JP2627719B2 - 感圧接着剤組成物 - Google Patents

感圧接着剤組成物

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JP2627719B2 JP34065093A JP34065093A JP2627719B2 JP 2627719 B2 JP2627719 B2 JP 2627719B2 JP 34065093 A JP34065093 A JP 34065093A JP 34065093 A JP34065093 A JP 34065093A JP 2627719 B2 JP2627719 B2 JP 2627719B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧接着剤組成物に関
するものである。さらに詳しくは、電気機器内の配線固
定用テープや塗料焼付け時のマスキングテープ、電解コ
ンデンサー封止用の粘着テープなどに好適な感圧接着剤
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着力、凝集力、タック、再剥離
性等の粘着特性のバランス、および曲面や粗面に対する
粘着性能の向上を目的としたアクリル系感圧接着剤組成
物としては、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
トにε−カプロラクトンを開環付加した重合性単量体を
共重合したことを特徴とする感圧接着剤組成物(特開平
4−309578号公報)、主鎖炭素から3個以上の
炭素を介した位置にカルボキシル基を有する側鎖を構成
成分当り4〜50モル導入したことを特徴とする感圧接
着剤組成物(特開平1−27471号公報)、および
分子内にカルボキシル基を有し、単独共重合体のTgが
−20℃以下である重合性単量体10〜70重量%を共
重合したことを特徴とする感圧接着剤組成物(特開平5
−112764号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
のものは120℃程度の高温下での凝集力が劣るた
め、高温下では時間の履歴と共に被着体から剥がれる等
の欠点がある。また、上記およびのものはいずれも
溶剤、特にエチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、γ−ブチロラクトン等の極性溶剤に対する耐性に劣
るため、これらの溶剤に浸した状態で用いられた場合比
較的短時間に被着体表面から剥離してしまう等の問題点
がある。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、粘着力、
凝集力、タック等の粘着特性のバランスに優れ、特に高
温においても高凝集力を有し、かつ極性溶剤に対する耐
溶剤性に優れた感圧接着剤組成物を得るべく鋭意検討し
た結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、下記一
般式(1) CH2=CRCOO(CH2mO[CO(CH2qO]nCOC24COOH (1) (式中、Rは水素原子またはメチル基、mは2〜10の
整数、qは4〜5の整数、nは1〜20の整数を表
す。)で表される重合性単量体(a)0.1〜8重量
%、アルキル基の炭素数が4〜8のアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステル(b)47〜98.9重量%、
α,β−不飽和カルボン酸(c)1〜5重量部およびそ
の他の重合性単量体(d)0〜40重量%をラジカル共
重合して得られる共重合体からなることを特徴とする感
圧接着剤組成物である。
【0005】本発明における重合性単量体(a)は、下
記一般式(1) CH=CRCOO(CHO[CO(CHO]COCCO OH (1) (式中、Rは水素原子またはメチル基、mは2〜10の
整数、qは4〜5の整数、nは1〜20の整数を表
す。)で表される構造を有する。ここでRは水素原子ま
たはメチル基である。mは2〜10の整数を示し、好ま
しくは2〜4の整数である。qはδ−バレロラクトンを
構成単位とす場合は4であり、ε−カプロラクトンを構
成単位とする場合は5である。nはラクトン骨格の繰り
返し単位の個数を示し、1〜20の整数であり、好まし
くは1〜10、とくに好ましくは1〜8である。nが2
0を超えると、高温での凝集力が低下する。重合性単量
体(a)は、水酸基を有する(メタ)アクリレート(2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレートなど)に公知の方法によりε−カプロ
ラクトンまたはδ−バレロラクトンを開環付加させた後
に、さらに該開環付加物の水酸基に等モル量の無水コハ
ク酸を付加させることにより得ることができる。(a)
の具体例としては下記の構造で示されるものが例示でき
る。 CH=CCHCOO(CHOCO(CH
OCOCCOOH CH=CCHCOO(CHO[CO(C
O]COCCOOH CH=CCHCOO(CHO[CO(C
O]COCCOOH CH=CHCOO(CHOCO(CH
OCCOOH CH=CHCOO(CHO[CO(CH
O]COCCOOH CH=CHCOO(CHO[CO(CH
O]COCCOOH CH=CCHCOO(CHO[CO(C
O]COCCOOH CH=CCHCOO(CHO[CO(C
O]COCCOOHこれらは、単独ま
たは2種以上を混合して使用することができる。
【0006】本発明における炭素数4〜8のアルコール
の(メタ)アクリル酸エステル(b)としては、アルキ
ル(メタ)アクリレート[n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル
(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレートなど]、脂環式アルコールから
の(メタ)アクリレート[シクロヘキシル(メタ)アク
リレートなど]、芳香族アルコールからの(メタ)アク
リレート[ベンジル(メタ)アクリレートなど]および
これらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち
特に好ましいものはn−ブチルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレートおよびこれらの混合物である。
【0007】本発明におけるα,β−不飽和カルボン酸
(c)としては、(メタ)アクリル酸クロトン酸などの
1塩基酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの2
塩基酸、これらの酸無水物およびこれらのモノアルキル
エステルなどが挙げられる。これらのうち、好ましいも
のはアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタ
コン酸であり、特に好ましいものはアクリル酸および無
水マレイン酸である。
【0008】本発明における(a)、(b)および
(c)と共重合可能なその他の重合性単量体(d)とし
ては、反応性の官能基を有する重合性単量体(d−1)
および/または非反応性の官能基を有する重合性単量体
(d−2)が挙げられる。該(d−1)としては、ヒド
ロキシル基を有する重合性単量体[2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレートなど]、アミド基を有する重合性単量体[(メ
タ)アクリルアミドなど]、エポキシ基を有する重合性
単量体[グリシジル(メタ)アクリレートなど]、アミ
ノ基を有する重合性単量体[N,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートなど]、メチロール基を有す
る重合性単量体[N−メチロールアクリルアミドな
ど]、スルホン酸基を有する重合性単量体[アルキルア
リルスルホコハク酸ナトリウムなど]、リン酸基を有す
る重合性単量体[2−ヒドロキシエチルアクリレートの
リン酸エステルなど]などが挙げられる。
【0009】また、非反応性の官能基を有する重合性単
量体(d−2)としては、例えばアルキル基の炭素数が
1〜3のアルコールの(メタ)アクリル酸エステル[メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレートなど]、アルキ
ル基の炭素数が9〜18のアルコールの(メタ)アクリ
ル酸エステル[デシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
ト、ミリスチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートな
ど]、芳香族系重合性単量体[スチレン、ビニルトルエ
ンなど]、アリル基を有する重合性単量体[酢酸アリル
など]、ニトリル基を有する重合性単量体[(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)α−クロロアクリロニトリル
など]、ハロゲン含有のビニルまたはビニリデン系重合
性単量体[塩化ビニル、塩化ビニリデンなど]、ビニル
エステル系重合性単量体[酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、バーサテイク酸ビニルなど]、ビニ
ルエーテル系重合性単量体[ビニルエチルエーテル、ビ
ニルプロピルエーテル、ビニルイソブチルエーテルな
ど]などが挙げられる。
【0010】上記に(d)として例示したもののうち好
ましいものは、(d−1)としてはヒドロキシル基を有
する重合性単量体およびアミド基を有する重合性単量体
であり、特に好ましいものはヒドロキシエチルメタクリ
レートおよびアクリルアミドである。また、(d−2)
としてはビニルエステル系重合性単量体および芳香族系
重合性単量体であり、とくに好ましいものは酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルおよびスチレンである。該
(d)は2種以上を併用することができる。
【0011】本発明における共重合体を構成する(a)
の量は通常0.1〜8重量%、好ましくは1〜7重量
%、とくに好ましくは2〜6重量%である。(a)の量
が0.1重量%未満では、凝集力、特に高温での凝集力
が低下し、8重量%を超えると極性溶剤に対する耐溶剤
性が低下する。
【0012】(b)の量は通常47〜98.9重量%、
好ましくは56〜98重量%、とくに好ましくは65〜
95重量%である。(b)の量が47重量%未満では、
タックおよび粘着力が低下し、98.9重量%を超える
と凝集力が低下して感圧接着剤としての機能を果たさな
くなる。
