JPH05329338A - プリーツ式フイルターエレメントの製造方法 - Google Patents

プリーツ式フイルターエレメントの製造方法

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JPH05329338A
JPH05329338A JP16003892A JP16003892A JPH05329338A JP H05329338 A JPH05329338 A JP H05329338A JP 16003892 A JP16003892 A JP 16003892A JP 16003892 A JP16003892 A JP 16003892A JP H05329338 A JPH05329338 A JP H05329338A
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JP
Japan
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filter
porous
membrane
filter membrane
supporter
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Application number
JP16003892A
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English (en)
Inventor
Mikio Ito
伊東幹夫
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Roki Techno Co Ltd
Original Assignee
Roki Techno Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、濾過膜と上下プレートとに熱劣化
等のダメージを与えずに、濾過膜とプレートとを完全に
熱溶融接合させ、しかも作業性にも優れたプリーツ式フ
イルターエレメントの製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】この発明は、多孔質濾過膜に予めサポーター濾
材(補強濾材)をラミネーターによって、熱及び押圧に
よって貼り合わせる際、少なくとも濾過膜の巾方向の両
端、即ち上下のプレートに接合される部分に強力に熱を
掛けながら押圧することにより、その部分の補強濾材が
フイルム化して通液しなくなると共に、その補強濾材の
溶融樹脂が多孔質濾過膜の多孔部分に食い込む形で無孔
状態にして貼着することにより、フイルム化した部分を
熱溶融させることによって、上下のプレートに容易に完
全シール接合化し得るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高精度濾過用プリー
ツ式フイルターエレメントの製造方法に係り、詳記すれ
ば上下プレートと濾材とに熱劣化を与えることなく容易
に製造できるプリーツ式フイルターエレメントの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高精度濾過用プリーツ式フイルターエレ
メントは、広く産業界で液体用濾過に使用されている。
この高精度濾過用プリーツ式フイルターエレメントの製
造に於いて最も重要な点は、ヒダ折り加工の初めの部分
と終わりの部分との接合(俗にエンドレス化加工といわ
れる)の完全シール性とヒダ折り加工した濾過膜の上下
両端部にプレートを接合するときの完全シール接合化で
ある。近年、産業界に於いて、液体用フイルターを選定
使用する際、濾過する液体が性状変化をする恐れがある
ので、フイルターエレメントに接着剤を用いることを極
端に嫌う傾向がある。そのため、前述のエンドレス化加
工やプレート接合には、接着剤を使用しない熱溶融によ
る加工が要求されている。多孔質濾過膜がプレートと同
材質の熱可塑性樹脂である場合は、プレートと濾過膜と
を熱溶融させながら完全接合させることは容易である。
しかしながら、プレート材質がポリプロピレン(PP)
樹脂であって、濾過膜材質がナイロン、ポリテトラフロ
オロエチレン(PTFE)若しくはペルフロロアルコキ
シフッ素樹脂(PFA)等の異なった熱可塑性樹脂の場
合、更には熱可塑性樹脂以外の例えばガラスフアイバー
多孔質膜等の場合は、熱溶融による完全シール接合化は
極めて困難な問題があった。
【0003】この点を解決する従来技術の1つとして、
ポリプロピレンプレートに燃焼直前までの高温を与えて
溶融し、低粘度となったポリプロピレン樹脂が濾過膜の
多孔部分に流れ込んでブラインド化する形で両者を接合
し、完全シール化する方法が知られている。しかしなが
らこの方法は、プレートと濾過膜とに高温を与えるた
め、プレート及び濾過膜のいずれも熱劣化を起こし、そ
の結果いずれも強度劣化を起こし、バースト等のトラブ
ルを起こしたり、濾過液内に種々の物質を溶出させる等
の問題があった。従来技術の他の方法として、プレート
材質と同材質の10〜15mm巾のポリプロピレン等の
熱可塑性樹脂の無孔フイルムを、予め濾過膜の上下両端
に貼り合わせ加工(ラミネート加工)し、この部分を溶
融させる形でプレートと接合させる方法がある。 しか
しながら、この方法は、上下両端部だけにフイルムを貼
り合わせるため、貼り合わされていない部分との間に段
差が生じ、次工程のプリーテイング(ヒダ折り)工程
で、濾過材へのプリーター刃の当り力の差のために濾過
材にダメージが発生したり、蛇行折りが発生したりする
欠点があるほか、作業性を著しく悪化させるという工業
上の致命的な欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な点に着目してなされたものであり、濾過膜と上下プレ
ートとに熱劣化等のダメージを与えずに、濾過膜とプレ
ートとを完全に熱溶融接合させ、しかも作業性にも優れ
たプリーツ式フイルターエレメントの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明の
構成は、多孔質濾過膜をヒダ折り加工し、ヒダ折り加工
した濾過膜の上下に熱可塑性樹脂プレートを熱溶融法に
よって接合して濾過筒を形成するプリーツ式フイルター
エレメントの製造方法に於いて、前記多孔質濾過膜を1
枚以上のサポーター濾材と重ね合わせ、該サポーター濾
材を前記熱可塑性樹脂プレートと溶融温度が近いか、若
しくは同材質の熱可塑性樹脂で形成し、前記多孔質濾過
膜とサポーター濾材とのプレートに接合させる両端部を
前記サポーター濾材が前記多孔質濾過膜に接合し、通液
しなくなるまで熱を掛けながら押圧することを特徴とす
る。要するに本発明は、多孔質濾過膜に予めサポーター
濾材(補強濾材)をラミネーターによって、熱及び押圧
によって貼り合わせる際、少なくとも濾過膜の巾方向の
両端、即ち上下のプレートに接合される部分に強力に熱
を掛けながら押圧することにより、その部分の補強濾材
がフイルム化して通液しなくなると共に、その補強濾材
の溶融樹脂が多孔質濾過膜の多孔部分に食い込む形で無
孔状態にして貼着することにより、フイルム化した部分
を熱溶融させることによって、上下のプレートに容易に
完全シール接合化し得るようにしたことを要旨とするも
のである。
【0006】本発明に使用するサポーター濾材は、上下
の熱可塑性プレートと同材質であるか若しくは溶融温度
が±50℃以内と近い必要がある。このようにすること
によって、多孔濾過膜の多孔部分に食い込んだサポータ
ー濾材の上下のプレートへの熱溶着が容易となる。本発
明に於いては、多孔質濾過膜とサポーター濾材の上端と
下端とに貼着部を形成することを特徴とするものである
が、濾過膜の巾が広い場合には、両端部以外の中間部
に、1条若しくは数条の連続的若しくは断続的に、熱及
び押圧による好ましくは巾10mm以内の貼着部を形成
しても良い。このようにすると、両端のみの貼り合わせ
よりもハンドリング性がよくなるが、反面通液面積(濾
過面積)の有効部分は、その分減少する。従って、可能
であれば、両端部だけをフイルム化貼り合わせするのが
好ましい。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示す多孔質濾過膜1とサポーター濾材2と
を、図4に示すように、平滑ロール3,3’間を熱を掛
けながら通過させると、両方の濾材が貼り合わさり、多
孔質濾過膜1の多孔部が変形したり、部分的にデッド化
する。平滑ロール3,3’間を低温、低押圧力で通過さ
せても、両方の濾材を貼り合わせようとすると、多孔質
濾過膜1の多孔部の変形、部分的デッド化は避けられな
い。このため本発明に於いては、図5に示すように一方
のロール4にフイルム化させたい部分に対応する位置に
突条5,5’を形成したロール4と他方の平滑ロール
3’間を、多孔質濾過膜1とサポーター濾材2とを重ね
合わせて通過させている。このようにして、図1に示す
ように、ロール4の突条5,5’に当接する位置に、貼
着部A,A’が形成された濾材が得られる。
【0008】上記実施例に於いては、多孔質濾過膜1と
して、0.2μ精度のPTFE膜を使用し、サポーター
濾材2としてPP製スパンポンド不織布を使用した。ロ
ール4の突条5,5’間に、更に突条を形成したり、或
は突起を形成することによって、図2及び図3に示すよ
うに、貼着部A,A’間に貼着部B,Cが形成された濾
材が得られる。ついで、ラミネートされた濾材は、周知
の方法によってプリーツ加工され、図6に示すように、
上端Aと下端A’とがフイルム化された中間濾過体6が
形成される。それから、図6に示すように、PP製上下
プレート7,7’に、200℃の熱を掛け、濾過膜と接
する部分を僅かに溶かし、中間濾過体6に圧着する。P
TFE膜1に貼り付いたPPスパンポンド不織布2が上
下プレート7,7’と同材質であるので、上下プレート
7,7’と中間濾過体6とは容易に接合する。このよう
にして、図7に示す本発明のプリーツ式フイルターエレ
メントが得られる。得られたプリーツ式フイルターエレ
メントは、上下プレート及び濾過膜に熱劣化が全く認め
られないと共に、濾過膜の上下プレートとの接合部は、
フイルム化して無孔となっているので抜群のシール性を
示す。
【0009】
【効果】以上述べたごとく、本発明によれば、上下プレ
ートとの接合部の濾材をフイルム化して無孔とするもの
であるので、シール性に優れるほか、フイルムは上下プ
レートと同材質であるか或は溶融温度が近いので熱溶融
によって容易に上下のプレートに貼着させることができ
るので、上下プレート及び濾過膜に熱劣化を起こさない
から、バースト等のトラブルや濾過液内に種々の物質を
溶出させる等の恐れがなくなると共に、作業性にも優れ
ているので工業上極めて有用である。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する濾材に貼着部を形成した例を
示す表面図である。
【図2】本発明に使用する濾材に貼着部を形成した他の
例を示す表面図である。
【図3】本発明に使用する濾材に貼着部を形成した他の
例を示す表面図である。
【図4】多孔質濾過膜とサポーター濾材とを、単に貼り
合わせるロールを示す斜視図である。
【図5】本発明に使用する一方のロールに突条を形成し
たロールを示す斜視図である。
【図6】本発明の方法により、上下のプレートを濾過体
に溶着させる状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の方法により得られたプリーツ式フイル
ターエレメントを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 多孔質濾過膜 2 サポーター濾材 A、A’、B、C 貼着部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質濾過膜をヒダ折り加工し、ヒダ折り
    加工した濾過膜の上下に熱可塑性樹脂プレートを熱溶融
    法によって接合して濾過筒を形成するプリーツ式フイル
    ターエレメントの製造方法に於いて、前記多孔質濾過膜
    を1枚以上のサポーター濾材と重ね合わせ、該サポータ
    ー濾材を前記熱可塑性樹脂プレートと溶融温度が近い
    か、若しくは同材質の熱可塑性樹脂で形成し、前記多孔
    質濾過膜とサポーター濾材とのプレートに接合させる両
    端部を、前記サポーター濾材が前記多孔質濾過膜に接合
    し、通液しなくなるまで熱を掛けながら押圧することを
    特徴とするプリーツ式フイルターエレメントの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記多孔質濾過膜とサポーター濾材とで形
    成される濾材の上端と下端との間に、1条以上連続的若
    しくは不連続的に前記多孔質濾過膜とサポーター濾材と
    の熱溶融接合部を形成してなる請求項1に記載の製造方
    法。
JP16003892A 1992-05-28 1992-05-28 プリーツ式フイルターエレメントの製造方法 Pending JPH05329338A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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