JPH0642248A - 掛止錠 - Google Patents

掛止錠

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JPH0642248A
JPH0642248A JP21655392A JP21655392A JPH0642248A JP H0642248 A JPH0642248 A JP H0642248A JP 21655392 A JP21655392 A JP 21655392A JP 21655392 A JP21655392 A JP 21655392A JP H0642248 A JPH0642248 A JP H0642248A
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Mikio Murase
村瀬三樹雄
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OSAKA HOUZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 係合および離脱の操作がいずれも簡単で、外
観がシンプルな掛止錠を提供する。 【構成】 錠本体2にリンク10によって係止部材1を
揺動自在に連結し、係止部材1を常時上昇前進した離脱
位置に付勢するねじりコイルバネ20、20aを設け
る。さらに錠本体2に、係止部材1の係止爪11と係合
する係合部28を備えた操作部材24、24を横方向ス
ライド自在に設けると共に、操作部材24を常時外側に
付勢するバネを設けた構成。 【効果】 通常の状態で、係止部材1が蓋体Fの開閉の
邪魔にならない。また係止操作は係止部材1の一連の簡
単な操作で行うことができ、解除操作は操作部材24、
24をつまむというワンタッチ操作で行うことができ
る。係合時には係止部材だけが見えるので、外観がきわ
めてシンプルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は本体と蓋体とが一対の蝶
番などにより回動可能に連結されたケース、容器、ある
いは鞄などに取りつける掛止錠に関する。
【0002】
【従来の技術】楽器ケースやスーツケースあるいは鞄な
ど(以下、鞄などという)に設ける錠前においては、本
体と蓋体のいずれか一方に係止片を固着し、他方にその
係止片を引き寄せながら係止する係止部材を設けたもの
がある。このものは蓋体を本体にしっかりと閉じること
ができる利点があるが、蓋体を閉じるときに係止部材が
係止片と干渉しないよう、たとえば係止部材を本体から
一時的に浮かせるなどの工夫が必要である。そのような
掛止錠として、たとえば図6に示すトグル機構を有する
掛止錠101がある。
【0003】この掛止錠101は、図7Aに示すよう
に、鞄などの本体Hに固着するベース102と、このベ
ース102の先端にピン103によって回動自在に取り
つけられる操作レバー104と、この操作レバー104
を下がる方向(矢印P)に付勢するバネ105と、操作
レバー104の前後方向の中間部にピン106で連結さ
れる係止部材107とからなる。この係止部材107は
操作レバー104に対し、摩擦力よりその角度位置が維
持されるようにしている。
【0004】このような掛止錠101において係止部材
107を蓋体Fに固着した係止片108に係止させる場
合は、図7Bに示すように、まず1本の指で操作レバー
104をバネ105の付勢力に抗して時計方向に回動さ
せて係止部材107を前進させ、さらに係止部材107
の先端を他の指で矢印Q方向に押さえ、係止片108に
被せるようにする。ついで係止部材の先端を矢印Q方向
に加圧したまま操作レバー104を付勢力により自動復
帰させると、引っ掛け部が係止片108に引っ掛かった
状態で止まる。この状態で、図7Cのように操作レバー
104を下向きに加圧し、トグル機構の作用によりその
掛止状態をロックすることになる。
【0005】つぎに係止部材107を係止片108から
脱抜する場合、操作レバー104の後端を指頭で付勢方
向に逆らって時計方向に回動させる。それにより係止部
材107の先端が係止片108から分離可能となり、こ
の状態から操作レバー104を元の倒れた位置に自力復
帰させることにより、係止部材107が係止片108の
上方に位置させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のトグ
ル機構を用いた掛止錠は、係合状態および離脱状態のい
ずれの場合も復帰バネ105による操作レバー104の
復帰作用を利用できる利点はあるが、係止状態を解除す
る操作に手間を要し、係止操作においてはさらに煩雑で
ある。さらに係止部材の角度が摩擦力で維持されている
ので、蓋体Fを開閉する前にあらかじめ係止部材107
の先端が持ち上がっていることを確認し、下がっている
