JP2518940Y2 - 油圧ユニット用モータの軸受装置 - Google Patents

油圧ユニット用モータの軸受装置

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JP2518940Y2 JP1989100569U JP10056989U JP2518940Y2 JP 2518940 Y2 JP2518940 Y2 JP 2518940Y2 JP 1989100569 U JP1989100569 U JP 1989100569U JP 10056989 U JP10056989 U JP 10056989U JP 2518940 Y2 JP2518940 Y2 JP 2518940Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、油圧ユニット用モータの軸受装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
油圧ユニットのプランジャを往復動させて所要の油圧
を発生させる油圧発生モータは、小ストロークが要求さ
れる自動車用ブレーキ装置のオイルポンプ等に多く用い
られている。
この種の油圧ユニット用モータの軸受装置として、本
出願人が実開平2−146220号公報により提案したものが
ある。この提案の軸受装置は、モータの回転軸の一端に
取付けた転がり軸受に、モータの回転を偏心回転に変換
する機能を与えたもので、第3図に示すように転がり軸
受の内輪20の内径面20aをその軌道面20bに対し偏心させ
て形成し、内径面20aに嵌入固定する回転軸22の回転が
外輪21の外径面で偏心回転に変換されるようにしてい
る。上記の構造では、回転軸22を全て同一の軸線で形成
できるので、回転軸の成形が容易になる利点がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構造の軸受装置においては、内輪20と回転軸22と
を一体に回転するように固定する必要があるが、内輪20
の内径面20aを回転軸がガタなく嵌合するように形成す
るには、その内径面20aの中心を外径面21bの中心に対し
て所要の偏差量eだけずれた位置に正確に位置決めし、
その位置決めした位置で内径面20aをハメアイ公差内で
研削加工する必要がある。しかし、このような位置決め
や研削加工は極めて多くの手間と時間が必要であり、甚
だ作業能率が悪くなるのみならず、製造コストが高くな
る欠点がある。
そこで、この考案は、標準の軸受をそのまま利用する
ことができ、安価な製造コストで形成できる油圧ユニッ
ト用モータの軸受装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この考案は、モータの回
転軸の先端部に内輪回転形の転がり軸受を該回転軸に対
して偏心状態に取付けてなる油圧ユニット用モータの軸
受装置において、上記転がり軸受の内輪の内径面が該内
輪の外径面と同心円上にあるように形成され、上記内輪
の内径面に偏心した貫通孔を有する偏心リングを圧入固
定し、上記モータの回転軸の先端部を上記貫通孔に圧入
固定し、上記偏心リングを焼結金属を焼結成形により形
成すると共に、その外周面と貫通孔をそれぞれの径寸法
に対して圧入代の許容公差内の精度をもって成形した構
成としたものである。
〔作用〕
上記構成の軸受装置は、内輪の内径面に偏心リングを
圧入固定し、その後偏心リングの貫通孔に回転軸を嵌入
固定するか、又は、予め回転軸に貫通孔を圧入して偏心
リングを取付け、その偏心リングの外周面に内輪の内径
面を圧入固定して形成する。
焼結成形により得られる寸法精度は、軸と孔間の圧入
代の許容公差を十分に出すことができ、偏心リングは、
成形後未加工のまま内輪や回転軸に圧入することができ
る。
〔実施例〕
第2図は、この考案に係る軸受装置を取付けた油圧ユ
ニット用モータを示しており、このモータ7は、ケーシ
ング8と、そのケーシング8の内部において軸受9、9
により回転自在に支持されるロータ10と、ケーシング8
の内周面に設けられたステータ11とから成る直流モータ
を構成している。
ロータ10の回転軸12の一端は、ケーシング8の外部に
突出しており、その突出端部に実施例の玉軸受1が嵌入
固定される。
上記玉軸受1は、第1図に示すように、標準品の玉軸
受であり、内輪2の内径面はその外径面と同心円上にあ
るように形成され、その内径面にに、偏心リング5を圧
入固定されるもので、同心円上に配置された内輪2と外
輪3の間に、ボール4が介在されている。
偏心リング5は、焼結金属により内輪2とほぼ同じ厚
みで一体成形されたドーナツ状の部材であり、その外周
面5aは、内輪2の内径面2aより圧入代分だけ大きく形成
される。偏心リング5の内部には、その外周面5aの中心
に対して距離eだけ偏心した軸を中心とする貫通孔6が
設けてあり、この貫通孔6の内径は、回転軸12の径に対
して圧入代分だけ小さく形成されている。
現在、焼結成形により得られる寸法精度は、軸と孔間
