JPH0638386B2 - 電解コンデンサのエージング方法 - Google Patents

電解コンデンサのエージング方法

Info

Publication number
JPH0638386B2
JPH0638386B2 JP1251129A JP25112989A JPH0638386B2 JP H0638386 B2 JPH0638386 B2 JP H0638386B2 JP 1251129 A JP1251129 A JP 1251129A JP 25112989 A JP25112989 A JP 25112989A JP H0638386 B2 JPH0638386 B2 JP H0638386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aging
electrolytic capacitor
capacitor
cooling
electrolytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1251129A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03112117A (ja
Inventor
良輝 郡司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP1251129A priority Critical patent/JPH0638386B2/ja
Publication of JPH03112117A publication Critical patent/JPH03112117A/ja
Publication of JPH0638386B2 publication Critical patent/JPH0638386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電解コンデンサのエージング方法に関す
る。
〔従来の技術〕
例えば、第4図に示すように、電解コンデンサ2は、外
装ケース21の内部に電解液を含浸させたコンデンサ素
子22を収容し、その開口部を封口体23で密封したも
のである。コンデンサ素子22は、陽極側及び陰極側の
電極箔とともにその間にセパレータを重ね合わせて円筒
状に巻回したものである。そして、陽極側の電極箔に
は、化成によって誘電体酸化皮膜が形成されており、こ
の陽極側の電極箔と陰極側の電極箔との間に実質的な陰
極を成す電解液を介在させることによってコンデンサと
しての機能が得られている。即ち、電解コンデンサ2の
容量及び機能は、誘電体酸化皮膜に大きく依存している
のである。
ところで、陽極側の電極箔における誘電体酸化皮膜は、
アルミニウム等の弁金属で形成された電極用箔に一括し
て化成処理によって形成される。そして、陽極側の電極
箔は製造すべき電解コンデンサ2に対応するコンデンサ
素子22の長さを持つ幅に裁断された後、巻回工程にお
いて、コンデンサ素子22に巻回されて切断される。こ
のような工程を塀製造されるコンデンサ素子22につい
て見ると、裁断及び切断時に誘電体酸化皮膜の破損が生
じ、また、その切断面には誘電体酸化皮膜が形成されて
いない電極箔の地金が露出することになる。さらに、コ
ンデンサ素子22の巻回工程では、巻回中に陽極側の電
極箔に相当な巻回応力が作用し、これが誘電体酸化皮膜
を棄損する原因になる。
このため、外装ケース21に封入される前のコンデンサ
素子22にエージング処理を施すことが行われるととも
に、外装ケース21にコンデンサ素子22を封入した完
成品としての電解コンデンサ2に対してエージング処理
が行われている。
このエージング方法には、複数の電解コンデンサ2に対
してエージング用電源装置4を接続し、定電流を供給す
るとともに、時間の経過とともに電圧を徐々に増加させ
て行う方法が取られている。そして、第5図に示すよう
に、第1段階(ステップS10)として一定電圧値に電圧
が上昇するまで常温エージング処理を行い、第2段階
(ステップS20)で熱間エージング処理を行う二段階の
温度制御を行っているのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、常温エージングでは、誘電体酸化皮膜の破損
部分における漏れ電流が大きく、電解コンデンサ2の端
子電圧VCは緩やかに上昇し、この間の化成作用によっ
て水素ガスの発生が顕著になるとともに、コンデンサ素
子22が発熱する。このため、電解コンデンサ2に対す
る電流密度を制限しなければならず、エージング処理に
時間を要することになる。そして、この常温エージング
における電解コンデンサ2の内圧上昇、防爆弁24の膨
れ等、エージング処理途上における不良発生も無視する
ことができないのである。
そこで、この発明は、コンデンサ素子の発熱を抑え、エ
ージング処理時間の短縮を図るとともに、不良発生を抑
制した電解コンデンサのエージング方法の提供を目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、この発明の電解コンデンサのエージング方法は、
常温エージングにおける温度制御がエージングに影響す
るという知見に基づいて成されたものであり、常温エー
ジング処理(ステップS10)の後、熱間エージング処理
(ステップS20)を行う電解コンデンサ(2)のエージ
ング方法において、エージングすべき電解コンデンサを
冷却しながら常温エージング処理(ステップS1)を行
うようにしたことを特徴とする。
〔作用〕
このような構成とすれば、常温エージングにおけるコン
デンサ素子の温度上昇が冷却によって緩和される。
周知のように、コンデンサ素子の発熱は、加えた電流密
度に依存するジュール熱に依存するので、その発熱が冷
却によって緩和されれば、その分だけ電流密度を増加で
きることになる。
電流密度を増加すれば、エージング速度が早くなり、エ
ージング処理時間を短縮化することができる。
〔実施例〕
以下、この発明を図面に示した実施例を参照して詳細に
説明する。
第1図は、この発明の電解コンデンサのエージング方法
の一実施例を示す。
