JPH0864480A - 電解コンデンサ用電極箔の化成方法 - Google Patents

電解コンデンサ用電極箔の化成方法

Info

Publication number
JPH0864480A
JPH0864480A JP19995094A JP19995094A JPH0864480A JP H0864480 A JPH0864480 A JP H0864480A JP 19995094 A JP19995094 A JP 19995094A JP 19995094 A JP19995094 A JP 19995094A JP H0864480 A JPH0864480 A JP H0864480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
chemical conversion
formation
electrode foil
electrolytic capacitors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19995094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Seki
昌之 関
Toru Matsui
徹 松井
Kenichi Takeyama
健一 竹山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP19995094A priority Critical patent/JPH0864480A/ja
Publication of JPH0864480A publication Critical patent/JPH0864480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイル処理、熱酸化処理等の化成前処理を行
ったアルミニウム電解コンデンサ用電極箔の漏れ電流を
低減できる化成方法を提供する。 【構成】 化成処理を第1次化成工程、減極処理工程お
よび第2次化成工程(再化成工程)の3工程で構成し、
第1次化成工程中の定電流印加工程と定電圧印加工程の
間に無電流放置期間を設ける。無電流放置期間は、40
〜140時間が望ましく、特に140時間の無電流放置
期間で良好な結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,アルミニウム電解コン
デンサ用電極箔の化成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム電解コンデンサは、電気、
電子回路において基本的な受動部品の一つとして広く活
用されている。そして、電子機器の小型化にともない小
型大容量化が求められている。この目的達成のために電
極箔の容量向上の試みがこれまで多くなされてきた。容
量を向上させる方法としては、化成前処理として熱水処
理(ボイル処理)または大気中で熱処理等を行った後に
化成し、Al23結晶粒を含む誘電体皮膜を作製するこ
とが行われている(特開平4−364019号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Al23結晶粒は、非
晶質Al23より密度が大きいため、非晶質Al23
結晶化すると体積が減少し、結晶粒の周囲には微小なひ
び割れが多数発生する。このひび割れは、化成中、化成
後を問わず電解液浸入の原因となり、その結果、結晶粒
を含むAl23誘電体皮膜は、漏れ電流が大きくなると
いう課題が生じる。従って、ボイル処理等の前処理に続
いて化成したAl23誘電体皮膜は、Al23結晶粒の
効果で静電容量は大きいが、同時に漏れ電流も大きく、
電解コンデンサ用電極箔として利用した場合、作製した
コンデンサ素子の長期信頼性に問題を生じることが多か
った。本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、
電解コンデンサ用電極箔の漏れ電流を低減する化成方法
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電解コンデンサ
用電極箔の化成方法は、第1次化成工程、減極処理工程
および第2次化成工程を有し、前記第1次化成工程が定
電流印加工程と、40〜140時間の無電流放置期間後
の定電圧印加工程からなる。ここで、第1次化成工程の
定電流印加工程における印加電流密度は、50mA/c
2以下であることが好ましい。また、第1次化成工程
の定電圧印加工程における印加電圧は、70V以下であ
ることが好ましい。
【0005】
【作用】第1次化成工程において、定電流印加工程と定
電圧印加工程との間に無電流放置期間を設けることで、
化成液が誘電体皮膜の微小なひび割れに浸透する。放置
期間後、定電圧化成を行う際に、ひび割れ部分も化成さ
れ補修される。これによって化成完了後の漏れ電流を低
減することができる。ただし、無電流放置時間が短いと
漏れ電流低減の効果は薄く、最低40時間の無電流放置
が必要である。また、無電流放置時間が極端に長いと経
済的に不利である。具体的には、無電流放置期間は40
〜140時間が望ましく、特に140時間の無電流放置
期間で良好な結果が得られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明をその実施例によりさらに詳し
く説明する。 [実施例1]本実施例では、アルミニウム箔には低圧用
エッチド箔を使用し、アルミニウム箔面積は2.5×
2.0cm2とした。また、化成前に試料は表1に示す
前処理を行った。
【0007】
【表1】
【0008】図1に本実施例の化成工程を示す。以下、
図1に基づいて本発明の化成工程を記す。 (a)アルミニウム箔をアジピン酸二アンモニウムの7
wt%水溶液(70℃)中で化成する。定電圧定電流電源
を用い、化成電流密度は50mA/cm2、化成電圧は
23Vとする。 (b)電圧が23Vに到達した時点で電源を切断し、化
成液を保温しつつ10〜140時間無電流状態とする。
なお、試料および化成液を化成槽から他の容器に移して
密封し、無電流状態としてもよい。 (c)試料を定電流化成工程で用いた化成液(70℃)
中において、23Vで定電圧化成する。なお、電圧保持
時間は15分間とする。化成終了後、試料は水洗する。 (d)その後燐酸の5%水溶液(65℃)中に2分間浸
漬処理した後水洗し、空気中において400℃で2分間
熱処理する。 (e)熱処理後の試料を燐酸の0.02wt%水溶液中で
再化成する。化成液温度、化成電流密度、化成電圧は工
程(a)と同一である。23V到達後、5分間定電圧で
保持する。この処理終了時の漏れ電流を測定した後、試
料は水洗し乾燥する。
【0009】また、比較例として、(b)の工程を含ま
ない試料を作製する(無電流放置時間0)。無電流放置
時間と漏れ電流測定値の関係を図2に示す。図2におい
て、縦軸上の点はいずれも無電流放置時間無しに当た
り、比較例の測定値を表している。図2から、各前処理
試料とも40時間未満の無電流放置では漏れ電流の低減
量が小さい。また、140時間を越えて無電流放置を行
っても漏れ電流は無電流放置140時間の値と同一であ
った。従って、40〜140時間の無電流放置によって
漏れ電流を効率的に低減でき、特に140時間の無電流
放置を行った場合漏れ電流が顕著に減少する。
【0010】[実施例2]化成電流密度を変化させた他
は、実施例1と同様の化成を行った。アルミニウム箔
は、化成前に電気炉(空気雰囲気)中において550℃
で3時間の熱処理を行ったものを用い、試料寸法は実施
例1と同様とした。電流密度は10〜100mA/cm
2まで変化させた。化成電圧は23Vとし、無電流時間
は140時間とした。また、比較例として無電流放置を
行わない試料を作製した。本実施例の漏れ電流測定結果
を図3に示す。図3から、本発明の化成法によると、5
0mA/cm2以下の化成電流密度域で漏れ電流低減の
