JP5900741B2 - 複合磁心、リアクトルおよび電源装置 - Google Patents
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図1(a)は本発明の複合磁心の実施形態を示す斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正面図、(d)は図1(b)のAの方向から見たときの圧粉磁心部と積層磁心部との対向部分における端面の配置を示す透視図である。図1に示す複合磁心11は、平行に対置された一組の圧粉磁心部1、2と、圧粉磁心部1、2を介して対置された、一組の積層磁心部3、4とを備えた環状の複合磁心である。複合磁心11は、略矩形をなしている。略矩形とは、四隅のアール部分を除き全体として矩形と認められるという趣旨であり、矩形には正方形も含む。圧粉磁心部1、2は直方体であり、磁性粉末と絶縁材、結合材等を混合、成形して構成されるI字状の磁心である。積層磁心部3、4は、磁性金属板の積層体であり、その積層方向は、環状の複合磁心の径方向である。積層磁心部3、4は、それぞれコーナー部3a、4aと、該コーナー部3a、4aの両端にコーナー部3a、4aと一体の直線部3b、4bとを備える、U字状の磁心である。かかるU字状の磁心は、例えば軟磁性合金薄帯を略矩形に巻回し、得られた巻回体をその直線部分で分割することによって得られる、いわゆるカットコアである。以下、特に言及しない限り、積層磁心部は、かかるカットコアとして説明する。
図4(a)は本発明の複合磁心の他の実施形態を示す斜視図、(b)は図4(a)のBの方向から見たときの圧粉磁心部と積層磁心部との対向部分における端面の配置を示す透視図である。図4に示す複合磁心41では、磁性金属板の積層体である一組の積層磁心部5、6の積層方向および積層磁心部5、6の端面(断面)形状が図1に示す実施形態と異なる。すなわち、積層磁心部5、6の磁性金属板の積層方向は環状の複合磁心の軸方向(z方向)である。かかる積層磁心部は、例えば珪素鋼板をU字状に打ち抜いて積層し、溶接、接着等の手段によって一体化することで得られる。図1に示す実施形態と同様に、圧粉磁心ブロック1a、2aの、アールCbが形成された互いに平行な4つの稜線部分は、積層磁心部5、6と対向する端面および積層磁心部5、6の端面と垂直になるように配置されている。図4に示す実施形態では、圧粉磁心部1、2の端面と積層磁心部5、6の端面との寸法差が、環状の複合磁心の巻回軸方向(z方向)よりも、それに垂直な方向(x方向)の方が大きくなるようにしてある。圧粉磁心部1、2の端面と積層磁心部5、6の端面との寸法差が、積層磁心部の積層方向よりも積層方向に垂直な方向の方が大きくなるようにしてある点では、図1に示す実施形態と同様であるので、図1に示す実施形態で説明した上記効果は図4に示す実施形態でも発揮される。
図1〜図4に示す実施形態では、各圧粉磁心部の圧粉磁心ブロックの数は1つであるが、圧粉磁心ブロックの数は2つ以上であってもよい。圧粉磁心部の構成が図1に示す実施形態と異なる他の実施形態(第5の実施形態)を図5に示す。圧粉磁心部以外の部分は図1に示す実施形態と同じであるので説明を省略する。図5に示す複合磁心51では、圧粉磁心部1、2が、それぞれ磁気ギャップGddを介して配置された複数の圧粉磁心ブロック1a/1b/1c、2a/2b/2cを有する。必要な総ギャップ量を確保する場合、圧粉磁心部1、2にギャップを設けることで、圧粉磁心部1、2と、積層磁心部3、4の直線部との間の磁気ギャップを小さくすることができるため、かかる部分でのフリンジング磁束による損失を低減することができる。また、圧粉磁心部では、磁性粉末表面が絶縁処理されているため、電気抵抗が大きく、渦電流損失が小さい。したがって、磁気ギャップを圧粉磁心部に設けることで磁心損失の増加を抑えることができるため、かかる構成は、実効透磁率μeを低くするためにギャップを設ける、20A以上の電源回路に用いる大電流リアクトル用として好適である。