JPH0641592A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH0641592A
JPH0641592A JP5107995A JP10799593A JPH0641592A JP H0641592 A JPH0641592 A JP H0641592A JP 5107995 A JP5107995 A JP 5107995A JP 10799593 A JP10799593 A JP 10799593A JP H0641592 A JPH0641592 A JP H0641592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
water
parts
adhesive
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5107995A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Miura
誠 三浦
Nobuo Hanatani
信雄 花谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP5107995A priority Critical patent/JPH0641592A/ja
Publication of JPH0641592A publication Critical patent/JPH0641592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと末端
カルボキシル基含有反応性モノマーとを共重合して得ら
れた共重合体を含む、アルカリ性水にのみ溶解する、p
H選択性を有する水溶性粘着剤を速やかに洗浄すること
を可能とする、洗浄剤組成物を提供する。 【構成】 水及びアルコールの重量比が1:9〜9:1
の範囲にある水−アルコール混合溶媒に、1〜3級アル
カノールアミンを全体のpHが8以上となるように配合
してなる洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤を膨潤または溶
解させるための洗浄剤組成物に関し、特に、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルと末端カルボキシル基含有反
応性モノマーとを共重合して得られた共重合体を含むp
H選択性を有する水溶性粘着剤を膨潤または溶解させる
のに適した洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】電子材料の分野では、プリント基板や半
導体等の保護のために、保護テープが貼付されており、
組み立て前に該保護テープを剥離し、残存した保護テー
プ用粘着剤残査をフロン等の溶剤により洗浄することに
より除去していた。しかしながら、近年、地球環境保護
のために、フロンに代えて、水による洗浄が要求されて
きており、従って上記保護テープ用粘着剤においても、
その粘着成分残査が水洗浄可能であることが求められて
いる。
【0003】上記のような保護テープの一例として、プ
リント基板等のめっきマスキングテープが従来より多用
されている。このプリント基板用めっきマスキングテー
プは、端子部を金めっきする際に用いられており、プリ
ント基板の生産工程においては欠かせない保護部材であ
る。上記めっきマスキングテープは、めっき工程におい
て酸や中性水により処理される。従って、該めっきマス
キングテープ用粘着剤としては、酸性水や中性水に不溶
であり、アルカリ性水にのみ溶解し得るものであること
が必要である。
【0004】しかしながら、従来の水溶性粘着剤は、中
性水に溶解するため、上記めっきマスキングテープ用粘
着剤には用いることができなかった。すなわち、酸性め
っき液中で溶解や吸水膨潤等による密着性不良を生じる
ことがなく、他方、アルカリ性水によって速やかに洗浄
し得る、pH選択性を有する水溶性粘着剤を用いためっ
きマスキングテープが渇望されているにも関わらず、そ
のようなめっきマスキングテープは従来存在しなかっ
た。
【0005】未だ公知ではないが、特願平4−1147
89号には、上記要望を満たす水溶性粘着剤組成物が開
示されている。すなわち、この先行技術に開示されてい
る水溶性粘着剤は、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル40〜95重量部と、下記の式(I)で示される末端
カルボキシル基含有反応性モノマー及び/または下記の
式(II) で示される末端カルボキシル基含有反応性モノ
マー5〜60重量部とを共重合することにより得られた
共重合体を含む、水溶性粘着剤である。 CH2 =CR1 −CO−O−R2 −O−CO−R3 −COOH …式(I) 但し、上記式(I)において、R1 は水素またはメチル
基を、R2 は脂肪族炭化水素2価基、R3 は脂肪族、不
飽和脂肪族、芳香族、脂環族または不飽和脂環族炭化水
素2価基を示す。
【0006】 CH2 =CR4 −CO−O−(R5 −COO−)n H …式(II) 但し、上記式(II) において、R4 は水素またはメチル
基を、R5 は脂肪族、不飽和脂肪族、芳香族、脂環族ま
たは不飽和脂環族炭化水素2価基を、nは1以上の整数
を示す。上記先行技術に記載の水溶性粘着剤は、酸性水
及び中性水には不溶であるが、アルカリ性水にのみ溶解
し、該アルカリ性水により容易に洗浄することができ
る、pH選択性を有する水溶性粘着剤であり、めっきマ
