JPH0640633A - シート状物集積体の搬送方法及びそれに使用する搬送装置 - Google Patents

シート状物集積体の搬送方法及びそれに使用する搬送装置

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JPH0640633A
JPH0640633A JP21470392A JP21470392A JPH0640633A JP H0640633 A JPH0640633 A JP H0640633A JP 21470392 A JP21470392 A JP 21470392A JP 21470392 A JP21470392 A JP 21470392A JP H0640633 A JPH0640633 A JP H0640633A
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JP
Japan
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sheet
folding machine
feeding
cutting
machine
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Pending
Application number
JP21470392A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kobayashi
弘志 小林
Masahiko Shibata
晶彦 柴田
Tadashi Yonezu
忠 米津
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断裁後の刷本を棒積みにしないで折機まで搬
送し、これにより刷本をさばく作業やくさびを挿入し抜
き取る作業を不要にするとともに、折機への給紙自動化
を図る。 【構成】 断裁後の刷本小束を移載装置20により中間
ストック10に一体収納し、この中間ストック10を折
機まで移動した後、折機側の移載装置により小束を取り
出して折機の給紙台に供給する。中間ストック10を使
用せず、分配移送装置により少なくとも1台以上の折機
に直接給紙するようにインライン化してもよい。小束の
状態で移送するので、自重による貼付きや中央の盛り上
がりを生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断裁機で断裁されたシ
ート状物集積体を折機の給紙台へ搬送するための搬送方
法及びそれに使用する搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シート状の枚葉刷本は、断裁機
による断裁工程及び折機による折工程を経てから製本さ
れている。そして、断裁工程から折工程までの刷本の搬
送は、従来は図1に示すような手順で行われている。ま
ず印刷済みの刷本S1 がパレットPに棒積みされた大束
1 の状態で断裁機の脇に供給され、この大束T1 から
に示す比較的少ない小束t1 の状態として作業者によ
り次々に断裁機にかけられる。ここで、断裁精度を維持
するため、各小束t1 は断裁機の機種に対応してほぼ一
定の高さとされる。そして、の如く断裁された小束t
2 はに示すように再びパレットP上に大束T2 として
棒積み状態に積み上げられる。この時、断裁前の1パレ
ット上の刷本S1 は再び1パレット上に断裁後刷本S2
として棒積みされるのが普通である。
【0003】続く折工程では、断裁後の刷本S2 がパレ
ットP上に棒積みされた大束T2 のままで折機の脇に供
給され、作業員がこの大束T2 から刷本S2 を少しずつ
に示す小束t3 の状態で取り出し、に示すように給
紙束T3 の状態で積み上げて折機の給紙台に給紙してい
く。これは、棒積みされた刷本S2 の特に下部におい
て、刷本S2 自身の自重と未乾燥のインキにより刷本S
2 同士が貼り付いた状態になっており、そのままでは折
機において給紙が正常に行われないことから、作業員が
小束t3 を1束1束手でさばく必要があるためである。
【0004】また、シート状の印刷物では、紙上に転移
したインキの厚みにより、大束T1,T2 の如く棒積み
状態とした場合に刷本中央が盛り上がる形になるのが普
通であり、このため折機の給紙台に給紙束T3 として棒
積みしていく段階においても刷本S2 の中央が盛り上が
る形となるが、この状態では折機が正常に稼働しないた
め刷本S2 の上面を平坦にする必要がある。このため作
業員は、刷本S2 を棒積みに積み上げながらに示すよ
うにくさびRを刷本S2 の間に適宜挿入する作業を行っ