この電解コンデンサのエージング方法は、二段階のエー
ジング処理を基礎としており、第1段階(ステップ
1)で冷却を行う常温エージング処理を行い、第2段
階(ステップS2)で熱間エージング処理を行う。そし
て、第1段階の常温エージング処理では、第2図に示す
ように、冷却装置6によってエージングすべき電解コン
デンサ2を収容し、強制的な冷却を行いながらエージン
グ処理を行う。W1は冷却風を示す。
そして、第2段階の熱間エージング処理では、第3図に
示すように、第1段階の常温エージング処理を完了した
電解コンデンサ2を加熱装置8に収容し、電解コンデン
サ2の使用最高温度より高い温度に設定してエージング
処理を行う。W2は熱風を示す。
このような構成とすれば、第1段階の常温エージング処
理工程では、処理対象である電解コンデンサ2が冷却装
置6によって冷却され、その冷却によりコンデンサ素子
22の発熱が緩和されることになる。このため、エージ
ング用電源装置4から電解コンデンサ2に供給すべき電
流密度を増加することができる。
このエージング処理によって電解コンデンサ2の端子電
圧VCが所定電圧に上昇した後、第2段階の熱間エージ
ング処理工程に移行する。電解コンデンサ2は、加熱装
置8に移送されて加熱され、必要とされる雰囲気温度下
で熱間エージングが施されることになる。
なお、実施例では、電解コンデンサ2を冷却するために
冷却装置6を用いているが、この冷却装置6に、例えば
冷却用ファン等を用いた強制空冷によって冷却を行うよ
うにしてもよい。
〔実験結果〕
実験には、冷却を伴う常温エージング(本発明例)と、
冷却を伴わない常温エージングを比較例とし、各エージ
ングを施した電解コンデンサ内部の温度上昇、規定電圧
までの到達時間をそれぞれ調べた。
実験では、エージングすべき電解コンデンサをエージン
グ装置内のコンデンサ保持具に外部端子を保持させて固
定し、各保持具を通してエージング用電源装置から電解
コンデンサに直流電流を供給した。そして、この発明に
かかる常温エージングでは、電解コンデンサの本体部分
に冷却ファンで冷却風を常時送るように設定した。ま
た、比較例の電解コンデンサは、治具の周囲を樹脂板で
覆い、通風を遮断するように設定した。このような設定
において、電解コンデンサの発熱温度は、電解コンデン
サの封口部に透孔を形成し、その透孔からコンデンサ素
子の中心部に熱電対を挿入して測定した。
(本発明例1及び比較例1) 電解コンデンサには、本体部の外径寸法として直径18m
m、長さ40mmで、定格電圧350V、定格静電容量47μFの
ものを使用し、その電解液に比抵抗値が比較的高い(1
kΩ/cm・30℃)のものを用いた。そして、エージング
時、430Vの直流電圧(規定電圧)を印加し、最大電流値
を変化させた。
(本発明例2及び比較例2) 電解コンデンサには、本体部の外径寸法として直径16m
m、長さ32mmで、定格電圧350V、定格静電容量47μFの
ものを使用し、その電解液に比抵抗値が比較的高い(0.
67kΩ/cm・30℃)のものを用いた。そして、エージン
グ時、375Vの直流電圧を印加し、最大電流値を変化させ
た。
これら各例の電解コンデンサの最大上昇温度と、規定電
圧までの到達時間を第1表に示す。
この結果から明らかなように、この発明のエージング方
法を用いた電解コンデンサでは、何れも多量の電流を流
しているにも拘わらず、温度上昇が少なく、規定電圧へ
の到達時間も短いことがわかる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、常温エージン
グ処理工程において、処理対象である電解コンデンサを
強制的に冷却するので、エージングによるコンデンサ素
子の発熱が緩和され、その分だけ電流密度を増加させる
ことができ、エージング処理時間の短縮を図ることがで
き、また、電解コンデンサの内圧上昇や防爆弁の膨れ等
の電解コンデンサの不良発生を防止することができ、エ
ージング処理の効率化とともに歩留りを向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の電解コンデンサのエージング方法の
一実施例を示すフローチャート、 第2図は第1図に示したこの発明の電解コンデンサのエ
ージング方法に用いるエージング処理装置を示す図、 第3図は第1図に示したこの発明の電解コンデンサのエ
ージング方法に用いるエージング処理装置を示す図、 第4図は従来の電解コンデンサのエージング方法に用い
るエージング処理装置を示す図、 第5図は従来の電解コンデンサのエージング方法を示す
フローチャートである。 2……電解コンデンサ 22……コンデンサ素子 6……冷却装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常温エージング処理の後、熱間エージング
    処理を行う電解コンデンサのエージング方法において、 エージングすべき電解コンデンサを冷却しながら常温エ
    ージング処理を行うことを特徴とする電解コンデンサの
    エージング方法。
JP1251129A 1989-09-27 1989-09-27 電解コンデンサのエージング方法 Expired - Lifetime JPH0638386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1251129A JPH0638386B2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 電解コンデンサのエージング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1251129A JPH0638386B2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 電解コンデンサのエージング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03112117A JPH03112117A (ja) 1991-05-13
JPH0638386B2 true JPH0638386B2 (ja) 1994-05-18

