JPH0637815B2 - 開閉式吊屋根 - Google Patents

開閉式吊屋根

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JPH0637815B2
JPH0637815B2 JP991686A JP991686A JPH0637815B2 JP H0637815 B2 JPH0637815 B2 JP H0637815B2 JP 991686 A JP991686 A JP 991686A JP 991686 A JP991686 A JP 991686A JP H0637815 B2 JPH0637815 B2 JP H0637815B2
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徹 青柳
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、野球場その他競技場などの大規模建築物上
に設けられてこれを開閉可能に覆う開閉式吊屋根に関す
る。
《従来の技術》 野球場,陸上競技場などの大型建築物では、採光調節や
温度調節、および雨天時における建築物内の保護を目的
として、建築物の上部に開閉式の屋根を設け、晴天時あ
るいは温暖時においては可及的に自然に近い状態で競技
を観覧し、必要に応じて屋根を閉じるようにすることが
望まれている。
《発明が解決しようとする問題点》 これらの要望に応えるものとして、外周部を固定屋根と
し、中央の競技場内部分のみを開閉式にする試みがなさ
れているが、この方式では、競技場のみが自然採光で
き、観客席側は固定屋根によって覆われたままであるた
め、自然採光の中で競技を観覧するといる意味では不充
分なものであった。
この発明は、以上の如き背景に基づきなされたものであ
って、開放的にあって、屋根全体を開放でき、しかも大
規模建築物などにおいて、大スパンの屋根を構築できる
ことを目的とする。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するため、この発明では、略円形の外壁
部を有する建物の棟中心から放射状に複数に区画された
扇形吊屋根であって、該吊屋根は、棟側を外壁部に設け
たポールとの間に張力部材を介して吊下され、かつ棟側
中心を基点として扇形に拡開縮小する複数の主梁と、前
記外壁部上縁にあって各主梁の軒側端部を周方向に移動
可能にガイドするガイドレールと、各主梁間を連結する
リンク機構と、各主梁上に張設された屋根膜と、前記ポ
ールを回動中心とし、かつ前記カイドレールと連続して
設けられたターンテーブルとからなることを特徴とす
る。
《実施例》 以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図(a),(b)乃至第3図(a),(b)はこの
発明を適用した開閉式吊屋根の閉鎖状態から完全開放状
態に至るまでの平面図および側面図を示すものである。
図において、1は略円形に形成された建物外壁部、2は
該外壁部1上にあって、建物中心Oから放射状に6分割
された扇形の折畳式吊屋根であり、各吊屋根2はその棟
側中心Oに設けられた屋根中心部2aを基点にし、かつ
その軒側端部を建物外壁部1上にガイドされて移動し、
扇形に縮小拡開する。
そして、前記建物外壁部1の外周部には、各吊屋根2の
扇形中心に位置するポール3が立設されている。各ポー
ル3は支持ステー5により補強されたものであり、各ポ
ール3の頂部と各吊屋根2の屋根中央部2a間に張力部
材、すなわちサスペンションワイヤー4を張架すること
により、各吊屋根2を吊下状態に保持している。
第1図(a),(b)は各吊屋根2が完全に閉じた状態
を示すもので、各吊屋根2はその屋根面を広げた状態で
建物の上部を所定の勾配で傘状に覆っている。
この状態から建物内部を開口するには、まず各吊屋根2
を第2図(a),(b)に示すように屋根中央部2aを
基点に折畳み、各吊屋根2の折畳み端をポール3の部分
に一個所集中した状態とする。
次に、第3図(a),(b)に示すようにサスペンショ
ンワイヤー4により各吊屋根2と吊上げ、各吊屋根2を
分離し、次いで回動させ、建物外壁部1上に設置するこ
とにより、完全に開口することになる。
次に以上の吊屋根の作動を可能にするための具体的な構
成について、第4図乃至第8図を用いてさらに詳細に説
明する。
まず、第4図は前記吊屋根2の詳細構造を示すものであ
る。
図において各吊屋根2は棟中心から放射状に広がる複数
の主梁21と、各主梁21間を回動可能に連結したリン
ク機構を構成する一対の上部繋ぎ梁22および下部繋ぎ
梁23と、これら各繋ぎ梁22,23の中央部を回動可
能に連結する連結ロッド24とを備えている。
前記主梁21は上弦材21aと、下弦材21bおよび上