【0013】(c)の量は通常1〜5重量%、好ましく
は1.5〜4.5重量%、とくに好ましくは2〜4重量
%である。(c)の量が1重量%未満では凝集力および
粘着力が低下し、5重量%を越えると常温でのタックが
低下する。
【0014】(d)の量は、該(d)が(d−1)の場
合は通常5重量%以下、好ましくは2重量%以下であ
り、(d−2)の場合は通常40重量%以下、好ましく
は20重量%以下である。(d)の量が上記範囲を超え
ると常温でのタックおよび粘着力が低下する。
【0015】(a)、(b)、(c)および必要により
(d)からなる共重合体の製造は、公知の重合方法(塊
重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合など)により、公
知の重合開始剤(アゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スイソバレロニトリルなどのアゾ系重合開始剤、ベンゾ
イルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
ラウリルパーオキサイドなどのパーオキサイド系重合開
始剤など)を使用して行なうことができる。
【0016】本発明における(a)、(b)、(c)お
よび必要により(d)からなる共重合体の分子量は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法に
よる重量平均分子量(ポリスチレン換算)が通常5万以
上、好ましくは10万以上、さらに好ましくは20万以
上である。重量平均分子量が5万未満では凝集力が不十
分となる。
【0017】また、本発明の感圧接着剤組成物は
(a)、(b)、(c)および(d)からなる共重合体
の他に、凝集力をさらに向上させる目的で公知の架橋剤
を併用することができる。公知の架橋剤としては、メラ
ミン系架橋剤(メラミンおよびヘキサメチロールメラミ
ン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサブトキシメ
チルメラミンなどのメラミンの誘導体など)、イソシア
ネート系架橋剤[トリレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、2,4−または4,4
−ジフェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネ
ート系化合物およびこれらの多量体、イソシアネート系
化合物のトリメチロールプロパンなどの多価アルコール
系化合物へのアダクト体など、ブロックイソシアネート
(イソシアネート系化合物、これらの多量体およびアダ
クト体とケトオキシム、フェノール、ラクタムなどのア
ルコール系化合物とのブロック化物など)など]、エポ
キシ系架橋剤(ビスフェノールA・エピクロルヒドリン
型のエポキシ化合物、ポリアルキレングリコールポリグ
リジルエーテル、グリセリンジまたはトリグリシジルエ
ーテル、テトラグリシジルキシリレンジアミンなど)、
金属系架橋剤(アルミニウム、亜鉛、チタン、カリウム
などの酸化物、水酸化物、炭酸塩などおよびアルミニウ
ム、亜鉛、チタン、カリウムなどのアセチルアセトンと
のキレート化合物など)などを挙げることができる。ま
た、硬化を促進するための触媒として、パラトルエンス
ルホン酸、リン酸エステルなどの酸性触媒を使用するこ
とができる。
【0018】本発明の感圧接着剤組成物は、本発明の機
能を損なわない範囲で、公知の各種添加剤を配合して使
用することができる。各種添加剤としては、粘着性付与
樹脂(ロジン、ロジン誘導体、あるいはこれらの水添樹
脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシ
レン樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、
C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、脂環族系水添石油樹
脂など)、可塑剤(フタル酸系エステルに代表されるカ
ルボン酸エステル、塩化パラフィンなど)、着色剤(酸
化チタン、炭酸カルシウムなど)、紫外線防止剤(ベン
ゾフェノン系紫外線防止剤など)、帯電防止剤(スルホ
ン化ポリスチレンの中和物など)、防カビ剤(亜酸化
銅、フェノール系化合物など)、消泡剤(アルコール、
シリコーン化合物など)などが挙げられる。
【0019】本発明の感圧接着剤組成物は、通常の塗工
方法(溶液塗工、エマルジョン塗工、ホットメルト塗
工)などの方法で基材に直接または転写法で塗布するこ
とができる。その場合の塗布量は粘着加工製品の用途に
よって適宜選択されるが、通常1〜500g/m2であ
る。使用しうる基材としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、軟質ポリ塩化ビ
ニルなどの各種プラスチックフィルムもしくは樹脂板、
フォーム、紙、織布もしくは不織布、金属板もしくは
箔、木材などを挙げることができる。本発明の感圧接着
剤組成物を塗布した上記材料は、粘着ラベル、シール、
テープ、シートなどに使用することができる。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実
施例中の「部」は重量部を、「%」は重量%を示す。
