JPH0639783Y2 - 積層型フィルタカートリッジ - Google Patents

積層型フィルタカートリッジ

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JPH0639783Y2
JPH0639783Y2 JP1988095709U JP9570988U JPH0639783Y2 JP H0639783 Y2 JPH0639783 Y2 JP H0639783Y2 JP 1988095709 U JP1988095709 U JP 1988095709U JP 9570988 U JP9570988 U JP 9570988U JP H0639783 Y2 JPH0639783 Y2 JP H0639783Y2
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filter cartridge
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JP1988095709U
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正春 渡辺
孝志 門前
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Kitz Corp
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Kitz Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、半導体製造工業等において用いられる積層型
フイルタカートリッジに関し、特に、酸、アルカリ等の
反応性の高い化学薬品及び有機溶剤などに混入した微粒
子を高効率に除去するようにした超精密濾過機能を有す
る弗素樹脂製積層型フイルタカートリッジに関するもの
である。
(従来の技術) 従来この種のフイルタカートリッジには、上板と膜支持
体、膜支持体の相互並びに膜支持体と下板と各層間との
接合によってフイルタカートリッジの積層強度を保持す
るようにしている。
(考案が解決しようとする課題) 積層型フイルタカートリッジを構成する場合の最も重要
な課題は、極めて繊細な微細多孔膜に悪影響を与えるこ
となく、各層間に確実に封止すると共に積層体としての
十分な強度を与えることにある。
一般に、汎用プラスチック相互の接合方法としては、有
機用材や接着剤を用いる方法や超音波振動による摩擦溶
着や分子自身を振動させ内部発熱させる高周波溶着その
他被接合部を何等かの手段によって加熱溶融する方法が
知られている。
上記いずれかの方法を用いる場合においても十分信頼で
きる封止性のみならず十分強度をも得えようとする場合
には、過剰な接着剤の塗布乃至は接合部への過剰な加熱
を必要とする。
しかしながら、精密濾過のための微細多孔膜は、極めて
薄く、大きな表面積を有しているために、同一材質の板
材や棒材などでは見られない挙動を示すのが常であり、
化学的、物理的な条件変化によって、その性能が変化し
易い。このため、余剰な溶剤や接着剤の塗布或は過剰な
与熱は少なからずの悪影響を微細多孔膜に与える可能性
があって好ましくない。従って、層間の接合によっての
み積層体全体の強度を保持するためには、大きな矛盾を
含んでいる。
特に、弗素樹脂のように化学的、熱的に極めて安定であ
る難接着性樹脂の場合には、非接着部位をなんらかの手
段によって外部より加熱溶融する以外の接着方法は現在
まで知られていない。
しかしながら、弗素樹脂は熱伝導性が悪いため、封止性
のみならず、十分な接合強度を得るためには非溶着部の
みを選択的に長時間加熱し、深部まで溶融させる必要が
ある。
積層型フイルタにおいては、当該層間溶着部と微細多孔
膜の表面が近接しているため、被溶着部からの余剰熱が
膜面へ移行することを防ぐのは難しく、膜への悪影響な
しに十分な強度を持って層間を接合するには、設備的、
作業性などの点において多くの困難性があった。このた
め、十分な層間強度を得ようとすると、微細多孔膜に影
響があり、一方、微細多孔膜に影響を及ぼさないように
するのでは、十分な層間接合強度を得ることが難しかっ
た。
本考案は、上記した従来の課題に鑑み開発したものであ
り、微細多孔膜に影響を与えることなく十分な層間強度
を得た積層型フイルタカートリッジを提供することを目
的としたものである。
考案の構成 (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案は、上板の中央開口
部に中空状の芯材を挿入し、この開口部の内周面と芯材
の頭部に設けた突条部とを熱溶着し、一方、中央開口部
を有する円盤形状の膜支持体の両面に微細多孔膜を封止
してユニット部材とし、各ユニット部材の中央開口部周
縁を溶着して積層し、積層したユニット部材の中央開口
部を上記した芯材に挿入し、この芯材の下端に設けたね
じ部をユニット部材の最下端に設けた下板の中央めねじ
部に螺着して第1のフイルタエレメントを構成し、上記
した第1のフイルタエレメントと同一の構造で構成した
第2のフイルタエレメントの芯材の頭部の上端面と第1
のフイルタエレメントの下板に形成した突条部9aの下端
面とを熱溶着してフイルタエレメント同志を接合し、最
下端部のフイルタエレメントの下板の螺着部分に密封部
を設けた。
この場合、微細多孔膜はPTFEよりなる最大孔径0.01〜5
μであるのが好ましい。
また、主要構成部材はPFA、EPE、FEP、ECTFE、PCTFE、E
TFE、PVDF等の熱可塑性弗素樹脂を選択するものとす
る。
(作用) 膜支持体の両面に微細多孔膜を封止したユニツト部材を
積層して構成したエレメントは、十分な強度を有してお
り、第1のフイルタエレメントの下板と第2のフイルタ
エレメントの芯材の頭部とを接合して少なくとも2個以
上のフイルタエレメントを連結するように構成したもの
であるから、多数枚のユニット部材を積層したフイルタ
カートリッジであっても微細多孔膜に影響を与えること
なく十分な強度を確保することができる。しかも、エレ
メント同志の芯材は中空状で、密封状態で連結されてい
るため、洗浄流体を確実に得ることができる。
(実施例) 本考案における弗素樹脂製積層型フイルタカートリッジ
の実施例を図面に従って詳述する。
