実施形態に係る筆記具について、図19〜図24を参照して説明する。図19は、第5の実施形態に係る筆記具の側断面図、図20(a)は、インキ吸蔵体の第2の変形例を示す側断面図であり、(a)はその側面図、(b)はその下面図、図21は、図20に示すIV‐IV線に沿う断面図、図22は、図20に示すV‐V線に沿う断面図、図23は、図20に示すVI‐VI線に沿う断面図、図24は、図20に示すVII‐VII線に沿う断面図である。
第5の実施形態に係る筆記具A′は、図2に示す筆記具Aと基本構造が同じものであるが、軸筒とインキ吸蔵体とを位置決めする位置決め機構が設けられている点が相違している。そこで、第1の実施形態に係る筆記具Aにおいて説明したものと同等のものに同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、本実施形態においては、主に位置決め機構について説明する。
第2の変形例に係るインキ吸蔵体120は、一定の外径にした円柱形の中綿121の外周面に、所要厚みの外装材122を嵌装してなるものであり、前記した尾栓13の至近位置からペン体支持部11aの至近位置に至る長さに形成されている。
ペン体12を挿入した中綿121の先端部121aには、そのペン体12のインキ誘導部14の傾動を許容する傾動許容溝123が形成されている。
傾動許容溝123は、その幅wをペン体12の厚みtにほぼ一致させた断面長方形にし、かつ、中綿151の外周面に両開口123a,123aが臨むように、中綿121の中心軸線O3を通る直径線に一致させて形成している。
外装材122の外周面には断面方形のリブ122a,122aが、中心軸線O4を通る直径線に一致させかつ傾動許容溝123と直交して配置されている。
リブ122a,122aは、本実施形態においては全長にわたり連続して形成しているものについて示しているが、必ずしも連続して形成する必要はなく、例えば一定の間隔で断続的に形成してもよく、また、上端部及び下端部、若しくは上端部又は下端部、さらには、中間部だけにリブを形成した構成にしてもよい。
軸筒本体11eの内周面には、この軸筒本体11eの中心軸線O3を通る直径線に一致して、リブ嵌合溝124,124が形成されている。
リブ嵌合溝124,124は、リブ122a,122aを嵌合できる断面コ字形にして形成されており、上記リブ122a,122aの長さとほぼ同じ長さにして形成されている。すなわち、リブ122a,122aと、リブ嵌合溝124,124との接触面積が大きくなるようにして、リブや溝にかかる単位長さあたりの力を低下させ、これにより、当該リブや溝を細くまた小さくできるようにし、これらリブや溝を形成した場合にも軸筒の外径が太くならないようにしている。
本実施形態における位置決め機構125は、上記したリブ嵌合溝124,124と、リブ122a,122aとからなる。
以上の構成からなる位置決め機構125を設けたことにより、軸筒11にインキ吸蔵体120を装着するときに、軸筒11に対するインキ吸蔵体120の相対的な向きを常に一定にすることができる。
すなわち、位置決め機構125により、軸筒11にインキ吸蔵体120を挿入するだけで、インキ吸蔵体120に形成した傾動許容溝123を、ペン体12の傾動方向に一致させることができる。従って、軸筒11に対してインキ吸蔵体120を位置合わせする必要がない。
次に、第6の実施形態に係る筆記具について、図25〜図28を参照して説明する。図25は、第6の実施形態に係る筆記具の側面図、図26は、第6の実施形態に係る筆記具の断面図、図27は、第6の実施形態に係る筆記具のキャップを外した状態の断面図、図28は、図26に包囲線IXで示す部分の拡大詳細図である。
第6の実施形態に係る筆記具130は、インキ吸蔵体131を収容した筆記具本体(以下「軸筒」という。)132の先端部にペン体133を、かつ、その軸筒132の後端部にペン体134をそれぞれ配した構成のものである。なお、135は軸筒132の先端部に装着するキャップ、136は、軸筒132の後端部に装着するキャップである。
軸筒132は、軸筒本体137と、これの先端部に嵌合したペン体支持筒体138とからなる。
軸筒本体137は、先端面から後端部にかけてほぼ同じ外径にして形成されているとともに、その後端部の所要の長さ範囲を細径にしてキャップ嵌装部137aを形成している。
ペン体支持筒体138は、軸筒本体137の先端部内に嵌挿固定するための嵌挿部138a、軸筒本体137と同外径にした鍔部138b、及び先端部に支持部138cを形成しかつキャップ135を嵌装するためのやや細径にしたキャップ嵌装部138dを一体に成形してなるものである。
支持部138cは、先端部にペン体支持孔138f,138fを形成した一対の支持片138e,138eからなる。
ペン体133は、筆記に伴い軸筒132に加えられる力により、後記する筆記部(下枠材)133c全体が筆記面Sに接触するように傾動自在に支持されており、その構成は次の通りである。
図27に示すように、ペン体133は、正面視において一定の厚みtにして形成されており、また、図28に示すように、後述するペン体支持部材140に巻回嵌装できる枠形にした先端側インキ誘導部133aの後端に基端側インキ誘導部133bを一体に形成したものである。
基端側インキ誘導部133bは、中心軸線O4を中心としかつインキ吸蔵体131の先端部内に挿入できる長さにした円柱形に形成されている。
この基端側インキ誘導部133bをインキ吸蔵体131の先端部内に挿入していることにより、前記したインキ吸蔵体131に吸蔵されているインキを先端側インキ誘導部133aに誘導できるようにしているとともに、ペン体134の傾斜角度を規制するようになっている。
