JPH0642433B2 - 静止誘導機器 - Google Patents

静止誘導機器

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JPH0642433B2
JPH0642433B2 JP62113957A JP11395787A JPH0642433B2 JP H0642433 B2 JPH0642433 B2 JP H0642433B2 JP 62113957 A JP62113957 A JP 62113957A JP 11395787 A JP11395787 A JP 11395787A JP H0642433 B2 JPH0642433 B2 JP H0642433B2
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JP
Japan
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resin
transformer
wire ring
wire
sheet
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JP62113957A
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JPS63278317A (ja
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孝夫 前田
健次 岡本
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電子機器用あるいは電力用として用いられる
変圧器やリアクトルなど静止誘導機器に関し、その鉄心
の構成に適用されるものである。
〔従来の技術〕
変圧器やリアクトルなどの静止誘導機器は一般に硅素鋼
板のような強磁性体金属の薄板を積層した鉄心に巻線を
施した線輪を備えた構成となっており、その基本形は第
5図に示す内鉄形と第6図に示す外鉄形とがある。内鉄
形は単一磁気回路を構成する鉄心1の周囲に線輪2と3
とを備えたものであり、外鉄形は線輪4の周囲を二つ以
上の磁気回路が囲んだもので、第6図では2つの磁気回
路を構成する鉄心5と6が囲んでいる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
電子機器をはじめとして一般に各種機器は小型化の傾向
にある。変圧器やリアクトルなどの静止誘導機器を小形
化するには、巻線中の電流密度を増したり、鉄心を通る
磁束密度を増したり、あるいは絶縁材料の改良によって
その絶縁特性を向上させ絶縁層を薄くして導体や鉄心の
占積密度を上げるなどの方法がとられるのが一般的であ
る。しかしながら第5図および第6図に示した従来の鉄
心構造を用いる限りにおいては鉄心から外部に突き出し
ている巻線の部分では洩れ磁束を生じており、このため
線輪と交差する磁束の磁束密度が低下して誘導機器の特
性を低下させる要因の一つとなる。さらにまた電子機器
に用いられるものでは、隣接して配置される素子や回路
などが、実装密度を高めた状態ではこの洩れ磁束の影響
を受けて誤動作するおそれがあるため、これを防止する
空間をとるなどの対策を必要とする。このことが機器の
小型化を阻害する一つの要因となっている。
この発明は洩れ磁束が少なく、したがって特性の低下と
外部への磁気的影響の少ない小形の静止誘導機器を提供
することを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
この発明はシートコイルからなる線輪を複数個積み重ね
たものを強磁性体を分散させた樹脂のような電気絶縁性
をもつ母体で包んで、その線輪の周辺に隈なく磁気回路
が形成されるようにしたものである。
すなわち、中心軸に沿う開口部を有する絶縁シート上に
箔状導体を形成して得られるシートコイルからなる線輪
を、強磁性体粉末を分散させた電気絶縁性からなるスペ
ーサを介して複数個積み重ね、前記スペーサと同一組成
からなる樹脂中に埋め込み所定の形状に成形して静止誘
導機器を構成するようにする。
〔作用〕
中心軸に沿う開口を形成するシートコイルからなる線輪
を複数個積み重ねたものを強磁性体粉末を分散させた樹
脂のような電気絶縁性をもつ母材中に埋め込み、この強
磁性体粉末を分散させた母材を所要の形状に成形する
と、前記の開口に充填された母材は巻線が施された鉄心
としての役目を果す。この鉄心においては強磁性体粉末
の間に介在する電気絶縁性をもつ母材が渦電流の低減に
役立つ。また線輪の周囲も強磁性体を分散させた鉄心相
当の母材が取り囲むので、線輪の周囲には隈なく線輪の
中心の開口を通る磁気回路が形成される。すなわち鉄心
が線輪を取り囲み、線輪の周囲の鉄心中に磁気回路の形
成された静止誘導機器が構成される。この構成では機器
外部への洩れ磁束がほとんど生ぜず、したがって線輪と
交差する磁束密度が高く、かつ線輪はシートコイルで偏
平に形成されているので全体が小形な多相の静止誘導機
器の提供を可能とする。
〔実施例〕
第1図はこの発明を説明するためのシートコイルの線輪
一段からなる変圧器の構成を示したものである。第1図
(a)はその内部構造の一部を示した斜視図であって、一
次巻線11および二次巻線12は中央に開口をもつシートコ
イル13の絶縁シート上の箔状導体として形成されてい
る。シートコイル13はこの発明と同一の発明者により出
願中のコア用コイル(特願昭62-57471号参照)と類似の
ものである。このシートコイル13を積層して中央に開口
部14をもつ線輪15を構成する。この線輪15を強磁性体粉
末を分散させた電気絶縁性をもつ母材としての樹脂16中
に埋め込み、線輪15の開口部14および周辺に樹脂を充填
して、たとえば圧縮成形のような成形手法で一体成形し
て変圧器17としたものである。積層によって形成した線
輪15の上下端からそれぞれ一次巻線11と二次巻線12の引
出線18と19とが引き出されている。
