JP3052062B2 - 感圧接着剤組成物および表面保護シート - Google Patents

感圧接着剤組成物および表面保護シート

Info

Publication number
JP3052062B2
JP3052062B2 JP8303788A JP30378896A JP3052062B2 JP 3052062 B2 JP3052062 B2 JP 3052062B2 JP 8303788 A JP8303788 A JP 8303788A JP 30378896 A JP30378896 A JP 30378896A JP 3052062 B2 JP3052062 B2 JP 3052062B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
polymer
parts
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8303788A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10130613A (ja
Inventor
陽司 柴田
和之 平井
寿郎 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP8303788A priority Critical patent/JP3052062B2/ja
Publication of JPH10130613A publication Critical patent/JPH10130613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3052062B2 publication Critical patent/JP3052062B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感圧接着剤組成物に
関し、さらに詳しくは、ステンレス板、アルミニウム板
等の各種金属板、或いは樹脂板、ガラス板、化粧板、木
板などの物体表面を保護する目的で使用される表面保護
シートまたはテ−プ用として特に好適な感圧接着剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス板、アルミニウム板等
の各種金属板、或いは樹脂板、ガラス板、化粧板、木板
などの物体表面を保護する目的で使用される表面保護シ
ートまたはテープ用感圧接着剤を得る方法としては、例
えばカルボキシル基や水酸基等の官能基を有するポリ
マーを多官能イソシアネートなどの架橋剤で架橋させる
方法;N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の自
己架橋性モノマー共重合成分としてなるポリマーを低分
子量の架橋触媒(酸性リン酸エステル、p−トルエンス
ルホン酸など)を用いて自己架橋させる方法などが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のものはポリマー中の官能基と架橋剤との反応性が高す
ぎるため、感圧接着剤塗工液の安定性が悪く、さらに架
橋剤が空気中の微量水分とも反応するため作業工程の管
理が非常に困難である等の問題点があった。また、の
ものは架橋触媒が経時的に接着剤層表面にブリードアウ
トし、被着体表面を汚染する等の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み、感圧接着剤塗工液の安定性がよく、しかも被
着体表面を汚染することのない感圧接着剤を得るべく鋭
意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、分子中に少なくとも1
個のN−ヒドロキシアルキル基もしくはN−アルコキシ
アルキル基を有する重合性単量体(a1)、アルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
(a2)、および必要により(亜)リン酸基を有しない
その他の重合性単量体(a3)を共重合させた第一のポ
リマー(A)と、(亜)リン酸基を有する重合性単量体
(b1)、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレート(b2)、水酸基を有する重合性
単量体(b3)、および必要によりその他の重合性単量
体(b4)を共重合させた第二のポリマー(B)とから
なり、(A):(B)の重量比が(1〜99.9):
(99〜0.1)であることを特徴とする感圧接着剤組
成物;並びに、フィルム状の支持体上に、該組成物から
なる感圧接着剤層を設けてなる表面保護シートである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における第一のポリマー
(A)の構成成分である、分子中に少なくとも1個のN
−ヒドロキシアルキル基もしくはN−アルコキシアルキ
ル基を有する重合性単量体(a1)としては、例えば、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブチロー
ル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールイタコンア
ミド、N,N’−ジメチロールイタコンアミド、N−メ
チロールクロトンアミド、N−メチロールフマルアミ
ド、N,N’−ジメチロールフマルアミド、N−メトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミドなどがあげられる。これらのうち好
ましいものは、N−メチロール(メタ)アクリルアミド
およびN−メトキシメチル(メタ)アクリルアミドであ
る。
【0007】本発明において、第一のポリマー(A)中
の(a1)に由来するN−ヒドロキシアルキル基(アル
キロール基)またはN−アルコキシアルキル基は、後述
する第二のポリマー(B)中の(b1)に由来する
(亜)リン酸基の触媒作用により自己架橋可能な官能基
であり、さらに、(b3)に由来する水酸基との架橋を
も形成し得る官能基である。
【0008】アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレート(a2)としては、例えば、脂肪
族アルコールからの(メタ)アクリレート[メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソ
プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、2−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレ
ート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレートなど]、脂環式アルコールからの(メタ)ア
クリレート[シクロヘキシル(メタ)アクリレートな
ど]、芳香族アルコールからの(メタ)アクリレート
[ベンジル(メタ)アクリレートなど]およびこれらの
2種以上の混合物があげられる。これらのうち好ましい
ものは、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレートおよびこれらの2種以
上の混合物である。
【0009】このアルキル(メタ)アクリレート(a
2)は、第一のポリマー(A)の主骨格を形成するもの
である。該(a2)の種類、比率等を変えることにより
感圧接着剤の粘弾性等を任意に変化させることが可能で
ある。
【0010】また、本発明の第一のポリマー(A)は、
(a1)および(a2)と共に必要によりその他の重合
性単量体(a3)を共重合させたものであってもよい。
該(a3)としては、反応性の官能基を有する単量体
(a3−1)および反応性の官能基を有しない単量体
(a3−2)があげられる。上記(a3−1)として
は、例えば、カルボン酸基を有する重合性単量体[(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、3−(メタ)アクリロイ
ルプロピオン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートへの無水コハク酸の開環付加体、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートへのε−カプロラクトンの
開環付加体に無水コハク酸を開環付加した化合物などの
1塩基酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの2
塩基酸、これらの2塩基酸のモノアルキルエステルおよ
びこれらの2種以上の混合物]、水酸基を有する重合性
単量体[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリオキ
シアルキレン(炭素数2〜4)グリコールのモノ(メ
タ)アクリレートなど]、アミド基を有する重合性単量
体[(メタ)アクリルアミドなど]、アミノ基を有する
重合性単量体[N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレートなど]、エポキシ基を有する重合性単量体
[グリシジル(メタ)アクリレートなど]、およびこれ
らの2種以上の混合物があげられる。
【0011】また、(a3−2)としては、例えば、ア
ルキル基の炭素数が13〜18のアルコールの(メタ)
アクリレート[トリデシル(メタ)アクリレート、ミリ
スチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレートなど]、芳香族
系重合性単量体[スチレン、ビニルトルエンなど]、ア
リル基を有する重合性単量体[酢酸アリルなど]、ニト
リル基を有する重合性単量体[(メタ)アクリロニトリ
ル、α−クロロ(メタ)アクリロニトリルなど]、ハロ
ゲン含有重合性単量体[塩化ビニル、塩化ビニリデンな
ど]、ビニルエステル系重合性単量体[酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、バーサテイク酸ビニル
など]、ビニルエーテル系重合性単量体[ビニルエチル
