JP3466982B2 - 無煙調理器 - Google Patents

無煙調理器

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JP3466982B2 JP2000060204A JP2000060204A JP3466982B2 JP 3466982 B2 JP3466982 B2 JP 3466982B2 JP 2000060204 A JP2000060204 A JP 2000060204A JP 2000060204 A JP2000060204 A JP 2000060204A JP 3466982 B2 JP3466982 B2 JP 3466982B2
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則人 迫
秀文 山岡
清 岡部
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    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C15/00Details
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    • F24C15/2042Devices for removing cooking fumes structurally associated with a cooking range e.g. downdraft

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼肉や鉄板焼等の
調理を行うときに発生する油脂および臭気を含んだ排煙
を浄化する排煙処理装置を内蔵した無煙調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の無煙ロースター等の調理中に発生
した油脂を含む排煙を吸引して無煙化を図った無煙調理
器では、本体内部にグリスフィルタを設け、ファンによ
って吸引した排煙から油脂分や塵埃の混合したタール状
物質といった汚染物質をグリスフィルタによって捕捉す
る。また、グリスフィルタだけでなく集塵機を備えたも
のもあり、グリスフィルタで除去できない排煙中の煙粒
子を除去する。
【0003】そして、汚染物質が除去されて浄化された
排煙は、本体の排気口から屋内に排出される。あるい
は、ダクト方式の調理器では、本体にダクトが接続さ
れ、浄化された排煙はダクトを通じて屋外に排出され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の無煙調理器で
は、排煙中の油脂分や煙の粒子は除去できても臭気成分
までは除去できない。そのため、においの残った空気が
屋内外に排出されることになり、屋内ではにおいがこも
ったり、屋外では近隣に悪臭をまき散らすことになる。
【0005】そこで、調理器の脱臭装置として、熱交換
器で昇温した排煙中に含まれる臭気成分を加熱して酸化
分解するものがある。しかしながら、この脱臭装置は、
調理器本体内に熱交換器や加熱装置を配設しなければな
らず、限られたスペースしかない本体に他のフィルタや
集塵機とともに配置すれば、調理器が大型化してしま
う。そのため、脱油、脱煙、脱臭の各機能を有するコン
パクトな排煙処理装置が望まれている。
【0006】本発明は、上記に鑑み、油脂分や臭気成分
のみならず煙の微粒子もまた除去できる小型の排煙処理
装置を内蔵した無煙調理器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、調理器本体内に、油脂除去用の脱油フィルタ体
と、煙粒子除去用の集塵機と、脱臭用の光触媒フィルタ
体とを設けるとともに、必要に応じてファンを設け、こ
れら構成部材を吸気口と排気口とを連通する排煙通路に
この順に配したものである。これによって、吸気口から
入った排煙は、まず脱油フィルタ体で油脂分や塵埃が除
去され、次に集塵機で煙の粒子が除去され、最後に光触
媒フィルタ体で臭気成分が除去され、清浄な空気となっ
て排気口から調理器外へあるいはダクトを通じて屋外に
排出される。
【0008】このとき、各構成部材の特性を大いに発揮
させるためには、それぞれの構成部材に適した排煙の流
れを形成しなければならない。すなわち、脱油フィルタ
体に対しては、勢いよく排煙を衝突させることによっ
て、質量の重い油脂分や塵埃を確実に捕捉できる。集塵
機に対しては、排煙中から煙の粒子を分離して捕集でき
るように、時間をかけて集塵機を通過させる。光触媒フ
ィルタ体に対しては、排煙を拡散させて、臭気成分と接
触する機会を多くする。
【0009】そこで、各構成部材に応じて排煙の風速を
調整する必要があり、排煙通路の断面積を各構成部材ご
とに異ならせればよい。具体的には、脱油フィルタ体の
ある排煙通路では、断面積を小さくして風速が速くなる
ようにし、集塵機がある排煙通路では、断面積を大きく
