JPH0639770A - 電磁ソレノイド式遅動平行チャック - Google Patents
電磁ソレノイド式遅動平行チャックInfo
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- JPH0639770A JPH0639770A JP3236777A JP23677791A JPH0639770A JP H0639770 A JPH0639770 A JP H0639770A JP 3236777 A JP3236777 A JP 3236777A JP 23677791 A JP23677791 A JP 23677791A JP H0639770 A JPH0639770 A JP H0639770A
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- parallel
- parallel chuck
- plunger
- shaft
- electromagnetic solenoid
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25J—MANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
- B25J15/00—Gripping heads and other end effectors
- B25J15/02—Gripping heads and other end effectors servo-actuated
- B25J15/0246—Gripping heads and other end effectors servo-actuated actuated by an electromagnet
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Robotics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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- Automatic Assembly (AREA)
- Manipulator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 電磁ソレノイド式平行チャックで、通電時
に物品を把握するとき、平行アームを緩慢に動作させ、
物品をソフトタッチで把握することが出来る、電磁ソレ
ノイド式遅動平行チャックを提供するにある。 【構 成】 電磁ソレノイド式平行チャック１０の平行
チャック部１１の底面２４と、遅動リニヤーソレノイド
３０のサイドヨーク４１の側面を密着させて固定し、平
行チャック部１１のセンターブロック１７と、遅動リニ
ヤーソレノイド３０のシャフト３３の突出部３４とを結
合して組合せ、構成している。 【効 果】 通電時、プランジャ３２と、同じ運動をす
る、特殊磁性板５１の内部に発生するヒステリシス損
が、プランジャ３２の運動を妨げる摩擦力に相当する抵
抗力となり、平行アーム１３と１４の運動を緩慢にする
効果がある。
に物品を把握するとき、平行アームを緩慢に動作させ、
物品をソフトタッチで把握することが出来る、電磁ソレ
ノイド式遅動平行チャックを提供するにある。 【構 成】 電磁ソレノイド式平行チャック１０の平行
チャック部１１の底面２４と、遅動リニヤーソレノイド
３０のサイドヨーク４１の側面を密着させて固定し、平
行チャック部１１のセンターブロック１７と、遅動リニ
ヤーソレノイド３０のシャフト３３の突出部３４とを結
合して組合せ、構成している。 【効 果】 通電時、プランジャ３２と、同じ運動をす
る、特殊磁性板５１の内部に発生するヒステリシス損
が、プランジャ３２の運動を妨げる摩擦力に相当する抵
抗力となり、平行アーム１３と１４の運動を緩慢にする
効果がある。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を把握する電磁ソ
レノイド式遅動平行チャックに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来電磁ソレノイド式平行チャックとし
ては、特願平０２−３１５１１３で出願したものがあ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、物品を把握す
るため、電磁ソレノイドに直流を通電すると、電磁ソレ
ノイドの動作時間、すなわち平行チャックの動作時間が
非常に早いため、把握しようとする物品に無益な衝撃を
与えたり、時には、その物品を破壊するという欠点があ
った。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を撲
滅するためになされたもので、その特徴とするところ
は、電磁ソレノイド式平行チャック１０（特願平０２−
３１５１１３）の平行チャック部１１の底面２４と、遅
動リニヤーソレノイド３０（特願平０２−９２７３５）
のサイドヨーク４１の側面を密着させて固定し、平行チ
ャック部１１のセンターブロック１７と、遅動リニヤー
ソレノイド３０のシャフト３３の突出部３４とを結合し
て組合せ、構成したことにある。 【０００５】 【作用】遅動リニヤーソレノイド３０のコイル４３、４
４に直流を通電し、平行チャック部１１の平行アーム１
３、１４間を狭めて、物品を把握するとき、プランジャ
３２と同一運動をする特殊磁性板５１と、矩形板永久磁
石群５６との相対運動により特殊磁性板５１の内部に発
生するヒステリシス損が、プランジャ３２の運動を妨げ
る摩擦力に相当する抵抗力となり、平行アーム１３と１
４の運動を緩慢にする作用がある。 【０００６】 【実施例】以下図面について詳細に説明する。 【図１】は、本発明電磁ソレノイド式遅動平行チャック
の一実施例を示す正断面図、 【図２】は、一部断面した側面図、 【図３】は、 【図２】Ａ矢視図、 【図４】は、平行アームが狭まった状態を示す、一部断
面した正面図である。 【図１】乃至 【図４】において、１１は、電磁ソレノイド式平行チャ
ック１０の平行チャック部で、１２はＨ形ベッド、１
３、１４は平行アーム、１５、１６はリンク、１７はセ
ンターブロックで、１２、１３、１４、１５、１６及び
１７は硬鋼等の剛性材よりなる。１８、１９、２０、２
１及び２２は、ステンレス鋼等よりなるシャフトであ
る。リンク１５、１６は夫々１個ずつをセンターブロッ
ク１７の両側面に位置させ、その中心部とセンターブロ
ック１７をシャフト１８で貫通し、夫々滑らかに回転し
得るように構成してある。リンク１５の図上で上端と、
平行アーム１３の略々中央部とをシャフト１９で、リン
ク１６の図上で上端と、平行アーム１４の略々中央部と
をシャフト２０で貫通し、シャフト１９及び２０の両端
突出部は、ベッド１２の２個の腕２３、２３に穿ったベ
ッド１２の底面２４に平行な平行溝２５、２５に挿入し
てある。又、シャフト１９及び２０は、夫々平行アーム
１３及び１４に圧入固着し、リンク１５及び１６と平行
溝２５、２５内では滑らかに回転、摺動するように構成
してある。リンク１６の図上で下端と、平行アーム１３
の図上で下端に穿った、平行アーム１３に平行な平行溝
２６とをシャフト２１で貫通し、リンク１５の図上で下
端と、平行アーム１４の図上で下端に穿った、平行アー
ム１４に平行な平行溝２７をシャフト２２で貫通し、夫
々滑らかに回転、摺動するように構成してある。３１
は、遅動リニヤーソレノイド３０の双安定リニヤーソレ
ノイド部で、３２は軟磁性材よりなるプランジャ、３３
は非磁性材よりなるシャフトで、プランジャ３２に固着
され、その両端部３４、３５は、双安定リニヤーソレノ
イド部３１の両側面から外部に突出している。３６、３
７は軟磁性材よりなる磁極、３８、３９は夫々、磁極３
６、３７に圧入固着されたシャフト３３のスラスト軸受
で、プランジャ３２は、 【図１】紙面で上下の運動に制限される。４０及び４
１、４２は、軟磁性材よりなるメインヨーク及びサイド
ヨーク、４３、４４は、プランジャ３２を周回するよう
に捲かれたコイル、４５は希土類又はフェライト系永久
磁石で、Ｎ、Ｓはその磁極、４６は軟磁性材よりなるセ
ンターヨークである。４７は平行チャック部１１のベッ
ド１２の底面２４と、双安定リニヤーソレノイド３１の
サイドヨーク４１の側面とを密着、固定するねじであ
る。５０は遅動リニヤーソレノイド３０の抵抗力発生機
構部で、５１は鉄、クローム、コバルト合金よりなる矩
形板状の特殊磁性板で、非磁性材よりなるコの字形支持
枠ａ５２の側面、外側略々中央部に、特殊磁性板５１の
板面がプランジャ３２の運動方向に略々平行するよう
に、接着等の手段で固着する。支持枠ａ５２の両端部５
３、５４は、シャフト３３の突出部３４、３５にナット
５５で固定する。従って特殊磁性材板５１の運動は、プ
ランジャ３２と同一になる。５６は、希土類又はフェラ
イト系単位永久磁石板５７を複数個、その磁極Ｎ極とＳ
極とが、プランジャ３２の運動方向で、交互に積層した
矩形板永久磁石群、５８は非磁性材よりなるコの字形支
持枠ｂで、その底面裏側５９の略々中央に接着等の手段
で、矩形板永久磁石群５６を固着する。支持枠ｂ５８の
両端部６０、６０は小ねじ６１により、双安定リニヤー
ソレノイド部３１に固定する。このとき、特殊磁性板５
１と、矩形板永久磁石群５６の一方の磁性面６２との間
には、略々平行な磁気空隙６３が構成される。６４はコ
イル４３、４４のリード線である。７０は剛性材よりな
るカップリング、７１はステンレス鋼等よりなるシャフ
ト、７２は剛性材よりなるアジャストカプリングであ
る。センターブロック１７の下部には、コの字形腕７３
を設け、シャフト７１によりカップリング７０と結合し
ている。シャフト７１は、腕７３に圧入等の手段で固着
し、カップリング７０はシャフト７１と滑らかに回転、
摺動するように構成されている。シャフト１８とシャフ
ト７１とは、略々直角に配置されているので、センター
ブロック１７、カップリング７０、シャフト１８及び７
１により自在接手が構成される。カップリング７０の下
部には、左ねじの雌ねじが穿ってある。アジャストカプ
リング７２の上部には、左ねじの雄ねじが、下部には右
ねじの雌ねじが設けてあり、アジャストカプリング７２
をシャフト３３の突出部３４の右雄ねじ及びカップリン
グ７０の左雌ねじ孔にねじ込むことにより、平行チャッ
ク部１１のセンターブロック１７と、双安定リニヤーソ
レノイド部３１のプランジャ３２との関係位置を調整す
ることが出来る。周知のように、 【図１】でコイル４３、４４に、図に示す方向に直流を
通電すると、プランジャ３２と磁極３７間の磁気空隙で
は、永久磁石４５による磁束と、通電によって発生する
磁束とが加算され、プランジャ３２と磁極３６間の磁気
空隙では、減算される。従ってプランジャ３２は、磁極
３７に吸引され、 【図１】で下方に移動する。プランジャ３２が下方に移
動すると、センターブロック１７も下方に移動し、平行
アーム１３、１４、リンク１５、１６、センターブロッ
ク１７及びシャフト１８、１９、２０、２１、２２が、
いわゆる平行リンク機構を構成しているので、平行アー
ム１３、１４は、平行状態を保ちつつ、その間隔が、 【図１】ｌ１から 【図４】ｌ２まで狭められ、図示していない部品を、狭
むことが出来る。一方プランジャ３２が下方に移動する
と、特殊磁性板５１は、矩形板永久磁石群５６に対し、
磁気空隙６３を介して下方に平行移動する。従って特殊
磁性板５１の各微小部分は、矩形板永久磁石群５６の単
位永久磁石板５７により磁化曲線を画きつつ、磁化され
ヒステリシス損が発生する。そしてこのヒステリシス損
は、プランジャ３２の運動を妨げる摩擦力に相当する抵
抗力となる。磁気空隙６３の厚さを薄くすると、抵抗力
を増加させることが出来る。コイル４３、４４への通電
を切っても、永久磁石４５の保磁力で、 【図４】の状態で物品を保持することが出来る。 【図４】の状態で、コイル４３、４４への直流通電の方
向を 【図１】と反対方向にすればプランジャ３２は磁極３６
に吸引され 【図１】の状態に戻る。通電を切っても 【図１】の状態を保持する。以上の実施例では、電磁ソ
レノイドとして、双安定リニヤーソレノイドについて説
明したが、図示していないが、単方向リニヤーソレノイ
ドに置換しても、何ら動作に支障のないことは明白であ
る。又、矩形板永久磁石群５６を、単位永久磁石板５７
を積層して構成してあるが、矩形板永久磁石群５６と同
形の一枚の矩形板永久磁石で、その着磁方向を 【図１】のように行って構成しても何ら差支えないこと
も勿論である。 【０００７】 【発明の効果】 【図１】で、コイル４３、４４に図に示す方向に直流を
通電して、プランジャ３２を、磁極３７で吸引し、セン
ターブロック１７を下方に移動させ、平行アーム１３と
１４の間隔を狭め、物品を把握するとき、プランジャ３
２と同じ運動を行う特殊磁性板５１の内部に発生するヒ
ステリシス損が、プランジャ３２の運動を妨げる摩擦力