エーテル、ビニルプロピルエーテル、ビニルイソブチル
エーテルなど]、およびこれらの2種以上の混合物があ
げられる。
【0012】(A)を構成する(a1):(a2):
(a3)の重量比は、通常(0.1〜50):(50〜
99.9):(0〜50)、好ましくは(1〜40):
(60〜99):(0〜40)、特に好ましくは(1〜
30):(70〜99):(0〜30)である。(a
1)の比率が0.1未満では架橋後の凝集力が不足し、
50を越えるとタックおよび粘着力が低下する。また、
(a2)の比率が上記範囲外では感圧接着剤としての機
能が著しく低下する。
【0013】本発明における第二のポリマー(B)の構
成成分である、(亜)リン酸基を有する重合性単量体
(b1)としては、例えば、(メタ)アクリロイルオキ
シエチルアシッドホスフェート、(メタ)アクリロイル
オキシプロピルアシッドホスフェート、(メタ)アクリ
ロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルアシッドホスフ
ェート、(メタ)アクリロイルオキシ−3−ヒドロキシ
プロピルアシッドホスフェート、(メタ)アクリロイル
オキシ−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアシッド
ホスフェート、アリルアルコールアシッドホスフェー
ト、(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフ
ァイトおよびこれらの2種以上の混合物があげられる。
これらのうち特に好ましいものは(メタ)アクリロイル
オキシエチルアシッドホスフェートである。
【0014】アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレート(b2)としては、前記第一のポ
リマー(A)における(a2)として例示したものと同
様のものがあげられる。このアルキル(メタ)アクリレ
ート (b2)も第一のポリマー(A)の場合と同様に
第二のポリマー(B)の主骨格を形成するものであり、
この種類、比率を変えることにより感圧接着剤の粘弾性
等を任意に変化させることが可能である。また、第一の
ポリマー(A)を構成する(a2)と第二のポリマー
(B)を構成する(b2)とは、同一でも異なっていて
もよい。
【0015】水酸基を有する重合性単量体(b3)とし
ては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポ
リオキシアルキレン(炭素数2〜4)グリコールのモノ
(メタ)アクリレートおよびこれらの2種以上の混合物
があげられる。これらのうち好ましいものは、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートである。
【0016】また、本発明の第二のポリマー(B)は、
(b1)、(b2)および(b3)と共に、必要により
その他の重合性単量体(b4)を共重合させたものであ
ってもよい。該(b4)としては、前記第一のポリマー
(A)における(a3)として例示したものと同様のも
の(但し、水酸基を有する単量体を除く。)があげられ
る。
【0017】(B)を構成する(b1):(b2):
(b3):(b4)の重量比は、通常(0.05〜3
0):(10〜99.85):(0.1〜60):(0
〜50)、好ましくは(0.05〜20):(20〜9
8.95):(1〜60):(0〜40)、特に好まし
くは(0.1〜20):(30〜98.9):(1〜5
0):(0〜30)である。(b1)の比率が0.05
未満では第二のポリマー(B)の架橋触媒としての機能
が不十分となり、30を越えると(B)の溶液の保存安
定性が悪くなる。(b3)の比率が0.1未満では第一
のポリマー(A)と第二のポリマー(B)との間での架
橋が充分に行われず架橋後の凝集力が不足し、60を越
えると組成物の耐水性が低下する。また、(b2)の比
率が上記範囲を外れると感圧接着剤としての機能が著し
く低下する。
【0018】本発明における第一のポリマー(A)およ
び第二のポリマー(B)は、公知の重合方法(塊重合、
溶液重合、乳化重合、懸濁重合など)により、公知の重
合開始剤(アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソ
バレロニトリルなどのアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウリ
ルパーオキサイドなどのパーオキサイド系重合開始剤な
ど)、公知の連鎖移動剤(メルカプト基を有する連鎖移
動剤など)などを任意に使用して製造することができ
る。
【0019】また、該(A)および(B)の分子量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
による重量平均分子量(ポリスチレン換算)で通常5,
000〜2,000,000、好ましくは10,000〜
1,500,000、特に好ましくは50,000〜
1,000,000である。重量平均分子量が5,00
0未満では、再剥離時に感圧接着剤層が割れて糊残り等
