JPH0642333A - 内燃機関の排気微粒子除去装置 - Google Patents

内燃機関の排気微粒子除去装置

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JPH0642333A
JPH0642333A JP4196828A JP19682892A JPH0642333A JP H0642333 A JPH0642333 A JP H0642333A JP 4196828 A JP4196828 A JP 4196828A JP 19682892 A JP19682892 A JP 19682892A JP H0642333 A JPH0642333 A JP H0642333A
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JP
Japan
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exhaust
filter
engine
vehicle
particulate
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JP4196828A
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Inventor
Kenji Kimura
憲治 木村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気脈動の反射波による共振をなくして振
動、騒音ピークの最大値を低減すると共に、正確にフィ
ルタの再生時期を判断し、更に、排気通路に並列に配置
されたフィルタをコンパクトに車両構造物に支持するこ
とを目的とする。 【構成】 2つのフィルタ1A, 1Bへの機関からの距離を
違えて車両に配置し、排気ガス通路66の分岐部11の上流
部に圧力検出手段17を設けてフィルタの再生時期を判断
する。この結果、排気脈動の反射波による共振がなくっ
て振動、騒音ピークの最大値が低減され、フィルタの再
生時期判断が正確になる。また、2つのフィルタ1A, 1B
を略平行に配置し、フィルタケースと排気管との連結部
と、隣接する排気管とを一緒に支持部材13, 14により連
結して車両フレーム60に支持させたので、車両振動によ
るフィルタケースの変形を小さくして、フィルタへのダ
メージを小さくできると共に、コンパクトにフィルタを
支持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気微粒子除
去装置に関し、特に、ディーゼル機関の排気ガス中に含
まれる排気微粒子であるパティキュレートを捕集除去す
る排気微粒子除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関、特に、ディーゼル
機関の排気ガス中には、カーボンを主成分とする排気微
粒子(パティキュレート)が含まれており、排気黒煙の
原因となっている。環境汚染の観点からはこのパティキ
ュレートは除去することが望ましく、近年、ディーゼル
機関の排気通路に排気微粒子除去装置を配置して、ディ
ーゼルパティキュレートをこの排気微粒子除去装置によ
って除去することが提案されている。
【0003】このようなディーゼルエンジンの排気微粒
子除去装置は一般に、そのケースの中に、セラミック製
等の多孔性物質からなるハニカム状の隔壁を備えたパテ
ィキュレートフィルタを支持した構造であり、排気ガス
がこのフィルタを通過すると排気ガス中のパティキュレ
ートがフィルタの壁面に捕集され、パティキュレートを
除去された排気ガスだけが大気中に排出されるようにな
っている。
【0004】このように構成された排気微粒子除去装置
では、パティキュレートフィルタの使用に伴ってその内
部に捕集されるパティキュレートの量が増えると、捕集
されたパティキュレートによって通気性が次第に失わ
れ、機関性能が低下することになる。このため、排気微
粒子除去装置では定期的にパティキュレートフィルタ内
に捕集されたパティキュレートを燃焼除去し、フィルタ
の再生を行うことが行われる。このような再生処理にお
けるパティキュレートへの着火には、バーナが用いられ
ることもあるが、パティキュレートフィルタの端部に設
けられた電気ヒータに通電して着火する方が一般的であ