スキングテープ等の電子材料分野において好適に用いる
ことができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記水
溶性粘着剤はアルカリ性水のみによって洗浄することが
できるものの、該アルカリ性水によってより一層迅速に
洗浄することが要望されている。よって、本発明の目的
は、上記のようなアルカリ性水に対して選択的に溶解し
得る水溶性粘着剤を、速やかに膨潤または溶解させるこ
とを可能とする、洗浄剤組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記アルカリ
性水に選択的に溶解される水溶性粘着剤を膨潤または溶
解させるのに適した洗浄剤組成物であり、請求項1記載
の洗浄剤組成物は、水−アルコール混合溶媒(重量比
1:9〜9:1)と、1級〜3級アルカノールアミンの
少なくとも1種よりなり、pHが8以上であることを特
徴とするものである。
【0009】請求項2記載の洗浄剤組成物は、水−アル
コール混合溶媒(重量比1:9〜9:1)、1級〜3級
アルカノールアミンの少なくとも1種及びアルカリ金属
の水酸化物よりなり、pHが8以上であることを特徴と
するものである。以下、本発明の洗浄剤組成物の構成の
詳細を説明する。
【0010】上記アルカリ性水に対して選択的に溶解す
る水溶性粘着剤は、酸性水及び中性水には溶解せず、ア
ルカリ性水にのみ溶解することを特徴とし、例えば水酸
化ナトリウムまたは水酸化カリウム等のアルカリ性水溶
液により洗浄することができる。しかしながら、請求項
1記載の本発明の洗浄剤組成物を用いた場合、上記水−
アルコール混合溶媒に1〜3級アルカノールアミンを配
合した組成を有するため、上記アルカリ性水溶液やアル
カリ性水−アルコール混合溶媒に比べて1/2〜1/3
の時間で洗浄することができる。
【0011】又、請求項2記載の本発明洗浄剤組成物を
用いると、水−アルコール混合溶媒に、1級〜3級アル
カノールアミン及びアルカリ金属の水酸化物を配合した
組成を有するので、上記アルカリ性水溶液やアルカリ性
水−アルコール混合溶媒に比べて洗浄時間を更に1/2
〜1/4に短縮することができる。
【0012】本発明の洗浄剤組成物を用いれば上記pH
選択性を有する水溶性粘着剤を迅速に膨潤または溶解し
得るのは、以下の理由によると考えられる。すなわち、
非架橋型の上記水溶性粘着剤では、粘着剤を構成してい
るポリマー中にアルカリ金属イオンと比べてバルキーな
アルカノールアミンが吸収されることにより、該ポリマ
ーの絡まり合いが緩和され、該ポリマーが大きく膨潤
し、続いて、水和・拡散現象が進行し、水−アルコール
混合溶媒中に溶解していく。他方、架橋剤の添加によ
り、架橋結合が形成されている、架橋型の上記水溶性粘
着剤の場合には、上記膨潤が進行した段階で、被着体に
対する接着性が失われ、その結果、機械的な摩擦等によ
り被着体から剥離する。
【0013】洗浄剤のpHが高いほど粘着剤は鹸化され
易いため、アルカリ金属の水酸化物を共存させてpHを
高めることにより、上記ポリマーの膨潤は飛躍的に速め
られる。その結果として洗浄時間が短縮される。
【0014】アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げ
られ、1〜3級アルカノールアミンと併用されて水−ア
ルコール混合溶媒のpHが8以上となるようにされる。
アルカリ金属の水酸化物の配合量が1重量%を超えると
塩析効果により粘着剤のイオン化が妨げられるので、配
合量としては該混合溶媒の1重量%程度以下が好まし
い。
【0015】上記アルカノールアミンの吸収は、アルカ
ノールアミン自体のイオン化により促進されるため、上
記洗浄剤組成物においては水が含まれていることが必要
である。また、水だけでは粘着剤の親水性が不足し、粘
着剤の膨潤・溶解が十分に進行しない。従って、本発明
の洗浄剤組成物では、水及びアルコールからなる混合溶
媒が用いられており、水:アルコールが、重量比で1:
9〜9:1の範囲とされている。上記重量比において
1:9よりも水の配合割合が少ない場合には、アルカノ
ールアミンのイオン化が不十分となるからであり、9:
1を超えて水が配合されるとアルコールの配合割合が小
さくなり、粘着剤との親和性が不足し、膨潤及び溶解が
十分に進行しなくなる。
【0016】また、上記洗浄剤組成物のpHは8以上で
あることが必要である。8未満の場合には粘着剤との親
和性が不足し、上記膨潤・溶解が進行しなくなる。使用
し得るアルコールとしては、水と上記重量比で混合され
得る適宜のアルコール、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等が挙げられる。また、上記1級
〜3級アルカノールアミンとしては、それぞれ、1級〜
3級のメタノールアミン、エタノールアミン、(イソ)
プロパノールアミン等を用いることができる。
【0017】本発明の洗浄剤組成物には、必要に応じて
酸化防止剤、防錆剤、老化防止剤、安定剤、また、他の
種類の界面活性剤や溶媒を配合してもよい。
【0018】本発明の洗浄剤組成物により好適に洗浄さ
れる水溶性粘着剤 本発明の洗浄剤組成物は、上述したように(メタ)アク
リル酸アルキルエステルと末端カルボキシル基含有反応
性モノマーとを共重合して得られた共重合体を含む水溶
性粘着剤であって、アルカリ性水にのみ溶解し、酸性水
及び中性水に対して不溶である水溶性粘着剤を洗浄する
際に好適に用いられ、該水溶性粘着剤を短時間で膨潤・