のハメアイ公差より小さい範囲のものが実現されてお
り、このため、圧入に最適な圧入代を焼結成形だけで高
精度に形成することができる。したがって、上記偏心リ
ング5は、焼結成形後そのまま内輪2又は回転軸12に圧
入固定することができ、機械加工が不要になるので、製
造コストを著しく安くできる。
いま、偏心リング5を未加工のまま内輪2に圧入して
玉軸受1を形成し、その玉軸受1と、第3図のように内
輪20に機械加工により偏心した内径面20aを形成した軸
受の製造コストを比較すると、前者は後者のものに比べ
て1/3〜1/4のコストで形成することができた。
上記の玉軸受1と回転軸12を固定するには、内輪2の
内径面2aに偏心リング5を圧入固定した後、その偏心リ
ング5の貫通孔6に回転軸12の先端部を圧入して固定す
る方法と、偏心リング5の貫通孔6に回転軸12の先端部
を嵌入固定した後、その偏心リング5の外周面5aを内輪
2に圧入して固定する方法とがある。この場合、玉軸受
1と回転軸12の間で偏心方向を特定の方向に一致させる
必要がある場合は、上記の前者の方法では、内輪2に対
して偏心リング5を特定方向に向けて圧入するのは位置
決めに比較的手間がかかるため、回転軸12と内輪2とを
位置合せして固定できる後者の方法を採用するのが好ま
しい。
上記のように玉軸受1を回転軸12の先端部に圧入する
と、内輪2と回転軸12の端部外径面との間に止め輪13を
装着し、玉軸受1全体の抜け止めをする。
また、玉軸受1の外輪3の外径面に、油圧ユニットの
プランジャ14を接触させる。
上記の構成で成るモータ7においては、回転軸12の回
転は、玉軸受1の内輪2の回転により偏心回転に変換さ
れ、外輪3の外径面に接触させたプランジャ14に往復運
動を与え、油圧ユニットにおいて油圧を発生させる。
また、焼結金属はそれ自体に振動を吸収する特性があ
るため、偏心リング5が回転軸12と内輪2との間に介在
することにより、回転軸12の振動が減衰され、振動や騒
音を低減できる効果がある。
なお、上記実施例では玉軸受の例を示したが、ころ軸
受などの他の転がり軸受にも同様に適用することができ
る。
〔考案の効果〕 以上のように、この考案によれば、焼結成形によって
内外径が圧入に最適な径寸法で形成された偏心リングを
内輪に圧入固定して偏心孔を形成すると共に、その偏心
孔にモータの回転軸の先端部を圧入固定するようにした
ため、内輪の内径面や偏心孔の表面に何らの後加工を施
すことなく圧入工程だけで軸受装置を組立てることがで
き、更に標準の軸受を利用することが可能となり、作業
能率の向上と大幅なコスト低減を実現することができ
る。
また、偏心リングを焼結金属の成形品とすると、モー
タの回転軸の振動を吸収することができ、機械装置組立
て後の騒音や振動を低下できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の玉軸受を示す正面図、第2図は実施例
の軸受装置を有する油圧ユニット用モータの縦断側面
図、第3図は従来例の正面図である。 1……玉軸受、2……内輪、2a……内径面、3……外
輪、4……ボール、5……偏心リング、5a……外周面、
6……貫通孔、7……油圧ユニット用モータ、12……回
転軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 35/063

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転軸の先端部に内輪回転形の転
    がり軸受を該回転軸に対して偏心状態に取付けてなる油
    圧ユニット用モータの軸受装置において、上記転がり軸
    受の内輪の内径面が該内輪の外径面と同心円上にあるよ
    うに形成され、上記内輪の内径面に偏心した貫通孔を有
    する偏心リングを圧入固定し、上記モータの回転軸の先
    端部を上記貫通孔に圧入固定し、上記偏心リングを焼結
    金属を焼結成形により形成すると共に、その外周面と貫
    通孔をそれぞれの径寸法に対して圧入代の許容公差内の
    精度をもって成形したことを特徴とする油圧ユニット用
    モータの軸受装置。
JP1989100569U 1989-08-28 1989-08-28 油圧ユニット用モータの軸受装置 Expired - Fee Related JP2518940Y2 (ja)

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JPS6125589U (ja) * 1984-07-04 1986-02-15 株式会社 アンレツト ダイヤフラム式コンプレツサ
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JP2834120B2 (ja) * 1987-04-27 1998-12-09 松下電器産業株式会社 低圧式スクロール圧縮機

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