本実施形態においては、ペン体133の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構を、基端側インキ誘導部133bをインキ吸蔵体131の先端部内に挿入することにより構成している。
先端側インキ誘導部133aは、互いに離間して配置された下枠材133cの両端部に側面視において略く字形の縦枠材133d,133eを連結しているとともに、それら縦枠材133d,133eの後端部間に上枠材133fを連結してなる異形の略六角形の枠体であり、この枠体内に、ペン体支持部材140を嵌合している。
図28に示すように、先端側インキ誘導部133aは、これの後端半部が138d内に挿入されており、この状態でペン体133の傾動角度範囲を広くできるように、その先端側インキ誘導部133aの中央部133g,133gから基端側インキ誘導部133bの基部133h,133hにかけて次第に細くなるテーパ形にしている。
本実施形態においては下枠材133cが筆記部であり、この筆記部133cは、図28に示すように、側面視において、中心軸線O4を筆記面Sに直交させたとき、その紙面Sと所定の角度βとなるように傾斜して形成されている。
下枠材(筆記部)133cは、描線の幅に応じた長さL2にして形成されており、その長さL2を長短調整することにより、描線の幅を任意に設定できる。
上述した基端側インキ誘導部133bと、下枠材(筆記部)133cを含む先端側インキ誘導部133aは、スポンジ等の高分子発泡体で形成されているが、この他、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体,不織布,フェルト,繊維束を樹脂で固化したもので形成することができることは、前述したとおりである。
ペン体支持部材140は、ペン体133の厚みとほぼ同じ幅のペン体嵌合溝140aを周囲に形成した、上記ペン体133の先端側インキ誘導部133aと同じ輪郭にして形成した六角形のものである。
ペン体支持部材140の両側面には、円柱形の軸140b,140bの軸心、すなわち、傾動中心O2が中心軸線O4と側面視において一致して形成されている。
このペン体支持部材140は、本実施形態において合成樹脂で形成していることにより、ペン体支持筒体138に取り付けるのに必要な機械的な強度を保持させている。
なお、ペン体支持部材140は、高分子発泡体、多孔質のゴム体等の多孔質部材及び合成樹脂により形成することに限るものではなく、例えば金属,ガラス,セラミック等の材料で形成してもよいことは、前述したものと同様である。
ペン体支持部材140の軸140b,140bは、これらを下枠材(筆記部)133cの至近位置に配設しているので、ペン体133の傾斜角度を大きくすることができる。
すなわち、前述したように、傾動中心O2に生じる、筆記部15bを筆記面Sに接触させようとする力が、軸線O2と下枠材(筆記部)133cの両端とを通る2本の直線M1,M2で区画される角度範囲内にあるときに、そのペン体133の下枠材(筆記部)133c全体を筆記面S(図28には示していない)に接触させようとする力が生じるのであり、その角度は、下枠材(筆記部)133cと傾動中心O2との距離H1が遠ざかるのに比例して狭くなる。
本実施形態においては、下枠材(筆記部)133cの長さL2、この下枠材(筆記部)133cから傾動中心O2までの距離H1としたとき、H1/L2が約「1/3」以下の比率となるようにしている。
なお、「約」とは、例えばペン体133を形成している材質の変形等の範囲を含むものであり、従って、それら材質等に従って変動した値を含んでいる。
上述した基端側,先端側インキ誘導部は、スポンジ等の高分子発泡体で形成されており、この他に、浸透印等に用いられる多孔質のゴム体,不織布,フェルト,繊維束を樹脂で固めたもので形成することができることについて説明したが、例えば金属,セラミック,高分子の焼結体等の多孔質部材から構成することができる。このような多孔質部材によりペン体133を形成した場合、嵌着,接着剤による接着,溶着等によりペン体支持部材140のペン体嵌合溝140aに被着するとよい。
なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
前述した各実施形態においては、ペン体又は筆記部を傾動自在に軸支した例について説明したが、必ずしも軸支する必要はなく、例えばインキ誘導部材等に基端側インキ誘導部を弾性的に傾動自在に支持しただけの構成にしてもよい。要するに、ペン体が、筆記に伴い軸筒に加えられる力により、その筆記部全体が筆記面に接触するように傾動自在に支持された構成になっていればよいのである。
上記した第4,第5の変形例に係るペン体の説明においては、傾斜角度規制機構について言及してはいないが、ペン体支持部材91,101に、図14において説明したものと同等の傾斜角度規制機構K6を設けることにより、それらペン体90,100の傾斜角度を規制できる。
上記の実施形態においては、位置決め機構として、インキ吸蔵体に突設されたリブと、そのリブと嵌合する軸筒内に形成されたリブ嵌合溝とを2つずつ形成した例について説明したが、1つ又は3つ以上形成してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る筆記具の正面図である。 同上の筆記具の側断面図である。 ペン体を拡大して示しており、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 ペン体を傾斜させた状態を示す拡大側面図であり、(a)はペン体を一方に傾斜させた状態、(b)はそのペン体を他方に傾斜させた状態を示している。 本発明の第2の実施形態に係る筆記具の側断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る筆記具の側断面図であり、弁棒をペン体から離間させた状態を示している。 