効果が顕著であることがわかる。
【0011】[実施例3]実施例1と同様の化成方法を
用い、化成電圧を変化させた。アルミニウム箔は、化成
前に電気炉(空気雰囲気)中において550℃で3時間
の熱処理を行ったものを用い、試料寸法は実施例1と同
様とした。化成電圧は5〜100Vとした。化成電流密
度は50mA/cm2とし、無電流時間は140時間と
した。また、比較例として無電流放置を行わない試料を
作製した。化成電圧と漏れ電流測定値との関係を図4に
示す。図4から、本発明の化成法は、70V以下の化成
電圧域で漏れ電流低減の効果が特に顕著であることがわ
かる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前処理を
行って化成した電解コンデンサ用電極箔の漏れ電流を大
きく低減することができる。これにより熱処理等の化成
前処理を行って化成した電解コンデンサ用高容量電極箔
の活用が容易になり、電解コンデンサの小型化、高信頼
化に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電解コンデンサ用電極
箔化成工程を示す図である。
【図2】無電流放置時間と漏れ電流測定値との関係を表
す図である。
【図3】化成電流密度と漏れ電流測定値との関係を表す
図である。
【図4】化成電圧と漏れ電流測定値の関係を表す図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1次化成工程、減極処理工程および第
    2次化成工程を有し、前記第1次化成工程が定電流印加
    工程と、40〜140時間の無電流放置期間後の定電圧
    印加工程からなることを特徴とする電解コンデンサ用電
    極箔の化成方法。
  2. 【請求項2】 第1次化成工程の定電流印加工程におけ
    る印加電流密度が50mA/cm2以下である請求項1
    記載の電解コンデンサ用電極箔の化成方法。
  3. 【請求項3】 第1次化成工程の定電圧印加工程におけ
    る印加電圧が70V以下である請求項2記載の電解コン
    デンサ用電極箔の化成方法。
JP19995094A 1994-08-24 1994-08-24 電解コンデンサ用電極箔の化成方法 Pending JPH0864480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19995094A JPH0864480A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電解コンデンサ用電極箔の化成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19995094A JPH0864480A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電解コンデンサ用電極箔の化成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0864480A true JPH0864480A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16416303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19995094A Pending JPH0864480A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電解コンデンサ用電極箔の化成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0864480A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014041898A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 日本軽金属株式会社 アルミニウム電解コンデンサ用電極の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014041898A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 日本軽金属株式会社 アルミニウム電解コンデンサ用電極の製造方法
JP2014057000A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム電解コンデンサ用電極の製造方法
US9805876B2 (en) 2012-09-13 2017-10-31 Nippon Light Metal Company, Ltd. Method for manufacturing electrode for aluminum electrolytic capacitor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0258317A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
CN103310981B (zh) 全钽气密封电容器的制备方法
CN107967996B (zh) 一种点焊机电容器用阳极箔的化成方法
JP2000348984A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
CN102893350A (zh) 固态电解电容器
JP4653687B2 (ja) 電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH0864480A (ja) 電解コンデンサ用電極箔の化成方法
JPH0245908A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH09246111A (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の化成方法
JPS6360524B2 (ja)
JP2007173454A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2010003996A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
KR101273348B1 (ko) 알루미늄 전해 콘덴서용 전극박 및 그 제조방법
JP3976534B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ用陽極箔およびその化成方法
JPH06342740A (ja) 電解コンデンサ用電極箔の製造方法
US1916586A (en) Electrolytic device
JPH10112423A (ja) アルミ電解コンデンサ用陽極箔の化成方法
JP2005175330A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用陽極箔の製造方法
JPH10223483A (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の化成方法
JP3483681B2 (ja) 電解コンデンサ用タブ端子の製造方法
JP4217147B2 (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法
JP2000124074A (ja) アルミニウム電解コンデンサ
JPS58135624A (ja) アルミニウム固体電解コンデンサの製造方法
JP2005347681A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用陽極箔の製造方法
JP2003264129A (ja) 固体電解コンデンサ