JPH0637881A

JPH0637881A - 電話機回路

Info

Publication number: JPH0637881A
Application number: JP4192173A
Authority: JP
Inventors: Koji Nishio; 晃司西尾
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1992-07-20
Filing date: 1992-07-20
Publication date: 1994-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】通話相手が電話回線を接続した際、自動的に電
話回線のモニター音量が下がる電話機回路を提供するこ
とである。【構成】拡声器47による電話回線のモニター音量を上げ
て通話相手をダイヤルして呼び出す。通話相手が電話回
線を接続すると電話回線の電位の極性が反転する。この
極性反転を極性反転検出器32が検出し、制御回路35に伝
える。さらに、通話相手の音声は音声検出器40により検
出され、制御回路35に伝えられる。制御回路35は極性反
転検出後の最初の音声検出から一定時間をタイマ14を使
ってカウントした後、上記モニター音量を下げさせる。
この信号が信号検出器45に検出されると音量調整回路44
は上記モニター音量を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】電話機のオンフックダイアルに関
するもので、特にコードレス電話機に使用されるもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来のコードレス電話機の回路構
成を示すブロック図である。一般にコードレス電話機は
電話回線と接続する親機と持ち歩く子機から構成され
る。図において、10は親機であり、11は子機である。親
機10において12は通話回路であり、端子13，14に接続さ
れる電話回線上の送受信信号を分離する。そして、送受
信信号の中で分離された受信信号は送信回路15に入力さ
れる。そして、送信回路15は受信信号をアンテナ16によ
り子機11へ無線送信する。また、子機11からの無線信号
はアンテナ16から受信回路17へ伝えられる。そして、受
信回路17はこの無線信号を送信信号に変換して通話回路
12へ入力する。そして、通話回路12はこの送信信号を送
信回路15に回り込まないようにして端子13，14に接続さ
れる電話回線上に送信信号としてのせる。

【０００３】子機11において、親機10からの無線信号は
アンテナ18から受信回路19に伝えられる。そして、受信
回路19は上記無線信号を受信信号に変換して音量調整回
路20に入力する。この音量調整回路20は操作パネル21に
より設定された音量に受信信号を増幅して拡声器22に入
力する。拡声器22は受信信号を音声に変換する。また、
マイク23は音声を電気信号に変換して送信回路24に入力
する。そして、送信回路24はこの電気信号をアンテナ18
により親機10へ無線送信する。

【０００４】通常、上記操作パネル21と拡声器22とは同
じ面上に設けられている。したがって、拡声器22に耳を
当て、電話回線のモニター音で通話相手の呼び出しが可
能であることを確認しながら操作パネル21を操作するこ
とはできない。そこで、上記構成によるコードレス電話
機でのダイアル操作は次のようにして行われる。まず、
操作パネル21上のオンフックスイッチまたはボリューム
により、拡声器22から耳を離してもモニター音が確認で
きるようにモニター音の音量を上げる。次に、操作パネ
ル21上のプッシュボタンを操作してダイアルする。そし
て、通話相手が出たことをモニター音で確認してから、
上記オンフックスイッチまたはボリュームによりモニタ
ー音の音量を下げ、拡声器22を耳に当てて会話をする。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、会話の前に
オンフックスイッチまたはボリュームにより、モニター
音の音量を下げずに拡声器22に耳を当てた場合、耳にダ
メージが与えられる。また、モニター音量を下げるのは
人間が行うため、操作が繁雑になっている。

【０００６】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は通話相手が電話回線を接
続した際、自動的に電話回線のモニター音量が下がる電
話機回路を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明による電話機回
路は電話回線の電位の極性反転を検出する手段と、上記
極性反転の検出結果に基づいて電話回線のモニター音量
を調整する手段とを具備したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】呼び出し中の通話相手が電話に出ると、電話回
線のモニター音量を下げる。

【０００９】

【実施例】以下図面を参照してこの発明を実施例により
説明する。図１はこの発明の一実施例に係るコードレス
電話機の回路構成を示すブロック図である。図におい
て、30は親機であり、31は子機である。親機30において
32は極性反転検出器であり、端子33，34に接続される２
本の電話回線の電位極性が反転したことを検出する。こ
の極性反転は呼び出し中の相手が電話回線を接続すると
起こり、極性反転を示す反転検出信号は制御回路35に入
力される。また、極性反転検出器32は電話回線上の送受
信信号を通話回路36に入力している。通話回路36では送
受信信号を送信信号と受信信号に分離し、受信信号を送
信回路37に入力している。そして、送信回路37がこの受
信信号をアンテナ38によって子機31に無線送信をする。
また、子機31からの無線信号はアンテナ38から受信回路
39に伝えられる。そして、受信回路39はこの無線信号を
電話回線への送信信号に変換して通話回路36に入力す
る。そして、通話回路36は送信信号を送信回路37に回り
込まないようにし、極性反転検出器32を通して端子33，
34に接続されている電話回線にのせている。また、通話
回路36は電話回線からの受信信号を音声検出器40に入力
している。音声検出器40は上記受信信号が音声信号だっ
た場合、音声検出信号を制御回路35に入力する。この制
御回路35はタイマ41が接続されており、上記極性反転信
号が入力された後に最初の音声検出信号が入力された場
合、一定時間後に音量調整信号を送信回路37に入力する
ように設定されている。

