JPH0642577A - 液封マウント装置 - Google Patents

液封マウント装置

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Publication number
JPH0642577A
JPH0642577A JP21815692A JP21815692A JPH0642577A JP H0642577 A JPH0642577 A JP H0642577A JP 21815692 A JP21815692 A JP 21815692A JP 21815692 A JP21815692 A JP 21815692A JP H0642577 A JPH0642577 A JP H0642577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
rubber elastic
elastic body
mount device
tubular metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP21815692A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Miyake
明 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marugo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Marugo Rubber Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Marugo Rubber Industries Ltd filed Critical Marugo Rubber Industries Ltd
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Publication of JPH0642577A publication Critical patent/JPH0642577A/ja
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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 軸直角方向、軸方向双方からの振動入力に対
して高い減衰効果を有する液封マウント装置を提供す
る。 〔構成〕 内筒金具10と、これと同芯に配置される外
筒金具26と、この両者の間に張装されるゴム弾性体1
2とで複数の液室14を隔設し、この液室14に非圧縮
性液体を封入するとともに、液室14間をオリフィス通
路18で連通した液封マウント装置において、ゴム弾性
体12の軸方向一端部は、一方の液室14に向かっては
内筒金具10側が厚肉部22、外筒金具26側が薄肉部
24に、又、他方の液室14に向かっては内筒金具10
側が薄肉部24、外筒金具26側が厚肉部22にそれぞ
れ形成されており、更に、軸方向他端部は、それぞれの
液室14に対してゴム弾性体12の厚肉部22、薄肉部
24が上記と逆の関係に形成されていることを特徴とす
る液封マウント装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛における防振を目
的として足廻りブッシュ等に使用される液封マウント装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液封マウント装置が振動荷重に対して高
い減衰機能を発揮するためには、振動入力に対して液室
の容積変化が大きくなくてはならない。このため、液室
を構成するゴム弾性体の厚みや形状を調整する等してこ
れを可能ならしめている。ところで、従来の液封マウン
ト装置では、振動荷重を軸直角方向から入力させるもの
と軸方向から入力されるものとに分けて設計してあり、
このようなものでは、それぞれの方向に対してのみ有効
な形状を考慮しているだけといっても過言ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、軸方向に振動荷重が入力されるといっても、厳密に
言えば、振動荷重は軸直角方向の成分も有している。特
に、自動車の足廻りブッシュ等ではその特質から軸直角
方向の成分が多く入力されるものである。このようなも
のには、両方向からの振動入力に対して減衰効果のある
ものでなければならないが、これを特開平3−7464
7号公報に見られるような手段を講じたものでは、部品
を分割することになり、その結果、部品点数が増え、組
立工数が増大することになる。本発明は、このような課
題を解決したものであり、要するに、両方向からの振動
入力に対して高い減衰効果を有する液封マウント装置を
安価に提供したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明は、内筒金具と、これと同芯に配置される外
筒金具と、この両者の間に張装されるゴム弾性体とで複
数の液室を隔設し、この液室に非圧縮性液体を封入する
とともに、液室間をオリフィス通路で連通した液封マウ
ント装置において、ゴム弾性体の軸方向一端部は、一方
の液室に向かっては内筒金具側が厚肉部、外筒金具側が
薄肉部に、又、他方の液室に向かっては内筒金具側が薄
肉部、外筒金具側が厚肉部にそれぞれ形成されており、
更に、軸方向他端部は、それぞれの液室に対してゴム弾
性体の厚肉部、薄肉部が上記と逆の関係に形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】以上の手段をとることにより、軸方向の振動入
力に対しては、ゴム弾性体の厚肉部、薄肉部が効果的に
作用し合って、一方の液室の容積は拡大し、他方の液室
の容積は縮小する。この結果、大量の液体が移動し、高
い減衰効果を発揮する。一方で、この関係は軸直角方向
の振動入力に対しても同様な効果を奏し、高い減衰効果
を発揮する。
【0006】
【実施例】図4は内筒金具にゴム弾性体を張装した状態
を示す正面図、図5は側面図、図6は図4のC−C断面
図であるが、パイプ体の内筒金具10の外周に円筒形の
ゴム弾性体12を加硫接着する。このとき、ゴム弾性体
12の略中央の外周に底部が内筒金具10近くまで凹陥
する二つの凹陥部14を隔成しておくとともに、外周付
近に凹陥部14部分を切り抜いた補強リング16を配置
する。尚、二つの凹陥部14はゴム弾性体12の外周に
形成されたオリフィス通路18で連絡されている。
【0007】一方、ゴム弾性体12の凹陥部14を挟ん
だ軸方向上下の肉部にはそれぞれ端からすぐり20を入
れて肉厚を調整してある。即ち、軸方向の一端部は内筒
金具10側が厚肉部22に、補強リング16側が薄肉部
24になるよう、又、他端部はこの関係が逆になるよう
それぞれすぐり20を入れる。
【0008】次に、以上のゴム弾性体12を非圧縮性液
体(例えば、エチレングリコール)の中で外筒金具26
に圧入する。図1は圧入した状態の正面図、図2は図1
のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図であるが、
このようにすることで、凹陥部14には液が封入され、
ここが液室14になり(但し、各液室14はオリフィス
通路18で連絡されている)、ここに液封マウント装置
ができ上がる。尚、このとき、ゴム弾性体12の両端外
周にはシールリップ28を設けておく他、外筒金具26
の両端は外径を絞る等して外れ防止と液漏れ防止とを図
っている。
【0009】図7はこのような液封マウント装置の作動
状態を示す断面図であるが、振動荷重Pが内筒金具10
の軸方向にかかると(このとき、外筒金具26は固定し
てある)、ゴム弾性体12は変形するが、このとき、厚
肉部22は変形が小さく、薄肉部24は変形が大きい。
従って、一方の液室14(本例でいえば左側)はその容
積を減少し、他方の液室14(右側)は増大する。これ
により、液室14間を多くの量の液が移動し、高い減衰
効果を発揮する。図8も作動状態を示す断面図である
が、振動荷重Pが内筒金具10の軸に対して直角方向に
かかると、このときも同様の関係でゴム弾性体12は変
形し、一方の液室14(左側)はその容積を減少し、他
方の液室14(右側)は増大し、高い減衰効果を発揮す
る。
【0010】図9は本発明の他の実施例を示す断面図で
あるが、本例のものは、厚肉部22に拘束体30を入れ
たものである。拘束体30としては、内筒金具10側の
厚肉部22には内筒金具10に金属塊を取り付け、外筒
金具26側の厚肉部22には補強リング16を延ばして
挿入したりするものが考えられる。厚肉部22にこのよ
うな拘束体30を入れると、振動時の変形が更に抑制さ
れ、減衰効果が一層高まる。
【0011】ところで、液封マウント装置を車両に使用
するときには各方向のばね定数を変えることを要求され
る場合が多い。図10はこのような目的の下、本発明の
他の実施例を示す正面図であるが、本例のものは、ゴム
弾性体12の肉部に軸方向に挿通する金属プレート32
を挿入したものである。こうすることにより、ゴム弾性
体12の上下方向のばね定数を上げることができる。図
11も本発明の他の実施例を示す正面図であるが、本例
のものは、ゴム弾性体12の肉部に軸方向に挿通する貫
通孔34を形成することで、上下方向のばね定数を下げ
るようにしたものである。
【0012】
【発明の効果】以上、本発明は前記したものであるか
ら、振動荷重が軸方向及びこれと直角な方向いずれから
かかっても、振動時における液室の容積変化の増大を来
たし、減衰効果を高める。又、構造が簡単であるから、
製造工程を簡略化でき、低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液封マウント装置の正面
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】内筒金具にゴム弾性体を加硫接着した状態の正
面図である。
【図5】内筒金具にゴム弾性体を加硫接着した状態の側
面図である。
【図6】図4のC−C断面図である。
【図7】液封マウント装置の作動状態を示す断面図であ
る。
【図8】液封マウント装置の作動状態を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示す液封マウント装置の
断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す液封マウント装置
の正面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す液封マウント装置
の正面図である。
【符号の説明】
10 内筒金具 12 ゴム弾性体 14 液室 18 オリフィス通路 22 ゴム弾性体の厚肉部 24 ゴム弾性体の薄肉部 26 外筒金具 30 拘束体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒金具と、これと同芯に配置される外
    筒金具と、この両者の間に張装されるゴム弾性体とで複
    数の液室を隔設し、この液室に非圧縮性液体を封入する
    とともに、液室間をオリフィス通路で連通した液封マウ
    ント装置において、ゴム弾性体の軸方向一端部は、一方
    の液室に向かっては内筒金具側が厚肉部、外筒金具側が
    薄肉部に、又、他方の液室に向かっては内筒金具側が薄
    肉部、外筒金具側が厚肉部にそれぞれ形成されており、
    更に、軸方向他端部は、それぞれの液室に対してゴム弾
    性体の厚肉部、薄肉部が上記と逆の関係に形成されてい
    ることを特徴とする液封マウント装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のゴム弾性体の厚肉部に拘束体
    が設けられることを特徴とする液封マウント装置。
JP21815692A 1992-07-23 1992-07-23 液封マウント装置 Pending JPH0642577A (ja)

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JP21815692A JPH0642577A (ja) 1992-07-23 1992-07-23 液封マウント装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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