JPH0641792Y2 - 搬送機能を有する加工物貯蔵装置 - Google Patents

搬送機能を有する加工物貯蔵装置

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JPH0641792Y2
JPH0641792Y2 JP1987080056U JP8005687U JPH0641792Y2 JP H0641792 Y2 JPH0641792 Y2 JP H0641792Y2 JP 1987080056 U JP1987080056 U JP 1987080056U JP 8005687 U JP8005687 U JP 8005687U JP H0641792 Y2 JPH0641792 Y2 JP H0641792Y2
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俊 海渡
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日立精機株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、工作機械側へ搬送物である加工物(ワーク)
を受け渡すための加工物貯蔵装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、工作機械側へワークを受渡すための加工物貯蔵装
置には、ワークフィーダとして同形状のパレットをチエ
ンで連結し、平面上に配置してそのパレット上に、複数
のワークを積重ねて搬送するものが一般的であった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、平面上にパレットを配置してある従来の
ワークフィーダでは、多量のワークを貯蔵しようとすれ
ばそれに応じた広いスペースを必要とすると言う大きな
問題点があった。更にワークフィーダ上のワークをロー
ダ側に受渡しするのにロボット等別の装置を必要として
いた。
本考案は、上記事情に鑑み提案されたものであって、狭
いスペースでも多量のワークを貯蔵することができ、し
かも貯蔵時と異なる姿勢で加工物を搬送するローダ側に
受け渡すことができる把持機構と揺動機構を有し、構成
が簡素かつコンパクトで省スペース化を図った搬送機能
を有する加工物貯蔵装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題点を解決するために本装置を、基台
と、この基台に対して水平面内で回転自在に設けられ、
軸線を垂直方向に向けて複数個積み重ねた加工物を同一
円周上に均等間隔で配置して積載するテーブルと、前記
加工物の配置位置に対応して前記テーブル下面のテーブ
ルの回転中心と同心円上に設けられた突起部材と、前記
基台に設けられ、進退移動自在なピストンロッドを有す
る割出しシリンダと、前記基台に対して進退移動自在に
設けられ、前記ピストンロッドの進退移動によって前記
突起部材を設けた前記同心円に接する接線と平行方向に
移動自在な移動体と、前記基台に軸を中心として揺動自
在に設けられ、前記突起部材と係脱自在であるととも
に、前記突起部材と係合したときに前記テーブルの回転
停止位置の位置決めを行う一方の爪部材と、この一方の
爪部材に対向して前記移動体に設けられ、前記移動体の
移動方向と直交する軸を中心として揺動自在であるとと
もに、前記ピストンロッドが一方の方向に移動したとき
に前記突起部材と係合して前記テーブルを回転させ、前
記ピストンロッドが他方の方向に移動したときに前記テ
ーブルの回転方向の反対側にある次の突起部材を乗り越
えるように揺動する他方の爪部材と、前記移動体と前記
一方の爪部材との間に設けられ、前記ピストンロッドと
ともに前記移動体が前記他方の方向に移動したときに前
記一方の爪部材を揺動させて前記一方の爪部材と前記突
起部材との係合を解除する爪揺動手段とからなるテーブ
ル割出し機構と、前記基台に設けられ、前記割出し機構
によって所定の位置に割出された前記加工物を、所定の
高さ位置に設けられたストッパに当接するまで上昇させ
