JPH0638218Y2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH0638218Y2
JPH0638218Y2 JP1988021853U JP2185388U JPH0638218Y2 JP H0638218 Y2 JPH0638218 Y2 JP H0638218Y2 JP 1988021853 U JP1988021853 U JP 1988021853U JP 2185388 U JP2185388 U JP 2185388U JP H0638218 Y2 JPH0638218 Y2 JP H0638218Y2
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planetary gear
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driven gear
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JP1988021853U
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JPH01126468U (ja
Inventor
須佐男 中村
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は太陽ギヤと遊星ギヤを用いて駆動側から従動ギ
ヤに駆動力を伝達するところの駆動力伝達装置に関す
る。
「従来の技術」 太陽ギヤにより、これに噛合する遊星ギヤを公転させ、
遊星ギヤと従動ギヤとを結合または分離して駆動力を伝
達する駆動力伝達装置は、例えば、写真撮影用カメラの
駆動力伝達装置として公知である。
第4図はカメラの駆動力伝達装置の代表的な一例を示す
ギヤ機構の簡略図、第5図は第4図上のA−A線断面図
である。
これらの図において、11は固定軸14を支軸として回転す
る太陽ギヤであり、これは連動ギヤ12、13を介して駆動
モータより駆動力を受けて回転する。
15は遊星ギヤであり、これはリンク16の先端部分に設け
られた支軸16aに取り付けてあり太陽ギヤ11と連動して
回転する。
前記リンク16は太陽ギヤ11と遊星ギヤ15の各々の支軸を
連結するもので、このリンク16は太陽ギヤ11と共に固定
軸14に旋回自在に設けられている。
また、リンク16と遊星ギヤ15との間には、フリクション
バネ17が介装してあり、これら両者間にフリクション力
が加わるように構成してある。したがって、太陽ギヤ11
が図示矢視方向に回転すると、遊星ギヤ15が図示矢視方
向に自転すると共に右回り方向の公転力が働き、太陽ギ
ヤ11が矢視方向とは反対に回転すれば、遊星ギヤ15が矢
視方向とは反対に回転し、左回り方向の公転力が働く。
18は第1従動ギヤであり、遊星ギヤ15が右回り方向に公
転することにより噛合し、このギヤ15の自転に連動して
回転する。
また、19は第2従動ギヤであり、遊星ギヤ15が左回り方
向に公転することにより噛合し、このギヤ15の自転に連
動して回転する。
なお、上記遊星ギヤ15の公転に伴って旋回するリンク16
が本体20に設けた突出部20aまたは20bに当接した位置で
遊星ギヤ15の公転が停止し、遊星ギヤ15が第1従動ギヤ
18または第2従動ギヤ19と適度に噛合するようになつて
いる。
「考案が解決しようとする課題」 上記したカメラの駆動力伝達装置には次の課題がある。
太陽ギヤ11が回転を停止している状態において、遊星ギ
ヤ15やリンク16の自重によって、或いは、これらに加わ
った振動などにより、遊星ギヤ15が自転しながら公転し
て第1従動ギヤ18または第2従動ギヤ19に噛合すること
があり、この場合、遊星ギヤ15の慣性力のために第1従
動ギヤ18或いは第2従動ギヤ19に対して不必要な駆動力
を伝達されるという問題がある。
この問題を解決するために、遊星ギヤ15に対して強めの
フリクション力を加える構成とする方法が考えられる
が、このようにフリクシヨン力を増加させることは駆動
力伝達の損失を大きくし、機構上好ましくない。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために本考案では、太陽ギヤによっ
て駆動される遊星ギヤが所定の範囲で公転し、一方向へ
の公転で第1従動ギヤに、他方向への公転で第2従動ギ
ヤに各々噛合し、この遊星ギヤの自転によってこれら第
1従動ギヤまたは第2従動ギヤを連動する構成の駆動力
伝達機構において、第1、第2従動ギヤと非接触となる
遊星ギヤの公転位置で、この遊星ギヤの歯部旋回域に進
