JPH064425Y2 - 録音レベル切換回路 - Google Patents

録音レベル切換回路

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JPH064425Y2
JPH064425Y2 JP8759687U JP8759687U JPH064425Y2 JP H064425 Y2 JPH064425 Y2 JP H064425Y2 JP 8759687 U JP8759687 U JP 8759687U JP 8759687 U JP8759687 U JP 8759687U JP H064425 Y2 JPH064425 Y2 JP H064425Y2
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信男 高橋
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、例えばR−DAT(回転ヘッド式ディジタル
・オーディオ・テープレコーダ)等における録音レベル
の設定に係り、特に録音レベル切換スイッチと無音検出
レベル切換スイッチとを連動し、ダイナミックレンジの
異なる複数の入力ソースの各々に対応した適切な録音レ
ベルと、曲間における無音部を検出するための無音検出
レベルとを上記入力ソースに対応して同時に切換えるよ
うにした録音レベル切換回路に関するものである。
〔考案の技術的背景およびその問題点〕
上記のR−DATにおいては、磁気記録媒体としての磁
気テープ上に、2個の回転ヘッドにより交互に単位時間
分毎に1本ずつの斜めのトラックが形成され、このトラ
ック上に本来のPCMオーディオ信号の他にプログラム
等の検索情報としての、曲の頭を示すスタート識別信号
(ST−ID)や曲の番地を示すプログラムナンバー
(PNO)等のサブコード情報がエリアを分割して記録
されている。そして、選曲再生時におけるサーチ状態に
おいて上記のサブコード情報を読み取ることにより、迅
速な頭出し等が行なわれる。
ところで、上記したR−DATは録音再生装置であるこ
とから、録音に際しては他の機器で再生して得たダイナ
ミックレンジのそれぞれ異なる複数の入力ソース(例え
ばCD、LP、ミュージックテープ、チューナ等)に対
応して、適切な録音レベルを設定してやる必要がある。
従来、録音レベルの設定に際しては、入力ソースのレベ
ルに合せてユーザがマニアルで調整することが行なわれ
ている。また、録音時には上記したサブコード情報の一
つであるスタート識別信号を自動的に記録する機能が具
備されている。そして、録音時に上記のスタート識別信
号を自動的に記録するオートモードが選択された場合
は、無音検出部で曲間における無音部を検出することに
より、曲の頭を示すスタート識別信号の記録が行なわれ
る。
この場合、無音検出部における無音検出レベルを、曲間
のノイズレベルを考慮して例えばCDやミュージックテ
ープに対応させて53dBに固定し、無音検出部では入力
信号のノイズレベルが53dB以下でかつこの期間が例え
ば3秒間以上連続した場合に無音部と判断し、上記した
曲間が3秒間以上経過した後の入力信号の立ち上がり部
でスタート識別信号を記録している。
しかし、特にクラシック音楽等においては曲間と間違え
るようなレベルの低いところが曲中にはいくらでもあ
り、この場合は曲の頭とは関係なく不要なスタート識別
信号が記録されてしまうことになる。また、ミュージッ
クソースの中には曲間が3秒以下のものもあり、この場
合は必要とするスタート識別信号が記録されないことに
なる。S/Nが極めて悪い入力ソースに対しても上記し
たと同様なことが言え、スタート識別信号が記録されな
いものである。このような場合は、スタート識別信号の
記録をオートからマニアルに切換え、マニアル操作に基
づいてスタート識別信号を任意に立てて記録することに
なる。
また、曲間のノイズレベルのスレシホールドレベルを、
例えば40dBと60dBといったように2段階にマニアル
操作により切換えるようにしたものもあるが、この場合
においても複数の入力ソースに対応できるというもので
はない。
上記したように、録音レベルの設定に際しては、入力ソ
ースの最大レベルが判断できないソースの場合のレベル
設定は不安感を伴うものであり、ディジタルピーク表示
が装備されていない機器においてはディジタルクリップ
したことが判断できないといった問題点があった。
また、録音時におけるスタート識別信号の記録は、入力
ソースの種類によりオート/マニアルの切換えを行なう
必要があり、操作が煩雑になるといった問題点があっ
た。
〔考案の目的〕
本考案は、上記した従来における問題点を除去するため
になされたもので、ダイナミックレンジの異なる複数の
入力ソースの各々に対応した適切な録音レベルと、無音
検出部における無音検出レベルとを、上記入力ソースの
各々に対応して同時にかつ自動的に予め定められたレベ
ルに設定できるようにした録音レベル切換回路を提供す
ることを目的としている。
〔考案の概要〕
本考案は、ダイナミックレンジの異なる複数の入力ソー
スの各々に対応した適切な録音レベルを設定する録音レ
ベル切換スイッチと、曲間における無音部を予め定めら
れた検出レベルに基づいて検出し、スタート識別信号や
プログラムナンバー等のサブコード情報を記録する旨を
標示するフラグを出力する無音検出部における無音検出
レベルを設定する無音検出レベル切換スイッチとを連動
させて切換える構成とし、録音時に上記入力ソースの各
々に対応して、同時にかつ自動的に予め定められた録音
レベルならびに無音検出レベルを設定できるようにした
ものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。
第1図は、本考案による録音レベル切換回路の一実施例
を示す概略構成図である。
図において、Tinはライン入力端子であり、ここには他
の機器で再生された例えばCD、LP、ミュージックテ
ープ、チューナ等からの、ダイナミックレンジのそれぞ
れ異なる複数のアナログ入力ソースが供給される。
1は上記複数の入力ソースの各々に対応して予め定めら
れた録音レベルを固定する抵抗分圧回路、2は上記抵抗
圧回路1により予め定められた録音レベルを上記入力ソ
ースに対応して切換える録音レベル切換スイッチ、3は
録音レベル切換スイッチ2により設定された上記入力ソ
ースの各々に対応するレベルを最適な処理レベルにまで
増幅するプリアンプ、4は入力ソースであるアナログ信
号をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
5は上記録音レベル切換スイッチ2と連動して無音検出
レベル切換スイッチ6により、上記入力ソースの各々に
対応して予め固定された無音検出レベルが選択され、該
無音検出レベルに基づいて曲間における無音部を検出
し、A/D変換後の出力が上記無音検出レベルよりも低
下し、かつこの期間が例えば3秒間以上連続した場合に
無音部と判断し、3秒経過後の入力信号の立ち上がり部
でスタート識別信号やプログラムナンバー等のサブコー
ド情報を記録する旨を標示するフラグを出力する無音検
出部である。
7はA/D変換器4を経たディジタル信号に対する録音
時における処理、ならびに無音検出部5からの上記した
フラグに基づいて、曲頭部分に記録されるスタート識別
信号やプログラムナンバー等のサブコード情報の記録処
理を行なう信号処理部、8は信号処理部7を経た信号を
録音時に必要とされる最適レベルにまで増幅する録音ア
ンプであり、この録音アンプ8からの信号は図示してい
ないが、ロータリトランスを介して回転ドラムに搭載さ
れたヘッドに供給され、磁気テープ上に記録される。
続いて、上記した構成からなる録音レベル切換回路の動
作について説明する。
第1図で説明した録音レベル切換スイッチ2と、無音検
出レベル切換スイッチ6とは連動しており、例えば、第
2図に示すようにR−DATの操作パネル面9に設けら
れた入力ソースセレクトスイッチ10のセレクト操作に
基づいて同時に切換えられる。
上記の入力ソースセレクトスイッチ10は、図示の実施
例の場合はCD入力、LP入力、ミュージックテープ入
力、チューナ入力にそれぞれ対応したセレクトスイッチ
10〜10で構成されている。そして、例えば入力
ソースとしてCD入力に対応したセレクトスイッチ10
が操作されると、CD入力に対応して録音レベル切換
スイッチ2と無音検出レベル切換スイッチ6が同時に切
換えられ、該CD入力に対応して予め固定された録音レ
ベルと、無音検出部5における無音検出レベルとが設定
される。
また、録音レベル切換スイッチ2と無音検出レベル切換
スイッチ6の各接点a,a,a,aとb,b
,b,bはそれぞれ上記の入力ソースに対応して
設けられており、例えば接点(a,b)がCD入力
に、接点(a,b)かLP入力に、接点(a,b
)がミュージックテープ入力に、接点(a,b
がチューナ入力に対応し、上記入力ソースセレクトスイ
ッチ10の操作に基づいて同時に切換えられて、各々の
入力ソースに対応して予め固定された録音レベルと無音
検出レベルとが設定される。
なお、上記の録音レベルと無音検出レベルは、一般的な
ソース側(CD,LP,ミュージックテープ、チューナ
等)の出力レベルが予めおおよその予測がつくことか
