JPH0640231U - 二段式立体駐車装置 - Google Patents

二段式立体駐車装置

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JPH0640231U
JPH0640231U JP4913392U JP4913392U JPH0640231U JP H0640231 U JPH0640231 U JP H0640231U JP 4913392 U JP4913392 U JP 4913392U JP 4913392 U JP4913392 U JP 4913392U JP H0640231 U JPH0640231 U JP H0640231U
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inverted
tip
sheave
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吉田  孝
敬章 河南
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大英機電株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 駐車させる車体の大きさに関係なく装置の高
さを低くすることができ、装置にトラブルが発生した場
合にも、車体の損傷を防止し、装置使用者が怪我しない
ようにした二段式立体駐車装置を提供する。 【構成】 下段駐車場は基準面から斜め下向きに傾斜す
る入口部を有するピット1により形成され、上段駐車場
は、ピット1の上方で後端部を枢支される昇降用フレー
ム3aとこの先端側で上側に回転可能に結合されるハネ
上げステップ3b〜3dとにより構成され、昇降用フレ
ーム3aの先端側の両端部に、支柱2に枢支された油圧
シリンダー11のロッド13が枢着され、油圧ポンプユ
ニット15は昇降用フレーム3aの後端側に設けられ、
支柱2の前部とハネ上げステップ3b〜3dの後端側は
連結部材16の両端とそれぞれ回動可能に結合されたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高さが低く、組立てや運送コストを安価にすることができるととも に、使用時の安全性に優れた二段式立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種装置としては、例えば、特開昭63−201273号に開示され たものが知られている。この開示された装置では、入口部平面から斜め下向きに 形成された下段の駐車面の上方に、後部を水平軸によって枢支された上段の駐車 面となる載せ台が設けられ、この載せ台の前端部に水平軸によって後端部が枢支 された踏み板が設けられ、前記載せ台および踏み板を入口部平面に向かって前端 側が下降傾斜する状態と、下段の駐車面に対して自動車を出し入れ可能に前端側 を上方に持ち上げられた状態とに回動する捲上機が、下段の駐車面から載せ台の 上側に突出する支柱の上部に設けられた構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の場合には、次に記載するような不都合があった。 (1) 捲上機が設けられる支柱は、下段の駐車面から載せ台の上側に突出するよう に設けられているため、上段の駐車面に自動車を出し入れするとき、運転席から の視界が妨げられて自動車の出し入れに運転技術を要するだけでなく、自動車の 側面が支柱に接触して損傷を受け易くなる。 (2) 捲上機には、価格が高くて重いギヤドモータを用いなければならないため、 装置の組立てに要する人手と費用が多くなる上、装置の構成部材を運送するに要 するコストも割高となる。 また、載せ台の左右両側に結合される索状体は、上段に駐車される自動車の上 方に位置して捲上機により回転される水平軸に固定の2つのドラムに結合されて いるため、装置の高さは、載せ台上に駐車される自動車が大型になるにつれて高 くなる。 (3) 載せ台の回動に捲上機を用いているため、載せ台の左右両側に結合された索 状体のいずれか一方が切断した場合には、載せ台が横方向に傾斜して上段の自動 車が載せ台から滑り落ちて損傷を受けるおそれがある。 さりとて、索状体のいずれか1つが切断した場合に、この切断を検知して載せ 台が左右方向に傾いたり、先端側が下降しないように保持する非常用の自動安全 手段を設けた場合には、これに要する費用が高くなる。