退可能で、その進出時に上記遊星ギヤの歯部に係合して
遊星ギヤの自転を阻止する係止部を有する揺動部材と、
上記係止部が常時進出する方向にこの揺動部材を付勢す
る付勢手段とを設けたことを特徴とする駆動力伝達装置
を提案する。
「作用」 太陽ギヤの回転が停止している間に、遊星ギヤが公転し
た場合、例えば、第1従動ギヤに噛合している遊星ギヤ
が振動などを受けて第2従動ギヤに向かって公転すると
きには、第2従動ギヤに噛合する前に遊星ギヤの歯部が
揺動部材の係止部によって係止される。
太陽ギヤが停止しているときの遊星ギヤの公転は必ず自
転によって生ずるから、歯部を係止部により係止して自
転を阻止することにより、遊星ギヤの公転を確実に防ぐ
ことができ、第1、第2従動ギヤに噛合しない上記の係
止位置で遊星ギヤを保持する。
太陽ギヤが回転する場合には、遊星ギヤに公転力が働
く。したがって、遊星ギヤが上記したように係止されて
いる状態で太陽ギヤが回転始動すると、この初期過程で
は、歯部が係止部によって係止されたまま公転力が働く
関係で、遊星ギヤの回転中心が公転方向に移動すると共
にこのギヤが自転し、この動作で歯部が係止部から外れ
る。その後は遊星ギヤが公知の方法で公転し第1従動ギ
ヤまたは第2従動ギヤに噛合し、噛合した従動ギヤを自
転によって連動駆動する。
遊星ギヤが第1従動ギヤ或いは第2従動ギヤのいずれか
一方を連動駆動している状態で太陽ギヤの回転方向を逆
に切り換えたような場合、遊星ギヤが一方の従動ギヤを
離れ他方の従動ギヤに向かって公転する。この公転過程
では、揺動部材の係止部が遊星ギヤの歯部間に進出する
が、遊星ギヤの回転中心が公転力によって連続移動し、
また、このギヤが自転しているため、歯部が上記同様に
して係止部から外れ遊星ギヤが係止部を通過して他方の
従動ギヤに噛合するようになる。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿って説明する。
第1図は本考案をカメラの駆動力伝達装置として実施し
た一例を示すギヤ機構の簡略図、第2図は第1図上のB
−B線断面図である。
これらの図面に示すように、本実施例は太陽ギヤ11、遊
星ギヤ15、リンク16、第1従動ギヤ18、第2従動ギヤ19
の各部材から構成された従来例のカメラの駆動力伝達装
置にレバー機構を加えて構成してある。
したがって、従来例に示したと同じ部材については同じ
符号を付して説明し、さらに同じ構成の部分については
説明を省略する。
上記レバー機構は、支軸21によって旋回自在に本体20に
取り付けた揺動部材としてのレバー22から構成してあ
る。このレバー22は先端部を折曲形成した係止部22aを
備えると共に、固定ピン23と当該レバー22との間に係架
した付勢手段としてのスプリング24によって常時右旋勢
力を与え、常態ではストッパーピン25に当接して静止す
るようになっている。
また、上記係止部22aは、太陽ギヤ11の噛合部と反対側
となる遊星ギヤ15の歯部が移動する歯部移動領域に対し
て進退するように定めると共に、遊星ギヤ15が第1従動
ギヤ18と第2従動ギヤ19とのいずれにも噛合しない公転
位置でその歯部に進出するようにしてある。
次に、上記した駆動力伝達装置の動作について説明す
る。
(1) 太陽ギヤ11の回転が停止している場合、 太陽ギヤ11は遊星ギヤ15が第1従動ギヤ18に噛合してい
るか、または第2従動ギヤ19に噛合している状態で停止
する。
したがって、遊星ギヤ15が第1従動ギヤ18に噛合してい
る状態で太陽ギヤ11が停止したと仮定する。
この停止状態において、振動を受け、或いは自重などの
原因で遊星ギヤ15が公転するときは、この遊星ギヤ15が
太陽ギヤ11の周囲を自転しながら第2従動ギヤ19に向か
って公転する。
このように公転すると、この公転過程で遊星ギヤ15の歯
部15a間に係止部22aが第3図に示すように突入してこの
ギヤ15の自転を阻止する。既に述べたように、この状態
での遊星ギヤ15の公転は自転が優先して生ずるので、上
記のようにして自転を阻止すれば、公転が確実に停止す
る。これより、第1従動ギヤ18及び第2従動ギヤ19より
離した位置で遊星ギヤ15を係止保持することができる。
(2) 太陽ギヤ11が回転する場合、 遊星ギヤ15が上記したように係止部22aによって係止保
持されている状態で太陽ギヤ11が回転始動するときに
は、太陽ギヤ11の駆動により遊星ギヤ15に発生する自転
力と公転力とによって係止解除される。
すなわち、太陽ギヤ11の回転によって遊星ギヤ15には自
転力が作用するが、このギヤ15は係止部22aの係止によ
り直ちに自転することができない。そこで、遊星ギヤ15
は係止されたまま公転を始めようとしてこのギヤ15の支
軸16aを移動させるように働く。
このように公転力が優先して支軸16aを移動させると、
遊星ギヤ15が自転する。この自転の初期過程では支軸16
aが移動する関係で、係止部22aが係止している歯部15a
がこの係止部22aより離れる方向(図面では斜め下方)
に旋回し、係止部22aによる係止が解除される。その後
は、遊星ギヤ15が公知の方法で公転し、第1従動ギヤ18
または第2従動ギヤ19に噛合して連動駆動する。
また、遊星ギヤ15が第1従動ギヤ18または第2従動ギヤ
19のいずれか一方に噛合しているとき、太陽ギヤ11が遊
星ギヤ15を他方の従動ギヤに向かって公転させるように
回転した場合には、遊星ギヤ15の歯部が係止部22aを通
過して進む。
すなわち、遊星ギヤ15の公転過程でその歯部が係止部22
aによって一旦係止されるが、この係止によって直ちに
公転力が優先して作用し、上記したように係止解除する
ため、遊星ギヤ15が引き続き公転し、他方の従動ギヤに
噛合して連動駆動する。
上記の如く、太陽ギヤ11が回転すると、遊星ギヤ15には
自転力に優先して公転力が作用して係止部22aによる係
止が解除される。ただ、この係止部22aの係止、或い
は、その係止解除の際に、遊星ギヤ15の歯部が係止部22
aに当たるが、このとき、係止部22aがスプリング24の付
勢力に抗して歯部先端面まで後退する。
「考案の効果」 上記した通り、本考案に係る駆動力伝達装置は、遊星ギ
ヤが太陽ギヤの停止の間に振動や自重などの原因によっ
て公転した場合に、揺動部材の係止部が遊星ギヤを第
1、第2従動ギヤから離した位置で係止保持するので、
遊星ギヤの不必要な公転によって従動ギヤが駆動される
ことがなく、また、遊星ギヤが太陽ギヤによって正常に
駆動されれば、自転力に優先して働く公転力によって上
記係止部の係止解除が円滑に行なわれるため、遊星ギヤ
を利用した従来の駆動力伝達装置と変わりなく動作させ
ることができる。
したがって、外部から衝撃力を受けることがある写真撮
影用のカメラなどに用いる駆動力伝達装置として適当で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は写真撮影用カメラの駆動力伝達装置として実施
した本考案の一実施例を示すギヤ機構の簡略図、第2図
は第1図上のB−B線断面図、第3図は係止部の係止状
態を示す遊星ギヤの部分的な拡大図、第4図は従来例と
して示した駆動力伝達装置のギヤ機構を示す簡略図、第
5図は第4図上のA−A線断面図である。 11……太陽ギヤ 15……遊星ギヤ 16……リンク 17……フリクション 18……第1従動ギヤ 19……第2従動ギヤ 22……レバー 22a……係止部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽ギヤによって駆動される遊星ギヤが所
    定の範囲で公転し、一方向への公転で第1従動ギヤに、
    他方向への公転で第2従動ギヤに各々噛合し、この遊星
    ギヤの自転によってこれら第1従動ギヤまたは第2従動
    ギヤを連動する構成の駆動力伝達機構において、第1、
    第2従動ギヤと非接触となる遊星ギヤの公転位置で、こ
    の遊星ギヤの歯部旋回域に進退可能で、その進出時に上
    記遊星ギヤの歯部に係合して遊星ギヤの自転を阻止する
    係止部を有する揺動部材と、上記係止部が常時進出する
    方向にこの揺動部材を付勢する付勢手段とを設けたこと
    を特徴とする駆動力伝達装置。
JP1988021853U 1988-02-23 1988-02-23 駆動力伝達装置 Expired - Lifetime JPH0638218Y2 (ja)

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JPH01126468U JPH01126468U (ja) 1989-08-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5569344A (en) * 1978-11-16 1980-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Change-over device
JPS62201423A (ja) * 1986-02-28 1987-09-05 Canon Inc カメラの安全機構

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