JPH0754185Y2 - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JPH0754185Y2
JPH0754185Y2 JP3593391U JP3593391U JPH0754185Y2 JP H0754185 Y2 JPH0754185 Y2 JP H0754185Y2 JP 3593391 U JP3593391 U JP 3593391U JP 3593391 U JP3593391 U JP 3593391U JP H0754185 Y2 JPH0754185 Y2 JP H0754185Y2
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JP
Japan
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paper
recording paper
cassette
feeding
recording
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JP3593391U
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史生 大塚
弘行 朝倉
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株式会社精工舎
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリンタ等に用いられ
る給紙カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等では、紙送りローラの上流に
給紙カセットが装着され、この給紙カセットから記録紙
を取り出して自動給紙できるようになっている。給紙カ
セットの上方には、ピッキングローラーが対向して設け
られ、ピッキングローラーによって給紙カセットから記
録紙が取り出されるようになっている。給紙カセットに
は、前端両側部に分離爪が設けられ、この分離爪によっ
て最上位の記録紙がカールされて分離されるようになっ
ている。
【0003】また、プリンタ等では、手差し専用の給紙
口が設けられ、必要に応じて手差し給紙できるようにな
っている。
【0004】ところで、手差し専用の給紙口を設ける
と、専用のガイド部材も必要となるなど装置の小型化の
妨げとなる。そこで、本出願人は排紙口を手差し用の給
紙口として兼用できるピッキング機構を提案する(特願
平2−267648号)とともに、排紙口を手差し用の
給紙口として兼用したときの不都合を解消できる給紙カ
セットを提案した(実願平3−1479号)。
【0005】本出願人が提案したピッキング機構によれ
ば、ピッキングローラーを給紙カセットに対して変位可
能とし、非自動給紙時にピッキングローラーを記録紙か
ら離間させて排紙側から給紙カセット側に記録紙を引き
込み、排紙口を手差し用の給紙口として兼用できるよう
になっているとともに給紙カセットの上方空間を逆改行
時の記録紙収容スペースとしても有効利用できるように
なっている。また、本出願人が提案した給紙カセットに
よれば、上蓋の上面にその前方に延出する可撓性シート
を設け、逆改行時や手差し給紙時に排紙側から記録紙が
送り込まれてもその記録紙を可撓性シートによって上蓋
の上面上に案内して記録紙が上蓋等に引っ掛らないよう
になっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、手差し給紙
時や逆改行時に排紙側から記録紙が送り込まれたときに
その記録紙を可撓性シートによって上蓋の上面上に案内
するためには、所定以上の剛性を有する可撓性シートを
用いる必要があり、自動給紙時に可撓性シートが記録紙
の両角部のカールの妨げとなるおそれがあった。
【0007】本考案は、排紙側から記録紙が送り込まれ
てもその記録紙が上蓋等に引っ掛かることがなく、しか
も自動給紙時の記録紙の両角部のカールの妨げとなるこ
ともない給紙カセットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、紙送りローラ
の上流に設けられて給紙用として用いられる給紙カセッ
トであって、記録紙を収容するカセットと、カセットの
前端両側部に設けられて記録紙の前端角部と係合し自動
給紙時に最上位の記録紙をカールさせて分離する分離爪
と、カセットの上方に設けられて前方に斜め下方に向け
て延出されその先端が紙送りローラによる記録紙の給送
路よりも下方に位置する可撓性シートと、を有し、可撓
性シートの両側部には、前端部に前後方向に延伸する切
り込みが形成されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】本考案に係る給紙カセットによれば、紙送りロ