ている。また、折機の稼働中は、給紙束T3 上面より刷
本S2 が1枚ずつ取り出されて折られるので、作業員が
必要に応じてくさびRを取り除くようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
やり方では、折機の給紙台に刷本を給紙するに際し、イ
ンキによる貼付きをなくすために人手でさばく作業が不
可欠であるという問題点がある。また、棒積み時にイン
キによって刷本の中央部が盛り上がるのを防止するため
にくさびの挿入作業が不可欠であり、折機の稼働中は必
要に応じてこのくさびを抜く作業が必要であるばかり
か、くさびを引き抜いた瞬間に刷本上面の平坦度が失わ
れ稼働時間の低下を招く場合がある。
【0006】一方、折機への給紙自動化が望まれている
が、従来のやり方を踏まえた方向では、上記の各作業に
ついて自動化を図らなければないだけでなく、棒積み状
態より小束を切り出す作業まで自動化しなければならな
ず、このため思うように自動化が進展しないという背景
がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点や背景に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、断
裁後の刷本を棒積みにする必要がなく、これにより刷本
をさばく作業やくさびを挿入し抜き取る作業を不要にで
きるとともに、折機への給紙自動化を図ることができる
シート状物集積体の搬送方法及びそれに使用する搬送装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、断裁機から排出されたシート状物集積体
を折機の給紙台に搬送する方法において、断裁後のシー
ト状物集積体をそのままの状態で折機の給紙台に搬送す
ることを要旨としており、具体的には次の2つの方法を
採ることができる。
【0009】第1の方法は、断裁機により断裁されたシ
ート状物集積体を断裁機側移載装置によりそのままの状
態で中間ストックに一旦収納し、この中間ストックを断
裁機から折機に移動した後、折機側移載装置により中間
ストックからシート状物集積体を順次取り出して折機の
給紙台に移送する搬送方法である。
【0010】そして、この第1の方法は、回転スライド
する多段状の棚を有する中間ストックと、断裁機に連設
され断裁後のシート状物集積体を前記中間ストックの棚
に順次収納する断裁機側移載装置と、折機に連設され前
記中間ストックの棚からシート状物集積体を順次取り出
す折機側移載装置と、取り出されたシート状物集積体を
折機の給紙台に移送する連続搬送給紙装置とで構成され
る搬送装置を使用して行われる。
【0011】また第2の方法は、断裁機により断裁され
たシート状物集積体を分配移載装置によりそのままの状
態で折機の数に対応した少なくとも1台の連続搬送給紙
装置に供給し、連続搬送給紙装置によりシート状物集積
体をそれぞれの折機の給紙台に移送する搬送方法であ
る。
【0012】そして、第2の方法は、断裁機に連設され
断裁後のシート状物集積体をそのままの状態で順次送り
出す分配移載装置と、少なくとも1台の折機にそれぞれ
連設され分配移載装置からのシート状物集積体を折機の
給紙台に移送する連続搬送給紙装置とで構成される搬送
装置を使用して行われる。
【0013】
【作用】上述の第1の搬送方法及びそれに使用する搬送
装置によれば、断裁後のシート状物集積体は断裁機側移
載装置によりそのままの状態で中間ストックの棚に順次
格納され、シート状物集積体を格納した中間ストックは
折機の要求により折機側移載装置にセットされる。次い
で、折機側において、折機側移載装置により中間ストッ
クからシート状物集積体が1束ずつ取り出されて連続搬
送給紙装置に移載される。そして、折機上のシート状物
集積体が消費される度に、新しいシート状物集積体が連
続搬送給紙装置から折機の給紙台に移送され、同時に折
機側移載装置により次のシート状物集積体が中間ストッ
クから連続搬送給紙装置に移載される。
【0014】また、第2の搬送方法及びそれに使用する
搬送装置によれば、断裁後のシート状物集積体が分配移
載装置によりそのままの状態で少なくとも1台の連続搬
送給紙装置に移載され、移載されたシート状物集積体は
連続搬送給紙装置によりそれに繋がる折機の給紙台に順
次移送される。
【0015】
【実施例】最初に、中間ストックを利用する第1の搬送
方法及びそれに使用する搬送装置の実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0016】図2及び図3は本実施例の搬送装置を断裁
機と折機とともに示すもので、図2は断裁機側の斜視
図、図3は折機側の斜視図である。
【0017】図2において、1は断裁機、10は中間ス
トック、20は断裁機側移載装置であり、中間ストック
10は回転スライドが可能な多段状の棚11を有してお
り、空の状態で移載装置20に装着できるようになって
いる。そして、同図に示す装着状態では、中間ストック
10のスプロケット12が、移載装置20に取り付けら
れているチェーン21に上手く噛み合うようになってお
り、中間ストック10内の棚11はモーター22により
外部から回転スライドさせることができるようになって
いる。また、棚11の後壁には図示しないアクチュエー
ターにより作動する一対の上押え板13が設けられてい
る。また、装着された状態では、移載装置20のガイド
板23と、中間ストック10内の棚11の側壁14とが
同一面に重なるようになっており、また移載台24の高
さは、シート状物集積体を移載しようとする棚11の高
さとほぼ同等か或いは若干高く設定されている。
【0018】移載装置20は、水平に走行する走行ビー
ム25をその上部に有しており、該走行ビーム25には
少なくとも2つのハンドリングアーム26が取り付けら
れている。このハンドリングアーム26の下端は移載台
24の溝27及び棚11の底部に設けられた溝15と嵌
まり合うようになっており、さらに棚11の後壁に設け
られた一対の溝16とも嵌まり合うようになっている。
また、ハンドリングアーム26は、シート状物集積体を
挟持するための上側爪28及び下側固定爪29を有して
いる。
【0019】断裁機1から中間ストック10へのシート
状物集積体(本実施例では小束と称する)の移載は図4
〜図5に示す手順で行われる。
【0020】まず、に示すように、断裁後の小束tが
作業者により断裁機1のエアーテーブル2上から移載装
置20の移載台24に移載される。この時、小束tの端
面をハンドリングアーム26及び図2に示すガイド板2
3に合わせて位置決めする。次いで、に示すように、
上側爪28を下降させ、同時に移載台24を下側固定爪
29の上面より僅かに下方まで下降させることにより、
上側爪28及び下側固定爪29により小束tを確実に挟
持する。この場合、移載する際に小束tに傷を付けない
ように小束tを若干浮かすようにする。この状態で、走
行ビーム25を走行させ、に示すように小束tを中間
ストック10内の棚11に移載する。この時、棚11の
後壁とハンドリングアーム26が同一面となるところで
位置決めを行う。
【0021】次に、に示すように上側爪28を上昇さ
せてから、走行ビーム25をさらに走行させることによ
り、に示すように小束tを完全に棚11に移載する。
移載後は、小束tの揃いを維持するため上押え板13で
押さえ込む。続いて、図2に示されているモーター22
を回転させ、に示すように棚11を一段回す。この
時、ハンドリングアーム26と棚11の後壁の溝16は
上手く嵌め合う形状となっているため、両者が干渉する
ことはない。その後、走行ビーム25を逆方向に走行さ
せ、所定の位置に復帰させることにより、次の小束tの
移載準備が完了する。
【0022】上記の手順を繰り返して行うことにより、
中間ストック10内のそれぞれの棚11には、側壁と後
壁により位置決めされ、搬送時に揃いの乱れのないよう
に上押え板13により押さえられた小束tが収納された
状態となる。そして、この状態で、中間ストック10は
折機側に移動され、図3に示すように折機側移載装置に
おける所定位置にセットされる。
【0023】図3において、3は折機、30は折機側移
載装置、40は連続搬送給紙装置であり、中間ストック
10が装着された状態では、中間ストック10のスプロ
ケット12が、移載装置30に取り付けられているチェ
ーン31に上手く噛み合うようになっており、中間スト
ック10の棚11はモーター32により外部から回転ス
ライドさせることができるようになっている。また、装
着された状態では、棚11が後述する搬送台に比べて若
干高い位置になるように設定されている。
【0024】移載装置30は、水平に走行する走行ビー
ム33を有しており、該走行ビーム33には少なくとも
2つのハンドリングアーム34が取り付けられている。
このハンドリングアーム34の先端は棚11に設けられ
た溝15と上手く嵌め合うようになっており、またハン
ドリングアーム34にはシート状物集積体を挟持するた
めの上側爪35及び下側固定爪36(図6参照)が設け
られている。
【0025】連続搬送給紙装置40は、搬送台41上に
移載されたシート状物集積体を折機3の給紙台4へ移送
する。すなわち、搬送台41上に張られている搬送台ベ
ルト42から折機3の給紙台4上に張られている給紙台
