JPH064131Y2 - 車両用自動変速機の変速操作レバー装置 - Google Patents
車両用自動変速機の変速操作レバー装置Info
- Publication number
- JPH064131Y2 JPH064131Y2 JP1989070662U JP7066289U JPH064131Y2 JP H064131 Y2 JPH064131 Y2 JP H064131Y2 JP 1989070662 U JP1989070662 U JP 1989070662U JP 7066289 U JP7066289 U JP 7066289U JP H064131 Y2 JPH064131 Y2 JP H064131Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- gear shift
- lock lever
- lock
- detent pin
- Prior art date
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両特に自動車用の自動変速機における変速
操作レバー装置に関するものである。
操作レバー装置に関するものである。
(従来の技術) 近来、自動変速機を搭載した自動車が増加すると共に、
発進時の急加速による暴走が大きな問題となっている
が、この種の事故の大部分は、運転者が車両のブレーキ
装置を作動させていない状態では変速操作レバーをパー
キング位置からドライブ位置等他の変速位置に操作でき
ないようにする適宜のロック装置を設けることによっ
て、効果的に回避することができる。
発進時の急加速による暴走が大きな問題となっている
が、この種の事故の大部分は、運転者が車両のブレーキ
装置を作動させていない状態では変速操作レバーをパー
キング位置からドライブ位置等他の変速位置に操作でき
ないようにする適宜のロック装置を設けることによっ
て、効果的に回避することができる。
従来から、車両のブレーキ装置と関連して変速操作レバ
ーをパーキング位置に錠止めするようにしたロック装置
が提案されており、同ロック装置には上記ブレーキ装置
が作動されたとき付勢されて解錠操作を行なう電磁式ア
クチュエータが屡々採用されている。しかしながら、こ
の種の電磁式アクチュエータを具えたロック装置は、フ
ューズの溶断等の電気的故障が発生した場合、解錠不能
となって運転ができなくなってしまうという問題があっ
た。
ーをパーキング位置に錠止めするようにしたロック装置
が提案されており、同ロック装置には上記ブレーキ装置
が作動されたとき付勢されて解錠操作を行なう電磁式ア
クチュエータが屡々採用されている。しかしながら、こ
の種の電磁式アクチュエータを具えたロック装置は、フ
ューズの溶断等の電気的故障が発生した場合、解錠不能
となって運転ができなくなってしまうという問題があっ
た。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上述した電磁式アクチュエータにより解錠操
作を行なうようにしたロック装置を具備し、かつ電気的
故障の発生時に運転不能に陥ることを回避し得るように
した車両用自動変速機の変速操作レバー装置を提供する
ことを目的とするものである。
作を行なうようにしたロック装置を具備し、かつ電気的
故障の発生時に運転不能に陥ることを回避し得るように
した車両用自動変速機の変速操作レバー装置を提供する
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために創案されたもの
で、運転者によって操作され所望の変速パターンを選択
する変速操作レバー、上記変速操作レバー内に軸線方向
に摺動自在に装入されたプッシュロッド、上記変速操作
レバーの操作端に設けられ、運転者の操作によって上記
プッシュロッドを軸線方向に変位させるプッシュロッド
駆動装置、上記プッシュロッドの出力端に設けられたデ
テントピン、同デテントピンと協働して変速操作レバー
を所望の変速位置に停止させるデテントプレート、その
第1位置において上記デテントピンをデテントプレート
上のパーキング位置にロックすると共に、第2位置にお
いて上記デテントピンがパーキング位置から他の変速位
置に移動することを許容するロックレバー、上記ロック
