JPH06410A - ガス処理装置 - Google Patents

ガス処理装置

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Publication number
JPH06410A
JPH06410A JP3128193A JP3128193A JPH06410A JP H06410 A JPH06410 A JP H06410A JP 3128193 A JP3128193 A JP 3128193A JP 3128193 A JP3128193 A JP 3128193A JP H06410 A JPH06410 A JP H06410A
Authority
JP
Japan
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activated carbon
gas
carbon honeycomb
porous dielectric
honeycomb
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Pending
Application number
JP3128193A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Aibe
紀夫 相部
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06410A publication Critical patent/JPH06410A/ja
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理ガス中に含まれる微粒子、タール、ニ
コチン、臭気成分などを、効率よく、しかも長期に亘り
除去する。 【構成】 ガス導入口1とガス排出口2とが形成された
ケーシング3のガス流路5内に、上流側から下流側に向
って、多孔質誘電体7、帯電フィルタ8、活性炭ハニカ
ム9およびファン11が設けられている。多孔質誘電体
7は、ポリウレタンフォームなどの多孔質誘電材の少な
くとも一方の面に、電圧が印加可能な金属薄膜を配する
ことにより形成できる。活性炭ハニカムには、酸、ヨウ
素及び/又無機ヨウ化物を担持してもよい。 【効果】 ガス流路5を通過する過程で、被処理ガス中
の微粒子などは多孔質誘電体7及び帯電フィルタ8によ
り略完全に捕捉される。そのため、活性炭ハニカム9に
タールなどが付着することなく、長期に亘り脱臭効果を
持続できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス中の微粒子、ヒュ
ーム、花粉、タール、ニコチン、細菌、臭気成分などを
除去する新規ガス処理装置に関する。さらに詳しくは、
コンテナ、自動車、病院、老人ホーム、喫煙室、会議
室、事務所、家庭、ホテル、飲食店、カラオケボック
ス、動物飼育室、ペットショップ、汚物を取扱う部屋な
どから発生する微粒子、ヒューム、花粉、タール、ニコ
チン、細菌、臭気成分などを効率よく除去するガス処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電圧が印加されるプレート電極を
有するプレート型の電気集塵機と、不織布からなる帯電
フィルタとを組合せて被処理ガスを処理するガス処理方
法が知られている。この方法は、ガス中の微粒子をコロ
ナ放電により帯電させる帯電装置と組合せて使用される
場合もある。しかし、この方法では、プレート電極の表
面に粒子が付着し、電極の放電効率、ひいては集塵効率
が短時間で低下する。また、電極に付着した付着物を頻
繁に洗浄し除去する必要があり、その洗浄自体も困難で
ある。さらに、プレート電極間の被処理ガスの滞留時間
に、集塵効率が大きく依存するため、ガスの流量が大き
い場合には、集塵効率が低下する。しかも、電気集塵機
および帯電フィルタが臭気成分に対する除去能を有して
いないため、臭気成分は除去されず、消臭効果は期待で
きない。
【0003】特開昭59−19564号公報には、強電
界を印加した多孔質誘電体中を通過させることにより、
被処理ガス中の微粒子を捕捉する静電除塵方法が開示さ
れている。しかし、この方法も、臭気成分の除去効果が
期待できない。
【0004】また、不織布からなる帯電フィルタと粒状
活性炭充填層とを組合わせて被処理ガスを処理する方法
も知られている。しかし、帯電フィルタでは集塵効率が
十分に発揮できず、特にヒューム、タール、ニコチンな
どは不織布フィルタを通過してしまい、粒状活性炭の比
表面積が、ヒュームやタールなどの付着により、著しく
低減する。そのため、吸着すべき臭気成分に対する粒状
活性炭の除去能が短時間内に低下する。また、通常、悪
臭ガスには、例えば、硫化水素、メルカプタン類、スル
フィッド類などの硫黄含有化合物、アンモニア、アミン
類などの窒素化合物、アルデヒド類、カルボン酸類、炭
化水素類などの多種類の臭気成分が含まれている。これ
らの臭気成分は、通常、大気中に極低濃度で存在し、前
記活性炭単独では、全ての臭気成分を選択的に吸着除去
できず、除去速度および除去容量も非常に小さい。その
ため、臭気成分を吸着除去するためには多量の活性炭を
必要とする。さらに劣化した活性炭の交換も煩雑であ
る。
【0005】さらに、粒状活性炭の充填層を用いると、
圧力損失が大きくなるだけでなく、ガスの流れれが不均
一となる。また、ヒューム、タール、ニコチンや水分を
含むガスを処理すると、これらの成分が粒状活性炭の充
填層に局部的に付着し、ガスが処理されずに通過するチ
ャネリング現象が生じる。そのため、処理効果が低下す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、被処理ガス中に微粒子、ヒューム、花粉、タール、
ニコチン、細菌などに加えて、臭気成分が含まれていて
も、これらの物質を効率よく、しかも長期に亘り除去で
きるガス処理装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、多種類の臭気成分を
含む被処理ガスであっても臭気成分を長期に亘り効率よ
く除去できるガス処理装置を提供することにある。
【0008】
【発明の構成】本発明者は、前記目的を達成するため、
鋭意検討した結果、電圧が印加された多孔質誘電体と活
性炭ハニカムとを組合せて被処理ガスを処理すると、除
塵効率および脱臭効率が高いことを見いだし、本発明を
完成した。
【0009】すなわち、本発明は、ガス流路内に、電圧
が印加可能な多孔質誘電体と活性炭ハニカムとが設けら
れている新規ガス処理装置を提供する。
【0010】この装置において、活性炭ハニカムよりも
上流側のガス流路内に、多孔質誘電体が設けられている
のが好ましい。また、活性炭ハニカムよりも上流側のガ
ス流路内には、帯電フィルタが多孔質誘電体の下流側に
設けられていてもよい。さらには、活性炭ハニカムより
も下流側のガス流路内に、送風手段が設けられていても
よい。
【0011】なお、本明細書において、特に断わりがな
い限り、薬品無担持活性炭ハニカム、薬品担持活性炭ハ
ニカムなどを総称して、「活性炭ハニカム」という。
【0012】以下、必要に応じて添付図面を参照しつつ
本発明を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明のガス処理装置の一例を示す
概略断面図であり、図2は多孔質誘電体を示す部分断面
図である。
【0014】ガス処理装置1は、被処理ガスのガス導入
口3とガス排出口4とが両端部に形成されたケーシング
2と、このケーシング2のガス導入口3からガス排出口
4に至るガス流路5内に設けられた複数のガス処理エレ
メント6と、駆動手段としてのモータ10に接続された
ファン11とで構成されている。
【0015】前記ガス処理エレメント6は、ガス流路5
内に、ガス導入口3からガス排出口4の方向に順次配設
された、電圧が印加可能な多孔質誘電体7、帯電フィル
