JPH0640340Y2 - 車両の後車輪用ディスクブレーキ - Google Patents

車両の後車輪用ディスクブレーキ

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JPH0640340Y2
JPH0640340Y2 JP1988005222U JP522288U JPH0640340Y2 JP H0640340 Y2 JPH0640340 Y2 JP H0640340Y2 JP 1988005222 U JP1988005222 U JP 1988005222U JP 522288 U JP522288 U JP 522288U JP H0640340 Y2 JPH0640340 Y2 JP H0640340Y2
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JP
Japan
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caliper
rear axle
wheel
axle
fixed
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JP1988005222U
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JPH01109628U (ja
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賢三 沼田
和昭 広田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動2輪車あるいは自動3、4輪車等のディ
スクブレーキにおいて、キャリパーホルダーを後車軸に
嵌合して装着する車両の後車輪用ディスクブレーキに関
する。
〔従来の技術〕
自動2輪車や自動3、4輪車等の前輪または後輪の制動
装置に使用されるディスクブレーキは、一般に、ホイー
ルハブにブレーキディスクを固定するとともに、車軸支
持用のリヤーフォークまたはフレームに固定されるキャ
リパーホルダーに前記ブレーキディスクを狭圧し摩擦制
動させるキャリパーを取付けて構成されている。
一方、上記型式の車両でレーサー等においては、タイ
ヤ、スプロケットあるいはドライブチェーンの交換等を
迅速化するため、後車軸をリヤーフォークに対し該リヤ
ーフォーク後端から後方へ引き出し可能に支持する構造
を採用する場合がある。
さらに、後輪をチェーン駆動する自動2、3、4輪車に
あっては、チェーン引き調整を行う必要があり、そのた
めに後車軸は一般に前後方向調節可能に支持されてい
る。
ところで、後車軸をチェーン引き調節するとブレーキデ
ィスクも移動することから、前記キャリパーホルダーも
ブレーキディスクといっしょに移動することが理想的で
あり、この観点から、キャリパーホルダーを後車軸に嵌
合させて装着する構造が例えば実公昭56−47021号公報
などで提案されている。
〔考案が解決しようとする技術課題〕
しかし、自動2輪車などリヤーフォークで後車軸を支持
する車両の後輪ディスクブレーキにあっては、ブレーキ
ディスクを股いで配置されるキャリパーを後車軸および
キャリパーホルダーとともに後方へ引き出すことは種々
の部品が干渉し合うため種々の部品を分離させるのに手
間がかかることがある。
このため、従来の後輪ディスクブレーキでは、キャリパ
ーホルダーを後車軸に嵌合させて装着する場合、後車軸
のタイヤやスプロケットの交換のためには、後車軸を車
両側方へ引き抜く必要があり、前述の後車軸をリヤーフ
ォーク後端から後方へ引き出すクイック着脱機構を採用
することができなかった。
〔課題解決のための手段〕
本考案は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、
チェーン引き調整時にキャリパーホルダーと一体的に移
動させることができ、しかも、後車輪を後車軸ごとリヤ
ーフォークから引き出すことが可能であり、組立作業お
よび整備作業を容易に行い得る車両の後車輪用ディスク
ブレーキを提供することを目的とする。
本考案は、左右のリヤーフォークの後端部に締付け固定
される後車軸の左右のリヤーフォーク間に回転自在に支
持されるホイールに固定されたブレーキディスクと、前
記リヤーフォークに固定されるキャリパーホルダーと、
該キャリパーホルダーに固定されたキャリパーと、該キ
ャリパーに装着され前記ブレーキディスクを挟圧して制
動力を発生させる摩擦パッドと、を有する車両の後車輪
用ディスクブレーキにおいて、前記左右のリヤーフォー
クの後端部に設けられる後車軸支持用の孔を後端開放の
長孔で形成し、前記キャリパーホルダーと前記リヤーフ
ォークとの間に前後方向の長溝と該長溝に係合する突起
から成る該キャリパーホルダーの廻り止め手段を設け、
前記キャリパーホルダーに前記後車軸が挿通される孔の
前半部を一体に形成し、該前半部の後端面に前記孔の後
半部を形成する別部材を開放可能または着脱可能に取り
付け、後車輪の組付けに際し、前記後車軸を挟んで前記
後半部を前記前半部の後端面に固定した状態で前記後車
軸を締付けることにより、前記キャリパーホルダーを前
記リヤーフォークおよび前記後車軸に固定し、後車輪を
取外す場合には、前記後車軸の締付けを弛め、前記後半
部を開放または離脱し、後車輪を後方へ引き出す構成と
することにより、上記目的を達成するものである。
このような構成によれば、後車軸を後輪に挿通したまま
(後車輪を取付けたまま)の状態で、チェーン引き時に
は後車軸とキャリパーホルダーとを一体的に移動させる
ことができ、しかも、タイヤ交換時などでは該キャリパ
ーホルダーの孔の後半部を開くだけで後車輪を後車軸と
ともにリヤーフォーク後端から後方へ引き出すことがで
き、分解、組立て時の作業性を向上させることができ
る。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案を具体的に説明する。
第4図は本考案の一実施例による自動2輪車の後輪ディ
スクブレーキの右側面図であり、第5図は第4図中の線
V−Vから見た後面図である。
第4図および第5図において、自動2輪車のフレームに
揺動可能に枢着され、後輪荷重を支えるショックアブソ
ーバー(不図示)の伸長に応じて揺動するリヤーフォー
ク10の後端部に締付け固定される後車軸12にはベアリン
グ14(右側のベアリングのみ図示)などを介してホイー
ル(不図示)が回転自在に軸支され、該ホイールのハブ
部16にはブレーキディスク18がボルトまたはリベットな
どで固定されている。
ホイール(不図示)のハブ部16を軸支するベアリング14
のインナーレースは、後車軸12に挿通されたディスタン
スカラー20、21などとともに左右のリヤーフォーク10、
10間で、前記後車軸12の端部雄ねじ(不図示)に螺合す
るナット(不図示)を締付けることにより固定されてい
る。
後輪ディスクブレーキは、ホイール側(回転側)に取付
けたブレーキディスク18を、固定側のキャリパー22の摩
擦パッド24、25で狭圧することより、制動トルクを得る
よう構成されている。
そこで、図示のディスクブレーキでは、前記キャリパー
22を保持するキャリパーホルダー26は前記後車軸12に嵌
装するとともにリヤーフォーク10に廻り止め係合して取
付けられている。
この場合、前記キャリパーホルダー26は後車軸12挿通用
の孔28に後車軸を挿通するとともにその長溝30をリヤー
フォーク10に設けた突起31に係止させ、該孔28の周辺部
を前記ディスタンスカラー20、21などとともに後車軸12
により締付け固定されている。
第4図中の番号32は前記キャリパー22のブレーキキャリ
パー内ピストン33(第5図)を作動させる油圧を供給す
る配管系統を示す。
左右のリヤーフォーク10、10のそれぞれの後端部には後
車軸12を支持するための長孔(または溝)34が形成さ
れ、該長孔34はリヤーフォーク10の後端面に達して後方
へ開放しており、後車軸12を該長孔34の後端開口35から
後方へ引き出しうる構造になっている。
第1図は前記キャリパーホルダー26の正面図であり、第
2図は第1図中の線II−IIから見た後端面図であり、第
3図は第1図中の線III−IIIに沿った断面図である。第
1図および第2図において、前記キャリパーホルダー26
に形成された孔28すなわち後車軸12(第5図)に嵌合す
る孔は後半部が開放可能になっており、該孔28を開放し
た時後車軸12を矢印Aで示す後方へ移動させうる構造に
なっている。
図示のキャリパーホルダー26にあっては、本体側に孔28
の前半部37が形成され、孔28の後半部38はリベット等の
ピン40で回動可能に軸支された半円形部材41で形成され
ている。
この半円形部材41の他端はボルト42等で本体に結合する
ことができ、後車軸12を挿通して該半円形部材41をボル
42で締付けると該後車軸12の周面に締付け固定されるよ
うになっている。
以上の構成において、後車輪を取外す場合は、後車軸12
の締付けナット(不図示)を弛め、キャリパーホルダー
26の前記半円形部材41のボルト42を弛めて孔28の後半部
38を開放する(第4図または第1図中の二点鎖線)だけ
で、後車軸12を引き抜くことなしにホイール組立状態の
まま、リヤーフォーク10、10の後端35から後方へ引き出
すことができる。
後車輪を組付ける場合は、上記取外す場合と逆の手順
で、後車軸12を引き抜くことなくホイール組立体のまま
装着することができる。
したがって、後車輪の組付けおよび分解、あるいは、タ
イヤ交換、スプロケット交換またはチェーン交換等の修
理作業を、容易かつ迅速に行うことが可能になった。
なお、図示の実施例では、キャリパーホルダー26の組付
け孔28の後半部38は回動可能にピン40で軸支された半円
形部材41で構成されているが、これは上下両端部をボル
トで結合する半円形部材で構成することもできる。
また、本考案の適用範囲は、自動2輪車の後輪ディスク
ブレーキに限られるものではなく、リヤーフォーク10、
10で後車軸を支持する型式の後輪ディスクブレーキであ
れば、自動3輪車や自動4輪車等の車両においても同様
に実施することができる。
第6図および第7図はそれぞれ本考案の別の実施例によ
る車両用ディスクブレーキのキャリパーホルダー26の要
部の正面図である。
第6図の実施例では、後車軸挿通用の孔28の後半部38を
形成する半円形部材41の先端に水平部51を設けるととも
に、本体側に孔28の前半部37の上部から後方へ延びる水
平部52を設け、これらの水平部51、52にピン53を挿通す
ることにより孔28が閉じられている。前記ピン53にはワ
ッシャー54および割りピン55から成る抜け止め手段が設
けられている。
後車輪を取外す場合は、後車軸12の締付けナット(不図
示)を弛め、前記割りピン55を引き抜けば二点鎖線で示
すごとく孔28の後半部38を開放することができる。
後車軸12を組付ける場合は、上記取外す場合と逆の手順
で後車軸12にホイールを組付けたまま後方から装着する
ことができる。
第6図の実施例によれば、孔28の後半部38を形成する半
円部材41をピン53で閉じ位置に装着するので、ボルト42
を使用する第1図の実施例に比べクイックセットアップ
機能をさらに向上させることができた。
第7図の実施例では、孔28の後半部38を形成する半円形
部材41の先端に上方へ延びる垂直部61を設けるととも
に、本体側に孔28の前半部37の上部から上方へ延びる垂
直部62を設け、これらの垂直部61、62にピン53を挿通し
ワッシャ54および割りピン55で抜け止めすることにより
後車軸挿通用の孔28が閉じられている。
本実施例は、ピン53で結合する延長部を垂直に設ける点
で、該延長部を水平に設ける第6図の構造と相違してい
るが、その他の部分は第6図の場合と実質上同じであ
る。
第7図の実施例によっても、第6図の場合と同様クイッ
クセットアップ機能をさらに向上させうるキャリパーホ
ルダー26が得られた。
なお、第6図および第7図の実施例でも、孔28の後半部
38がピン40で枢着された半円形部材41で構成されている
が、これは、上下両端部ともピン53あるいはボルト42で
結合する形式の半円形部材で構成することもできる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本考案によれば、左右
のリヤーフォークの後端部に締付け固定される後車軸の
左右のリヤーフォーク間に回転自在に支持されるホイー
ルに固定されたブレーキディスクと、前記リヤーフォー
クに固定されるキャリパーホルダーと、該キャリパーホ
ルダーに固定されたキャリパーと、該キャリパーに装着
され前記ブレーキディスクを挟圧して制動力を発生させ
る摩擦パッドと、を有する車両の後車輪用ディスクブレ
ーキにおいて、前記左右のリヤーフォークの後端部に設
けられる後車軸支持用の孔を後端開放の長孔で形成し、
前記キャリパーホルダーと前記リヤーフォークとの間に
前後方向の長溝と該長溝に係合する突起から成る該キャ
リパーホルダーの廻り止め手段を設け、前記キャリパー
ホルダーに前記後車軸が挿通される孔の前半部を一体に
形成し、該前半部の後端面に前記孔の後半部を形成する
別部材を開放可能または着脱可能に取り付け、後車輪の
組付けに際し、前記後車軸を挟んで前記後半部を前記前
半部の後端面に固定した状態で前記後車軸を締付けるこ