が生じ、2,000,000を超えると感圧接着剤塗工
液の粘度が上がり、塗工作業性が低下する。
【0020】本発明においては、ポリマー(A)および
およびポリマー(B)の配合比率を変化させることで、
粘着力、タック、凝集力等の感圧接着剤としての性能を
目的に応じて任意に変えることができる。また、この比
率は、重合性単量体(a1)と、(a1)に由来するN
−アルキロール基が自己架橋する際の触媒として作用す
る(亜)リン酸基を有する重合性単量体(b1)の各々
のポリマー中での重量比によっても変わる。すなわち、
ポリマー(B)を構成する(b1)の比率が小さいと、
任意の(a1)の量に対する触媒量を得るのに必要なポ
リマー(B)のポリマー(A)に対する配合比率が大き
くなるが、(A)と(B)の重量比は、通常(1〜9
9.9):(99〜0.1)、好ましくは(10〜9
8):(90〜2)、特に好ましくは(50〜96):
(50〜4)である。
【0021】本発明の感圧接着剤組成物は、粘着力、非
汚染性、塗工液の安定性等の本発明の目的とする機能を
損なわない範囲で、公知の各種添加剤を含有させても
い。該添加剤としては、粘着性付与樹脂[ロジン、ロジ
ン誘導体もしくはその水添化体、ポリテルペン樹脂、テ
ルペンフェノール樹脂、キシレン樹脂、スチレン系樹
脂、クマロン・インデン樹脂、C5系石油樹脂、C9系
石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂など]、可塑剤[フタ
ル酸系エステルに代表されるカルボン酸エステル、塩化
パラフィンなど]、着色剤[酸化チタン、炭酸カルシウ
ムなど]、紫外線防止剤[ベンゾフェノン系紫外線防止
剤など]、防カビ剤[亜酸化銅、フェノール系化合物な
ど]、消泡剤[アルコール類、シリコーン系化合物な
ど]などがあげられる。
【0022】本発明の感圧接着剤組成物は、通常の塗工
法で支持体上に直接、または転写法で塗工することがで
きる。この場合の塗工量は使用目的によって異なるが、
通常1〜50g/m2である。使用しうる支持体として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、軟質ポリ塩化ビニルなどの各種プラスチッ
クフィルムおよび樹脂板、フォーム、紙、金属板もしく
は箔、木材などを挙げることができる。これらのうち熱
的に敏感なプラスチックフィルムなどを支持体に用いる
場合には、転写方式による塗工が好ましい。本発明の感
圧接着剤組成物は、支持体に塗工、乾燥後、必要により
養生を行ない完全硬化させることにより十分な粘着特性
を発揮する。養生の条件は、たとえば室温では通常2〜
7日間、40〜50℃では通常1〜3日間である。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下において、部は重量部を、%は重量%を示す。
【0024】製造例1[第一のポリマー(A)の製造] 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、トルエン127部
およびメタノール48部を仕込み、65℃に昇温した。
次いでN−メチロールアクリルアミド42部(メタノー
ル97部に溶解したもの)、メチルアクリレート40
部、2−エチルヘキシルアクリレート321部、アクリ
ル酸17部およびアゾビスイソバレロニトリル0.42
部からなる単量体混合液を、コルベン内に窒素ガスを通
じながら、滴下ロートで4時間かけて連続的に滴下して
沸点で重合を行った。さらに、アゾビスイソバレロニト
リル1.26部をトルエン30部に溶解した溶液を滴下
ロートを用いて、単量体混合液滴下終了後2時間目から
2時間かけて連続的に滴下した。その後、沸点で重合を
4時間継続し、トルエン139部、メタノール139部
を加えて第一のポリマー(A−1)の溶液を作成した。
該(A−1)の溶液の粘度(B型粘度計:25℃、以下
同様)は1,400cP、固形分濃度は42.9%、G
PC法による重量平均分子量(ポリスチレン換算、以下
同様)は約30万であった。
【0025】製造例2 下記の単量体組成で製造例1と同様の操作を行い、第一
のポリマー(A−2)の溶液を作成した。 単量体の組成: N−メチロールアクリルアミド 21部 (メタノール97部に溶解したもの) メチルアクリレート 110部 2−エチルヘキシルアクリレート 289部 該(A−2)の溶液の粘度は770cP、固形分濃度は
42.6%、GPC法による重量平均分子量は約20万
であった。
【0026】製造例3 下記の単量体組成で製造例1と同様の操作を行い、第一
のポリマー(A−3)の溶液を作成した。 単量体の組成: N−メチロールアクリルアミド 11部 (メタノール97部に溶解したもの) メチルアクリレート 243部 2−エチルヘキシルアクリレート 149部 アクリル酸 17部 該(A−3)の溶液の粘度は3,100cP、固形分濃
度は42.4%、GPC法による重量平均分子量は約2
0万であった。
【0027】製造例4[第二のポリマー(B)の製造] 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、トルエン174部
