JPH0638942B2 - 繊維塗面の凹凸模様図案形成方法 - Google Patents

繊維塗面の凹凸模様図案形成方法

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JPH0638942B2
JPH0638942B2 JP61198899A JP19889986A JPH0638942B2 JP H0638942 B2 JPH0638942 B2 JP H0638942B2 JP 61198899 A JP61198899 A JP 61198899A JP 19889986 A JP19889986 A JP 19889986A JP H0638942 B2 JPH0638942 B2 JP H0638942B2
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fiber
uneven pattern
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保義 江口
東亜士 岸
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、内装材等の繊維塗面に凹凸模様、図案を形成
する方法に関するものである。
〈従来の技術〉 自動車のドアトリム等の内装材あるいは家屋の壁面に張
り付ける内装材で基材の表面に微細繊維が起毛し、フア
ブリツク感、ソフト感、スエード感を持たせた内装材が
ある。これは、微細繊維を含んだ塗料を基材表面に吹き
付けて製造している。
この繊維塗面に凹凸模様、図案を施すには第4図(A)で
示すように、基材1の表面に予め模様、図案を凹部2に
よつて形成し、微細繊維を含んだ塗料を吹き付けて繊維
塗膜3を施す方法、第4図(B)で示すように、基材1の
表面に繊維塗膜3を施し、凹凸模様や図案が施されたロ
ーラ4を押し当てて起毛を押し倒す方法あるいは第4図
(C)で示すように、繊維塗膜3を刻印5により押し当て
て模様、図案の凹部6を形成する方法であつた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 上記従来の模様、図案形成方法では、一度模様、図案を
形成すると修正することができない。これは、第4図
(A)の方法では基材1の表面自体に模様、図案の凹部2
が予め成形されているためであり、第4図(B)、(C)の方
法では倒れた繊維は塗料層に付着して起毛不可能となる
からである。また、好みに応じた模様、図案を手軽に描
くことができない。さらに、ローラ4等で着色しながら
模様付けする場合、繊維塗膜3と着色剤(塗料)がくつ
つき、ローラ4に付着してしまう。この付着防止のため
に繊維塗膜3の乾燥後に凹凸模様付けを行うと着色はで
きるが、エラストマー塗膜のため凹凸模様がつかないと
いう問題がある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記従来の問題点を解決するために本発明では、微細繊
維の起毛部分と起毛しない部分とによつて凹凸模様、図
案の形成において、基材の表面に中沸点溶剤で希釈した
塗料により任意の模様、図案の塗膜を施す工程と、この
模様、図案の塗膜がウエツトな状態で微細繊維を含んだ
塗料をスプレー塗装する工程とからなる繊維塗面の凹凸
模様図案形成方法を提供する。
〈作用〉 本発明は、模様、図案の塗膜に吹き付けられた繊維は塗
膜に付着して起毛されず、この塗膜以外に吹き付けられ
て起毛する繊維とによつて凹凸模様、図案が形成され
る。
〈実施例〉 以下本発明の実施例を第1図乃至第3図に基づいて説明
する。1は基材であり、例えば、プラスチック成形した
表皮材の表面に、革絞模様、フアブリツク模様等のエン
ボス加工を施したもの、あるいは平滑面のものである。
この基材1の表面に、例えば、沸点が100〜150℃のメチ
ルイソブチルケトンあるいは酢酸ブチル等の中沸点溶剤
で希釈した塗料により任意の模様、図案の塗膜7(以下
模様塗膜という)を施す。この模様塗膜7の塗布は第1
図で示すように凸面を有するローラ8を用い、その凸面
に前記塗料を付着させて、これを基材1の表面に転移塗
布する。また、模様刻印あるいは筆等を用いて塗布して
もよい。
この模様塗膜7の塗布後に、模様塗膜7が乾燥しないウ
エツトな状態で第2図に示すように、スプレーガン9等
によつて微細繊維を含んだ塗料10(以下繊維含有塗料と
いう)を前記基材1の表面にスプレー塗装する。この繊
維含有塗料10のスプレー塗装により、模様塗膜7以外の
部所に吹き付けられた繊維は起毛し、模様塗膜7に吹き
付けられた繊維は模様塗膜7に粘着して起毛しないた
め、第3図で示すように、模様塗膜7の部分は凹部11と
なり、起毛部は凸部12となつた繊維塗膜3が形成され
る。以上の工程を経て、自然または強制乾燥し、凹凸模
様や図案を定着する。
〈発明の効果〉 上記本発明によると、微細繊維の起毛部分と起毛しない
部分とによって凹凸模様、図案の形成において、基材に
凹凸形状を施す前工程や、基材に微細繊維を含んだ塗料
を吹き付けて乾燥した後に、ローラ又は刻印によって起
毛を押し倒す工程を省くことができ、生産性を向上す
る。また、吹き付けた微細繊維を起毛させない模様、図
案塗膜は筆等で描けるので、任意の模様、図案を手軽に
描くことでき、微細繊維含有塗料の塗装前の段階であれ
ば、前記模様、図案塗膜を溶剤で拭き取れるため、模
様、図案の修正が可能である。さらに、着色した塗料に
より模様、図案塗膜を施せば、この模様、図案塗膜が剥
がれることなく着色が可能となる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明方法の一実施例を示し、第1
図は模様付け工程図、第2図は繊維含有塗料のスプレー
塗装工程図、第3図は凹凸模様付けされた繊維塗面の斜
視図、第4図は従来の凹凸模様付け方法の各種を示す説
明図である。 1……基材、3……繊維塗膜、7……模様、図案の塗
膜、10……微細繊維を含んだ塗料、11……凹部、12……
凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−222175(JP,A) 特開 昭56−129059(JP,A) 特開 昭51−34227(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細繊維の起毛部分と起毛しない部分とに
    よって凹凸模様、図案の形成において、基材の表面に中
    沸点溶剤で希釈した塗料により任意の模様、図案の塗膜
    を施す工程と、この模様、図案の塗膜がウエツトな状態
    で微細繊維を含んだ塗料をスプレー塗装する工程とから
    なる繊維塗面の凹凸模様図案形成方法。
JP61198899A 1986-08-27 1986-08-27 繊維塗面の凹凸模様図案形成方法 Expired - Lifetime JPH0638942B2 (ja)

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JPS6354978A JPS6354978A (ja) 1988-03-09
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JPS5134227A (en) * 1974-09-17 1976-03-23 Asahi Chemical Ind Fukitsukezai no sekohoho
JPS56129059A (en) * 1980-03-13 1981-10-08 Dantani Plywood Co Ltd Production of three-dimensionally patterned decorative sheet excellent in abrasion resistance
JPS60222175A (ja) * 1984-04-20 1985-11-06 Suzuka Toryo Kk 構築物表面の塗装処理方法

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