JP2537688B2 - 開閉屋根スタジアム - Google Patents

開閉屋根スタジアム

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JP2537688B2 JP2021704A JP2170490A JP2537688B2 JP 2537688 B2 JP2537688 B2 JP 2537688B2 JP 2021704 A JP2021704 A JP 2021704A JP 2170490 A JP2170490 A JP 2170490A JP 2537688 B2 JP2537688 B2 JP 2537688B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は開閉屋根スタジアムに関する。更に詳しく
は、野球その他のスポーツや各種の大型イベントの開催
に利用される施設であり、屋根構造が開閉式であって、
雨天などの際には屋根が閉鎖され、晴天時には屋根が開
かれる構造のものである建造物に関する。
[従来の技術] 野球その他の野外スポーツのためのスタジアムを雨天
の日にも開催できるような施設にすることは永年の夢で
あったが各所で実現に至っている。
第1世代の施設は、アストロドームのような鉄骨造に
よるスタジアムであり、第2世代のものは米国ミネアポ
リスのメトロドーム、1988年完成の東京ドームなどのよ
うな空気膜構造のものである。この第2世代のものまで
は、固定屋根方式で、屋根は常に閉じられたままであ
る。
これに対し、第3世代のものは開閉屋根方式のスタジ
アムであり、1961年完成のピッツバーグ・オーディトリ
アム、1987年完成のモントリオール・オリンピックスタ
ジアム、同じく1987年完成のメルボルン・ナショナルテ
ニスセンター、1989年完成のトロント・スカイドームが
ある。
東京ドームでの野球や各種のイベントの開催以後、屋
根付きスタジアムの要望は急上昇し、下記のような開閉
屋根付きスタジアムの提案がある。
大林組(スカイライトドーム)、鹿島建設(レインボ
ードーム)、熊谷組(サンドーム)、清水建設(スーパ
ーサークドーム)、大成建設(アルマジロ)、竹中工務
店(シェル・ドーム)、東急建設(ザ・プラネット)、
戸田建設(アップル・ドーム)、飛島建設(ザ・ドー
ム)西松建設(トレンディドーム)、間組(スペースド
ーム)フジタ工業(スライドム)、前田建設(デュアル
ドーム)、三井建設(スカイウエーブ) 上記のように実現され、或いは、提案段階にある各種
の屋根付きスタジアムの詳細については、NIKKEI ARCHI
TECTURE 1988.6.27.号、同じく1989.3.6.号、カラムNo.
111 1989.1号、建設工業新聞1989.8.11号等に記載され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 開閉屋根スタジアムを評価する場合、まず、どのよ
うなイベントが組めるのか?どれだけ人を集められる
のか?どれだけのソフトが用意できているのか?その
他、多様な目的性と単一なシンボル性が調和している
か?地域の活性化の要請に対応できるのか?立地条
件などが重要な基本的ハードルとして指摘されている。
上記の点から前記した各種の開閉屋根スタジアムを検
討してみると、野球、それもプロ野球の開催を当然の前
提としているような感じを受ける。スポーツは野球だけ
では無いはずであるし、地域の活性化や、国民皆スポー
ツを実現するためには中規模の開閉屋根スタジアムの提
案も有ってしかるべしと思われる。
このような見地から開閉屋根スタジアムの建設におい
て指摘されている技術的ハードル、即ち、スタジアム
を、屋根付きに劣らない閉状態で、オープンに劣らない
開状態を目標にする、格納時・解放時の屋根デザイン
を重視、格納スペースを小さくすること、屋根開口
率を大きくすること、影がフィールドに落ちないこ
と、屋根が観客の視野の邪魔にならないこと、屋根
がプレイの邪魔にならないこと、等々をクリヤするため
の技術的構成を見直すと、諸所に再考の余地が散見され
る。例えば、屋根開口率にしても、テニス、バレー、卓
球その他では、対フィールド100%である必要はないか
ら、当然として観覧席を含めての開口率100%を目的と
した屋根の開閉ないし収納方式は、建設費や敷地面積等
の面で過大に失することになる。また話題性やシンボル
性を重要視するなら、デザインの面で自由度のある設計
思想が必要となる。
本発明は、上記の見地から、現在までに明らかにされ
ている各社の開閉屋根スタジムを見直し、比較的小規模
のスポーツやイベントを開催するのに最適な開閉屋根ス
