JPH11323280A - 水脱離型接着剤組成物、接着性物品及び接着加工された物品 - Google Patents

水脱離型接着剤組成物、接着性物品及び接着加工された物品

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JPH11323280A JP13558298A JP13558298A JPH11323280A JP H11323280 A JPH11323280 A JP H11323280A JP 13558298 A JP13558298 A JP 13558298A JP 13558298 A JP13558298 A JP 13558298A JP H11323280 A JPH11323280 A JP H11323280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着が要求される状態では優れた耐水性及び
接着強度を保持しており、脱離が必要であるとは容易に
水系で脱離できる接着剤を提供すること。 【解決手段】 接着剤成分中に実質的に水不溶性乃至水
難溶性であり、且つ鹸化処理により水膨潤性乃至水溶解
性となる成分)を含有すること特徴とする水離脱性接着
剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧、加熱等によ
って接着された耐水性に優れたラベル等の貼着物及び接
着剤被膜を、必要に応じて容易に水系で脱離可能な接着
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接着剤の用途は極めて多岐にわた
り、その中には、接着時は通常の用法で接着を行うこと
により必要な接着力を示すが、必要な場合には接着剤被
膜及び貼着物を容易に脱離できることが重要である場合
がある。例えば、近年、各種使用済製品の分離分別回収
が重要となり、回収物を再生する際にラベル等の貼着物
及び接着剤被膜がそのままの状態で回収され且つ再生さ
れると、上記貼着物及び接着剤被膜が異物となり、この
ような異物の混入は再生製品において致命的な欠点を起
こす場合がある。例えば、ポリエチレンテレフタレート
(PET)容器に塩化ビニル樹脂等の異物が混入してい
る場合は、良好な再生品の生産が困難になり、又、ビー
ル瓶等の瓶類の場合にも瓶類の回収及び再生に際して
は、接着剤被膜(及びラベル等の貼着物)が速やかに脱
離されることが必要である。そのために従来はラベルの
接着に水溶性のでんぷん糊等が使用されているが、水溶
性の接着剤の場合には瓶類の使用時にけるラベル等の耐
水性の問題がある。
【0003】一方、近年、ラベルの接着速度を高速にす
ることが要求され、それに対応して疎水性接着剤を必要
とするラベルが普及し、あらゆる容器に使用されてい
る。しかしながら、これらのラベルは耐水性が優れてい
るために、製品回収後の水によるラベル及び接着剤被膜
の脱離が困難であり、そのために使用済製品が回収され
ずに焼却或いは投棄され、環境問題となっているのが現
状である。従って環境問題と経済性とを両立させるため
に、高速でラベルの貼着が可能であるとともに、製品回
収後は水系でラベル及び接着剤被膜を容易に脱離できる
接着剤の要求が高くなってきた。
【0004】上記の如き要望に対して、瓶類等に貼着し
たラベル及び接着剤被膜を水によって容易に脱離させる
方法として、水膨潤材を包含した接着剤が提案されてい
る(例えば、特開昭58−152913号公報、特開昭
58−31562号公報等)。これらの接着剤は、水に
触れると直ちに膨潤し、ラベル及び接着剤被膜を瓶類等
から脱落させることができるが、使用時におけるラベル
の耐水性とラベルの接着強度とのバランスをとることが
困難であった。又、水膨潤材を水系で使用しようとする
と、その水膨潤作用によって接着剤とすることが困難で
あって、その使用範囲は限定されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、接着が要求される状態では優れた耐水性及び接着強
度を保持しており、脱離が必要であるとは容易に水系で
脱離できる接着剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、接着剤成分中に
実質的に水不溶性乃至水難溶性であり、且つ鹸化処理に
より水膨潤性乃至水溶解性となる成分(以下潜在的膨潤
成分という)を含有すること特徴とする水離脱性接着剤
組成物である。
【0007】本発明によれば、接着剤中に、潜在的膨潤
成分を含有させることによって、水性の接着剤とするこ
とができ、取扱い性に優れるとともに優れた接着強度と
耐水性を有する接着剤被膜を形成することが可能であ
る。そして上記接着剤被膜(及びラベル等の貼着部材)
を脱離させる時には、水系で処理することにより、前記
潜在的膨潤成分が水膨潤性乃至水溶解性となるので、接
着剤被膜(及びラベル等の貼着部材)の脱離が容易であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。本発明の接着剤組成物
