JPH058145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、プリンター本体の金属製紙ガイド板
の間に形成される紙案内路を通して用紙を、印字
機構に案内するプリンターの紙案内機構に関する
ものである。

従来技術 従来のこの種のプリンターを、例えば第４図に
示すようにプリンター本体内にて紙給送機構によ
つてフアンフオールド紙を金属製紙ガイド板の間
に形成される紙案内路を通してプラテン及び印字
ヘツドを含む位置決めに向つて押進めて印字を行
わせる型式のプリンターの紙案内機構を例にとつ
て説明する。

第４図のように、プリンター本体１００がプリ
ンタースタンド１０１上に支持され、スタンド１
０１内にはパーフオレーシヨンを両側縁に形成さ
れたフアンフオールド紙１０２の積重ね体１０３
が収容されていて、この積重ね体１０３からフア
ンフオールド紙１０２がプリンター本体１００の
底壁１０４に形成された挿入開口１０５を通つて
引出されてプリンター本体１００内に導入され、
フアンフオールド紙１０２のパーフオレーシヨン
に夫々係合するピン１０６を有する１対のピント
ラクター機構１０７によつて押進められて第１の
紙ガイド板１０８及び第２の紙ガイド板１０９の
間の紙案内路を案内されて印字機構を形成するプ
ラテン１１０及び印字ヘツド１１１の間に給送さ
れて印字を行うようになつている。

前記１対のピントラクター機構１０７は図示さ
れない可逆モーターによつて駆動される駆動軸１
１２と一体回転する回転体及び案内軸１１２ａの
支持体の廻りに張掛けけられて、駆動軸１１２に
よつて回転される無端ピンベルトを有し、この無
端ピンベルトの外面に前記ピン１０６が形成され
ているのである。ピントラクター機構１０７には
ピン１０６の逃げ溝１１３ａを有する揺動可能の
押え板１１３が枢止され、ピントラクター機構１
０６に接触する閉鎖位置でピン１０６に係合した
フアンフオールド紙１０２のパーフオレーシヨン
が係合から離脱するのを阻止して安定したフアン
フオールド紙１０２の給送を保証すると共に、鎖
線位置に開放位置に揺動された時にフアンフオー
ルド紙１０２のピントラクター機構１０７内への
装填を可能になすのである。又フアンフオールド
紙１０２を最初に装填剃る場合にはプリンター本
体１００の上部半体部分を例えば反時計方向に上
方に揺動して作業者がピントラクター機構１０７
に接近出来るようになされるのである。

第５図に示されるように１対のピントラクター
機構１０７の間には、これらのピントラクター機
構１０７と同軸に駆動軸１１２及び案内軸１１２
ａ上に１個又はそれ以上の数の紙支え部材１１４
が配置されて給送されるフアンフオールド紙１０
２の撓みを阻止して良好な印字作動を行い得るよ
うになつている。

印字ヘツド１１１は２本の案内軸１１５によつ
て案内されて往復摺動可能のキヤリツジ１１６上
に支持されている。ベイルローラー１１７はプラ
テン１１０に圧接、離脱可能になされている。

そして、制御回路によつてピントラクター機構
１０７及びプラテン１１０は同期的に駆動され、
印字ヘツド１１１はピントラクター機構１０７及
びプラテン１１０の作動と調時された関係で往復
運動を行つて印字作動を行うのである。

紙ガイド１１８が設けられて図示されないフリ
クシヨンローラーと協働して単票紙をプラテン１
１０の廻りに案内して印字を行わせるようになつ
ている。

金属製紙ガイド板１０８及び１０９の所望の部
分例えば第１の紙ガイド板１０８のフアンフオー
ルド紙１０２の導入側の部分及び第２の紙ガイド
板１０９の出口側に、可撓性紙ガイドシート１０
８ａ及び１０９ａの一部分を夫々貼着してその可
撓性を利用して円滑なフアンフオールド紙１０２
の給送案内を行うことも提案されている。

従来技術の欠点 上述の型式のプリンターに於ては、可撓性紙ガ
イドシートを貼着しているので、その可撓性によ
つてフアンフオールド紙１０２の案内が円滑にさ
れるけれども、第６Ａ図に示されるように金属製
紙ガイド板と可撓性紙ガイドシートとに段差を生
じ、給送されるフアンフオールド紙１０２の右方
に突出する折目もしくは端部が可撓性紙ガイドシ
ート１０９ａの貼着部分の先端に当接する時にこ
れに引掛つて可撓性紙ガイドシート１０９ａの貼
着部分の剥離を生ずる等の欠点を免れなかつた。
（なお、可撓性紙ガイドシート１０８ａもフアン
フオールド紙１０２が逆送される場合に同様の事
態を生ずるのである。） 考案の目的 本考案は上述のような従来技術のプリンターの
欠点を排除して可撓性製紙ガイドシートを貼着し
て円滑な用紙の給送案内を行うようになされた金
属製紙ガイド板を使用するプリンターの紙案内機
構に於て、用紙が給送される際に用紙の折目もし
くは端部によつて生ずる虞れのあるジヤムを防止
出来ると共に可撓性紙ガイドシートが用紙の折目
もしくは端部に引掛つて可撓性紙ガイドシートの
剥離を生ずるのを防止出来るようになしたプリン
ターの紙案内機構を提供することを目的とするも
のである。

考案の概要 上述の目的を達成する為に本考案によるプリン
ターの紙案内機構は、プリンター本体内にて用紙
を金属製紙ガイド板の間に形成される紙案内路を
通してプラテン及び印字ヘツドを含む印字機構に
案内して印字を行わせる型式のプリンターの紙案
内機構に於て、前記金属製紙ガイド板の所望の位
置に一部を貼着された可撓性紙ガイドシートを設
け、その可撓性を利用してフアンフオールド紙の
案内を円滑になすと共に前記可撓性紙ガイドシー
トの一部を貼着した前記金属製紙ガイド板の面積
部分を除いてこれに連接するようにこの金属製紙
ガイド板にフアンフオールド紙の案内路に沿う案
内リブを設けて、リブの高さを前記可撓性紙ガイ
ドシートの厚みと概ね同等になしたことを特徴と
する。

上述のように構成されているから、用紙が紙給
送機構によつて往復移送された時に可撓性紙ガイ
ドシートの可撓性によつて具合よく折目を導いて
印字機構に導入出来ると共に、可撓性紙ガイドシ
ートの厚みと同等の高さのリブが可撓性紙ガイド
シートに連接して形成されているから、フアンフ
オールド紙の折目が円滑に案内され、又リブから
可撓性紙ガイドシートに案内される時に引掛つた
り、剥離を生ずるような恐れがなくなるのであ
る。

考案の実施例 第１図乃至第３Ａ図を参照して本考案の望まし
い実施例を以下に説明する。

第１図は本考案によるプリンターの紙案内機構
を組込んだプリンターを示す。このプリンターは
実質的には第４図に示されたプリンターと同様の
構造及び作動を有し、プリンター本体１がプリン
タースタンド１０１上に支持され、スタンド１０
１内にはパーフオレーシヨンを両側縁に形成され
たフアンフオールド紙１０２の積重ね体１０３が
収容されていて、この積重ね体１０３からフアン
フオールド紙１０２がプリンター本体１の底壁２
に形成された挿入開口３を通つて引出されてプリ
ンター本体１内に導入され、フアンフオールド紙
１０２のパーフオレーシヨンに夫々係合するピン
４を有する１対のピントラクター機構５によつて
押進められて第１の紙ガイド板６及び第２の紙ガ
イド板７の間に形成された紙案内路内を案内され
て印字機構を形成するプラテン８及び印字ヘツド
９の間に給送されて印字を行う。

前記１対のピントラクター機構５は図示されな
い可逆モーターによつて駆動される駆動軸１０と
一体回転する回転体及び案内軸１１上の支持体の
廻りに張掛けけられて駆動軸１０によつて回転さ
れる無端ピンベルトを有し、この無端ピンベルト
の外面に前記ピン４が形成されていて、ピントラ
クター機構５には第４図のものと同様のピンの逃
げ溝を有する押え板１２を有し、閉鎖位置でピン
４に係合したフアンフオールド紙１０２のパーフ
オレーシヨンが係合から離脱するのを阻止して安
定したフアンフオールド紙１０２の給送を保証す
ると共に、鎖線位置に開放された時にフアンフオ
ールド紙１０２のピントラクター機構５内への装
填を可能になしている。

第４図と同様に、第２図に示される１対のピン
トラクター機構５の間にはこれらのピントラクタ
ー機構と同軸に駆動軸１０び案内軸１１上に１個
又はそれ以上の数の紙支え部材１３が配置されて
給送されるフアンフオールド紙１０２の撓みを阻
止して良好な印字作動を与えるのである。

印字ヘツド９は２本の案内軸１４によつて案内
されて往復摺動可能のキヤリツジ１５上に支持さ
れている。又１６はベイルローラーである。

そして制御回路によつてピントラクター機構５
及びプラテン８は同期的に駆動され、印字ヘツド
９はピントラクター機構５及びプラテン８の作動
と調時された関係で往復運動を行つて印字作動を
行うのである。