溶解させることができるものである。
【0019】本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄するの
に適した上記水溶性粘着剤の具体的な例としては、特願
平4−114789号に開示されている水溶性粘着剤が
挙げられる。すなわち、(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル40〜95重量部と、前述した式(I)で示され
る末端カルボキシル基含有反応性モノマー及び/または
前述した式(II)で示される末端カルボキシル基含有反
応性モノマー5〜60重量部とを共重合することにより
得られた共重合体を含む水溶性粘着剤が挙げられる。ま
た、上記共重合体に架橋剤としてアジリジン系、金属キ
レート系等の架橋剤を添加してなる架橋型の水溶性粘着
剤の洗浄にも、本発明の洗浄剤組成物を好適に用い得
る。
【0020】
【作用】上記アルカリ性水に対して選択的に膨潤・溶解
し得る水溶性粘着剤を、本発明の洗浄剤組成物を用いて
洗浄した場合、該水溶性粘着剤が非架橋型粘着剤の場合
には、粘着剤ポリマー中にアルカリ金属イオンと比べて
バルキーなアルカノールアミンが吸収されることにより
ポリマーの絡まり合いが緩和されて、該ポリマーが膨潤
し、引続き水和・拡散現象の進行により溶媒中に該ポリ
マーが溶解していく。また、架橋型粘着剤の場合には、
上記膨潤が生じた段階で、被着体への接着性が喪失され
るため、機械的な摩擦により被着体から容易に剥離され
得る状態となる。
【0021】又、アルカノールアミンとともにアルカリ
金属の水酸化物を配合することにより溶媒のpHが高め
られ、上記ポリマーの膨潤・溶解が一層速められるの
で、洗浄時間をより短縮することができる。従って、本
発明の洗浄剤組成物を用いて上記水溶性粘着剤を洗浄し
た場合、単なるアルカリ性水溶液により洗浄した場合に
比べてはるかに速く、粘着剤を被着体から除去すること
ができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を説明する
ことにより、本発明を明らかにする。(a)粘着剤 酸性水及び中性水には溶解しないが、アルカリ性水に選
択的に溶解する粘着剤として、下記の粘着剤1〜16を
用意した。
【0023】 粘着剤1 ・2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート …40重量部 ・ブチルアクリレート …60重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でアゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNと略
す。)0.03重量部の存在下で共重合し、重量平均分
子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0024】 粘着剤2 ・2−アクリロキシエチルコハク酸 …25重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 上記の組成と、メタノール300重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)10万の粘着剤を得た。
【0025】 粘着剤3 ・2−アクリロキシプロピルコハク酸 …15重量部 ・2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート …32重量部 ・2−エチルヘキシルアクリレート …53重量部 上記の組成と、酢酸エチル150重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)17万の粘着剤を得た。
【0026】 粘着剤4 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …25重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0027】 粘着剤5 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …32重量部 ・ブチルアクリレート …68重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0028】 粘着剤6 ・アロニックスM−5600(東亜合成化学社製、商品名) …25重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0029】 粘着剤7 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …20重量部 ・2−アクリロキシエチルコハク酸 …10重量部 ・ブチルアクリレート …70重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0030】 粘着剤8 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …10重量部 ・2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート …15重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 上記の組成と、酢酸エチル100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0031】 粘着剤9 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …10重量部 ・2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート …15重量部 ・2−アクリロキシエチルコハク酸 … 5重量部 ・ブチルアクリレート …70重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)20万の粘着剤を得た。