タジアムを明らかにすることを主目的とするものであ
り、更に本発明の他の目的は、地域のシンボルとしての
屋根デザインを重視した開閉屋根スタジアムを明らかに
する点、比較的安価に建設可能な多目的スタジアムを明
らかにする点にある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る開閉屋根スタジアムは、フィールドの周
囲に環状に配置される観覧席の上部の少なくとも一部
を、固定ルーフにより環状に覆うと共に、該固定ルーフ
によって形成される内部空間の上部を、該固定ルーフの
先端部に基部が回動自在に固定されている複数の略二等
辺三角形の可動ルーフにより覆い、該可動ルーフは建造
物の周囲に構築された複数の支持柱ないしは飾りルーフ
から吊り下げられたワイヤにより支持されており、更
に、該可動ルーフが駆動装置によ閉状態から上方に引き
上げられて垂直状態を越える位置までの範囲で開閉操作
される構成であり、且つ前記可動ルーフの開閉操作が、
該可動ルーフを吊り下げ支持するワイヤの巻き上げ巻き
戻し操作並びに該可動ルーフと固定ルーフとの間に配置
された油圧ジャッキとにより行われることを特徴とす
る。
[実施例] 次に本発明の詳細を添付図面に示す実施例により説明
する。
まず、第1図及び第2図に従って本発明に係る開閉屋
根スタジアムの概略を説明する。
図中において、符号10はフィールド、20は観覧席であ
る。なお、詳説しないが、観覧席20は移動観覧席を付加
することができ、フィールド10の広さは開催するイベン
トの種類により調整される。
フィールド10及び観覧席20の上部は、固定ルーフ30及
び可動ルーフ40により覆われる。スタジアムの屋根頂部
を中心にした一定の範囲を3以上の略二等辺三角形に分
割して可動ルーフ40とし、その基端は固定ルーフ30の先
端部に回動自在に支持し、更に、その中間部は、スタジ
アムの周囲に環状に配列されている支持柱50の頂部から
伸長されているワイヤ60によって吊り下げ支持されてい
る。
第1図は、可動ルーフ40の内の1枚を閉じた状態を示
し、他の可動ルーフ40は最大位置まで開いた状態を示し
ている。
可動ルーフ40の可動範囲は第3図に仮想線で示されて
いる。可動ルーフ40の開状態での固定位置は、第3図に
示した可動範囲内において任意に設定することができる
が、風に対する対策を考慮すると、可動ルーフ40の基端
と支持柱50の頂部を結んだ線を越えた位置であり、開状
態にある可動ルーフ40、固定ルーフ30、ないし固定ルー
フ30の上部に設けた機構に対して容易に係合できる近接
した位置まで倒して固定するのが好ましい。
然しながら、可動ルーフ40が開いた状態のデザイン的
興味から云えば、第3図に示した可動ルーフ40の可動範
囲内における様々な角度で可動ルーフ40の開状態固定が
できることがより好ましい。
可動ルーフ40を駆動する機構として、ウインチによる
ワイヤ60の巻き上げ巻き戻し方式と油圧ジャッキによる
方式とを併用する方式を採用する。
次に、以上説明した各部材の具体的な構成を説明す
る。
ワイヤ60は、第3図に仮想線で移動位置を示すよう
に、可動ルーフ40が閉状態から全開状態に下るまで、略
90度の角度変動がある。従って、支持柱50の頂部に、例
えば、案内ローラ或いは滑車案内部材を設けて角度変動
に対応させる。ワイヤ60の基端は、このような案内部材
を介して支持柱50の内側に案内され、下方に設置されて
いるウインチに結合されている。
可動ルーフは40は、例えば、第4図及び第5図に示す
如く、鉄骨材で形成されるフレーム41と、好ましくは透
明若しくは半透明の合成樹脂材ないしシート、或いは金
属板で形成される被覆材42とで構成される。
フレーム41の基部は、第5図に示すように、固定ルー
フ30の先端部に配置されている軸棒31に回動自在に固定
されている。固定ルーフ30と可動ルーフ40との接合部か
ら雨水が侵入を防止するためには、可動ルーフ40の基部
と固定ルーフ30との重ね合せ部分を大きくとるか、或い
は、可動ルーフ40の基部の上面にフレキシブルな素材で
形成したスカート43を配置するように構成する。
また、可動ルーフ40の基部下端にはストッパ44を配置
して、可動ルーフ40の時計方向への回動を阻止すること
が考えられる。
可動ルーフ40の横端部と隣接する可動ルーフ40との間
の防水対策としては、少なくとも一方の可動ルーフ40の
被覆材42を若干の巾だけ延長して隣接する可動ルーフ40
の被覆材42の上部に重ね合せるようにする。このような
構成では、下側になる可動ルーフ40は、上側になる可動
ルーフ40に先立って閉状態にする必要がある。このよう
な態様では、可動ルーフ40が複数固定ルーフ30になるよ
