JPH0640449U - 偏心軸受ユニット - Google Patents
偏心軸受ユニットInfo
- Publication number
- JPH0640449U JPH0640449U JP8157392U JP8157392U JPH0640449U JP H0640449 U JPH0640449 U JP H0640449U JP 8157392 U JP8157392 U JP 8157392U JP 8157392 U JP8157392 U JP 8157392U JP H0640449 U JPH0640449 U JP H0640449U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
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- press
- balance weight
- shaft
- bearing unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラジアルプランジャポンプの駆動やその他の
偏心回転駆動に用いられる。高速回転時でも振動を生じ
ることがなく、また軸への取付等の取扱が容易なものと
する。 【構成】 バランスウエイト1aを持つ一対の偏心スリ
ーブ1,1を、転がり軸受2の内輪3に両側から圧入す
る。偏心スリーブ1は、外径面に対して内径孔1bが偏
心し、かつバランスウエイト1aが非圧入側の端部に内
径孔偏心方向へ突出して外鍔状に設けられたものとす
る。
偏心回転駆動に用いられる。高速回転時でも振動を生じ
ることがなく、また軸への取付等の取扱が容易なものと
する。 【構成】 バランスウエイト1aを持つ一対の偏心スリ
ーブ1,1を、転がり軸受2の内輪3に両側から圧入す
る。偏心スリーブ1は、外径面に対して内径孔1bが偏
心し、かつバランスウエイト1aが非圧入側の端部に内
径孔偏心方向へ突出して外鍔状に設けられたものとす
る。
Description
【0001】
この考案は、回転軸の回転を偏心回転に変換する偏心軸受ユニットに関するも のである。
【0002】
従来、自動車用アンチロックブレーキの油圧発生源となるラジアルプランジャ ポンプでは、その駆動源として、図4に示す偏心軸付モータや、図5に示すカム シャフトを用いたモータが使用されている。
【0003】 図4の例では、モータ51の出力軸52に偏心軸部52aを設け、偏心軸部5 2aに通常の転がり軸受53を取付け、その外径面にポンプ55のプランジャ5 4を当接させている。これにより、出力軸52の回転が、軸受内輪の偏心量eの 偏心回転となり、プランジャ54の往復運動に変換される。
【0004】 図5の例では、モータ61の出力軸62にカムシャフト63を取付け、その偏 心軸部63aに転がり軸受64を取付けてプランジャ65を当接させている。カ ムシャフト63は複数の軸受66,67でハウジング68に支持してある。カム シャフト63の各軸受64,66,67間にはバランスウエイト兼用のワッシャ 69を介在させ、カムシャフト63にかしめ止めしてある。
【0005】 しかし、図4の構成では、モータ51の出力軸52を偏心軸とするため、モー タ51が特殊部品となって高価になる。しかも、偏心軸部52aの重量のアンバ ランスが、高速回転時には振動の発生原因となる場合がある。
【0006】 図5の構成では、モータ61の出力軸62と別体のカムシャフト63を取付け るので、モータ61に通常のものが使用でき、またバランスウエイト兼用のワッ シャ69が設けられるために、重量アンバランスが解消されて振動が防止できる 。しかし、カムシャフト63や軸受66,67を必要として部品点数が増え、構 造が複雑になる。しかも、バランスウエイトがワッシャ68からなり、カムシャ フト63にかしめ止めされるものであるため、組立作業が煩雑となる。
【0007】 このような問題点を解消したものとして、本出願人は図6に示す偏心軸受ユニ ットを提案した(実願平4−23349号)。すなわち、鍔状のバランスウエイ ト71aを有する偏心スリーブ71を、転がり軸受72の内輪73内に一端から 圧入したものである。 これによれば、直軸状のモータ軸に偏心スリーブ71を取付けることにより、 軸受内輪73に偏心スリーブ71の偏心量eの偏心回転を行わせることができ、 特殊なモータを必要としない。また、バランスウエイト71aによって偏心スリ ーブ71の重量バランスが保たれ、振動が防止される。しかも、バランスウエイ ト付きの偏心スリーブ71と転がり軸受72とを一体化させた偏心軸受ユニット であるため、モータへの組み付け等の取扱が簡易となる。
【0008】 しかし、バランスウエイト71aが軸方向の片側にだけ設けられるため、平面 的に見て円周方向に重量バランスが取れていても、軸方向にはアンバランスとな る。この軸方向のアンバランスが高速回転時に影響し、満足できる振動防止効果 を得ることが難しい。
【0009】 この考案の目的は、高速回転時でも振動を生じることがなく、また取扱の容易 な偏心軸受ユニットを提供することである。
【0010】
この考案の偏心軸受ユニットは、バランスウエイトを持つ一対の偏心スリーブ を、転がり軸受の内輪に両側から圧入したものである。偏心スリーブは、外径面 に対して内径孔が偏心し、かつ前記バランスウエイトが非圧入側の端部に内径孔 偏心方向へ突出して外鍔状に設けられたものである。
【0011】
この偏心軸受ユニットは、直軸状の回転軸に偏心スリーブを嵌合させて使用さ れ、軸の回転に伴い軸受ユニットの全体が偏心回転運動する。このとき、偏心ス リーブのバランスウエイトにより筒部の肉厚差による重量偏りに対して円周方向 の重量バランスが得られ、またバランスウエイトが転がり軸受の両側に位置して 軸方向にも重量バランスが得られる。そのため、高速回転時でも振動の発生なく 回転させることができる。
【0012】