して風速を遅くし、光触媒フィルタ体がある排煙通路で
は、断面積をさらに大きくして排煙の分散を図る。これ
によって、各構成部材の特性を十分に満足させることが
でき、効果的に各種の汚染物質を除去でき、効率のよい
排煙処理を実行できる。また、排気口の面積を大きくし
て、この排気口を覆うように光触媒フィルタ体を配置す
れば、排煙は必ず光触媒フィルタ体を通過することにな
り、排煙と光触媒フィルタ体との接触機会を増やすこと
ができ、臭気成分の分解量の増大を図れる。
【0010】なお、排煙の風速を調整する手段として
は、排煙通路の断面積を変化させる以外にも、排煙通路
内にバッフルを設けて、排煙の流れを変化させることに
よって、風速を低下させてもよい。あるいは、脱油フィ
ルタ体の上流側に、風速の加速用にファンを設けてもよ
い。
【0011】ところで、調理器内に各構成部材を設ける
とき、限られたスペースに配置する必要があり、また光
触媒フィルタ体に油脂が付着することを避けるようにし
なければならない。そこで、脱油フィルタ体の下方に光
触媒フィルタ体が位置しないように、脱油フィルタ体か
ら集塵機に至る排煙通路は水平方向に形成する。これに
よって、脱油フィルタ体と光触媒フィルタ体の位置関係
は水平方向においてずれることになり、例え油脂が滴下
しても光触媒フィルタ体に達することを防げ、光触媒フ
ィルタ体の機能低下を防げる。
【0012】また、これに伴って排煙通路を直線的にす
るのではなく、途中で屈曲させることによって、その断
面積を容易に変化させることができる。このとき、脱油
フィルタ体のフィルタとして、閉じた空間を形成するよ
うな形状、例えば筒状、無端ベルト状にするか、あるい
は複数のフィルタを用い、しかも屈曲した部分に配置し
ておく。すると、排煙は、流れの方向を変えられながら
フィルタを複数回通過することになり、油脂分の除去率
を高くできる。
【0013】さらに、この脱油フィルタ体にフィルタを
洗浄する洗浄手段を設けると、排煙処理を行いながらフ
ィルタに捕捉された油脂分をクリーニングすることがで
き、常に目詰まりのない状態でフィルタを使用可能とな
って、排煙処理の効率がよくなるとともに、メンテナン
スの頻度を少なくできる。なお、洗浄手段としては、洗
浄液を入れた洗浄槽をフィルタの下方に設け、フィルタ
の一部を浸漬させる。そして、フィルタを回転させたり
して移動させ、洗浄槽に浸漬されたフィルタから油脂を
分解して、洗浄を行う。あるいは、洗浄液を供給するノ
ズル等を設け、これをフィルタに対して移動させなが
ら、洗浄液を噴射して、フィルタから油脂を洗い落と
す。
【0014】また、光触媒フィルタ体は、セラミックス
多孔体の表面にセラミックス粒子が担持されるとともに
その表面に光触媒が被覆された光触媒フィルタを用い、
光触媒フィルタによる臭気成分の分解を促進するために
紫外線、可視光線を照射する光源を備えている。光触媒
フィルタは、三次元網目構造のセラミックス多孔体の表
面にセラミックス粒子が担持されるとともにその表面に
光触媒が被覆されたものであり、凹凸の表面を有し、排
煙との接触面積の増大が図られている。そして、光触媒
フィルタは光源を挟んで両側に対向して配置される。こ
のような構造にすることによって、少ないスペースで光
触媒フィルタの面積を増やすことができるとともに、四
方に照射される光源の光を有効に活用でき、光触媒作用
を活発にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態の無煙調理器を図1に示す。本実施形態の無煙調
理器は、従来から周知のいわゆる無煙ロースターであ
り、調理器本体1の天板1aの中央開口に、加熱器2、
調理板3からなる調理部が嵌め込まれている。なお、加
熱器2としては、ガス、ヒータ、炭あるいは電磁誘導加
熱器等のいずれでもよく、調理板3としては、ロスト
ル、網、鉄板、非導電性プレート等である。
【0016】そして、加熱調理で発生した排煙の脱油、
脱煙、脱臭を行うための排煙処理装置が内蔵されてい
る。排煙処理装置は、吸い込んだ排煙中の油脂を除去す
る脱油フィルタ体4と、煙粒子を除去する集塵機5と、
脱臭用の光触媒フィルタ体6と、排煙を吸い込んで浄化
後に排気するためのファン7とを備えている。
【0017】調理部は内箱8に着脱自在に装着され、内
箱8は外箱9に内装され、この外箱9が調理器本体1に
固定されている。そして、内箱8の上部周縁には、吸気
板10が設けられ、その周壁に吸気口11が形成され、
吸気口11は内箱8と外箱9との間に内箱8を取り囲む
ように形成される隙間に通じている。また、調理器本体
1の4面の側面のうち少なくとも1面に排気口12が形
成されている。
【0018】脱油フィルタ体4は外箱9の側方に配置さ
れ、集塵機5およびファン7は外箱9の下方に配置さ
れ、光触媒フィルタ体6は排気口12を覆うようにその
前方に配置される。そして、調理器本体1内には、吸気
口11から脱油フィルタ体4、集塵機5、光触媒フィル
タ体6を経て排気口12に至る排煙通路が形成される。
排煙通路は、内箱8と外箱9との間の隙間をその通路の
一部とし、外箱9の側方から下方を通って、調理器本体
1内の下部の空間に広がって、排気口12に達し、図中
矢印で示すように排煙は流れる。
【0019】脱油フィルタ体4は、図2、3に示すよう
に、通気性を有する円筒状のフィルタ20と、このフィ
ルタ20を保持する保持体21と、フィルタ20の少な
くとも一部を洗浄する洗浄手段と、フィルタ20を回転
させる移動手段と、これらを一体的に保持するフィルタ
ケース22とを備えてなる。
【0020】フィルタ20は、図4に示すように、例え
ばステンレススチールウール等の金属線や金属リボンと
いった金属繊維が集綿されて不織布状とされ、これを円
筒状に成形したものである。保持体21は、パンチング
孔等の通気孔23が形成されたステンレス鋼板からなる
円筒状の外皮胴体24と、格子状の内皮胴体25と、軸
方向両端において両胴体24、25をつなぐホイール2
6とからなり、外皮胴体24と内皮胴体25とが所定の
間隙を有して設けられ、両胴体24、25の間にフィル
タ20が介装され、中心に内部空間27が形成される。
なお、フィルタ20として、活性炭繊維を用いてもよ
く、さらには外層に金属繊維のフィルタ、内層に活性炭
繊維の織布とする2層構造としてもよい。この活性炭繊
維のように可撓性に富むフィルタ20を用いる場合、フ
ィルタ20と内皮胴体25との間に金網を設けて、内面
側にはみ出さないようにする。
【0021】両ホイール26に回転軸28が設けられ、
回転軸28がフィルタケース22に回転自在に支持さ
れ、回転軸28の一端がフィルタケース22から突出し
て、フィルタケース22の外側に設けられたモータ29
に連結される。これらによって移動手段が構成され、モ
ータ29の駆動によってフィルタ20が回転される。
【0022】洗浄手段は、洗浄液にフィルタ20を浸漬
させる洗浄槽30と、洗浄液を貯溜した洗浄液タンク3
1と、洗浄液を供給するポンプ32とを備え、ポンプ3
2を介して洗浄液タンク31からの供給管33が洗浄槽
30に接続される。洗浄槽30には、洗浄液が所定の水
位を越えるとオーバーフローして流出するようにオーバ
ーフロー管34が接続され、また底面に排水管35が接
続され、バルブ36によって排水管35が開閉される。
ここで、洗浄槽30内の洗浄液の水位はフロートスイッ
チによって検知されており、洗浄液が減って水位が下が
ると、ポンプ32が駆動され、洗浄液タンク31から洗
浄液が供給される。また、洗浄槽30の底部には、超音
波発生装置が設けられており、フィルタ20の洗浄を助
長している。
【0023】洗浄液は、例えば松材などの植物から抽出
されたオレイン酸やリノール酸などにて調製されたトー
ル油から作製されたアミンソープを主成分とし、高級ア
ルコール系非イオン界面活性剤などが混合されている。
そして、洗浄液は、特に油脂に対して洗浄性が高く、抗
菌性、殺菌性を有し、中性で防腐剤などを含まず、無リ
ン、無着色、不燃性のものが好ましい。これによって、
フィルタ20に捕捉された油脂分や塵埃、ミスト等の汚
染物質が確実に除去され、フィルタ20は再生されて繰
り返し使用される。
【0024】フィルタケース22は、その下部が洗浄槽
30とされ、洗浄槽30の上方がフィルタ20を囲む角
筒状の導風体37とされる。導風体37には、上面およ
び軸方向の側面とは異なる左右の側面に開口が形成され
ており、フィルタ20が外部に露出して、上面の開口が
排煙の流入口38とされ、側面の開口が排出口39とさ
れ、流入口38と排出口39とはフィルタ20を介して
連通される。また、流入口38の上部には、シール部材
40が設けられ、シール部材40の一端がフィルタ20
の外周面に当接することによって、フィルタ20が流入
口38に対して気密に対向する。したがって、流入口3
8から直接排出口39に向かう排煙の流れは阻止され、
流入口38を通過する排煙はすべてフィルタ20を通り
抜ける。なお、図中、41はモータ29やフロートスイ
ッチを覆うカバー、42はリード線である。
【0025】そして、脱油フィルタ体4のフィルタケー
ス22は、外箱9の側方において調理器本体1に着脱自
在に取り付けられ、脱油フィルタ体4は、外箱9の側方
から下方に屈曲する排煙通路中の屈曲路に配されること
になる。
【0026】このように、調理器本体1内でその側面と
外箱9との間の限られたスペースに排煙通路を設けてい
るので、排煙通路の断面積が小さくなる。したがって、
排煙の風速を速くすることができるとともに、流れ方向
の転換による流れの乱れが発生することも相俟って、排
煙中の油脂分を効率よく除去することができる。すなわ
ち、脱油フィルタ体4を通過するときの排煙の風速を速
くすることによって、排煙がフィルタ20に勢いよく衝
突することになり、質量の軽い粒子等は衝突しても跳ね
返されるが、重量の重い油脂分、塵埃等は反発力が小さ