【0021】合成例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、酢酸エチル135
部を仕込み75℃に昇温した。下式(2)で表される重
合性単量体(a−1)[ダイセル化学(株)製、商品
名:FM−1A]15部、ブチルアクリレート216
部、2−エチルヘキシルアクリレート60部、アクリル
酸9部およびアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
0.3部を混合した。得られた単量体混合液をコルベン
内に窒素を吹き込みながら、滴下ロートで4時間かけて
連続的に滴下してラジカル重合を行った。滴下終了後、
AIBN1.5部を酢酸エチル66部に溶解した溶液を
滴下ロートを用いて、重合を開始してから6時間目、8
時間目、10時間目に3回に分けて追加した。さらに、
沸点で重合を4時間継続した後、トルエン249部を加
えて共重合体の溶液(X−1)を得た。該(X−1)の
粘度(B型粘度計:25℃で測定)は5,800cp
s、固形分濃度は40%、共重合体のGPC法による重
量平均分子量(ポリスチレン換算)は57万であった。 CH2=CCH3COOC24OCOC510OCOC24COOH (2)
【0022】合成例2 合成例1の重合性単量体(a−1)の代わりに下式
(3)で表される重合性単量体(a−2)[ダイセル化
学(株)製、商品名:FM−3A]15部を用いた以外
は、合成例1と同様にして共重合体の溶液(X−2)を
作成した。該(X−2)の粘度(25℃)は6,300
cps、固形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子
量は64万であった。 CH2=CCH3COOC24O(COC510O)3COC24COOH (3)
【0023】合成例3 合成例1の重合性単量体(a−1)の代わりに下式
(4)で表される重合性単量体(a−3)[ダイセル化
学(株)製、商品名:FM−5A]15部を用いた以外
は、合成例1と同様にして共重合体の溶液(X−3)を
作成した。該(X−3)の粘度(25℃)は6,800
cps、固形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子
量は67万であった。 CH2=CCH3COOC24O(COC510O)5COC24COOH (4)
【0024】合成例4 合成例1の重合性単量体(a−1)の代わりに下式
(5)で表される重合性単量体(a−4)[ダイセル化
学(株)製、商品名:FA−1A]15部を用いた以外
は、合成例1と同様にして共重合体の溶液(X−4)を
作成した。該(X−4)の粘度(25℃)は5,100
cps、固形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子
量は56万であった。 CH2=CHCOOC24OCOC510OCOC24COOH (5)
【0025】合成例5 下記の組成の重合性単量体を用いた以外は合成例1と同
様の操作を行い、共重合体の溶液(X−5)を作成し
た。 重合性単量体の組成: 重合性単量体(a−1) 9部 ブチルアクリレート 216部 2−エチルヘキシルアクリレート 60部 アクリル酸 12部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 3部 該(X−5)の粘度(25℃)は5,700cps、固
形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子量は61万
であった。
【0026】合成例6 下記の組成の重合性単量体を用いた以外は合成例1と同
様の操作を行い、共重合体の溶液(X−6)を作成し
た。 重合性単量体の組成: 重合性単量体(a−1) 15部 ブチルアクリレート 195部 2−エチルヘキシルアクリレート 45部 アクリル酸 9部 酢酸ビニル 36部 該(X−6)の粘度(25℃)は6,500cps、固
形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子量は70万
であった。
【0027】合成例7 下記の組成の重合性単量体を用いた以外は合成例1と同
様の操作を行い、共重合体の溶液(X−7)を作成し
た。 重合性単量体の組成: 重合性単量体(a−1) 15部 ブチルアクリレート 201部 2−エチルヘキシルアクリレート 60部 アクリル酸 9部 スチレン 15部 該(X−7)の粘度(25℃)は5,500cps、固
形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子量は53万
であった。
【0028】比較合成例1 下記の組成の重合性単量体を用いた以外は合成例1と同
様の操作を行い、比較の共重合体の溶液(Y−1)を作
成した。 重合性単量体の組成: ブチルアクリレート 231部 2−エチルヘキシルアクリレート 60部 アクリル酸 9部 該(Y−1)の粘度(25℃)は6,500cps、固
形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子量は63万
であった。
【0029】比較合成例2 合成例6の重合性単量体(a−1)の代わりに下式
(6)で表される重合性単量体(a−5)[ダイセル化
学(株)製、商品名:FM−1]15部を用いた以外
は、合成例1と同様にして共重合体の溶液(Y−2)を
