JP2002028812A - バリ取りシステム - Google Patents

バリ取りシステム

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JP2002028812A
JP2002028812A JP2000213335A JP2000213335A JP2002028812A JP 2002028812 A JP2002028812 A JP 2002028812A JP 2000213335 A JP2000213335 A JP 2000213335A JP 2000213335 A JP2000213335 A JP 2000213335A JP 2002028812 A JP2002028812 A JP 2002028812A
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JP2000213335A
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Sadao Ono
貞男 小野
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MATSURA TEKKOSHO KK
MATSUURA TEKKOSHO KK
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MATSURA TEKKOSHO KK
MATSUURA TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体の構成が非常に簡単で制御も容易なバリ
取りシステムを提供すること。 【解決手段】 ワーク供給受取装置と、ワーク位置決め
用仮置き装置2と、定位置で自転するバリ取り用回転切
削工具3と、先端にワークチャック5を備えた多関節汎
用ロボット4とを有し、ワーク位置決め用仮置き装置2
は、置かれたワークWを位置決めする位置決め手段を備
え、ロボット4は、ワーク供給受取装置1からワークW
を把持して取り出し、ワーク位置決め用仮置き装置2に
供給するワーク取り出し行程と、ワーク位置決め用仮置
き装置2に於いて位置決め手段で位置決めされた後のワ
ークを把持して回転切削工具3に対するバリ取り開始位
置へ搬送するワーク供給行程と、回転切削工具3に対し
てワークの被バリ取りエッジを倣い移動させてバリ取り
を行うバリ取り行程と、バリ取り完了後のワークWをワ
ーク供給受取装置1に移載するワーク戻し行程とを順に
行うようにプログラム制御される構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削加工により仕
上げられる各種製品の切削加工エッジに残るバリを研削
除去するためのバリ取りシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバリ取りシステムは、面取り加工
機等として知られているように、歯車やカム等の被バリ
取りワークを自転可能なチャックにより定位置に把持さ
せ、倣い装置に保持させたバリ取り用の回転切削工具を
前記ワークのバリ取り対象エッジに沿って移動させ、当
該ワークの周方向一単位領域内のバリ取りが完了したな
らば、ワークを所定角度だけ自転させ、次の周方向一単
位領域内のバリ取りを行うように構成したものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のバ
リ取りシステムでは、ワークチャックに対するワークの
供給や、ワークチャックからバリ取り済みのワークを取
り出す作業を自動化しようとする場合、バリ取り用の回
転切削工具を把持する倣い装置とは別にワークの供給取
り出しのための自動装置が必要となり、システム全体が
非常に大型で高価なものとなるばかりでなく、バリ取り
用の回転切削工具を把持する倣い装置、所定角度づつの
間欠回転とチャックの開閉が必要なワークチャック、及
びワークの供給取り出しのための自動装置のそれぞれを