場合はいちいち係止部材の先端を持ち上げる必要があ
る。
【0007】本発明は前記トグル機構を用いた掛止錠の
問題を解消し、ワンタッチで掛止および掛止解除を行う
ことができる操作性のよい掛止錠を提供することを目的
としている。さらに本発明は、シンプルな外観を備えた
掛止錠を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の掛止錠は、
(a)鞄などの本体および蓋体のいずれか一方に固着す
べき係止片と、(b)他方に固着すべき錠本体と、
(c)先端に前記係止片と係合可能な引っ掛け部を形成
した係止部材と、(b)該係止部材を前記錠本体に対
し、後退した係合位置と前進した離脱位置とをとるよう
に移動自在に連結し、かつ係止部材を揺動自在に支持す
るリンク機構と、(c)前記リンク機構を係合部材が離
脱位置に向かうように付勢し、係止部材をその先端が上
を向くように付勢する付勢手段と、(d)係止部材を係
合位置にロックし、さらにロック解除しうるロック機構
とからなることを構成上の特徴としている。
【0009】このような掛止錠においては、前記リンク
機構が、一端が錠本体の前端に、立ち上がった状態と後
方に向かって倒れた状態との間で回動自在に連結される
と共に、他端が係止部材の中間部に回動自在に連結され
たリンクを有し、前記付勢手段が、錠本体に対してリン
ク片を前方に付勢する第1バネと、リンク片に対して係
止部材を後方に付勢する第2バネとから構成されている
ものが好ましい。
【0010】また前記リンクに、係止部材が離脱位置に
動くときに前記係止片を前方に押し出す押し出し部を設
けるのが好ましい。さらに前記ロック機構を、錠本体に
対して突出/引っ込み自在に設けた操作部材と、該操作
部材を突出方向に付勢するバネと、操作部材と係合する
ように前記係止部材に設けた係止爪とから構成し、該係
止爪と操作部材のいずれか一方に、係止部材を係合位置
に動かすときに操作部材を引っ込める方向に押すための
テーパー面を形成するのが好ましい。
【0011】また前記操作部材が、錠本体の横側から突
出/引っ込み運動をするように、錠本体に対して摺動自
在に設けられており、前記係止部材が係合位置で錠本体
を覆う形態に構成され、かつ係止部材に前記操作部材の
突出部を臨む開口窓が形成されている掛止錠が好まし
い。なお一般的には前記錠本体に、ロック解除操作を拘
束するための施錠機構を設けるが、その場合は係止部材
に前記施錠機構の鍵を挿入するための開口部を形成す
る。
【0012】
【作用】本発明の掛止錠においては、係止部材が付勢手
段により常時前進した離脱位置にあり、しかも先端が持
ち上げられている。そのため蓋体を開閉するときに係止
部材を係止片に係合させる場合は、係止部材をその先端
を下げた状態で後方に引いて係合位置に移動させ、その
位置でロック機構によりロックすればよい。この掛止の
操作は係止部材という1個の部材の軽快な一連操作であ
るから、簡単に、いわばワンタッチで行なうことができ
る。
【0013】つぎにこの掛止状態を解除するには、単に
ロック機構をロック解除操作する簡単な操作だけでよ
く、それにより係止部材は前進し、引っ掛かり部が係止
片から外れると共に、さらに付勢手段によりその先端を
持ち上げた離脱状態に戻る。
【0014】請求項2記載の掛止錠においては、係止部
材を係合位置に移動させるとき、その最終段階で係止片
を引き寄せる力が大きくなる利点がある。またその最終
段階では係止部材を下向きに押圧するだけでよいから、
一層しっかりと係止片を引き寄せることができる。
【0015】請求項3の掛止錠においては、係止部材の
離脱作用のとき、付勢手段の付勢力により、蓋体を押し
開く作用を行う。そのためつぎに蓋体を開く作業が容易
になる。
【0016】請求項4においては、係止部材を係合位置
に移動させる最終段階で、係止爪が操作部材を引っ込め
る方向に押し出し、操作部材を乗り越えたときに操作部
材が再び突出して係止爪と係合する。したがってロック
作用が自動的に行なわれる。さらにこの状態から操作部
材を押し込むだけでロック解除作用が奏される。そのた
め係止および係止解除が一層簡単になる。
【0017】請求項5はおよび請求項7の掛止錠は、と
くに係合状態おいては係止部材が錠本体を覆って隠すた
め、きわめてシンプルな外観を呈し、デザイン的にもす
ぐれた掛止錠がえられる。
【0018】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の掛止錠に
ついて説明する。なお掛止錠については鞄に用いるもの
を代表させて説明するが、もとより本発明の掛止錠の用
途は限定されるものではなく、各種本体と蓋体とから構
成されている物品などに用いることができる。
【0019】図1は本発明の掛止錠の一実施例を示す斜
視図、図2はその分解斜視図、図3は平面図、図4は図
1の掛止錠の使用状態の説明図、図5は図3のV−V線
