JP3048506U - 身体障害者用握持具 - Google Patents

身体障害者用握持具

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JP3048506U
JP3048506U JP1997009620U JP962097U JP3048506U JP 3048506 U JP3048506 U JP 3048506U JP 1997009620 U JP1997009620 U JP 1997009620U JP 962097 U JP962097 U JP 962097U JP 3048506 U JP3048506 U JP 3048506U
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handle
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JP1997009620U
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勇次 布施
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勇次 布施
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(57)【要約】 【課題】 手や指が不自由な身体障害者が使用する使い
易い握持具を提供する。 【解決手段】 屈曲自在な薄板帯体1の平面中央部を親
指を上にした手の掌の中央部に当接せしめて両端部を手
の甲側に迂回させて薄板帯体1を手の掌にぴったりと係
合せしめたとき、この薄板帯体1とスプーンやフォーク
などの柄aや鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部a'
や身の回りの小物品などの柄aを挾持するキャッチャー
体2との間に、手の掌方向にみて全周方向に屈曲可能に
して、且つ、この屈曲した状態を操作に使い得る程度に
維持する径小短杆3を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、手や指が不自由な身体障害者が使用し、重度の障害者であってもス プーンやフォークなどの柄や鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部や身の回りの 小物品などの柄を挾んで食べ易くしたり、筆記し易くしたり、身の回りの小物品 などを使いやすくするようにする身体障害者用握持具に係わるものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来より手関節の伸縮群が残存している頚髄損傷者の食事のための自助具とし て万能カフが使用されているが、障害者の食事動作の自立という観点より見ると 確かに有効であるとされているが、実際面では手掌に平行にスプーンを差し込ん でいるため、障害者が折角スプーン内に捕捉した内容物を落とさないようにする ため前腕を捕捉した角度にほぼ固定し、その代わりに体を横に傾けたり前に屈め たり、肩関節の屈曲など大きな動作で摂食を行うため左右の動きが非対称となり 、肘や肩に力が入ったりして、この動作が一日三回の食事で数十回行われること になり、単に肘や肩に力を入れるエネルギーだけの問題ではなく、頚部や肩の周 囲の筋群に及ぼす影響が大きく障害者の残存機能をも損ねかねない欠点があった 。
【0003】 また、障害者の筆記のための握持具として適当なものはなかった。
【0004】 本考案は、万能カフの代わりに、手の力で折曲自在にして手の掌の輪郭形状に ぴったりと適合できるように形成した薄板帯体1に、手の力で屈曲可能な径小短 杆3を介してスプーンやフォークなどの柄aや鉛筆やボールペンなどの筆記具の 軸部a'や身の回りの小物品などの柄aを挾持するキャッチャー体2を付設し、 身体障害者一人一人の手の掌に合わせて薄板帯体1を手の掌に係合係止し、身体 障害者一人一人のさわりに合わせて、飲食し易いようにしたり、筆記し易いよう にしたり、身の回りの小物品などを使い易いようにするため径小短杆3を曲げて 食事用の握持具や筆記用の握持具や身の回りの小物品などの使用のための握持具 を形成することにより上記欠点を解決し、健常者の動作にほぼ近い状態で使用で きる身体障害者用握持具を提供することを技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
【0006】 手や指が不自由な身体障害者が使用し、重度の障害者であってもスプーンやフ ォークなどの柄aや鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部a'や身の回りの小物 品などの柄aを挾んで使い易いようにする身体障害者用握持具であって、屈曲自 在な薄板帯体1の平面中央部を親指を上にした手の掌の中央部に当接せしめて両 端部を手の甲側に迂回させて薄板帯体1を手の掌にぴったりと係合せしめたとき 、この薄板帯体1とスプーンやフォークなどの柄aや鉛筆やボールペンなどの筆 記具の軸部a'や身の回りの小物品などの柄aを挾持するキャッチャー体2との 間に、手の掌方向にみて全周方向に屈曲可能にして、且つ、この屈曲した状態を 操作に使い得る程度に維持する径小短杆3を設けたことを特徴とする身体障害者 用握持具に係るものである。