第1図乃至第3図において、中央開口部1を有する膜支
持体2の両面に微細多孔膜3を封止してユニット部材4
を構成する。膜支持体2の両面には、リング状のリブ2a
と連通孔2bを設け、膜支持体2の中央開口部1に、流路
5aを有するカップリング5を装着する。本例において
は、カップング5同志を溶着接合して積層しているが、
膜支持体2の中央部周辺に設けたボス部同志を溶着積層
しても良い。いずれにしても、膜支持体2の各ユニット
部材4の中央開口部周縁を溶着積層してフイルタカート
リッジを構成するものとする。各ユニット部材4の外周
縁に係合部6を複数個設け、これらの係合部6に接合芯
材7を係合させて溶融接合すると同時に各ユニット部材
4相互を溶融接合する。
膜支持体2は円盤状型に形成すると良く、微細多孔膜3
はPTFEよりなる最大孔径0.01〜5μの膜が好ましく、膜
支持体2及び接合芯材7はPFA、EPE、FEP、ECTFE、PCTF
E、ETFE、PVDF等の熱可塑性弗素樹脂を適宜に選択する
ものとする。
積層した複数のユニット部材4の最上端に上板8を設
け、最下端に下板9を設けると共に、前記した上板8の
洗浄流体流出用の開口部10より中空状の芯材11を挿入
し、芯材11の頭部14に形成した突条部11aを熱溶着して
第1のエレメント12を構成し、第1のエレメント12の下
板9に形成した突条部9aと第2のエレメント13の芯材11
の頭部14とを接合して少なくとも2個以上のフイルタエ
レメントを連結する。芯材11の頭部14の最大径は、上板
8及び膜支持体2の中央開口部1の最大径よりも大きく
形成している。
また、中空状の芯材11の側面に複数の連通口15を形成し
ており、芯材11の下端と下板9との接合手段は、芯材11
のねじ部11bと下板9のめねじ部9cとをねじ込む螺着構
造17であり、下板9の最下端の突条部9aと芯材11の頭部
14との接合手段は、熱溶着18を施して接合するものとす
る。19は第1のエレメント12の下板9の突条部9aの位置
に形成した連通孔であり、第2のエレメント13の芯材11
と内部とが連通している。
また、最下端部のフイルタエレメント13の下板9の螺着
部分に密封部9dを設けている。
第1図において、第1のエレメント12の上板8には、O
リングの装着部8aが形成されているが、第2のエレメン
ト13の上板16には、第1のエレメント12の下板9の当接
部9bと接合する突部16aを形成している。この当接部9b
と突部16aとの接合手段も、熱溶着を施して接合するも
のとする。本例においては、エレメントを2個接合して
いるが、これに限ることなく実施に応じて任意の数のエ
レメントを接合してフイルタカートリッジの強度を保持
させる。
次に、上記実施例の作用について説明する。
膜支持体2の両面に微細多孔膜3を封止したユニット部
材4を積層して構成したエレメントは、十分な強度を有
しており、第1のフイルタエレメント12の下板9と第2
のフイルタエレメント13の芯材11の頭部14とを熱溶着手
段で接合して少なくとも2個以上のフイルタエレメント
を連結するように構成したものであるから、多数枚のユ
ニット部材4を積層したフイルタカートリッジであって
も微細多孔膜に影響を与えることなく十分な強度を確保
することができる。更に、一定枚数のユニット部材4を
積層したエレメントを複数連結し、実質的により多段の
積層を構成する場合において、第1のエレメント12の下
板9の最下端9aと第2のエレメント13の芯材11の頭部14
を強度に熱溶着し、実質的に一本となる芯材11にて複数
のエレメントが固定補強される。当該溶着は、溶着部を
過剰に加熱しても、余剰な熱は膜を封止していない下板
9と上板8の間に設けた為、膜への影響を及ぼすことな
く容易に行なえる。
考案の効果 以上のことから明らかなように、本考案によると、微細
多孔膜に全く悪影響を与えることなく十分な層間接合強
度を得た積層型フイルタカートリッジを提供することが
できる等の有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、本考案における積層型フイルタカ
ートリッジの一実施例を示したもので、第1図はフイル
タカートリッジの半截断面図、第2図は芯材の断面図、
第3図は膜支持体の平面図である。 1……中央開口部、2……膜支持体 3……微細多孔膜、4……ユニット部材 8……上板、9……下板 10……開口部、11……芯材 12……第1エレメント、13……第2エレメント 14……頭部、16……第2エレメントの上板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上板の中央開口部に中空状の芯材を挿入
    し、この開口部の内周面と芯材の頭部に設けた突条部と
    を熱溶着し、一方、中央開口部を有する円盤形状の膜支
    持体の両面に微細多孔膜を封止してユニット部材とし、
    各ユニット部材の中央開口部周縁を溶着して積層し、積
    層したユニット部材の中央開口部を上記した芯材に挿入
    し、この芯材の下端に設けたねじ部をユニット部材の最
    下端に設けた下板の中央めねじ部に螺着して第1のフイ
    ルタエレメントを構成し、上記した第1のフイルタエレ
    メントと同一の構造で構成した第2のフイルタエレメン
    トの芯材の頭部の上端面と第1のフイルタエレメントの
    下板に形成した突条部9aの下端面とを熱溶着してフイル
    タエレメント同志を接合し、最下端部のフイルタエレメ
    ントの下板の螺着部分に密封部を設けたことを特徴とす
    る積層型フイルタカートリッジ。
  2. 【請求項2】微細多孔膜はPTFEよりなる最大孔径0.01〜
    5μである請求項1記載の積層型フイルタカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】主要構成部材はPFA、EPE、FEP、ECTFE、PC
    TFE、ETFE、PVDF等の熱可塑性弗素樹脂である請求項1
    又は2記載の積層型フイルタカートリッジ。
JP1988095709U 1988-07-21 1988-07-21 積層型フィルタカートリッジ Expired - Lifetime JPH0639783Y2 (ja)

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