【0032】 粘着剤10 ・2−アクリロキシエチルコハク酸 …10重量部 ・アクリル酸 …10重量部 ・ブチルアクリレート …80重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)12万の粘着剤を得た。
【0033】 粘着剤11 ・2−アクリロキシプロピルフタレート …25重量部 ・アクリル酸 …10重量部 ・ブチルアクリレート …65重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0034】 粘着剤12 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …12重量部 ・アクリル酸 … 8重量部 ・ブチルアクリレート …80重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0035】 粘着剤13 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …25重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 ・メトキシトリエチレングリコールアクリレート(以下、MTGAと略す。) …12重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0036】 粘着剤14 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …25重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 ・メトキシポリエチレングリコールメタクリレート (平均分子量400,n=8) …12重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0037】 粘着剤15 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …25重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 ・メトキシポリエチレングリコールメタクリレート (平均分子量8000,n=18) … 3重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0038】 粘着剤16 ・β−アクリロキシプロピオン酸 …10重量部 ・2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート …15重量部 ・ブチルアクリレート …75重量部 ・MTGA …10重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0039】 粘着剤17 ・アクリル酸 …15重量部 ・ブチルアクリレート …85重量部 上記の組成と、酢酸エチル100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度で過酸化ベンゾイル0.075重量部を重合開始剤と
して加え7時間ラジカル重合し、重量平均分子量(M
w)30万の粘着剤を得た。
【0040】(b)溶解性の評価 上記粘着剤1〜17について、図1に平面図で示すよう
に、ポリメチルメタクリレートからなる矩形の試験板の
上面に、乾燥後の厚みが100〜110μmとなるよう
に各粘着剤を均一に塗布した後、乾燥した。図1におい
て、1は試験板を、2は塗布された粘着剤層を示す。次
に、粘着剤1〜16について下記の表1に示す実施例1
〜3及び比較例1〜3の6種類の洗浄剤処理液のいずれ
かに所定時間浸漬した後、粘着剤の重量を測定し、当初
の粘着剤重量からの変化を算出し、その重量減少率によ
り溶解性を評価した。重量減少率が高い程、溶解性が高
いということができる。
【0041】
【表1】
【0042】なお、表1中、実施例1〜3における水/
IPA及び水/エタノールは、それぞれ水とイソプロパ
ノール(IPA)及び水とエタノールの重量比を示す。
上記重量減少率の結果を、実施例1及び比較例1〜3の
洗浄剤処理液を用いた場合につき表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2から明らかなように、実施例1の洗浄
剤処理液を用いた場合には、粘着剤1〜16のすべてが
処理時間5分及び30分のいずれにおいても100%の
重量減少率を示した。すなわち、処理時間5分でも粘着
剤1〜16のすべてが上記試験方法において完全に洗浄
剤処理液に溶解していた。これに対して、比較例1の洗
浄剤処理液では、pH=13.6とアルカリ性水である
ためか、処理時間=30分後には重量減少率は粘着剤1
〜16のいずれにおいても100%であったが、5分後
では粘着剤1〜13において90%以下であった。ま
た、比較例2,3の各洗浄剤処理液はそれぞれpH=
6.9及び0.3と中性及び酸性水であるため、上記粘
着剤1〜16は処理時間30分を経過した場合であって
もまったく溶解していなかった。
【0045】次に、上記実施例1〜3及び比較例1の洗
浄剤処理液を用い、上記粘着剤1〜16を上記溶解性評
価方法に従って溶解させ、重量減少率が100%となっ
た時間、すなわち完全に溶解させるのに必要な時間を測
定したところ、表3に示す結果が得られた。
【0046】
【表3】
【0047】表3から明らかなように、実施例1〜3の
洗浄剤処理液を用いた場合、比較例1のpH=13.6
の水酸化ナトリウム水溶液を用いた場合に比べて、粘着
剤1〜16のいずれにおいても、1/2以下の時間で完
全に溶解または膨潤して剥離することがわかる。
【0048】前記粘着剤17を塗布、乾燥した試験板を
表1に示す実施例1と実施例4〜6及び比較例1〜5の
9種類の洗浄剤処理液にそれぞれ所定時間浸漬した後、
上記と同様にして粘着剤の重量減少率により溶解性を評
価した。この結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】表4から明らかなように、粘着剤17に対
して実施例1と実施例4〜6の洗浄剤処理液を用いる
と、比較例1〜5のいずれよりも溶解性が高く、洗浄時
間も短い。更に、実施例4〜6のアルカリ金属の水酸化
物を用いた洗浄剤処理液によると洗浄性が格段に向上し
ていることがわかる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の本発明洗
浄剤組成物によれば、水及びアルコールの重量比が1:
9〜9:1の範囲にある水−アルコール混合溶媒と、1
級〜3級アルカノールアミンの少なくとも1種よりな
り、pHが8以上であるため、アルカリ性水のみに溶解
するpH選択性を有する水溶性粘着剤を極めて短時間で
膨潤または溶解させることができる。
【0052】又、請求項2記載の本発明洗浄剤組成物に
よれば、水及びアルコールの重量比が1:9〜9:1の
範囲にある水−アルコール混合溶媒に、1級〜3級アル
カノールアミンの少なくとも1種及びアルカリ金属の水
酸化物よりなり、pHが8以上であるため、アルカリ性
水のみに溶解するpH選択性を有する水溶性粘着剤を更
に短時間で膨潤または溶解させることができる。よっ
て、電子材料分野における水洗浄に適しており、かつ再
生が予定される瓶のラベル等に用いるのに適した上記水
溶性粘着剤を、本発明の洗浄剤組成物を用いれば非常に
効率よく洗浄処理することが可能となる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1において溶解性を評価するた
めに、試験板上に粘着剤を塗布した状態を示す平面図。
【符号の説明】
1…試験板 2…粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:32)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤を膨潤または溶解させるための洗
    浄剤組成物であって、 水−アルコール混合溶媒(重量比1:9〜9:1)と、
    1級〜3級アルカノールアミンの少なくとも1種よりな
    り、pHが8以上であることを特徴とする洗浄剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 粘着剤を膨潤または溶解させるための洗
    浄剤組成物であって、 水−アルコール混合溶媒(重量比1:9〜9:1)、1
    級〜3級アルカノールアミンの少なくとも1種及びアル
    カリ金属の水酸化物よりなり、pHが8以上であること
    を特徴とする洗浄剤組成物。
JP5107995A 1992-05-28 1993-05-10 洗浄剤組成物 Pending JPH0641592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5107995A JPH0641592A (ja) 1992-05-28 1993-05-10 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-136757 1992-05-28
JP13675792 1992-05-28
JP5107995A JPH0641592A (ja) 1992-05-28 1993-05-10 洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0641592A true JPH0641592A (ja) 1994-02-15

Family

ID=26447972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5107995A Pending JPH0641592A (ja) 1992-05-28 1993-05-10 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0641592A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6027940A (en) * 1994-07-01 2000-02-22 Tur'yan; Yakov Reagent for the determination of acids in oils