る。そして、再生処理中は、パティキュレートフィルタ
に再生用ガス、例えば2次空気を供給してパティキュレ
ートの燃焼を継続させるようにしている。
【0005】そして、実開昭63−14819号公報に
は、パティキュレートフィルタが並列に配置され、再生
時には出口側のシャッターで遮断して加熱源によりフィ
ルタを加熱すると共に空気を供給する構成が示されてい
る。このように、パティキュレートフィルタがディーゼ
ルエンジンの排気通路に並列に配置された場合の従来の
再生処理について、次に図8を用いて説明する。
【0006】図8は、排気通路に並列にパティキュレー
トフィルタが配置された排気微粒子除去装置80の構成
を示すものである。図において、88はエンジンに接続
する排気管であり、この排気管88はマフラー83の上
流側で2分岐され、分岐された排気管88a,88bの
それぞれにパティキュレートフィルタ81,82が設け
られている。そして、フィルタ81,82の端部には着
火用のヒータH1,H2がそれぞれ設けられ、フィルタ
81,82の下流側の排気管88a,88bには電動エ
アポンプ84からの2次空気供給管85が接続し、フィ
ルタ81,82の下流側の排気管88a,88bには燃
焼ガス排出管86が設けられている。また、排気管88
の分岐部にはそれぞれ制御弁V1,V2が設けられ、2
次空気供給管85の途中には開閉弁V3,V4,V5が
設けられ、燃焼ガス排出管86の途中には開閉弁V6,
V7,V8が設けられている。通常は制御弁V1,V2
は中立位置にあり、開閉弁V3〜V8は全て閉弁してい
る。そして、両方のフィルタ81,82で排気ガス中の
パティキュレートが捕集される。89はフィルタ81,
82の上流側と下流側の圧力差を検出する差圧センサで
ある。
【0007】以上のように構成された排気微粒子除去装
置80では、差圧センサ89の差圧検出値によってフィ
ルタ81,82の再生時期が判定される。そして、再生
処理時には、例えば、まずフィルタ81が再生処理さ
れ、続いてフィルタ82が再生処理され、一方のフィル
タの再生中には排気ガスは他方のフィルタを流れて大気
に排出される。ここでは、フィルタ81の再生処理につ
いてのみ説明する。
【0008】フィルタ81,82が再生時期になり、フ
ィルタ81が再生処理される時は、制御弁VI,V2が
フィルタ81のある排気管88aを閉鎖し、開閉弁V
3,V4,V7,V6,V8が開弁する。そして、ヒー
タH1に5分程度の通電が行われると共に、エアポンプ
84が駆動されて2次空気が破線で示すように2次空気
供給管85から排気管88aに入り、フィルタ81内の
パティキュレートの燃焼を助ける。パティキュレートの
燃焼ガスは燃焼ガス排出管86を通って燃焼ガス排出端
87から大気中に放出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実開昭63
−14819号公報に開示された排気微粒子除去装置、
および図8を用いて説明した排気微粒子除去装置80で
は、並列に配置された2つのパティキュレートフィルタ
が、ディーゼルエンジンから同じ距離だけ離れた位置に
ありので、パティキュレートフィルタからの排気脈動の
反射波が共振することがあり、このような場合、振動、
騒音ピークが排気通路の分岐部の上流で大きくなる恐れ
があった。
【0010】そこで、本発明は、前記従来の内燃機関の
排気微粒子除去装置の有する課題を解消し、排気脈動の
反射波が共振することなく、排気通路の分岐部上流側に
おいて振動、騒音ピークの最大値を小さくすることがで
きる排気微粒子除去装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、排気脈動の共振による背圧の異常
な変化を小さくして、より正確にフィルタの再生時期を
判断することにある。本発明の更に他の目的は、パティ
キュレートフィルタを並列に配置しても、これをコンパ
クトに車両構造物に支持させることができる排気微粒子
除去装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の内燃機関の排気微粒子除去装置は、車両に搭載され
る内燃機関の排気微粒子除去装置であって、第1の特徴
は、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する
