JPH0638957A - Ct装置 - Google Patents
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Abstract
の撮影条件でほぼ同じ時間内に同じ範囲を走査可能であ
り、使用中の管球のバックアップとしても用いることが
でき、単位時間内での走査範囲を拡大し得るCT装置の
提供を目的とする。 【構成】 同一平面上にない複数の光源、検出器から成
る光学系を有し、当該各光学系をそれぞれ独立又は連動
で動作させ断層像を撮影する。
Description
線源)及び各X線源に対応するX線検出器を有するCT
装置に関する。
中で、被検体の任意の部位の断層像を撮影するCT装置
が多く用いられるようになってきた。また、昨今では断
層像の撮影の短縮化を図るため、被検体の周囲を螺旋状
にスキャンし、各スライス位置のデータを補間処理によ
り算出してこれを基にスライス画像を再構成するヘリカ
ルスキャン方法が実用に供されている。
A,B,Cに示すように1個の管球71が体軸方向に移
動可能な寝台75の上の患者(被検体)70の周りを軌
道76に沿って連続的に回転し、ビーム72により螺旋
状の走査を行なっていた。
ヘリカルスキャンCT装置には、 (1) 管球が一つなので、ある時刻における複数箇所
の走査ができない。 (2) 一度に一つの走査条件でしか走査できない。 (3) 光学系の熱容量が一杯になると、冷めるまで待
たなければならない。また、故障したとき代りの光学系
の取替作業に手間取る。 (4) 造影剤が去らないうちに短時間に走査する必要
があるが、管球が一つしかないので、短時間に走査でき
ない。 (5) 管球が一つしかないので、一定時間で広い範囲
を走査することができない。 という不都合があった。
であり、ヘリカルダイナミックスキャンが可能であり、
複数の撮影条件でほぼ同じ時間内に範囲を走査可能であ
り、使用中の管球のバックアップとしても用いることが
でき、単位時間内での走査範囲を拡大し得るCT装置の
提供を目的とする。
め、本発明は、同一平面上にない複数の光源と、各光源
に対して設けられた検出器とから成る光学系を有し、当
該各光学系をそれぞれ独立又は連動で動作させ断層画像
を撮影することが特徴である。
軌道上に配設された複数の光源と、前記各光源に対して
設けられた複数の検出器と、前記各光源、検出器の対を
同一角速度で回転させ、前記螺旋軌道を複数の光学系に
て走査すべく制御する制御手段と、前記各検出器にて収
集されたデータを基に構成されたCT画像を作成し表示
する手段と、を有することを特徴とする。
にない複数の光学系をそれぞれ独立又は連動で動作さ
せ、同一の被検体をスキャンすることが可能となる。従
って、各光学系で同一螺旋軌道上をスキャンし、その差
画像を求めれば、ダイナミックヘリカルスキャンが可能
となる。
異なる方向から同時にスキャノ画像を撮影することがで
き、例えばトップ−ボトム像とライト−レフト像を同時
に得ることが可能となる。更に、同時に異なる部位を、
各部位に応じた走査条件でスキャンすることができるの
で、例えば同一被検体の腹部、胸部を同時に撮影するこ
とができる。
ても他の光学系にてバックアップが可能であるので、診
断を続行することができる。また、一定の範囲をスキャ
ンする際には各光学系を用いて範囲を分担してスキャン
することができるので、撮影時間の短縮化を図ることが
できる。
する。図1は本発明に係るX線CT装置の概略的な構成
を示すブロック図である。
間隔で独立又は連動して回転可能な3個の管球(X線
管)3−1、3−2、3−3と、それぞれの管球に対応
して設けられている3組の検出器4−1、4−2、4−
3と、それぞれの検出器によって検出されたそれぞれの
投影データを収集し処理しやすい形にする3組のデータ
収集部5−1、5−2、5−3と、管球3−1、3−
2、3−3及び検出器4−1、4−2、4−3の回転を
制御する回転制御部7及び管球3−1、3−2、3−3
の間隔を制御する光学系位置制御部8と、を含む架台
(破線の部分)2を有している。
2、3−3の照射するX線量を制御するX線制御部6
と、寝台11を駆動する寝台駆動部10及び寝台駆動部
10を制御するコントローラ9と、中央制御部(CP
U)12と、中央制御部6にバス(図示せず)を介して
接続するモニター13、走査条件入力装置としてのキー
ボード14、内部メモリ15、収集データや画像データ
を記憶する磁気ディスク16を有している。
部7、光学系位置制御部8、及びコントローラ9及び画