いのでフィルタ20に捕らわれる。また、風速を速くす
ることによって、乱流が発生しやすくなるので、排煙中
の油脂分とフィルタ20との接触回数が増え、フィルタ
20に捕捉される確率が高くなる。以上のことより、排
煙から油脂分等を確実に分離除去することが可能とな
る。
【0027】集塵機5としては電気集塵機が用いられ、
集塵ケース50に放電極51と集塵極52とを交互に流
れ方向に平行に並べて取り付けた構造とされる。放電極
51に高電圧を印加すると、コロナ放電が起こり、放電
極51から負イオンや電子が発生し、これらに煙やミス
ト等の粒子が衝突することによって、粒子が帯電されて
集塵極52に吸着されるので、排煙中の煙等の粒子を分
離除去できる。
【0028】そして、外箱9の下方における排煙通路内
に、着脱自在に取り付けられる。ここで、集塵機5と脱
油フィルタ体4との間での排煙通路は水平方向に広がっ
ており、この間での排煙通路の断面積は、側方に設ける
場合に比べて大とすることができ、集塵機5を配置する
のに適している。すなわち、集塵機5では、粒子を帯電
させて静電的に吸着することによって粒子を捕捉するの
で、風速が速くて粒子の移動速度が吸着速度よりも速い
と、粒子が帯電しても集塵極52に吸着されることなく
通り過ぎてしまう。そのため、排煙が集塵機5をゆっく
りと通過できるように風速を遅くすることにより効率が
高まるので、集塵機5が置かれる排煙通路の断面積が脱
油フィルタ体4が置かれる排煙通路の断面積より大きく
なる位置が適している。
【0029】光触媒フィルタ体6は、図5、6に示すよ
うに、セラミックス多孔体60の表面にセラミックス粒
子61が担持されるとともにその表面に光触媒が被覆さ
れた光触媒フィルタ62と、光触媒フィルタ62に光を
照射する光源63とから構成され、光触媒フィルタ62
が光源63を挟んで対向して配置され、これらが枠体6
4に一体的に保持されてユニット化されている。
【0030】光触媒フィルタ62は、図7、8に示すよ
うに、三次元網目構造を有したセラミックス多孔体60
の表面にセラミックス粒子61を担持させて凹凸な表面
層65を形成し、さらにセラミックス多孔体60および
表面層65の表面を酸化チタンを主成分とする光触媒の
光触媒層66で被覆した構造とされ、平板状に成形され
る。なお、光触媒としては、酸化タングステン、酸化亜
鉛、酸化バナジウム、酸化ジルコニウムを使用してもよ
い。
【0031】すなわち、三次元網目構造の有機多孔体に
セラミックス微粉末および結合材を含有したスラリを含
浸させて、セラミックス粒子61を未乾燥のスラリに付
着させ、乾燥した後に加熱して有機多孔体を焼失させる
ことにより、セラミックス粒子61が担持された三次元
網目構造のセラミックス多孔体60を形成して、表面層
65を形成する。そして、酸化チタン微粉末を主成分と
し有機系あるいは無機系のバインダを含有したスラリに
このセラミックス多孔体60を浸漬して、乾燥後に焼成
して表面層上に酸化チタンの光触媒層66を形成して、
製造される。なお、有機多孔体が位置した部分には、焼
失痕67が形成される。
【0032】枠体64は、ステンレス鋼等の耐食性金属
によって箱状に形成され、その対向する一対の側面が開
口されている。そして、同一面上に並べられた複数の平
板状の光触媒フィルタ62が枠組されたフレーム68に
挟み込まれて固定されることにより、光触媒モジュール
69が形成される。2組の光触媒モジュール69が所定
の間隔をおいて配され、この間に複数の光源63が平行
に配され、枠体64に光触媒モジュール69と光源63
とが固定されて保持される。これによって、光触媒フィ
ルタ62は枠体64の両側の開口から外部に露出され、
排煙が2層の光触媒フィルタ62を通過可能となる。
【0033】上記の光触媒フィルタ体6は、調理器本体
1の側面に形成された排気口12を覆うように配置さ
れ、光触媒フィルタ62が排気口12に面する。光触媒
フィルタ体6が配置される排煙通路は、調理器本体1内
の下部の空間であるので広いスペースを有しており、吸
引された排煙はファン7によって調理器本体1内の四方
に分散するように排出される。すなわち、排煙が本体1
内に拡散するということは、断面積の大きい排煙通路を
通過することになり、その結果風速が弱まって、排煙が
光触媒フィルタ62と接触する時間を増大させることが
でき、脱臭の効率がよくなる。また、光触媒フィルタ体
6は脱油フィルタ体4とは分離された空間に位置するの
で、油脂分がここまで達することは起こり得ず、表面に
油脂分が付着して機能が低下することを防止できる。
【0034】ここで、セラミックス粒子61としては、
平均粒径が1μm以上100μm以下のものが適してお
り、例えば平均粒径22μmの酸化アルミニウムである
アルミナ粒子が用いられる。セラミックス粒子61の平
均粒径が1μmより小さいと、セラミックス多孔体60
の表面の凹凸性が不十分となって光触媒の担持力が低下
し、安定した光触媒の被膜形成が得られなくなる。ま
た、100μmより大きくなると、セラミックス多孔体
60の表面に安定して担持されなくなり、セラミックス
粒子61が脱落して安定した光触媒の被膜形成ができな
くなるとともに、セラミックス多孔体60の内部まで侵
入しにくくなり、不均一に担持されて、均一な光触媒の
被膜が得られなくなるおそれがある。
【0035】セラミックス多孔体60は、構成する骨格
筋70の直径が100μm以上1000μm以下のもの
とされる。100μmより小さくなると、十分な機械的
強度が得られなくなり、製造性が低下する。また、10
00μmより大きくなると、セラミックス多孔体60の
内部まで光が到達しにくくなり、光触媒による光触媒作
用が低下する。
【0036】さらに、光触媒フィルタ62は、空隙率が
65%以上95%以下、嵩密度が0.15g/cm3
上0.60g/cm3以下およびセル数が10個/25
mm以上30個/25mm以下の3つの条件のうちの少
なくともいずれか1つの条件を満たしておればよい。こ
れらの各種条件を満足することにより、厚さ寸法5mm
における光透過率が10%以上50%以下となる。な
お、セル数とは、25mmの直線上に位置するセル(空
隙)の数である。
【0037】光触媒フィルタ62の空隙率が65%より
小さいと、排煙の通過の際の圧力損失が増大するととも
に内部まで到達する光量が減少し、さらに排煙中の臭気
成分等の汚染物質の捕捉性や接触割合が低下して、処理
効率が悪くなるおそれがある。また、95%より大きい
と、強度が低下し、製造性が低下したり、取り扱いにく
くなる。
【0038】光触媒フィルタ62の嵩密度が0.15g
/cm3より小さくなると、強度が低下し、製造性が低
下したり、取り扱いにくくなる。また、0.60g/c
3より大きくなると、排煙が通過する際の圧力損失が
増大し、内部まで到達する光量が減少し、さらに排煙中
の臭気成分等の汚染物質の捕捉性や接触割合が低下し
て、処理効率が悪くなるとともに、質量が増大して製造
性や取り扱い性の問題が生じ、強固に設置できる構造に
しなければならなくなる。
【0039】光触媒フィルタ62のセル数が10個/2
5mmより少なくなると、排煙が通過する際の圧力損失
が増大し、内部まで到達する光量が減少し、さらに排煙
中の臭気成分等の汚染物質の捕捉性や接触割合が低下し
て、処理効率が悪くなるおそれがある。また、30個/
25mmより多くなると、強度が低下し、製造性や取り
扱い性が低下するおそれがある。
【0040】そして、光源63としては、紫外線を照射
する紫外線ランプが用いられ、波長が300nm以上4
20nm以下の紫外線、例えば360nm以上380n
m以下にピークを有する紫外線を照射するブラックライ
ト、特に波長が185nmでもピークを有しオゾンを生
成可能な低圧水銀ランプが好ましい。
【0041】次に、上記無煙調理器における排煙の浄化
処理動作を説明する。加熱調理によって被調理物から蒸
気、煙、におい等が発生する。これら油脂分、煙粒子、
臭気成分を含んだ排煙は、ファン7の駆動によって生じ
た吸引力により調理部の周囲の吸気口11から排煙通路
内に吸引される。排煙は、内箱8の外面に沿って側方に
向かって流れ、脱油フィルタ体4の流入口38から吸引
され、フィルタ20を通過する。このとき、排煙の風速
が速いので、排煙は勢いよくフィルタ20に衝突し、油
脂分、タール状物質、塵埃等の質量の重い汚染物質はフ
ィルタ20の金属繊維に捕捉される。また、排煙は金属
繊維の間を縫うように非直線的に通過するので、衝突が
頻繁に繰り返されて、排煙中の油脂分等は効率よく分離
除去されていく。
【0042】さらに、排煙は、フィルタ20の内部空間
27に流れ、流れの方向が転換されて、さらに流れの乱
流化が進み、再びフィルタ20を通過して排出口39か
ら排煙通路に排出される。このように、脱油フィルタ体
4において排煙が2度フィルタ20を通り抜けることに
よって、油脂分の除去率が高まり、排煙から効率よく汚
染物質が除去される。
【0043】このフィルタ20は回転されており、その
一部が常に洗浄槽30内の洗浄液に浸漬されているた
め、フィルタ20に捕捉された汚染物質は、洗浄液によ
る洗浄力および超音波による洗浄力によってフィルタ2
0から確実に除去され、フィルタ20の目詰まりを防げ
る。そして、フィルタ20の洗浄された部分は、フィル
タ20の回転により移動していき、洗浄液が付着して濡
れた状態で再び排煙中にさらされて、油脂分等の汚染物
質を除去する。このとき、高温の排煙が侵入してきて
も、濡れたフィルタ20を通過することによって温度が
下げられ、火災の発生を防止できる。
【0044】なお、所定時間の使用によって、洗浄液が
劣化したり汚染された場合には、排水管35から古い洗
浄液を排出して、洗浄液タンク31から新しい洗浄液を
供給する。また、動作中に洗浄液が揮発等に減ってくる
と、フロートスイッチの作動により洗浄液タンク31か
ら所定の水位になるまで洗浄液が供給される。
