JP3886578B2 - 付け爪の構造とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者が自由に着脱できる付け爪の構造と、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より種々の目的から付け爪が使用されている。付け爪の材料として通常は種々の合成樹脂材料が使用され、これを爪の形に加工して付け爪としている。この付け爪を人体の爪に着用するために、半永久着用の場合には、付け爪の裏面か人体の爪の表面に接着剤を塗布し、両者を接合することにより着用している。
【0003】
また、付け爪の他に別塗りの平面状の粘着剤を用意しておき、使用の都度、平面状の粘着剤を爪に合わせて切り取って、これを付け爪の裏面か人体の爪の表面に貼着し、付け爪を人体の爪に押し付けて着用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術において、接着剤を用いて接合するものでは、付け爪を簡単に剥がすことができず、特別な薬品を使用しなければならず、使用に際して不便であるばかりでなく、爪にとっても好ましいものとはいえないものであった。
【0005】
また、別塗りの平面状の粘着剤を用いて着用するものでは、爪の形状が平面ではなく複雑な曲面であるので、爪に合わせて切り取るのが難しく、隅々までぴったりと接合することが困難であった。更に、付け爪を剥がす際に、粘着剤が人体の爪側に残ることが多く、爪を汚したり、この粘着剤を爪を傷付けないで除去するのが難しかった。また、再度付け爪を着用するには、再び別塗りの平面状の粘着剤から爪の形状に合わせて切り取らなければならず、上述した難しさを繰り返さなければならないという問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、付け爪を人体の爪に軽く押さえるだけで何時でも着用することができ、軽く指で押し上げるだけで外すことができ、しかも外した後に粘着剤が人体の爪側に残ることがなく、同じ付け爪を繰り返し着用できる付け爪の構造とその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の付け爪の構造は、合成樹脂製の付け爪本体と、上記付け爪本体の裏面の全面または付け爪が人体の爪と接する面に均一に塗布してある下塗り処理剤層と、上記下塗り処理剤層の裏面のうち人体の爪と接する面に形成してある粘着剤層とを有することを特徴としている。
【0008】
また、本発明の付け爪の製造方法は、合成樹脂にて人体の爪に対応するように付け爪本体を形成し、上記付け爪本体の裏面の全面または付け爪が人体の爪と接する面に下塗り処理剤を均一に塗布して下塗り処理剤層を形成し、上記下塗り処理剤層の裏面のうち人体の爪と接する面に粘着剤を均一に塗布して粘着剤層を形成することを特徴としている。
【0009】
上記の付け爪用の合成樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS、AES、EVA、EEA等が適宜用いられる。
【0010】
上記の下塗り処理剤としては、いわゆるプライマリー処理剤を用いるもので、例えば、ニュー密着バインダーMONARCH−1(カンペ共同販東京(株)やプラスチックプライマー349−102(関西ペイント(株))等が使用できる。この下塗り処理剤層を形成しておくことによって、付け爪を外した際に粘着剤層が人体の爪側に移行することが無くなり、粘着剤層が常に付け爪本体側に残るように作用するものである。
【0011】
下塗り処理剤を均一に塗布する手段としては、スプレー法、スクリーン法、刷毛塗り法、その他の塗布手段がある。
【0012】
上記の粘着剤としては、水溶性、溶剤性、ホットメルト性などの各種の市販されているもの、例えばオリバインBPS1109(東洋インキ製造(株))またはサイビノールAT−500,AT−181(サイデン(株))等を適宜使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を、図面に基づいて説明する。
図1(a)は付け爪の裏面図である。先ず、付け爪本体1はここには1つのみ図示しているが、左右10本の指の爪の形状にほぼ対応するようにその幅及び曲面を設定し、長さは人体の爪よりも長く設定して、例えばポリエチレン樹脂を用いて射出成形する。付け爪本体1の表面は、図示しないがマニキュアの色として好ましい色に着色したり、つやのある素材などを用いて模様を形成したり等、適宜の飾りが施こされるものである。
【0014】