レバーに連結されて同レバーを上記第1位置又は第2位
置に選択的に変位させる電磁式アクチュエータ、上記デ
テントピンがパーキング位置にありかつブレーキ装置が
作動しているときに上記電磁式アクチュエータを作動さ
せて上記ロックレバーを第1位置から第2位置に変位さ
せるアクチュエータ付勢回路、及び通常時は上記ロック
レバーの変位に影響を与えない休止位置に保持されてい
るが、人為操作されることによって上記電磁式アクチュ
エータとは独立に同ロックレバーを上記第1位置から第
2位置に変位させることができる手動ロック解除手段を
具備してなるものにおいて、上記手動ロック解除手段
が、車体部材に揺動自在に支持されて一端が運転者によ
り操作可能に突出し他端が上記ロックレバーに作動的に
連結された解除レバーから構成されたことを特徴とする
車両用自動変速機の変速操作レバー装置を提案するもの
である。
で、運転者によって操作され所望の変速パターンを選択
する変速操作レバー、上記変速操作レバー内に軸線方向
に摺動自在に装入されたプッシュロッド、上記変速操作
レバーの操作端に設けられ、運転者の操作によって上記
プッシュロッドを軸線方向に変位させるプッシュロッド
駆動装置、上記プッシュロッドの出力端に設けられたデ
テントピン、同デテントピンと協働して変速操作レバー
を所望の変速位置に停止させるデテントプレート、その
第1位置において上記デテントピンをデテントプレート
上のパーキング位置にロックすると共に、第2位置にお
いて上記デテントピンがパーキング位置から他の変速位
置に移動することを許容するロックレバー、上記ロック
レバーに連結されて同レバーを上記第1位置又は第2位
置に選択的に変位させる電磁式アクチュエータ、上記デ
テントピンがパーキング位置にありかつブレーキ装置が
作動しているときに上記電磁式アクチュエータを作動さ
せて上記ロックレバーを第1位置から第2位置に変位さ
せるアクチュエータ付勢回路、及び通常時は上記ロック
レバーの変位に影響を与えない休止位置に保持されてい
るが、人為操作されることによって上記電磁式アクチュ
エータとは独立に同ロックレバーを上記第1位置から第
2位置に変位させることができる手動ロック解除手段を
具備してなるものにおいて、上記手動ロック解除手段
が、車体部材に揺動自在に支持されて一端が運転者によ
り操作可能に突出し他端が上記ロックレバーに作動的に
連結された解除レバーから構成されたことを特徴とする
車両用自動変速機の変速操作レバー装置を提案するもの
である。
(作用) 本考案によれば、ロックレバーを第1位置即ち錠止め位
置から第2位置即ち解錠位置に変位させる通常の電磁式
アクチュエータが電気的故障により作動不能となった場
合、手動ロック解除手段を人為操作することによって運
転不能になることが回避される。
置から第2位置即ち解錠位置に変位させる通常の電磁式
アクチュエータが電気的故障により作動不能となった場
合、手動ロック解除手段を人為操作することによって運
転不能になることが回避される。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面について具体的に説明す
る。
る。
図中符号10は総括的に自動変速機(図示せず)の変速
操作レバーを示し、同レバーは中空管状のレバー本体1
2及び同レバー本体12の上端部に固着されたT字状の
操作用把手14を具えている。把手14は、その内部に
横方向に自在に摺動し得るようにプッシュボタン16を
収蔵し、同プッシュボタン16は、その上にカムローラ
18を廻転自在に支持すると共に、リターンスプリング
20によって常時横方向外方に向って弾性的に付勢され
ている。また、上記レバー本体12の下端部分には下方
に延在するアーム22が固着され、同アーム22の下端
には自動変速機を制御するミッションコントロールアー
ム24が連結されている。ミッションコントロールアー
ム24は、車体のフロア等車体部材に装着されたケーシ
ング26上の軸受28に廻転自在に支持されている。更
に、上記レバー本体12の内部には、上下方向に自在に
摺動し得るようにプッシュロッド30が装入され、同プ
ッシュロッドの上端には傾斜面32を具えたカム34が
固着され、かつ下端には横方向に延びたデテントピン3