第４図のものと同様に、紙ガイド１７が設けら
れて図示されないフリクシヨンローラーと協働し
て単票紙をプラテン８の廻りに案内して印字を行
わせるようになつている。

第３図に示されるようにピントラクター機構５
の側にある第１の紙ガイド板６の下方の部分には
上端部分を貼着された下方に伸長する自由端部分
を有するマイラーのような可撓性の紙ガイドシー
ト１８が設けられていると共にプラテン８とは反
対側にある第２の紙紙ガイド板７の上方の部分に
は同様に可撓性の紙ガイドシート１９の下方部分
が貼着されている。この紙ガイドシート１８の下
方の自由端部分は紙支え部材１３の頂部に形成さ
れた受入れ溝１３ａ内に遊嵌されていて、これに
よつてピントラクター機構５から送出されたフア
ンフオールド紙１０２はこれの左方に向く折目が
左方に向つてはみ出そうとしても紙支え部材１３
の右側面及び紙ガイドシート１８が連続的にこの
折目を第１の紙ガイド板６の案内リブ６ａまで案
内するから、フアンフオールド紙１０２が給送さ
れる時にこの部分で折目がジヤムを生ずる恐れが
全く排除されるのである。

同様にして可撓性の紙ガイドシート１９はフア
ンフオールド紙１０２の折目が案内路から送出さ
れる際にその可撓性によつて案内路から側方には
み出して正しく印字機構即ちプラテン８と印字ヘ
ツド９との間に送り込まれなくなるのを具合よく
防止出来るのである。

本考案の特徴によつて第３Ａ図に示されるよう
に第１の金属紙ガイド板６に上部を貼着されてい
る可撓性紙ガイドシート１８の上端に連接するよ
うに可撓性紙ガイドシート１８の厚みと実質的に
同じ高さのリブ６ａが上方にフアンフオールド紙
１０２の給送方向に沿つて伸長して形成されてい
て、これによつて段差をなくし、フアンフオール
ド紙１０２の折目が逆送時に引掛ることなく円滑
に移行されると共に、第２の金属製紙ガイド板７
にも可撓性紙ガイドシート１９の貼着部分に連接
してこれの下方に可撓性紙ガイドシート１９の厚
みと実質的に同じ高さのフアンフオールド紙１０
２の給送方向に沿つて伸長するリブ７ａが形成さ
れていて、これによつて段差をなくし、フアンフ
オールド紙１０２の折目がリブ７ａから可撓性紙
ガイドシート１９に移行する際にこれに引掛かる
ことなく円滑に案内されるから、可撓性紙ガイド
シート１９が剥離される恐れがなくなるのであ
る。

実施例に於て可撓性紙ガイドシートの厚みは
0.25mmで、リブの高さは0.3mmである。

考案の効果 上述のように本考案によれば、可撓性紙ガイド
シートを金属製紙ガイド板に貼着し、これに連接
して可撓性紙ガイドシートの厚みと実質的に同じ
高さのリブを設けているので、円滑に用紙を案内
出来と共に、用紙の折目もしくは端部が従前の如
く紙ガイド板と紙ガイドシートとの段差に引掛つ
てペーパージヤムを起したり、紙ガイドシートを
剥がす虞れもなく、常に円滑なフアンフオールド
紙の案内を可能になす優れた効果を得ることが出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による紙案内機構を組込んだプ
リンターの概略的断面図。第２図は第１図に示さ
れたピントラクター機構と紙支え部材との関係を
示す正面図。第３図は第１図に示されたピントラ
クター機構及び紙ガイド板及び紙支え部材の関係
を示す部分的詳細側面図。第３Ａ図は第３図に示
されるリブの部分を詳細に示す部分的拡大説明
図。第４図は可撓性紙ガイドシートを貼着された
金属製ガイド板を有する紙案内機構の１例を示す
プリンターの概略的断面図。第５図は第４図に示
されたピントラクター機構と紙支え部材との関係
を示す正面図。第６図は第４図に示されたピント
ラクター機構及び紙ガイド板及び紙支え部材の関
係を示す部分的詳細側面図。第６Ａ図は第６図に
示される可撓性紙ガイドシートの部分を詳細に示
す部分的拡大説明図。 １……プリンター本体、２……底壁、３……挿
入開口、５……ピントラクター機構、６……第１
の紙ガイド板、６ａ，７ａ……案内リブ、７……
第２の紙ガイド板、８……プラテン、９……印字
ヘツド、１３……紙支え部材、１３ａ……受入れ
溝、１８，１９……可撓性の紙ガイドシート、１
０１……プリンタースタンド、１０２……フアン
フオールド紙、１０３……積重ね体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリンター本体内にて用紙を金属製紙ガイド板
   の間に形成される紙案内路を通してプラテン及び
   印字ヘツドを含む印字機構に案内して印字を行わ
   せる型式のプリンターの紙案内機構に於て、前記
   金属製紙ガイド板の所望の位置に一部を貼着され
   た可撓性紙ガイドシートを設け、その可撓性を利
   用してフアンフオールド紙の案内を円滑になすと
   共に前記可撓性紙ガイドシートの一部を貼着した
   前記金属製紙ガイド板の面積部分を除いてこれに
   連接するようにこの金属製紙ガイド板にフアンフ
   オールド紙の案内路に沿う案内リブを設けて、リ
   ブの高さを前記可撓性紙ガイドシートの厚みと概
   ね同等になしたことを特徴とするプリンターの紙
   案内機構。