ベルト5へとシート状物集積体を移載するものであり、
移送時の加減速によりシート状物集積体の揃いが乱れる
のを防ぐため、一対の背板43及び背板43に設けられ
た上押え板44によりシート状物集積体を押え込み安定
した搬送を行うようになっている。
【0026】折機側移載装置30による中間ストックか
ら連続搬送給紙装置40へのシート状物集積体(小束)
の移載は図6〜図7に示す手順で行われる。
【0027】まず、に示すように、移載装置30のハ
ンドリングアーム34に小束tを挟持させるべく、ハン
ドリングアーム34が小束tにぶつかるところまで走行
ビーム33を水平に走行させる。この時、下側固定爪3
6は、常に搬送台ベルト42より上部にあり、かつ下側
固定爪36の上面が棚11の底面より下に潜り込むよう
になっている。続いて挟持動作に入るが、に示すよう
に、ハンドリングアーム34の上側爪35を下降させる
とともに、図3に示されているモーター32を回転さ
せ、小束tの前端が僅かに浮き上がるまで棚11を下降
させる。このようにすることにより、小束tを移載する
際の傷発生防止を図っている。また、棚11の降下と同
時に上押え板13を上昇させて、小束tの搬送準備を完
了する。
【0028】次に、走行ビーム33を逆方向に走行さ
せ、に示すように小束tを連続搬送給紙装置40の搬
送台41上に移載する。移載先の位置決めに関しては、
次の折機3への移送を考慮に入れ、図に点線で示した連
続搬送給紙装置40の中心に小束tの中心を合わせるよ
うにする。移載終了後は、上側爪35を引き上げて挟持
状態を解放する。続いて、走行ビーム33をさらに走行
させ、に示すように小束tを搬送台41上に完全に搭
載する。ここで、小束tは連続搬送給紙装置40により
折機3に移送できる状態となる。そして、連続搬送給紙
装置40が小束tを折機3の給紙台4に移送している間
に、モーター32を回転させ、次の棚11を所定の位置
まで回転スライドさせておくことにより、次の小束tの
供給準備が完了する。
【0029】連続搬送給紙装置40から折機3の給紙台
4へのシート状物集積体(小束)の移送は図8〜図9
に示す手順で行われる。
【0030】ここで、小束tが折機側移載装置30によ
り連続搬送給紙装置40の搬送台41上に移載される
時、背板43との間にクリアランスのないことが望まし
いが、実際にはこれは困難であり、に示すようにどう
してもクリアランスCを生じてしまう。そして、このま
ま小束tを移送しようとすると、加速度のため小束tの
揃いが乱れてしまうため、まず最初に搬送用ベルト42
を移送方向とは逆方向に回転させ、クリアランスCを0
にしておくようにする。
【0031】次いで、図では示されないアクチュエータ
ーを用いて、に示すように上押え板44により小束t
の後端を押さえておく。この状態で移送動作に移るが、
搬送用ベルト42、給紙台ベルト5及び背板43の送り
スピードを同速度にする必要がある。そして、移送中に
おいては搬送台41より給紙台4に乗り移る動作が入る
が、小束tの前端が給紙台4に引っ掛かるのを防ぐため
に、給紙台4は搬送台41より若干低い位置に設定され
ていなければならない。ただし、このような段差を設け
ることにより、上押え板44の小束tを押さえる力が弱
まらないようにしなければならない。このため背板43
に工夫をしているが、その具体的な構成については後で
述べる。
【0032】移送先の位置決めは、小束tの前端が折機
3の位置決め板6とぶつかった所とする。そして、移送
終了後においては上押え板44は不要であるために示
すように上限まで上げてしまう。続いて行われる折機3
への給紙状態では、に示すように、サクションローラ
ー7により小束tの上面より刷本が1枚ずつさばかれて
コンベア8に受け渡され、小束tの厚みは徐々に薄くな
っていくが、図3に示すセンサー9により、小束tの上
面が常に一定となるように給紙台4を上昇させていく。
なお、この間も常に、背板43は小束tの後端をガイド
している。また、上記のように折機3が稼働している間
に、移載装置30により中間ストック10から次の小束
tを連続搬送給紙装置40に移載し、で行ったように
搬送ベルト42を逆回転させ、クリアランスCを0とし
ておき、上押え板44で小束tを押さえ込んでおく。こ
のようにすることによって、給紙台4上の小束tがなく
なり、給紙台4が所定の位置まで下降したと同時に次の
小束tの移送動作に移ることができるため、折機3の稼
働停止時間を極力少なくすることができる。
【0033】連続搬送給紙装置40のサイズ替えについ
て図10により説明する。
【0034】同図の上段はサイズの小さい小束tの例で
あり、下段はサイズの大きい小束tでの例である。図か
ら明らかなように、サイズの小さい小束tの場合背板4
3の停止位置は前寄りであり、サイズの大きい小束tの
場合背板43の停止位置は後寄りとなる。背板43は背
板駆動チェーン43aに一定ピッチで取り付けられてい
るため、小束tの移載位置の前端は常にAのところでな
ければならない。しかし、中間ストック10の棚11に
設けられている側壁14により小束tの前端は常に一定
であるため、中間ストック10を移載装置30に装着す
る位置は、小束tの大きさに拘わらず常に一定でよい。
さらに、背板43を送る送り量も小束tの大きさに拘わ
らず常に一定値で送ればよい。
【0035】連続搬送給紙装置40における背板43の
構成を図11に拡大して示す。
【0036】同図において51は小束tが当接する背板
本体であり、この背板本体51は無端チェーン52にブ
ッシュ53を介して回動可能な状態で繋がれている。そ
して、無端チェーン52はチェーンガイド54により進
行方向に対する左右のねじれを押さえられている。ま
た、背板本体51の下部の少なくとも2ヶ所にカムフォ
ロア55,56が設けられており、これがレール57に
ガイドされて背板43の起立及び後倒動作を行うように
なっている。すなわち、同図は移送中の起立状態であっ
て、給紙台5上の刷本をすべて折り終わって次の小束t
を供給する時には背板43が無端チェーン52のスプロ
ケットまで前進することになるが、その途中においてレ
ール40の下方に切欠を設けておき、後側のカムフォロ
ア56がこの切欠に落下することで背板43を後倒させ
るようにしている。このようにすることによって、給紙
台5に設けるべき切欠溝を最小限にすることができ、給
紙台5の強度及び上面の平坦度を維持するのに有効であ
る。
【0037】続いて、背板43における上押え機構につ
いて述べる。ここで解決しなければならない技術的課題
は次の2項目である。第1に、背板43は無端チェーン
52に多数繋がれて回動しているため、背板43そのも
のに上押え板44を動かすアクチュエーターを設けるこ
とは難しいという点である。第2に、連続搬送給紙装置
40の説明でも述べた通り、小束tを移送する際に、小
束tの前端が搬送台41から給紙台5に乗り移る箇所で
引っ掛かってしまわないように、給紙台5は搬送台41
より低い位置となっているが、この段差を通過する際に
も上押えの力が弱まらないように工夫しなければならな
いという点である。
【0038】まず、第1の課題に対する解決手段につい
て説明する。図11においてバネ61はコンストンと呼
ばれる定加重バネであり、バネ前端61aを引き出すと
常に一定力で引き込む力を発生するものである。そし
て、このコンストンバネ61を背板本体51に取り付
け、そのバネ前端61aを上下動可能なシャフト62の
下端に一体的に取り付けている。また、シャフト62の
上端には上押え板63が取り付けられており、この上押
え板63には後述するバネ64により常に引き下げられ
る方向に力がかかっている。さらに、シャフト62の径
より極めて僅かに大きい孔66aを持つクランプ解放板
66により任意の位置で上押え板63を固定できるよう
になっている。
【0039】このクランプ解放板66による上押え板6
4の固定メカニズムについて図12により説明する。図
12のに示すように、クランプ解放板66は図には示
されていない極めて弱いバネによって上方に引き上げら
れており、孔66aにおけるX及びYの2点でシャフト
62に接している。ここで、シャフト62はバネ63の
力で上方向に引っ張られているため、切欠51aを支点
としてさらにクランプ解放板66を傾けようとするが、
この力はX及びYの2点でさらにシャフト62を締め付
けるため、実際にはシャフト62は上方向には全く動か
ない。ところが、シャフト62に下方向の力を加えた場
合には、切欠51aを支点としてクランプ解放板66を
水平に戻そうとする力が作用するため、シャフト62を
締め付ける力が弱くなり、結果として下方向の動きは自
由になる。もちろん、下向きに押す力を抜けば、クラン
プ解放板66の働きによりシャフト62は再び静止す
る。また、クランプ解放板66に下方向の力を加えた場
合、図12のに示されるように、もはやシャフト62
を挟み込む力はなくなり、コンストンバネ61の力によ
って、シャフト62は上限まで上昇する。
【0040】この原理を上押え機構に応用した場合、以
下のようになる。図8のにおいて、上押え板44によ
って小束tを押さえ込む動作あるが、これは図示されて
いない外部アクチュエーターによってシャフト62を押
さえ込むことで実現する。すなわち、クランプ解放板6
6が図12のに示す状態となり、シャフト62は押し