6が固着されており、上記カム34はリターンスプリン
グ38によって常時上方に向い弾性的に付勢され、その
傾斜面32が上記カムローラ18に常時当接されるよう
になっている。
操作レバーを示し、同レバーは中空管状のレバー本体1
2及び同レバー本体12の上端部に固着されたT字状の
操作用把手14を具えている。把手14は、その内部に
横方向に自在に摺動し得るようにプッシュボタン16を
収蔵し、同プッシュボタン16は、その上にカムローラ
18を廻転自在に支持すると共に、リターンスプリング
20によって常時横方向外方に向って弾性的に付勢され
ている。また、上記レバー本体12の下端部分には下方
に延在するアーム22が固着され、同アーム22の下端
には自動変速機を制御するミッションコントロールアー
ム24が連結されている。ミッションコントロールアー
ム24は、車体のフロア等車体部材に装着されたケーシ
ング26上の軸受28に廻転自在に支持されている。更
に、上記レバー本体12の内部には、上下方向に自在に
摺動し得るようにプッシュロッド30が装入され、同プ
ッシュロッドの上端には傾斜面32を具えたカム34が
固着され、かつ下端には横方向に延びたデテントピン3
6が固着されており、上記カム34はリターンスプリン
グ38によって常時上方に向い弾性的に付勢され、その
傾斜面32が上記カムローラ18に常時当接されるよう
になっている。
一方、レバー本体12の外側には、上記コントロールア
ーム24の回転中心線と同心の円筒面からなる彎曲した
摺動板40が嵌装されて、レバー本体12がコントロー
ルアーム24の軸線の周りに廻動する際に、同摺動板4
0もレバー本体と一体にポジションインジケータカバー
42に形成された協働する案内面に沿って廻動する。上
記摺動板40には、視認しやすい色、例えば赤色、朱色
等に着色されたマーカ44が横方向に突設されている。
また、ポジションインジケータカバー42は、上記摺動
板40と同心の円筒面状に彎曲した表示板46を具え、
同表示板46には、マーカ44と協働して変速位置を表
わす文字、例えばP,R,N,D,2,1が表示されて
いる。
ーム24の回転中心線と同心の円筒面からなる彎曲した
摺動板40が嵌装されて、レバー本体12がコントロー
ルアーム24の軸線の周りに廻動する際に、同摺動板4
0もレバー本体と一体にポジションインジケータカバー
42に形成された協働する案内面に沿って廻動する。上
記摺動板40には、視認しやすい色、例えば赤色、朱色
等に着色されたマーカ44が横方向に突設されている。
また、ポジションインジケータカバー42は、上記摺動
板40と同心の円筒面状に彎曲した表示板46を具え、
同表示板46には、マーカ44と協働して変速位置を表
わす文字、例えばP,R,N,D,2,1が表示されて
いる。
ポジションインジケータカバー42内には、第2図の正
面図にその形状が明示されているデテントプレート48
が設けられ、同デテントプレート48は、前記デテント
ピン36及び変速操作レバー10上の転動ローラ50と
協働して変速操作レバー10を所望の変速位置に一時的
に係止するための凹凸又は段部を具えた透孔52と鋸歯
状係止部54とが設けられている。また、ポジションイ
ンジケータカバー42内に、上記デテントプレート48
に対し略平行にブラケット56が配設され、同ブラケッ
ト56とデテントプレート48に両端を支持された枢軸
58上に、第3図にその平面形状が示されているロック
レバー60が廻転自在に支持されている。ロックレバー
60は、ポリアセタール樹脂のような高強度樹脂または
亜鉛又はアルミニウム合金ダイキャスト等により一体成
形品として作られている。更に、同ロックレバー60
は、第2図に実線で示した第1位置において、デテント
ピン36が上記透孔52のパーキング位置52pから脱
出することを禁止してロックする第1の腕60aと、連
結ロッド62を介してその自由端部を電磁式アクチュエ
ータ64の可動鉄心に連結された第2の腕60bと、同
ロックレバーに対し第2図において時計方向の回転力を
加える捩りばね66と協働して同ロックレバーを上記第
1位置即ち錠止め位置に保持するストッパとなる第3の
腕60cとを具えている。上記電磁式アクチュエータ6
4は、図示は省略されているが上記ケーシング26又は