次に、図1(a)〜(c)に示すように、付け爪本体1の裏面の全面に、プライマリー処理剤であるプラスチックプライマー349−102(関西ペイント(株))を、刷毛塗り法によって均一の厚みになるように塗布して、下塗り処理剤層2を形成して乾燥する。その後で、下塗り処理剤層2の裏面であって、人体の対応する爪よりも長い延長部分2aをカバーしておき、人体の対応する爪への接合面に粘着剤であるオリバインBPS1109(東洋インキ製造(株))を、刷毛塗り法によって約100μmの均一の厚みになるように塗布して、粘着剤層3を形成する。また、これとは別に、下塗り処理材2としてニュー密着バインダーMONARCH−1(既述)を用い、また、粘着材としてポリゾールPSA−SE−1002(昭和高分子(株))を用い、これを50μmの厚みに塗布したものによって粘着剤層3を形成した。上記した2例について後述の方法によって実際に人体に装着して使用したところ、いずれも所望の結果が得られた。
【0015】
図2は、付け爪本体1の裏面に形成される下塗り処理剤層12を、人体の対応する爪への接合面にのみ形成した例を示しており、したがって粘着剤層3と一致する範囲に形成されている。
【0016】
なお、粘着剤層3の面は、この付け爪をケースに収納する際に、粘着剤層3がケース内面に付着することのないようにケースの形状が設定してあるものでは、このまま粘着剤層3を露出状態にしておいても良い。しかし、ケースの内面に粘着剤層3が付着するおそれのある形状の場合には、粘着剤層3の裏面に剥離紙を付着させておくのが望ましい。
【0017】
このような構成の付け爪を着用する際には、単に粘着剤層3を、対応する人体の爪に押し付けるだけで良く、粘着剤層3の粘着力によって普通に指を使う程度では付け爪が脱落することはない。付け爪を外すときには、軽く指で付け爪の先端部を持ち上げると、付け爪が人体の爪から外れ、その際に粘着剤層3は、下塗り処理剤層2の存在によって付け爪側に付着した状態が保たれ、人体の爪側に移行することはない。このために爪の汚れはなく、爪にとって有害な溶剤などを用いる必要もない。再び付け爪を着用したいときには、同様に爪に押し付ければ良く、粘着剤層3の粘着度が残っている限り何度でも着脱が可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】
付け爪本体と粘着剤層が設けてあるので、着用が極めて容易にできる。また、付け爪本体と粘着剤層との間に下塗り処理剤層が設けてあるので、一旦人体の爪に着用した付け爪を外す際に、粘着剤層が人体の爪側に移行することがなく、常に付け爪側に付着した状態が保たれる。したがって人体の爪が汚れることがなく、有害な溶剤などを使用しないので爪を傷めることもない。
【0020】
粘着剤層の粘着度が残っている限り何度でも着脱ができるので、常時付け爪を持ち歩いて必要なときに着用し、不必要になったら取り外すことが、日常的に気楽にできる。
【0021】
また、本発明の付け爪の製造方法によって、容易に上記のような効果のある付け爪を簡単に製造でき、しかも安価に製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施の形態の一例を示す裏面図、(b)はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図である。
【図2】 実施の形態の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 付け爪本体
2,12 下塗り処理剤層
3 粘着剤層
Claims (2)
- 合成樹脂製の付け爪本体と、
上記付け爪本体の裏面の全面または付け爪が人体の爪と接する面に均一に塗布してある下塗り処理剤層と、
上記下塗り処理剤層の裏面のうち人体の爪と接する面に形成してある粘着剤層と
を有することを特徴とする付け爪の構造。 - 合成樹脂にて人体の爪に対応するように付け爪本体を形成し、
上記付け爪本体の裏面の全面または付け爪が人体の爪と接する面に下塗り処理剤を均一に塗布して下塗り処理剤層を形成し、
上記下塗り処理剤層の裏面のうち人体の爪と接する面に粘着剤を均一に塗布して粘着剤層を形成する
ことを特徴とする付け爪の製造方法。
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- 1996-11-18 JP JP32120496A patent/JP3886578B2/ja not_active Expired - Lifetime
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