WO2022004609A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 日東電工株式会社 粘着剤処理液、および粘着剤処理方法
WO2022210215A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 日東電工株式会社 積層シート処理方法および積層シート処理装置
WO2023277018A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 日東電工株式会社 水溶性ポリマーの製造方法、吸水性ポリマーの製造方法、水溶性ポリマー、および、吸水性ポリマー
WO2024080125A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 日東電工株式会社 粘着剤処理液、粘着剤処理液を用いたリサイクル基材の製造方法、および、粘着剤処理液を用いたリサイクルポリマー組成物の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6027940A (en) * 1994-07-01 2000-02-22 Tur'yan; Yakov Reagent for the determination of acids in oils
WO2022004609A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 日東電工株式会社 粘着剤処理液、および粘着剤処理方法
JPWO2022004609A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06
JP2023054113A (ja) * 2020-06-30 2023-04-13 日東電工株式会社 粘着剤処理液、および粘着剤処理方法
JP2023105258A (ja) * 2020-06-30 2023-07-28 日東電工株式会社 粘着剤処理液、および粘着剤処理方法
WO2022210215A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 日東電工株式会社 積層シート処理方法および積層シート処理装置
WO2023277018A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 日東電工株式会社 水溶性ポリマーの製造方法、吸水性ポリマーの製造方法、水溶性ポリマー、および、吸水性ポリマー
WO2024080125A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 日東電工株式会社 粘着剤処理液、粘着剤処理液を用いたリサイクル基材の製造方法、および、粘着剤処理液を用いたリサイクルポリマー組成物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03160058A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物
JP2662673B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP2730826B2 (ja) 電子材料分野におけるめっきマスキングテープに用いるアルカリ水溶性粘着剤及び電子材料分野におけるめっきマスキングテープ
JP4832624B2 (ja) 潜在的親水性樹脂を含む組成物
JPH0641592A (ja) 洗浄剤組成物
US6602599B1 (en) Low-staining adhesive sheets and method for removing resist material
US6797768B2 (en) Water swellable compositions
JPS6250832A (ja) 光硬化性フオトレジスト層のストリツピング法
EP0025088A2 (en) Photoresist films, processes for their production and process for modifying substrate surfaces
JPH0726391A (ja) マスキングテープ
JPH06145624A (ja) アルカリ性水溶性粘着剤の製造方法
JPH11323280A (ja) 水脱離型接着剤組成物、接着性物品及び接着加工された物品
JP3950544B2 (ja) 表面保護フィルム
JP2620949B2 (ja) 感光性樹脂組成物
CN110746892B (zh) 一种保护膜用表面活性剂及其制备方法
JP4218215B2 (ja) 半導体基板加工用粘着シート
JPH04345015A (ja) レジストの除去方法とこれに用いる硬化型感圧性接着剤および接着シ―ト類
JP3327654B2 (ja) レジストの多段階除去方法
JP3590672B2 (ja) レジスト膜画像の除去方法
JP3170736B2 (ja) 二段エッチング加工法用バックコート材
WO1996030452A1 (fr) Composition de resine photosensible a base d'eau
JP2868720B2 (ja) レジストの除去方法、およびこれに用いる接着剤もしくは接着シート類
JPH06151300A (ja) レジスト膜画像の除去方法、及びそれに用いる硬化型感圧性接着剤あるいは接着シート類
JPH07216334A (ja) アルカリ水洗浄性フィルム組成物
JPH05331441A (ja) アルカリ水溶性粘着剤組成物及び粘着テープ