およびメタノール72部を仕込み、65℃に昇温した。
次いでメタアクリロイルオキシエチルアシッドホスフェ
ート21部、メチルアクリレート97部、2−エチルヘ
キシルアクリレート281部、2−ヒドロキシエチルメ
タアクリレート21部、メタノール144部およびアゾ
ビスイソバレロニトリル1.68部からなる単量体混合
液を、コルベン内に窒素ガスを通じながら、滴下ロート
で4時間かけて連続的に滴下して沸点で重合を行った。
さらに、アゾビスイソバレロニトリル1.68部をトル
エン30部に溶解した溶液を滴下ロートを用いて、単量
体混合液滴下終了後2時間目から2時間かけて連続的に
滴下した。その後、沸点で重合を4時間継続し、トルエ
ン120部、メタノール40部を加えて第二のポリマー
(B−1)の溶液を作成した。該(B−1)の溶液の粘
度は800cP、固形分濃度は42.4%、GPC法に
よる重量平均分子量は約10万であった。
【0028】製造例5 下記の単量体組成で製造例4と同様の操作を行い、第二
のポリマー(B−2)の溶液を作成した。 単量体の組成: メタアクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート 21部 メチルアクリレート 21部 2−エチルヘキシルアクリレート 310部 2−ヒドロキシエチルメタアクリレート 68部 該(B−2)の溶液の粘度は1,000cP、固形分濃
度は42.4%、GPC法による重量平均分子量は約1
0万であった。
【0029】製造例6 下記の単量体組成で製造例4と同様の操作を行い、第二
のポリマー(B−3)の溶液を作成した。 単量体の組成: メタアクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート 8部 メチルアクリレート 242部 2−エチルヘキシルアクリレート 128部 2−ヒドロキシエチルメタアクリレート 42部 該(B−3)の溶液の粘度は2,000cP、固形分濃
度は42.5%、GPC法による重量平均分子量は約2
0万であった。
【0030】比較製造例1 下記の単量体組成で製造例1と同様の操作を行い、比較
のポリマー(S−1)の溶液を作成した。 単量体の組成: n−ブチルアクリレート 410部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 10部 該(S−1)の溶液の粘度は2,000cP、固形分濃
度は42.5%、GPC法による重量平均分子量は約2
5万であった。
【0031】比較製造例2 下記の単量体組成で製造例1と同様の操作を行い、比較
のポリマー(S−2)の溶液を作成した。 単量体の組成: N−メチロールアクリルアミド 21部 (メタノール97部に溶解したもの) エチルアクリレート 134部 2−エチルヘキシルアクリレート 249部 アクリル酸 16部 該(S−2)の溶液の粘度は2,900cP、固形分濃
度は42.3%、GPC法による重量平均分子量は約3
0万であった。
【0032】実施例1 製造例1で作成した第一のポリマー(A−1)の溶液1
00部に、製造例4で作成した第二のポリマー(B−
1)の溶液10部および希釈溶剤として酢酸エチル50
部を添加し、均一に混合して感圧接着剤の塗工液を作成
し、下記の試験方法で塗工液の安定性を試験した。ま
た、この塗工液を、厚み60μmのポリエチレンフィル
ムのコロナ処理面に、固形分量が10g/m2になるよ
うに塗工して90℃で2分乾燥し、さらに45℃で72
時間養生して保護シートを作成した。この保護シートを
所定の大きさに裁断して試験片とし、これを用いて下記
の試験方法で常温接着力および被着体表面の汚染性を試
験した。これらの試験結果を表1に示す。
【0033】実施例2〜7 製造例1〜6で作成した(A−1)〜(A−3)、(B
−1)〜(B−3)の溶液をそれぞれを表1に示す比率
で配合し、実施例1と同様にして各試験を行った。それ
らの試験結果を表1に示す。
【0034】比較例1 比較製造例1で作成したポリマー(S−1)の溶液10
0部に、架橋剤としてトリメチロールプロパンのトリレ
ンジイソシアネート3モル付加体[日本ポリウレタン
(株)製、商品名「コロネートL」]2.5部、希釈溶
剤としてトルエン50部を添加し、均一に混合して比較
の感圧接着剤の塗工液(Y−1)を作成した。この塗工
液を用いて実施例1と同様の試験をした。試験結果を表
1に示す。
【0035】比較例2 比較製造例2で作成したポリマー(S−2)の溶液10
0部に、架橋触媒としてブチルアシッドフォスフェート
[城北化学工業(株)製、商品名「JP−504」]
0.3部、希釈溶剤として酢酸エチル50部を添加し、
均一に混合して比較の感圧接着剤の塗工液(Y−2)を
作成した。この塗工液を用いて実施例1と同様の試験を
した。試験結果を表1に示す。
【0036】比較例3 比較製造例2で作成したポリマー(S−2)の溶液10
0部に、架橋触媒としてp−トルエンスルホン酸0.1
部、希釈溶剤として酢酸エチル50部を添加し、均一に
混合して比較の感圧接着剤の塗工液(Y−3)を作成し
た。この塗工液を用いて実施例1と同様の試験をした。
試験結果を表1に示す。
【0037】〔試験方法〕 1.塗工液の安定性 実施例1〜7および比較例1〜3で作成した塗工液を、
ガラス製の容器内に密閉した状態で45℃で24時間静
置後、ゲル状物等の発生の有無を確認し、下記の基準で
判定した。 ○:ゲル状物等の発生無し ×:ゲル状物等の発生あり 2.常温接着力(180゜剥離試験) 感圧接着剤塗工シートを25mm巾に裁断した試験片
を、トルエンで脱脂処理をした被着体(SUS304B
A)とともに23℃で30分放置した。その後、下記貼
付条件にて被着体に貼り付け、さらに23℃で30分放
置して剥離速度300mm/分の条件で180゜剥離強
度を測定した。 (貼付条件:2kg荷重ロールにて1往復) 3.被着体表面の汚染性 感圧接着剤塗工シートを25mm巾に裁断した試験片
を、トルエンで脱脂処理をした被着体(SUS304B
A)とともに23℃で30分放置した。その後、下記貼
付条件にて被着体に貼り付け(貼付条件:2kg荷重ロ
ールにて1往復)、50℃で95%RHの高湿雰囲気下
に48時間放置した。その後、試験片を被着体より剥が
し被着体表面の汚染性(曇り、糊残りの有無)を確認
し、下記の基準で判定した。 ○:被着体表面に曇り、糊のこり無し △:被着体表面に曇り、糊のこりがわずかにあり ×:被着体表面に曇り、糊のこりが顕著にあり
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は下記の効果
を有する。 (1)自己架橋性の官能基を有する単量体と、その反応
を促進するための官能基を有する単量体とをそれぞれ別
々に重合した2種類のポリマーからなるため、各々のポ
リマーの保存安定性が高い。 (2)両ポリマー溶液を任意の重量比で混合した感圧接
着剤塗工液も安定であるため、作業工程の管理が容易で
ある。 (3)上記のように架橋触媒に相当する官能基をポリマ
ー中に組み込んでいるため、物体表面が汚染されない。 (4)両ポリマーの配合比率を変えることで粘着特性を
任意に調整することができる。 上記効果を奏することから本発明の感圧接着剤組成物
は、ステンレス板、アルミニウム板等の各種金属板、或
いは樹脂板、ガラス板、化粧板、木版などの物体表面を
保護する目的で使用される表面保護シートまたはテープ
用として特に好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−157624(JP,A) 特開 平8−209092(JP,A) 特開 昭58−176284(JP,A) 特開 平4−372682(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 1/00 - 201/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に少なくとも1個のN−ヒドロキ
    シアルキル基もしくはN−アルコキシアルキル基を有す
    る重合性単量体(a1)、アルキル基の炭素数が1〜1
    2のアルキル(メタ)アクリレート(a2)、および必
    要により(亜)リン酸基を有しないその他の重合性単量
    体(a3)を共重合させた第一のポリマー(A)と、
    (亜)リン酸基を有する重合性単量体(b1)、アルキ
    ル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレー
    ト(b2)、水酸基を有する重合性単量体(b3)、お
    よび必要によりその他の重合性単量体(b4)を共重合
    させた第二のポリマー(B)とからなり、(A):
    (B)の重量比が(1〜99.9):(99〜0.1)
    であることを特徴とする感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 第一のポリマー(A)が、0.1〜50
    重量%の(a1)、50〜99.9重量%の(a2)お
    よび0〜50重量%の(a3)から構成される共重合体
    であり、且つ、第二のポリマー(B)が、0.05〜3
    0重量%の(b1)、10〜99.85重量%の(b
    2)、0.1〜60重量%の(b3)および0〜50重
    量%の(b4)から構成される共重合体である請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 フィルム状の支持体上に、請求項1また
    は2記載の組成物からなる感圧接着剤層を設けてなる表
    面保護シート。
JP8303788A 1996-10-28 1996-10-28 感圧接着剤組成物および表面保護シート Expired - Fee Related JP3052062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8303788A JP3052062B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 感圧接着剤組成物および表面保護シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8303788A JP3052062B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 感圧接着剤組成物および表面保護シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10130613A JPH10130613A (ja) 1998-05-19