プログラム制御しなければならないので、制御プログラ
ムが複雑になる問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得るバリ取りシステムを提供するこ
とを目的とするものであって、その手段を後述する実施
形態の参照符号を付して示すと、被バリ取りワークの供
給装置(ワーク供給受取装置1)と、ワーク位置決め用
仮置き装置2と、定位置で自転するバリ取り用回転切削
工具3と、先端にワークチャック5を備えた多関節汎用
ロボット4と、バリ取り済みワークWの受取装置(ワー
ク供給受取装置1)とを有し、ワーク位置決め用仮置き
装置2は、置かれたワークWを位置決めする位置決め手
段(芯出し具20、ストッパー21、押圧具22)を備
え、ロボット4は、供給装置(ワーク供給受取装置1)
からワークWをワークチャック5で把持して取り出し、
ワーク位置決め用仮置き装置2に供給するワーク取り出
し行程と、ワーク位置決め用仮置き装置2に於いて位置
決め手段(芯出し具20、ストッパー21、押圧具2
2)で位置決めされた後のワークWをワークチャック5
で把持して回転切削工具3に対するバリ取り開始位置へ
搬送するワーク供給行程と、回転切削工具3に対してワ
ークWの被バリ取りエッジWeを倣い移動させてバリ取
りを行うバリ取り行程と、バリ取り完了後のワークWを
受取装置(ワーク供給受取装置1)に移載するワーク戻
し行程とを順に行うようにプログラム制御される構成と
なっている。
【0005】上記構成の本発明システムを実施するにつ
いて、具体的には、被バリ取りワークの供給装置(ワー
ク供給受取装置1)は、無端状に連結されて循環経路7
上を正逆回動する複数台のワーク支持ユニット8を備え
たものとし、各ワーク支持ユニット8には、昇降自在な
ワーク受け台14と、このワーク受け台14上に段積み
されるワークWを位置決めするワーク位置決め具13と
を設け、前記循環経路7上のワーク移載位置15には、
このワーク移載位置15にあるワーク支持ユニット8の
ワーク受け台14を支持して昇降するワーク受け台昇降
手段17を併設し、空のワーク支持ユニット8でバリ取
り済みワークを受け取るようにして、バリ取り済みワー
クの受取装置を兼用させることができる。
【0006】又、ワーク位置決め用仮置き装置2のワー
ク位置決め手段は、ワークWを支持する水平台19上に
載置されるワークWを自転可能に位置決めする芯出し具
20と、水平台19上のワークWの突部(矩形突部W
a)の片側に位置するストッパー21と、当該突部(矩
形突部Wa)の反対側にあって当該突部を前記ストッパ
ー21との間で挟み付ける押圧具22とを備えた構成と
することができる。
【0007】更に、ワーク仮支持装置6を併設してお
き、ロボット4のバリ取り行程をワークWの表側バリ取
り行程とワークWの裏側バリ取り行程とに分け、ロボッ
ト4には、表側バリ取り行程完了後のワークWを前記ワ
ーク仮支持装置6に移載して仮支持させるワーク仮置き
行程と、当該ワーク仮支持装置6上のワークWを反対側
から把持して取り出し、回転切削工具3に対する裏側バ
リ取り開始位置へ搬送する裏側バリ取りのためのワーク
供給行程とを組み込むことができる。
【0008】この場合、ワーク仮支持装置6は、ワーク
Wを、その表裏両側が開放されるように垂直姿勢で支持
するものとすることができる。更に具体的には、ワーク
仮支持装置6は、垂直姿勢のワークWの下辺部が嵌合す
るワーク下辺部位置決め具35と、当該ワークWの外周
両側部を受け止める一対の支持具36a,36bと、当
該ワークWの上辺部を下向きに押圧する押圧固定具37
とを備えた構成とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1
はワーク供給受取装置、2はワーク位置決め用仮置き装
置、3は定位置で自転するバリ取り用回転切削工具、4
は先端にワークチャック5を備えた多関節汎用ロボッ
ト、6はワーク仮支持装置である。
【0010】ワーク供給受取装置1は、その基本構成が
実公平6−27313号公報や実公平7−50124号