込まれた状態を維持し、したがって、上押え板63(4
4)も小束tを押さえ込んだ状態を維持する。図9の
で移送後に上押え板44を上限まで引き戻す動作ある
が、これは図示されていない外部アクチュエーターによ
り、クランプ解放板66の突起部Dを下方に押し込むこ
とによって実現される。すなわち、押し込まれていたシ
ャフト62は、クランプ解放板66が図12ののよう
に水平状態となってシャフト62を挟み込む力を失うた
め、自由状態となってコンストンバネ61の力で上限ま
で上昇する。
【0041】次に、第2の課題の解決手段として、図1
1に示すように、上押え板63を背板本体上部58とシ
ャフト62の上部に遊嵌させ、上押え板63に連設した
バネ下受65とシャフト62に固定したバネ押え66と
の間に前記の圧縮バネ64を挿入した構成とする。
【0042】具体的な動作としては、図13〜図14
に示す通りである。は上押え動作を行う直前の状態
であり、前記したように、上押え動作は図示されていな
い外部アクチュエーターでシャフト62を押すことによ
り実現される。そして、シャフト62が上押え板63と
ともにの状態まで下降すると、上押え板63はもはや
これ以上下方に下降することはできないが、さらにシャ
フト62を下方にストロークすると、バネ押え66によ
りバネ64が圧縮されて行き、の状態までストローク
させるとシャフト62はそれ以上ストロークできなくな
る。ここで、外部アクチュエーターの力を取り除いてや
ると、上押え板63はバネ64のストローク量に相当す
る力で小束tを押さえた状態となる。この状態で、小束
tを移送し折機3の給紙台4に供給した状態がに示さ
れているが、段差を乗り越える場所に注目すると、背板
43に対し小束tの高さは相対的に低くなってしまう
が、この動きに対してバネ64は上手く追従し、かつ小
束tを押さえる力を保持するものである。
【0043】なお、上記の上押え機構は、中間ストック
10における上押え板13についても流用することがで
きる。
【0044】次に、インライン方式としての第2の搬送
方法及びそれに使用する搬送装置の実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0045】図15はこの実施例の搬送装置を断裁機及
び複数台の折機とともに示す斜視図である。
【0046】同図において、70は分配移載装置、80
は連続搬送給紙装置であり、分配移載装置70は断裁機
1により断裁されたシート状物集積体を各連続搬送給紙
装置80に順次移載し、連続搬送給紙装置80は移載さ
れたシート状物集積体をそれぞれの折機3の給紙台4に
移送するようになっている。この分配移載装置70は、
前述の断裁機側移載装置20及び折機側移載装置30で
説明したのと同様な走行ビーム71及びハンドリングア
ーム72を有しているほか、図では示されないが、昇降
ビームを有していることを特徴としている。
【0047】断裁機1から各折機3の給紙台4へのシー
ト状物集積体(小束)の搬送手順は次のようである。
【0048】まず、断裁機1により断裁された小束tが
分配移載装置70の分配台73に載置される。この載せ
方は、先に説明した断裁機側移載装置20と全く同様で
ある。次いで、ハンドリングアーム72が小束tを挟持
し、走行ビーム71が走行してまず図の1番手前の連続
搬送給紙装置80に移載する。移載後、いま移載した小
束tに干渉しないように、昇降ビームを上昇させた状態
で走行ビーム71を原点に復帰させる。そして、走行ビ
ーム71が原点に復帰すると同時に昇降ビームを降下さ
せ、次の小束tの移載準備を行う。そして、次の小束t
は手前から2番目の連続搬送給紙装置80に移載され
る。
【0049】このようにして次々に各連続搬送給紙装置
80に小束tが移載されて行くが、残りの連続搬送給紙
装置80に小束tが移載されている間に、先に小束tを
移載された連続搬送給紙装置80から順に小束tが給紙
台4へ移送され、折機3が稼働させられる。次いで、全
ての連続搬送給紙装置80上の刷本がなくなってから分
配移載装置70を作動させ、断裁後の小束tを再び前記
の手順で各連続搬送給紙装置80に移載していく。図1
5はこの2回目の移載終了後の状態を示している。
【0050】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0051】請求項1のシート状物集積体の搬送方法に
おいては、断裁後のシート状物集積体をそのままの状態
で折機の給紙台に搬送するようにしたので、自重による
貼付きや中央の盛り上がりがないことから、刷本を棒積
みした場合に行われる刷本をさばく作業やくさびを挿入
し抜き取る作業を不要にすることができる。