本発明の第3の実施形態に係る筆記具の側断面図であり、弁棒をペン体に接触させた状態を示している。 本発明の第4の実施形態に係る筆記具の側断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る筆記具の側断面図である。 第1の変形例に係るペン体であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。 第1の変形例に係るペン体を支持するペン体支持部材であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。 第1の変形例に係るペン体をペン体支持部材に支持した状態を示しており、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。 第2の変形例に係るペン体の側面図である。 第3の変形例に係るペン体の側面図である。 第4の変形例に係るペン体の側面図である。 第5の変形例に係るペン体の側面図である。 図2に示すインキ吸蔵体の第1の変形例を示しており、(a)はその正面図、(b)はその下面図である。 図17に示す第1の変形例に係るインキ吸蔵体のIII‐IIIに沿う断面図である。 第5の実施形態に係る筆記具の側断面図である。 図2に示すインキ吸蔵体の第2の変形例を示す側断面図であり、(a)はその側面図、(b)はその下面図である。 図19に示すIV‐IV線に沿う断面図である。 図19に示すV‐V線に沿う断面図である。 図19に示すVI‐VI線に沿う断面図である。 図19に示すVII‐VII線に沿う断面図である。 第6の実施形態に係る筆記具の正面図である。 第6の実施形態に係る筆記具の断面図である。 キャップを外した状態の断面図である。 図26に包囲線IXで示す部分の拡大詳細図である。 (a),(b),(c)は、従来の筆記具によって紙面に筆記する場合の説明図である。 (a),(b)は、従来の筆記具によってホワイトボードに筆記する場合の説明図である。 (a),(b)は、従来の筆記具によってホワイトボードに筆記する場合の説明図である。 一例に係る従来の筆記具の要部拡大図である。
符号の説明
11,20,30,40,50 軸筒
12,21 ペン体
14,27,61 基端側インキ誘導部(インキ誘導部)
15,62 先端側インキ誘導部(インキ誘導部)
15a 上枠材
15b 下枠材(筆記部)
15c,15d 縦枠材
16,81,91,101,140 ペン体支持部材
62c,72,92c,102c,133c 筆記部
73 付勢部材
81c ガイド孔(規制部材)
82 傾動規制ピン(規制部材)
K1〜K6 傾斜角度規制機構
S 筆記面

Claims (13)

  1. 筆記部を形成したペン体を、軸筒の先端部に配している筆記具において、
    前記ペン体は、筆記に伴い軸筒に加えられる力により、その筆記部全体が筆記面に接触するように傾動自在に支持されていることを特徴とする筆記具。
  2. 筆記に伴い軸筒に加えられる力により、ペン体の傾動中心に生じる、筆記部を筆記面に接触させようとする力が、そのペン体の傾動中心と筆記部の両端を通る2つの直線のなす角度範囲内に生じるように、筆記部とペン体の傾動中心とを配置していることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 筆記部とペン体の傾動中心との距離を近接させて配置していることを特徴とする請求項2に記載の筆記具。
  4. ペン体の傾動中心と筆記部との距離を、その筆記部の長さとほぼ等しいか又はその長さよりも短く設定したことを特徴とする請求項3に記載の筆記具。
  5. ペン体の傾動中心を、軸筒の中心軸線から離間して位置させたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の筆記具。
  6. インキ吸蔵体が軸筒内に収納され、かつ、そのインキ吸蔵体に吸蔵されているインキを筆記部に誘導するインキ誘導部がペン体に形成されているとともに、そのインキ誘導部をインク吸蔵体に挿入しており、
    上記インキ吸蔵体に、これに挿入されたインキ誘導部の傾動を許容する傾動許容溝を形成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の筆記具。
  7. インキ誘導部の傾動方向に、インキ吸蔵体の傾動許容溝を一致させるための位置決め機構を設けたことを特徴とする請求項6に記載の筆記具。
  8. 位置決め機構は、インキ吸蔵体に突設されたリブと、軸筒内に形成されたリブ嵌合溝とからなることを特徴とする請求項7に記載の筆記具。
  9. インキ吸蔵体は、インキを吸蔵する中綿の外周面に外装材を嵌装してなるものであり、その外装材にリブを形成していることを特徴とする請求項8に記載の筆記具。
  10. ペン体は、軸筒に対しペン体支持部材を介して軸支されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の筆記具。
  11. ペン体の傾斜角度を規制する傾斜角度規制機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の筆記具。
  12. 傾斜角度規制機構は、ペン体支持部材と軸筒に形成された互いに組となる規制部材により構成されていることを特徴とする請求項11に記載の筆記具。
  13. 互いに組となる規制部材は、ペン体支持部材に形成された、ペン体の傾斜角度を規制するためのガイド孔と、軸筒側に形成された、ガイド孔に挿入される傾動規制ピンであることを特徴とする請求項11又は12に記載の筆記具。
JP2004358147A 2004-03-18 2004-12-10 筆記具 Expired - Fee Related JP4641789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004358147A JP4641789B2 (ja) 2004-03-18 2004-12-10 筆記具

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004078688 2004-03-18
JP2004358147A JP4641789B2 (ja) 2004-03-18 2004-12-10 筆記具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005297540A true JP2005297540A (ja) 2005-10-27
JP4641789B2 JP4641789B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=35329658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004358147A Expired - Fee Related JP4641789B2 (ja) 2004-03-18 2004-12-10 筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4641789B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014050967A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
JP5990787B2 (ja) * 2011-05-09 2016-09-14 株式会社発明屋 静電容量式タッチパネル用スタイラスペン
JP2017124544A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 三菱鉛筆株式会社 筆記具
JP2019014056A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 ぺんてる株式会社 塗布具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58168475U (ja) * 1982-05-04 1983-11-10 株式会社神戸製鋼所 マ−キング装置の筆記体
JPS63156790U (ja) * 1987-04-03 1988-10-14

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58168475U (ja) * 1982-05-04 1983-11-10 株式会社神戸製鋼所 マ−キング装置の筆記体
JPS63156790U (ja) * 1987-04-03 1988-10-14

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5990787B2 (ja) * 2011-05-09 2016-09-14 株式会社発明屋 静電容量式タッチパネル用スタイラスペン
JP2014050967A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
JP2017124544A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 三菱鉛筆株式会社 筆記具
JP2019014056A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 ぺんてる株式会社 塗布具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4641789B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI635967B (zh) ball-point pen
JP2022105631A (ja) 筆記具
EP3053755B1 (en) Pressure fluctuation buffering mechanism and applicator
JP4641789B2 (ja) 筆記具
JP2009023272A (ja) 摩擦具
JP5795042B2 (ja) 圧力変動緩衝機構及び塗布具
JP6688335B2 (ja) 筆記具
JP7258954B2 (ja) 筆記具
JP2017119385A (ja) 筆記具
JP3861213B2 (ja) インキ導入管及びこれを内蔵した筆記具
JP6143429B2 (ja) 筆記具
KR102705578B1 (ko) 필기구
KR20210086037A (ko) 화장 도구
JP6915962B2 (ja) 筆記具
JP2020196166A (ja) 筆記具
JPH10309885A (ja) 直液式筆記具
JPS6228465Y2 (ja)
CN110536801A (zh) 书写工具
JP2020196246A (ja) 筆記具
JP4848544B2 (ja) インキ補充用具
JP2010094907A (ja) 筆記具
JP2020116957A (ja) 筆記具
KR101263389B1 (ko) 용지 홀딩이 가능한 볼펜
JP2514873Y2 (ja) 筆記具の一時的インキ溜め部材
EP2608969B1 (en) Aerated pen cartridge

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees