JPH0639698Y2 - 障害者用箸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、右手又は手の指等に障害のある身体障害者
が使用する箸に関するものである。

「従来の技術」 箸に替る器具としてスプーン・ホーク・逆Ｕ型挟具等が
ある。

「考案が解決しようとする問題点」 箸には、挟む、突き刺す、裂く（開く）の三能力
があるが、スプーンには共なく、ホークには
がなく、逆Ｕ型挟具にはがない。

「問題を解決するための手段」 交又部を相互に回動自在にピンで枢着したｘ型挟具の先
端部を箸状に形成し、他端には、各側に指を挿入する環
状の柄をほぼ直角に付設する。

「作用」 片側の環状の柄に親指を、他の側の環状の柄にその他の
指を挿入して本器具を保持し、双方の環状の柄を開閉す
ると、箸状の先端部が開閉する。

「実施例」 図面は本考案の一実施例で、２個の構成片の交又部を
ピンで回動自在に枢着し、各々の先端部はやや偏平
な角箸状に形成し、他端は環状柄を直角に付設し、且
つ一方を円形にして親指を、他方は長円形にしてその他
の指を挿入するようにした。

「考案の効果」 箸は、親指・人さし指・中指の三本で支持し、それらの
合成運動で開閉するが、本器具は各側の環状柄に挿入し
た親指及びその他の指で支持し、その単純な開閉運動で
容易に箸状の先端部が開閉し、又そのときの手首と先端
部の方向の関係が箸を持つ場合とほぼ同様になる。

従って、手指に障害がある場合や左手を使用する場合で
も、本器具の使用で容易に普通の箸と同様に挟む、
突き刺す、裂く等の動作を行い食事する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は同側面図、第３図は
同平面図。 １は構成片、２はピン、３は先端部、４は環状柄であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ｘ型に交又し、該交又部を相互に回動自在
   にピンで枢着した挟具の先端部を箸状に形成し、他端に
   は、各側に指を挿入する環状の柄をほぼ直角に付設した
   障害者用箸。