に相当する抵抗力となり、平行アーム１３と１４の運動
を緩慢にし、ソフトタッチで物品を把握できる効果があ
る。又このヒステリシス損は、特殊磁性板５１と矩形板
永久磁石群５６との相対運動によって発生するものであ
るから、物品を把握している状態では無益な摩擦力は発
生しないで、プランジャ３２の吸引力を損失なく物品の
把握力に伝達出来る効果もある。シャフト３３は、スラ
ストベアリング３８、３９で支持され、 【図１】紙面で前後、左右の移動が制限されている。従
ってセンターブロック１７、カップリング７０、シャフ
ト１８及び７１によって構成された自在接手は、平行チ
ャック部１１と双安定リニヤーソレノイド部３１を固定
する場合に生ずる前後、左右のずれを吸収し、動作を安
定する効果がある。又、アジャストカプリング７２は、
物品を把握する間隔ｌ２と、プランジャ３２と磁極３７
との間隔を、最もよい関係に調整出来る効果がある。
レノイド式遅動平行チャックに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来電磁ソレノイド式平行チャックとし
ては、特願平０２−３１５１１３で出願したものがあ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、物品を把握す
るため、電磁ソレノイドに直流を通電すると、電磁ソレ
ノイドの動作時間、すなわち平行チャックの動作時間が
非常に早いため、把握しようとする物品に無益な衝撃を
与えたり、時には、その物品を破壊するという欠点があ
った。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を撲
滅するためになされたもので、その特徴とするところ
は、電磁ソレノイド式平行チャック１０（特願平０２−
３１５１１３）の平行チャック部１１の底面２４と、遅
動リニヤーソレノイド３０（特願平０２−９２７３５）
のサイドヨーク４１の側面を密着させて固定し、平行チ
ャック部１１のセンターブロック１７と、遅動リニヤー
ソレノイド３０のシャフト３３の突出部３４とを結合し
て組合せ、構成したことにある。 【０００５】 【作用】遅動リニヤーソレノイド３０のコイル４３、４
４に直流を通電し、平行チャック部１１の平行アーム１
３、１４間を狭めて、物品を把握するとき、プランジャ
３２と同一運動をする特殊磁性板５１と、矩形板永久磁
石群５６との相対運動により特殊磁性板５１の内部に発
生するヒステリシス損が、プランジャ３２の運動を妨げ
る摩擦力に相当する抵抗力となり、平行アーム１３と１
４の運動を緩慢にする作用がある。 【０００６】 【実施例】以下図面について詳細に説明する。 【図１】は、本発明電磁ソレノイド式遅動平行チャック
の一実施例を示す正断面図、 【図２】は、一部断面した側面図、 【図３】は、 【図２】Ａ矢視図、 【図４】は、平行アームが狭まった状態を示す、一部断
面した正面図である。 【図１】乃至 【図４】において、１１は、電磁ソレノイド式平行チャ
ック１０の平行チャック部で、１２はＨ形ベッド、１
３、１４は平行アーム、１５、１６はリンク、１７はセ
ンターブロックで、１２、１３、１４、１５、１６及び
１７は硬鋼等の剛性材よりなる。１８、１９、２０、２
１及び２２は、ステンレス鋼等よりなるシャフトであ
る。リンク１５、１６は夫々１個ずつをセンターブロッ
ク１７の両側面に位置させ、その中心部とセンターブロ
ック１７をシャフト１８で貫通し、夫々滑らかに回転し
得るように構成してある。リンク１５の図上で上端と、
平行アーム１３の略々中央部とをシャフト１９で、リン
ク１６の図上で上端と、平行アーム１４の略々中央部と
をシャフト２０で貫通し、シャフト１９及び２０の両端
突出部は、ベッド１２の２個の腕２３、２３に穿ったベ
ッド１２の底面２４に平行な平行溝２５、２５に挿入し
てある。又、シャフト１９及び２０は、夫々平行アーム
１３及び１４に圧入固着し、リンク１５及び１６と平行
溝２５、２５内では滑らかに回転、摺動するように構成
してある。リンク１６の図上で下端と、平行アーム１３
の図上で下端に穿った、平行アーム１３に平行な平行溝
２６とをシャフト２１で貫通し、リンク１５の図上で下
端と、平行アーム１４の図上で下端に穿った、平行アー
ム１４に平行な平行溝２７をシャフト２２で貫通し、夫
々滑らかに回転、摺動するように構成してある。３１
は、遅動リニヤーソレノイド３０の双安定リニヤーソレ
ノイド部で、３２は軟磁性材よりなるプランジャ、３３
は非磁性材よりなるシャフトで、プランジャ３２に固着
され、その両端部３４、３５は、双安定リニヤーソレノ
イド部３１の両側面から外部に突出している。３６、３
７は軟磁性材よりなる磁極、３８、３９は夫々、磁極３
６、３７に圧入固着されたシャフト３３のスラスト軸受
で、プランジャ３２は、 【図１】紙面で上下の運動に制限される。４０及び４
１、４２は、軟磁性材よりなるメインヨーク及びサイド
ヨーク、４３、４４は、プランジャ３２を周回するよう
に捲かれたコイル、４５は希土類又はフェライト系永久
磁石で、Ｎ、Ｓはその磁極、４６は軟磁性材よりなるセ
ンターヨークである。４７は平行チャック部１１のベッ
ド１２の底面２４と、双安定リニヤーソレノイド３１の
サイドヨーク４１の側面とを密着、固定するねじであ
る。５０は遅動リニヤーソレノイド３０の抵抗力発生機
構部で、５１は鉄、クローム、コバルト合金よりなる矩
形板状の特殊磁性板で、非磁性材よりなるコの字形支持
枠ａ５２の側面、外側略々中央部に、特殊磁性板５１の
板面がプランジャ３２の運動方向に略々平行するよう
に、接着等の手段で固着する。支持枠ａ５２の両端部５
３、５４は、シャフト３３の突出部３４、３５にナット
５５で固定する。従って特殊磁性材板５１の運動は、プ
ランジャ３２と同一になる。５６は、希土類又はフェラ
イト系単位永久磁石板５７を複数個、その磁極Ｎ極とＳ
極とが、プランジャ３２の運動方向で、交互に積層した
矩形板永久磁石群、５８は非磁性材よりなるコの字形支
持枠ｂで、その底面裏側５９の略々中央に接着等の手段
で、矩形板永久磁石群５６を固着する。支持枠ｂ５８の
両端部６０、６０は小ねじ６１により、双安定リニヤー
ソレノイド部３１に固定する。このとき、特殊磁性板５
１と、矩形板永久磁石群５６の一方の磁性面６２との間
には、略々平行な磁気空隙６３が構成される。６４はコ
イル４３、４４のリード線である。７０は剛性材よりな
るカップリング、７１はステンレス鋼等よりなるシャフ
ト、７２は剛性材よりなるアジャストカプリングであ
る。センターブロック１７の下部には、コの字形腕７３
を設け、シャフト７１によりカップリング７０と結合し
ている。シャフト７１は、腕７３に圧入等の手段で固着
し、カップリング７０はシャフト７１と滑らかに回転、
摺動するように構成されている。シャフト１８とシャフ
ト７１とは、略々直角に配置されているので、センター
ブロック１７、カップリング７０、シャフト１８及び７
１により自在接手が構成される。カップリング７０の下
部には、左ねじの雌ねじが穿ってある。アジャストカプ
リング７２の上部には、左ねじの雄ねじが、下部には右
ねじの雌ねじが設けてあり、アジャストカプリング７２
をシャフト３３の突出部３４の右雄ねじ及びカップリン
グ７０の左雌ねじ孔にねじ込むことにより、平行チャッ
ク部１１のセンターブロック１７と、双安定リニヤーソ
レノイド部３１のプランジャ３２との関係位置を調整す
ることが出来る。周知のように、 【図１】でコイル４３、４４に、図に示す方向に直流を
通電すると、プランジャ３２と磁極３７間の磁気空隙で
は、永久磁石４５による磁束と、通電によって発生する
磁束とが加算され、プランジャ３２と磁極３６間の磁気
空隙では、減算される。従ってプランジャ３２は、磁極
３７に吸引され、 【図１】で下方に移動する。プランジャ３２が下方に移
動すると、センターブロック１７も下方に移動し、平行
アーム１３、１４、リンク１５、１６、センターブロッ
ク１７及びシャフト１８、１９、２０、２１、２２が、
いわゆる平行リンク機構を構成しているので、平行アー
ム１３、１４は、平行状態を保ちつつ、その間隔が、 【図１】ｌ１から 【図４】ｌ２まで狭められ、図示していない部品を、狭
むことが出来る。一方プランジャ３２が下方に移動する
と、特殊磁性板５１は、矩形板永久磁石群５６に対し、
磁気空隙６３を介して下方に平行移動する。従って特殊
磁性板５１の各微小部分は、矩形板永久磁石群５６の単
位永久磁石板５７により磁化曲線を画きつつ、磁化され
ヒステリシス損が発生する。そしてこのヒステリシス損
は、プランジャ３２の運動を妨げる摩擦力に相当する抵
抗力となる。磁気空隙６３の厚さを薄くすると、抵抗力
を増加させることが出来る。コイル４３、４４への通電
を切っても、永久磁石４５の保磁力で、 【図４】の状態で物品を保持することが出来る。 【図４】の状態で、コイル４３、４４への直流通電の方
向を 【図１】と反対方向にすればプランジャ３２は磁極３６
に吸引され 【図１】の状態に戻る。通電を切っても 【図１】の状態を保持する。以上の実施例では、電磁ソ
レノイドとして、双安定リニヤーソレノイドについて説
明したが、図示していないが、単方向リニヤーソレノイ
ドに置換しても、何ら動作に支障のないことは明白であ
る。又、矩形板永久磁石群５６を、単位永久磁石板５７
を積層して構成してあるが、矩形板永久磁石群５６と同
形の一枚の矩形板永久磁石で、その着磁方向を 【図１】のように行って構成しても何ら差支えないこと
も勿論である。 【０００７】 【発明の効果】 【図１】で、コイル４３、４４に図に示す方向に直流を
通電して、プランジャ３２を、磁極３７で吸引し、セン
ターブロック１７を下方に移動させ、平行アーム１３と
１４の間隔を狭め、物品を把握するとき、プランジャ３
２と同じ運動を行う特殊磁性板５１の内部に発生するヒ
ステリシス損が、プランジャ３２の運動を妨げる摩擦力
に相当する抵抗力となり、平行アーム１３と１４の運動
を緩慢にし、ソフトタッチで物品を把握できる効果があ
る。又このヒステリシス損は、特殊磁性板５１と矩形板
永久磁石群５６との相対運動によって発生するものであ
るから、物品を把握している状態では無益な摩擦力は発
生しないで、プランジャ３２の吸引力を損失なく物品の
把握力に伝達出来る効果もある。シャフト３３は、スラ
ストベアリング３８、３９で支持され、 【図１】紙面で前後、左右の移動が制限されている。従
ってセンターブロック１７、カップリング７０、シャフ
ト１８及び７１によって構成された自在接手は、平行チ
ャック部１１と双安定リニヤーソレノイド部３１を固定
する場合に生ずる前後、左右のずれを吸収し、動作を安
定する効果がある。又、アジャストカプリング７２は、
物品を把握する間隔ｌ２と、プランジャ３２と磁極３７
との間隔を、最もよい関係に調整出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】は、本発明電磁ソレノイド式遅動平行チャック
の一実施例を示す正断面図、 【図２】は、一部断面した側面図、 【図３】は 【図２】Ａ矢視図、 【図４】は、平行アームが狭まった状態を示す、一部断
面した正面図である。 【符号の説明】 １０…電磁ソレノイド式平行チャック、１１…平行チャ
ック部、１２…ベッド、１３、１４…平行アーム、１
５、１６…リンク、１７…センターブロック、１８、１
９、２０、２１、２２…シャフト、２４…ベッド１２の
底面、２５、２６、２７…平行溝、３０…遅動リニヤー
ソレノイド、３１…双安定リニヤーソレノイド部、３２
…プランジャ、３３…シャフト、３４、３５…シャフト
３３の突出部、３６、３７…磁極、４１、４２…サイド
ヨーク、４３、４４…コイル、４５…永久磁石、４６…
センターヨーク、５０…抵抗力発生機構部、５１…特殊
磁性板、５２…コの字形支持枠ａ、５３、５４…支持枠
ａ５２の両端部、５６…矩形板永久磁石群、５７…単位
永久磁石板、５８…コの字形支持枠ｂ、６３…平行磁気
空隙、７０…カップリング、７１…シャフト、７２…ア
ジャストカプリング、７３…センターブロック１７の腕
の一実施例を示す正断面図、 【図２】は、一部断面した側面図、 【図３】は 【図２】Ａ矢視図、 【図４】は、平行アームが狭まった状態を示す、一部断
面した正面図である。 【符号の説明】 １０…電磁ソレノイド式平行チャック、１１…平行チャ
ック部、１２…ベッド、１３、１４…平行アーム、１
５、１６…リンク、１７…センターブロック、１８、１
９、２０、２１、２２…シャフト、２４…ベッド１２の
底面、２５、２６、２７…平行溝、３０…遅動リニヤー
ソレノイド、３１…双安定リニヤーソレノイド部、３２
…プランジャ、３３…シャフト、３４、３５…シャフト
３３の突出部、３６、３７…磁極、４１、４２…サイド
ヨーク、４３、４４…コイル、４５…永久磁石、４６…
センターヨーク、５０…抵抗力発生機構部、５１…特殊
磁性板、５２…コの字形支持枠ａ、５３、５４…支持枠
ａ５２の両端部、５６…矩形板永久磁石群、５７…単位
永久磁石板、５８…コの字形支持枠ｂ、６３…平行磁気
空隙、７０…カップリング、７１…シャフト、７２…ア
ジャストカプリング、７３…センターブロック１７の腕
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成５年７月１２日 【手続補正１】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図３】 【図１】 【図２】 【図４】
【手続補正書】 【提出日】平成５年７月１２日 【手続補正１】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図３】 【図１】 【図２】 【図４】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 電磁ソレノイド式平行チャック１０（特
願平０２−３１５１１３）の平行チャック部１１の底面
２４と、遅動リニヤーソレノイド３０（特願平０２−９
２７３５）のサイドヨーク４１の側面を密着させて固定
し、平行チャック部１１のセンターブロック１７と、遅
動リニヤーソレノイド３０のシャフト３３の突出部３４
とを結合して組合せ、構成したことを特徴とする、電磁
ソレノイド式遅動平行チャック。 【請求項２】 センターブロック１７と、シャフト３３
の突出部３４とを、センターブロック１７、カップリン
グ７０及びシャフト７１より構成された自在接手と、ア
ジャストカプリング７２で結合したことを特徴とする、
特許請求の範囲 【請求項１】に記載された、電磁ソレノイド式遅動平行
チャック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3236777A JPH0639770A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 電磁ソレノイド式遅動平行チャック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3236777A JPH0639770A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 電磁ソレノイド式遅動平行チャック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0639770A true JPH0639770A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=17005643
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3236777A Pending JPH0639770A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 電磁ソレノイド式遅動平行チャック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0639770A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101972943B1 (ko) * | 2018-08-20 | 2019-08-23 | 방유환 | 드릴 비트 가공 장치 및 이를 이용한 가공방법 |
| KR101972944B1 (ko) * | 2019-02-25 | 2019-08-26 | 방유환 | 가공 중 진동 발생을 저감시킬 수 있는 드릴 비트 가공 장치 및 이를 이용한 드릴 비트의 가공 방법 |
-
1991
- 1991-06-12 JP JP3236777A patent/JPH0639770A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101972943B1 (ko) * | 2018-08-20 | 2019-08-23 | 방유환 | 드릴 비트 가공 장치 및 이를 이용한 가공방법 |
| KR101972944B1 (ko) * | 2019-02-25 | 2019-08-26 | 방유환 | 가공 중 진동 발생을 저감시킬 수 있는 드릴 비트 가공 장치 및 이를 이용한 드릴 비트의 가공 방법 |
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