は、加圧、加熱、粘着等の従来の接着機構をもつ接着剤
と潜在的膨潤成分とからなる。潜在的膨潤成分は接着能
力を有するものであっても、有しないものであってもよ
い。
【0009】潜在的膨潤成分の好適例を説明する。該成
分は、アクリル酸及び/又はマレイン酸の低級アルキル
エステル単位を35〜90重量%含有するランダム、ブ
ロック/又はグラフト共重合体である。アクリル酸及び
/又はマレイン酸の低級アルキルエステル単位が上記範
囲未満では接着剤被膜の鹸化処理時における被膜の膨潤
が不十分であり、一方、上記範囲を超えても特別の利益
はない。上記アクリル酸及び/又はマレイン酸の低級ア
ルキルエステルとしては、例えば、アクリル酸のメチ
ル、エチル、プロピル又はブチルエステル、マレイン酸
のモノ又はジ、好ましくはジのメチル、エチル、プロピ
ル又はブチルエステルが挙げられ、これらのエステル中
ではアクリル酸のメチルエステルが特に好適である。
【0010】本発明で使用する潜在的膨潤成分を得るに
当たっては、親水性モノマーを全モノマ−の10モル%
以下で共重合させることができる。この親水性モノマー
単位は、潜在的膨潤成分が水と接触すると、潜在的膨潤
成分中に水を導入する作用があり、接着剤被膜の脱離時
の鹸化反応をスムーズに進行させる作用を有する。好ま
しい親水性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリ
ル酸、イタコン酸、フマル酸、スチレンスルホン酸ソー
ダ、ビニルピリジン、末端にアクリロイル基を有するポ
リエチレングリコール或いはそのアルキルエーテル等が
挙げられる。尚、イオン性の親水性モノマー単位はアン
モニア、トリエチルアミン、モルホリン等の如く熱によ
って脱離できる中和剤で処理しておくことが好ましい。
親水性モノマーを10モル%を越えて共重合させた潜在
的膨潤成分は、接着剤の接着性能を低下させるので好ま
しくない。
【0011】又、潜在的膨潤成分は架橋重合体であって
もよく、架橋の形態は、前記単量体と二官能以上のビニ
ル系の単量体との共重合体による化学的架橋、或いは物
理的集合や結晶構造の集合による架橋構造の形成であっ
てもよい。二官能以上のビニル系の単量体としては、例
えば、ジビニルベンゼン、(ポリ)エレングリコールの
ジ(メタ)アクリルエステル、(ポリ)プロピレングリ
コールのジ(メタ)アクリルエステル、多価アルコール
の(ポリ)(メタ)アクリルエステル等が挙げられる
が、接着剤被膜の脱離処理時の鹸化処理の点からは架橋
剤としてジビニルベンゼンを使用することが好ましい。
【0012】物理的架橋方法としては、疎水性の末端ビ
ニル基を有する分子量4,000〜100,000程度
のマクロマー、例えば、スチレンポリマー、(メタ)ア
クリル酸エステルポリマー(エステル残基の炭素数1〜
17)等を共重合させる方法が挙げられる。親水性のマ
クロマー、例えば、末端ビニル基を有するポリビニルア
ルコール等を用いてもよい。尚、上記の潜在的膨潤成分
の水膨潤度は、5%苛性ソーダ水溶液中に常温で1時間
浸漬処理した後の水膨潤度(脱イオン水中)は約10〜
1,000倍(容積比)、好ましくは20〜500倍で
ことが好ましい。
【0013】以上のように潜在的膨潤成分を含む本発明
の接着剤組成物は、水分散型、溶剤分散型、練り込み型
等の何れの形態でも取り得る。例えば、水分散型の接着
剤とする場合には、上記潜在的膨潤成分は、乳化重合
法、ソープフリー重合法、分散重合法等で製造すること
ができる。溶剤分散型の場合は、例えば、非水エマルシ
ョン型があり、又、練り込み型の場合には、水分散型或
いは溶剤分散型から得られる固形の接着剤組成物を練り
込みシート状或いはフィルム状とすることができる。水
分散型の潜在的膨潤成分は、接着或いは粘着成分と極め
て良く混合できるので水分散型の潜在的膨潤成分を用い
ることが好ましい。
【0014】以上の如き潜在的膨潤成分を通常の接着剤
或いは粘着剤成分と混合することによって本発明の接着
剤組成物とすることができる。接着剤或いは粘着剤成分
としては、天然物又は合成物のいずれでもよく、例え
ば、蛋白質、カゼイン、デンプン、天然ゴム、クロロプ
レン、イソプレン、ブチルゴム、スチレン−ブタジエン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体の合
成ゴム、アクリル系共重合体、酢酸ビニル系共重合体、
塩化ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン及びそれらの塩素化物、ポリイ
ソブチレン、ポリビニルブチラール樹脂、シリコーン樹
脂等が挙げられる。上記共重合体はランダム、ブロック
或いはグラフトのいずれの結合様式の共重合体であって
もよい。又、接着付与剤や可塑剤も混合して使用するこ
とができ、該接着付与剤は低分子であって熱等で粘着す
る物質であり、例えば、ロジン、石油系樹脂等が挙げら
れ、可塑剤としてジシクロヘキシルフタレート、ジオク
チルフタレート、ジブチルフタレート、ジブチルアジペ
ート等が挙げられる。