下弦材21a,21bを連結するガイド用ロッド21c
を備えている。また、前記下部繋ぎ梁23は、前記主梁
21のガイド用ロッド21cに対し、上下摺動可能に連
結しており、これによって各主梁21を第4図の矢印に
示す方向に移動させた際に、下部繋ぎ梁23がガイド用
ロッド21cを室内面として上昇し、各主梁21間の伸
縮を可能としている。さらに、各主梁21の上弦材21
a上には屋根膜27によって覆われている。該屋根膜2
7は、各主梁21間の谷部である連結ロッド24の上部
において、アンボンドPC鋼線28によりプレテンショ
ンが与えられ、これによって所定の張設状態に保ってい
る。
また、隣り合う吊屋根2間において、一方の主梁21上
には水切り板29がその長手方向に沿って配設され、隣
り合う吊屋根2同士が接近位置した状態で、水切り板2
9が他方の吊屋根2の上縁に重なることにより、雨仕舞
いを確保するようにしている。
次に第5図は前記吊屋根2の棟側の詳細構造を示す。
図において、前記主梁21の棟側端部、すなわち前述の
屋根中央部2aには前記上弦材21aおよび下弦材21
bを間を連結するプレート21dが固定されている。そ
して、各プレート21dの先端側は複数の蝶番21eに
よって連結され、この蝶番21eをヒンジ点として各主
梁21を屋根中央部2aから扇状に開くことができるよ
うになっている。さらに中央の主梁21に設けたプレー
ト21d上には前記サスペンションワイヤー4の端部を
連結するための取付部21fが一体に突出形成されてい
る。
次に第6図は前記吊屋根2の軒側の詳細構造を示す。図
において、主梁21の軒側端部には前記棟側端部と同様
に前記上弦材21aおよび下弦材21b間を連結するプ
レート21gが固定されている。
各プレート21gの下部には前記外壁部1の上縁、すな
わち外周環状梁11に設けたガイドレール12に沿って
走行する摺動装置30が設けられている。各摺動装置3
0のうち吊屋根2の両端に位置する摺動装置30には夫
々走行駆動装置31が設けられている。この走行駆動装
置31は前記主ガイドレール12の外周に配置された副
ガイドレール13に沿って走行し、折畳み時に各主梁2
1の軒側端部をポール3の取付基部に集合させる。
また、前記ポール3は、外壁部1の外周に設けた半円状
の設置部32上にあって、ターンテーブル33上に突設
されている。そして、ターンテーブル33の旋回端には
通常状態では前記ガイドレール12および副ガイドレー
ル13に連続するガイド部34が一体的に形成されてい
る。そして、ターンテーブル33の旋回時において、前
記ガイド部34は主ガイドレール12および副ガイドレ
ール13より離れて前記設置部32上面に形成されたガ
イド溝35に沿ってほぼ60°旋回する構造となってい
る。
つまり、第6図に示す状態では各主梁21の軒側端部は
ガイド部34上に集合しているが、この状態から吊屋根
2を折畳むには、この状態でターンテーブル33をポー
ル3とともに旋回させれば、吊屋根2の屋根中央部2a
は外壁部1の上部に位置する。次いでサスペンションワ
イヤー4を緩めることにより前述の如く吊屋根2は折畳
み状態で外壁部1上に設置される(第3図参照)。ま
た、第6図の状態より吊屋根2を展開するには中央の主
梁21を挟む左右の主梁21を前記摺動装置30および
走行駆動装置31により左右に移動させれば展開でき、
この状態でサスペンションワイヤー4を緩めて各吊屋根
2の屋根中央部2aを一致させれば展開操作を完了する
(第1図参照)。
次ぎに前記主,副ガイドレール12,13およびこれら
にガイドされる摺動装置30と走行駆動装置31より詳
しい構成を第7図,第8図を用いて説明する。各図にお
いて、前記主ガイドレール12は断面略I形のガイドレ
ール本体121の両側部には縦横の補強板122を溶接
するとともに、ガイドレール本体121の上部両側部に
L字形断面のアングル材123,および上面中央部に左
右分離用の突起124を溶接により固定し、これらガイ
ドレール本体121の上面および分離用突起124、ア
ングル材123の表面に摺動滑性面を構成するステンレ
ス磨き板125を貼着してある。
前記摺動装置30は、プレート21gの下縁両側部にL
字形をした取付アングル300を介して固定されたプレ
ート状の受台301と、該受台301とガイドレール本
体121の上面間に介在された左右一対のすべり材30
2と、前記受台301の両側部下縁に設けられた略L字
形断面の浮上がり防止部材303と、該浮上がり防止部
材303の内底面および内側面に固定された底面および
側面すべり材304,305および前記受台301の前
後部に配置されたカバー306からなっている。前記副
ガイドレール13は、前記主ガイドレール12のガイド
レール本体121よりやや小さめに形成された断面略I
字形のガイドレール本体131と、該ガイドレール本体