JP3052062B2 true JP3052062B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=17925305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8303788A Expired - Fee Related JP3052062B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 感圧接着剤組成物および表面保護シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3052062B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010252A1 (fr) 2001-07-24 2003-02-06 Nof Corporation Composition d'enrobage anticondensation et articles enrobe de cette composition
JP5342174B2 (ja) * 2008-05-23 2013-11-13 日東電工株式会社 粘着剤組成物およびその利用
JP2010150429A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Lintec Corp 感圧接着剤組成物、感圧接着剤層及び感圧接着性積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10130613A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3810490B2 (ja) 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類
JP2001049200A (ja) アクリル系粘着剤組成物、該組成物を用いた粘着テープの製造方法および粘着テープ
JP2003013027A (ja) アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ
JPH02167380A (ja) ホットメルト型感圧性アクリル系接着剤組成物
JP2006124691A (ja) エマルション型粘着剤組成物
JPH06207151A (ja) アクリル系感圧接着剤組成物及び両面テープ
JP3411065B2 (ja) アクリル系感圧性接着剤組成物及び両面テープ
CN108026224B (zh) 胶粘树脂改性的胶粘剂物质
US20030129390A1 (en) Method for the production of cross-linkable acrylate contact adhesive materials
JP2686324B2 (ja) 感圧性接着剤組成物
JP3142865B2 (ja) 強粘着性エマルジョン型感圧接着剤の製造法
JP3052062B2 (ja) 感圧接着剤組成物および表面保護シート
JP4516632B2 (ja) アクリル系感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類
JPH073234A (ja) 放射線硬化性ホットメルト感圧接着剤
JP3849889B2 (ja) アクリル系粘着剤組成物
JP3474381B2 (ja) 皮膚貼付用粘着剤組成物
JP2000230161A (ja) 粘着剤組成物及び粘着フィルム
JPH023835B2 (ja)
JP3486698B2 (ja) 感圧性接着剤組成物及び感圧性接着剤製品
JPH01242676A (ja) アクリル系感圧接着剤組成物
JP2000265137A (ja) 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類
JP2627719B2 (ja) 感圧接着剤組成物
JPH08253750A (ja) 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類
JPH0848944A (ja) 放射線硬化型粘着剤組成物および該組成物を用いてなる粘着テープもしくはシート
JP2000303046A (ja) ポリエステルフイルム接着用のアクリル系感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080407

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees