JPH0638880B2 - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

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JPH0638880B2
JPH0638880B2 JP10073585A JP10073585A JPH0638880B2 JP H0638880 B2 JPH0638880 B2 JP H0638880B2 JP 10073585 A JP10073585 A JP 10073585A JP 10073585 A JP10073585 A JP 10073585A JP H0638880 B2 JPH0638880 B2 JP H0638880B2
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JP
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steam
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JP10073585A
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JPS61257698A (ja
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秀隆 薮内
吉保 延藤
幸信 星田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用されるスチームアイロン
に関するものである。
従来の技術 従来より、スチームアイロンに蓄熱機能を付加して使用
時におけるベースの加熱面の急激な冷却を防止して加熱
特性を向上させたり、あるいは一定時間は電源から切り
離して使用できるようにして、いわゆるコードレス化を
図って使い勝手を向上させる試みがなされている。
この種の加熱装置では蓄熱作用を付加するために、加熱
ベースの重量を増大させて比熱によるヒートマスを大き
くしたり、一定温度で潜熱を有する蓄熱材を備えている
のが通常である これらの加熱装置に用いられる蓄熱材としては、150
〜250℃の温度範囲内で蓄放熱でき、しかも使用環境
が家庭内であることから特に安全性にすぐれていること
が必要となる。しかし、この条件を満足する蓄熱材の種
類は少なく、たとえば、特開昭57−209100号公
報に示されているような低融点金属の融解潜熱を利用し
たものや、特開昭59−171598号公報に示されて
いるようなペンタエリスリトールの結晶転移潜熱を利用
したものが知られている程度である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、たとえば低融点金属を蓄熱材とする加熱
装置では、蓄熱時に必ず融解して液化することからその
密閉方法が容易でなく、またベースを構成する金属との
接触による電蝕や金属同士の拡散等の問題もあった。ま
た、ペンタエリスリトールを蓄熱材とする場合では、ペ
ンタエリスリトールがもともと有機物質であることから
耐熱性が十分でなく、長期間に亘る使用によって劣化を
起こし、目的を達し得なくなる可能性があるため、使用
上限温度の設定を厳しくする必要があるとともに、蓄熱
温度を越える高温での常時使用ができなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、蓄
熱材の蓄熱温度を任意に設定でき、その蓄熱作用によっ
て加熱特性を向上させることができるとともに、コード
レス化を図ることができるスチームアイロンを提供する
ことを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のスチームアイロン
は、発熱体を有するベースに、無水硫酸ナトリウムにL
i,Na,K,Rb,Mg,Ca,BaとF,Cl,B
r,lとの化合物を少なくとも1種類以上混合し、加熱
溶融により共存させた蓄熱材を一体に設けたものであ
る。
作用 本来、無水硫酸ナトリウムは250℃の結晶転移点で約
50J/gの転移潜熱を有し、融点が884℃と高温で
あるため、これ以下の温度では非常に安定していると同
時に金属に対する腐食性もない。また、医薬品や浴用剤
として用いられていることからも明らかなように毒性も
少ない。
本発明者らはこの無水硫酸ナトリウムにLi,Na,
K,Rb,Mg,Ca,BaとF,Cl,Br,lとの
化合物を少なくとも1種類以上混合して加熱溶融により
共存させることにより、無水硫酸ナトリウムが本来有す
る結晶転移潜熱量をほとんど消失させることなく、その
転移温度を低下させることができ、またその転移温度は
上記化合物の混合量によって180℃〜250℃の温度
範囲で任意に設定できることを見出した。このように転
移温度を任意に設定した無水硫酸ナトリウムからなる蓄
熱材をベースと一体に設けることにより、発熱体で加熱
された蓄熱材が内部に蓄熱してベースの温度低下を抑制
することができる。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
第1図は本発明の加熱装置をアイロンに応用した場合の
一実施例を示したものである。図において、1は無水硫
酸ナトリウムにKCl,LiBr等のLi,Na,K,
Rb,Mg,Ca,BaとF,Cl,Br,lとの化合
物を少なくとも1種類以上混合し、加熱溶融により共存
させた蓄熱材である。ここで、化合物の添加量について
は、たとえば第2図に示すような塩化物の場合、化合物
の添加量に応じて無水硫酸ナトリウムの転移開始温度、
すなわち蓄熱温度をグラフに示すように変化させること
ができる。本実施例では、無水硫酸ナトリウムにKCl
を10モル%添加して蓄熱温度を約200℃に設定した
蓄熱材1を例にとって説明する。2はアルミ鋳造により
構成されたベースで、発熱体3およびあらかじめ板状に
成型した蓄熱材1を鋳造時に一体に埋設している。ま
た、ベース2の上面には気化室4が形成され、その上を
気化室蓋5が覆っている。6は気化室へ供給する水を貯
水したタンク7から水を気化室4に給水する滴下ノズル
で、気化室蓋5に取付けられたパッキング8を介して気
化室4と接続している。9は把手10の上部に設けられ
たスチームボタン11と連動する開閉杆で、この開閉杆
9は上下動して滴下ノズル6からの給水を制御する。1
2はベース2の底面に設けたスチーム噴出孔で、気化室
4とスチーム通路13を介して連通しており、気化室4
で発生したスチームを加熱面2a側に噴出する。14は
温度調節器(図示せず)を介して発熱体3と電気的に接
続される給電端子で、電源と接続して電力を供給する。
15は温度調節器と接続した温度調節レバーで、この温
度調節レバー15はベース2の温度設定を行なうのに用
いる。
以上のように構成されたスチームアイロンについて、以
下その動作を説明する。
給電端子14に電源を接続して通電すると、発熱体3が
発熱してベース2およびベース2と一体に設けられた蓄
熱材1が加熱される。蓄熱材1が加熱されて約200℃
に達すると、蓄熱材1は結晶転移を起こし、固体状態の
ままで内部に熱を蓄える。蓄熱された蓄熱材1は電源を
給電端子14から切り離すと放熱を始め、その熱はベー
ス2に伝わってベース2の加熱面2aおよび気化室4の
温度低下を抑制する。この様子を第3図の温度特性図に
示す。この図は、給電端子14に通電後、自然放置した
ときの加熱面2aの温度変化を表している。
このように、給電端子14に一定時間通電すれば、その
後は電源を切り離しても蓄熱材1の放熱によってベース
2の温度低下が抑制されるため、電源なしでアイロン掛
けが可能になり、その結果、電源コードが衣類に引掛か
ったり、電源コードによって操作範囲が限定されること
もなくなるため、プレス作業の操作性が非常に向上す
る。また、スチームを発生させる場合は、スチームボタ
ン11を操作して開閉杆9を開くと、滴下ノズル6から
パッキング8を介して気化室4に水が供給され、ここで
発生したスチームはスチーム通路13を介してスチーム
噴出孔12から噴出される。このとき、気化室4からは
多量の熱が奪われるが、蓄熱材1の放熱によって急激な
温度低下をすることなく安定したスチームを長時間得る
ことができる。また、アイロン掛け時に衣類によってベ
ース2の加熱面2aが冷やされてベース2の温度が低下
するが、この場合も蓄熱材1の放熱により、急激な温度
低下を抑制し安定した使用が行なえるものである。
ところで安全性については、たとえば万一、温度調節器
が故障し、かつ保安器も作動せずに発熱体3に連続的に
通電されたとしても、蓄熱材1の融点は800℃以上で
あるため、液化して外部に流出することはなく、たとえ
ベース2が融解したとしても蓄熱材1は固体のままであ
る。また、外部に露出した蓄熱材1を誤って口に入れた
としても、無水硫酸ナトリウムもKClも毒性は少ない
ため、安全である。
また耐久性については、290℃で1000時間の連続
加熱を行なったが、蓄熱材1の蓄熱量の変化は見られ
ず、ベース2のアルミに対する腐食等の影響もない。
なお、本実施例では蓄熱材1と発熱体3を別々にベース
2に埋設しているが、たとえば、発熱体3を予め蓄熱材
1にモールドしたものをベース2に埋設してもよい。
なお、蓄熱材の無水硫酸ナトリウムに混合する化合物
は、本実施例ではKClを1種類のみ添加する場合につ
いて記載しているが、たとえば、無水硫酸ナトリウムに
KClを6.7モル%、CaClを1.3モル%添加
して転移温度を180℃に設定するなど、Li,Na,
K,Rb,Mg,Ca,BaとF,Cl,Br,lとの
化合物を2種類以上添加しても良い。
発明の効果 以上のように本発明のスチームアイロンによれば、発熱
体を有するベースに、無水硫酸ナトリウムにLi,N
a,K,Rb,Mg,Ca,BaとF,Cl,Br,l
との化合物を少なくとも1種類以上混合し、加熱溶融に
より共存させた蓄熱材を一体に設けているため、蓄熱材
の蓄熱温度をスチームアイロンに適した温度に設定で
き、かつその蓄熱作用によって安定したスチームを長時
間得ることができ、また衣類によってベースが冷やされ
ても温度低下を抑制して安定した使用が行なえる。した
がって、コードレス化を図って使い勝手を向上させるこ
とができるとともに、安全性と耐久性の高いスチームア
イロンを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスチームアイロンの実施例を示す側断
面図、第2図は蓄熱材の組成変化による転移開始温度の
変化を示す特性図、第3図は同実施例の加熱面の温度を
示す特性図である。 1…蓄熱材、2…ベース、2a…加熱面、3…発熱体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱体を有するベースと、このベースに形
    成した気化室と、この気化室へ供給する水を貯水したタ
    ンクと、気化室で発生したスチームを噴出するスチーム
    噴出孔とを備えるとともに、前記ベースには、無水硫酸
    ナトリウムにLi,Na,K,Rb,Mg,Ca,Ba
    とF,Cl,Br,lとの化合物を少なくとも1種類以
    上混合し、加熱溶融により共存させた蓄熱材を一体に設
    けたスチームアイロン。
  2. 【請求項2】あらかじめ成型した蓄熱材をベースの鋳造
    成型時に一体に埋設してなる特許請求の範囲第1項記載
    のスチームアイロン。
JP10073585A 1985-05-13 1985-05-13 スチームアイロン Expired - Lifetime JPH0638880B2 (ja)

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JP10073585A JPH0638880B2 (ja) 1985-05-13 1985-05-13 スチームアイロン

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JPS61257698A JPS61257698A (ja) 1986-11-15
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8800433B2 (en) 2007-12-12 2014-08-12 Nestec S.A. Used capsule or pod receptacle for liquid food or beverage machines
US8973485B2 (en) 2007-12-12 2015-03-10 Nestec S.A. Modular manufacturing of beverage production machines

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8800433B2 (en) 2007-12-12 2014-08-12 Nestec S.A. Used capsule or pod receptacle for liquid food or beverage machines
US8973485B2 (en) 2007-12-12 2015-03-10 Nestec S.A. Modular manufacturing of beverage production machines
US9049960B2 (en) 2007-12-12 2015-06-09 Nestec S.A. One hand carriable liquid food or beverage machine

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JPS61257698A (ja) 1986-11-15

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