JPH0643327B2 - 免疫賦活剤 - Google Patents
免疫賦活剤Info
- Publication number
- JPH0643327B2 JPH0643327B2 JP62073706A JP7370687A JPH0643327B2 JP H0643327 B2 JPH0643327 B2 JP H0643327B2 JP 62073706 A JP62073706 A JP 62073706A JP 7370687 A JP7370687 A JP 7370687A JP H0643327 B2 JPH0643327 B2 JP H0643327B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- immunostimulant
- present
- immunodeficiency syndrome
- acquired immunodeficiency
- virus
- Prior art date
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は後天性免疫不全症候群のウイルス感染者の免疫
賦活剤に関するものである。
賦活剤に関するものである。
[従来の技術] 後天性免疫不全症候群(AIDS)は、免疫不全症候群のウイ
ルス感染によつてひき起こされる。この疾患は、根治療
法も未確立である上に、致死率も極めて高いため、社会
的な問題にまで発展している。
ルス感染によつてひき起こされる。この疾患は、根治療
法も未確立である上に、致死率も極めて高いため、社会
的な問題にまで発展している。
現在、後天性免疫不全症候群の治療薬として、アジドチ
ミジン(AZT)等の抗ウイルス剤、インターロイキン−
2、インターフエロンγ等の免疫賦活剤が挙げられる
が、これらの薬剤には、決定的な治療効果がなく、後天
性免疫不全症候群の治療ため治療薬の開発が望まれてい
た。
ミジン(AZT)等の抗ウイルス剤、インターロイキン−
2、インターフエロンγ等の免疫賦活剤が挙げられる
が、これらの薬剤には、決定的な治療効果がなく、後天
性免疫不全症候群の治療ため治療薬の開発が望まれてい
た。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、後天性免疫不全症候群の治療を目的とした後
天性免疫不全症候群のウイルス感染者の免疫賦活剤を提
供するものである。
天性免疫不全症候群のウイルス感染者の免疫賦活剤を提
供するものである。
[問題を解決するための手段] 本発明者等は種々の漢方処方について後天性免疫不全症
候群のウイルス感染者の免疫賦活作用に関する研究を行
つた結果、甘草、乾姜、朮人参からなる漢方処方、すな
わち人参湯に後天性免疫不全症候群のウイルス感染者の
免疫賦活作用のあることを見い出した。本発明はこの知
見に基づくもので、人参湯よりなる後天性免疫不全症候
群のウイルス感染者の免疫賦活剤である。人参湯は漢方
処方の古典(傷寒論、金匱要論)にその構成生薬、分
量、抽出法等が記載されており、急性・慢性胃腸カタ
ル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻、萎縮腎等の諸疾患に
使用されているが、後天性免疫不全症候群のウイルス感
染者の免疫賦活作用のあることは従来全く知られていな
かつたことである。
候群のウイルス感染者の免疫賦活作用に関する研究を行
つた結果、甘草、乾姜、朮人参からなる漢方処方、すな
わち人参湯に後天性免疫不全症候群のウイルス感染者の
免疫賦活作用のあることを見い出した。本発明はこの知
見に基づくもので、人参湯よりなる後天性免疫不全症候
群のウイルス感染者の免疫賦活剤である。人参湯は漢方
処方の古典(傷寒論、金匱要論)にその構成生薬、分
量、抽出法等が記載されており、急性・慢性胃腸カタ
ル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻、萎縮腎等の諸疾患に
使用されているが、後天性免疫不全症候群のウイルス感
染者の免疫賦活作用のあることは従来全く知られていな
かつたことである。
本発明でいうところの人参湯とは、傷寒論、金匱要略等
の古典の記載に則った生薬の配合割合により製造される
人参湯であればいかなるものでもかまわない。
の古典の記載に則った生薬の配合割合により製造される
人参湯であればいかなるものでもかまわない。
特に、傷寒論、金匱要略に則つて、甘草3g、乾姜3
g、朮3g、人参3gの構成割合により製造されるが、
その作用の面から好ましい。
g、朮3g、人参3gの構成割合により製造されるが、
その作用の面から好ましい。
人参湯は、甘草3g、乾姜3g、朮3g、人参3gを9
00mlの水で煎じて50mlとし滓を取り去り、再び薬液
だけを煎じつめて200mlとし、これを免疫賦活剤とし
て3回に分けて服用することもできるが、服用のし易
さ、携帯の便利さを考慮して、乾燥エキス粉末としたも
の、またこれを製剤化して漢方薬エキス製剤剤としたも
のを免疫賦活剤として用いることもできる。
00mlの水で煎じて50mlとし滓を取り去り、再び薬液
だけを煎じつめて200mlとし、これを免疫賦活剤とし
て3回に分けて服用することもできるが、服用のし易
さ、携帯の便利さを考慮して、乾燥エキス粉末としたも
の、またこれを製剤化して漢方薬エキス製剤剤としたも
のを免疫賦活剤として用いることもできる。
たとえば、甘草3重量部、乾姜2〜3重量部、朮3重量
部、人参3重量部を10倍量の水で熱時抽出して得られ
た抽出液を濾過後、乾燥して人参湯乾燥エキス粉末を
得、これに通常の製剤製造の常法に従つて散剤、顆粒
剤、錠剤、カプセル剤などの製剤にすることができる。
部、人参3重量部を10倍量の水で熱時抽出して得られ
た抽出液を濾過後、乾燥して人参湯乾燥エキス粉末を
得、これに通常の製剤製造の常法に従つて散剤、顆粒
剤、錠剤、カプセル剤などの製剤にすることができる。
本発明の免疫賦活剤の製造の具体例を示すと次の如くで
ある。
ある。
具体例1 甘草3g、乾姜3g、朮3g、人参3gの混合薬に10
倍量すなわち120mlの水を加えて1時間、100℃で
加熱抽出し、得られた抽出液を濾過後、スプレードライ
して2.4gの乾燥エキス粉末を得た。
倍量すなわち120mlの水を加えて1時間、100℃で
加熱抽出し、得られた抽出液を濾過後、スプレードライ
して2.4gの乾燥エキス粉末を得た。
発明の効果 本発明の免疫賦活剤が後天性免疫不全症候群のウイルス
感染者の免疫賦活作用を有することについて実験例を挙
げて説明する。
感染者の免疫賦活作用を有することについて実験例を挙
げて説明する。
実験例1 後天性免疫不全症候群のウイルス感染者4症例に、上記
具体例1で得たエキス粉末2.5gを、1日3回に分け
て3ヵ月間投与した。投与前、投与後1ヵ月、2ヵ月、
3ヵ月の白血球数、リンパ球数、ヘルパーT細胞(OK
T4)数、サプレツサーT細胞(OKT8)数、OKT
4/OKT8比およびトウーカラー(Two-color)解析
値の変化を測定した。
具体例1で得たエキス粉末2.5gを、1日3回に分け
て3ヵ月間投与した。投与前、投与後1ヵ月、2ヵ月、
3ヵ月の白血球数、リンパ球数、ヘルパーT細胞(OK
T4)数、サプレツサーT細胞(OKT8)数、OKT
4/OKT8比およびトウーカラー(Two-color)解析
値の変化を測定した。
その結果を第1表に示す。
以上の結果より、本発明の免疫賦活剤が、後天性免疫不
全症候群のウイルス感染者の免疫賦活作用を有すること
が確認された。
全症候群のウイルス感染者の免疫賦活作用を有すること
が確認された。
次に、本発明の免疫賦活剤の経口投与での急性毒性試験
をddY系雄マウス、及びウイスター(Wistar)系雄性
ラットを用いて行ったところ、具体例1で得た本発明の
免疫賦活剤は、5g/kg(投与限界)の経口投与でも、
死亡例はなかつた。このように、本発明の免疫賦活剤
は、極めて毒性が低く安全性の高いものである。尚、人
参湯は古来より現在に至るまで漢方薬として臨床に用い
られ、副作用が少ないことが確認されている。本発明に
おける実験データ及び急性毒性試験の結果から考えて、
本発明の免疫賦活剤の有効投与量は、患者の年令、体
重、疾患の程度によつても異なるが、通常成人量で乾燥
エキス粉末量として、経口投与で1日量1〜10gと考
えられ、症状に合わせて、1日3回に分けての服用が適
当と認められる。
をddY系雄マウス、及びウイスター(Wistar)系雄性
ラットを用いて行ったところ、具体例1で得た本発明の
免疫賦活剤は、5g/kg(投与限界)の経口投与でも、
死亡例はなかつた。このように、本発明の免疫賦活剤
は、極めて毒性が低く安全性の高いものである。尚、人
参湯は古来より現在に至るまで漢方薬として臨床に用い
られ、副作用が少ないことが確認されている。本発明に
おける実験データ及び急性毒性試験の結果から考えて、
本発明の免疫賦活剤の有効投与量は、患者の年令、体
重、疾患の程度によつても異なるが、通常成人量で乾燥
エキス粉末量として、経口投与で1日量1〜10gと考
えられ、症状に合わせて、1日3回に分けての服用が適
当と認められる。
次に、実施例を示して、具体的に説明するが、本発明
は、これにより制限されるものではない。
は、これにより制限されるものではない。
実施例1 上記の具体例1により製造した乾燥エキス粉末200g
を乳糖89g及びステアリン酸マグネシウム1gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠して、直径20
mm、重量約2.3gのスラツグ錠を作りこれを、オシレ
ーターにて粉砕し、整粒し、篩別して20〜50メツシ
ユの粒子の良好な顆粒剤を得た。
を乳糖89g及びステアリン酸マグネシウム1gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠して、直径20
mm、重量約2.3gのスラツグ錠を作りこれを、オシレ
ーターにて粉砕し、整粒し、篩別して20〜50メツシ
ユの粒子の良好な顆粒剤を得た。
この顆粒剤は、症状に合わせて1回量0.5〜4.5g
(本発明の免疫賦活剤の乾燥エキス粉末重量として0.
34〜3.10gに相当)を1日3回服用する。
(本発明の免疫賦活剤の乾燥エキス粉末重量として0.
34〜3.10gに相当)を1日3回服用する。
実施例2 上記の具体例1により製造した乾燥エキス粉末200g
を微結晶セルロース20gおよびステアリン酸マグネシ
ウム5gと混合し、この混合物を単発式打錠機機にて打
錠して直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。本錠
剤1錠中には本発明の免疫賦活剤の乾燥エキス粉末を2
00mg含有する。本錠剤は、症状に合わせて1回量2〜
16錠を1日3回服用する。
を微結晶セルロース20gおよびステアリン酸マグネシ
ウム5gと混合し、この混合物を単発式打錠機機にて打
錠して直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。本錠
剤1錠中には本発明の免疫賦活剤の乾燥エキス粉末を2
00mg含有する。本錠剤は、症状に合わせて1回量2〜
16錠を1日3回服用する。
実施例3 上記の具体例1により製造した乾燥エキス粉末500mg
を硬カプセルに充填した。本カプセルは、症状に合わせ
て2〜20カプセルを1日3回に分けて服用する。
を硬カプセルに充填した。本カプセルは、症状に合わせ
て2〜20カプセルを1日3回に分けて服用する。
Claims (1)
- 【請求項1】人参湯よりなる、後天性免疫不全症候群の
ウイルス感染者の免疫賦活剤。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62073706A JPH0643327B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 免疫賦活剤 |
US07/254,772 US5055297A (en) | 1987-03-27 | 1988-02-25 | Immunopotentiator |
PCT/JP1988/000199 WO1993013787A1 (en) | 1987-03-27 | 1988-02-25 | Immunopotentiating agent |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62073706A JPH0643327B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 免疫賦活剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63239229A JPS63239229A (ja) | 1988-10-05 |
JPH0643327B2 true JPH0643327B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=13525929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62073706A Expired - Lifetime JPH0643327B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 免疫賦活剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643327B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02270824A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-05 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 逆転写酵素阻害剤 |
JPH05960A (ja) * | 1991-06-19 | 1993-01-08 | Kanebo Ltd | 慢性疲労症候群治療剤 |
US6432454B1 (en) * | 1997-12-12 | 2002-08-13 | C. V. Technologies, Inc. | Processes of making north american ginseng fractions, products containing them, and use as immunomodulators |
SG188833A1 (en) | 2008-02-29 | 2013-04-30 | Afexa Life Sciences Inc | Activation of innate and adaptive immune responses by a ginseng extract |
-
1987
- 1987-03-27 JP JP62073706A patent/JPH0643327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63239229A (ja) | 1988-10-05 |
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