公報等によって知られているものであって、無端状に連
結されて長円形の水平循環経路7上を正逆回動する複数
台のワーク支持ユニット8を備えている。各ワーク支持
ユニット8は、図3及び図4に示すように、水平循環経
路7に沿って張設された駆動チェン9に結合され且つテ
ーブル面10上を転動する車輪11を備えた台車12
と、この台車12上に立設された位置決め具13と、こ
の位置決め具13を昇降ガイドにして昇降するワーク受
け台14とから構成され、前記循環経路7上のワーク移
載位置15には、このワーク移載位置15にあるワーク
支持ユニット8のワーク受け台14を支持して昇降する
フォーク16を備えたワーク受け台昇降手段17が併設
されている。
【0011】ワーク支持ユニット8の台車12上に立設
されたワーク位置決め具13は、取り扱うワークの形状
によって異なるもので、この実施形態でのワークWは、
外周に複数の矩形突部Waを備えたリング状歯車形のも
のであるから、ワークWの内周面に接する周方向複数本
の芯出し用支柱13aと、ワークWの矩形突部Waの
内、特定位置にある1つの矩形突部Waを周方向の両側
から挟む2本一組の位置決め用支柱13bとから構成さ
れている。尚、ワーク受け台昇降手段17のフォーク1
6は、下降限位置にあるとき、テーブル面10に設けら
れたスリット18内に、フォーク16の上面とテーブル
面10とが面一になるように嵌合するものである。
【0012】ワーク位置決め用仮置き装置2は、図5及
び図7に示すように、ワークWを支持する水平台19
と、この水平台19上に載置されるワークWを自転可能
に位置決めする芯出し具20と、水平台19上のワーク
Wの矩形突部Waの内、特定位置にある1つの矩形突部
Waの片側に位置するストッパー21と、当該矩形突部
Waの反対側にあって当該矩形突部Waを前記ストッパ
ー21との間で挟み付ける押圧具22とから構成されて
いる。芯出し具20は、ワークWの内周面に接する周方
向複数個の垂直軸ローラー20aから構成されている。
又、押圧具22は、水平台19上に垂直支軸23により
水平揺動可能に軸支されると共に、水平台19上のスプ
リング受けピン24と押圧具22上のスプリング受けピ
ン25との間に掛張された引張コイルスプリング26に
より開放姿勢方向に付勢されたもので、水平台19上に
据え付けられたシリンダーユニット27のピストンロッ
ドを利用したプッシャー28で押圧具22上のスプリン
グ受けピン25が押圧されることにより、退避姿勢から
図示の押圧作用姿勢に切り換えられる。
【0013】バリ取り用回転切削工具3は、図5及び図
7に示すように、ワーク位置決め用仮置き装置2の水平
台19を支持する支柱28に付設された支持板29に水
平横向きに支持されており、モーター30で回転駆動さ
れるチャック31と、このチャック31に着脱自在に取
り付けられる研削ドリル32とから構成されている。
【0014】ワーク仮支持装置6は、図5、図7及び図
8に示すように、ワーク位置決め用仮置き装置2の水平
台19を支持する支柱28にL形支持材33を介して支
持されたもので、前記L形支持材33上に取り付けられ
た水平台34と、ワーク下辺部位置決め具35と、ワー
クの外周両側部に位置する矩形突部Waを受け止める一
対の支持具36a,36bと、当該ワークの上辺部を下
向きに押圧する押圧固定具37とを備えている。
【0015】ワーク下辺部位置決め具35は、水平台3
4上に並設された2列のガイド部材35a,35bから
成り、一対の支持具36a,36bは、水平台34上に
立設された支持部材38a,38bの上端に水平片持ち
状に取り付けられたもので、前記ワーク下辺部位置決め
具35の2列のガイド部材35a,35b間に下辺部が
嵌合する垂直姿勢のワークWの直径方向両側にある矩形
突部Waを受け止めるものである。押圧固定具37は、
シリンダーユニット39の垂直に昇降するピストンロッ
ド40の下端に取り付けられたものであり、シリンダー
ユニット39は、水平台34の一側辺から立設された側
板41の上端に水平片持ち状に取り付けられた水平板4
2上に垂直向きに支持されている。
【0016】多関節汎用ロボット4は、各種のものが知
られており、この実施形態に於いて使用されたものは6
軸タイプのもので、図1及び図2に示すように、基台4
3に対し垂直軸心44の周りに回転可能な回転台45、
この回転台45に対し水平軸心46の周りで前後揺動自
在な第一アーム47、この第一アーム47の遊端部に取
り付けられて、前記水平軸心46と平行な水平軸心48
の周りで上下揺動自在で且つ当該水平軸心48対し直交
する軸心49の周りで自転可能な第二アーム50、この
第二アーム50の遊端部に取り付けられて、前記軸心4
9に対し直交する軸心51の周りで揺動自在で且つ当該
軸心51に対し直交する軸心52の周りで自転可能なチ
ャック取付具53から構成され、当該チャック取付具5
3に、半径方向に連動移動する周方向複数個の可動爪5
aを備えたワークチャック5が取り付けられている。
【0017】上記の多関節汎用ロボット4は、ワーク取
り出し行程、ワーク供給行程、表側バリ取り行程、ワー
ク仮置き行程、裏側バリ取り行程、裏側バリ取りのため
のワーク供給行程、及びワーク戻し行程をこの順に自動
的に実行するようにプログラム制御されるものである。
【0018】以上の構成のバリ取りシステムの使用方法
について説明すると、被バリ取りワークWは、ワーク供
給受取装置1の各ワーク支持ユニット8に於けるワーク
受け台14上に段積みされる。このときワークWは、ワ
ーク位置決め具13の芯出し用支柱13aに外嵌すると
共に、当該ワークWの矩形突部Waの内、特定位置にあ
る1つの矩形突部Waが2本一組の位置決め用支柱13
b間に嵌合するように段積みされる。しかしてワークW
は、各ワーク支持ユニット8のワーク受け台14上に所
要枚数づつ段積みされるが、バリ取り済みワークの受取
用として一つの空のワーク支持ユニット8が確保され
る。
【0019】駆動チェン9を回動させて各ワーク支持ユ
ニット8を循環経路7上で移動させることにより、1つ
のワーク支持ユニット8をワーク移載位置15に呼び出
したならば、図4に示すように、ワーク受け台昇降手段
17のフォーク16を下降限位置から上昇させ、ワーク
支持ユニット8のワーク受け台14を、ワーク位置決め
具13をガイドにして上昇させ、当該ワーク支持ユニッ
ト8(ワーク受け台14)上に段積みされているワーク
Wの内、最上段のワークWをワーク位置決め具13より
も上方の移載レベルまで上昇させる。係る状態でロボッ
ト4が自動運転され、その先端のワークチャック5で前
記移載レベルまで押し上げられているワークWを把持し
て取り出すと共に、ワーク位置決め用仮置き装置2に供
給するワーク取り出し行程が実行される。この実施形態
に於けるワークチャック5は、リング状歯車形ワークW
の内周面に周方向複数個の可動爪5aが押圧してワーク
Wを把持する。
【0020】ワーク支持ユニット8上でのワークWの位
置(向き)は、ワーク位置決め具13によって略一定で
あるから、ワーク位置決め用仮置き装置2に移載される
ワークWの位置(向き)も略一定であって、ワークWの
特定位置にある矩形突部Waがストッパー21と開放状
態の押圧具22との間に遊嵌するように、ワークWを芯
出し具20の垂直軸ローラー20aに対し外嵌させるこ
とができる。水平台19上の所定位置にワークWを移載
したならば、ワークチャック5の可動爪5aを一旦後退
移動させてワークWの把持を解除し、シリンダーユニッ
ト27により押圧具22を進出移動させて、ワークWの
特定位置にある矩形突部Waをストッパー21と押圧具
22との間で挟み込み、ワークWをその軸心の周りに自
転させて完全な位置決めを行う。
【0021】ワーク位置決め用仮置き装置2でのワーク
Wの完全な位置決めが済めば、再びロボット4が自動運
転され、次のワーク供給行程及びバリ取り行程が実行さ
れる。即ち、ワークチャック5の可動爪5aが拡径移動
して水平台19上のワークWを把持し、そのワークWを
回転切削工具3に対するバリ取り開始位置へ搬送すると
共に、図6に示すように、回転切削工具3に対してワー
クWの被バリ取りエッジを倣い移動させてバリ取りを行
うように、ロボット4が自動運転される。
【0022】具体的に説明すると、図9Cに示すよう
に、回転切削工具3の研削ドリル32でワークWの外周
の被バリ取りエッジWeに対するバリ取りを行う場合、
ワークWの外周の被バリ取りエッジWe上を研削ドリル
32が相対的に摺接移動するように、定位置で自転する
研削ドリル32に対しワークWを移動させることになる
が、このとき、図9Aに示すように、研削ドリル32が
ワークWの外周の被バリ取りエッジWeに対し常に所定
の面取り角度θ1で摺接すると共に、図9Bに示すよう
に、研削ドリル32がワークWの外周の被バリ取りエッ
ジWeの移動方向に対し直角ではなく所定の角度θ2で
摺接するように、研削ドリル32に対しワークWが傾け
られて移動せしめられる。又、この実施形態では、ワー
クWの被バリ取りエッジWeが歯車形であるため、ロボ
ット4は、把持したワークWにその軸心Wcの周りの自
転運動と半径方向の移動とを行わせることになる。
【0023】上記のバリ取りのためのワークWの運動経
路と姿勢の制御、即ち、ロボット4の自動制御は、ワー
クチャック5にワークWを把持させた状態でロボット4
を手動運転する学習操作により取り込んだ学習データに
基づいて設定された制御プログラムや、ワークWの寸法
データ、角度θ1及びθ2に関するデータ、及び研削ド
リル32の寸法データ等に基づいて設定された制御プロ
グラム、或いは学習データと寸法データや前記角度デー
タを組み合わせて設定された制御プログラム等により行
わせることができる。
【0024】研削ドリル32をワークWに対し相対的に
一周させて、ワークWの表側外周の被バリ取りエッジW
eのバリ取りが完了したならば、次に、ロボット4をし
て、表側バリ取り行程完了後のワークWをワーク仮支持
装置6に移載して仮支持させるワーク仮置き行程を実行
させる。即ち、図7及び図8に実線で示すように、ワー
クチャック5が把持するワークWをワーク仮支持装置6
の一対の支持具36a,36b間より若干上位置に垂直
姿勢で水平方向に挿入し、当該ワークWの下辺部が水平
台34上の2列のガイド部材35a,35bの真上位置
にある状態からワークWを下げて、当該ワークWの直径
方向両側にある矩形突部Waを前記一対の支持具36
a,36bに載置すると共に、ワークWの下辺部を2列
のガイド部材35a,35b間に嵌合させる。係る状態
で、シリンダーユニット39のピストンロッド40を下
降させて下端の押圧固定具37をワークWの上辺に下向
きに押圧させる。この結果、ワークWは、その表裏両側
が開放されるように垂直姿勢でワーク仮支持装置6によ
り支持される。
【0025】次に、ロボット4をして、ワーク仮支持装
置6上のワークWを反対側から把持して取り出し、回転
切削工具3に対する裏側バリ取り開始位置へ搬送する裏
側バリ取りのためのワーク供給行程を実行させる。即
ち、ワークチャック5をワーク仮支持装置6上のワーク
Wから抜き取り、ワークチャック5をワークWの反対側
へ移動させると共に向きを180度反転させてワークチ
ャック5の可動爪5aをワークWに対し反対側から嵌合
させ、各可動爪5aを拡径移動させてワーク仮支持装置
6上のワークWを反対側から把持させる。そして、シリ
ンダーユニット39のピストンロッド40を上昇させて
下端の押圧固定具37をワークWの上辺から離脱させた
後、ワークチャック5を少し上昇させた後、ワーク仮支
持装置6上から裏側へ引き抜くことにより、ワークWを
ワーク仮支持装置6上から取り出す。
【0026】以上のようにして、ワークWを裏側から把
持させたロボット4により当該ワークWを回転切削工具
3に対する裏側バリ取り開始位置へ搬送し、表側バリ取
り行程と同様にロボット4をプログラム制御することに
より、回転切削工具3の自転する研削ドリル32により
ワークWの裏側外周の被バリ取りエッジWeに対するバ
リ取りが行われる。
【0027】ワークWの裏表両外周の被バリ取りエッジ
Weに対するバリ取りが完了したならば、ロボット4を
して、バリ取り完了後のワークWをワーク供給受取装置
1に戻すワーク戻し行程を実行させる。このときワーク
供給受取装置1では、予めバリ取り済みワークWの受取
用に設定されている1つのワーク支持ユニット8がワー
ク移載位置15に呼び出されると共に、図4に示すよう
に、ワーク受け台昇降手段17のフォーク16が下降限
位置から上昇してワーク受け台14の上面又はこのワー
ク受け台14上に既に段積みされているバリ取り済みワ
ークWの内、最上段のワークWの上面が、ワーク位置決
め具13より若干上に持ち上げられた状態で待機してい
る。
【0028】従って、ロボット4により、そのワークチ
ャック5で把持しているバリ取り済みワークWを、前記
ワーク移載位置15にあるバリ取り済みワークの受取用
ワーク支持ユニット8のワーク位置決め具13に対する
嵌合位置へ搬送し、把持しているバリ取り済みワークW
をワーク受け台14上又はこの上に段積みされているバ
リ取り済みワークW上の所定位置に降ろし、ワークチャ
ック5を開放することにより、バリ取り済みワークをワ
ーク移載位置15のワーク支持ユニット8へ移載するこ
とができる。バリ取り済みワークWがワーク支持ユニッ
ト8に移載されたならば、ワーク受け台昇降手段17の
フォーク16を下降限位置まで下降させて、バリ取り済
みワークWを受け取ったワーク受け台14を台車12上
に降ろしたならば、各ワーク支持ユニット8を循環経路
7上で回動させて、次の被バリ取りワークWが段積みさ
れているワーク支持ユニット8をワーク移載位置15に
呼び出すことができる。
【0029】尚、ロボット4のワークチャック5は、被
バリ取りワークの形状や構造に適応したものが使用され
るのであって、上記実施形態に示した、リング状ワーク
Wの内周面を利用して把持するワークチャック5に限定
されない。又、ワーク位置決め用仮置き装置2のワーク
位置決め手段(芯出し具20、ストッパー21、押圧具
22)の構成や、ワーク仮支持装置6の構成も、取り扱
う被バリ取りワークの形状が構造によって適応するもの
を使用すれば良く、上記実施形態に示したものに限定さ
れない。
【0030】上記実施形態では、被バリ取りワークの供
給装置とバリ取り完了後のワークを受取装置とを兼用す
る1台のワーク供給受取装置1を使用したが、被バリ取
りワークの供給装置とバリ取り完了後のワークを受取装
置とを各別に併設しても良い。又、兼用形の上記ワーク
供給受取装置1を使用する場合に於いても、被バリ取り
ワークWをロボット4で取り出すワーク取り出し位置
と、バリ取り済みワークWを戻すバリ取り済みワーク受
取位置とを別々に設けることもできる。
【0031】更に、上記実施形態では、1つのワークの
表側被バリ取りエッジと裏側被バリ取りエッジとを有す
るワークを取り扱うために、ロボットのワークチャック
5がワークWを把持する向きを反転させるためのワーク
仮支持装置6を併設したが、被バリ取りワークWがこの
ようなものではなく、ロボット4のワークチャック5で
把持したままで、当該ワークWが有する全ての被バリ取
りエッジに対するバリ取りが行えるならば、ワーク仮支
持装置6は省くことができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のバリ取りシステム
によれば、1台の多関節汎用ロボットを使用するだけ
で、供給装置からの被バリ取りワークの取り出しから当
該ワークに対するバリ取り、そしてバリ取り済みワーク
を受取装置へ戻すまでの一連の作業を自動化することが
できる。即ち、従来のこの種のバリ取りシステムのよう
に、供給装置からバリ取り装置へのワークの移載やバリ
取り装置から受取装置へのバリ取り済みワークの移載の
ための手段を、バリ取り装置に於いて回転切削工具をワ
ークの被バリ取りエッジに沿って倣い移動させるための
倣い装置とは別に設ける必要がなく、バリ取りのための
倣い装置となる多関節汎用ロボットそのものを供給装置
からバリ取り装置へのワークの移載やバリ取り装置から
受取装置へのバリ取り済みワークの移載のための手段に
兼用させることができるので、システム全体の構成が極
めて簡単になり、安価に実施することができる。
【0033】又、1台の多関節汎用ロボットだけを制御
プログラムにより自動制御すれば良く、従来のように、
バリ取りのための倣い装置とは別の、供給装置からバリ
取り装置へのワークの移載やバリ取り装置から受取装置
へのバリ取り済みワークの移載のための手段をもプログ
ラム制御しなければならないものと比較して制御も簡単
になる。
【0034】しかも、供給装置からロボットで受け取っ
たワークをそのままバリ取り用の回転切削工具に対する
バリ取り開始位置へ供給するのではなく、一旦、ワーク
位置決め用仮置き装置に仮置きして位置決め手段により
ワークの位置決めを精度良く行った後、再びロボットの
ワークチャックで把持させてバリ取り開始位置へ搬送す
るのであるから、供給装置でストックされるときの被バ
リ取りワークの位置(向き)の精度が多少悪くとも、高
精度のバリ取りが可能になる。換言すれば、供給装置で
被バリ取りワークをストックする際に、ワークの位置
(向き)に対し高い精度が要求されないので、供給装置
の構成が簡単で取り扱いも容易になる。
【0035】尚、請求項2に記載の構成によれば、被バ
リ取りワークをストックする供給装置とバリ取り済みワ
ークをストックする受取装置とを兼用させることができ
るので、システム全体を更に簡単にして、設備コストの
低減を図ることができる。
【0036】又、請求項3に記載の構成によれば、回転
軸心を有すると共に周囲適当箇所に突部を備えたワーク
を取り扱う場合に、当該ワークの位置決めを極めて高精
度に行うことができ、延いては、次段のバリ取り行程で
の精度を高めることができる。
【0037】更に、請求項4に記載の構成によれば、被
バリ取りワークをロボットのワークチャックが把持する
とき、当該ワークの表裏何れ側からも把持できるもので
あって、しかも、当該ワークには表側と裏側の両方の被
バリ取りエッジが存在する場合に於いて、当該ワークの
表側の被バリ取りエッジに対するバリ取り行程が終了し
たワークを一旦供給装置に戻し、この供給装置側でワー
クを反転させた後、再び裏側の被バリ取りエッジに対す
るバリ取り行程のためにロボットで当該ワークを受け取
らせる場合と比較して、ワーク反転手段が不要になるだ
けでなく、表側の被バリ取りエッジに対するバリ取り行
程と裏側の被バリ取りエッジに対するバリ取り行程とを
連続的に行わせ、ワークのバリ取りを効率良く行わせる
ことができる。
【0038】この場合、請求項5に記載の構成によれ
ば、ワークの表側の被バリ取りエッジに対するバリ取り
行程と裏側の被バリ取りエッジに対するバリ取り行程と
の間でのワークの持ち替えを、ロボットの運動量を最小
限に抑えながら確実容易に行わせることができる。更
に、請求項6に記載の構成によれば、ワーク持ち替えの
ためのワーク仮支持装置でのワークの位置決めが極めて
高精度に行えるので、ワークの持ち替えの前後でバリ取
り精度が低下する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システム全体を示す概略平面図である。
【図2】 システムの主要部を示す正面図である。
【図3】 ワーク供給受取装置に於けるワーク移載位置
の構成を示す平面図である。
【図4】 同ワーク移載位置の構成及び使用方法を示す
一部縦断側面図である。
【図5】 ワーク位置決め用仮置き装置、バリ取り用回
転切削工具、及びワーク仮支持装置を示す平面図であ
る。
【図6】 ワークのバリ取り開始状態を示す一部縦断側
面図である。
【図7】 ワーク位置決め用仮置き装置、バリ取り用回
転切削工具、及びワーク仮支持装置を示す正面図であ
る。
【図8】 ワーク仮支持装置でのワークの持ち替えを説
明する一部横断平面図である。
【図9】 バリ取り時の研削ドリルとワークとの位置関
係を説明する図であって、A図は一部縦断側面図、B図
は平面図、C図は正面図である。
【符号の説明】
1 ワーク供給受取装置 2 ワーク位置決め用仮置き装置 3 バリ取り用回転切削工具 4 多関節汎用ロボット 5 ワークチャック 6 ワーク仮支持装置 7 長円形の水平循環経路 8 ワーク支持ユニット 12 台車 13 位置決め具 14 ワーク受け台 15 ワーク移載位置 16 ワーク受け台支持昇降用フォーク 17 ワーク受け台昇降手段 19 水平台 20 芯出し具 21 ストッパー 22 押圧具 35 ワーク下辺部位置決め具 36a,36b 一対の支持具 37 押圧固定具 W リング状歯車形ワーク Wa 矩形突部 We 被バリ取りエッジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被バリ取りワークの供給装置と、ワーク位
    置決め用仮置き装置と、定位置で自転するバリ取り用回
    転切削工具と、先端にワークチャックを備えた多関節汎
    用ロボットと、バリ取り済みワークの受取装置とを有
    し、ワーク位置決め用仮置き装置は、置かれたワークを
    位置決めする位置決め手段を備え、ロボットは、供給装
    置からワークをワークチャックで把持して取り出し、ワ
    ーク位置決め用仮置き装置に供給するワーク取り出し行
    程と、ワーク位置決め用仮置き装置に於いて位置決め手
    段で位置決めされた後のワークをワークチャックで把持
    して回転切削工具に対するバリ取り開始位置へ搬送する
    ワーク供給行程と、回転切削工具に対してワークの被バ
    リ取りエッジを倣い移動させてバリ取りを行うバリ取り
    行程と、バリ取り完了後のワークを受取装置に移載する
    ワーク戻し行程とを順に行うようにプログラム制御され
    る、バリ取りシステム。
  2. 【請求項2】被バリ取りワークの供給装置は、無端状に
    連結されて循環経路上を正逆回動する複数台のワーク支
    持ユニットを備え、各ワーク支持ユニットは、昇降自在
    なワーク受け台と、このワーク受け台上に段積みされる
    ワークを位置決めするワーク位置決め具とを有し、前記
    循環経路上のワーク移載位置には、このワーク移載位置
    にあるワーク支持ユニットのワーク受け台を支持して昇
    降するワーク受け台昇降手段が併設され、空のワーク支
    持ユニットでバリ取り済みワークを受け取るようにし
    て、バリ取り済みワークの受取装置を兼用させてある、
    請求項1に記載のバリ取りシステム。
  3. 【請求項3】ワーク位置決め用仮置き装置のワーク位置
    決め手段は、ワークを支持する水平台上に載置されるワ
    ークを自転可能に位置決めする芯出し具と、水平台上の
    ワークの突部の片側に位置するストッパーと、当該突部
    の反対側にあって当該突部を前記ストッパーとの間で挟
    み付ける押圧具とを備えている、請求項1又は2に記載
    のバリ取りシステム。
  4. 【請求項4】ワーク仮支持装置が併設され、ロボットの
    バリ取り行程がワークの表側バリ取り行程とワークの裏
    側バリ取り行程とに分けられ、ロボットには、表側バリ
    取り行程完了後のワークを前記ワーク仮支持装置に移載
    して仮支持させるワーク仮置き行程と、当該ワーク仮支
    持装置上のワークを反対側から把持して取り出し、回転
    切削工具に対する裏側バリ取り開始位置へ搬送する裏側
    バリ取りのためのワーク供給行程とが組み込まれてい
    る、請求項1〜3の何れかに記載のバリ取りシステム。
  5. 【請求項5】ワーク仮支持装置は、ワークを、その表裏
    両側が開放されるように垂直姿勢で支持する、請求項4
    に記載のバリ取りシステム。
  6. 【請求項6】ワーク仮支持装置は、垂直姿勢のワークの
    下辺部が嵌合するワーク下辺部位置決め具と、当該ワー
    クの外周両側部を受け止める一対の支持具と、当該ワー
    クの上辺部を下向きに押圧する押圧固定具とを備えてい
    る、請求項5に記載のバリ取りシステム。
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