における離脱および係合状態を示す断面図である。
【0020】図1および図2において、符号1は、鞄本
体H側に取り付けた錠本体2に対し、後述するリンク1
0を介して連結されている掛止部材である。この掛止部
材1は蓋体Fに取り付けた係止片3と係合するものであ
る。掛止部材1は、天面5、左右横側面6、後側面7お
よび先端部8を有する船形ないし箱状の部材であり、先
端部8には係止片3を引っ掛けながら後端側(図1の手
前左側)に引き寄せていくための引っ掛け部4を形成
し、同後端側の両角部には、前記天面5、横側面6およ
び後側面7を下端まで切欠した操作用の開口窓9を形成
している。また残っている横側面6の後端、すなわち前
記操作用窓9にもっとも近接しているところに、底部が
少し丸みを帯びたV字状の掛止爪11を折り曲げ形成し
ている。係止部材1の全体は金属板をプレス成形などす
ることにより形成しうる。また前記錠本体2はアルミダ
イキャストなどで形成した基台12と板状の底蓋13と
から構成されている。
【0021】前記リンク10は2枚の横片14、15と
それらを連結する連結部16とからなる断面コ字状の部
材であり、2枚の横片14、15の下端は基台12の先
端部にピン17により枢着し、また他端は掛止部材1の
中央部にピン18により枢着している。すなわち前記基
台12の先端の両側には、ピン取り付け部19を突設し
ており、このピン取り付け部19にピン17を貫通させ
ている。そして突き出ているピン17の両端は横片1
4、15の下部を貫通させてかしめており、それにより
リンク10は錠本体に回動自在に連結している。同様に
係止部材側のピン18は、係止部材1の横側面6および
横片14を貫通したうえでかしめられており、それによ
り係止部材1をリンク10に対し揺回動自在に連結して
いる。
【0022】さらに下方のピン17はねじりコイルバネ
20を貫通支持しており、そのねじりコイルバネ20の
両端は基台12の溝21および連結部16の孔21aに
係止され、リンク10を基台12に対して前方側へ、す
なわち掛止錠の右側から見て時計方向(矢印R方向)へ
弾力的に付勢している。そして基台12の前端に突設さ
れたストッパ23と連結部16とが当接することによ
り、リンク10のその方向の回動の最大角度をリンク1
0がほぼ立ち上った状態に(図4参照)に制限してい
る。連結部材16は、係止部材1が前方に移動すると
き、係止片3を前方に押し出し部の役割を兼ねている。
なお図2の39はスぺーサプレートであり、溝40は係
合時にピン18を受け入れるスペースである。
【0023】他方、上方のピン18にもねじりコイルバ
ネ20aが設けられており、このバネ20aは係止部材
1を後方に、すなわち掛止錠を右側から見たときに反時
計方向(矢印L方向)に付勢している。そして係止部材
1の後側面7の下端と後述する操作部24の上面との当
接により、係止部材1は水平の姿勢を維持している。な
おリンク10を付勢するねじりコイルバネ20の付勢力
は係止部材1を付勢するねじりコイルバネ20aの付勢
力よりも大きくしておくのが好ましい。
【0024】上記のごとく構成される掛止錠において
は、図4に示すように、係止部材1が錠本体2の斜め前
方に上昇して係止片3から離れた位置(離脱位置。図4
参照)と錠本体2の上に被さって、係止片と係合する位
置(係合位置。図5参照)との間で移動する。ただし使
用者はどの位置においても係止部材1を先端側が下がる
ように揺動させることができる。それにより係止部材1
の先端を下げた状態でいくらか後向きに引き、さらに下
方に押しつけるだけで、係止部材1の先端の引っ掛け部
4で係止片3を引き寄せる作用を行なうことができる。
また係合位置から離脱位置への移動も同じ経路を逆向き
にたどるが、この場合はねじりコイルバネ20の付勢作
用により自然に行われる。しかもその移動中は、係止部
材1の後側面7の下端が操作部材24の表面で案内され
るので、係止部材1はほぼ水平状態を維持しながらリン
ク10のピン17、18間の距離を回転半径とする旋回
運動を行なうことになる。
【0025】なおこの実施例では操作部材24の表面を
係止部材1の後端下部と摺接するガイド面として利用し
ているが、基台12の表面にそのようなガイド面を形成
してもよい。そのようなガイド面形状を適宜選択するこ
とにより、望ましい係止部材1の位置と角度の関係を設
計することができる。また係止部材1を別個の部材に支
持させると共に、いわば平行4節リンク機構を構成する
ように基台12に連結しても実質的に同じ運動を行なわ
せることができる。その場合、2本のリンクの有効長さ
を変えることにより、望ましい回動軌跡を設計すること
ができる。
【0026】つぎに前記のごとく離脱位置に付勢されて
いる係止部材1を係合位置にロックするためのロック機
構の実施例を説明する。図1の錠本体2の基台12の下
面には図2に示す横溝22が形成されており、その横溝
22に2個の操作部材24が左右対称に、かつ摺動自在
に挿入されている。それらの操作部材24は基台12の
下面に中空ピン25などで固着した前記底蓋13により
支えられている。操作部材24は前記横溝22内を摺動
するスライド部29と、その外側の端部から立ち上がる
指押し部26と、その上部から内側に曲げられ、さらに
後部に延びるガイド部27とを有し、さらにガイド部2
7の外側には前記係止部材1の係止爪10と係合する係
合部28を形成している。なおガイド部27の表面が前
述したガイド面を構成する。
【0027】さらに前記スライド部29の中央には、前
記中空ピン25が貫通し、操作部材24の移動範囲を規
定する長孔30が形成され、内側の端部は切り欠き部3
1が形成されている。この切り欠き31は2個の操作部
材24を常時外側にに突出させるような付勢するための
バネ32を保持し、かつ必要なバネ長さを確保するスペ
ースをうるためのものである。
【0028】係止爪11は前述のように角度をつけて折
り曲げられており、その外面が操作部材24の前記係合
部28の上端の角33と当接する。すなわち本実施例で
は係止爪11が係合部28と当接したときに、係止爪1
1の下方向の力を操作部材24の横方向の力に変換する
ためのテーパ面になっているのである。なお前記係合部
28の外側面の上端の角33にもいくらかテーパないし
アールを形成するのが好ましく、それにより一層力の向
きを変換しやすくなる。
【0029】このように構成されるロック機構36は、
係止部材1を離脱位置から係合位置に移動させる運動の
最終段階で、係止部材1が下方に向って移動するときに
作用する。すなわち係止爪11が図5の左側の状態から
下降し、その傾斜した外面が操作部材24の係合部28
の上端の角33に当接し、さらに下降を続けると、操作
部材24に横方向(矢印Y)の力が加わり、操作部材2
4が引っ込む。そして係止爪10が係合部28を乗り越
えるとバネ32の付勢力で操作部材24が突出し、係止
爪11の上向きになった先端と係合部28の裏面とが係
合する(図5の右側の状態)。これにより係止部材1を
係合位置35にロックしうる。そしてこのロック状態を
解除するには、一対の操作部材24を内側に押し込み、
係合部28を係止爪11から外すだけでよい。それによ
り前記ロック機構36においては操作部材24および係
止爪11が左右一対で設けられるので、操作部材1をロ
ックする力を左右でバランスさせることができる。また
指押し部26を押し込む操作も自然になる利点がある。
しかし操作部材24は左または右の1個だけでもよく、
また、後側面に設けてもよい。さらに操作部材24を係
止部材1の側に設け、錠本体2に形成した係合部(段
部、突起、凹部など)と係合させるようにしてもよい。
操作部材24としては、スライド運動をするもののほ
か、回転運動をするものでもよく、さらにV字に曲げた
状板バネなどによつて簡単に構成することもできる。
【0030】錠本体2には一般的には施錠機構37を設
ける。この施錠機構37は適合する鍵により舌片を出入
りさせる公知のものが用いられる。実施例の掛止錠で
は、施錠状態において操作部材24を開いた状態に拘束
し、解錠状態で操作部材の動きをフリーにするよう、一
対の操作部材24のスライド部29の間に前記舌片が出
入りするようにしている。しかし施錠機構を直接係止部
材1と錠本体2との間の運動を固定するように設けても
よい。錠本体2に施錠機構37を設ける場合は、係止部
材1に鍵を貫通させうる開口部(図1の38)を形成す
る。
【0031】つぎに以上のごとく構成される掛止錠の全
体の操作手順を説明する。通常の状態では図4Aに示す
ように、係止部材1が錠本体2から浮き上がった状態に
なっている。そのため蓋体Fの開閉に支障はない。この
状態から係合させる場合、図4Bに想像線で示すよう
に、係止部材1の上面に指を添え、先端側を下向きに傾
けながら後方に移動させ、そのまま下に押し付けて、係
止爪11を操作部材24の係合部28にロックさせれば
よい。さらに必要であれば施錠機構37に鍵を挿し込ん
で施錠する。
【0032】逆に蓋体Fを開く場合、施錠機構37を解
錠し、一対の操作部材24を2本の指で掴むようにす
る。それにより係止爪11と係合部28の係合が外れ、
係止部材1はねじりコイルバネ20、20aの付勢力
で、ただちにもとの浮き上がった状態に復帰する。この
ように係合操作および解除操作のいずれもがきわめて軽
快なワンタッチ操作で行なうことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の掛止錠は、相手部材である係止
片を引っ掛けて引き寄せるという係止部材の一連の動き
を係止部材の操作だけで行なうことができる。そのため
従来の掛止錠のごとく係止部材1の姿勢、角度をその都
度調節する必要がなく、きわめて簡単である。さらに係
合を解除させる場合は、ロック機構の解除操作だけで、
係止部材を自動的に離脱位置まで復帰させることができ
る。このように本発明の掛止錠では係止片との係合・離
脱をいずれもワンタッチで簡単に行うることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掛止錠の一実施例を示す一部切欠斜視
図である。
【図2】図1の掛止錠の分解斜視図である。
【図3】図1の掛止錠の平面図である。
【図4】図1の掛止錠の使用状態の説明図である。
【図5】図3のV−V線における離脱および係合状態を
示す断面図である。
【図6】従来の掛止錠の一例を示す斜視図である。
【図7】図6の掛止錠の動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 係止部材 2 錠本体 3 係止片 4 引っ掛け部 10 リンク 11 係止爪 24 操作部材 28 係合部 37 施錠機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)鞄などの本体および蓋体のいずれ
    か一方に固着すべき係止片と、(b)他方に固着すべき
    錠本体と、(c)先端に前記係止片と係合可能な引っ掛
    け部を形成した係止部材と、(b)該係止部材を前記錠
    本体に対し、後退した係合位置と前進した離脱位置とを
    とるように移動自在に連結し、かつ係止部材を揺動自在
    に支持するリンク機構と、(c)前記リンク機構を係合
    部材が離脱位置に向かうように付勢し、係止部材をその
    先端が上を向くように付勢する付勢手段と、(d)係止
    部材を係合位置にロックし、さらにロック解除しうるロ
    ック機構とからなる掛止錠。
  2. 【請求項2】 前記リンク機構が、一端が錠本体の前端
    に、立ち上がった状態と後方に向かって倒れた状態との
    間で回動自在に連結されると共に、他端が係止部材の中
    間部に回動自在に連結されたリンクを有し、前記付勢手
    段が、錠本体に対してリンク片を前方に付勢する第1バ
    ネと、リンク片に対して係止部材を後方に付勢する第2
    バネとから構成されている請求項1記載の掛止錠。
  3. 【請求項3】 前記リンクに、係止部材が離脱位置に動
    くときに前記係止片を前方に押し出す押し出し部を設け
    た請求項2記載の掛止錠。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構が、錠本体に対して突出
    /引っ込み自在に設けた操作部材と、該操作部材を突出
    方向に付勢するバネと、操作部材と係合するように前記
    係止部材に設けた係止爪とから構成されており、該係止
    爪と操作部材のいずれか一方に、係止部材を係合位置に
    動かすときに操作部材を引っ込める方向に押すためのテ
    ーパー面が形成されている請求項1記載の掛止錠。
  5. 【請求項5】前記操作部材が、錠本体の横側から突出/
    引っ込み運動をするように、錠本体に対して摺動自在に
    設けられており、前記係止部材が係合位置で錠本体を覆
    う形態に構成され、かつ係止部材に前記操作部材の突出
    部を臨む開口窓が形成されている請求項4記載の掛止
    錠。
  6. 【請求項6】 前記錠本体に、ロック解除操作を拘束す
    るための施錠機構が設けられている請求項1記載の掛止
    錠。
  7. 【請求項7】 前記係止部材が、係合位置で錠本体を覆
    う形態に構成され、かつ係止部材に前記施錠機構の鍵を
    挿入するための開口部を形成した請求項6記載の掛止
    錠。
JP21655392A 1992-07-21 1992-07-21 掛止錠 Expired - Lifetime JPH0751864B2 (ja)

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JPH0751864B2 JPH0751864B2 (ja) 1995-06-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071013A (ja) * 2006-05-01 2007-03-22 Seiban:Kk かばん錠
JP2010024782A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Hinomoto Jomae Ltd 両つまみパチン錠

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JPH0751864B2 (ja) 1995-06-05

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