とにより、前記キャリパーホルダーを前記リヤーフォー
クおよび前記後車軸に固定し、後車輪を取外す場合に
は、前記後車軸の締付けを弛め、前記後半部を開放また
は離脱し、後車輪を後方へ引き出す構成としたので、チ
ェーン引き調整時には、後車軸の締め付けを弛めるだけ
でキャリパーホルダーと一体的に移動させることがで
き、しかも、後車軸を取り外したり取り付けたりする場
合には、後車軸を装着したまま後車輪の脱着作業を行う
ことが可能であり、組立作業および整備作業をきわめて
容易に行うことができる車両の後車輪用ディスクブレー
キが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による車両のディスクブレー
キのキャリパーホルダーの正面図、第2図は第1図中の
線II−IIから見た後端面図、第3図は第1図中の線III
−IIIに沿った断面図、第4図は第1図のキャリパーホ
ルダーを備えた車両のディスクブレーキの側面図、第5
図は第4図中の線V−Vから見たディスクブレーキの後
面図、第6図および第7図はそれぞれ本考案を適用した
ディスクブレーキのキャリパーホルダーの他の構成例の
要部を示す部分正面図である。 10…リヤーフォーク、12…後車軸、18…ブレーキディス
ク、22…キャリパー、26…キャリパーホルダー、28…孔
(キャリパーホルダー)、38…後半部(孔28)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右のリヤーフォークの後端部に締付け固
    定される後車軸の左右のリヤーフォーク間に回転自在に
    支持されるホイールに固定されたブレーキディスクと、
    前記リヤーフォークに固定されるキャリパーホルダー
    と、該キャリパーホルダーに固定されたキャリパーと、
    該キャリパーに装着され前記ブレーキディスクを挟圧し
    て制動力を発生させる摩擦パッドと、を有する車両の後
    車輪用ディスクブレーキにおいて、 前記左右のリヤーフォークの後端部に設けられる後車軸
    支持用の孔を後端開放の長孔で形成し、前記キャリパー
    ホルダーと前記リヤーフォークとの間に前後方向の長溝
    と該長溝に係合する突起から成る該キャリパーホルダー
    の廻り止め手段を設け、前記キャリパーホルダーに前記
    後車軸が挿通される孔の前半部を一体に形成し、該前半
    部の後端面に前記孔の後半部を形成する別部材を開放可
    能または着脱可能に取り付け、 後車輪の組付けに際し、前記後車軸を挟んで前記後半部
    を前記前半部の後端面に固定した状態で前記後車軸を締
    付けることにより、前記キャリパーホルダーを前記リヤ
    ーフォークおよび前記後車軸に固定し、後車輪を取外す
    場合には、前記後車軸の締付けを弛め、前記後半部を開
    放または離脱し、後車輪を後方へ引き出すことを特徴と
    する車両の後車軸用ディスクブレーキ。
JP1988005222U 1988-01-19 1988-01-19 車両の後車輪用ディスクブレーキ Expired - Lifetime JPH0640340Y2 (ja)

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JPH01109628U JPH01109628U (ja) 1989-07-25
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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4920968U (ja) * 1972-05-20 1974-02-22
JPS5760396Y2 (ja) * 1978-10-06 1982-12-23
JPH0547032Y2 (ja) * 1985-07-31 1993-12-09
JPH0784198B2 (ja) * 1985-09-13 1995-09-13 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の後輪支持構造

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JPH01109628U (ja) 1989-07-25

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