131の両側部に溶接された縦の補強板132、と前記
ガイドレール本体131の上面中央に配置されたピンラ
ック133からなっている。
前記走行駆動装置31は、前記摺動装置30の一側部に
連結部311を介して連結された下面開口の断面コ字形
フレーム312と、該フレーム312の内部に配置され
たモータ313と、該モータ313の出力軸に複数の減
速ギア群314を介して回転可能に連結され、かつ前記
ピンラック133に噛合するスプロケット315と、該
スプロケット315の両側部にあって、前記ガイドレー
ル本体131の上部摺動案内面の上下に回転自在に接し
てこれを挟み込む左右上下一対の車輪316とからなっ
ている。
なお、ピンラック133とスプロケット315の噛合に
替えてラックとピニオンの噛合でもよい。
また前記摺動装置30と、走行駆動装置31間に設けた
前記連結器311による結合は剛結合でなくルーズな結
合とすることにより、両装置30,31間の動きに融通
性を与えることができる。
したがって、以上の構成によれば前記モータ313の正
逆転操作に伴い、走行駆動装置31が摺動装置30を伴
って夫々主,副ガイドレール12,13上を自走するこ
とにより吊屋根2の折畳み、展開ができるのである。
なお、前記走行駆動装置31、ターンテーブル33の正
逆旋回機構およびサスペンションワイヤー4の吊上げ機
構等の動作は先に説明した順序をプログラムすることに
より、一定のシーケンスで自動的に行なうことができる
こと勿論である。
また、実施例によれば、各吊り屋根を棟中心から放射状
に6分割しているが、この発明はこれに限定されるもの
ではなく、建物の広さに応じてその分割数を設定できる
ことは勿論である。
《発明の効果》 以上実施例により詳細に説明したようにこの発明によれ
ば、必要に応じて屋根開放が100%可能であるので、
例えば野球場その他競技場の如き大規模建築物において
も、観客席および競技場内ともすべて自然開放状態とな
る。また、例えば必要に応じて各区分のうちの一つの吊
屋根のみを展開張設して建物上面開口を覆うことができ
るため、例えば西陽などを避ける場合にも好適となる。
さらに、この発明では吊り構造となっているために、ス
パンを大きくとることができ、大規模建築物に好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの発明に係る開閉式吊屋根を備え
た建物を示すもので、第1図(a)は吊屋根を全閉した
状態の平面図、同図(b)は同側面図、第2図(a)は
各吊屋根を折畳んだ状態を示す平面図、同図(b)は同
側面図、第3図(a)は各吊屋根を全開した状態を示す
平面図、同図(b)は同側面図、第4図は各吊屋根の骨
組み構造を示す断面図、第5図は吊屋根の棟側の構成を
示す部分斜視図、第6図は吊屋根の軒側の構成を示す部
分斜視図、第7図は主副ガイドレールおよびこれらガイ
ドされる摺動装置および走行装置のより詳しい構成を示
す正断面図、第8図は摺動装置と主ガイドレールとの関
係を示す側断面図である。 1…建物外壁部、2…吊屋根 2a…屋根中央部、3…ポール 4…サスペンションワイヤ(張力部材) 12…主ガイドレール、13…副ガイドレール 21…主梁、22…上部繋ぎ梁 23…下部繋ぎ梁、24…連結ロッド 27…屋根膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円形の外壁部を有する建物の棟中心から
    放射状に複数に区画された扇形吊屋根であって、該吊屋
    根は、棟側を外壁部に設けたポールとの間に張力部材を
    介して吊下され、かつ棟側中心を基点として扇形に拡開
    縮小する複数の主梁と、前記外壁部上縁にあって各主梁
    の軒側端部を周方向に移動可能にガイドするガイドレー
    ルと、各主梁間を連結するリンク機構と、各主梁上に張
    設された屋根膜と、前記ポールを回動中心とし、かつ前
    記ガイドレールと連続して設けられたターンテーブルと
    からなることを特徴とする開閉式吊屋根。
JP991686A 1986-01-22 1986-01-22 開閉式吊屋根 Expired - Lifetime JPH0637815B2 (ja)

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JPS62170643A JPS62170643A (ja) 1987-07-27
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JP2537688B2 (ja) * 1990-01-29 1996-09-25 佐藤工業株式会社 開閉屋根スタジアム

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