像再構成装置(図示せず)を制御し、本実施例のX線C
T装置全体の動作を統轄している。また、X線制御部6
は中央制御部12の制御の下に各X線管(管球)毎のX
線の制御を行う。そして、あるX線管(例えば、管球3
−1が曝射するX線量と他のX線管(例えば、管球3−
2)が曝射するX線量をそれぞれ異なった量とすること
ができる。
にそれぞれのX線管および/または検出器の回転制御を
行ない、X線管および検出器の組は回転制御部7により
他のX線管および検出器の組とは独立して回転すること
ができるようになっている。光学系位置制御部8は中央
制御部12の制御の下に各X線管及び検出器の寝台方向
(患者(被検体)の体軸方向)の動きの制御を行なう。
具体的には、走査開始位置にX線管(管球)をセット
し、X線管3−1、3−2、3−3のうちどのX線管を
寝台方向(正の方向、或いは負の方向)にどの程度どの
位の速度で移動するかを制御する。コントローラ9は中
央制御部12の制御の下に寝台駆動部10を駆動させ寝
台1を患者の体軸方向に移動させる。
ブロック図であり、中央制御部12は同図に示す走査条
件リスト17を参照し、走査条件に基づいて管球単位に
X線制御部6、回転制御部7、光学系位置制御部8、及
びコントローラ9に命令(信号)を送り、それら各制御
部6、7、8、9の制御を行なうと共にそれら各制御部
6、7、8、9及び検出器4−1、4−2、4−3から
の情報(例えば、回転角、光学系の位置(間隔)、寝台
の位置等及びそれぞれの検出器からX線透過量等)を入
力し、各制御部6、7、8、9をフィードバック制御す
る。各制御部6、7、8、9はそのフィードバック制御
に基づいてそれぞれのX線源のX線発生量、管球及び検
出器の回転及び移動と、寝台の移動制御を行なう。な
お、管球及び検出器の回転及び移動は各管球と対応する
検出器の組毎に回転駆動装置(図示せず)及び移動装置
(図示せず)を有し、回転制御7及び光学系制御部8か
らの駆動信号に基づいてそれぞれ独立又は連動して駆動
される。
6に記憶されており、X線CT装置1が起動されると磁
気ディスク16から内部メモリ15に読み込まれ中央制
御部12により参照されるが、オペレータは走査条件リ
スト17の条件をキーボード14から変更、追加・登
録、削除を行なうことができる。この場合走査条件リス
ト17は図2に示すような形でモニター13に表示され
るので、オペレータは簡単に走査条件の入力ができる。
また、走査条件リスト17は管球別に走査条件を格納
し、管球には予め固有の番号が割当てられておりこの番
号は変更できない。図2の符号17は走査条件リストの
一例を示しており、1行目には1番目の管球3−1の状
態グラフ(例えば、この管球を使用する・・1;使用し
ない・・2;故障・・3、といった管球の状態を示す
値)、X線条件(X線電圧、及び電流)、管球及び検出
器の回転量(角)、管球及び検出器の移動量等の条件
(情報)が格納され、2行目には2番目の管球3−2
の、3行目には3番目の管球3−3の、そしてn行目に
はn番目の管球3−nの状態フラグ、X線条件(X線電
圧、及び電流)、管球及び検出器の回転速度、管球及び
検出器の移動量等の条件(情報)が格納される。走査条
件リストによるX線発生源、管球、検出器の駆動動作例
として、例えば、中央制御部が走査条件リストから1番
目の管球3−1の走査条件「状態=1;120KV;5
0mA;1rps;2mmps」を読取って、その走査
条件に基づく命令(信号)を各制御部6、7、8に送出
すると、X線制御部6は管球3−1のX線発生源に対す
る供給電圧を120KV,電流を50mAとしてX線発
生量を制御し、回転制御部7は管球3−1及び検出器4
−1の回転速度を1rpsとするよう管球3−1及び検
出器4−1の回転駆動装置に駆動制御信号を送り、光学
系位置制御部8は管球3−1及び検出器4−1の移動量
を2mmpsとするように管球3−1及び検出器4−1
の移動装置(図示せず)に駆動制御信号を送る。
体に対して螺旋状の走査を行ない、データ再構成装置
(図示せず)が、この螺旋状の走査により検出器4−
1、4−2、4−3によって得られたデータの組と寝台
10の体軸方向の位置データを取込み、取込んだデータ
基づいて補間処理(特開平2−211129号参照)よ
り任意のスライス位置の補間データの組を求め、この補
間データの組に基づいて画像再構成を行なう。
生じた場合、例えば、1番目の管球(管球3−1)のX
線部にエラーが発生したとすると、管球3−1でエラー
が発生したことをX線制御部6が状態ビットから判別し
中央制御部12に状態(ステイタス)ビットを送出す
る。状態ビットは管球の固有番号及び管球の状態を示す
ビットフラグからなっている。中央制御部12は状態ビ
ットを調べて、管球3−1の使用禁止コードを回転制御
部7及び光学系位置制御部8に送出する。回転制御部7
及び光学系位置制御部8は管球3−1と検出器4−1の
回転駆動装置及び移動装置に駆動停止信号を送る。中央
制御部12は管球3−1の全ての動きが止ったことを確
認してから、現在使用されていない他の管球に1番目の
管球3−1の走査条件等を送り、その管球を管球3−1
の代わりに使用する。
できる。
する方式であり、広い範囲を素早く走査できる。また、
走査した範囲ならどの部分でも画像にできる。一方、ダ
イナミックスキャンは、ある位置を連続して走査するこ
とにより走査位置の経時的変化を観察・撮影することが
できる。そして、本実施例のCT装置によれば、図3
(A)に示すように複数(図では3個)の管球31a〜
31cにより、範囲dをヘリカルスキャンすると同図
(B)に示すように各位置P1 〜P4 における画像の経
時的変化を見ることができる。即ち、ヘリカルダイナミ
ックスキャンが可能となる。
いて差画像を作成し造影剤の経時変化を観察する際に
は、図4に示すように各管球31a〜31cの軌道を等
しくさせる必要がある。これについては、管球31a〜
31cの間隔と被検体の送り速度との関係から容易に設
定が可能である。また、被検体の同一部位を何秒後にス
キャンするかを決めるには、管球31a〜31cの間隔
及び管球31a〜31cの取付角度により決めることが
できる。また、管球31a〜31cの取付角度をずらす
ことにより、図5に示すように管球31a〜31cの間
隔hを管球自体の幅よりも狭くすることができる。つま
り、例えば管球の半径が100[mm]である場合には取
付角度をつけないと管球どうしの間隔は少なくとも20
0[mm]必要とするが、取付角度をつけるとこの間隔を
0[mm]以上とすることができる。
スキャンを用いれば、図3(c)に示す如くの3次元画
像で経時的変化に沿ったシネ表示34ができる。この表
示は例えば脳外科分野で効果的な利用が期待される。
に同じ範囲をスキャンできる。
学系41、42で被検体(患者)40を上方と側面から
同時に走査すれば、図6(B)に示すようなトップ−ボ
トム(top-bottom)像とライト−レフト(right-left)
像のスキャノグラムを得ることができる。また、ビーム
や光学系の回転速度を光学系毎に変化させた走査をほぼ
同時に同じ範囲で実施できる。そして、これにより造影
剤が流失してしまわないうちに相異なる走査条件で走査
することができる。また、患者スループットか向上し患
者に対する負担が軽減される。そして、条件を変えて走
査したい時や撮影に失敗した時等に走査しなおす手間が
省ける。これは種々の条件で走査することを要する研究
等において特に効果的である。
走査条件で撮影することができる。
で走査できる。これは、例えば、集団検診等の場合に、
より効果的である。この場合、例えば、図7において、
管球51は胸部を走査し管球52は腹部を走査すること
ができる。これら走査は同時にしかも走査条件をそれぞ
れ部位に応じた条件にセットして走査できるので的確な
診断ができ、X線の被曝も必要最小限に抑えることがで
き、しかも一人当りの走査時間が短くて済む。
でも他の管球に切換えることができる。
の故障である。しかし、この実施例では管球が複数個あ
るので、管球の容量が一杯になった時や管球が故障した
時等に使用してしない管球を予備として用いることがで
きる。このため、すべての管球を同時に使用する必要の
ある検査はできなくなるものの、残った管球を用いて検
査を続行できる。従って、管球の故障によるダウンタイ
ムがなく、緊急の検査に常時対応することができる。
査できる。
なう従来のヘリカルスキャンを示し、この場合の1回の
走査時間をtとする。一方、図8(B)は本発明による
2個の管球で同じ部位を走査する場合を示し、この場合
の1回の走査時間は1/2tとなる。このように本発明
によりn個の光学系で走査する場合、従来の1/nの時
間で撮影が可能である。このことは造影剤を注入した時
等のように短時間内に走査しなければならない時により
効果的である。
きる。
合、複数の光学系で撮影するので走査が密にでき体軸に
沿った方向の空間分解能を向上させることができる。
うことができる。
ーを使用させれば、容易にデュアルエナジースキャンが
可能となる。
