JP2588848Y2 - 偏心軸受ユニット - Google Patents

偏心軸受ユニット

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JP2588848Y2
JP2588848Y2 JP1992081573U JP8157392U JP2588848Y2 JP 2588848 Y2 JP2588848 Y2 JP 2588848Y2 JP 1992081573 U JP1992081573 U JP 1992081573U JP 8157392 U JP8157392 U JP 8157392U JP 2588848 Y2 JP2588848 Y2 JP 2588848Y2
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eccentric
bearing unit
balance weight
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久 早川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転軸の回転を偏心
回転に変換する偏心軸受ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】従
来、自動車用アンチロックブレーキの油圧発生源となる
ラジアルプランジャポンプでは、その駆動源として、図
4に示す偏心軸付モータや、図5に示すカムシャフトを
用いたモータが使用されている。
【0003】図4の例では、モータ51の出力軸52に
偏心軸部52aを設け、偏心軸部52aに通常の転がり
軸受53を取付け、その外径面にポンプ55のプランジ
ャ54を当接させている。これにより、出力軸52の回
転が、軸受内輪の偏心量eの偏心回転となり、プランジ
ャ54の往復運動に変換される。
【0004】図5の例では、モータ61の出力軸62に
カムシャフト63を取付け、その偏心軸部63aに転が
り軸受64を取付けてプランジャ65を当接させてい
る。カムシャフト63は複数の軸受66,67でハウジ
ング68に支持してある。カムシャフト63の各軸受6
4,66,67間にはバランスウエイト兼用のワッシャ
69を介在させ、カムシャフト63にかしめ止めしてあ
る。
【0005】しかし、図4の構成では、モータ51の出
力軸52を偏心軸とするため、モータ51が特殊部品と
なって高価になる。しかも、偏心軸部52aの重量のア
ンバランスが、高速回転時には振動の発生原因となる場
合がある。
【0006】図5の構成では、モータ61の出力軸62
と別体のカムシャフト63を取付けるので、モータ61
に通常のものが使用でき、またバランスウエイト兼用の
ワッシャ69が設けられるために、重量アンバランスが
解消されて振動が防止できる。しかし、カムシャフト6
3や軸受66,67を必要として部品点数が増え、構造
が複雑になる。しかも、バランスウエイトがワッシャ6
8からなり、カムシャフト63にかしめ止めされるもの
であるため、組立作業が煩雑となる。
【0007】このような問題点を解消したものとして、
本出願人は図6に示す偏心軸受ユニットを提案した(実
願平4−23349号)。すなわち、鍔状のバランスウ
エイト71aを有する偏心スリーブ71を、転がり軸受
72の内輪73内に一端から圧入したものである。これ
によれば、直軸状のモータ軸に偏心スリーブ71を取付
けることにより、軸受内輪73に偏心スリーブ71の偏
心量eの偏心回転を行わせることができ、特殊なモータ
を必要としない。また、バランスウエイト71aによっ
て偏心スリーブ71の重量バランスが保たれ、振動が防
止される。しかも、バランスウエイト付きの偏心スリー
ブ71と転がり軸受72とを一体化させた偏心軸受ユニ
ットであるため、モータへの組み付け等の取扱が簡易と
なる。
【0008】しかし、バランスウエイト71aが軸方向
の片側にだけ設けられるため、平面的に見て円周方向に
重量バランスが取れていても、軸方向にはアンバランス
となる。この軸方向のアンバランスが高速回転時に影響
し、満足できる振動防止効果を得ることが難しい。
【0009】この考案の目的は、高速回転時でも振動を
生じることがなく、また取扱の容易な偏心軸受ユニット
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案の偏心軸受ユニ
ットは、バランスウエイトを持つ一対の偏心スリーブ
を、転がり軸受の内輪の内周に両側から、互いに端面が
前記内輪の内部で向い合うように圧入したものである。
偏心スリーブは、外径面に対して内径孔が偏心し、かつ
前記バランスウエイトが非圧入側の端部に内径孔偏心方
向へ突出して外鍔状に設けられたものである。
【0011】