ーラによって排紙側から記録紙が送り込まれたときに、
可撓性シートの先端部に記録紙の先端が当接して記録紙
がカセットの上方に案内され、記録紙がカセットの上蓋
等に引っ掛かることがない。しかも、可撓性シートの両
側部が切り込みによって部分的に柔軟に撓み変形可能と
され、自動給紙時に可撓性シートが記録紙の両角部のカ
ールの妨げとなることもない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。◆本考案の実施例が適用されたプリンタでは、図1
に示されるように矩形箱状のプリンタケース1の内部に
記録紙2を収容するカセット3が装着され、このカセッ
ト3内から記録紙2を印字機構部4に給送して印字でき
るようになっている。
【0011】印字機構部4には、プラテン5およびこの
プラテン5の上方でプラテン5に対向する印字ヘッド6
が設けられ、この印字ヘッド6とプラテン5との間に記
録紙2が給送されて印字に供されるようになっている。
プラテン5は図示しない固定手段を介して紙送り方向と
直交する方向(図1紙面直角方向)に延設されている。
印字ヘッド6はキャリア7に搭載され、キャリア7と一
体に移動できるようになっている。キャリア7はガイド
軸8,8を介してプラテン5と平行に紙送り方向と直交
する方向に移動可能に支持され、図示しないキャリアモ
ータの駆動力で紙送り方向と直交する方向に走行駆動さ
れるようになっている。
【0012】この印字機構部4の上流側および下流側に
は、それぞれ紙送りローラー9、排紙ローラー10が設
けられている。紙送りローラー9および排紙ローラー1
0はそれぞれ正逆転可能な紙送りモータ(図示せず。)
を介して回転駆動されて記録紙2に搬送力を付与できる
ようになっており、この搬送力を受けて記録紙2が印字
機構部4に給送され、印字後はプリンタケース1に形成
された排紙口11からプリンタケース1の外部に排出さ
れるようになっている。また、紙送りローラー9および
排紙ローラー10はそれぞれ紙送りモータを介して逆転
されて記録紙2を排紙口11から印字ヘッド6とプラテ
ン5との間を通してカセット3側に引き込むことができ
るようにもなっている。
【0013】カセット3の前端部上方には、カセット3
に対向してピッキングローラー12が設けられている。
ピッキングローラー12は紙送りローラー9および排紙
ローラー10と共に紙送りモータの駆動力で回転駆動さ
れて記録紙2に搬送力を付与できるようになっており、
この搬送力を受けてカセット3内から記録紙2が取り出
されるようになっている。このピッキングローラー12
は図示しないピッキング機構によって非自動給紙時に図
3に示されるようにカセット3内の記録紙2から離間
し、自動給紙時に図6に示されるように下降してカセッ
ト3内の記録紙2に当接し、自動給紙後は再び上昇して
カセット3内の記録紙2から離間するようになってい
る。また、ピッキングローラー12はピッキング機構に
よって紙送りローラー9および排紙ローラー10の逆転
時にも図3に示されるようにカセット3内の記録紙2か
ら離間するようになっている。すなわち、紙送りローラ
ー9および排紙ローラー10の逆転時にピッキング機構
によってピッキングローラー12がカセット3内の記録
紙2から離間されるので、紙送りローラー9および排紙
ローラー10によって記録紙2が排紙側からカセット3
側に送り込まれても記録紙2がピッキングローラー12
と干渉することことがなく、排紙口11を手差し用の給
紙口として兼用できるようになっているとともにカセッ
ト3の上方空間を逆改行時の記録紙収容スペースとして
も有効利用できるようになっている。このようなピッキ
ング機構としては、本出願人により既に出願された特願
平2−267648号に示される構造のものがある。
【0014】カセット3はプリンタケース1に形成され
た装填口13より引き出し式に着脱できるようになって
いる。カセット3には、図2、図3に示されるように記
録紙2が載置されるホッパープレート14が設けられて
いるとともに前端両側部にホッパープレート14との間
に記録紙2を挾持する分離爪15が設けられている。
【0015】ホッパープレート14はカセット3の底板
に上下方向に揺動可能に軸支されている。ホッパープレ
ート14の下方には、ホッパープレート14を上方に付
勢するトーションスプリング16が設けられ、このトー
ションスプリング16の付勢力でホッパープレート14
と分離爪15の間に記録紙2が挾持されている。
【0016】このホッパープレート14の前部には、記
録紙2の滑り止め用のコルク板17が取り付けられ、こ
のコルク板17に対向してピッキングローラー12が位
置されるようになっている。また、ホッパープレート1
4の前端中央部には、図11に示されるように舌片18
が形成され、この舌片18の上方に操作レバー19が設
けられている。操作レバー19はカセット3の前板に上
下方向に揺動可能に軸支され、下方への押し込み操作で
ホッパープレート14の舌片18を押圧してトーション
スプリング16の付勢力に抗してホッパープレート14
を押し下げ可能となっている。
【0017】分離爪15は記録紙2の前端角部と係合
し、カセット3からの自動給紙時に最上位の記録紙2を
カールさせて分離するようになっている(図7参照)。
この分離爪15は図8に詳細に示されるようにカセット
3の側板にピン20を介して上下方向に揺動可能に軸支
されている。これにより、カセット3からの自動給紙時
にピッキングローラー12が下降し、ピッキングローラ
ー12に押圧されて記録紙2が下降したときに図6に示
されるように記録紙2に追従して分離爪15が下降し、
図7に示されるように記録紙2がカールしたときにこの
カール力で分離爪15が押し上げられるようになってい
る。
【0018】この分離爪15の前部には、図3、図8に
示されるように突片21が形成され、この突片21によ
って分離爪15の揺動量が所定の範囲内に制限されてい
る。◆突片21はカセット3の前板に形成された係合孔
22に挿入されて分離爪15の揺動量を所定の範囲内に
制限するようになっている。この突片21には、線ばね
23の端部が係合されている。線ばね23は図8、図9
に示されるように中央部が操作レバー19の下方で操作
レバー19と対向し、その両側で図2に示されるように
下側ばね受け24、上側ばね受け25および補助ばね受
け40を介してカセット3の前板に支持されている。
【0019】下側ばね受け24、上側ばね受け25に
は、線ばね23が図9に示されるように操作レバー19
の下方への押し込み操作で分離爪15に上方への押し上
げ力を付与できるように支持されている。したがって、
操作レバー19を下方に押し込むと、線ばね23によっ
て分離爪15が上限位置に保持された状態でトーション
スプリング16の付勢力に抗してホッパープレート14
が押し下げられ、分離爪15とホッパープレート14と
の間に記録紙2を容易にセットできるようになっている
(図9参照)。なお、記録紙2のセット状態では、線ば
ね23の付勢力で分離爪15に下方への押し下げ力が付
与されるが、このときの線ばね23の付勢力はカセット
3からの自動給紙時に記録紙2のカール力による分離爪
15の押し上げ動作を妨げない程度に設定されている。
【0020】上側ばね受け25は図4に示されるように
カセット3の前板の後方でカセット3の前板よりも高く
突出され、その突出部を境として後方側に前方に向けて
上り勾配の斜面25aが形成されているとともに前方側
に後方に向けて上り勾配の斜面25bが形成されてい
る。斜面25aは自動給紙時に記録紙2をカセット3の
前板に引っ掛からないよう斜め上方に案内するようにな
っている。斜面25bは手差し給紙時や逆改行時に記録
紙2を斜め上方に案内するようになっている。
【0021】補助ばね受け40には、図5に示されるよ
うに線ばね23が遊嵌され、線ばね23を離脱しないよ
うに保持するようになっている。この補助ばね受け40
は上側ばね受け25と同様にカセット3の前板の後方で
カセット3の前板よりも高く突出され、その突出部を境
として後方側に前方に向けて上り勾配の斜面40aが形
成されているとともに前方側に後方に向けて上り勾配の
斜面40bが形成されている。斜面40aは上側ばね受
け25の斜面25bと共に自動給紙時に記録紙2をカセ
ット3の前板に引っ掛からないよう斜め上方に案内する
ようになっている。斜面40bは手差し給紙時や逆改行
時に上側ばね受け25の斜面25bと共に記録紙2を斜
め上方に案内するようになっている。
【0022】また、カセット3には、図1、図2に示さ
れるように上部に後端部から前端部付近にかけてピッキ
ングローラー12と干渉しないように上蓋26が取り付
けられている。上蓋26は着脱可能に設けられ、記録紙
2のセット時等に必要に応じて取り外せるようになって
いる。この上蓋26の前部上面には、図示しない接着手
段を介して可撓性シート28が接着されている。可撓性
シート28としては、本実施例ではPET(ポリエチレ
ンテフタレート)製で肉厚が0.125ミリメートルの
ものが適用されている。なお、上蓋26には、補強用の
リブ26aが形成され、これに対応して可撓性シート2
8にリブ26aの逃げ用のスリット33が形成されてい
る。
【0023】可撓性シート28は図3に示されるように
上蓋26の前部から記録紙2の前方の線ばね23の上方
位置まで延設され、その先端は自由端となっている。可
撓性シート28の自由端部は非自動給紙時には図3に示
されるように最上位の記録紙2の前端に当接して記録紙
2で受けられ、自動給紙時にピッキングローラー12が
下降してピッキングローラー12に押圧されて記録紙2
が下降したときには図6に示されるように線ばね23に
当接して線ばね23で受けられるようになっている。可
撓性シート28の自由端側には、中間部から記録紙2の
前方部にかけて斜め下方に折曲する折曲部28bが形成
されているとともにその先端側に記録紙2の前方で斜め
下方に折曲する折曲部28aが形成されている。そし
て、非自動給紙時には折曲部28bが最上位の記録紙2
の前端に当接して記録紙2で受けられ、自動給紙時にピ
ッキングローラー12が下降してピッキングローラー1
2に押圧されて記録紙2が下降したときには、先端側の
折曲部28aが線ばね23に当接して線ばね23で受け
られるようになっている。折曲部28bは非自動給紙時
に最上位の記録紙2の前端から浮き上がらないように最
上位の記録紙2の前端に弾性力で軽く押圧される構成と
なっている。すなわち、折曲線34での折曲により折曲
部28bが非自動給紙時に最上位の記録紙2の前端に弾
性力で軽く押圧されるようになっている。折曲部28a
は非自動給紙時に先端が記録紙2の給送路Rよりも高さ
Hだけ下方に位置されるようになっている。折曲部28
a、28bの折曲角度は共に鈍角となっており、手差し
給紙時や逆改行時に折曲部28a、28bによって記録
紙2を上蓋26の上面上に案内できるようになってい
る。◆なお、折曲部28aには、図2に示されるように
上側ばね受け25および補助ばね受け40の逃げ用の三
角形状の切り込み29が形成されている。
【0024】この可撓性シート28には、図2に示され
るようにピッキングローラー12の逃げ孔31及びピッ
キング機構(図示せず)の逃げ孔32が形成され、カセ
ット3からの自動給紙動作の妨げとならないようになっ
ている。逃げ孔31は手差し給紙時の紙送り方向側(図
2左側)であって幅方向外側に小径孔部が形成されてい
るとともに手差し給紙時や逆改行時の紙送り方向側の内
周縁が斜辺部となっており、手差し給紙時や逆改行時に
記録紙2が引っ掛かり難い構成となっている。◆逃げ孔
32は幅方向に複数個並設されている。各逃げ孔32は
それぞれ手差し給紙時や逆改行時の紙送り方向側の端部
が先細に形成されており、手差し給紙時や逆改行時に記
録紙2が引っ掛かり難い構成となっている。
【0025】また、可撓性シート28には、図2に示さ
れるように両側部に前後方向に延伸する切り込み30が
形成され、この切り込み30によって両側部が厚み方向
に部分的に容易に撓み変形可能となっている。切り込み
30の奥方部には、拡幅部30aが形成され、この拡幅
部30aによって撓み変形しても亀裂が生じないように
なっている。拡幅部30aは手差し給紙時や逆改行時の
紙送り方向側の内周縁が斜辺部となっており、手差し給
紙時や逆改行時に記録紙2が引っ掛かり難い構成となっ
ている。
【0026】次に作用を説明する。◆カセット3からの
自動給紙時には、図6に示されるようにピッキングロー
ラー12が下降してカセット3内の最上位の記録紙2に
当接される。ピッキングローラー12の下降時には、ピ
ッキングローラー12に押圧されて記録紙2が押し下げ
られるとともにこれに追従して分離爪15が下降し、こ
の状態でピッキングローラー12によって記録紙2に搬
送力が付与される。この搬送力を受けて最上位の記録紙
2の両側部が分離爪15に当接して図7に示されるよう
にカールし、このカールによって最上位の記録紙2が分
離されてカセット3内から取り出される。
【0027】ここで、記録紙2のカール時には、そのカ
ール力で分離爪15が押し上げられて記録紙2のカール
が大きくなることがない。また、記録紙2の幅方向中間
部が可撓性シート28の切り込み30間の部分で軽く押
圧されつつ記録紙2の両側部がカールし、記録紙2の重
送がより確実に防止されて最上位の記録紙2が確実に分
離される。また、記録紙2のカール力で可撓性シート2
8の両側部が押し上げられ、記録紙2のカールに倣って
可撓性シート28の両側部が変形される。この際、可撓
性シート28の両側部は切り込み30によって部分的に
柔軟に撓み変形し、記録紙2のカールの妨げとなること
がない。
【0028】したがって、可撓性シート28によって記
録紙2のカールが妨げられることがなく、最上位の記録
紙2を確実に分離してカセット3内から取り出すことが
できる。
【0029】カセット3内から記録紙2が取り出された
後は、記録紙2が紙送りローラー9に引き継がれ、紙送
りローラー9によって印字ヘッド6とプラテン5との間
に記録紙2が給送されて印字に供される。この際、ピッ
キングローラー12は記録紙2が紙送りローラー9に引
き継がれた後に直ちに上昇して記録紙2から離間し、記
録紙2の給送の抵抗となることがない。そして、印字後
は記録紙2が排紙ローラー10に引き継がれ、排紙ロー
ラー10によって記録紙2が排紙口11を通してプリン
タケース1の外部に排出される。
【0030】手差し給紙時や逆改行時には、排紙ローラ
ー10及び紙送りローラー9が逆転されて記録紙2が排
紙側からカセット3側に送り込まれる。この際、ピッキ
ングローラー12は上昇位置に維持されて排紙側からの
記録紙2の送り込みの妨げとなることがない。この際、
記録紙2は前端部が紙送りローラー9に挾持される位置
までカセット3側に送り込まれる。
【0031】ここで、排紙側からのカセット3側への記
録紙2の送り込み時には、記録紙2の後端部が可撓性シ
ート28に当接してカセット3の上蓋26の上面上に案
内され、記録紙2がカセット3の上蓋26等に引っ掛か
ることがなく、記録紙2の前端部が紙送りローラー9に
挾持された状態ではカセット3の上蓋26の上面上に記
録紙2の後端部が位置される(図3乃至図5に二点鎖線
で示される状態)。
【0032】この位置まで記録紙2が送り込まれると、
その後はカセット3からの給紙時と同様にして記録紙2
が印字ヘッド6とプラテン5との間に給送されて印字に
供され、印字後は排紙口11を通してプリンタケース1
の外部に排出される。
【0033】このように本実施例では、手差し給紙時や
逆改行時に排紙側から記録紙2が送り込まれても記録紙
2が上蓋26等に引っ掛かることがなく、しかも可撓性
シート28が自動給紙時の記録紙のカールの妨げとなる
こともなく、給紙動作の信頼性が向上される。
【0034】なお、上記実施例では、記録紙2のセット
状態で折曲部28aが記録紙2の前方に位置するように
したが、折曲部28aの先端が紙送りローラー9による
記録紙2の給送路Rよりも下方に位置する構成であれば
よく、例えばカセット3からの記録紙2の給送経路を紙
送りローラー9による記録紙2の給送路Rよりも下方に
若干量だけオフセットするようにすれば、折曲部28a
の先端を最上位の記録紙2に当接させても手差し給紙時
や逆改行時に記録紙2をカセット3の上蓋26上に引っ
掛かりなく案内できる。
【0035】また、上記実施例では、カセット3の上蓋
26の上面に可撓性シート28を接着するようにした
が、カセット3の上方に可撓性シート28が設けられる
構成であればよく、例えば可撓性シート28を上蓋26
に一体に形成するようにようにしてもよく、またカセッ
ト3の上方に設けられる上蓋26以外の別部材に可撓性
シート28を接着又は一体に設けるようにしてもよく、
あるいはカセット3の上部に可撓性シート28を直接接
着するようにしてもよい。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る給紙
カセットによれば、手差し給紙時や逆改行時に排紙側か
ら記録紙が送り込まれてもその記録紙が上蓋等に引っ掛
かることがなく、しかも自動給紙時の記録紙のカールの
妨げとなることもない優れた効果を有する。また、記録
紙のカール時に記録紙の幅方向中間部を可撓性シートの
切り込み間の部分で軽く押圧する構成とすれば、記録紙
の重送をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る給紙カセットが適用されたプリン
タの縦断面図である。
【図2】図1のカセットの平面図である。
【図3】非自動給紙状態を図2のA−A線に対応して示
した断面図である。
【図4】非自動給紙状態を図2のB−B線に対応して示
した断面図である。
【図5】非自動給紙状態を図2のC−C線に対応して示
した断面図である。
【図6】自動給紙時の動作を図3に対応して示した断面
図である。
【図7】自動給紙時の動作を図3に対応して示した断面
図である。
【図8】図2の要部拡大平面図である。
【図9】記録紙のセット時の動作を示す図2の要部正面
図である。
【図10】図2の要部正面図である。
【図11】図2の要部断面図である。
【符号の説明】
2 記録紙 3 カセット 9 紙送りローラー 15 分離爪 26 上蓋 28 可撓性シート 30 切り込み

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りローラの上流に設けられて自動給
    紙用として用いられる給紙カセットであって、記録紙を
    収容するカセットと、上記カセットの前端両側部に設け
    られて記録紙の前端角部と係合し、自動給紙時に最上位
    の記録紙をカールさせて分離する分離爪と、上記カセッ
    トの上方に設けられて前方に斜め下方に向けて延出さ
    れ、その先端が上記紙送りローラによる記録紙の給送路
    よりも下方に位置する可撓性シートと、を有し、上記可
    撓性シートの両側部には、前端部に前後方向に延伸する
    切り込みが形成されていることを特徴とする給紙カセッ
    ト。
JP3593391U 1991-05-21 1991-05-21 給紙カセット Expired - Lifetime JPH0754185Y2 (ja)

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