【0007】 また、請求項1の薄板帯体1の全面を合成樹脂製の弾性体4で被覆したことを 特徴とする請求項1記載の身体障害者用握持具に係るものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を作用効果を示して実施の一例である図面に基づいて説明 する。
【0009】 請求項1の考案の実施の形態について説明する。
【0010】 屈曲自在で延ばした状態の薄板帯体1の平面中央部を親指を上にした手の掌の 中央部に当接せしめ、キャッチャー体2を手の掌の人差し指の基部付辺に近接せ しめてその位置で薄板帯体1の平面中央部を少し手の掌面に押し付け、薄板帯体 1の母指側の板を手の形状に合わせて折り曲げ、同様に小指側の板も小指球部の ふち縁に合わせて折り曲げて薄板帯体1の両端部を手の力で手の甲側に迂回せし めて薄板帯体1を手の掌にぴったりと係合係止せしめる。
【0011】 スプーンやフォークなどの柄aや鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部a'や 、例えば歯ブラシや耳かきなどの身の回りの小物品などの柄aをキャッチャー体 2に挾持させたあと、人の力で径小短杆3を障害者が最も使い易い位置に曲げて 握持具を形成する。
【0012】 本考案の握持具を上記のように形成したので、薄板帯体1が障害者一人一人の 掌の輪郭形状にぴったりと適合されて係止され、且つ径小短杆3を曲げて障害者 のさわりに合わせてスプーンやフォークaなどの掬い部a"がスープやご飯など をすくい易く口に運び易くなるように形成したり、筆記具の筆記部が筆記し易い 位置になるように形成したり、身の回りの小物品が使い易い状態になるよう形成 し、またこの状態を維持するように形成できるため、障害者一人一人のさわりの 程度にしなやかに対応できる身体障害者用握持具となる。
【0013】 請求項2の考案の実施の形態について説明する。
【0014】 薄板帯体1の全面を合成樹脂製の弾性体4で被覆したので、握持具を手の掌に 装着するときや取り外すとき、なめらかな合成樹脂体の介存により着脱が容易と なり、また薄板帯体1を装着したとき弾性体のもつ柔らかな感触が手の掌に伝わ り使い易く親しみのもてる身体障害者用握持具となる。
【0015】
【実施例】
添付図面は本考案に好適な実施の一例を図示したもので、手や指が不自由な身 体障害者が使用し、重度の障害者であってもスプーンやフォークなどの柄aや鉛 筆やボールペンなどの筆記具の軸部a'や身の回りの小物品などの柄aを挾んで 使い易いようにする身体障害者用握持具であって、屈曲自在な薄板帯体1の平面 中央部を親指を上にした手の掌の中央部に当接せしめて両端部を手の甲側に迂回 させて薄板帯体1を手の掌にぴったりと係合せしめたとき、この薄板帯体1とス プーンやフォークなどの柄aや鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部a'や身の 回りの小物品などの柄aを挾持するキャッチャー体2との間に、手の掌方向にみ て全周方向に屈曲可能にして、且つ、この屈曲した状態を操作に使い得る程度に 維持する径小短杆3を設ける。
【0016】 添付図面は身体障害者の右手用の握持具を図示したもので、薄板帯体1は人の 手の力で自在に屈曲できるよう薄い帯いた板で形成し、この薄い帯いた板の中央 部を右手の手の掌の軽く凹んでいる部分に広く当接して薄板帯体1がしっかりと 手の掌に係止されるよう薄板帯体1の中央部に図のように右方に膨出部5を突設 し、この膨出部5より上下に帯状板を連設して薄板帯体1を形成する。
【0017】 前記膨出部5のほぼ中央部に止め孔を穿孔し、この止め孔に人の力で屈曲が可 能で屈曲した状態を飲食や筆記や身の回りの小物品などの使用に使い得る程度に 維持できる径小短杆3の基部を小ねじ6その他の方法により止着し、径小短杆3 の途中を押さえ金7で係止して径小短杆3を薄板帯体1に固定し、径小短杆3の 上端部を鍵形状に上方に折り曲げてその上端部をキャッチャー体2の凾体2'の 裏面に止着する。図示したキャッチャー体2は上方が開口した凾体2'の上部中 央寄りに枢着軸8を設け、この枢着軸8に前後対向状態に挾持片9・9の基部を 枢着し、挾持片9・9の上部端にピンを架設し、このピンに合成樹脂製の挾持コ ロ10・10を回転自在に枢着し、前記枢着軸8の中央部にねじれコイルばね11を被 嵌して前後の挾持片9・9を内側に付勢せしめ、前後の挾持コロ10・10が常態に おいて常に当接するように構成する。スプーンやフォークなどの柄aを縦にして 前後の挾持コロ10・10の間に挿し込んで柄aを回したり、筆記具の軸部a'や例 えば歯ブラシや耳かきなどの身の回りの小物品などの柄aを前後の挾持コロ10・ 10の間に挿し込むと、スプーンやフォークなどの柄aの前後端や筆記具の軸部a 'や身の回りの小物品などの柄が挾持コロ10・10に当接し、挾持片9・9の下端 部がねじれコイルばね11の付勢力による弾性圧着力により柄aや軸部a'をしっ かりと挾持するのでスプーンやフォークなどの柄aや筆記具の軸部a'や小物品 の柄aがキャッチャー体2に確固に挾持係止される。
【0018】 スプーンやフォークなどの柄aや筆記具の軸部a'や小物品などの柄aをキャ ッチャー体2に挾持させたあと、障害者が最も使い易い位置に押さえ金7から凾 体2'の間の径小短杆3を人力により曲げて握持具を形成する。
【0019】 また、添付図面は右手用の握持具を図示したが左手用の握持具は右手用と勝手 違いに製作する。
【0020】 また、スプーンやフォークaなどは出願人が出願した実用新案登録番号第30 40978号「身体障害者用スプーン」記載のスプーンを使用すれば、障害者が より飲食し易く細かな点まで行き届いた飲食のための握持具となる。
【0021】 請求項1の薄板帯体1の全面を合成樹脂製の弾性体4で被覆する。
【0022】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したから、請求項1の考案では、スプーンやフォー クや筆記具や身の回りの小物品などが手の掌にほぼ直角に係止されているため肘 はほとんどテーブル上にあり、肩関節の屈曲はごく僅かで主に肘の屈曲と前腕と 手首の回動だけで食事や筆記やその他の操作が可能となり、従来の万能カフを使 用したときの食事のように体を横に傾けたり前に屈めたり肩関節の大きな屈曲が なく楽に食事ができるうえに、薄板帯板が障害者一人一人の掌の輪郭形状にぴっ たりと適合されて係止され、且つ径小短杆を曲げて障害者のさわりに合わせてス プーンやフォークなどの掬い部がスープやご飯などをすくい易く口に運び易くな るように形成したり、筆記し易いように形成したり、身の回りの小物品を使い易 くように形成したりしてこの状態を維持するように形成できるため、障害者一人 一人のさわりの程度にしなやかに対応できる秀れた実用性を発揮する身体障害者 用握持具となる。
【0023】 また、請求項2の考案では、薄板帯体の全面を合成樹脂製の弾性体で被覆した ので、自助具を手の掌に装着するときや取り外すとき、なめらかな合成樹脂体の 介存により着脱が容易となり、また薄板帯体を装着したとき弾性体のもつ柔らか な感触が手の掌に伝わり使い易く親しみのもてる身体障害者の食事用自助具とな る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の身体障害者用握持具の一実施例の一部
を切り欠いた斜視図である。
【図2】本考案の一実施例のキャッチャー体にスプーン
の柄を挾持した握持具の使用状態を示す斜視図である。
【図3】本考案の一実施例のスプーンやフォークなどの
柄を縦にしてキャッチャー体に挿し込んだ状態を示す正
面図である。
【図4】上記の挿し込んだスプーンやフォークなどの柄
を回動してキャッチャー体に係止した状態を示す断面図
である。
【図5】本発明の一実施例のキャッチャー体にボールペ
ンの軸部を挾持した握持具の使用状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 薄板帯体 2 キャッチャー体 3 径小短杆 4 弾性体 a 柄 a' 軸部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手や指が不自由な身体障害者が使用し、
    重度の障害者であってもスプーンやフォークなどの柄や
    鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部や身の回りの小物
    品などの柄を挾んで使い易いようにする身体障害者用握
    持具であって、屈曲自在な薄板帯体の平面中央部を親指
    を上にした手の掌の中央部に当接せしめて両端部を手の
    甲側に迂回させて薄板帯体を手の掌にぴったりと係合せ
    しめたとき、この薄板帯体とスプーンやフォークなどの
    柄や鉛筆やボールペンなどの筆記具の軸部や身の回りの
    小物品などの柄を挾持するキャッチャー体との間に、手
    の掌方向にみて全周方向に屈曲可能にして、且つ、この
    屈曲した状態を操作に使い得る程度に維持する径小短杆
    を設けたことを特徴とする身体障害者用握持具。
  2. 【請求項2】 請求項1の薄板帯体の全面を合成樹脂製
    の弾性体で被覆したことを特徴とする請求項1記載の身
    体障害者用握持具。
JP1997009620U 1997-10-30 1997-10-30 身体障害者用握持具 Expired - Lifetime JP3048506U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5232966B1 (ja) * 2012-01-25 2013-07-10 株式会社ナイクウイン 食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具
JP2019180983A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 達男 石橋 把持補助具
JP2021112441A (ja) * 2020-01-21 2021-08-05 千代 桑田 自助具

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