タ8および活性炭ハニカム9で構成されている。なお、
多孔質誘電体7と帯電フィルタ8はそれぞれ枠体に取付
けられ、活性炭ハニカム9は格子状枠体に取付けられて
いる。
【0016】前記多孔質誘電体7は、図2に示されるよ
うに、ポリウレタンフォームなどのシート状多孔質誘電
材7a,7bと、これらの多孔質誘電材7a,7bの面
に配されたアルミニウム箔などの電極を構成する金属薄
膜7c,7dとで構成されている。また、多孔質誘電体
7は、ひだ折り状に折曲され、その一方の端面をガス流
路5の上流側に位置させて前記ガス流路5内に配されて
いる。このような多孔質誘電体7において、多孔質誘電
材を介して隣接する金属薄膜に電圧を印加すると、金属
薄膜7b,7b間に電界が形成される。また、被処理ガ
スは、金属薄膜7c,7dの面方向、すなわち電界と略
直交する方向に流れる。
【0017】このようなガス処理装置を脱臭処理空間内
に配置して、ファン10を作動させると、ガス導入口3
からガス排出口4へ被処理ガスが流通する。被処理ガス
は流通過程で、予め、ガス流路5の上流側に位置する多
孔質誘電体7および帯電フィルタ8により処理され、微
粒子、フューム、花粉、タール、ニコチン、細菌などが
略完全に除去される。すなわち、隣接する前記金属薄膜
7c,7dに電圧を印加すると、被処理ガス中の微粒子
などは、多孔質誘電体7の一方の端面から他方の端面に
流れる過程で、多孔質誘電材7a,7bにより物理的に
捕捉されるだけでなく電気的にも捕捉され、効率よく集
塵される。
【0018】また、多孔質誘電材7a,7bにより、金
属薄膜7c,7dに粒子が付着するのを抑制できるの
で、長期に亘り高い集塵効率を維持できる。さらに、前
記多孔質誘電体7と帯電フィルタ8とを組合せると、万
一、微粒子などが多孔質誘電体7を通過したとしても、
このような微粒子などは帯電フィルタ8により捕集され
る。
【0019】そのため、ガス流路5の下流側に位置する
活性炭ハニカム9に、微粒子やタールなどが付着するこ
とがなく、活性炭ハニカム9の脱臭性能を長期に亘り維
持できる。また、臭気成分を含む被処理ガスは、前記活
性炭ハニカムにより効率よく処理され、脱臭される。
【0020】さらに、圧力損失が比較的大きな多孔質誘
電体7が配設されていても、ファン11がガス流路5の
下流側、この例では活性炭ハニカム9とガス排出口4と
の間に設けられているので、被処理ガスを円滑に処理で
きる。すなわち、ファン11をガス流路5の上流側に設
ける場合には、大きな風圧で被処理ガスを多孔質誘電体
7に供給する必要があり、多孔質誘電体7による圧力損
失が大きくなる。これに対して、ファン11をガス流路
5の下流側に設けると、多孔質誘電体7の下流側が負圧
となるので、被処理ガスは多孔質誘電体7内を円滑に通
過する。また、ファン11をガス流路5の下流側に設け
ると、臭気成分によるモータ10及びファン11の腐蝕
を防止でき、長期に亘り高い脱臭効果を維持できる。
【0021】また、図1に示されるように、多孔質誘電
体7よりも下流側にファン11が設けられていると、塵
芥、ニコチン、タールなどがファン11に付着せず、フ
ァン11の洗浄も不要となる。
【0022】なお、前記多孔質誘電体7は、電圧の印加
により、多孔質誘電材7aの一方の側が正電位、他方の
側が負電位となり、電界の形成により微粒子などを捕捉
可能な多孔質体であればよく、例えば、図2に示される
多孔質誘電体を、渦巻状に巻回してもよく、シート状の
多孔質誘電材と電極とを順次重ねてもよい。また、多孔
質誘電体は、ガス処理装置におけるガスの流れ方向が、
電場に対して直交する方向に配設されていればよい。
【0023】多孔質誘電材としては、硬質又は軟質の多
孔質で分極可能な材料が用いられる。例えば、上記の発
泡ポリウレタンや、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のオレフィン系ポリマー、ポリエステル、スチレン系ポ
リマーなどの発泡体で構成することもできる。好ましい
多孔質誘電材は、軟質発泡ポリウレタンである。多孔質
誘電材の密度、孔径および厚みなどは、ガス処理装置の
大きさ、被処理ガスの流量などに応じて選択できる。多
孔質誘電材の密度は、例えば、5〜750kg/m3
好ましくは5〜500kg/m3 、さらに好ましくは1
0〜100kg/m3 程度である。平均孔径は、例え
ば、10〜500μm、好ましくは50〜300μm程
度である。また、多孔質誘電材の厚みは、例えば、5〜
100mm、好ましくは10〜50mm程度である。さ
らに、多孔質誘電材の通気方向の幅は、例えば、5〜2
00mm、好ましくは10〜100mm、さらに好まし
くは20〜75mm程度である。
【0024】また、電極を構成する金属薄膜は、多孔質
誘電材の少なくとも一方の側に位置する限り、接着剤な
どにより多孔質誘電材と一体化していてもよい。金属薄
膜などの電極は電気絶縁性フィルムなどにより被覆して
多孔質誘電材の一方の面に配してもよい。また、図2に
示す例において、互いに対向して接触する可能性のある
電極7c,7c間や電極7d,7d間には、電気絶縁性
フィルムなどを介在させてもよい。また、多孔質誘電材
の両側に電極を配することもできる。この場合、多孔質
誘電体の間に多孔質誘電材を介在させることにより、多
孔質誘電材を介して電極が順次配された多孔質誘電体が
得られる。さらに、電極は蒸着などの方法で形成しても
よい。さらにまた、電極は薄膜状に限らず、プレート状
や線状などであってもよい。
【0025】電極の幅は、前記多孔質誘電材の通気方向
の幅に応じて、均一な電界が形成される範囲で適当に選
択でき、例えば、電極が薄膜状である場合、多孔質誘電
材の幅の5〜100%、好ましくは25〜75%程度で
ある。
【0026】電極に印加する電圧は、多孔質誘電材の種
類や厚みなどに応じて選択できる。多孔質誘電材の厚み
が40mm程度である場合、電極に印加する電圧は、例
えば、1〜25KV、好ましくは3〜10KV程度であ
る。
【0027】前記帯電フィルタとしては、粒子の捕集効
率を高めるため、分極率の高い繊維からなる不織布、例
えば、永久電荷を施し、永久的分極を保持するポリプロ
ピレンなどのエレクトレット繊維からなる不織布[住友
スリーエム(株)製、フィルタレットTM]などが使用で
きる。永久帯電フィルタを構成するこれらの帯電フィル
タは、長期に亘る除塵効果を維持する。帯電フィルタの
目付量は圧力損失が著しく大きくならない範囲で選択で
き、例えば、50〜500g/m2 、好ましくは100
〜300g/m2 程度である。
【0028】本発明において、ガス処理エレメントとし
て、帯電フィルタは必ずしも必要ではないが、除塵効率
を高めるためには、前記多孔質誘電体と組合せて用いる
のが好ましい。また、帯電フィルタは、通常、活性炭ハ
ニカムの上流側のガス流路に設けられる。多孔質誘電体
と帯電フィルタとを組合せて用いる場合、多孔質誘電体
は、帯電フィルタの上流側又は下流側のいずれに配設し
てもよいが、集塵効率を高めるため、帯電フィルタの上
流側に配設するのが好ましい。
【0029】前記多孔質誘電体と帯電フィルタは、接
着、融着、縫合などの接合手段により一体化していても
よい。
【0030】また、活性炭ハニカムのBET比表面積
は、通常、200m2 /g以上、好ましくは400m2
/g以上、特に好ましくは500m2 /g以上である。
このような比表面積を有する活性炭ハニカムを用いる
と、臭気成分に対する吸着能を高めることができる。
【0031】活性炭ハニカムのセル数は、10〜150
0個/inch2 、好ましくは20〜1000個/inch2
さらに好ましくは25〜750個/inch2 程度である。
このようなセル数を有する活性炭ハニカムを用いると、
吸着能を低下させることなく通気抵抗を小さくできる。
【0032】活性炭ハニカムは1つの層で形成されてい
てもよく、複数の層で形成されていてもよい。活性炭ハ
ニカムの厚みは、脱臭処理効率が低下しない範囲で選択
でき、例えば、1層当り、5mm以上、好ましくは7.
5mm以上(例えば7.5〜100mm程度)、さらに
好ましくは10mm以上(例えば10〜30mm程度)
である。ハニカム構造の活性炭は、通気抵抗が小さく、
円滑に脱臭することができる。
【0033】活性炭ハニカムとしては、活性炭含量が約
30%以上のものが使用できる。活性炭ハニカムは種々
の結合剤を含有していてもよい。
【0034】さらに、活性炭ハニカムは、前記薬品無担
持の活性炭ハニカム又は吸着特性の異なる活性炭ハニカ
ム、例えば、酸担持活性炭ハニカム、ヨウ素及び/無機
ヨウ化物が担持された活性炭ハニカム(以下、特に断わ
りがない限り、単にヨウ素担持活性炭ハニカムとい
う)、臭素担持活性炭ハニカム、白金族元素担持活性炭
ハニカムやこれらを組合せた活性炭ハニカムなどであっ
てもよい。
【0035】酸担持活性炭ハニカムは、前記活性炭ハニ
カムに酸を担持することにより得られる。酸としては、
例えば、リン酸、硫酸、硝酸などの無機酸、シュウ酸、
マロン酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、グ
ルタル酸などの有機酸が挙げられる。好ましい酸には、
例えば、リン酸、シュウ酸、リンゴ酸などが含まれる。
さらに好ましい酸にはリン酸が含まれる。リン酸として
は、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ポリリン酸
(ピロリン酸などの鎖状ポリリン酸、三メタリン酸、四
メタリン酸などの環状ポリリン酸、無限鎖状メタリン酸
など)などが挙げられる。好ましいリン酸にはオルトリ
ン酸が含まれる。リン酸は一種又は二種以上使用でき
る。これらの酸は一種又は二種以上使用できる。酸担持
活性炭ハニカムは、 例えば、窒素含有化合物、特に、ア
ンモニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミンなどのアミン類に対する除去効果が高い。
【0036】活性炭ハニカムへの酸の担持は慣用の方法
により行なうことができる。例えば、酸を水溶液又は分
散液の形態で前記活性炭ハニカムに散布、含浸または浸
漬して担持させてもよく、活性炭ハニカムを製造する際
に、酸単独で又は酸水溶液、分散液を原料と練合して成
形し、担持させてもよい。また、必要に応じて、活性炭
ハニカムに酸を担持させた後、乾燥又は焼成してもよ
い。
【0037】活性炭ハニカムに対する酸の担持量は、例
えば、1〜60重量%、好ましくは2〜50重量%、さ
らに好ましくは5〜40重量%程度である。
【0038】ヨウ素担持活性炭ハニカムも、前記活性炭
ハニカムにヨウ素及び/又は無機ヨウ化物を担持するこ
とにより得られる。
【0039】無機ヨウ化物には、I2 5 、NH4 I、
金属ヨウ化物などが含まれる。前記金属ヨウ化物として
は、例えば、LiI、NaI、NaIO3 、KI、KI
3 、KIO3 、RbI、CsIなどのヨウ化アルカリ金
属;CaI2 、SrI2 、BaI2 、MgI2 などのヨ
ウ化アルカリ土類金属;CuI、CuI2 、AgIなど
の元素周期表Ib族金属のヨウ化物;ZnI2 などの元
素周期表IIb族金属のヨウ化物;AlI3 などの元素
周期表III族金属のヨウ化物;CrI3 などの元素周
期表VI族金属のヨウ化物;MnI2 などの元素周期表
VII族金属のヨウ化物;CoI2 、NiI2 などの元
素周期表VIII族金属のヨウ化物などが挙げられる。
好ましい無機ヨウ化物には、I2 5 、NH4 I、KI
3 、ヨウ化アルカリ金属、CoI2 、NiI2 、Zn
2 などが含まれる。特に好ましい無機ヨウ化物には、
ヨウ化アルカリ金属、なかでもヨウ化カリウムが含まれ
る。ヨウ素、無機ヨウ化物は一種または二種以上使用で
きる。
【0040】活性炭ハニカムへのヨウ素及び/又は無機
ヨウ化物の担持も慣用の方法で行なうことができる。例
えば、ヨウ素及び/又は無機ヨウ化物を、水、アルコー
ル類などの有機溶媒に溶解又は分散し、前記活性炭ハニ
カムに散布、含浸又は浸漬することにより担持してもよ
く、活性炭ハニカムを製造する際に、ヨウ素及び/又は
無機ヨウ化物を溶液や微粉末の形で原料として練合して
成形し、担持させてもよい。また、ヨウ素の場合には、
固体の状態で活性炭ハニカムにまぶし、例えば、100
〜115℃に加熱して担持させてもよく、液体または気
体の状態で、活性炭ハニカムに吸着させたり、KI、N
4 Iなどの水溶液に溶解して、散布、含浸又は浸漬す
ることにより担持させてもよい。さらに、必要に応じ
て、ヨウ素及び/又は無機ヨウ化物を活性炭ハニカムに
担持させた後、乾燥又は焼成してもよい。
【0041】活性炭ハニカムに対するヨウ素及び/又は
無機ヨウ化物の担持量は、臭気成分に対する消臭・吸着
能が損われない範囲で選択でき、ヨウ素換算で、例え
ば、0.1〜40重量%、好ましくは0.2〜20重量
%、さらに好ましくは0.4〜10重量%程度である。
【0042】ヨウ素担持活性炭ハニカムは種々の臭気成
分に対する消臭・吸着能が高い。特に、硫化水素、メチ
ルメルカプタンなどのメルカプタン類、スルフィド類な
どの硫黄含有化合物や、モノメチルアミン、ジメチルア
ミン、トリメチルアミンなどのアミン類、ホルマリン、
アセトアルデヒドなどのアルデヒド類に対しては、著し
く高い消臭・吸着能を示す。特に、ヨウ素担持活性炭ハ
ニカムは硫黄含有化合物の消臭・吸着能に優れる。従っ
て、本発明のガス処理装置およびガス処理方法では、少
なくとも1つのヨウ素担持活性炭ハニカムにより、臭気
成分を含む被処理ガスを処理してもよい。
【0043】被処理ガスがエチレン、アセチレンなどの
低級不飽和炭化水素類、スルフィド類、ジスルフィド類
を含有する場合は、臭素担持活性炭ハニカムや白金族元
素担持活性炭ハニカムが有効である。また、被処理ガス
が窒素酸化物、亜硫酸ガス、一酸化炭素、シアン化水
素、低級アルデヒド類などを含有する場合は、白金族元
素担持活性炭ハニカムが有効である。
【0044】臭素担持活性炭ハニカムは、活性炭ハニカ
ムに液体状の臭素を散布、含浸、浸漬するか、気体状の
臭素を活性炭ハニカムに接触させることによって得られ
る。活性炭ハニカムに対する臭素の担持量は1〜30重
量%、好ましくは2〜20重量%、特に好ましくは5〜
15重量%である。
【0045】白金族元素としては、例えば、白金、イリ
ジウム、オスミウム、パラジウム、ロジウム、ルテニウ
ム、金が挙げられ、これら白金族元素化合物の活性炭ハ
ニカムに対する担持量は、白金族元素として0.1〜2
0重量%、好ましくは0.25〜15重量%、特に好ま
しくは0.5〜10重量%である。
【0046】白金族元素担持活性炭ハニカムは、活性炭
ハニカムに白金族元素化合物の塩酸、ヨウ化水素、臭化
水素、フッ酸、硝酸、硫酸などの水溶液を散布、含浸、
浸漬することによって得られ、また、活性炭ハニカムを
製造する際に、これらの白金族元素化合物の酸水溶液の
形で原料と練合して成形することによっても得られる。
必要に応じて乾燥又は焼成してもよい。その際の温度
は、40〜500℃、好ましくは50〜400℃、特に
好ましくは60〜350℃であり、その際の雰囲気は減
圧下、常圧下、加圧下のいずれでもよく、空気、窒素、
炭酸ガス、燃焼ガスなどの存在下で行なうことができ
る。
【0047】担持薬品として、白金族元素の化合物と、
さらにTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Agのうち少なくとも一種以上とを同時に用いるこ
とによって、ガスの処理効果が一層向上する。この場合
も白金族元素化合物単独を担持した薬品担持活性炭ハニ
カムと同様の方法で製造できる。この場合、白金族元素
化合物に対するこれら金属化合物の添加比率(金属/元
素重量比率)は0.1〜500、好ましくは0.5〜2
50、特に好ましくは1〜100である。また、必要に
応じて乾燥又は焼成してもよい。その場合の温度は、4
0〜500℃、好ましくは50〜400℃、特に好まし
くは60〜350℃であり、その際の雰囲気は減圧下、
常圧下、加圧下のいずれでもよく、空気、窒素、炭酸ガ
ス、燃焼ガスなどの存在下で行なうことができる。タバ
コの煙を処理しようとする場合は、白金族元素化合物単
独又はこれと上記金属化合物の双方を担持した活性炭ハ
ニカムを用いることにより、一酸化炭素、シアン化水素
を除去することができる。
【0048】これらの活性炭ハニカムは、種々の態様で
組合せて使用できる。臭気成分に対する吸着特性の異な
る複数の活性炭ハニカムを使用することにより、多種類
の臭気成分であっても効率よく除去できる。最も簡便に