車体のフロア等適宜の車体部材に取付けられたブラケッ
トによりロックレバー60の下側部分に配置され、その
消勢時には、可動鉄心を常時上方に付勢しているリター
ンスプリング(図示せず)と上記捩りばね66との協作
動により、連結ロッド62及びロックレバー60が夫々
第2図に実線で示した位置(錠止め位置)に保持される
ようになっている。
面図にその形状が明示されているデテントプレート48
が設けられ、同デテントプレート48は、前記デテント
ピン36及び変速操作レバー10上の転動ローラ50と
協働して変速操作レバー10を所望の変速位置に一時的
に係止するための凹凸又は段部を具えた透孔52と鋸歯
状係止部54とが設けられている。また、ポジションイ
ンジケータカバー42内に、上記デテントプレート48
に対し略平行にブラケット56が配設され、同ブラケッ
ト56とデテントプレート48に両端を支持された枢軸
58上に、第3図にその平面形状が示されているロック
レバー60が廻転自在に支持されている。ロックレバー
60は、ポリアセタール樹脂のような高強度樹脂または
亜鉛又はアルミニウム合金ダイキャスト等により一体成
形品として作られている。更に、同ロックレバー60
は、第2図に実線で示した第1位置において、デテント
ピン36が上記透孔52のパーキング位置52pから脱
出することを禁止してロックする第1の腕60aと、連
結ロッド62を介してその自由端部を電磁式アクチュエ
ータ64の可動鉄心に連結された第2の腕60bと、同
ロックレバーに対し第2図において時計方向の回転力を
加える捩りばね66と協働して同ロックレバーを上記第
1位置即ち錠止め位置に保持するストッパとなる第3の
腕60cとを具えている。上記電磁式アクチュエータ6
4は、図示は省略されているが上記ケーシング26又は
車体のフロア等適宜の車体部材に取付けられたブラケッ
トによりロックレバー60の下側部分に配置され、その
消勢時には、可動鉄心を常時上方に付勢しているリター
ンスプリング(図示せず)と上記捩りばね66との協作
動により、連結ロッド62及びロックレバー60が夫々
第2図に実線で示した位置(錠止め位置)に保持される
ようになっている。
上記電磁式アクチュエータ64の付勢回路には、図示し
ないブレーキペダルを踏みこむことによって閉路される
常開のブレーキスイッチ68と、自動変速機がパーキン
グ位置に操作されたとき閉成される常開のパーキングス
イッチ70とが含まれ、両スイッチは車載電源72に対
し直列に接続されている。
ないブレーキペダルを踏みこむことによって閉路される
常開のブレーキスイッチ68と、自動変速機がパーキン
グ位置に操作されたとき閉成される常開のパーキングス
イッチ70とが含まれ、両スイッチは車載電源72に対
し直列に接続されている。
また、上記連結ロッド62上に作動板74が固着され、
同作動板付近のケーシング26又は車体のフロア等の車
体部材に固着されたブラケット76上に枢支ピン78を
介して解除レバー80が枢支され、同解除レバー80は
上記作動板74に当接して同作動板即ち連結ロッド62
を下方に押し下げることができる作動端80a及び運転
者等により手動操作される操作端80bとを具えてお
り、更に同解除レバー80は捩りばね82により第2図
において反時計方向に回転するように弾性的に付勢さ
れ、通常時はブラケット76に設けられたストッパ84
によって同図中に実線で示した休止位置に保持され、こ
の位置では上記作動端80aは作動板74から十分に離
隔している。なお、第1図において符号86はインヒビ
タスイッチである。
同作動板付近のケーシング26又は車体のフロア等の車
体部材に固着されたブラケット76上に枢支ピン78を
介して解除レバー80が枢支され、同解除レバー80は
上記作動板74に当接して同作動板即ち連結ロッド62
を下方に押し下げることができる作動端80a及び運転
者等により手動操作される操作端80bとを具えてお
り、更に同解除レバー80は捩りばね82により第2図
において反時計方向に回転するように弾性的に付勢さ
れ、通常時はブラケット76に設けられたストッパ84
によって同図中に実線で示した休止位置に保持され、こ
の位置では上記作動端80aは作動板74から十分に離
隔している。なお、第1図において符号86はインヒビ
タスイッチである。