うに屋根部分を分割し、一つ置きに下側になる可動ルー
フ40と上側になる可動ルーフ40とに設定するのが好まし
い。
可動ルーフ40の側縁部の防水対策の2番目のものとし
ては空気チューブを利用する方式がある。この方式は、
第6図に示すように、可動ルーフ40の側縁部に沿ってゴ
ムないし合成樹脂製のチューブ45を配置し、可動ルーフ
40を閉状態に固定した後にコンプレッサから空気を送り
込んでチューブ45を膨張させることにより水密構造を形
成する。
屋根の中央頂部、即ち、可動ルーフ40の先端部が集ま
る部分の防水構造としては、例えば、第7図に示すよう
に、任意の一つの可動ルーフ40の先端に傘状部材46を取
り付けておき、この可動ルーフ40を他の可動ルーフ40に
最後に閉じるように操作して屋根頂部を被覆する。
第8図〜第10図は、油圧ジャッキ70による可動ルーフ
40の開閉機構の概略を示している。
油圧ジャッキ70の取り付け位置は、固定ルーフ30と可
動ルーフ40との間、或いは、支持柱50と可動ルーフ40と
の間である。前者では、屋根の上面に載置する方式と下
面に設ける方式とがある。
油圧ジャッキ70のロッドの先端は、可動ルーフ40に直
接取り付けるか、或いは、第8図及び第9図に示す如
く、可動ルーフ40の基部を延長させて形成したV字状の
駆動補助部材47に取り付ける。
可動ルーフ40の最大開位置によっては、この駆動補助
部材47が固定ルーフ30に接触して駆動範囲を制約するこ
となるので、このような場合は、固定ルーフ30の上面の
一部にV字状の駆動補助部材47のための所謂逃げ溝を設
けておくようにする。
第11図は、本発明外の参考例として挙げるもので、支
持柱50に代えて、固定ルーフ30の上部に、飾りルーフ80
を設け、この飾りルーフ80と可動ルーフ40との間に設け
たワイヤ60及び/又は油圧ジャッキ70(図示せず)によ
り可動ルーフ40の開閉操作を行う態様を示している。飾
りルーフ80は、固定ルーフ30の上部に構築される部材で
あってもよいし、固定ルーフ30から独立させて、支持柱
50のように下部構造からの延長構造であってもよい。可
動ルーフが花弁をモチーフにしたデザイン設計であれ
ば、飾りルーフ80の形状も、第11図に示すように、略二
等辺三角形を基本とするが、やや丸みを帯びており、花
びらや葉の先端をイメージさせる形状であるこが好まし
い。このような考えは、支持柱50を図示の如き所謂
“柱”ではなく、第11図に示す飾りルーフ80の如き形状
に構成することを包含している。[発明の効果] 本発明によれば、多目的スタジアムの屋根を固定ルー
フと可動ルーフによって構成し、可動ルーフのみをワイ
ヤ及び油圧ジャッキにより操作して開閉するようにした
ので、従来明らかにされている開閉屋根スタジアムニ比
較して安価に建造することができ、また、デザイン設計
上の利点もあり、頭記した目的の達成が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す斜視図、第2図は同じ
く平面図、第3図は同じく断面図、第4図は可動ルーフ
の斜視図、第5図は同じくジョイント部分の断面図、第
6図は防水構造の一例を示す断面図、第7図は同じく斜
視図、第8図〜第10図は油圧ジャッキによる可動ルーフ
の開閉機構を示す概略図、第11図は飾りルーフを用いる
実施例を示す斜視図である。 図中において各符号は下記を指示する。 10…フィールド 20…観覧席 30…固定ルーフ 40…可動ルーフ 50…支持柱 60…ワイヤ 70…油圧ジャッキ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールドの周囲に環状に配置される観覧
    席の上部の少なくとも一部を、固定ルーフにより環状に
    覆うと共に、該固定ルーフによって形成される内部空間
    の上部を、該固定ルーフの先端部に基部が回動自在に固
    定されている複数の略二等辺三角形の可動ルーフにより
    覆い、該可動ルーフは建造物の周囲に構築された複数の
    支持柱ないしは飾りルーフから吊り下げられたワイヤに
    より支持されており、更に、該可動ルーフが駆動装置に
    より閉状態から上方に引き上げられて垂直状態を越える
    位置までの範囲で開閉操作される構成であり、且つ前記
    可動ルーフの開閉操作が、該可動ルーフを吊り下げ支持
    するワイヤの巻き上げ巻も戻し操作並びに該可動ルーフ
    と固定ルーフとの間に配置された油圧ジャッキとにより
    行われることを特徴とする開閉屋根スタジアム。
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