る突上げシリンダを有する突出機構と、前記基台に設け
られ、前記ストッパに当接した前記加工物の上位一個を
把持するため開閉動作自在な一対の爪を有する搬送物把
持機構と、前記搬送物把持機構と連結され、把持した加
工物を次の工程の搬送装置へ受け渡すため、前記加工物
の軸線の向きを垂直方向より水平方向に揺動させる揺動
機構とからなることを特徴とする。
〔作用〕
所定位置に割出されたテーブル上の積重されているワー
クを、搬送物把持機構で把持した後揺動機構で所定角度
揺動させてローダ側に受渡す。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて更に詳細に説
明する。
第1図は本考案の搬送機能を有する加工物貯蔵装置が使
用される工作機械の全体正面図である。本図に基づいて
まず全体的な概略の説明をする。
同図において、Mはペアマシンを示す。ペアマシンMは
高生産化を目的として、2台の工作機械を合体させたも
のであり、主軸並列形と主軸対向形のものがある。
ペアマシンMの上部には、本考案の搬送機能を有する加
工物貯蔵装置1から未加工ワークWをペアマシンMの第
1工程および第2工程へと搬送するための例えば門形ト
ラバースローダ等のローダユニットLが配設されてい
る。そして、このローダユニットLに組込まれたローダ
ハンドL1のY方向移動と首振り動作等で搬送機能を有す
る加工物貯蔵装置内の未加工ワークWを把持し、上述の
ように第1工程,第2工程へと送り、裏表加工を行ない
別の搬送路Cへと加工済ワークを搬送する。
次に、搬送機能を有する加工物貯蔵装置について説明す
る。
第2図は搬送機能を有する加工物貯蔵装置1の全体側面
図を表わし第5図におけるIV矢視図を示し、第3図
(イ)はワーク支持棒と突上げシリンダとの関連図を示
し、第3図(ロ)は同(イ)におけるII−II矢視図を示
す。
第2図に示すように、搬送機能を有する加工物貯蔵装置
1は架台2上に旋回自在に設けられたテーブル6や、こ
のテーブル6近傍に配設された揺動機構50,テーブル割
出し機構60等から構成されていて、ペアマシンMに隣設
される。
これらを順に説明すると、アジャスタボルト3によって
高さ調整自在のベース4上に架台2が設けられている。
この架台2上の天板5には、上部が円板状のテーブル6
と連結し図略の軸受等によって旋回自在なテーブル旋回
ユニット7が固着されている。
テーブル6上には、テーブル6に螺着された支持棒8に
支持されて未加工ワークWがテーブル中心を中心とする
同一円周である基準サークルφD上に均等間隔で配置さ
れ立積される。この未加工ワークWを、テーブル6の下
方の基準サークルφD上に配設された突上げシリンダ9
と突上げピン10の駆動によって、搬送物把持機構20のス
トッパ33に当接するまで突上げる。前記突上げシリンダ
9は、架台2のベース4と架台2の天板5間に立設され
シリンダロッド9aが突上げピン10と螺合している。そし
てこれらが突出機構15を構成している。
架台2上には揺動機構50が立設されている。この揺動機
構50は、前述したように突上げピン10によりストッパ33
に当接するまで突上げられた未加工ワークWを、爪26,2
6aで把持して旋回カム51等の動作でトラバースローダの
ローダユニットLへの受渡し位置Aまで90°揺動してト
ラバースローダ側のローダハンドL1にその未加工ワーク
Wの受渡しを行なうものである。
テーブル6上には、第3図に示し前述したように、未加
工ワークWの外径に接して支持棒8が螺着されている
が、この支持棒8は未加工ワークWの大きさに対応して
取付けられるようにテーブル6に刻設された長孔に沿っ
てワーク径方向への取付位置移動自在である。テーブル
6上のワーク芯上には、芯出し用ダミー11が下部の突起
部11aをテーブル6のガイド孔6aに嵌合されて載置され
る。
芯出し用ダミー11の中心には貫通孔11bが穿設されてい
て、この貫通孔11bに突上げピン10を挿通する。そし
て、突上げピン10の肩部10aが芯出し用ダミー11下部の
突起部11aに当接した状態で、芯出し用ダミー11ごと芯
出し用ダミー11上に載置された未加工ワークWを押し上