【0052】請求項2及び3のシート状物集積体の搬送
方法及びそれに使用する搬送装置においては、断裁後の
シート状物集積体を中間ストックに一旦収納し、この中
間ストックを折機に移動してシート状物集積体を折機の
給紙台に供給するようにしたので、刷本を棒積みにせず
に済むとともに、多くのシート状物集積体をまとめて一
度に搬送することにより搬送作業の効率を上げることが
できる。
【0053】請求項4及び5のシート状物集積体の搬送
方法及びそれに使用する搬送装置においては、断裁後の
シート状物集積体をインラインでそのままの状態で少な
くとも1台以上の折機の給紙台に搬送するようにしたの
で、刷本を棒積みにせずに済むとともに、搬送作業の完
全自動化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断裁後の刷本を折機まで搬送する従来の手順を
示す説明図である。
【図2】第1の搬送方法に使用する搬送装置の実施例を
示すもので、断裁機側の搬送装置の実施例を断裁機とと
もに示す斜視図である。
【図3】同じく折機側の搬送装置の実施例を折機ととも
に示す斜視図である。
【図4】断裁機から中間ストックへのシート状物集積体
の移載手順を示す図である。
【図5】図4に続く移載手順を示す図である。
【図6】折機側移載装置による中間ストックから連続搬
送給紙装置へのシート状物集積体の移載手順を示す図で
ある。
【図7】図6に続く移載手順を示す図である。
【図8】連続搬送給紙装置から折機の給紙台へのシート
状物集積体の移送手順を示す図である。
【図9】図8に続く移送手順を示す図である。
【図10】連続搬送給紙装置のサイズ替えを説明するた
めの図である。
【図11】連続搬送給紙装置における背板の構成を示す
斜視図である。
【図12】背板のクランプ解放板による上押え板の固定
メカニズムを説明するための図である。
【図13】背板における上押え板の動作を説明するため
の図である。
【図14】図13に続く動作を説明するための図であ
る。
【図15】第2の搬送方法に使用する搬送装置の実施例
を断裁機及び複数台の折機とともに示す斜視図である。
【符号の説明】
1 断裁機 3 折機 4 給紙台 10 中間ストック 11 棚 20 断裁機側移載装置 30 折機側移載装置 40 連続搬送給紙装置 70 分配移載装置 80 連続搬送給紙装置 t 小束(シート状物集積体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断裁機から排出されたシート状物集積体
    を折機の給紙台に搬送する方法において、断裁後のシー
    ト状物集積体をそのままの状態で折機の給紙台に搬送す
    ることを特徴とするシート状物集積体の搬送方法。
  2. 【請求項2】 断裁機により断裁されたシート状物集積
    体を断裁機側移載装置によりそのままの状態で中間スト
    ックに一旦収納し、この中間ストックを断裁機から折機
    に移動した後、折機側移載装置により中間ストックから
    シート状物集積体を順次取り出して折機の給紙台に移送
    することを特徴とする請求項1記載のシート状物集積体
    の搬送方法。
  3. 【請求項3】 回転スライドする多段状の棚を有する中
    間ストックと、断裁機に連設され断裁後のシート状物集
    積体を前記中間ストックの棚に順次収納する断裁機側移
    載装置と、折機に連設され前記中間ストックの棚からシ
    ート状物集積体を順次取り出す折機側移載装置と、取り
    出されたシート状物集積体を折機の給紙台に移送する連
    続搬送給紙装置とからなることを特徴とする請求項2記
    載のシート状物集積体の搬送方法に使用する搬送装置。
  4. 【請求項4】 断裁機により断裁されたシート状物集積
    体を分配移載装置によりそのままの状態で折機の数に対
    応した少なくとも1台の連続搬送給紙装置に供給し、連
    続搬送給紙装置によりシート状物集積体をそれぞれの折
    機の給紙台に移送することを特徴とする請求項1記載の
    シート状物集積体の搬送方法。
  5. 【請求項5】 断裁機に連設され断裁後のシート状物集
    積体をそのままの状態で順次送り出す分配移載装置と、
    少なくとも1台の折機にそれぞれ連設され分配移載装置
    からのシート状物集積体を折機の給紙台に移送する連続
    搬送給紙装置とからなることを特徴とする請求項4記載
    のシート状物集積体の搬送方法に使用する搬送装置。
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