図5に示す実施形態では、圧粉磁心ブロック1a〜1c(2a〜2c)はそれぞれ同じ形状・寸法にしてあるが、磁路方向の長さを異なるものとすることも可能である。図5に示す実施形態では、アールを有する稜線部分が延びる方向は全ての圧粉磁心ブロックで同方向であり、積層磁心部3、4と対向する端面および対向する積層磁心部3、4の端面に垂直な方向である。また、図5に示す実施形態では、各圧粉磁心部をそれぞれ3個の圧粉磁心ブロックで構成しているが、その数はこれに限定するものではない。必要な総ギャップ量を確保する場合、圧粉磁心部の磁気ギャップ数を増やすことによって、個々の磁気ギャップにおける漏洩磁束を少なくして損失低減を図ることができる。また、各圧粉磁心部に形成された複数の磁気ギャップGddの大きさを互いに異なるものにすることも可能であるが、図5に示す実施形態では一ヶ所あたりの漏洩磁束が少なくなるように、複数の磁気ギャップGddの大きさを同じにしてある。磁気ギャップを形成することの実効性の観点からは、平均磁路長全体に対する総磁気ギャップ量の比率は、1〜8%にするとよい。また、各磁気ギャップの大きさは、2.5mm以下にするとよい。
図6は、上述の複合磁心と、少なくとも圧粉磁心部を周回するコイルとを備える、本発明のリアクトルの実施形態を示す、複合磁心の厚さ方向の中間の位置における断面図である。図6に示すリアクトル61は、複合磁心51と、圧粉磁心部1、2と圧粉磁心部1、2の両端側の積層磁心部の直線部3b、4bとで構成された直線状の磁脚部を周回するコイル7、8とを備える。図6に示すリアクトル61では、複合磁心として図5に示す実施形態のものを用いているが、他の実施形態のものを用いてもよい。コイル7、8は、その巻回軸方向の長さが、圧粉磁心部1、2とその両端の磁気ギャップGcdとの和よりも長いものを用いることで、圧粉磁心部1、2と該圧粉磁心部1、2の両端側の積層磁心部の直線部3b、4bとの間の磁気ギャップGcdがコイル7、8の内側になるように配置されている。積層磁心部3、4が直線部3b、4bを備えているため、かかるコイルを用いて磁気ギャップGcdをコイルで覆うことが可能になっている。なお、コイル7、8の長さはボビンを用いる場合であっても、巻線部分での長さを指すこととする。圧粉磁心部1、2と該圧粉磁心部1、2の両端側の直線部3b、4bとの間の磁気ギャップGcdがコイル7、8の内側になるように配置されていることで、コイル外側への磁束の漏洩を低減することができる。
3〜6:積層磁心部
7、8:コイル
81、82:高透磁率磁心部
83〜88:圧粉磁心部
89〜92:ギャップ
Claims (5)
- 平行に対置された一組の圧粉磁心部と、
前記圧粉磁心部を介して対置された、磁性金属板の積層体である一組の積層磁心部とを備えた環状の複合磁心であって、
前記圧粉磁心部内、前記圧粉磁心部と前記積層磁心部との間の少なくとも一方に磁気ギャップが配置され、
前記圧粉磁心部と前記積層磁心部は、互いに対向する端面が略矩形であるとともに、前記圧粉磁心部は前記端面に垂直な四つの稜線部分にアールを有し、
前記積層磁心部の端面が前記圧粉磁心部の端面よりも小さく、かつ前記圧粉磁心部の端面と前記積層磁心部の端面との寸法差が、前記積層磁心部の積層方向よりも、前記積層方向に垂直な方向の方が大きいことを特徴とする複合磁心。 - 前記積層磁心部の積層方向の前記積層磁心部の寸法と前記圧粉磁心部の寸法が等しいことを特徴とする請求項1に記載の複合磁心。
- 請求項1または2に記載の複合磁心と、少なくとも前記圧粉磁心部を周回するコイルとを備えたリアクトル。
- 前記コイルは平角線を巻回した矩形のエッジワイズコイルであることを特徴とする請求項3に記載のリアクトル。
- 請求項3または4に記載のリアクトルを用いたことを特徴とする電源装置。
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