【００１０】子機31において、親機30からの無線信号は
アンテナ42から受信回路43へ伝えられる。そして、受信
回路43は上記無線信号を受信信号に変換して音量調整回
路44と信号検出器45に入力する。この音量調整回路44は
操作パネル46により設定された音量になるように上記受
信信号を増幅して拡声器47に入力する。また、信号検出
器45は上記受信信号が音量調整信号である場合、音量調
整回路44に音量低減信号を入力する。音量調整回路44は
上記音量低減信号が入力されると、上記受信信号の増幅
度を下げる。また、マイク48は音声を電気信号に変換し
て送信回路49に入力する。そして、送信回路49はこの電
気信号をアンテナ42により親機30へ無線送信する。

【００１１】次に、上記構成でなるコードレス電話機の
ダイアル操作時の動作を説明する。従来と同様に、まず
操作パネル46に設けられているオンフックスイッチまた
はボリュームを操作して拡声器47が出す電話回線のモニ
ター音量を大きくする。この場合のモニター音量の変化
を図２の（ｃ）に示す。図中にｔ１で示した時刻がオン
フックスイッチまたはボリュームを操作して上記モニタ
ー音量が大きくなった時刻である。そして、呼び出し可
能の音を確認して操作パネル46上に設けられているプッ
シュボタンを操作してダイアルする。ｔ２で示した時刻
はダイアル操作が終了した時刻である。呼び出した通話
相手が電話機本体から受話器を取ると２本の電話回線の
電位極性が反転する。この電位極性の反転は極性反転検
出器32により検出され、極性反転検出信号が制御回路35
に入力される。この時刻をｔ３で示す。次に、通話相手
が話しかけてくると、その音声が音声検出器40に検出さ
れ、音声検出信号が制御回路35に入力される。この時刻
をｔ５で示す。そして、制御回路35は極性反転検出信号
が入力された後に音声検出信号が入力されたので、一定
時間をタイマ41によりカウントする。そして、ｔ６で示
した時刻になり、上記カウントが終了すると制御回路35
は音量調整信号を送信回路37に入力する。送信回路37は
この音量調整信号をアンテナ38により子機31に無線送信
する。

【００１２】子機31は無線送信された上記音量調整信号
をアンテナ42で捕らえ、受信回路４３に入力する。音量
調整信号が受信回路４３に入力されると信号検出器45は
音量低減信号を音量調整回路44に入力する。このため、
時刻ｔ６には拡声器47が出す電話回線のモニター音量は
下がる。この結果、従来行っていた拡声器47を耳に当て
る前のモニター音量を下げる操作をなくすことができ
た。また、モニター音量を下げ忘れために耳にダメージ
を与えるということを防止できる。

【００１３】この実施例では通話相手の音声を検出して
から一定時間経過して電話回線のモニター音量を下げる
ようにしているが、タイマ41を無くして通話相手の音声
検出時に制御回路35が音量調整信号を出すようにしても
よい。この場合、モニター音量の変化は図２の（ｂ）に
示すようになる。また、タイマ41ではなく音声検出器40
を無くして電話回線の電位の極性反転検出時の上記時刻
ｔ３から一定時間経過した時刻ｔ４に制御回路35が音量
調整信号を出すようにしてもよい。この場合、モニター
音量の変化は図２の（ａ）のようになる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
通話相手が電話回線を接続した際、自動的に電話回線の
モニター音量が下がる電話機回路を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るコードレス電話機回路の一実施
例の回路ブロック図。

【図２】電話回線のモニター音量の変化を示す図。

【図３】従来のコードレス電話機回路の回路ブロック
図。

【符号の説明】

30…親機、31…子機、33，34…電話回線接続端子、38，
42…アンテナ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電話回線の電位の極性反転を検出する手
段と、上記極性反転の検出結果に基づいて電話回線のモニター
音量を調整する手段とを具備したことを特徴とする電話
機回路。
【請求項２】上記極性反転を検出した後、一定時間経
過後に電話回線のモニター音量を調整することを特徴と
する請求項１に記載の電話機回路。
【請求項３】電話回線上の通話相手の音声を検出する
手段をさらに具備し、上記極性反転の後の通話相手の音
声の検出結果に基づいて電話回線のモニター音量を調整
することを特徴とする請求項１に記載の電話機回路。
【請求項４】上記音声を検出した後、一定時間経過後
に電話回線のモニター音量を調整することを特徴とする
請求項３に記載の電話機回路。