【0015】接着剤成分と潜在的膨潤成分の使用比率
は、その使用目的によって異なるが、一般的には接着剤
成分と潜在的膨潤成分との合計を100重量部とした場
合、潜在的膨潤成分が10重量%未満では、接着剤被膜
(及びラベル等)の脱離時の鹸化処理において接着剤被
膜の膨潤度が小さく、接着剤被膜の脱離が不十分で、接
着剤被膜が基材面に残存するという問題がある。又、潜
在的膨潤成分の割合が60重量%を越えると、接着剤被
膜の基材への接着性が弱くなり実用的ではない。従って
潜在的膨潤成分は、接着剤成分との合計のうちで10〜
60重量%を占める割合であることが好ましい。尚、両
者の混合は、均一に混合させればよく、その混合方法は
何れの方法であってもよい。尚、本発明の接着剤組成物
には、上記成分の他にワックス、界面活性剤、シリカ等
のブロッキング防止剤等を必要応じて添加してもよい。
【0016】本発明の接着剤被膜の脱離方法では、接着
剤組成物によりラベル等を瓶類に接着させた後、回収後
の再生処理時に接着剤被膜(及びラベル等)を脱離させ
るために鹸化処理を行なう。この鹸化処理は、酸又はア
ルカリの何れによって行なってもよいが、鹸化によって
生じるカルボキシル基をアルカリ金属の塩、例えば、ナ
トリウム塩やカリウム塩とすることが好ましく、従って
鹸化剤としてはカセイソーダや炭酸ソーダ等のアルカリ
水溶液を用い、該水溶液中で鹸化処理を行なって接着剤
被膜(及びラベル等)を脱離させることが好ましい。鹸
化に際しては鹸化反応を促進させる目的でアルカリ水溶
液中にメタノールやエタノール等を添加してもよい。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中「部」又は「%」とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。 (潜在的膨潤成分の合成) 膨潤成分A 30部のメチルアクリレート、10部のメチルメタアク
リレート、1.5部のスチレンスルホン酸ソ−ダ、1.
5部のアクリル酸、0.01部の2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、0.6部のジビニルベンゼン、0.1
部のドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、0.3部の過
硫酸カリウム及び200部の脱イオン水を反応容器に入
れ、窒素ガス雰囲気下で70℃で8時間重合し、重合後
の重合液のpHを8に調整した。得られた重合体(膨潤
成分)の5%苛性ソーダ水溶液中に常温で1時間浸漬処
理した後の重合体の水膨潤度(脱イオン水)は200倍
であった(容積比、以下同じ)。
【0018】膨潤成分B 膨潤成分Aにおけるメチルメタアクリレートをブチルア
クリレートに代えた以外は実施例1と同様の重合を行っ
た。得られた重合体(膨潤成分)の5%苛性ソーダ水溶
液中に常温で1時間浸漬処理した後の重合体の水膨潤度
(脱イオン水)は150倍であった。
【0019】膨潤成分C 40部のメチルアクリレート、3部の末端にアクリロイ
ル基を有する分子量約6,000ポリスチレン、3部の
スチレンスルホン酸ソ−ダ、0.1部のドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ、0.3部の過硫酸カリウム及び2
00部の脱イオン水を反応容器に入れ、窒素ガス雰囲気
下で70℃で8時間重合した。得られた重合体(膨潤成
分)の5%苛性ソーダ水溶液中に常温で1時間浸漬処理
した後の重合体の水膨潤度(脱イオン水)は100倍で
あった。
【0020】膨潤成分D 膨潤成分Aの重合においてジビニルベンゼンを除いて実
施例1と同様の重合を行った。得られた重合体(膨潤成
分)の5%苛性ソーダ水溶液中に常温で1時間浸漬処理
した後の重合体の水膨潤度(脱イオン水)は150倍で
あった。
【0021】膨潤成分E 膨潤成分Aの内のスルホン酸ソーダとアクリル酸を片末
端メタアクリロイル基を有するポリエチレングリコール
(分子量200)に代えた以外は実施例1と同様に重合
した。得られた重合体(膨潤成分)の5%苛性ソーダ水
溶液中に常温で1時間浸漬処理した後の重合体の水膨潤
度(脱イオン水)は75倍であった(容積比)。
【0022】膨潤成分F 膨潤成分Aの重合においてジビニルベンゼンの量を12
部にし且つ脱イオン水を3,000部にして実施例1と
同様に重合を行った(尚、膨潤成分Aの場合の脱イオン
水の量では重合時に重合体が析出凝集してエマルション
状重合液は得られなかった)。得られた重合体(膨潤成
分)の乾燥物の水膨潤度は約1.5倍であり、又、5%
苛性ソーダ水溶液中に常温で1時間浸漬処理した後の重
合体の水膨潤度(脱イオン水)は5倍であった。
【0023】(接着剤成分の調製) 接着剤成分G ポリスチレン−アクリルエステル共重合体、トリ安息香
酸グリセロール及びトリ安息香酸トリメチルプロパンの
固形分重量比を各々1.2/1.0/1.0として混合
したリレードタック型接着剤(固形分50%)。
【0024】接着剤成分H アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸メチル/ア
クリル酸/アクリル酸2−ヒドロキシプロピル=0.8
4/0.1/0.03/0.03の重量比からなるアク
リル樹脂エマルション(固形分50%のヒートシール型
接着剤)。
【0025】実施例1 下記表1の接着剤組成物をアルミ蒸着を施した紙製のラ
ベルに乾燥時で約10μmになるように塗布及び乾燥し
た。その後100℃で熱圧着して基材(ポリエチレンテ
レフタレートシート(PET)及びガラス板)に接着さ
せた。この接着物の物性を下記項目にて調べたところ下
記表1に示す結果が得られた 接着性: ○(あり) ×(なし) 脱離性:接着物を5%カセイソーダ水溶液に70℃で浸
漬して基材よりラベルが剥がれる時間(min.) ラベル剥離後の基材への接着剤被膜の残存性;接着剤被
膜及びラベルを剥離した後の基材を水で10秒間流間洗
浄後の評価: ×(完全に接着剤が残る)△(半分程
度残る) ○(完全に剥がれる)
【0026】
【表1】 上記の結果から接着剤成分100%では、接着剤被膜の
脱離には60分間以上かかり、一方、潜在的膨潤成分が
60%以上の配合では接着性が不十分であることが分か
る。
【0027】実施例2〜6及び参考例 潜在的膨潤成分/接着剤成分=20/80(重量比)に
一定にして各種材料の組み合わせにより本発明の接着剤
組成物とし、実施例1と同様の評価を行なって下記表2
の結果を得た。
【0028】
【表2】 上記表2からして、膨潤性の低い潜在的膨潤成分を用い
た場合には、脱離時間及び接着剤の残存性の点で十分な
結果が得られない。
【0029】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、接着剤中
に、潜在的膨潤成分を含有させることによって、水性の
接着剤とすることができ、取扱い性に優れるとともに優
れた接着強度と耐水性を有する接着剤被膜を形成するこ
とが可能である。そして上記接着剤被膜(及びラベル等
の貼着部材)を脱離させる時には、水系で処理すること
により、前記潜在的膨潤成分が水膨潤性乃至水溶解性と
なるので、接着剤被膜(及びラベル等の貼着部材)の脱
離が容易である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 153/00 C09J 153/00 201/00 201/00 (72)発明者 小熊 尚実 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤成分中に実質的に水不溶性乃至水
    難溶性であり、且つ鹸化処理により水膨潤性乃至水溶解
    性となる成分を含有すること特徴とする水離脱性接着剤
    組成物。
  2. 【請求項2】 鹸化処理によって水膨潤性乃至水溶解性
    となる成分が、アクリル酸及び/又はマレイン酸の低級
    アルキルエステル単位を35〜90重量%含有するラン
    ダム、ブロック/又はグラフト共重合体である請求項1
    に記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 鹸化処理によって水膨潤性乃至水溶解性
    となる成分が、5%苛性ソーダ水溶液中に常温で1時間
    浸漬処理した後の水膨潤度(脱イオン水中)が10〜
    1,000倍(容積比)である請求項1に記載の接着剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 接着剤成分と鹸化処理によって水膨潤性
    乃至水溶解性となる成分との合計を100重量部とした
    場合、後者が10〜60重量部の範囲を占める請求項1
    に記載の接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 塗布前の形態が水分散体である請求項1
    に記載の接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 接着剤が塗布された接着性物品におい
    て、該接着剤が、その成分中に実質的に水不溶性乃至水
    難溶性であり、且つ鹸化処理により水膨潤性乃至水溶解
    性となる成分を含有することを特徴とする接着性物品。
  7. 【請求項7】 接着剤を用いて加工された物品におい
    て、該接着剤が、その成分中に実質的に水不溶性乃至水
    難溶性であり、且つ鹸化処理により水膨潤性乃至水溶解
    性となる成分を含有することを特徴とする接着加工され
    た物品。
  8. 【請求項8】 物品表面に接着剤を用いて貼着された部
    材及び接着剤被膜をアルカリ水によって脱離する方法に
    おいて、上記接着剤が、その成分中に実質的に水不溶性
    乃至水難溶性であり、且つ鹸化処理により水膨潤性乃至
    水溶解性となる成分を含有することを特徴とする接着剤
    被膜の脱離方法。
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