は、薬品無担持活性炭ハニカムのみで構成してもよい。
【0049】例えば、薬品無担持活性炭ハニカムと酸担
持活性炭ハニカムとを組合せると、薬品無担持活性炭ハ
ニカムにより、硫化水素、メチルメルカプタンなどのメ
ルカプタン類などの硫黄化合物や炭化水素などを主に除
去でき、酸担持活性炭ハニカムにより、アンモニア、ト
リメチルアミンなどの窒素含有化合物を主に除去でき、
脱臭効率を高めることができる。
【0050】また、薬品無担持活性炭ハニカムとヨウ素
担持活性炭ハニカムとを組合せても、脱臭効果をさらに
高めることができる。特に被処理ガスが炭化水素類やカ
ルボン酸類などの臭気成分を含む場合には、薬品無担持
活性炭ハニカムをヨウ素担持活性炭ハニカムよりもガス
流路の上流側に設置するのが効果的である。被処理ガス
の種類、特に硫黄含有化合物を含むガスでは、脱臭処理
に際して、ヨウ素担持活性炭ハニカムと薬品無担持活性
炭ハニカムは、それぞれ、少なくとも1つ使用すればよ
い。
【0051】臭気成分をさらに効率よく除去するために
は、前記ヨウ素担持活性炭ハニカムと酸担持活性炭ハニ
カムとを組合せて被処理ガスを処理するのが好ましい。
この場合、例えば、アンモニア、アミン類、アルデヒド
類、スルフィド類などの臭気成分もさらに効率よく吸着
除去できる。
【0052】前記ヨウ素担持活性炭ハニカムは、通常の
活性炭ハニカムに比べて、臭気成分に対して著しく高い
消臭能を示す。そのため、ヨウ素担持活性炭ハニカムと
酸担持活性炭ハニカムによる被処理ガスの処理順序は特
に制限されず、ヨウ素担持活性炭ハニカムにより被処理
ガスを予め処理してもよく、酸担持活性炭ハニカムによ
り被処理ガスを予め処理してもよい。好ましい方法は、
ヨウ素担持活性炭ハニカムで被処理ガスを処理した後、
酸担持活性炭ハニカムで処理する方法である。この方法
では、ヨウ素担持活性炭ハニカムにより、殆どの臭気成
分が除去され、ヨウ素担持活性炭ハニカムによる被処理
ガス中に微量のアンモニアなどが残存していても、これ
らの臭気成分は、酸担持活性炭ハニカムにより除去され
る。脱臭処理に際して、ヨウ素担持活性炭ハニカムと酸
担持活性炭ハニカムは、それぞれ、少なくとも1つ使用
すればよい。
【0053】さらに、薬品無担持活性炭ハニカム、酸担
持活性炭ハニカムおよびヨウ素担持活性炭ハニカムを適
当な順序で組合せて使用してもよい。この場合、薬品無
担持活性炭ハニカム及び/又はヨウ素担持活性炭ハニカ
ムを、酸担持活性炭ハニカムによりもガス流路の上流側
に配してもよい。
【0054】活性炭ハニカムは、好ましくは、少なくと
も酸担持活性炭ハニカム及び/又はヨウ素担持活性炭ハ
ニカム、さらに好ましくはヨウ素担持活性炭ハニカムを
含んでいる。
【0055】なお、トイレや動物実験室などの臭気成分
の多い空間、特に硫黄含有化合物を含む空間は、酸担持
活性炭ハニカムとヨウ素担持活性炭ハニカムとを組合せ
て処理するのが好ましい。
【0056】さらに、少なくとも多孔質誘電体と活性炭
ハニカムとで構成されるガス処理エレメントは、接合一
体化していてもよい。このような一体化したガス処理エ
レメントは、ガス処理装置にカートリッジ式に装着又は
脱着でき、交換作業性に優れる。なお、帯電フィルタを
必要とする場合、前記多孔質誘電体及び活性炭ハニカム
と共に、帯電フィルタも一体化したガス処理エレメント
を構成してもよい。
【0057】ガス処理装置において、帯電フィルタは枠
体と一体に取付けることなく、枠体と活性炭ハニカムと
の間に交換可能に挾持されていてもよい。さらに、多孔
質誘電体および活性炭ハニカムは、ケーシングの適所、
例えば、前面、下部や側部などから交換可能にケーシン
グ内に装着してもよい。
【0058】被処理ガスの温度は、前記ハニカムによる
吸着能が損われない範囲であればよく、−50〜100
℃、好ましくは−30〜80℃、さらに好ましくは−2
0〜65℃程度である。
【0059】臭気成分を含む被処理ガスを前記ガス処理
エレメントに接触させる場合、被処理ガスの線流速は、
例えば、1〜200cm/秒、好ましくは2〜150c
m/秒、より好ましくは5〜100cm/秒程度であ
る。また、被処理ガスの空間速度は、例えば、20〜5
00,000hr-1、好ましくは50〜250,000
hr-1、より好ましくは100〜150,000hr-1
程度である。
【0060】また、換気回数は、発生源からの臭気成分
濃度などに応じて選択でき、通常、1〜15回/hr、
好ましくは4〜8回/hr程度である。
【0061】なお、被処理ガスが、塵埃などの微粒固形
物を含む場合には、前記多孔質誘電体よりも上流側のガ
ス流路内に除塵フィルターを設置するのが好ましい。除
塵フィルターの種類は特に制限されないが、例えば、不
織布フィルターなどが挙げられ、交換容易なものが特に
好ましい。
【0062】また、ガス流路を構成するケーシングの適
所、例えば、吸引口側は、処理空間の大きさに対応させ
るため、蛇腹状であってもよい。
【0063】本発明のガス処理装置において、外部から
ガス流路内に被処理ガスが送風可能な場合には、前記フ
ァンも必要ではないが、悪臭ガスを円滑に流通させるた
め、ガス流路内に送風手段が設けられているのが好まし
い。この送風手段は、回転可能なファンと、交流電源又
は直流電源により、前記ファンを回転駆動するモータな
どの駆動手段とを備えているのが好ましい。ファンはガ
ス流路内に限らず、ガス排出口などのケーシングの外部
に設けてもよい。通常、比較的小さい装置の場合、ファ
ンは装置のガス流路内に設置される。ガス流路内にファ
ンを設ける場合、ファンの設置位置は特に制限されず、
前記ガス処理エレメントの配置位置に応じて適当に選択
できる。例えば、前記図1に示す装置においては、多孔
質誘電体、帯電フィルタ、活性炭ハニカムの前後または
これらの間のいずれであってもよい。ファンの腐蝕など
を防止するには、前記のように、ハニカムの下流側、す
なわちガス流路の最下流側に配置するのが好ましい。
【0064】ファンを回転駆動する電源としては、交
流、直流いずれも使用できる。
【0065】さらに、送風手段としてのファンは、軸流
ファン、シロッコファンなどであってもよく、その種類
は特に制限されないが、通常、活性炭ハニカムに比べて
前記多孔質誘電体による圧力損失が比較的大きい。その
ため、ガス処理装置においては、送風能力の高いファン
を用いるのが好ましい。このようなファンには、吸気口
と排気口とが形成されたケーシングと、このケーシング
内に回転可能に配設された羽根車と、前記ケーシングの
吸気口と排気口との間に配設され、かつ前記羽根車によ
り吸引された気体を排気口へ案内するためのスタビライ
ザとを備えたクロスフローファンなどが含まれる。この
クロスフローファンは、吸気方向と排気方向とを異にす
るガス処理装置に有用である。
【0066】一方、クロスフローファンにおいて、風量
を大きくすると、排気口の風圧が高くなるものの騒音が
大きくなり、風量を小さくすると、風圧が低下し騒音が
小さくなる。排気口の風圧を高め、かつ騒音を小さくす
るためには、前記スタビライザの排気口側の壁面が、排
気方向側に傾斜した傾斜面を有するクロスフローファン
を用いるのが好ましい。
【0067】図3はクロスフローファンの一例を示す概
略断面図である。
【0068】なお、以下の説明において、「排気方向」
とは、排気路を構成するダクトにより案内され、かつ最
終的に排出されるガスの排出方向ではなく、羽根車から
ケーシングの排気口へ向う接線方向を意味する。
【0069】「排気方向」および「傾斜面の角度」につ
いて、図3に基づいてより詳細に説明する。「排気方
向」とは図中、羽根車からの接線のうち排気口へ向う接
線L1の方向を意味する。また、スタビライザの頂点と
前記排気方向とが直交する線を基準線L2 とし、スタビ
ライザの傾斜面に沿った線を傾斜線L3 とすると、「傾
斜面の角度」θとは、前記基準線L2 に対する傾斜線L
3 の角度を意味する。なお、スタビライザの傾斜面が湾
曲している場合には、スタビライザの頂点における接線
が傾斜面に沿った線となる。
【0070】このクロスフローファンは、吸気口21と
排気口22とが形成されたケーシング23と、このケー
シング23内に回転可能に配設された羽根車24とを備
えている。この例では、前記吸気口21はケーシング2
3の側部に形成され、排気口22はケーシング23の上
部に形成されている。前記羽根車24は、モータ(図示
せず)などの回転駆動手段により回転される。
【0071】前記羽根車24は、モータの回転軸の両端