この考案の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。この偏心軸受ユニ ットは、バランスウエイト1aを持つ一対の偏心スリーブ1,1を、転がり軸受 2の内輪3に両側から圧入したものである。転がり軸受2はシール付の深溝玉軸 受からなり、内輪3と外輪4との間に保持器5に保持された転動体6を介在させ 、かつ外輪4にシール7を取付けてある。
【0013】 両側の偏心スリーブ1,1は同じ形状のものであり、各々外径面の中心Xに対 して内径孔1bの中心Yを偏心量eだけ偏心させてある。バランスウエイト1a は、偏心スリーブ1の非圧入側の端部に、図2および図3に示すように内径孔偏 心方向へ突出して略半円の外鍔状に形成してある。バランスウエイト1aの外径 面には、軸方向と平行な平坦面部10が周方向の両端と中央とに形成されている 。平坦面部10は、偏心スリーブ1の圧入の際に周方向の割出しに使用されるも のであり、周方向の1箇所でも良く、また必ずしも設けなくても良い。偏心スリ ーブ1のバランスウエイト1aと反対側の半周には、内輪3の幅面係合用の半円 状突部1cが形成してある。なお、偏心スリーブ1は焼結合金等で全体が一体に 成形されている。
【0014】 この偏心軸受ユニットは、プランジャポンプに使用する場合、偏心スリーブ1 に直軸状のモータ軸を嵌合させ、転がり軸受2の外輪4の外径面にプランジャ( 図示せず)の先端を当接させて使用される。偏心スリーブ1がモータ軸と共に回 転すると、転がり軸受2は偏心量eの偏心回転を行い、プランジャが往復直線運 動する。
【0015】 このとき、偏心スリーブ1はバランスウエイト1aにより筒部の肉厚差による 重量偏りに対して円周方向の重量バランスが得られ、またバランスウエイト1a が転がり軸受2の両側に位置して軸方向にも重量バランスが得られる。そのため 、高速回転時でも振動を発生することなく回転させることができる。
【0016】 なお、前記実施例では転がり軸受2として深溝玉軸受を使用したが、ころ軸受 等を用いても良い。また、この考案の偏心軸受ユニットは、プランジャポンプに 限らず、偏心回転を行わせる装置一般に使用できる。
【0017】
この考案の偏心軸受ユニットは、バランスウエイトを持つ一対の偏心スリーブ を、転がり軸受の内輪に両側から圧入したものであるため、円周方向だけでなく 、軸方向にも重量バランスが得られ、そのため高速回転時においても振動の発生 が防止できる。しかも、バランスウエイト付きの偏心スリーブと転がり軸受とを 一体化したユニットであるため、一個の部品として取り扱えて、取り扱いが簡単 である。
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】(A)はその偏心スリーブの縮小断面図、
(B)は同縮小背面図である。
(B)は同縮小背面図である。
【図4】従来例の破断側面図である。
【図5】他の従来例の破断側面図である。
【図6】偏心軸受ユニットの提案例の断面図である。
1…偏心スリーブ、1a…バランスウエイト、1b…内
径孔、2…転がり軸受、3…内輪、4…外輪、6…転動
体、e…偏心量
径孔、2…転がり軸受、3…内輪、4…外輪、6…転動
体、e…偏心量
Claims (1)
- 【請求項1】 転がり軸受の内輪に両側から一対の偏心
スリーブを圧入し、これら偏心スリーブは外径面に対し
て内径孔が偏心し、かつ非圧入側の端部に内径孔偏心方
向へ突出する外鍔状のバランスウエイトを有するものと
した偏心軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081573U JP2588848Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 偏心軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081573U JP2588848Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 偏心軸受ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640449U true JPH0640449U (ja) | 1994-05-31 |
JP2588848Y2 JP2588848Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=13750052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992081573U Expired - Fee Related JP2588848Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 偏心軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588848Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030044841A (ko) * | 2001-11-29 | 2003-06-09 | 이나-쉐플러 카게 | 레이디얼 피스톤 펌프 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP1992081573U patent/JP2588848Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030044841A (ko) * | 2001-11-29 | 2003-06-09 | 이나-쉐플러 카게 | 레이디얼 피스톤 펌프 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588848Y2 (ja) | 1999-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |