JPH04296237A - 流体封入式筒型マウント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、内部に封入された流体の流動作
用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入式筒型
マウント装置に係り、特に複数種の或いは広い周波数域
の入力振動に対して良好なる防振効果を得ることのでき
る流体封入式筒型マウント装置に関するものである。

【０００２】

【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それらを防振連結するマウント装置の一種
として、互いに径方向に所定距離を隔てて配された内筒
金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性
体にて連結せしめてなる構造を有し、主として、内外筒
金具間に入力される軸方向の振動に対して防振効果を発
揮する筒型マウント装置が知られており、例えば、自動
車のストラットバー・クッションやサスペンション用ア
ッパサポートサポート、ボデーマウント等として、好適
に用いられている。

【０００３】また、このような筒型マウント装置には、
近年の車両の高級化に伴って、より高度な防振特性が要
求されるようになってきており、その一つの対応策とし
て流体の封入化が検討され、実開昭５７−１９９１１２
号公報や実公昭６４−１１２３号公報等において、流体
封入式の筒型マウント装置が幾つか提案されている。即
ち、それらの流体封入式筒型マウント装置は、内外筒金
具間において、マウント軸方向に分割形成された一対の
分割流体室が、流体流路を通じて相互に連通されて成る
構造とされており、軸方向の振動入力時に、かかる流体
流路を通じて、両分割流体室間を流動せしめられる流体
の共振作用に基づいて、所定の防振効果が発揮され得る
ようになっている。

【０００４】ところで、マウント装置に要求される防振
特性は、通常、入力振動の種類等によって異なり、例え
ば、自動車用のサスペンション・ブッシュにおいては、
シミーやフラッタ等に相当する低周波振動に対しては高
減衰特性が要求される一方、ハーシュネス等に相当する
高周波振動に対しては低動ばね特性が要求されることと
なる。

【０００５】しかしながら、上述の如き構造とされた従
来の流体封入式筒型マウント装置にあっては、流体流路
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて発
揮される防振効果が、該流体流路がチューニングされた
限られた周波数域の入力振動にしか有効には発揮され得
ないために、複数種の或いは広い周波数域の入力振動に
対して充分な防振効果を得ることが、極めて難しかった
のである。

【０００６】

【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、内部に封入された流体の流動作用に基づく
防振効果を、複数種の或いは広い周波数域の入力振動に
対しても有効に得ることのできる、改良された流体封入
式筒型マウント装置を提供することにある。

【０００７】

【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては、（ａ）互いに径方向に所定距離を隔て
て配された内筒金具および外筒金具と、（ｂ）該内筒金
具と該外筒金具との間に介装されて、それら両金具を連
結するゴム弾性体と、（ｃ）前記内筒金具と前記外筒金
具との間に形成された周方向に延びる流体室と、（ｄ）
前記内筒金具と前記外筒金具との何れか一方の側に支持
されて、前記流体室内において、何れか他方の側に向か
ってマウント径方向に所定高さで突出して配された、周
方向に広がる仕切プレートと、（ｅ）前記流体室内のマ
ウント径方向中間部分において、マウント軸方向両側の
壁部からそれぞれ軸方向内方に突出して形成され、前記
仕切プレートの両側面に圧接されることにより、かかる
流体室を、マウント径方向内側部分と外側部分とに二分
せしめ、その内側部分において前記仕切プレートにて仕
切られた一対の内側分割室を形成すると共に、その外側
部分において前記仕切プレートにて仕切られた一対の外
側分割室を形成する一対の隔壁ゴムと、（ｆ）前記仕切
プレートの径方向突出端面と前記流体室の内面との間に
形成された、前記一対の内側分割室および前記一対の外
側分割室のうちの何れか一方の分割室を相互に連通する
狭窄流路と、（ｇ）前記仕切プレートを貫通して形成さ
れた、前記一対の内側分割室および前記一対の外側分割
室のうちの何れか他方の分割室を相互に連通するオリフ
ィス通路とを、有する流体封入式筒型マウント装置を、
その特徴とするものである。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。