ルギーで撮影することによって、それぞれのエネルギー
ごとの画像が得られる。これらの画像を用いて電子分布
密度、コンプトン散乱の程度、光電効果を表わす画像を
計算によって求めることができる。これらは被写体の元
素組成を推定する上で有用な情報となる。元素ごとにコ
ンプトン散乱の強度と光電効果の強度の比が異なるた
め、この2つの散乱効果及び物質の密度によってX線吸
収が決まるのである。
ものではなく、例えば図10(A)に示すように複数
(図では3個)のガントリ65〜67を並設して走査を
行なっても良い。このような構成では、各X線管の間隔
をある程度以下に狭くすることはできないが、図10
(B)に示すように、各ガントリ65〜67をチルトさ
せることができる。
同一平面上にない複数のX線管を有し、これらを独立又
は連動で動作させることができるので、ヘリカルダイナ
ミックスキャンが可能となり、また、複数の撮影条件で
スキャノグラム像を得ることができる。更に、同時に他
部位を部位に応じた走査条件で撮影することができるよ
うになり、また、1つの管球が故障した場合には他の管
球でバックアップすることが可能となる。
することができ、かつ、デュアルエナジースキャンが可
能になるという効果が得られる。
CT装置の概念図。
条件リストの一例を示す。
例を示し、部分図Bはヘリカルダイナミックスキャンに
より経時的に撮影された複数の頭部画像を示し、部分図
Cはヘリカルダイナミックスキャンによる3次元画像で
経時変化に沿ったシネ表示の例を示す。
例を示す。
同じ範囲をスキャンした例を示し、部分図Bは結果とし
て得られた像を示す。
した例を示す。
来のヘリカルスキャンを示し、部分図Bは本発明による
2個の管球で同じ部位を走査する場合を示す。
よる走査の例を示す斜視図であり、部分図Bは側面図で
あり、部分図Cは架台から見通した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 同一平面上にない複数の光源と、各光源
に対して設けられた複数の検出器とから成る光学系を有
し、当該各光学系をそれぞれ独立又は連動で動作させ断
層画像を撮影することを特徴とするCT装置。 - 【請求項2】 被検体周囲に設定された唯一の螺旋軌道
上に配設された複数の光源と、 前記各光源に対して設けられた複数の検出器と、 前記各光源、検出器の対を同一角速度で回転させ、前記
螺旋軌道を複数の光学系にて走査すべく制御する制御手
段と、 前記各検出器にて収集されたデータを基に構成されたC
T画像を作成し表示する手段と、 を有することを特徴とするCT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12601993A JP3405760B2 (ja) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Ct装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13504492 | 1992-05-27 | ||
JP4-135044 | 1992-05-27 | ||
JP12601993A JP3405760B2 (ja) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Ct装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002320653A Division JP3441455B2 (ja) | 1992-05-27 | 2002-11-05 | X線ct装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638957A true JPH0638957A (ja) | 1994-02-15 |
JP3405760B2 JP3405760B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=26462292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12601993A Expired - Lifetime JP3405760B2 (ja) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3405760B2 (ja) |
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