作成した。該(Y−2)の粘度(25℃)は8,500
cps、固形分濃度は40%、共重合体の重量平均分子
量は71万であった。 CH2=CCH3COOC24OCOC510OH (6)
【0030】比較合成例3 下記の組成の重合性単量体を用いた以外は合成例1と同
様の操作を行い、比較の共重合体の溶液(Y−3)を作
成した。 重合性単量体の組成: 重合性単量体(a−1) 60部 ブチルアクリレート 150部 2−エチルヘキシルアクリレート 45部 アクリル酸 9部 酢酸ビニル 36部 該(Y−3)の粘度(25℃)は7,700cps、固
形分濃度は40%で、共重合体の重量平均分子量は69
万であった。
【0031】比較合成例4 下記の組成の重合性単量体を用いた以外は合成例1と同
様の操作を行い、比較の共重合体の溶液(Y−4)を作
成した。 重合性単量体の組成: 重合性単量体(a−1) 15部 ブチルアクリレート 195部 2−エチルヘキシルアクリレート 90部 (Y−4)の粘度(25℃)は4,300cps、固形
分濃度は40%で、共重合体の重量平均分子量は51万
であった。
【0032】実施例1〜7、比較例1〜4 合成例1〜7で作成した(X−1)〜(X−7)および
比較合成例1〜4で作成した(Y−1)〜(Y−4)の
各100部に、架橋剤としてトリメチロールプロパンの
トリレンジイソシアネート付加体[日本ポリウレタン
(株)製、商品名:コロネートL]2.5部を添加し、
均一に混合した後にポリエチレンテレフタレートフィル
ムに乾燥膜厚が20μmになるように塗工して100℃
×2分の条件で乾燥し、さらに50℃で5日間養生し
た。この塗工シートを所定の幅に裁断して試験片とし、
これを用いて下記方法により各種性能試験を行って、常
温における凝集力、粘着力、タック、高温における凝集
力および耐溶剤性を評価した。その結果を表1に示す。
【0033】性能試験方法 1.常温保持力(凝集力)試験 ステンレス板(SUS304)に25mm×25mmの
試料片を貼り付け、5Kgローラーにて1往復圧着し、
23℃×65%RHの条件下で1時間放置した後、1k
gの加重をかけ、24時間後のずれ距離(単位:mm)
または試験片が落下するまでの時間(単位:分)を測定
した。 2.高温保持力(凝集力)試験 ステンレス板(SUS304)に25mm×25mmの
試料片を貼り付け、5Kgローラーにて1往復圧着し、
120℃の雰囲気中に1時間放置した後、200gの加
重をかけ、4時間後のずれ距離(単位:mm)または試
験片が落下するまでの時間(単位:分)を測定した。 3.軟化温度の測定(高温凝集力の確認) ステンレス板(SUS304)に25mm×25mmの
試料片を貼り付け、5Kgローラーにて1往復圧着し、
23℃×65%RHの条件下で1時間放置した後、20
0gの加重をかけ、2分で1℃の速度で昇温して、試験
片が落下した時の温度(単位:℃)を測定した。 4.粘着力試験 ステンレス板(SUS304)に25mm幅の試料片を
貼り付け、23℃×65%RHの条件でJIS Z−2
307に規定の180゜剥離試験(単位:g)を行っ
た。 5.タックの測定 23℃×65%RHの雰囲気下でJ.Dow法でタック
を測定した。 6.耐溶剤性試験 直径4mmのガラス棒に20mm幅の試料片を一巻さ
せ、23℃雰囲気中に1時間放置した後、25℃のジメ
チルホルムアミド(DMF)に浸漬し、24時間後の試
料片について剥がれ、うきの有無を観察した。試験サン
プル数は、N=5で行った。同様の試験をγ−ブチロラ
クトン(γBL)を用いて行った。 耐溶剤性試験の判定基準 試料片に剥がれ、うきなし−−−−−−−−−−−−−5 試料片の端面に一部うきが発生−−−−−−−−−−−4 試料片がガラス棒から1/2以上の面積で剥がれる。−3 試料片がガラス棒から完全に脱落(1〜2個)−−−−2 試料片かガラス棒ら完全に脱落(3〜5個)−−−−−1
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、下記の特
長を有している。 高温においても高い凝集力を有している。 極性溶剤に対する耐性に優れている。 粘着力、凝集力、タック等の粘着特性のバランスが優
れている。 上記効果を奏することから、本発明の感圧接着剤組成物
は比較的高温となる電気機器内の配線固定用テープや塗
料焼付け時のマスキングテープなどに好適である。ま
た、極性溶剤に対する耐性に優れているため、溶剤雰囲
気下で使用される電解コンデンサー封止用テープなどに
も好適であり、産業上きわめて有用である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) CH=CRCOO(CHO[CO(CHO]COCCO OH (1) (式中、Rは水素原子またはメチル基、mは2〜10の
    整数、qは4〜5の整数、nは1〜20の整数を表
    す。) で表される重合性単量体(a)0.1〜8重量%、アル
    キル基の炭素数が4〜8のアルコールの(メタ)アクリ
    ル酸エステル(b)47〜98.9重量%、α,β−不
    飽和カルボン酸(c)1〜5重量部およびその他の重合
    性単量体(d)0〜40重量%をラジカル共重合して得
    られる共重合体からなることを特徴とする感圧接着剤組
    成物。
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