部に取付けられた円盤(図示せず)の外周部に順次取付
けられ、かつ前記回転軸の軸方向に延びる複数の羽根2
5を有する。前記羽根25は、図示するように、ケーシ
ング23の内方から外方へ至るにつれて、羽根車24の
回転方向に湾曲している。そのため、羽根車24の回転
に伴なって、吸気口21からケーシング23内に気体が
吸引される。なお、前記モータの回転軸は軸受(図示せ
ず)により回転可能に支持されている。
【0072】前記ケーシング23の吸気口21と排気口
22との間にはスタビライザ26が前記ケーシング23
と一体に配設されている。すなわち、この例では、ケー
シング23の上部空間と前記羽根車24との間に、スタ
ビライザ26が配設されている。このスタビライザ26
は、前記羽根車24により吸引された気体を、吸気口2
1への流入を抑制しつつ、排気口22へ案内する。
【0073】そして、前記スタビライザ26は、断面L
字状に折曲されていると共に、排気口22側の壁面は排
気方向側に傾斜した傾斜面27を有している。この例で
は、断面L字状に形成されたスタビライザ26はケーシ
ング23から延びる垂直面28と、排気方向、すなわち
図中、基準線L2 に対して角度θ=25゜程度に傾斜し
た前記傾斜面27とを有している。そのため、ケーシン
グ23内の空間は、スタビライザ26により、吸引空間
Aと排気空間Eとに区画される。また、スタビライザ2
6の頂点は、羽根車24の中心軸よりも吸気口21側に
位置し、スタビライザ26の頂点と羽根車24との間に
は、クリアランスCが形成されている。なお、スタビラ
イザ26の頂点は、鋭角であってもよく、R加工されて
いてもよい。
【0074】このようなクロスフローファンでは、羽根
車24によりケーシング23内に吸引され、かつスタビ
ライザ26に至った気体の一部は、前記傾斜面27に沿
って案内され、前記クリアランスCを円滑に通過して吸
気口21に流入する。そのため、風量、換言すると羽根
車24の回転速度を大きくし、前記クリアランスCを小
さくしても、騒音の発生を著しく抑制できる。一方、前
記クリアランスCが小さいため、大部分の気体は、スタ
ビライザ26により排気口22に案内され排気される。
そのため、排気口22での風圧、送風能力を高めること
ができる。
【0075】なお、スタビライザは、少なくとも排気方
向側に傾斜した傾斜面を有していればよく、前記実施例
のような垂直面28は必ずしも必要ではない。また、ケ
ーシング内に位置するスタビライザの頂点は、羽根車の
中心軸上や排気口側に位置していてもよい。
【0076】図4はクロスフローファンの他の例を示す
概略断面図である。
【0077】このクロスフローファンは、前記図3に示
すファンと同様に、吸気口31と排気口32とが形成さ
れたケーシング33と、羽根35を有する羽根車34と
を備えている。
【0078】前記図3に示すファンとこの例のクロスフ
ローファンとは、主に、スタビライザ36の形状、スタ
ビライザ36の頂点の位置の点で相違する。すなわち、
スタビライザ36は、吸気口31側に傾斜した傾斜面3
8を有する傾斜部と、この傾斜部に連設され、羽根車3
4の外周に略対応して形成された鈍角部と、この鈍角部
に連設され、排気方向側に傾斜した傾斜面37を有する
傾斜部とで構成されている。排気口32側に傾斜した傾
斜面37の角度θは、図中、基準線L2 に対して約80
゜に形成されている。
【0079】また、スタビライザ36の頂点は、羽根車
34の中心軸よりも排気口32側に位置する。さらに、
スタビライザ36の頂点部はアール加工されている。さ
らにまた、排気路を構成するダクトの内径は排気方向に
向って狭まっている。
【0080】このような送風装置においても、前記のフ
ァンと同様に、スタビライザ36に傾斜面37が形成さ
れているので、騒音の発生を抑制しつつ排気口32の風
圧を高めることができる。特に、排気口32側に位置す
るスタビライザ36の頂点部がアール加工されているの
で、頂点部が鋭角である場合に比べて、風切音の発生が
著しく抑制され、騒音の発生が少ない。さらに、排気口
32の流路が排気方向に行くにつれて狭まっているの
で、排気風圧を高めることができる。
【0081】なお、図4に示す例において、スタビライ
ザ36の鈍角部は必ずしも必要ではなく、吸気口側に傾
斜した傾斜部と排気口側に傾斜した傾斜部とが、頂点の
アール部を介して連設されていてもよく、排気口の流路
は狭める必要もない。
【0082】前記クロスフローファンにおいて、排気方
向側に傾斜した傾斜面の角度θは、騒音の発生および風
圧の低下を抑制できる範囲で選択でき、例えば、基準線
L2に対して10〜80゜程度であるのが好ましい。傾
斜面の角度が10゜未満であると、風圧が低下し易くな
ると共に、傾斜部の長さが大きくなり、装置が大型化す
る場合がある。また、80゜を越えると、騒音が発生し
易い。
【0083】前記傾斜面の角度θは、羽根車の中心軸に
対するスタビライザの頂点の位置に応じて選択すること
もできる。スタビライザの頂点が羽根車の中心軸よりも
上流側、すなわち排気口側に位置する場合、基準線L2
に対する傾斜面の角度θは、例えば30〜80゜程度で
ある。なお、前記のように、スタビライザの頂点が排気
口側に位置する場合、頂点部をアール加工するのが好ま
しい。
【0084】スタビライザの頂点が羽根車の中心軸より
も下流側、すなわち吸気口側に位置する場合、傾斜面の
角度は、例えば、10〜60゜、好ましくは10〜45
゜程度である。スタビライザの頂点は、好ましくは、羽
根車の中心軸よりも吸気口側に位置する。
【0085】前記スタビライザの頂点と羽根車との間の
クリアランスCは、羽根車の吸気能力(例えば、羽根の
数や羽根車の径)などに応じて選択できる。例えば、羽
根車の径が90mmφである場合、前記クリアランスC
は、例えば、0.5〜15mm、好ましくは1〜15m
m程度の範囲で選択できる。
【0086】クリアランスCは、前記スタビライザの頂
点の位置に応じて選択することもできる。例えば、排気
口の内径を一定とし、ファンを小形化すると、スタビラ
イザの頂点が排気口側に位置する場合、吸気口側に位置
する場合よりも、スタビライザの傾斜面の角度が大きく
なり易い。そのため、傾斜面に対する吸引された気体の
流動抵抗の増大に伴なって、気体の円滑な排気が損わ
れ、騒音が大きくなる場合がある。このような場合であ
っても、例えば、羽根車の径が90mmφである場合、
前記クリアランスCを1〜15mm、好ましくは2.5
〜10mm程度にすると、騒音の発生を抑制できる。一
方、スタビライザの頂点が吸気口側に位置する場合、ク
リアランスCを、例えば、1〜10mm、好ましくは1
〜5mm程度に小さくしても騒音の発生が少ない。
【0087】羽根車の羽根は、前記のように湾曲してい
る必要はなく、ケーシングの内方から外方へ至るにつれ
て、羽根車の回転方向に直線状に傾斜していてもよい。
【0088】排気口を構成するダクトの長さも適当に選
択できるが、ダクトの長さを大きくすることにより渦流
の発生が抑制できるため、騒音の発生が抑制される場合
がある。
【0089】このようなクロスフローファンは、風量及
び風圧が大きく騒音が少ないので、高い送風能力が要求
されるガス処理装置、例えば、大きな圧力損失が生じ易
い脱臭装置などに好適に使用される。
【0090】本発明のガス処理装置においては、送風手
段として従来のクロスフローファンも使用できる。図5
は従来のクロスフローファンを示す概略断面図である。
【0091】このクロスフローファンは、吸引口41と
排気口42とを有するケーシング43と、羽根車44と
を備えている。また、気体を排気口42に案内するた
め、前記ケーシング43の上部空間の吸気口41と排気
口42との間には、断面U字状のスタビライザ46が前
記ケーシング43と一体に形成されている。このスタビ
ライザ46は排気口42側にシフトして形成され、スタ
ビライザ46と羽根車44との間隔は、図示するよう
に、吸気口61側で小さくなっている。これにより、吸
気口41から吸引された気体が再度吸気口41へ流入す
るのを抑制している。 本発明のガス処理装置は、被処
理ガスの吸引方向と排出方向とが異なるケーシングの部
位に、ガス導入口とガス排出口とが形成されているのが
好ましい。このようなガス処理装置では、被処理ガスの
流入方向と排出方向とが異なるため、室内の壁部やコー
ナー部などにガス処理装置を配置しても、被処理ガスの
吸引・排気を円滑に行なうことができる。そのため、脱
臭効率が損われることがなく、脱臭処理空間を有効に利
用できる。
【0092】図6は本発明のガス処理装置を示す部分切
欠斜視図である。この例では壁掛型脱臭装置が示されて
いる。
【0093】このガス処理装置は、スリット状のガス導
入口51とガス排出口52とが前面の上下部に形成され
たケーシング53を備えている。下部のガス排出口52
はルーバにより開閉可能である。ケーシング53内の上
部空間は脱臭処理空間54を構成し、下部空間は、羽根
車55を備えたファン(クロスフローファン)56の装
着空間57を構成する。すなわち、前記ケーシング53
内の脱臭処理空間54と装着空間57との間には、前記
空間54,57を後部で互いに連通するプレート58が
配されている。このため、前記ファン56の作動により
前記ガス導入口51から吸引された気体は、脱臭処理空
間54を経てガス排出口52から排出される。
【0094】前記脱臭処理空間54のガス流路には、上
流側から下流側に向って、着脱自在な除塵フィルタ5
9、多孔質誘電体60、帯電フィルタ61および活性炭
ハニカム62が、順次配設されている。この例では、多
孔質誘電体60はひだ折り状に折曲されて配設されてい
る。
【0095】このような構成を採用することにより、被
処理ガス中の微粒子、ヒューム、花粉、タール、ニコチ
ンおよび臭気成分を略完全に除去できる。より詳細に
は、被処理ガス中の粗大粒子などは前記除塵フィルタ5
9により除去される。また、前記多孔質誘電体60の電
極に電圧を印加すると、微粒子、ヒューム、タール、ニ
コチンなどは、多孔質誘電体60および帯電フィルタ6
1により捕集される。そのため、タールやニコチンなど
の付着による活性炭ハニカム62の吸着能の低下を著し
く抑制でき、従って、前記活性炭ハニカム62により臭
気成分を効率よく処理できると共に、活性炭ハニカム6
2の吸着性能を長期に亘り維持できる。
【0096】また、気体の流入・排出方向がガス処理装
置の前方であるため、室内の上部の壁部などに取付けて
も、気体の吸引・排気を円滑に行なうことができ、脱臭
効率が損われることがない。
【0097】なお、ケーシングには、ファンの作動状
態、ファンの作動時間などを制御するタイマーなどを設
けてもよい。また、ファンの作動、タイマーの設定時間
はリモートコントローラにより制御できる。また、前記
ルーバは、ファンの作動に連動して回動してもよく、前
記コントローラにより、ルーバの角度を調整可能しても
よい。
【0098】図7は本発明のさらに他の実施例を示す概
略断面図である。この例では、室内の床面や台上に載置
される載置型ガス処理装置が示されている。
【0099】ガス処理装置のケーシング73の前面には
ガス導入口71が形成されていると共に、後上部にはガ
ス排出口72が形成されている。前記ガス導入口71に
は、枠体に取付けられた除塵フィルタ74が着脱自在に
装着されている。
【0100】前記除塵フィルタ74の内側には、ガス処
理エレメントが着脱自在に装着されている。すなわち、
枠体に取付けられた多孔質誘電体75、枠体に取付けら
れた帯電フィルタ76、および格子状枠体に取付けられ
たヨウ素担持活性炭ハニカム77および酸担持活性炭ハ
ニカム78が一体化し着脱自在に装着されている。な
お、ケーシング73内には、前記多孔質誘電体75の電
極に電圧を印加するための直流高圧電源装置(図示せ
ず)が配設されている。
【0101】ケーシング73内には、送風装置のケーシ
ング81が配設され、このケーシング81には吸気口7
9及び排気口80が形成されている。前記ケーシング8
1内には、前記ガス導入口71から吸引した気体を前記
ガス排出口72から排出するための羽根車82が配設さ
れている。また、前記ケーシング81には、吸気口79
からの処理済のガスを排気口80へ案内するためのスタ
ビライザ83が形成されている。
【0102】図7に示すガス処理装置とこの装置を用い
たガス処理方法では、羽根車82を備えたクロスフロー
ファンの作動により、前記と同様に、被処理ガス中の塵
芥を除去できると共に、被処理ガスを無臭化できる。特
に、活性炭ハニカムとして、ヨウ素担持活性炭ハニカム
77と酸担持活性炭ハニカム78を組合せて使用してい
るため、脱臭効果が高い。また、気体の流入方向と排出
方向とが異なるため、室内の壁部やコーナー部などにガ
ス処理装置を配置しても、気体の吸引・排気を円滑に行
なうことができる。そのため、脱臭効率が損われること
がなく、脱臭処理空間を有効に活用できる。
【0103】この例では、前記活性炭ハニカム77,7
8は、ブロック状のハニカム成形物を積重ねて構成され
ている。各ブロックは、適当なシール材により固定・接
合され、1つの活性炭ハニカム層となっていてもよく、
また、各ブロックが個々にホルダーに着脱自在に固定さ
れていてもよい。ホルダーは、例えば、各ブロックの両
側部などを弾性的に挾圧して保持するバネなどで構成す
ることもできる。このようなホルダーを用いると、劣化
の大きなブロックのみを取り換えることができる。
【0104】図8は、本発明の他のガス処理装置を示す
部分切欠断面斜視図、図9は図8に示す装置の部分断面
図である。この例では、灰皿用のガス処理装置が示され
ている。
【0105】このガス処理装置は、リング状の下部ケー
ス92と、この下部ケース92に取外し可能に装着さ
れ、環状凹部94を有する上部ケース93とで構成され
たケーシング91、および前記環状凹部94を覆う蓋体
100とを備えている。前記ケーシング91は、灰皿本
体を構成する。
【0106】前記下部ケース92の下部には、モータ
(図示せず)により回転可能なファン95が取付けられ
ている。上部ケース93の中央部には、ガス流路を構成
する円筒部96が上方に延設している。この円筒部96
には、上方から下方へ、螺旋状に巻回された多孔質誘電
体97と、活性炭ハニカム98とが順次配置されてい
る。前記多孔質誘電体97は、前記と同様に、多孔質誘
電材97aと、電極を構成する金属薄膜97bとで構成
されている。また、前記下部ケース92の下部内壁およ
び側壁には、ファン95の下流側と通じるガス排出口9
9a,99bが形成されている。
【0107】前記蓋体100は、湾曲傘状の蓋体本体1
01と、この蓋体本体101の周縁部から水平方向へ延
びる底板部102と、この底板部102の端部から下方
に延設され、かつ前記環状凹部94に配される断面U字
状の受皿部103とを備えている。この受皿部103
は、前記環状凹部94内で上下方向に摺動自在であり、
たばこの灰などを収容する。前記蓋体本体101には、
タバコTを差込むための複数の差込み部104が、前記
受皿部103に向って斜め方向に形成されている。前記
差込み部104の受皿部103側には、たばこTの火を
効率よく揉み消すため、メッシュ部材(図示せず)が取
付けられている。前記蓋体100の底板部102には、
ガス導入口としてのスリット105が形成されている。
【0108】前記環状凹部94と受皿部103との間に
はスプリングで形成された付勢部材106が配設されて
いる。そのため、押圧又は押圧解除により、前記蓋体1
00と共に受皿部103は上下動する。
【0109】前記ケーシング91の下部ケース92内に
は、前記モータを回転させるための複数の乾電池107
が配されている。これらの乾電池107の正極と負極
は、それぞれ、電極板108a,108bに弾性接触し
て接続され、各電極板108a,108bからは、前記
モータに接続されたリード109a,109bが延びて
いる。なお、この例では、前記上部ケース93を下部ケ
ース92から脱着することにより電池107を交換する
ことができる。さらに、下部ケース92内には、前記多
孔質誘電体97に電界を形成するための高電圧電源11
0が配されている。この高圧電源110は、リード11
1a,111bにより、下部ケース92の側壁に形成さ
れたコンセント112に接続されている。
【0110】さらに、前記上部ケース93の壁面には、
カム113が回動自在に取付けられている。このカム1
13の回動に伴なって、前記乾電池107および高圧電
源110のスイッチがON,OFFされる。
【0111】より詳細には、図10に示されるように、
蓋体100を押圧すると、カム113が前記付勢部材1
06の付勢力に抗して回動して、受皿部103を押し下
げる。一方、下部ケース92内には、スイッチボタン1
15の侵入によりスイッチをOFF状態とし、退出によ
りスイッチをONするスイッチボックス114が取付け
られている。前記スイッチボタン115は、スイッチボ
ックス114内のスプリングなどにより進退自在であ
る。なお、スイッチボックス内のスイッチは、接点スイ
ッチなどで構成できる。
【0112】前記スイッチボックス114には、プレー
ト116の端部がヒンジにより回動可能に連結されてい
る。このプレート116はスイッチボタン115と接触
する。なお、前記プレート116は、案内孔117を通
じて、下部ケース92のスイッチボックス114から、
上部ケース93の環状凹部94内に延び、受皿部103
の下面と接触可能な接触部材116aを備えている。そ
のため、図中、(A)に示されるように、蓋体100の
押圧に伴なって、カム113により受皿部103が押し
下げられると、プレート116も押し下げられ、スイッ
チボタン115が押圧され、スイッチがOFF状態とな
る。一方、図中、(B)に示されるように、蓋体100
を再度押圧し、カム113による受皿部103の押圧が
解除されると、スイッチボタン115によりプレート1
16が持上げられ、スイッチがON状態となる。
【0113】このような装置では、喫煙時に、前記カム
113による受皿部103の押圧を解除すると、乾電池
106によりファン95が作動すると共に、高圧電源1
10により多孔質誘電体97に電界が形成される。その
ため、蓋体100の底板部102のスリット105から
吸引された被処理ガスは、蓋体本体101の中空部を経
て、多孔質誘電体97及び活性炭ハニカム98により順
次処理され、下部ケース92のガス排出口99bから排
出される。その際、多孔質誘電体97には電界が形成さ
れているので、前記のように、タバコのタール、ニコチ
ンや微粒子などが略完全に除去される。そのため、ガス
流路の下流側に位置する活性炭ハニカム98による脱臭
性能を長期に亘り維持できると共に、活性炭ハニカム9
8により、被処理ガスを効率よく処理できる。
【0114】一方、前記カム113により受皿部103
を押圧すると、スイッチがOFF状態となるので、必要
な場合にだけ、脱臭処理することができ、前記多孔質誘
電体97及び活性炭ハニカム98の利用効率が高い。
【0115】なお、灰皿のガス処理装置において、ケー
シングや蓋体の形状、電池の種類などは、適当に選択で
きる。図11は、本発明の他の灰皿用のガス処理装置を
示す部分切欠断面斜視図である。なお、図8〜図10に
示す装置と同一の要素には同一の符号を付して説明す
る。
【0116】この灰皿用ガス処理装置は、ケーシング1
21、下部ケース122、上部ケース123、上部ケー
ス123の筒部、受皿部103、多孔質誘電体97、活
性炭ハニカム98、及びファンを収容するケースが四角
形状であり、蓋体124が屋根状の傾斜面を有する蓋体
本体125を備え、しかも乾電池126として断面四角
形状のアルカリ乾電池が使用されている点を除き、前記
実施例のガス処理装置の構成および作用効果は基本的に
同じである。
【0117】なお、灰皿用のガス処理装置において、ガ
ス流路の上流側には防塵フィルタを設けてもよく、ガス
流路の適所、好ましくは活性炭ハニカムの上流側には帯
電フィルタを設けてもよい。
【0118】また、ケーシングは上部ケースを下部ケー
スに取外し可能に装着して構成する必要はなく、下部ケ
ースと上部ケースとが一体化していてもよい。この場
合、ケーシングの側部には、乾電池の交換を容易にする
ための蓋を着脱自在に設けてもよい。
【0119】前記下部ケースは、前記乾電池及び高圧電
源が収容可能である限り、全体がリング状である必要は
ない。上部ケースの上端面には、たばこを載置するため
の凹部を、放射方向などに形成してもよい。
【0120】また、ファンを回転駆動するモータは前記
乾電池などの直流電源で作動させる必要はなく、交流電
源で作動させてもよい。
【0121】電源のON,OFFは、前記カムを利用し
た機構に限らず、種々の機構が採用できる。
【0122】乾電池をモータの電源とする図8ないし図
11に示す装置において、電池の寿命との関係から風量
を大きくするのが困難である。活性炭ハニカムのセル数
は、電源電圧などに応じて適当に選択できるが、風量の
小さな脱臭装置において、活性炭ハニカムのセル数には
適正な値が存在する。例えば、風量が80〜700L/
hr程度と小さい場合、好ましい活性炭ハニカムのセル
数は、例えば、10〜500セル/inch2 、好ましくは
20〜200セル/inch2 、さらに好ましくは25〜1
25セル/inch2 程度である。このような活性炭ハニカ
ムを風量の小さな装置に用いると、セル数が少なく、被
処理ガスとの接触面積が小さくても、略ワンパスで臭気
成分を完全にしかも円滑に除去できる。
【0123】前記灰皿用のガス処理装置においても、活
性炭ハニカムは、薬品無担持であってもよく、薬品担持
活性炭ハニカムであってもよい。また、臭気成分の種類
に応じて、吸着特性の異なる複数の活性炭ハニカム、例
えば、薬品無担持活性炭ハニカム、酸担持活性炭ハニカ
ム、ヨウ素担持活性炭ハニカム、臭素担持活性炭ハニカ
ム、白金族元素担持活性炭ハニカムなどを適当に組合せ
て使用してもよい。白金族元素担持活性炭ハニカムは、
たばこの喫煙などにより発生する一酸化炭素、シアン化
水素を含有するガスを処理する上で有用である。
【0124】本発明の好ましい態様は、以下の通りであ
る。
【0125】(1)多孔質誘電体が、シート状多孔質誘
電材と、この多孔質誘電材の両面に位置し、電圧が印加
可能な電極とで構成されているガス処理装置。
【0126】(2)多孔質誘電材が軟質発泡ポリウレタ
ンで構成されているガス処理装置。
【0127】(3)活性炭ハニカムが、薬品無担持活性
炭ハニカム、酸担持活性炭ハニカム、ヨウ素及び/又は
無機ヨウ化物担持活性炭ハニカム、白金族元素担持活性
炭ハニカムから選ばれた少なくとも1つのハニカムで構
成されているガス処理装置。
【0128】(4)ファンがクロスフローファンである
ガス処理装置。
【0129】(5)クロスフローファンが、吸気口と排
気口とが形成されたケーシングと、このケーシング内に
回転可能に配設された羽根車と、前記ケーシングの吸気
口と排気口との間に配設され、かつ前記羽根車により吸
引された気体を排気口へ案内するためのスタビライザと
を備えており、前記スタビライザの排気口側の壁面が、
排気方向側に傾斜した傾斜面を有するクロスフローファ
ンを備えているガス処理装置。
【0130】(6)傾斜面が、排気方向側に10〜80
゜の角度で傾斜したクロスフローファンを備えているガ
ス処理装置。
【0131】(7)スタビライザが断面L字状であると
共に、スタビライザの頂点が、羽根車の中心軸よりも吸
気口側に位置し、傾斜面の角度が、10〜60゜である
クロスフローファンを備えているガス処理装置。
【0132】(8)スタビライザの頂点が羽根車の中心
軸よりも排気口側に位置し、傾斜面の角度が30〜80
゜であるクロスフローファンを備えているガス処理装
置。
【0133】(9)スタビライザの頂点部がアール加工
されたクロスフローファンを備えているガス処理装置。
【0134】(10)被処理ガスを、電圧が印加された
多孔質誘電体と活性炭ハニカムとにより処理するガスの
処理方法。
【0135】
【発明の効果】本発明のガス処理装置によれば、多孔質
誘電体および活性炭ハニカムにより、被処理ガスを処理
するので、被処理ガス中に微粒子、ヒューム、花粉、タ
ール、ニコチンなどに加えて、臭気成分が含まれていて
も、これらの物質を効率よく、しかも長期に亘り除去で
きる。
【0136】また、吸着特性の異なる複数の活性炭ハニ
カムを用いる場合には、多種類の臭気成分を含む被処理
ガスであっても臭気成分を長期に亘り効率よく除去でき
る。
【0137】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0138】実施例1 図7に示すようなガス処理装置を、喫煙者23人を含む
35人が休憩する部屋A(容積78m3 )の中央部に置
いて脱臭テストを行なった。前記ガス処理装置は、ガス
導入口とガス排出口とを有するケーシング内に、軟質発
泡ポリウレタンからなる多孔質誘電材の片面にアルミニ
ウム薄膜を配し、かつひだ折り状に積層した多孔質誘電
体(面積1480cm2 、厚み40mm)、面積148
0cm2の永久帯電フィルタ[住友スリーエム(株)
製、G0115]1枚、BET表面積910m2 /gの
活性炭ハニカム(セル数300個/inch2 、サイズ84
mm×44mm×厚さ20mm)45枚、および6〜8
3 /分の送風能力を有するクロスフローファンを、ガ
ス流路の上流側から下流側に順次配設することにより作
製した。
【0139】なお、前記45枚の活性炭ハニカムは、縦
横方向(縦方向5枚×横方向9枚)に格子状に配置し
た。また、軟質発泡ポリウレタンは密度16kg/
3 、平均孔径150μm、通気方向の幅45mmであ
り、電極の幅は6mmである。
【0140】この装置をガス処理量5m3 /分で連続運
転した。なお、多孔質誘電体において隣接するアルミニ
ウム薄膜の電極には、6.7KVの直流電圧を印加し
た。
【0141】その結果、6カ月間に亘り、煙草臭の除去
効果が確認された。また、6ケ月後の活性炭ハニカムの
BET表面積は540m2 /gであり、さほど劣化して
いなかった。
【0142】比較例1 喫煙者15人を含む26人が休憩する部屋Bの中央部
に、実施例1の装置において多孔質誘電体が設けられて
いないガス処理装置を置いて、実施例1と同様にして脱
臭テストを行なった。部屋Bは、実施例の部屋Aの隣り
の部屋であり、部屋Aと同じ仕様である。
【0143】その結果、運転開始から2ケ月経過した頃
から、室内に煙草臭が残留するようになった。装置の運
転を停止し、帯電フィルタを観察したところ、全面にタ
ールやニコチンが付着に付着し黄褐色を呈していた。ま
た、活性炭ハニカムを取出してBET表面積を測定した
ところ、僅かに29m2 /gしかなく、活性炭ハニカム
の著しい劣化が認められた。
【0144】実施例2 床面積42m2 、高さ1.92mの喫煙室C(容積8
0.6m3 )のお互いに向かい合った壁面のうち、天井
から50cmの位置に図6に示すようなガス処理装置を
各1台ずつ掛け、脱臭テストを行った。この喫煙室Cに
月曜日〜金曜日の週日、午前9時から午後7時までの間
に30名の喫煙者が1日平均120本の煙草を吸った。
【0145】前記ガス処理装置は、ガス導入口とガス排
出口とを有するケーシング内のガス流路の上流側から下
流側に、軟質発泡ポリウレタンからなる多孔質誘電材の
片面にアルミニウム薄膜を配し、かつひだ折り状に積層
した多孔質誘電体(面積1670cm2 、厚み40m
m)、面積1670cm2 の永久帯電フィルタ(住友ス
リーエム(株)、G0115)1枚、BET表面積85
0m2 /gの活性炭ハニカム(セル数300個/inc
h2 、サイズ84mm×44mm、厚さ20mm×2
層)90枚、および5.5m3 /分の送風能力を有する
シロッコファンを順次配置することにより作製した。
【0146】なお、前記90枚の活性炭ハニカムは、縦
横方向(縦方向5枚×横方向9枚)に格子状に配置した
45枚のハニカム(第1層)と、第1層のハニカムの下
流側に隣接して同様に配置した45枚のハニカム(第2
層)とで構成されている。また、軟質発泡ポリウレタン
は密度16kg/m3 、平均孔径150μm、通気方向
の幅45mmであり、電極の幅は6mmである。
【0147】この装置をガス処理量5m3 /分で週日、
午前8時から午後8時まで運転した。なお、運転中は、
多孔質誘電体において、隣接するアルミニウム薄膜の電
極には、6.7KVの電流電圧を印加した。
【0148】381日間に亘り試験したところ、煙草の
煙りと臭気が効率よく除去され、喫煙室の使用者(非喫
煙者35名を含む)の評価も良好であった。
【0149】この実験において、定期的に活性炭ハニカ
ムを抜き取り、活性炭ハニカムのBET比表面積と吸着
物の量を測定したところ、表1に示す結果を得た。
【0150】なお、活性炭ハニカムのサンプリングに際
しては、測定日に至ったとき、格子状に配置された第1
及び第2層の45枚の活性炭ハニカムのうち、中央部に
位置する第1及び第2層の活性炭ハニカムを抜取った
後、新たな活性炭ハニカムを抜取り部に配置して実験を
継続した。また、次の測定日に至ったときは、新たに配
置したハニカムと隣接する第1及び第2層の活性炭ハニ
カムを抜取って、抜取り部に新たな活性炭ハニカムを配
置した。このようにして、格子状に配置された活性炭ハ
ニカムのうち、中央部で隣接する活性炭ハニカムを9回
に亘り順次サンプリングし、活性炭ハニカムのBET比
表面積と吸着物の量を測定した。また、吸着物の量は、
熱天秤を用いて、装置から抜取った活性炭ハニカムを、
窒素気流下、15℃/分の速度で昇温し、100〜50
0℃の温度範囲での減量を測定することにより求めた。
【0151】
【表1】 比較例2 実施例2の装置において、多孔質誘電体が設けられてい
ないガス処理装置2台を、実施例2と同様の位置に掛
け、実施例2と同じ喫煙室Cで同様に脱臭テストを行っ
たところ、65日間経過した時点で室内に煙草臭が残る
ようになり、70日間でテストを中止した。
【0152】また、実施例2と同様にガス処理装置から
抜き取った活性炭ハニカムのBET比表面積と吸着物の
量を測定したところ、表2に示す結果を得た。
【0153】
【表2】 表1と表2との対比からも明らかなように、高電圧が印
加された多高質誘電体を配設すると、煙草からの煙り、
ヒューム、ニコチン、タールなどが多高質誘電体により
効率よく除去され、活性炭ハニカムへの負荷が著しく軽
減され、活性炭ハニカムによる消臭性能を長期間持続さ
せることができる。
【0154】実施例3 図9に示すようなガス処理装置を用い、煙草からの煙と
臭気の除去テストを行なった。
【0155】このガス処理装置は、ガス導入口とガス排
出口とを有するケーニング内のガス流路の上流側から下
流側に、軟質発泡ポリウレタンからなる多高質誘電材の
片面にアルミニウム薄膜を配し、かつひだ折り状に積層
した多孔質誘電体(90mmφ、厚み40mm)、90
mmφの永久帯電フィルター(住友スリーエム(株)
製、G0155)1枚、BET比表面積870m2 /g
の活性炭ハニカム(セル数500個/inch2 、サイズ9
0mmφ、厚さ30mm)1枚、および140リットル
/分の送風能力を有するシロッコファンを順次配設する
ことにより作製した。
【0156】なお、軟質発泡ポリウレタンは密度16k
g/m3 、平均孔径150μm、通気方向の幅45mm
であり、電極の幅は6mmである。
【0157】この装置をガス処理量110リットル/分
で運転し、ガス導入口に火のついた煙草を近付けたとこ
ろ、煙草の煙と臭気がよく除去された。なお、運転中
は、多孔質誘電体において、隣接するアルミニウム薄膜
の電極には、6.7KVの電流電圧を印加した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のガス処理装置の一例を示す概略
断面図である。
【図2】図2は多孔質誘電体を示す部分断面図である。
【図3】図3はクロスフローファンの一例を示す概略断
面図である。
【図4】図4はクロスフローファンの他の例を示す概略
断面図である。
【図5】図5はクロスフローファンのさらに他の例を示
す概略断面図である。
【図6】図6は本発明のガス処理装置を示す部分切欠斜
視図である。
【図7】図7は本発明のさらに他の実施例を示す概略断
面図である。
【図8】図8は本発明の他のガス処理装置を示す部分切
欠断面斜視図である。
【図9】図9は図8に示す装置の部分断面図である。
【図10】図10は図8に示す装置の上下動機構を示す
概略図である。
【図11】図11は、本発明の他の灰皿用のガス処理装
置を示す部分切欠断面斜視図である。
【符号の説明】
3,51,71,105…ガス導入口 4,52,72,99b…ガス排出口 5…ガス流路 6…ガス処理エレメント 7,60,75,97…多孔質誘電体 8,61,76…帯電フィルタ 9,62,98…活性炭ハニカム 77…ヨウ素担持活性炭ハニカム 78…酸担持活性炭ハニカム 11,56,80,95…ファン 24,34,44…羽根車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B03C 3/02 B 8925−4D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路内に、電圧が印加可能な多孔質
    誘電体と活性炭ハニカムとが設けられているガス処理装
    置。
  2. 【請求項2】 活性炭ハニカムよりも上流側のガス流路
    内に、多孔質誘電体が設けられている請求項1に記載の
    ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 活性炭ハニカムよりも上流側のガス流路
    内に、多孔質誘電体および帯電フィルタがその順に設け
    られている請求項1記載のガス処理装置。
  4. 【請求項4】 活性炭ハニカムよりも下流側のガス流路
    内に、送風手段が設けられている請求項1乃至3のいず
    れかの項に記載のガス処理装置。
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