パティキュレートフィルタが排気ガス通路に並列に配置
された排気微粒子除去装置において、前記各フィルタの
前記機関からの距離を2つのフィルタで相互に異ならせ
て前記車両に配置したことにあり、第2の特徴は、この
排気微粒子除去装置において、排気ガス通路に並列に配
置された前記フィルタより排気上流側の排気ガス通路の
分岐部の上流部に圧力検出手段を設け、この圧力検出手
段の圧力検出値によって前記フィルタの再生時期を判断
するようにしたことにあり、第3の特徴は、前記2つの
フィルタを略平行に配置し、機関に近い前記フィルタの
ケースの、これより排気上流側の排気管との連結部と、
機関から遠い前記フィルタへの排気管とを支持部材によ
り連結して車両フレームに支持させると共に、機関から
遠い前記フィルタのケースのこれより排気下流側の排気
管との連結部と、機関に近い前記フィルタからの排気管
とを支持部材により連結して車両フレームに支持させた
ことにある。
【0012】
【作用】請求項1に記載の内燃機関の排気微粒子除去装
置によれば、各フィルタの前記機関からの距離を2つの
フィルタで相互に異ならせて前記車両に配置したことに
より、2つのフィルタからの排気脈動の反射波が共振せ
ず、振動、騒音ピークで増大されない。また、請求項2
に記載の内燃機関の排気微粒子除去装置によれば、排気
ガス通路に並列に配置されたフィルタより排気上流側の
排気ガス通路の分岐部の上流部に圧力検出手段を設け、
この圧力検出手段の圧力検出値によってフィルタの再生
時期を判断するようにしたことにより、再生時期の判断
が正確になる。更に、請求項3に記載の内燃機関の排気
微粒子除去装置によれば、2つのフィルタを略平行に配
置し、機関に近い前記フィルタのケースの、これより排
気上流側の排気管との連結部と、機関から遠いフィルタ
への排気管とを支持部材により連結して車両構造物に支
持させると共に、機関から遠いフィルタのケースのこれ
より排気下流側の排気管との連結部と、機関に近いフィ
ルタからの排気管とを支持部材により連結して車両構造
物に支持させたことにより、車両振動によるフィルタケ
ースの変形を小さくできると共に、コンパクトにフィル
タを支持することができる。
【0013】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明するが、まず、本発明の排気微粒子除去装置の構
成を説明する前に、図6および図7を用いて本発明の排
気微粒子除去装置の取付位置について簡単に説明する。
図7は本発明の内燃機関の排気微粒子除去装置10を備
えた車両70の外観を示すものであり、排気微粒子除去
装置10の取付位置の一実施例を車両70の一部を切り
欠いて示してある。この実施例の車両70は乗合自動車
であり、後輪駆動であるので、本発明の排気微粒子除去
装置10は、前輪71と後輪72の間の床下で、かつ、
乗降口73の後部に配置されている。
【0014】図6は図7に示した車両70の平面透視図
であり、本発明の排気微粒子除去装置10に関係のある
部分のみを示してある。図6において、60は車両フレ
ーム、61はディーゼルエンジン、62は燃料タンク、
63は車両に搭載されたバッテリ、64はプロペラシャ
フト、65はディファレンシャルギヤ、66はエンジン
61の排気管、67はマフラー、71は前輪、72は後
輪、73は車両70への乗降口である。
【0015】この実施例の排気微粒子除去装置10は2
つのフィルタが並列に配置されたデュアルタイプであ
り、マフラー67より上流側の排気管66の途中に設け
られている。排気微粒子除去装置10の配置位置は、燃
料タンク62が取り付けられていない側の車両フレーム
60の側方で、前輪71と後輪72の間、かつ、車両の
乗降口73の後方である。また、この実施例の排気微粒
子除去装置10は、捕集したパティキュレートの再生処
理におけるパティキュレートへの着火には、パティキュ
レートフィルタの端部に設けられた電気ヒータに通電し
て着火するので、排気微粒子除去装置10には半導体リ
レー等を内蔵した制御装置20を介して、バッテリ63
から太線のように電源が供給されるようになっている。
21,22はこの再生処理時に排気微粒子除去装置10
に2次空気を供給するエアクリーナおよびエアポンプで
ある。
【0016】図1は本発明の第1の形態の排気微粒子除
去装置10の一実施例の構成を示すものであり、デュア