Family

ID=17218106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1251129A Expired - Lifetime JPH0638386B2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 電解コンデンサのエージング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0638386B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020054767A (ko) * 2000-12-28 2002-07-08 이계안 서스펜션 로어암의 볼 조인트 결합 구조
KR100753609B1 (ko) * 2001-08-30 2007-08-29 에스케이케미칼주식회사 고분자 전해 커패시터의 제조방법
CN115274303B (zh) * 2022-08-30 2024-04-19 珠海格力新元电子有限公司 铝电解电容器的老练方法、老练电路和铝电解电容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03112117A (ja) 1991-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0638386B2 (ja) 電解コンデンサのエージング方法
CN109686569A (zh) 一种适用于固态电容器的制备工艺及其使用的化成夹具
JP3162105B2 (ja) 無極性電解コンデンサのエージング方法
JP2003109869A (ja) 電解コンデンサ及びその製造方法
JP2759928B2 (ja) 電解コンデンサのエージング方法
CN110993352A (zh) 一种铝电解电容器的老练方法
US3332859A (en) Process for producing tantalum foil for capacitors
JP4198796B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサの製造方法
JP2002175949A (ja) 偏平状のコンデンサ素子及びその製造方法
JPH08264386A (ja) 電解コンデンサの製造方法
JPH10223483A (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の化成方法
JPH11288852A (ja) 電気二重層型コンデンサ
EP0382136B1 (en) Method for manufacturing a film capacitor
JPH01205412A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2662080B2 (ja) アルミ電解コンデンサのエージング方法
KR100273390B1 (ko) 탄탈 캐패시터의 유전체 표면적 확대방법
JPS63312625A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3250310B2 (ja) アルミ電解コンデンサ用陽極箔の化成方法
JPS58194328A (ja) アルミ電解コンデンサの製造方法
JP3374641B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JPH05243096A (ja) 有機半導体固体電解コンデンサの製法
JPS60214519A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2005085953A (ja) アルミニウム電解コンデンサおよびコンデンサ素子の製造方法
JPH0864480A (ja) 電解コンデンサ用電極箔の化成方法
JPH05326344A (ja) 固体電解コンデンサ