【0045】脱油フィルタ体4によって油脂分等は除去
されるが、煙の粒子や臭気成分といった微細な汚染物質
は通り抜ける。これらを含んだ排煙は、外箱9の下面に
沿って流れながら下方に向きを変える。このとき、排煙
通路の断面積が大きくなるので、排煙の風速が遅くなっ
て、集塵機5に到達する。排煙が集塵機5を通過すると
き、煙等の粒子が帯電されて、集塵極52に吸着される
ことにより、排煙中の煙、ミスト等の粒子が除去され
る。このように、集塵機5を通過した排煙は、細かい固
体や液体の粒子が取り除かれて乾燥状態となる。
【0046】そして、臭気成分が残留した排煙は、ファ
ン7によって調理器本体1の下部の空間に拡散される。
この空間に充満した排煙は、光触媒フィルタ体6にむら
なく当たり、これを通過して排気口12から外部に排出
される。このとき、排煙は、光触媒フィルタ62の網目
構造の隙間を縫うように非直線的に流れ、頻繁に接触を
繰り返しながら光触媒フィルタ62を通過していく。光
触媒フィルタ62の表面に、排煙中の臭気成分が接触し
たり、集塵機5で除去できなかった微粒子が吸着して捕
捉され、光触媒作用によって分解される。
【0047】すなわち、酸化チタンに光源63から照射
される紫外線が当たると、表面に付着した水分や接触し
た排煙中の水分を酸化して、ヒドロキシラジカル(・O
H)を生成するとともに、酸素を還元してスーパーオキ
サイドイオン(O2 -)を生成する。これらのヒドロキシ
ラジカルやスーパーオキサイドイオンは強力な酸化作用
を示すので、光触媒フィルタ62の表面に捕捉あるいは
接触した有機化合物が分解されて、二酸化炭素と水にな
る。したがって、排煙中の臭気成分や微細な汚染物質
は、光触媒作用によって完全に排煙中から除去され、排
煙は清浄な空気となって排気口12から外部に排出され
る。
【0048】上記のような排煙処理装置を使用して、排
煙の浄化処理を行っていくにつれて、フィルタが目詰ま
りしたり、除去した汚染物質等が蓄積されてくる。脱油
フィルタ体4、集塵機5、光触媒フィルタ体6は調理器
本体1に内装されているので、その側面に設けられた蓋
を開ければ、脱油フィルタ体4、集塵機5、光触媒フィ
ルタ体6をそれぞれ容易に着脱できる。そのため、これ
らを取り外して清掃したり、新品に交換したりといった
メンテナンスを容易に行うことができる。
【0049】ところで、無煙調理器には、上記のノンダ
クト方式の無煙調理器以外にダクト方式のものがあり、
この無煙調理器を複数台設置して、各無煙調理器から吸
い込んだ排煙の集中処理を行う無煙調理システムがあ
る。すなわち、図9に示すように、排気口の代わりに調
理器本体1の底面にダクト70が接続され、排煙通路と
連通される。そして、ダクト70は床下を通って各無煙
調理器からのダクト70とともにメインダクト(図示せ
ず)に接続され、メインダクトに設けられた大型ファン
の吸引力によって排煙が吸い込まれ、浄化処理された排
煙が外部に排出される。そのため、無煙調理器には、上
記と同じく脱油フィルタ体4、集塵機5、光触媒フィル
タ体6が設けられているが、ファンを備えていない。そ
の他の構成は上記の無煙調理器と同じである。
【0050】脱油フィルタ体4は、外箱9の下方に配置
され、集塵機5および光触媒フィルタ体6は、脱油フィ
ルタ体4の側方に上下方向に並べて配置される。そし
て、排煙通路は、内箱8の側面から下面に沿い、内箱8
の下方の脱油フィルタ体4に向かう。このとき、排煙通
路は、脱油フィルタ体4に向かって狭まるように形成さ
れる。したがって、排煙の風速が速くなる。さらに、脱
油フィルタ体4からの排煙通路は、外箱9の下面に沿っ
て水平方向に広がるので、その断面積が大きくなってい
る。そのため、排煙の風速は遅くなる。なお、光触媒フ
ィルタ体6を2つ設けることにより、排煙は2回通過す
ることになるので、排煙との接触面積が増大し、実質的
に排煙通路の断面積が拡大されたことになる。
【0051】このダクト方式の無煙調理器においても、
被調理物の加熱調理で発生した排煙が吸気口11から吸
い込まれ、脱油フィルタ体4によって油脂分や塵埃が除
去され、集塵機5によって煙の粒子が除去され、光触媒
フィルタ体6によって臭気成分が除去される。このよう
に浄化処理された排煙がダクト70に導かれ、清浄な空
気となって外部に排出される。したがって、ダクト70
内を清浄な空気が流れることになるので、ダクト70内
部の汚れ防止となり、清掃等のメンテナンスの頻度を極
端に少なくすることができる。なお、各無煙調理器のダ
クト70に開閉弁を設けておき、使用されていない無煙
調理器に対しては開閉弁を閉じ、使用中の無煙調理器の
開閉弁を開けるようにしておけば、無駄な吸引力を使わ
なくてすみ、吸引能力の向上、ひいては浄化処理能力の
向上を図れる。
【0052】また、脱油フィルタ体4の他の形態とし
て、図10に示すように、2つの脱油フィルタ80、8
1を間隔をあけて排煙通路に配設した構造とする。その
他の構成は上記実施形態と同じである。