上記構成において、車両が停止し変速操作レバー10が
パーキング位置にあるとき、プッシュロッド30の下端
出力端に設けられているデテントピン36は、デテント
プレート48の透孔52に形成されたパーキング位置5
2pに嵌合し、また電磁式アクチュエータ64の付勢回
路内に設けられているパーキングスイッチ70は閉成さ
れている。このとき、もし運転者がブレーキペダルを踏
み込んでいないと、ブレーキスイッチ68が閉成されず
開路しているために、電磁式アクチュエータ64が付勢
されずその可動鉄心及び連結ロッド62が第2図に実線
で示されているように夫々錠止位置を占め、ロックレバ
ー60の第1腕60aがデテントピン36の直下方に位
置している。この状態で運転者が、変速操作レバー10
を他の変速位置例えばドライブポジションDにシフトし
発進しようとして、把手14のプッシュボタン16を押
圧しても、デテントピン36が第1腕60aの上面に当
接してパーキング位置52pから脱出することができな
いので、変速操作レバー10は錠止めされ、車両は発進
することができない。なお、運転者がプッシュボタン1
6を強く押し、カムローラ18及びカム34を介してプ
ッシュロッド30に強い押し下げ力を加えることによっ
て、ロックレバー60に対する捩りばね66の付勢力が
克服されて同ロックレバーが第2位置即ち解錠位置に押
し廻されることがないようにするために、プッシュロッ
ド30の中心線に対して枢軸58の中心線が第2図にお
いて左側にオフセットして配置され、プッシュロッド3
0に作用する押し下げ力によってデテントピン36を介
しロックレバー60に時計方向の廻転力が加えられ、所
謂セルフロックの作用が生起されるようになっている。
パーキング位置にあるとき、プッシュロッド30の下端
出力端に設けられているデテントピン36は、デテント
プレート48の透孔52に形成されたパーキング位置5
2pに嵌合し、また電磁式アクチュエータ64の付勢回
路内に設けられているパーキングスイッチ70は閉成さ
れている。このとき、もし運転者がブレーキペダルを踏
み込んでいないと、ブレーキスイッチ68が閉成されず
開路しているために、電磁式アクチュエータ64が付勢
されずその可動鉄心及び連結ロッド62が第2図に実線
で示されているように夫々錠止位置を占め、ロックレバ
ー60の第1腕60aがデテントピン36の直下方に位
置している。この状態で運転者が、変速操作レバー10
を他の変速位置例えばドライブポジションDにシフトし
発進しようとして、把手14のプッシュボタン16を押
圧しても、デテントピン36が第1腕60aの上面に当
接してパーキング位置52pから脱出することができな
いので、変速操作レバー10は錠止めされ、車両は発進
することができない。なお、運転者がプッシュボタン1
6を強く押し、カムローラ18及びカム34を介してプ
ッシュロッド30に強い押し下げ力を加えることによっ
て、ロックレバー60に対する捩りばね66の付勢力が
克服されて同ロックレバーが第2位置即ち解錠位置に押
し廻されることがないようにするために、プッシュロッ
ド30の中心線に対して枢軸58の中心線が第2図にお
いて左側にオフセットして配置され、プッシュロッド3
0に作用する押し下げ力によってデテントピン36を介
しロックレバー60に時計方向の廻転力が加えられ、所
謂セルフロックの作用が生起されるようになっている。
次に、変速操作レバー10が、上述したようにパーキン
グ位置pに選択され、かつ運転者がブレーキペダルを踏
み込んでブレーキ装置を作動させていると、ブレーキス
イッチ68が閉路されかつパーキングスイッチ70は既
に閉路しているので電磁式アクチュエータ64が付勢さ
れ、その可動鉄心が第2図に一点鎖線で示されているよ
うに下方に変位し、連結ロッド62を介してロックレバ
ー60が枢軸58の周りに反時計方向に廻動される。ロ
ックレバー60が第2図に一点鎖線で示した第2位置に
廻動すると、その第1腕60aがデテントピン36の下
方変位を阻げない位置に廻動する。従って、運転者が把
手14のプッシュボタン16を押すことによって、プッ
シュロッド30が下降しデテントピン36がパーキング
位置52pから脱出する。そこで、変速操作レバー10
を廻動操作することによって、所望の変速位置例えばD
レンジを選択することができ、車両は発進することがで
きる。ブレーキ装置を作動させた状態から自動変速機が
発進変速レンジに切換えられるので、急発進の不具合が
効果的に解消され、事故の発生が有効に回避されるので
ある。
グ位置pに選択され、かつ運転者がブレーキペダルを踏
み込んでブレーキ装置を作動させていると、ブレーキス
イッチ68が閉路されかつパーキングスイッチ70は既
に閉路しているので電磁式アクチュエータ64が付勢さ
れ、その可動鉄心が第2図に一点鎖線で示されているよ
うに下方に変位し、連結ロッド62を介してロックレバ
ー60が枢軸58の周りに反時計方向に廻動される。ロ
ックレバー60が第2図に一点鎖線で示した第2位置に
廻動すると、その第1腕60aがデテントピン36の下
方変位を阻げない位置に廻動する。従って、運転者が把
手14のプッシュボタン16を押すことによって、プッ
シュロッド30が下降しデテントピン36がパーキング
位置52pから脱出する。そこで、変速操作レバー10
を廻動操作することによって、所望の変速位置例えばD
レンジを選択することができ、車両は発進することがで
きる。ブレーキ装置を作動させた状態から自動変速機が
発進変速レンジに切換えられるので、急発進の不具合が
効果的に解消され、事故の発生が有効に回避されるので
ある。
次に、フューズの溶断や電磁式アクチュエータ64の断
線等の電気的故障によって同アクチュエータが作動不能
になった場合、ロックレバー60が捩りばね66によっ
て第1位置に保持され、たとえ運転者がブレーキペダル
を踏み込んでブレーキ装置を作動させてもロックレバー
60は第2位置即ち解錠位置に廻動せず、運転者は変速
操作レバー10をパーキング位置から移動させることが
できない。この場合、解除レバー80を捩りばね82の
付勢力に抗して枢支ピン78の周りに時計方向に手動に
より廻動させると、同レバーの作動端80aが作動板7
4に当接して連結ロッド62を強制的に押下げ、ロック
レバー60が第1位置即ち錠止め位置から第2位置即ち
解錠位置に廻動されるので、運転者は変速操作レバー1
0を所望の走行レンジに移動させることができ、運転不
能の不具合が解消される。
線等の電気的故障によって同アクチュエータが作動不能
になった場合、ロックレバー60が捩りばね66によっ
て第1位置に保持され、たとえ運転者がブレーキペダル
を踏み込んでブレーキ装置を作動させてもロックレバー
60は第2位置即ち解錠位置に廻動せず、運転者は変速
操作レバー10をパーキング位置から移動させることが
できない。この場合、解除レバー80を捩りばね82の
付勢力に抗して枢支ピン78の周りに時計方向に手動に
より廻動させると、同レバーの作動端80aが作動板7
4に当接して連結ロッド62を強制的に押下げ、ロック
レバー60が第1位置即ち錠止め位置から第2位置即ち
解錠位置に廻動されるので、運転者は変速操作レバー1
0を所望の走行レンジに移動させることができ、運転不
能の不具合が解消される。
また、上記実施例によれば、ロックレバー60をポリア
セタール樹脂等により一体成形することによって、軸受
ブッシュ等を使用することなく直接枢軸58に支持する
ことができるので、装置全体の小型軽量化に貢献し得る
付随的利点がある。
セタール樹脂等により一体成形することによって、軸受
ブッシュ等を使用することなく直接枢軸58に支持する
ことができるので、装置全体の小型軽量化に貢献し得る
付随的利点がある。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係る車両用自動変速機の変速操
作レバー装置は、運転者によって操作され所望の変速パ
ターンを選択する変速操作レバー、上記変速操作レバー
内に軸線方向に摺動自在に装入されたプッシュロッド、
上記変速操作レバーの操作端に設けられ、運転者の操作
によって上記プッシュロッドを軸線方向に変位させるプ
ッシュロッド駆動装置、上記プッシュロッドの出力端に
設けられたデテントピン、同デテントピンと協働して変
速操作レバーを所望の変速位置に停止させるデテントプ
レート、その第1位置において上記デテントピンをデテ
ントプレート上のパーキング位置にロックすると共に、
第2位置において上記デテントピンがパーキング位置か
ら他の変速位置に移動することを許容するロックレバ
ー、上記ロックレバーに連結されて同レバーを上記第1
位置又は第2位置に選択的に変位させる電磁式アクチュ
エータ、上記デテントピンがパーキング位置にありかつ
ブレーキ装置が作動しているときに上記電磁式アクチュ
エータを作動させて上記ロックレバーを第1位置から第
2位置に変位させるアクチュエータ付勢回路、及び通常
時は上記ロックレバーの変位に影響を与えない休止位置
に保持されているが、人為操作されることによって上記
電磁式アクチュエータとは独立に同ロックレバーを上記
第1位置から第2位置に変位させることができる手動ロ
ック解除手段を具備してなるものにおいて、上記手動ロ
ック解除手段が、車体部材に揺動自在に支持されて一端
が運転者により操作可能に突出し他端が上記ロックレバ
ーに作動的に連結された解除レバーから構成されたこと
を特徴とし、万一の電気的故障に際して変速操作不能に
陥ることがなく、信頼性が高い急発進防止用の変速操作
レバーロック装置を提供することができるので、実用上
極めて有益である。
作レバー装置は、運転者によって操作され所望の変速パ
ターンを選択する変速操作レバー、上記変速操作レバー
内に軸線方向に摺動自在に装入されたプッシュロッド、
上記変速操作レバーの操作端に設けられ、運転者の操作
によって上記プッシュロッドを軸線方向に変位させるプ
ッシュロッド駆動装置、上記プッシュロッドの出力端に
設けられたデテントピン、同デテントピンと協働して変
速操作レバーを所望の変速位置に停止させるデテントプ
レート、その第1位置において上記デテントピンをデテ
ントプレート上のパーキング位置にロックすると共に、
第2位置において上記デテントピンがパーキング位置か
ら他の変速位置に移動することを許容するロックレバ
ー、上記ロックレバーに連結されて同レバーを上記第1
位置又は第2位置に選択的に変位させる電磁式アクチュ
エータ、上記デテントピンがパーキング位置にありかつ
ブレーキ装置が作動しているときに上記電磁式アクチュ
エータを作動させて上記ロックレバーを第1位置から第
2位置に変位させるアクチュエータ付勢回路、及び通常
時は上記ロックレバーの変位に影響を与えない休止位置
に保持されているが、人為操作されることによって上記
電磁式アクチュエータとは独立に同ロックレバーを上記
第1位置から第2位置に変位させることができる手動ロ
ック解除手段を具備してなるものにおいて、上記手動ロ
ック解除手段が、車体部材に揺動自在に支持されて一端
が運転者により操作可能に突出し他端が上記ロックレバ
ーに作動的に連結された解除レバーから構成されたこと
を特徴とし、万一の電気的故障に際して変速操作不能に
陥ることがなく、信頼性が高い急発進防止用の変速操作
レバーロック装置を提供することができるので、実用上
極めて有益である。
第1図は本考案の一実施例を示す変速操作レバー装置の
断面図、第2図は第1図の要部のみを抽出して示した側
面図、第3図は第1図及び第2図におけるロックレバー
6の平面図である。 10…変速操作レバー、12…レバー本体、14…操作
用把手、16…プッシュボタン、30…プッシュロッ
ド、36…デテントピン、48…デテントプレート、5
2…透孔、52p…パーキング位置、58…枢軸、60
…ロックレバー、62…連結ロッド、64…電磁式アク
チュエータ、68…ブレーキスイッチ、70…パーキン
グスイッチ、74…作動板、80…解除レバー。
断面図、第2図は第1図の要部のみを抽出して示した側
面図、第3図は第1図及び第2図におけるロックレバー
6の平面図である。 10…変速操作レバー、12…レバー本体、14…操作
用把手、16…プッシュボタン、30…プッシュロッ
ド、36…デテントピン、48…デテントプレート、5
2…透孔、52p…パーキング位置、58…枢軸、60
…ロックレバー、62…連結ロッド、64…電磁式アク
チュエータ、68…ブレーキスイッチ、70…パーキン
グスイッチ、74…作動板、80…解除レバー。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−238538(JP,A) 特開 昭63−269731(JP,A) 実開 昭62−105815(JP,U) 実開 昭62−30046(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】運転者によって操作され所望の変速パター
ンを選択する変速操作レバー、上記変速操作レバー内に
軸線方向に摺動自在に装入されたプッシュロッド、上記
変速操作レバーの操作端に設けられ、運転者の操作によ
って上記プッシュロッドを軸線方向に変位させるプッシ
ュロッド駆動装置、上記プッシュロッドの出力端に設け
られたデテントピン、同デテントピンと協働して変速操
作レバーを所望の変速位置に停止させるデテントプレー
ト、その第1位置において上記デテントピンをデテント
プレート上のパーキング位置にロックすると共に、第2
位置において上記デテントピンがパーキング位置から他
の変速位置に移動することを許容するロックレバー、上
記ロックレバーに連結されて同レバーを上記第1位置又
は第2位置に選択的に変位させる電磁式アクチュエー
タ、上記デテントピンがパーキング位置にありかつブレ
ーキ装置が作動しているときに上記電磁式アクチュエー
タを作動させて上記ロックレバーを第1位置から第2位
置に変位させるアクチュエータ付勢回路、及び通常時は
上記ロックレバーの変位に影響を与えない休止位置に保
持されているが、人為操作されることによって上記電磁
式アクチュエータとは独立に同ロックレバーを上記第1
位置から第2位置に変位させることができる手動ロック
解除手段を具備してなるものにおいて、上記手動ロック
解除手段が、車体部材に揺動自在に支持されて一端が運
転者により操作可能に突出し他端が上記ロックレバーに
作動的に連結された解除レバーから構成されたことを特
徴とする車両用自動変速機の変速操作レバー装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989070662U JPH064131Y2 (ja) | 1989-06-16 | 1989-06-16 | 車両用自動変速機の変速操作レバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989070662U JPH064131Y2 (ja) | 1989-06-16 | 1989-06-16 | 車両用自動変速機の変速操作レバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0312053U JPH0312053U (ja) | 1991-02-07 |
JPH064131Y2 true JPH064131Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31607008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989070662U Expired - Lifetime JPH064131Y2 (ja) | 1989-06-16 | 1989-06-16 | 車両用自動変速機の変速操作レバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064131Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61238538A (ja) * | 1985-04-15 | 1986-10-23 | Nec Home Electronics Ltd | 車両走行制御装置 |
JPH05596Y2 (ja) * | 1985-08-09 | 1993-01-08 | ||
JPS62105815U (ja) * | 1985-12-24 | 1987-07-06 | ||
JPH0628991B2 (ja) * | 1987-04-27 | 1994-04-20 | 日野自動車工業株式会社 | 油圧制御式クラツチ、トランスミツシヨンの非常用コントロ−ル装置 |
-
1989
- 1989-06-16 JP JP1989070662U patent/JPH064131Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0312053U (ja) | 1991-02-07 |
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