【0004】 本考案はこれらの事情に鑑みてなれたもので、車体の大きさに関係なく装置の 高さを低くすることができ、装置の組立てや上段への自動車の出し入れを容易に するとともに、構成部材の運送コストを安価にし、上段の駐車部材の回動時にト ラブルが発生した場合にも、使用者の安全を保つことができる二段式立体駐車装 置の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記目的を達成すべくなされたもので、下段駐車場は基準面から斜 め下向きに傾斜する入口部を有するピットによって形成されるとともに、その幅 方向両端部に逆U字形の支柱が前後方向に設けられ、上段駐車場は、前記支柱の 上面に後端部を枢支される昇降用フレームと、その先端側に昇降用フレームの延 長線上から上側に回転可能に結合されるハネ上げステップとにより構成され、昇 降用フレームは、先端部を逆U字形の各支柱の前部に枢支される一対の油圧シリ ンダーのロッドに枢着されるとともに、後端側に前記シリンダーを作動させる油 圧ポンプユニットが設けられ、逆U字形の支柱の前部とハネ上げステップの後端 部から上向きに突出されるアームとに、連結部材の両端部がそれぞれ回動可能に 結合されていることを特徴とする二段式立体駐車装置を考案したものである。
【0006】
【作用】
油圧ポンプユニットを作動して油圧シリンダーのロッドを上動させると、昇降 用フレームは、前端部に枢着されたロッドにより後端枢支部のまわりに回転され 、昇降用フレームの先端側が上動される。この上動に伴い、逆U字形の支柱の前 部に結合された連結部材がハネ上げステップの後端部から上向きに突出されたア ームを引っ張るため、ハネ上げステップは昇降用フレームに対して上側に回転さ れ、垂直状態に保たれる。このため、入口部の視界が広くなった下段駐車場への 自動車の出し入れは容易となる。 また、油圧ポンプユニットを作動して油圧シリンダーのロッドを下動させると 、ロッドに枢着された昇降用フレームは、先端側が下になるよう後端枢支部のま わりに回転される。この回転に伴い、一定長さの連結部材とハネ上げステップの 自重による回転モーメントとにより、ハネ上げステップは、昇降用フレームと一 直線をなす方向に回転され、下段駐車場の入口部を塞いで先端部が基準面と接触 する。この状態では、昇降用フレームの左右両側から上側に高く突出する部材は ないから、上段駐車場への自動車の出し入れは、車体が損傷を受けないようにし て行なうことが可能となる。 その上、油圧シリンダーによって昇降フレームの上動中に、耐圧ホースのパン クその他のトラブルが発生しても、油圧の降下は徐々に起こるだけでなく、昇降 用フレームの左右両側に設けられた油圧シリンダーの油圧は、油圧回路の特性上 常に同一に保たれるため、トラブル発生時にも車体の損傷を防止し、装置使用者 が怪我を受けないようにすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。 図1ないし図9は本考案の一実施例を示したもので、1は下段駐車場となるピ ットで、このピット1は基準面aより若干低く作られる。ピット1の入口部は、 基準面aから設定された角度、例えば10°以下で斜め下向きに傾斜する第1傾 斜面1aと、順次大きな傾斜角度を有する第2傾斜面1bおよび第3傾斜面1c とにより形成されている。それより奥側では、ピット底面の傾斜角度は小さくな り、一番奥側で水平になっている。ピット1の入口部の傾斜面の個数や複数個の 傾斜面の各傾斜角度は、下段駐車場に出入りする自動車の腹が基準面aとピット 1の第1傾斜面1aとの角部に接触しない状態で、ピット1の長さを出来るだけ 短くすることができるように決められる。1Aはピット1の後部に設けられたス トッパーである。
【0008】 ピット1の幅方向両端部には、逆U字形の支柱2,2がそれぞれピット1の前 後方向に設けられている。逆U字形の支柱2は、長さの異なる前脚2aと後脚2 bの上端が水平部材2cによって結合されており、平行な2つの支柱2,2は、 後脚2b,2bの上端部が連結部材2dによって連結されている。