ルタイプのパティキュレートフィルタの構成が示されて
いる。従って、この実施例では分岐部11において排気
管66が2分岐され、フレーム60に対して外側の第1
の排気管66Aに第1のパティキュレートフィルタを内
蔵したフィルタ部1Aが取り付けられ、フレーム60に
対して内側の第2の排気管66Bに第1のパティキュレ
ートフィルタを内蔵したフィルタ部1Aが取り付けられ
ている。そして、フィルタ部1A,1Bの排気下流側
は、それぞれ第1の排気管66Aと第2の排気管66B
により合流部12で合流されて1本の排気管66にな
る。
【0017】フィルタ部1A,1Bには、図示はしない
が、そのケース2A,2Bの中に、多孔性物質からなる
ハニカム状の隔壁を備えたパティキュレートフィルタが
収容されており、ハニカム状の隔壁が排気ガスの流入側
と排気ガスの流出側で交互にセラミック製の閉塞材によ
って栓詰めされ、流入した排気ガスが栓詰めの無い側か
らフィルタ内に進入して隔壁を通過する際に、この隔壁
によってパティキュレートが捕集されて反対側の栓詰め
の無い孔からフィルタの外に排出されるのである。そし
て、このようなフィルタの端部に設けられた電気ヒータ
に、コネクタ5A,5Bを介して電源が供給される。
【0018】また、この実施例では、フィルタ部1A,
1Bの排気上流側において第1の排気管66Aの長さが
第2の排気管66Bより短くなっていると共に、フィル
タ部1A,1Bの排気下流側において第2の排気管66
Bの長さが第1の排気管66Aより短くなっており、図
6に示したディーゼルエンジン61からフィルタ部1
A,1Bまでの距離が異なっている。そして、フィルタ
部1Aの排気上流側の第1の排気管66Aの長さとフィ
ルタ部1Bの排気下流側の第2の排気管66Bの長さが
等しく、フィルタ部1Bの排気上流側の第2の排気管6
6Bの長さとフィルタ部1Aの排気下流側の第1の排気
管66Aの長さが等しく、それぞれの排気管66A,6
6Bにフランジ7A,7B,8A,8Bを介してフィル
タ部1A,1Bのケース2A,2Bが略平行に、接近し
て取り付けられている。13,14は排気微粒子除去装
置10の車両フレーム60への支持機構の一部である
が、これらの構成については後に詳述する。
【0019】更に、第1,第2の排気管66A,66B
へのフィルタ部1A,1Bの取り付けに際し、この実施
例では、フィルタ部1A,1Bのケース2A,2Bに設
けられたコネクタ5A,5Bが、互いに向き合う側に鉛
直方向から所定角度だけ傾斜させられて配置されてい
る。この結果、コネクタ5A,5Bを垂直方向に取り付
けた場合に比べてコネクタ5A,5Bに接続されるリー
ド線までを含めた高さが低くなってスペース効率が良く
なり、また、コネクタ5A,5Bを水平方向に取り付け
た場合に比べてコネクタ5A,5Bの路面側への露出面
積が少なくなると共に、フィルタ部1A,1Bの隙間も
狭くできるので、車輪が跳ね上げた石等によるコネクタ
5A,5Bやこれに接続するリード線への損傷が少なく
なる。
【0020】ところで、図1において、合流部12に
は、図8で説明したように、排気管66A,66Bの流
路を切り換える制御弁V2が設けられていると共に、2
次空気の供給機構が設けられており、開閉弁V4,V5
を備えた電動エアポンプ84からの2次空気供給管85
が接続している。一方、分岐部11には排気管66A,
66Bの流路を切り換える制御弁V1が設けられている
と共に、燃焼ガスの排出機構が設けられており、開閉弁
V6,V7,V8を備えた燃焼ガス排出管86が接続し
ている。そして、この燃焼ガス排出管86の先端開口部
87には、走行風の燃焼ガス排出管86への流入を防止
するノズル15がフランジ9により取り付けられてい
る。このノズル15には、走行風が燃焼ガス排出管86
の先端開口部87を侵入させないための、放熱を兼ねた
燃焼ガスガイド部15aが設けられている。
【0021】更に、分岐部11の上流側の排気管66に
は排気ガスの圧力を検出する圧力センサ17が取り付け
られており、その検出出力は、制御装置20に入力され
る。また、合流部12の下流側の排気管66には排気ガ
スの圧力を検出する圧力センサ18が取り付けられてお
り、この検出出力も、制御装置20に入力される。制御
装置20は2つの圧力センサ17,18からの圧力検出
値の差圧により、パティキュレートフィルタ内に捕集さ
れたパティキュレートの量を判定し、フィルタの再生時