げることになる。押し上げられた未加工ワークWを順次
爪26,26aで把持して反転するのであるが、今度は搬送物
把持機構と揺動機構について説明する。
まず搬送物把持機構20を述べる。
第4図(イ)は、第2図におけるI矢視図で搬送物把持
機構の平面図を示し、同(ロ)は搬送物把持機構の原理
図を示す。
第4図(ロ)において搬送物把持機構20の原理を説明す
ると、揺動ピン21を中心にして対称位置に揺動部材22,2
2aが有り、その揺動部材22,22aの係合ピン23,23aと伝達
部材24とが係合しているため、片側のブロック25に押圧
力Fが加えられるとそのブロック25に連結した揺動部材
22が揺動ピン21を支点にして図中下方の矢印の方向に揺
動する。
揺動ピン21を中心に伝達部材24は時計回り方向に揺動
し、この伝達部材24上方で係合している揺動部材22aも
図中、中央の矢印の方向に揺動する。従って左右の爪2
6,26aはお互いに接近し、つまり爪が閉じてワークWを
把持したことになる。
第4図(イ)において、更に搬送物把持機構20を詳述す
る。第2図にも示すように、搬送物把持機構20は架台2
上のテーブル6近傍に設けられていて、受台27,27a,ブ
ロック25,25a,爪26,26a,爪開閉シリンダ28等から構成さ
れている。
架台2上にベース43を固着し、ワーク把持部に向かって
左右に受台27,27aを対向させて立設する。そしてこの受
台27,27aの上方一部には、補強梁29(第5図)を橋設し
受台27,27aの開きを規制し補強してある。
受台27,27aの上方部には旋回中心線上に貫通孔27bが穿
孔されていて、それぞれ軸受30,31を介して旋回軸32を
回転自在に軸承している。
この旋回軸32は、旋回軸軸線に対して直交する方向にワ
ークW近傍にまで延設された爪26,26a,ストッパ33を固
着したブロック25,25a,34を貫通して設けられている。
旋回軸32を中心に左右対称位置には、同様に3個のブロ
ック25,25a,34を貫通して設けられたガイドバー35,35が
ブッシュを介して設けられる。このガイドバー35,35は
左右のブロック25,25aが最大限開いた状態でもそのブロ
ック25,25aより突出しているように形成されている。
左右のブロック25,25aには爪26,26aが、真中のブロック
34にはストッパ33が螺着されている。更に、左右のブロ
ック25,25aには前述したように先端に係合ピン23,23aを
備えた揺動部材22,22aがそれぞれ連結されていて、この
揺動部材22,22aと係合する伝達部材24が、旋回軸32と共
に揺動ピン21によって真中のブロック34に固定される。
従って、左右の受台27,27aに回転自在に軸承された旋回
軸32に、爪26,26aやストッパ33やガイドバー35,35等を
装着した3個のブロック25,25a,34が空中で支持されて
いる状態である。
爪26,26aの先端は凹部が形成されていて、未加工ワーク
Wを把持し易いようになっている。
旋回軸32の一方は、旋回カム51に連結していて他方は、
爪開閉シリンダ28と連結している。爪開閉シリンダ28は
受台27,27aに複数の取付部材36を介して取付けられ、そ
のシリンダロッド28a先端にはピン37が螺着されてい
る。そしてこのピン37先端には、ロッド42を固着したカ
ップリング38が軸受39を介して回転自在に設けられてい
る。
ロッド42は軸受押え40を貫通し、前記旋回軸32内に穿設
された孔内に挿入される。ロッド42先端にはピン41が植
設されていて、一方前記旋回軸32の一部には軸線方向に
長孔が刻設してあり、両者が係合していて、爪開閉シリ
ンダ28の駆動によって第4図(ロ)の原理図で述べたよ
うに開閉力Fを爪26,26aに伝達している。
次に、揺動機構について述べる。
第5図は揺動機構を示す図面で、第4図(イ)における
III矢視図である。
第4図および第5図において、揺動機構50は受台27,27a
に取付けられた揺動用シリンダ52と、レバー53と旋回カ
ム51等から構成されている。
前述した旋回軸32の、爪開閉シリンダ28の反対側に旋回
軸32と一体的に形成されている旋回カム51が、受台27,2