ら、各々の入力ソースに対応して適切な値に予め固定す
ることが可能なものである。
而して、上記の入力ソースセレクトスイッチ10の操作
に基づいて、録音レベル切換スイッチ2が入力ソースに
対応して予め固定された録音レベルに切換えられ、入力
ソースは該録音レベルに基づいて適切な録音処理が行な
われる。
また、上記の録音レベル切換スイッチ2の切換えと連動
して、無音検出レベル切換スイッチ6が予め固定された
無音検出レベルに切換えられる。そして、無音検出部5
には入力ソースに対応した曲間のノイズレベルを検出す
るための基準レベルとなる無音検出レベルが与えられ
る。この無音検出部5では、A/D変換器4を介した入
力信号が上記の無音検出レベルよりも低下し、かつこの
期間が例えば予め定められた3秒間以上連続した場合に
無音部と判断し、上記した期間経過後の入力信号の立ち
上がり部で、スタート識別信号やプログラムナンバー等
のサブコード情報を記録する旨を標示するフラグを出力
し、該フラグを信号処理部7に供給する。
そして、上記の信号処理部7により、無音検出部5から
の上記したフラグに基づいて、スタート識別信号やプロ
グラムナンバー等が曲頭部分にR−DATの規格で定め
られた時間(9秒間)だけ記録される。
〔効果〕
以上説明した本考案によれば、録音レベルを設定する録
音レベル切換スイッチと、曲間における無音部を検出す
るための無音検出レベルを設定する無音検出レベル切換
スイッチとを連動するとともに、入力ソースセレクトス
イッチの操作に基づいて、ダイナミックレンジの異なる
複数の入力ソースの各々に対応して録音レベルと無音検
出レベルとを予め固定されたレベルに同時に切換える構
成としたので、録音時におけるレベル設定等の操作が不
要であるとともに、スタート識別信号等の自動記録を容
易かつ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す録音レベル切換回路の
概略構成図、 第2図は本考案に基づいて設けられる入力ソースセレク
トスイッチの一態様を示す図である。 2……録音レベル切換スイッチ、5……無音検出部、6
……無音検出レベル切換スイッチ、10……入力ソース
セレクトスイッチ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイナミックレンジの異なる複数の入力ソ
    ースを選択する入力ソースセレクトスイッチと、 上記複数の入力ソースの各々に対応して予め固定された
    録音レベルに設定する録音レベル切換スイッチと、 曲間におけるノイズレベルに基づき無音部を検出してサ
    ブコード情報を記録する旨のフラグを出力する無音検出
    部における無音検出レベルを、上記複数の入力ソースの
    各々に対応して予め固定された無音検出レベルに設定す
    る無音検出レベル切換スイッチとを備え、 上記録音レベル切換スイッチと無音検出レベル切換スイ
    ッチとを連動させ、上記入力ソースセレクトスイッチに
    より選択された入力ソースに対応する録音レベルと無音
    検出レベルとを同時に切換えるようにしたことを特徴と
    する録音レベル切換回路。
  2. 【請求項2】上記サブコード情報がスタート識別信号ま
    たはプログラムナンバーであることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第(1)項記載の録音レベル切換回路。
JP8759687U 1987-06-08 1987-06-08 録音レベル切換回路 Expired - Lifetime JPH064425Y2 (ja)

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JP8759687U JPH064425Y2 (ja) 1987-06-08 1987-06-08 録音レベル切換回路

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JP8759687U JPH064425Y2 (ja) 1987-06-08 1987-06-08 録音レベル切換回路

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Publication Number Publication Date
JPS63200233U JPS63200233U (ja) 1988-12-23
JPH064425Y2 true JPH064425Y2 (ja) 1994-02-02

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