強磁性体粉末は透磁率が大きく保持力の小さいたとえば
パーマロイ,ソフトフェライト,コバルト系アモルフア
ス合金などの粉末であり、電気絶縁性の母材としての樹
脂にはたとえば低粘度のエポキシ樹脂のようなものを用
いる。
第1図(a)はこの発明を説明するためのシートコイルで
の成形例であり、樹脂製の鉄心はシートコイル13を包ん
で偏平に成形され、比較的薄形の変圧器17を構成してい
る。第1図(b)はその変圧器17の模式的な断面図であ
り、線輪15の開口部14に充填された樹脂製の鉄心と、線
輪15の外側を囲む樹脂製の鉄心とによって線輪15の周囲
に磁気回路20が形成されるので変圧器17の周辺への洩れ
磁束がほとんど生じない。しかも薄形の構成なので、プ
リント板等への取りつけが容易であり、洩れ磁束のない
ことから他の回路素子への磁気の影響がなく、変圧器17
周辺の回路素子の実装密度を増すことが可能となる。こ
の樹脂製の鉄心においては強磁性体粉末の間に介在する
樹脂が渦電流の低減に役立っている。
第2図はこの発明を説明するためのシートコイルからな
るリアクトルの構成を内部の一部についても示した斜視
図である。単一の線輪21はこの発明と同一の発明者によ
って出願中のコア用コイル(特願昭62-57471号参照)の
コア用コイルとしてのシートコイル22を積層したもので
あって、中央部に開口部23をもつ絶縁シート24上に渦巻
状の箔状導体25が形成され、この箔状導体25が順次次の
層の箔状導体(図示されていない)と接続されており、
形成した線輪21の両端に引出線26と27とを引き出してい
る。この線輪21を第1図と同様に強磁性体の粉末を分散
させた樹脂28中に埋め込んで、樹脂28を所属の形状に成
形してコンパクトなリアクトル29を構成する。外部への
磁気の影響がなく、周辺の回路素子の実装密度を上げら
れる利点は第1図の変圧器と全く同様である。
第3図はこの実施例で、3相用変圧器30の構成を示した
斜視断面図である。図において三相の各相に対応する線
輪31,32,33の間に挿入されたスペーサ35,36は鉄心34
を構成する強磁性体の粉末を分散させた樹脂と全く同様
のものを前記の線輪31,32,33とほぼ同形で、中央に開
口をもつ形状に成形したものである。これらのスペーサ
35,36をそれぞれ線輪31と32,ならびに32と33の間に挟
んで、全体を前記の強磁性体を分散させた樹脂中に埋め
込んだ後図示の形に成形して三相用変圧器30を構成す
る。線輪31,32,33はそれぞれ一次巻線311,321,331
と二次巻線312,322,332とで構成される。このように
線輪数の多い三相用の機器もこの発明によって簡単に構
成することができる。
第4図は第1図の実施例の適用例であって、第1図に示
す変圧器17を3層に重ねることによって構成した3相用
変圧器40の斜視断面図を示したものである。3相の各相
に対応する線輪41,42,43をもつ単相変圧器44,45,46
は第1図に示す変圧器17と同形のものであって、これら
を重ねて接着等の手段で結合して三相変圧器40を構成す
る。単相変圧器44,45,46は比較的簡単に構成できるの
で、これらを単位として多相の変圧器が容易に構成でき
る利点を示した一例である。このように本発明では単相
の静止誘導機器を単位として多相の機器を容易に構成で
きる。
〔発明の効果〕
この発明によればシートコイルからなる線輪を、強磁性
体粉末を分散させた電気絶縁性からなるスペーサを介し
て複数個積み重ね、前記スペーサと同一組成からなる樹
脂中に埋め込み、その樹脂と成形して鉄心とすることで
静止誘導機器を構成するようにしたので、線輪がシート
コイルで偏平に形成されているため積み重ねられた線輪
の寸法を小さくでき、かつ鉄心で包まれた状態となり、
外部への洩れ磁束がほとんどなくなる。このため線輪と
交差する磁束密度が増して機器の特性が向上する。この
ように外部への洩れ磁束がほとんどないため、周辺に与
える磁気的な影響がきわめて小さく、したがって周辺の
回路素子の実装密度が増すので、この発明による静止誘
導機器の装着によって装置を小形化できる。
また鉄心が成形によって形作られるので大量生産が容易
となり、多相用の機器を容易に構成することができ経済
的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を説明するためのシートコイルの線輪
一段からなる変圧器の構成を示した斜視図ならびに模式
断面図,第2図はシートコイルからなるリアクトルの構
成を示した斜視図,第3図はこの発明の実施例としての
3相用変圧器の斜視断面図.第4図はこの発明の適用例
としての3相用変圧器の斜視断面図.第5図は従来技術
による内鉄形機器の斜視図.第6図は同じく従来技術に
よる外鉄形機器の斜視図である。 2,3,4,15,21,31,32,33,41,4
2,43:線輪、11,311,321,331:一次
巻線、12,312,322,332:二次巻線、1
4,23:開口部、16,28:樹脂、17:変圧器、
29:リアクトル、30,40:三相用変圧器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸に沿う開口部を有する絶縁シート上
    に箔状導体を形成して得られるシートコイルからなる線
    輪を、強磁性体粉末を分散させた電気絶縁性からなるス
    ペーサを介して複数個積み重ね、前記スペーサと同一組
    成からなる樹脂中に埋め込み所定の形状に成形して構成
    されてなることを特徴とする静止誘導電器。
JP62113957A 1987-05-11 1987-05-11 静止誘導機器 Expired - Lifetime JPH0642433B2 (ja)

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JPS63278317A JPS63278317A (ja) 1988-11-16
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