7aの外部の旋回軸軸線上に設けられている。旋回カム51
は円筒状に形成され外周には螺旋状のリード溝51aが刻
設されている。
一方、受台27,27aの下方には揺動用シリンダ52が橋設さ
れていて、シリンダロッドとレバー53がピン54によって
受台27aの外部で連結されている。このレバー53は先端
が2股に分かれフォーク状に形成されていて、そのフォ
ーク状の先端に前記旋回カム51のリード溝51aに係合す
るカムフォロア55,55をそれぞれ装着している。
レバー53の先端と後端とのほぼ中間位置には、受台27a
から突設したブラケット56を設けこのブラケット先端と
前記レバー53とを支点ピン57で固定している。
従って、揺動用シリンダ52を駆動させシリンダロッドを
前進させると、支点ピン57を支点にしてレバー53が矢印
のように右側に動こうとする。その動きに従いレバー53
先端に両側から装着されたカムフォロア55,55が旋回カ
ム51のリード溝51a内を滑動し、結局旋回カム51を回転
させることになる。旋回カム51が回転すると、旋回カム
51と一体的な旋回軸32も回転し、連れて爪26,26a,スト
ッパ33を装着してあるブロック25,25a,34も回転し、ロ
ッド42,カップリング38まで回転することになる。
旋回カム51の外周リード溝51aは、搬送物把持機構20で
未加工ワークWを把持し、トラバースローダのローダユ
ニットLへの受渡し位置Aまで90°揺動するように計算
されている。
次に、テーブル割出し機構について説明する。
第6図(イ)〜(ハ)はテーブル割出し機構を示すが、
テーブル割出し機構60は架台2とテーブル6の間に設け
られていて、テーブル割出し用シリンダ73,一方の爪B6
3,他方の爪A62,移動ブラケット70,テーブル6に設けら
れた突起部材61等で構成される。
まずテーブル6下方に、前述した未加工ワークWを均等
に載置する基準サークルφD(第4図(イ))より小さ
なサークルφdでしかもテーブル中心から基準サークル
に向う放射線上に複数個積み重ねられた状態でテーブル
に積載されたワークWの配置に対応して突起部材61を植
設する。そして、この複数の突起部材61のうち隣合う2
ケの共通した中心線上に爪A62,爪B63の板厚のセンター
がくるようにテーブル割出し機構60全体を設置する。
そして、突起部材2ケがほぼ真中にくるように、L形ブ
ラケット64を架台2上に固着する。このL形ブラケット
64の、側面先端のテーブル割出し回転方向側(図中左
側)にはブッシュ65を介してピンA66によって爪A62が揺
動自在に取付けられる。爪A62は先端が突起部材61の外
周に接するように先丸に形成されていて、その先端が通
常は突起部材61とテーブル下面に当接しているように、
ピンA66を支点にして後部に比重がかかるように作成さ
れている。爪A62の斜め部には、先端に爪A62の斜め部と
同様の傾斜部を形成してある爪A62と同巾の案内板67が
片持ち状に装着されている。一方、移動ブラケット70に
はピンC76が植設され、移動ブラケット70の移動ととも
に案内板67に沿って移動して案内板67の後端側に形成さ
れた傾斜面67aに当接できるようになっている。このピ
ンC76と案内板67とで爪A62を揺動させる揺動手段が構成
される。
L形ブラケット64の立上った側面の一部にはU部64aと
切欠き部64bが長手方向に形成されている。そして、こ
のU部64aと切欠き部64bにはピストンロッド73aと連結
して前後動自在な先端が上下2つに分岐した先端部材68
がはいり込むように設けられる。
L形ブラケット64の側面長手方向には側面視T形ガイド
69(第6図(ハ))が、L形ブラケット64のほぼ全長に
わたって取付けられていて、一方、このT形ガイド69に
係合するT溝を側面に刻設してあるL形ブラケット64よ
りやや短目の移動ブラケット70が、上述した先端部材68
と連結している。
移動ブラケット70には更に、爪B63を挟んで矩形のブラ
ケット71が固着されている。そして、前記した先端金具
68,移動ブラケット70および矩形のブラケット71で移動
体が構成される。爪B63は移動ブラケット70と矩形のブ
ラケット71が作る隙間内に軸であるピンB72によって揺
動可能に取付けられる。爪B63も上述した爪A62と全く同
様の形状をしていて、通常は先端がテーブル6下面に当
接している。
L形ブラケット64の近傍には、テーブル割出し用シリン
ダ73が架台2上のベース74に取付治具75を介して配設さ
れる。そして、テーブル割出し用シリンダ73のピストン
ロッド73aは、前述したように先端部材68に連結してい
る。
今、テーブル割出し用シリンダ73を駆動させてピストン
ロッド73aを前進させると、ピストンロッド73aと連結し
ている先端部材68,移動ブラケット70,矩形のブラケット
71,爪B63が2ケの突起部材61,61を結ぶ中心線(これは
2ケの突起部材61,61の間でサークルφdに外接する接
線に平行である)と平行なT型ガイド69に沿って前進す
る。そのことは、爪B63の先端でテーブル6下面の突起
部材61を押圧しながら進むことであり、テーブル6を旋
回させていることに外ならない。爪A62はL形ブラケッ
ト64に固定されているので、テーブル6が旋回されると
突起部材61がこの爪A62に当接し、テーブル6の旋回が
終了し位置決めされて割出し完了となる。
次にテーブル割出し用シリンダ73を駆動させピストンロ
ッド73aを後退させると、移動ブラケット70,矩形のブラ
ケット71,爪B63が後退し、移動ブラケット70に植設され
たピンC76が爪A62に装着されている案内板67の傾斜面67
aを押下げることにより、案内板67および爪A62にピンC7
6を軸とする回転力を与え、爪A62の先端部を下げて突起
部材61に干渉しない状態になる。爪B63の方は、ピスト
ンロッド73aの後退とともにテーブル6の回転方向反対
側にある次の突起部材61を乗り越えて後退し、乗り越え
た時点で爪B63の先端は再びテーブル6の下面に当接し
て次の突起部材61と係合可能な状態になる。この状態で
再び前述したと同様にして次の割出しを行なう。
以上のような構成の搬送機能を有する加工物貯蔵装置1
の動作を説明する。
まず、円盤状のテーブル6上に未加工ワークWをロボッ
トあるいは人手によって順に積上げる。テーブル6上に
はワークWの大きさに合せて、テーブル6上の基準サー
クルφD上に均等に配置されるように前もって支持棒8
を3本ずつ植設してあるので、この支持棒8に沿って積
上げて行けば良い。
複数のワーク載置位置に、それぞれ所定数の未加工ワー
クWが積上げられたら、この未加工ワークWを搬送物把
持機構20で把持するためにワーク把持位置、つまり突上
げピン10の位置にくるようにテーブル6を割出す。
そのために、テーブル割出し機構60のテーブル割出し用
シリンダ73を駆動させピストンロッド73aを前進させ
る。ピストンロッド73aの前進はピストンロッド73aと一
体的な先端部材68,移動ブラケット70,矩形のブラケット
71等の前進であり、更に爪B63も前進することになる。
爪B63の先端は常にテーブル6下面に当接しているた
め、テーブル6下面に植設された突起部材61を引掛け
て、固定されている爪A62に当接するまで前進する。爪A
62と爪B63の先端で突起部材61を固定して割出し完了で
ある。
そのままの状態で、突出機構15の突上げシリンダ9を駆
動させシリンダロッド9aを前進させる。シリンダロッド
9aに螺合してある突上げピン10が芯出し用ダミー11に貫
入し、突上げピン10の肩部10aで芯出し用ダミー11を押
し上げる。押し上げる位置は支持棒8にガイドされ積上
げられた未加工ワークWの最上部のワークWが、揺動機
構50のストッパ33に当接するまでである。
最上部の未加工ワークWがストッパ33に当接したら、そ
の未加工ワークWを把持するために、搬送物把持機構20
の爪開閉シリンダ28を駆動させてシリンダロッド28aを
前進させる。そうすると、シリンダロッド28aと連結し
ているブロック25が押され、揺動部材26が押される。揺
動部材22が押されると、揺動ピン21を支点にして他の揺
動部材22aとブロック25aが揺動し、互いの爪26,26aが接
近して、つまり爪26,26aが閉じて未加工ワークWを把持