【0009】 上段駐車場となる駐車部材3は、昇降用フレーム3aと、ステップの基部3b と、ステップの折りたたみ部3cと、ステップの先端部3dとにより構成されて いる。昇降用フレーム3aは、逆U字形の支柱2,2の水平部材2c,2cに後 端部を水平軸4,4によって枢支されており、昇降用フレーム3aの前側の両側 面には、油圧シリンダー11の上部をピン12によって逆U字形の支柱2の前脚 2aに枢支された油圧シリンダー11のロッド13の上端が、ピン14によって 枢着されている。また、昇降用フレーム3aの後部には、上面にストッパー3A が設けられ、下面に油圧シリンダー11を作動させる油圧ポンプユニット15が 取り付けられている。油圧ポンプユニット15はポンプとモータと切替えバルブ などからなり、その作動スイッチ26は、前脚2aのいずれか一方の上部に設け られている。
【0010】 ステップの基部3bは、後端部が昇降用フレーム3aの先端部に水平軸5によ り枢着されていて、昇降用フレーム3aの延長線上から上側に回転可能になって おり、先端部はステップの折りたたみ部3cの後端部と水平軸6により枢着され 、折りたたみ部3cの延長線上から下側に回転可能になっている。また、折りた たみ部3cの先端部には、後端部を水平軸7により枢着されたステップの先端部 3dが、折りたたみ部3cの延長線上から上側に回転可能に結合されている。ス テップの先端部3dは、先端側の上面に先細となる傾斜面が形成されていて、上 段の駐車部材3への自動車の乗り入れを円滑にするとともに、乗り入れ時に自動 車のマフラーや排気管が上段の駐車部材3に接触しないようにする。
【0011】 ステップの基部3bの後端部の左右両側には、ステップの基部3bが昇降用フ レーム3aの延長線上に位置したときに上側に突出するアーム8,8が設けられ ており、これらのアーム8,8の先端部に、第1シーブ9,9が回転自在に設け られている。ステップの基部3bと折りたたみ部3cとを結合する水平軸6の両 端には、第2シーブ10が固定されている。16は長さ調節可能な連結部材で、 この連結部材16の両端は、ピン17,18により逆U字形の支柱2の前部とス テップの基部3bから突出するアーム8の先端部とに、それぞれ回転可能に結合 されている。ステップの基部3bは、連結部材16の取り付け位置と長さとを調 節することにより、油圧シリンダー11のロッド13が上動されたときに図1に 示す垂直位置をとり、油圧シリンダー11のロッド13が下動されたときに、図 6に示す如く昇降用フレーム3aとほぼ一直線をなす位置にくるように調整され ている。
【0012】 ステップの基部3bに対する折りたたみ部3cの回動は、両端を逆U字形の支 柱2,2の前部とステップの折りたたみ部3cの先端部の幅方向の両端とにそれ ぞれ結合され、中間部を第1シーブ9,9と第2シーブ10,10のいずれか1 つと常時係合している可撓性の連結部材19,19によって行なわれる。この連 結部材19は、ステップの基部3bが垂直位置に回転された状態では、第1シー ブ9と当接していないが第2シーブ10と当接し(図1)、ステップの基部3b が昇降用フレーム3aとほぼ一直線をなす方向に伸展された状態では、第1シー ブ9と当接するが第2シーブ10と当接しなくなり(図6)、昇降用フレーム3 aが水平位置に回転された状態では、第1シーブ9と第2シーブ10の両方に当 接する(図7)。
【0013】 20は上端が軸21により回転自在に保持され、下端に切欠き20aが形成さ れたロック部材で、このロック部材20は、逆U字形の支柱2の前脚2aの内面 上部に固定された係止部材22の穴22aを通って垂下されている。ロック部材 20の長さは、昇降用フレーム3aの先端側が上動されたときに、ロック部材2 0の切欠き20aが係止部材22の上側に位置するように決められている。係止 部材22のすぐ下側には、案内部材23に摺動可能に保持されたノブ24が設け られている。ノブ24の軸部24aには、案内部材23に装着されたショートプ ランジャー27と係合し得る2つの係止溝24A,24Bが形成されている。ノ ブ24の頭部24bが押されてショートプランジャー27が係止溝24Bと係合 したときには、ロック部材20の切欠き20aは係止部材22と係合し得る位置 に保たれ(図5)、ノブ24の頭部24bが引かれてショートプランジャー27 が係止溝24Aと係合したときには、軸部24aの先端はロック部材20と接触 しない位置に保たれる(図4)。25はノブ24に近接して設けられたリミット スイッチで、このリミットスイッチ25の可動部25aは、ノブ24の頭部24 bによって作動されたときには、油圧ポンプユニット15の電気回路をオフにす るとともに、ロック部材20がロック状態にあることを示す表示ランプを点灯す る構成となっている。ロック部材20をロック状態に保持する上述の係止手段は 、反対側の前脚2aの内面側にも設けられ、一方のロック部材20を押圧したと き、軸21を介して他方のロック部材20も同じ状態に連動される。
【0014】 28は逆U字形の支柱2のいずれか一方の後脚2bに設けられた非常用の手動 昇降装置で、この手動昇降装置28は、停電その他のトラブルによって油圧シリ ンダー11を作動させることができなくなった場合に、昇降用フレーム3aを後 端枢支部のまわりに回動し、二段式立体駐車装置を手動によっても使用し得るよ うにしたものである。
【0015】 前記実施例では、ステップの基部3bと折りたたみ部3cと先端部3dとから なるハネ上げステップは、ステップの基部3bに対して折りたたみ可能な構成と した場合について示したが、ハネ上げステップは装置の構成を簡単にしたり、コ ストを割安にしたい場合には、必ずしも折りたたみ可能な構成とせず、全体を一 体として昇降用フレーム3aの先端部のまわりに回動する構成としてもよい。 なお、昇降用フレーム3a、ステップの基部3b、折りたたみ部3c、および 先端部3dの各床板として、開口部に内向きと外向きの係止部を備えた断面逆U 字状の床材を用い、床材を係合して形成された床板表面にエキスパンドメタルを 重合させると、雨で濡れた場合にも滑りを確実に防止し、雨水を両側に導くこと ができる。
【0016】 次に、装置の動作について説明する。 下段の駐車場に自動車を出し入れする場合には、油圧シリンダー11のロッド 13を上動させるスイッチ26を押す。これにより昇降用フレーム3aの先端側 が設定された位置まで回動されるとリミットスイッチの作用により停止する。こ の状態でロックする場合は、ロック部材20を係止方向に押し付けノブ24を押 すと、ノブ24の係止味溝24Bに係合するショートプランジャー27の係止作 用により、ロック部材20は、係止部材22と係止し得る状態に保持され、油圧 シリンダー11のロッド13が万一油漏れなどによって下降しようとした場合に も、昇降用フレーム3aは、ロック部材20の切欠き20aが係止部材22に当 接する一定高さに保持される。なお、定常的に駐車装置を使用している場合は、 ロックする必要はなく、数日以上長期に亘り上段駐車場を上げたままとしておく 場合にロックする。
【0017】 油圧シリンダー11のロッド13が上動し始めると、一定長さの連結部材16 によって引っ張られたアーム8により、ステップの基部3bは水平軸5のまわり に上向きに回転される。この回転により、ステップの基部3bに対して回転自在 に結合された折りたたみ部3cは、自重により下側に回転する。アーム8の回転 が進むにつれ、第2シーブ10が連結部材19に押圧するようになる。次いで、 第1シーブ9が連結部材19から離れ、ステップの基部3bが垂直状態になった 位置で折りたたみ部3cの折りたたみは完了する(図7〜図9,図1参照)。こ の状態で、下段駐車場に自動車の出し入れが行なわれる。
【0018】 上段の駐車場に自動車を出し入れする場合には、ノブ24を引っ張ってショー トプランジャー27をノブ24の係止溝24Aに係止させると、ロック部材20 は係止部材22と係止しない位置に移動する(ロック部材20の切欠き20aが 係止部材22を押圧している状態では、ロッド13を少し上動させた後に上記の 動作を行なう)。 次いで、圧シリンダー11のロッド13を下降させるスイッチ26を押圧する と、油圧シリンダー11の下側の油が抜かれ、昇降用フレーム3aの先端側は下 向きに回転される。この回転に伴い、連結部材16によって押されるアーム8に よりステップの基部3bが昇降用フレーム3aに対して回転される。この状態が 継続してアーム8の第1シーブ9が可撓性の連結部材19を押圧すると、連結部 材19の引っ張り力により、折りたたみ部3cはステップの基部3bに対して上 向きに回転される。昇降用フレーム3aが水平状態より下側に回転されると、第 2シーブ10が可撓性の連結部材19から離れ、ステップの基部3b、折りたた み部3c、および先端部3dは、昇降用フレーム3aの延長線上の近傍に位置す る。油圧シリンダー11のロッド13が一番下側まで移動したとき、ステップの 基部3bと折りたたみ部3cは、昇降用フレーム3aの延長線上に位置し、先端 部3dは、基準面aに当接する。この状態で、上段駐車場に対して自動車の乗り 入れが行なわれる(図1,図6〜図9)。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述したように、本願考案によれば、次に記載するすぐれた作用効果を奏 する。
【0020】 請求項1に記載の二段式立体駐車装置においては、下段駐車場は基準面から斜 め下向きに傾斜する入口部を有するピットにより形成され、上段駐車場は、ピッ トの上方で後端部を枢支される昇降用フレームとこの先端側で上側に回転可能に 結合されるハネ上げステップとにより構成され、昇降用フレームの先端側の両端 部に、支柱に枢支された油圧シリンダーのロッドが枢着され、油圧ポンプユニッ トは昇降用フレームの後端側に設けられ、支柱の前部とハネ上げステップの後端 側は連結部材の両端とそれぞれ回動可能に結合されているため、装置の高さを低 くすることができるだけでなく、捲上機としてギヤドモータを用いる従来の場合 に比べて重さが軽くなり、購入コストも割安になる。このため、装置の組立てが 少ない人手によって能率良く行なうことができ、装置の組立てや運送に要するコ ストを安価にすることができる。しかも、捲上機を用いる従来の場合に比べて昇 降用フレームの上方を横切る軸がないため、上段駐車場に高さの高い大型車も駐 車させることができる。 その上、装置の使用時に油圧シリンダーの耐圧ホースのパンクその他のトラブ ルが発生した場合にも、油圧の降下は徐々に起こるだけでなく、昇降用フレーム の幅方向両側に位置する2つの油圧シリンダーの油圧は、油圧回路の特性として 同一に保たれるため、トラブル発生時の安全性を高め得る。
【0021】 請求項2に記載の二段式立体駐車装置においては、ハネ上げステップは、昇降 用フレームに対して上側に回転可能なステップの基部と、該基部に対して下側に 回転可能な折りたたみ部と、該折りたたみ部に対して上側に回転可能な先端部と により構成され、昇降用フレームの支柱の前部と折りたたみ部の先端部は、ステ ップの基部の後端側に設けられた第1シーブと、折りたたみ部の枢支軸に固定さ れた第2シーブの少なくともいずれか1つと常時係合している可撓性の連結部材 の両端と結合されているため、昇降用フレームが上動されたときに、その先端部 のまわりに回転されるハネ上げ部分の高さを著しく低くし、装置の高さ寸法を小 さくすることができる。ハネ上げ部分の高さが低くなると、装置使用者に与える 威圧感が少なくなる。
【0022】 請求項3に記載の二段式立体駐車装置においては、下段駐車場のピット入口部 は、斜め下向きの傾斜角度が順次大きくなる複数個の傾斜面によって形成されて いるため、下段駐車場に自動車を出し入れする場合に、車体の下側底面が基準面 と第1傾斜面との角部に接触して車体が損傷されるのを防止することができる。
【0023】 請求項4に記載の二段式立体駐車装置においては、昇降用フレームを上昇位置 に保持する係止手段が設けられているため、油圧シリンダーに油漏れがあってロ ッドが下降する場合にも、昇降用フレームを係止手段によって係止された位置に 保持することができる。
【0024】 請求項5に記載の二段式立体駐車装置においては、非常用の手動昇降装置が設 けられているため、油圧シリンダーによって昇降用フレームを回動させることが できない場合にも、装置を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の一部を断面で示した側面図
である。