期を判定するものである。
【0022】一般に、パティキュレートの捕集時は制御
装置20により制御弁V1,V2は中立位置にあり、開
閉弁V3〜V8は全て閉弁している。そして、両方のフ
ィルタ部1A,1Bで排気ガス中のパティキュレートが
捕集される。そして、圧力センサ17,18の検出値に
より制御装置20によって再生時期と判定された再生処
理時には、例えば、まずフィルタ部1Aが再生処理さ
れ、続いてフィルタ部1Bが再生処理される。一方のフ
ィルタの再生中には、排気ガスは他方のフィルタを流れ
て大気に排出される。
【0023】制御装置20により再生時期と判断され、
フィルタ部1Aが再生処理される時は、制御弁VI,V
2によりフィルタ部1A側の排気管66Aが閉鎖され、
開閉弁V3,V4,V7,V6,V8が開弁される。そ
して、図示しないフィルタ部1A側のヒータに5分程度
の通電が行われると共に、エアポンプが駆動されて2次
空気が2次空気供給管85から排気管66Aに入り、フ
ィルタ部1A内のパティキュレートの燃焼を助ける。パ
ティキュレートの燃焼ガスは燃焼ガス排出管86を通っ
て燃焼ガス排出端87に取り付けられたノズル15から
大気中に放出される。本実施例では、フィルタ部1Aの
再生後、フィルタ部1Bを再生しているが、フィルタ部
1Bの再生後に、フィルタ部1Aを再生しても良い。こ
の場合、一方のフィルタの再生中は、他方のフィルタに
排気ガスが流れることになる。
【0024】次に、以上のように構成された排気微粒子
除去装置10の車両フレーム60への取り付けについて
説明する。図2は図1における排気微粒子除去装置10
の車両フレーム60への支持機構13の構成を説明する
分解斜視図である。支持機構13は、車両フレーム60
に取り付けられるブラケット31、ブラケット31に取
り付けられるメインアーム32、メインアーム32の両
端に一端が回動可能に取り付けられる吊り下げアーム3
3,34、吊り下げアーム33の他端に回動可能に取り
付けられるフランジホルダ35、および吊り下げアーム
34の他端に回動可能に取り付けられるハンガー36か
ら構成される。
【0025】ブラケット31は、取付プレート311
と、この取付プレート311に突設された2つのステー
312、および2本のステー312に掛け渡されたアー
ム取付板313とから構成される。取付プレート311
には4つの取付穴311aがあり、ボルト,ナット等に
より、車両フレーム60の所要箇所に設けられた取付穴
60aに取り付けられる。
【0026】メインアーム32には取付部321と、こ
の両側に設けられた吊り下げ部322,323があり、
取付部321の取付穴321aがアーム取付板313の
取付穴313aに合わされた状態でボルトを挿通するこ
とにより、メインアーム32はフランジ31の取付アー
ム取付板313に取り付けられる。また、吊り下げ部3
22,323は断面視コ字をしており、対向する面には
ピン挿通孔322a,323aが設けられている。そし
て、吊り下げアーム33,34の一端に設けられた挿通
孔33a,34aがこのピン挿通孔322a,323a
に合わされ、位置の合った挿通孔にピン37,38が差
し込まれて、この吊り下げ部322,323に吊り下げ
アーム33,34がそれぞれ回動可能に取り付けられ
る。なお、吊り下げアーム33,34は、例えばラバー
製であり、他端にも挿通孔33b,34bが設けられて
いる。
【0027】フランジホルダ35にはピン35aと取付
穴35bがあり、ビン35aは前述の吊り下げアーム3
3の挿通孔33bに挿通されてこのフランジホルダ35
が吊り下げアーム33に支持される。そして、取付穴3
5bはパティキュレートフィルタ9Aが内蔵された第1
のフィルタ部1Aの、ケース2Aの一端に設けられたフ
ランジ7Aの取付穴7aと、第1の排気管66Aの端部
に設けられたフランジ661の取付穴661aに重ね合
わされ、ボルト,ナット等で固定される。
【0028】ハンガー36には吊り下げアーム34の挿
通孔34bに挿通される取付部36aと、この取付部3
6aから下方に延長された鉤状の支持部36bとがあ
る。そして、この鉤状の支持部36bに第2の排気管6
6Bが溶接等によって取り付けられる。このように、第
1の排気管66Aと第1のフィルタ部1Aのフランジ7
Aとの結合部はフランジホルダ35と吊り下げアーム3
3によって、また、隣接する第1の排気管66Aより長
い第2の排気管66Bはハンガー36と吊り下げアーム
34によってメインアーム32の両端に支持され、メイ
ンアーム32が車両フレーム60に取り付けられたブラ
ケット31に取り付けられることによって、排気微粒子
除去装置10が車両フレーム60に支持される。
【0029】なお、図2においては図1における支持機
構13の構成について説明したが、図1の支持機構14
の構成は、図2のブラケットが図4に示す形状のブラケ
ット41に変更になり、ブラケット41に取り付けられ
るメインアーム32の両端に吊り下げアーム33,34
を介して取り付けられるフランジホルダ35およびハン
ガー36が図2の場合と逆になる以外は同じであるの
で、その説明を省略する。
【0030】図3は図1の車両フレーム60の側面図で
ある。車両フレーム60には軽量化のための穴60cが
設けられている他に、支持機構13用のブラケット31
を取り付けるための取付穴60aや支持機構14用のブ
ラケット41を取り付けるための取付穴60bが設けら
れている。図4は支持機構14を取り付けるブラケット
41の構成を示すものである。ブラケット41には車両
フレーム60への取付穴411aが設けられた取付プレ
ート411があり、支持機構14用として、この取付プ
レート411に突設された2つのステー412とこの2
本のステー412に掛け渡されたアーム取付板413が
あり、後述するエアポンプ(フィルタ再生時の2次空気
供給用)の取付用としてステー412に突設された取付
座41Aと、取付プレート411に突設された取付座4
1B,41Cがあり、エアフィルタの取付用として取付
プレート411に突設された取付座41D,41Eがあ
る。
【0031】図5は図4に示したブラケット41の、エ
アフィルタ21とエアポンプ22の取付部分を示す部分
平面図である。エアポンプ22には3つの取付脚22
A,22B,22Cがあり、取付脚22Aは取付座41
Aに、取付脚22Bは取付座41Bに、取付脚22Cは
取付座41Cに、それぞれ取り付けられる。また、エア
フィルタ21には2つの取付脚21Dと22Eがあり、
取付脚22Dは取付座41Dに、取付脚22Eは取付座
41Eそれぞれ取り付けられる。なお、エアフィルタ2
1とエアポンプ22の取付座41A〜41Eへの取り付
けにはゴムブッシュが使用される。このように、支持機
構14用のブラケット41は、エアフィルタ21とエア
ポンプ22の取付用のブラケットと兼用になっている。
【0032】以上のように、この実施例の排気微粒子除
去装置によれば、支持機構13,14によってフィルタ
ケースのフランジと短い方の排気管の連結部と、長い方
の排気管とが連結状態で車両ケースに支持されるので、
2つのフィルタを略平行に、かつ、車両振動によるフィ
ルタケースの変形を小さくして、フィルタへのダメージ
を小さくできると共に、コンパクトにフィルタを支持す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の内燃機関の排気微粒子除去装置によれば、各フ
ィルタのエンジンからの距離が2つのフィルタで相互に
異なっているので、2つのフィルタからの排気脈動の反
射波が共振せず、振動、騒音ピークで増大されない。ま
た、請求項2に記載の内燃機関の排気微粒子除去装置に
よれば、排気ガス通路の分岐部の上流部に圧力検出手段
を設け、この圧力検出手段の圧力検出値によってフィル
タの再生時期を判断するようにしたことにより、再生時
期の判断が正確になる。更に、請求項3に記載の内燃機
関の排気微粒子除去装置によれば、2つのフィルタを略
平行に配置し、エンジンに近いフィルタのケースの、こ
れより排気上流側の排気管との連結部と、エンジンから
遠いフィルタへの排気管とを支持部材により連結して車
両構造物に支持させると共に、エンジンから遠いフィル
タのケースのこれより排気下流側の排気管との連結部
と、エンジンに近いフィルタからの排気管とを支持部材
により連結して車両構造物に支持させたことにより、車
両振動によるフィルタケースの変形を小さくして、フィ
ルタへのダメージを小さくできると共に、コンパクトに
フィルタを支持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の排気微粒子除去装置の一実
施例の構成を示す平面図である。
【図2】図1の排気微粒子除去装置の車体フレームへの
取付機構を分解して示す分解斜視図である。
【図3】図1に示した車体フレーム側面図であり、排気
微粒子除去装置の取付穴の位置を説明するものである。
【図4】図1の排気微粒子除去装置の排気下流側を懸架
するブラケットの構成を示す斜視図である。
【図5】図4のブラケットへのエアポンプ、エアクリー
ナの取り付け状態を説明する説明図である。
【図6】本発明の排気微粒子除去装置を搭載した車両の
要部を透視して示す透視図である。
【図7】本発明の排気微粒子除去装置の車両への搭載位
置を示す一部切欠斜視図である。
【図8】従来のデュアルタイプの排気微粒子除去装置に
おける再生処理時の排気ガスと再生空気の流れ、および
燃焼ガスの流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1A,1B…フィルタ部 2A,2B…ケース 5A,5B…コネクタ 7A,7B,8A,8B…取付フランジ 10…本発明の排気微粒子除去装置 11…分岐部 12…合流部 15A,15B…ノズル 17,18…圧力センサ 20…制御回路 21…エアクリーナ 21D,22E…取付脚 22…エアポンプ 22A,22B,22C…取付脚 31,41…ブラケット 32…メインアーム 33,34…吊り下げアーム 35…フランジホルダ 36…ハンガー 41…ブラケット 41A〜41E…取付座 60…車両フレーム 60a,60b…取付穴 61…ディーゼルエンジン 62…燃料タンク 63…バッテリ 66,66A,66B…排気管 67…マフラー 70…本発明の排気微粒子除去装置を備えた車両 71…前輪 72…後輪 73…乗降口 86…燃焼ガス排出管 85…2次空気供給管 87…燃焼ガス排出管の先端開口部 V1,V2…制御弁 V4〜V8…開閉弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される内燃機関の排気微粒子
    除去装置であって、排気ガス中に含まれるパティキュレ
    ートを捕集するパティキュレートフィルタが排気ガス通
    路に並列に配置された排気微粒子除去装置において、 前記各フィルタの前記機関からの距離を2つのフィルタ
    で相互に異ならせて前記車両に配置したことを特徴とす
    る内燃機関の排気微粒子除去装置。
  2. 【請求項2】 排気ガス通路に並列に配置された前記フ
    ィルタより排気上流側の排気ガス通路の分岐部の上流部
    に圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の圧力検出値
    によって前記フィルタの再生時期を判断することを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の排気微粒子除去装
    置。
  3. 【請求項3】 前記2つのフィルタを略平行に配置し、
    機関に近い前記フィルタのケースの、これより排気上流
    側の排気管との連結部と、機関から遠い前記フィルタへ
    の排気管とを支持部材により連結して車両フレームに支
    持させると共に、機関から遠い前記フィルタのケースの
    これより排気下流側の排気管との連結部と、機関に近い
    前記フィルタからの排気管とを支持部材により連結して
    車両フレームに支持させることを特徴とする請求項1に
    記載の内燃機関の排気微粒子除去装置。
JP4196828A 1992-07-23 1992-07-23 内燃機関の排気微粒子除去装置 Pending JPH0642333A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108724A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 ヤンマー株式会社 排気ガス浄化装置
JP2013148035A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Yanmar Co Ltd 排気ガス浄化装置
CN112627943A (zh) * 2020-11-14 2021-04-09 河北虹旭环保科技有限公司 Dpf便携式维护设备

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