することになる。
搬送物把持機構20で未加工ワークWを把持したら、その
未加工ワークWを揺動させるために、揺動機構50の揺動
用シリンダ52を駆動させてシリンダロッドを前進させ
る。シリンダロッドの前進により、レバー53が支点ピン
57を支点にして揺動する。レバー53に装着されたカムフ
ォロア55,55が、旋回カム51のリード溝51aに沿って揺動
することで逆に旋回カム51が回転することになる。旋回
カム51の回転は、旋回カム51と一体的な爪26,26aやスト
ッパ33,ブロック25,25a,34等の回転であり、レバー53が
所定位置まで揺動したら爪26,26a,ストッパ33等が、ト
ラバースローダのローダユニットLへの受渡し位置Aの
地点まで反転することになる。
そのままの状態で、工作機械側のローダユニットLが移
動して来て、受渡し位置AでローダユニットLが下降し
てくる。そして、ローダユニットLのローダハンドL1
未加工ワークWを把持して、ワーク把持機構20側の爪2
6,26aを開放してワークの受渡しを行なう。
ローダユニットLは把持したその未加工ワークWを第1
工程へ搬送し、順次第2工程,別の搬送路へと搬送す
る。
揺動機構50はワークWを受渡した後、揺動用シリンダ52
のシリンダロッドを後退させ、旋回カム51を逆回転させ
て爪26,26aやストッパ33等を当初の位置に戻して置く。
そうして、再度突上げピン10を突上げ前述のような動作
手順に従って、順次未加工ワークWを押上げ搬送物把持
機構20,揺動機構50によってトラバースローダのローダ
ユニットL側へ受渡す。
上述のようにして、1つのワーク載置位置に積上げられ
た未加工ワークWの全部を工作機械側へ受渡し終えた
ら、突上げシリンダ9のシリンダロッド9aを下降させテ
ーブル6の割出し準備にはいる。テーブル割出しは、テ
ーブル割出し機構60による。即ち、テーブル割出し用シ
リンダ73を駆動させ、ピストンロッド73aを後退させる
と、先端部材68,移動ブラケット70等と一体的に爪B63も
後退する。爪B63が後退する時、先端部はテーブル6下
面の突起部材61に押されて、突起部材61をかいくぐるよ
うにして乗り越える。一方、後退する移動ブラケット70
に植設されたピンC76によって、爪A62に装着された案内
板67の傾斜面67aが押下される。傾斜面67aを押し下げる
ことは、ピンA66を軸として案内板67および爪A62を揺動
させることに外ならないから、爪A62の先端部が下がり
突起部材61の下方位置にくるような状態になる。
移動ブラケット70,爪B63等が所定のストローク分だけ移
動したら、最初に説明したように爪B63先端がテーブル
下面の突起部材61を引掛けるようにして前進しテーブル
6を割出して、順次同様の動作を繰返す。
このように本実施例によれば、ワークを貯蔵するテーブ
ルが円板状に形成されているため貯蔵装置の設置面積が
少なくて済むわりには、ワークをテーブル上の基準サー
クル上に均等に、しかも三方から調整可能な支持棒にガ
イドさせながら積載させるため多量のワークを貯蔵させ
ることが出来ると言う大きな利点が生ずる。
更に、加工物貯蔵装置内に工作機械側のトラバースロー
ダのローダユニットにワークを受渡しするローディング
機構が組込まれているので、別の受渡し装置を必要とせ
ず経済的であり、その分でも省スペース化が図られてい
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、ワークを積重させ
るためのテーブルが円盤状に形成されているので設置面
積が少なくて済み、しかしそのわりには多量のワークを
貯蔵できると言う大きな利点が生ずる。
更に、加工物貯蔵装置内にローダ側にワークを受渡すべ
く、搬送物把持機構と揺動機構を組込んであるため、別
の受け渡し装置を設置することなく経済的であり、省ス
ペース化されたにもかかわらず多量のワークを貯蔵でき
る、経済的な搬送機能を有する加工物貯蔵装置を提供す
ることが可能となった。さらに、割出し用シリンダと突
起部材および爪部材とにより割出し動作を行うようにし
ているので、構成が簡素となって装置もコンパクトにな
り、割出しも高精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の搬送機能を有する加工物貯蔵装置が使
用される工作機械の全体正面図を示し、第2図は搬送機
能を有する加工物貯蔵装置の全体側面図を示し、第3図
(イ),(ロ)はワーク支持棒と突上げシリンダとの関
連図を示し、第4図(イ),(ロ)は搬送物把持機構を
示し、第5図は揺動機構を示し、第6図(イ)〜(ハ)
はテーブル割出し機構を示す。 図において、 1…搬送機能を有する加工物貯蔵装置 6…テーブル、8…支持棒 10…突上げピン、15…突出機構 20…搬送物把持機構 25,25a,34…ブロック 26,26a…爪、28…爪開閉シリンダ 32…旋回軸、33…ストッパ 50…揺動機構、51…旋回カム 52…揺動用シリンダ、57…支点ピン 60…テーブル割出し機構 61…突起部材、62…爪A 63…爪B、64…L形ブラケット 69…T形ガイド 73…テーブル割出し用シリンダ M…ペアマシン、L…ローダユニット L1…ローダハンド、C…別の搬送路 A…ワーク受渡し位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台(2,5)と、 この基台に対して水平面内で回転自在に設けられ、軸線
    を垂直方向に向けて複数個積み重ねた加工物を同一円周
    上に均等間隔で配置して積載するテーブル(6)と、 前記加工物の配置位置に対応して前記テーブル下面のテ
    ーブルの回転中心と同心円上に設けられた突起部材(6
    1)と、 前記基台に設けられ、進退移動自在なピストンロッド
    (73a)を有する割出しシリンダ(73)と、前記基台に
    対して進退移動自在に設けられ、前記ピストンロッドの
    進退移動によって前記突起部材を設けた前記同心円に接
    する接線と平行方向に移動自在な移動体(68,70,71)
    と、前記基台に軸(66)を中心として揺動自在に設けら
    れ、前記突起部材と係脱自在であるとともに、前記突起
    部材と係合したときに前記テーブルの回転停止位置の位
    置決めを行う一方の爪部材(62)と、この一方の爪部材
    に対向して前記移動体に設けられ、前記移動体の移動方
    向と直交する軸(72)を中心として揺動自在であるとと
    もに、前記ピストンロッドが一方の方向に移動したとき
    に前記突起部材と係合して前記テーブルを回転させ、前
    記ピストンロッドが他方の方向に移動したときに前記テ
    ーブルの回転方向の反対側にある次の突起部材を乗り越
    えるように揺動する他方の爪部材(63)と、前記移動体
    と前記一方の爪部材との間に設けられ、前記ピストンロ
    ッドとともに前記移動体が前記他方の方向に移動したと
    きに前記一方の爪部材を揺動させて前記一方の爪部材と
    前記突起部材との係合を解除する爪揺動部材(67,76)
    とからなるテーブル割出し機構(60)と、 前記基台に設けられ、前記割出し機構によって所定の位
    置に割出された前記加工物を、所定の高さ位置に設けら
    れたストッパ(33)に当接するまで上昇させる突上げシ
    リンダ(9)を有する突出機構(15)と、 前記基台に設けられ、前記ストッパに当接した前記加工
    物の上位一個を把持するため開閉動作自在な一対の爪
    (26,26a)を有する搬送物把持機構(20)と、 前記搬送物把持機構と連結され、把持した加工物を次の
    工程の搬送装置へ受け渡すため、前記加工物の軸線の向
    きを垂直方向より水平方向に揺動させる揺動機構(50)
    と、 からなることを特徴とする搬送機能を有する加工物貯蔵
    装置。
JP1987080056U 1987-05-27 1987-05-27 搬送機能を有する加工物貯蔵装置 Expired - Lifetime JPH0641792Y2 (ja)

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