【図2】ピット部を省略した図1の平面図である。
【図3】図2を右側から見た正面図である。
【図4】係止手段の一例を示した側面図で、非係止状態
の場合を示したものである。
【図5】係止手段の係止状態を示した側面図である。
【図6】装置の使用状態を示した一部断面側面図であ
る。
【図7】昇降用フレームを水平位置まで回転した状態を
示す一部断面側面図である。
【図8】昇降用フレームを水平位置より少し下側まで回
転した状態を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 ピット 1a 第1傾斜面 1b 第2傾斜面 1c 第3傾斜面 2 逆U字形の支柱 3a 昇降用フレーム 3b ステップの基部 3c ステップの折りたたみ部 3d ステップの先端部 (3b〜3d ハネ上げステップ) 8 アーム 9 第1シーブ 10 第2シーブ 11 油圧シリンダー 13 ロッド 15 油圧ポンプユニット 16 (長さ調節可能な)連結部材 19 可撓性の連結部材 20 ロック部材 22 係止部材 23 案内部材 24 ノブ 24A,24B 係止溝 27 ショートプランジャー (20〜24,27 係止手段) 28 非常用の手動昇降装置 a 基準面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】 昇降用フレームをさらに下側まで回転した状
態を示す一部断面側面図である。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下段駐車場は基準面から斜め下向きに傾
    斜する入口部を有するピットによって形成されるととも
    に、その幅方向両端部に逆U字形の支柱が前後方向に設
    けられ、 上段駐車場は、前記支柱の上面に後端部を枢支される昇
    降用フレームと、その先端側に昇降用フレームの延長線
    上から上側に回転可能に結合されるハネ上げステップに
    より構成され、 昇降用フレームは、先端部を逆U字形の各支柱の前部に
    枢支される一対の油圧シリンダーのロッドに枢着される
    とともに、後端側に前記シリンダーを作動させる油圧ポ
    ンプユニットが設けられ、 逆U字形の支柱の前部とハネ上げステップの後端側から
    上向きに突出されるアームとに、連結部材の両端部がそ
    れぞれ回転可能に結合されていることを特徴とする二段
    式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 ハネ上げステップは、昇降用フレームに
    対して上側に回転可能で前記各アームの先端側に第1シ
    ーブが設けられたステップの基部と、該基部に対して第
    2シーブを備えた枢軸のまわりに下側に回転可能なステ
    ップの折りたたみ部と、該折りたたみ部に対して上側に
    回転可能なステップの先端部とにより構成され、逆U字
    形の各支柱の前部とステップの折りたたみ部の先端側と
    が、前記第1シーブと第2シーブの少なくともいずれか
    1つと常時係合している可撓性の連結部材により結合さ
    れている請求項1に記載の二段式立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 下段駐車場のピット入口部は、基準面か
    ら設定された角度で斜め下向きに傾斜した後、それより
    順次大きな角度で傾斜する複数個の傾斜面によって形成
    される請求項1または請求項2に記載の二段式立体駐車
    装置。
  4. 【請求項4】 逆U字形の支柱には、昇降用フレームが
    上向きに回転されたときに、昇降用フレームを上昇位置
    に保持する係止手段が設けられている請求項1から請求
    項3までのいずれか1つに記載の二段式立体駐車装置。
  5. 【請求項5】 逆U字形の支柱には、昇降用フレームを
    その後端枢支部のまわりに回動させる非常用の手動昇降
    手段が設けられている請求項1から請求項4までのいず
    れか1つに記載の二段式立体駐車装置。
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