【作用】この偏心軸受ユニットは、直軸状の回転軸に偏
心スリーブを嵌合させて使用され、軸の回転に伴い軸受
ユニットの全体が偏心回転運動する。このとき、偏心ス
リーブのバランスウエイトにより筒部の肉厚差による重
量偏りに対して円周方向の重量バランスが得られ、また
バランスウエイトが転がり軸受の両側に位置して軸方向
にも重量バランスが得られる。そのため、高速回転時で
も振動の発生なく回転させることができる。
【0012】
【実施例】この考案の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。この偏心軸受ユニットは、バランスウエ
イト1aを持つ一対の偏心スリーブ1,1を、転がり軸
受2の内輪3に両側から圧入したものである。転がり軸
受2はシール付の深溝玉軸受からなり、内輪3と外輪4
との間に保持器5に保持された転動体6を介在させ、か
つ外輪4にシール7を取付けてある。
【0013】両側の偏心スリーブ1,1は同じ形状のも
のであり、各々外径面の中心Xに対して内径孔1bの中
心Yを偏心量eだけ偏心させてある。バランスウエイト
1aは、偏心スリーブ1の非圧入側の端部に、図2およ
び図3に示すように内径孔偏心方向へ突出して略半円の
外鍔状に形成してある。バランスウエイト1aの外径面
には、軸方向と平行な平坦面部10が周方向の両端と中
央とに形成されている。平坦面部10は、偏心スリーブ
1の圧入の際に周方向の割出しに使用されるものであ
り、周方向の1箇所でも良く、また必ずしも設けなくて
も良い。偏心スリーブ1のバランスウエイト1aと反対
側の半周には、内輪3の幅面係合用の半円状突部1cが
形成してある。なお、偏心スリーブ1は焼結合金等で全
体が一体に成形されている。
【0014】この偏心軸受ユニットは、プランジャポン
プに使用する場合、偏心スリーブ1に直軸状のモータ軸
を嵌合させ、転がり軸受2の外輪4の外径面にプランジ
ャ(図示せず)の先端を当接させて使用される。偏心ス
リーブ1がモータ軸と共に回転すると、転がり軸受2は
偏心量eの偏心回転を行い、プランジャが往復直線運動
する。
【0015】このとき、偏心スリーブ1はバランスウエ
イト1aにより筒部の肉厚差による重量偏りに対して円
周方向の重量バランスが得られ、またバランスウエイト
1aが転がり軸受2の両側に位置して軸方向にも重量バ
ランスが得られる。そのため、高速回転時でも振動を発
生することなく回転させることができる。
【0016】なお、前記実施例では転がり軸受2として
深溝玉軸受を使用したが、ころ軸受等を用いても良い。
また、この考案の偏心軸受ユニットは、プランジャポン
プに限らず、偏心回転を行わせる装置一般に使用でき
る。
【0017】
【考案の効果】この考案の偏心軸受ユニットは、バラン
スウエイトを持つ一対の偏心スリーブを、転がり軸受の
内輪に両側から圧入したものであるため、円周方向だけ
でなく、軸方向にも重量バランスが得られ、そのため高
速回転時においても振動の発生が防止できる。しかも、
バランスウエイト付きの偏心スリーブと転がり軸受とを
一体化したユニットであるため、一個の部品として取り
扱えて、取り扱いが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】(A)はその偏心スリーブの縮小断面図、
(B)は同縮小背面図である。
【図4】従来例の破断側面図である。
【図5】他の従来例の破断側面図である。
【図6】偏心軸受ユニットの提案例の断面図である。
【符号の説明】
1…偏心スリーブ、1a…バランスウエイト、1b…内
径孔、2…転がり軸受、3…内輪、4…外輪、6…転動
体、e…偏心量

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受の内輪の内周に両側から一対
    の偏心スリーブを、互いに端面が前記内輪の内部で向い
    合うように圧入し、これら偏心スリーブは外径面に対し
    て内径孔が偏心し、かつ非圧入側の端部に内径孔偏心方
    向へ突出する外鍔状のバランスウエイトを有するものと
    した偏心軸受ユニット。
JP1992081573U 1992-10-30 1992-10-30 偏心軸受ユニット Expired - Fee Related JP2588848Y2 (ja)

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JPH0640449U JPH0640449U (ja) 1994-05-31
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JPH0640449U (ja) 1994-05-31

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