JPH0644704Y2 - プリンタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 前端部が筺体に開閉自在に枢支された装置上部後方を覆
うリヤカバーと、上端部がリヤカバーに開閉自在に枢支
された装置背部を覆うリヤパネルとを備え、連続帳票の
セット時にはリヤパネルをリヤカバーとと共に上方に回
動して、装置背部からのセットを容易にする。

〔産業上の利用分野〕

本考案はプリンタに係り、特に連続帳票のセットを容易
にする筺体構造に関する。

近来、データ処理装置の入出力端末機や、ワードプロセ
ッサ等に各種のシリアルプリンタが使用されている。

これらプリンタで使用される印字用紙としては、単票の
他に連続帳票が有り、比較的困難な連続帳票のセットが
容易なことが要望されている。

〔従来の技術〕

プリンタに連続帳票１をセットする場合には、第４図の
斜視図に示す如く、先ずプリンタの上部を覆うフロント
カバー２とリヤカバー３を開く。

そして、第５図に示す如くトラクタ４のカバー4aを開い
てから、（図の左方のトラクタの状態）リヤカバー３の
下部の間隙を介して連続帳票１を挿入し、送行方向に一
致するように注意して左右のトラクタ４のスプロケット
ピンに連続帳票１のスプロケツト孔を係合する。

係合が済んだらカバー4aを閉め、（図の右方のトラクタ
の状態）セット完了となる。

尚セットが完了した連続帳票１は、プラテン５の下部を
通って印字ヘッド６との間隙に至り、ここで印字された
後プリンタ外部に排出される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

以上の説明のようにして連続帳票のセットは行われる
が、フロントカバー及びリヤカバーを開いてプリンタ上
面を広く露出する必要があり、更にリヤカバー下部の狭
い間隙を挿通してトラクタにセットする等多くの手間を
要し、又、トラクタにセットする際に第５図に示すリヤ
カバーに突設した連続帳票のガイド用リブ７が邪魔にな
って作業性が悪いと云う問題点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本考案は、第１図に例示し
たように、連続帳票１を装置背部より供給し印字後に、
装置外部に排出するプリンタであって、 装置の後背部に位置し、連続帳票１を印字部に供給する
送り手段と、前端部が筺体に開閉自在に枢支された装置
上部後方を覆うリヤカバー９と、上端部がリヤカバーに
開閉自在に枢支された装置背部を覆うリヤパネル８とを
備えたもので、 連続帳票１のセット時には、リヤパネル８をリヤカバー
９と共に上方に回動することで、装置の上部後方及び背
部が開口した状態に維持されるという構成とする。

〔作用〕

リヤパネルを回動することで装置背部が広く露出し、連
続帳票のセットが容易になる。

〔実施例〕

第１図乃至第３図は本考案の一実施例である。

全図を通じて同一部分には同一符号を付して示した。

第１図の側面図及び第２図の平面図に示す如く、 本考案に於いては、プリンタの筺体を下部のロアカバー
12と、両側と前部を覆うアッパーカバー13と、上部前方
を覆うフロントカバー14とで構成し、従って装置の背部
は大きく開口している。

この開口部はリヤパネル８で覆われており、リヤパネル
８は上端の両側から突出した軸8aで回動自在にリヤカバ
ー９に支持されている。

リヤカバー９は装置上面の後端部を覆い、支点15でアッ
パーカバー13に回動自在に支持されている。

又、リヤカバー９には、単票ガイド11を備えていて、連
続帳票１の印字時には背部後方に張出して排出される連
続帳票１をガイドする。

そして、単票10の印字時には２点鎖線で示す11′の如く
装置上面に回動して斜めに立上がり、単票10の挿入をガ
イドする。

単票ガイド11は、第３図に示す第１図のＡ部拡大図の如
く、その先端部11aをリヤカバー９の凹部9aに係合して
後部に張出しており、単票挿入時には２点鎖線で示す如
く回動して斜めに立上り両側に備えた突起部11bをリヤ
カバー９の両側の係止部9bに係止して固定する。

斯かる構成のプリンタに於いて連続帳票１をセットする
必要が生じた場合には、第１図に示す如く単票ガイド11
或いはリヤパネル８を持ってプリンタの前方向（矢印Ｂ
方向）に回動する。

するとリヤカバー９も支点15を中心に回動し、単票ガイ
ド11が２点鎖線で示す11″の位置迄回動する。

すると、リヤパネル８は自重で単票ガイド11″の上に
８′の如く重なる。

斯くて装置の背部は広く露出され、連続帳票１は図示の
如く容易にトラクタ４にセットすることが出来る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案のプリンタを使用すること
に依り、連続帳票のセットが極めて容易になり、且つリ
ヤカバーとリヤパネルとを筺体の上に折り畳んで重ねて
置くことができて、連続帳票のセット作業が安全である
等、経済上及び産業上に多大の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のプリンタの側面図、 第２図は本考案のプリンタの平面図、 第３図は第１図のＡ部拡大図、 第４図は従来のプリンタのカバーを開いた状態を示す斜
視図、 第５図は従来のプリンタに連続帳票をセットする状態を
示す斜視図である。 図に於いて、 １は連続帳票、２、14はフロントカバー、 ３、９はリヤカバー、４はトラクタ、 4aはカバー、５はプラテン、 ６は印字ヘッド、７はガイド用リブ、 ８はリヤパネル、8aは軸、 9aは凹部、9bは係止部、 10は単票、11は単票ガイド、 11aは先端部、11bは突起部、 12はロアカバー、13はアッパーカバー、 15は支点である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】連続帳票（１）を装置背部より供給し印字
   後に、装置外部に排出するプリンタであって、 装置の後背部に位置し、該連続帳票（１）を印字部に供
   給する送り手段と、 前端部が筺体に開閉自在に枢支された、装置上部後方を
   覆うリヤカバー（９）と、 上端部が該リヤカバー（９）に開閉自在に枢支された、
   装置背部を覆うリヤパネル（８）とを備え、 前記連続帳票（１）のセット時には、前記リヤパネル
   （８）を前記リヤカバー（９）と共に上方に回動して、
   装置の上部後方及び背部が開口した状態を、維持するよ
   う構成されたことを特徴とするプリンタ。