【０００９】なお、本実施例では、自動車サスペンショ
ンにおいて、サスペンションアームに連結されたストラ
ットバーの車体に対する連結部位に介装されて、該スト
ラットバーを車体側に対して防振連結するストラットバ
ー・クッションに対して、本発明を適用したものの一実
施例について説明する。

【００１０】先ず、図１及び図２には、本発明に従う構
造とされたストラットバー・クッション１０の縦断面図
および横断面図が示されている。これらの図において、
１２は、厚肉円筒形状を呈する内筒金具であり、その内
孔に対して、図示しないストラットバーが挿通固定され
ることにより、取り付けられるようになっている。

【００１１】そして、かかる内筒金具１２の軸方向両端
部に対して、一対のゴム弾性体１４，１４が、それぞれ
、組み付けられている。かかるゴム弾性体１４は、図３
に示されているように、略円環形状をもって形成されて
おり、その外周面に対して外側取付金具１６が、またそ
の内周面に対して内側取付金具１８が、それぞれ加硫接
着されて成る一体加硫成形品３０として形成されている
。

【００１２】そこにおいて、かかる外側取付金具１６に
あっては、薄肉の円筒形状を呈している。また、内側取
付金具１８にあっては、小径部２０と大径部２２とから
成る略厚肉の段付円筒形状を呈していると共に、大径部
２２の開口周縁部には、径方向外方に向かって突出する
外フランジ状の支持部２４が、一体的に設けられている
。そして、かかる大径部２２の内周面上に、周方向に延
びるシールリップを有するシールゴム層２６が設けられ
ている一方、支持部２４の軸方向外側面上には、径方向
中間部分を周方向に連続して延び、軸方向に所定高さで
突出する隔壁ゴム２８が設けられている。なお、この隔
壁ゴム２８の突出端面上には、先細状断面を有する環状
突起３４が、一体的に形成されている。

【００１３】そうして、これら一対の一体加硫成形品３
０，３０は、図１及び図２に示されているように、それ
ぞれ、内側取付金具１８，１８が、内筒金具１２の軸方
向両端部に対して圧入されて、外嵌固定されることによ
り組み付けられている。また、かかる組付状態下では、
内筒金具１２と内側取付金具１８との間でシールゴム層
２６が挟圧されることにより、それら内筒金具１２と内
側取付金具１８との圧入面間が、流体密にシールされて
いる。

【００１４】また、これら一体加硫成形品３０，３０の
間には、仕切プレート３２が配設されている。かかる仕
切プレート３２は、全体として略円環板形状を呈してお
り、前記一体加硫成形品３０における外側取付金具１６
の外径と略同一の外径と、前記内筒金具１２の外径より
も所定寸法大きな内径とをもって形成されている。そし
て、一体加硫成形品３０，３０の内筒金具１２に対する
圧入に際して、それらの間に位置するように、内筒金具
１２に対して外挿されて組み付けられている。

【００１５】さらに、一体加硫成形品３０，３０および
仕切プレート３２の内筒金具１２に対する組付後、その
外側に外筒金具３６が外挿され、八方絞り等の縮径加工
を加えられることにより、一体加硫成形品３０，３０の
外側取付金具１６，１６の外周面に嵌着固定されている
。そして、この外筒金具３６の嵌着により、外側取付金
具１６，１６間が流体密に覆蓋されており、以て内筒金
具１０と外筒金具３６との間に、周方向に連続して延び
る環状の密閉室が形成されている。なお、外筒金具３６
の内周面には、その略全面に亘って薄肉のシールゴム層
３８が設けられており、外側取付金具１６，１６との嵌
着面間が流体密にシールされ得るようになっている。

【００１６】また、かかる密閉室には、水やアルキレン
グリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油
等の所定の非圧縮性流体が封入されており、それによっ
て流体室が形成されている。なお、かかる流体室内への
流体の充填は、例えば、前述の如き、内筒金具１２に対
する一体加硫成形品３０および外筒金具３６の組付操作
を流体中にて行なうこと等によって、有利に為されるこ
ととなる。

【００１７】更にまた、かかる流体室の内部には、仕切
プレート３２が、その外周縁部を、外側取付金具１６，
１６間で挟持されることにより、内外筒金具１０，３６
と同軸的に配設され、外筒金具３６側から内筒金具１０
側に向かって径方向に所定高さで突出する状態で、外筒
金具３６によって固定的に支持されている。また、この
仕切プレート３２には、内側取付金具１８上に形成され
た隔壁ゴム２８，２８が、その両側面に対して、それぞ
れ当接せしめられ、各隔壁ゴム２８，２８の環状突起３
４，３４が所定の付勢力をもって圧接されている。

【００１８】それによって、流体室の内部が、隔壁ゴム
２８，２８を挟んで径方向内側部分と外側部分とに仕切
られており、更に、それら径方向内側部分および径方向
外側部分が、それぞれ、仕切プレート３２により、軸方
向両側に仕切られている。以て、かかる隔壁ゴム２８，
２８に対して径方向内側部分には、仕切プレート３２に
よって軸方向両側に二分された一対の環状の内側分割室
４０，４０が形成されている一方、環状突起３４，３４
に対して径方向外側部分には、仕切プレート３２によっ
て軸方向両側に二分された一対の環状の外側分割室４２
，４２が形成されているのである。

【００１９】なお、そのような組付状態下、隔壁ゴム２
８，２８にあっては、それぞれ、内側取付金具１８と仕
切プレート３２との間で、軸方向に所定寸法圧縮された
状態で配設されており、内外筒金具１２，３６間への振
動入力によって、内側取付金具１８に対して仕切プレー
ト３２が軸方向に変位せしめられた際にも、該仕切プレ
ート３２に対する圧接状態が有利に維持され得て、流体
室の内側部分と外側部分との間での流体密性が有利に確
保されるようになっている。また、入力荷重が大きい場
合には、それら内側取付金具１８と仕切プレート３２と
の間で、かかる隔壁ゴム２８が軸方向に圧縮されること
により、内外筒金具１２，３６の軸方向における相対的
変位量が、有利に規制され得ることとなる。

【００２０】また、前記一対の内側分割室４０，４０間
において、仕切プレート３２の内周面と内筒金具１２と
の対向面間には、所定幅をもって周方向に連続して延び
る環状の狭窄流路４４が形成されている。そして、かか
る狭窄流路４４を通じて、それら一対の内側分割室４０
，４０間での流体の流動が許容され得るようになってい
るのである。

【００２１】また一方、前記一対の外側分割室４２，４
２を仕切る仕切プレート３２の外周部分には、軸方向に
貫通するオリフィス孔４６が設けられている。そして、
かかるオリフィス孔４６を通じて、それら一対の外側分
割室４２，４２間での流体の流動が許容され得るように
なっているのである。なお、本実施例では、仕切プレー
ト３２に対して、オリフィス孔４６が二つ設けられてい
る。

【００２２】さらに、前記外筒金具３６の外周面には、
ブラケット４８が嵌着され、固定的に取り付けられてい
る。かかるブラケット４８は、それぞれ、軸方向一端側
に内フランジ状の係止部５０が、軸方向他端側に外フラ
ンジ状の取付部５２が、それぞれ一体的に設けられて成
る一対の筒金具５６，５６にて構成されており、外筒金
具３６の軸方向両側から圧入され、それらの取付部５２
，５２が互いに軸方向に重ね合わされた状態で、一体的
に組み付けられている。。

【００２３】そして、このブラケット４８の組付けによ
り、その係止部５０，５０にて一体加硫成形品３０，３
０の外側取付金具１６，１６の軸方向端面が係止せしめ
られて、それら外側取付金具１６，１６の外筒金具３６
からの軸方向の抜け出しが阻止され得るようになってい
る。また、かかるブラケット４８の取付部５２，５２に
は、複数本の取付ボルト５４が装着されており、それら
の取付ボルト５４によって、外筒金具３６が、ブラケッ
ト４８を介して、図示しない車体側に取り付けられるよ
うになっているのである。

【００２４】従って、上述の如き構造とされたストラッ
トバー・クッション１０にあっては、内筒金具１２と外
筒金具３６との間に軸方向の振動が入力されると、一対
の内側分割室４０，４０間および一対の外側分割室４２
，４２間において、それぞれ、相対的な容積変化が生ぜ
しめられる。そして、それによって、内側分割室４０，
４０間における狭窄流路４４を通じての流体の流動と、
外側分割室４２，４２間におけるオリフィス孔４６を通
じての流体の流動とが、それぞれ、互いに独立的に惹起
されることとなるところから、それら狭窄流路４４とオ
リフィス孔４６とに対して、互いに異なるチューニング
を施すことにより、互いに異なる周波数域の入力振動に
対して、何れも有効な防振効果を得ることができるので
ある。

【００２５】より具体的には、例えば、オリフィス孔４
６の断面積および長さを、その内部を流動せしめられる
流体の共振作用に基づいて、シミーやフラッタ等に相当
する低周波数域の振動入力時に高減衰効果が発揮され得
るようにチューニングする一方、狭窄流路４４の断面積
および長さを、その内部を流動せしめられる流体の共振
作用に基づいて、ハーシュネス等に相当する高周波数域
の振動入力時に低動ばね効果が発揮され得るようにチュ
ーニングすることにより、それら、互いに異なる周波数
域の入力振動に対して、何れも、流体の共振作用に基づ
く優れた防振効果が発揮され得ることとなるのである。

【００２６】また、特に、上述の如き構造のストラット
バー・クッション１０にあっては、内外筒金具１２，３
６間に形成された一つの流体室を、その軸方向両側壁部
から突出形成せしめた一対の隔壁ゴム２８，２８によっ
て、互いに独立した二つの流体室に分割せしめて成る構
造とされており、しかも、それら二つの流体室を、単一
の仕切プレート３２によって軸方向両側に仕切ることに
より、一対の内側分割室４０，４０および一対の外側分
割室４２，４２を形成せしめて成る構造とされているこ
とから、複数対の分割室を、少ない部品点数と簡略な構
成をもって形成することができるのである。

【００２７】さらに、本実施例においては、隔壁ゴム２
８が、内筒金具１２に固定された内側取付金具１８と、
外筒金具３６に固定された仕切プレート３２との間で、
軸方向に挟持された状態下に配設されていることから、
かかる隔壁ゴム２８によって、内外筒金具１２，３６の
相対的変位量を規制するストッパ機能も、効果的に発揮
され得ることとなるのである。

【００２８】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。

【００２９】例えば、前記実施例では、内側分割室４０
，４０間および外側分割室４２，４２間を仕切る仕切プ
レート３２が、外筒金具３６側に支持されていたが、そ
れとは逆に、かかる仕切プレートを内筒金具１２側に支
持せしめ、外筒金具３６側に所定高さで突出する状態で
配するようにしても良い。

【００３０】また、狭窄流路およびオリフィス通路のチ
ューニングは、マウントに対して要求される防振特性に
応じて、適宜変更されるべきものであり、前記実施例に
よって、何等、限定して解釈されるものではない。そし
て、特に長いオリフィス通路が必要とされる場合には、
仕切プレートの内部を周方向に延びる形態をもって、そ
の内部を貫通するような構造のオリフィス通路を形成す
ることも可能である。

【００３１】更にまた、前記実施例では、内側分割室４
０，４０および外側分割室４２，４２を構成する流体室
が、周方向に連続して延びる環状形状をもって形成され
ていたが、周方向に連続しない単一の若しくは複数の流
体室構造をもって形成することも可能である。

【００３２】さらに、前記実施例では、隔壁ゴム２８が
、内外筒金具１２，３６を連結するゴム弾性体１４によ
って一体的に形成されていたか、それらを別体ゴムにて
形成するようにしても良い。

【００３３】また、前記実施例では、隔壁ゴム２８の軸
方向外方に、内側取付金具１８の支持部２４が位置せし
められていたが、そのような支持部は、必ずしも設ける
必要はない。

【００３４】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用ストラットバー・クッションに対して適用したものの
一具体例を示したが、本発明は、その他、アッパサポー
トサポート、ボデーマウント、或いは自動車以外の各種
の筒型マウント装置に対しても、有利に適用され得るも
のであることは、勿論である。

【００３５】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り
、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは
、言うまでもないところである。

【００３６】

【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒型マウント装置にあっ
ては、一対の内側分割室間および一対の外側分割室間に
おいて、狭窄流路およびオリフィス通路を通じて流動せ
しめられる流体の共振作用に基づく防振効果を、相異な
る周波数域の入力振動に対して得ることができることか
ら、複数種の或いは広い周波数域の入力振動に対して、
封入流体の共振作用による優れた防振効果を有効に得る
ことができるのである。

【００３７】しかも、本発明に係る流体封入式筒型マウ
ント装置においては、一対の隔壁ゴムによってマウント
内周部分と外周部分とに分割された流体室が、単一の仕
切プレートによって、軸方向両側に仕切られることによ
り、一対の内側分割室および一対の外側分割室が形成さ
れることとなるところから、振動入力時に狭窄流路乃至
はオリフィス通路を通じて相互に流体の流動が生ぜしめ
られる複数対の分割室が、簡略な構造と少ない部品点数
とをもって有利に形成され得るのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としてのストラットバー・ク
ッションを示す縦断面図であって、図２におけるＩ−Ｉ
断面に相当する図である。

【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ断面図である。

【図３】図１に示されているストラットバー・クッショ
ンを構成する一体加硫成形品を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１０：ストラットバー・クッション　　　　　　１２：
内筒金具 １４：ゴム弾性体　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　１６：外側取付金具 １８：内側取付金具　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　２４：支持部２８：隔壁ゴム　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　３０：一体加硫成形
品 ３２：仕切プレート　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　３６：外筒金具 ４０：内側分割室　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　４２：外側分割室 ４４：狭窄流路　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　４６：オリフィス孔４８：ブラケット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　互いに径方向に所定距離を隔てて配さ
   れた内筒金具および外筒金具と、該内筒金具と該外筒金
   具との間に介装されて、それら両金具を連結するゴム弾
   性体と、前記内筒金具と前記外筒金具との間に形成され
   た周方向に延びる流体室と、前記内筒金具と前記外筒金
   具との何れか一方の側に支持されて、前記流体室内にお
   いて、何れか他方の側に向かってマウント径方向に所定
   高さで突出して配された、周方向に広がる仕切プレート
   と、前記流体室内のマウント径方向中間部分において、
   マウント軸方向両側の壁部からそれぞれ軸方向内方に突
   出して形成され、前記仕切プレートの両側面に圧接され
   ることにより、かかる流体室を、マウント径方向内側部
   分と外側部分とに二分せしめ、その内側部分において前
   記仕切プレートにて仕切られた一対の内側分割室を形成
   すると共に、その外側部分において前記仕切プレートに
   て仕切られた一対の外側分割室を形成する一対の隔壁ゴ
   ムと、前記仕切プレートの径方向突出端面と前記流体室
   の内面との間に形成された、前記一対の内側分割室およ
   び前記一対の外側分割室のうちの何れか一方の分割室を
   相互に連通する狭窄流路と、前記仕切プレートを貫通し
   て形成された、前記一対の内側分割室および前記一対の
   外側分割室のうちの何れか他方の分割室を相互に連通す
   るオリフィス通路とを、有することを特徴とする流体封
   入式筒型マウント装置。