【0053】脱油フィルタ80、81は、上記のフィル
タと同じ金属繊維からなるフィルタ、2層構造のフィル
タあるいは一般的なグリスフィルタとされ、外箱9の側
方から下方に向かって排煙通路が屈曲する部分に配置さ
れる。すなわち、一方の脱油フィルタ80は、排煙通路
を遮るように傾斜した状態で着脱自在に取り付けられ、
他方の脱油フィルタ81は、その下方に反対向きに傾斜
した状態で着脱自在に取り付けられる。このように脱油
フィルタ80、81を傾斜させることにより、排煙通路
に対して脱油フィルタ80、81の面積を増大させるこ
とができ、多くの油脂分を捕捉可能となる。また、下方
の脱油フィルタが配置される排煙通路の下面に凹部82
を形成して油受けとし、除去した油脂が下流側に流れ込
まないようにしておくとよい。なお、脱油フィルタは3
つ以上であってもよい。
【0054】したがって、排煙は脱油フィルタ80、8
1を少なくとも2度通過することになるので、排煙中の
油脂分を確実に除去できる。また、上記の脱油フィルタ
体4と比べて洗浄槽30をなくすことができるので、そ
の分のスペースを節約でき、調理器の小型化を図れる。
【0055】さらに、この脱油フィルタ80、81に対
して洗浄手段を設けてもよく、洗浄手段としては、上方
から洗浄液を噴射できるようにノズルを設け、脱油フィ
ルタ80、81の下方に液受槽を配設する。これによっ
て、脱油フィルタ80、81に捕捉された油脂分を洗い
流すことができ、脱油フィルタ80、81の性能を長く
維持でき、メンテナンスの頻度を少なくできる。
【0056】また、集塵機5の下方において排煙通路の
断面積を大きくして、光触媒フィルタ体6を水平方向に
複数、例えば2つ並べてもよく、排煙が拡散されて光触
媒フィルタ体6との接触の機会が増える。このとき、両
側にも排煙が効率よく流れるように中央に分流板を設け
て、排煙の流れを両側に導くするようにすると、より効
果的である。
【0057】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、脱油フィルタ体のフィルタは、円筒状に限らず無端
ベルト状に形成して、プーリに掛け巻きすることにより
移動するようにしてもよい。集塵機は、電気集塵機以外
にも濾過集塵機、音波集塵機、遠心力集塵機を用いるこ
とができる。
【0058】また、無煙調理器として、移動式のクッキ
ングテーブルに上記排煙処理装置を適用してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、加熱調理で発生した排煙を吸い込んで、排煙中
の油脂分を脱油フィルタ体で除去して、これで除去でき
ない煙の粒子を集塵機で除去し、さらにこれでも除去で
きない臭気成分を光触媒フィルタ体で除去するので、油
脂や臭気が含まれる排煙の脱油、脱煙、脱臭を効率よく
処理して、完全に清浄な空気に浄化することができる。
そのため、浄化処理した排煙を調理器から排出したり、
あるいは調理器からダクトを介して排出しても、悪臭や
汚染物質を周囲に撒き散らすことがなくなり、清潔な環
境が得られる。
【0060】しかも、各構成部材の特性を活かせるよう
に、排煙の風速を調整しているので、それぞれが効率よ
く機能して、浄化処理能力を高めることができる。ま
た、調理器本体から内部の構成部材を容易に着脱するこ
とが可能となるので、清掃、交換等のメンテナンスを簡
単に行うことができ、浄化処理能力を長期間にわたって
維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の無煙調理器の構成図
【図2】脱油フィルタ体の側面図
【図3】脱油フィルタ体の平面図
【図4】脱油フィルタの断面図
【図5】光触媒フィルタ体の平面図
【図6】光触媒フィルタ体の正面図
【図7】光触媒フィルタの部分拡大図
【図8】光触媒フィルタの部分断面図
【図9】他の実施形態のダクト方式の無煙調理器の構成
【図10】他の実施形態のダクト方式の無煙調理器の構
成図
【符号の説明】
1 調理器本体 4 脱油フィルタ体 5 集塵機 6 光触媒フィルタ体 7 ファン 11 吸気口 12 排気口 20 フィルタ 30 洗浄槽 51 放電極 52 集塵極 60 セラミックス多孔体 61 セラミックス粒子 62 光触媒フィルタ 63 光源 65 表面層 66 光触媒層 70 ダクト
フロントページの続き (72)発明者 岩田 美佐男 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 加藤 真示 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 渡邊 裕和 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 平野 美喜雄 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 黒部 久徳 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 迫 恵美子 東京都練馬区東大泉二丁目11番8号 株 式会社トーテクジャパン内 (72)発明者 迫 則人 東京都練馬区東大泉二丁目11番8号 株 式会社トーテクジャパン内 (72)発明者 山岡 秀文 大阪府守口市東郷通2丁目7番30号 山 岡金属工業株式会社内 (72)発明者 岡部 清 大阪府守口市東郷通2丁目7番30号 山 岡金属工業株式会社内 (72)発明者 山崎 幹雄 大阪府守口市東郷通2丁目7番30号 山 岡金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−107339(JP,A) 特開 平11−207136(JP,A) 特開 平8−332329(JP,A) 実開 平3−13932(JP,U) 実開 平4−11319(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/06 F24C 15/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理器本体に、調理部を内装する外箱
    と、前記調理部の周囲の吸気口から吸い込んだ排煙中の
    油脂を除去する脱油フィルタ体と、煙粒子を除去する集
    塵機と、脱臭用の光触媒フィルタ体と、前記吸気口から
    排煙を吸引するファンとが設けられ、前記脱油フィルタ
    体は、前記外箱の側方に配置され、前記集塵機は前記外
    箱の下方に配置され、前記脱油フィルタ体から集塵機へ
    の排煙通路は水平方向に形成され、前記光触媒フィルタ
    体は、前記脱油フィルタ体とは分離された空間である前
    記調理器本体内の下部の空間に位置し、前記調理器本体
    の側面に形成された排気口を覆うように配置され、前記
    空間が排煙通路とされ、前記ファンによって前記集塵機
    を通過した排煙が前記空間に拡散されることを特徴とす
    る無煙調理器。
  2. 【請求項2】 調理器本体に、調理部を内装する外箱
    と、前記調理部の周囲の吸気口から吸い込んだ排煙中の
    油脂を除去する脱油フィルタ体と、煙粒子を除去する集
    塵機と、脱臭用の光触媒フィルタ体と、浄化処理した空
    気を外部に排出するダクトとが設けられ、前記脱油フィ
    ルタ体は、前記外箱の下方に配置され、前記集塵機およ
    び光触媒フィルタ体は前記脱油フィルタ体の側方に上下
    方向に並べて配置され、前記脱油フィルタ体から集塵機
    への排煙通路は水平方向に形成され、前記光触媒フィル
    タ体は、前記集塵機からダクトへの排煙通路において前
    記集塵機の下方に複数配され、排煙との接触面積を増や
    したことを特徴とする無煙調理器。
  3. 【請求項3】 集塵機の下方において排煙通路の断面積
    が大きくされ、該排煙通路に複数の光触媒フィルタ体が
    水平方向に並べられたことを特徴とする請求項2記載の
    無煙調理器。
  4. 【請求項4】 脱油フィルタ体は、外箱の側方から下方
    に屈曲する排煙通路中の屈曲路に配され、前記脱油フィ
    ルタ体のフィルタとして、閉じた空間を形成するような
    形状とするか、あるいは複数のフィルタを用い、排煙が
    前記フィルタを複数回通過することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の無煙調理器。
  5. 【請求項5】 脱油フィルタ体は、通気性を有するフィ
    ルタと、該フィルタの少なくとも一部を洗浄する洗浄手
    段と、該洗浄手段に対して前記フィルタを相対的に移動
    させる移動手段とを備え、光触媒フィルタ体は、セラミ
    ックス多孔体の表面にセラミックス粒子が担持されると
    ともにその表面に光触媒が被覆された光触媒フィルタ
    と、該光触媒フィルタに光を照射する光源とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無煙調
    理器。
  6. 【請求項6】 脱油フィルタ体は、複数のフィルタを間
    隔をおいて配置して構成され、光触媒フィルタ体は、セ
    ラミックス多孔体の表面にセラミックス粒子が担持され
    るとともにその表面に光触媒が被覆された光触媒フィル
    タと、該光触媒フィルタに光を照射する光源とを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無煙
    調理器。
  7. 【請求項7】 請求項2または3記載の無煙調理器が複
    数台配置され、各無煙調理器のダクトを連結するメイン
    ダクトが床下に設けられたことを特徴とする無煙調理シ
    ステム。
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