JPH063777A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH063777A
JPH063777A JP4182889A JP18288992A JPH063777A JP H063777 A JPH063777 A JP H063777A JP 4182889 A JP4182889 A JP 4182889A JP 18288992 A JP18288992 A JP 18288992A JP H063777 A JPH063777 A JP H063777A
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layer
sensitive
coupler
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Yuji Kume
裕二 久米
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高感度で鮮鋭性に優れ、かつプリント品質の向
上したハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【構成】支持体上にそれぞれ少なくとも一層のマゼンタ
カプラーを含有する緑感光性ハロゲン化銀乳剤層、イエ
ローカプラーを含有する青感光性ハロゲン化銀乳剤層お
よびシアンカプラーを含有する感度の異なる少なくとも
二層の赤感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該赤感光性ハロゲン化
銀乳剤層の最高感層にイエローカプラーを含有し、それ
よりも感度の低い赤感光性ハロゲン化銀乳剤層にイエロ
ーカラードシアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高感で、鮮鋭性に優れ、
かつプリント品質の向上したカラー写真感光材料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀感光材料特に撮影用
感材においては、高感度で色再現性に優れかつ鮮鋭性に
優れた感材が要求されてきている。色再現性および鮮鋭
性を改良する手段として、本発明の一般式(XI) で表わ
される化合物が特開昭60−185950号、同61−
233741号、同62−151850号、同63−1
63454号および同63−281160号等に提案さ
れている。確かにこれら化合物により層間効果およびエ
ッジ効果が向上し、色再現性、鮮鋭性はある程度改良さ
れたが、これら化合物では放出された現像抑制剤が抑制
するのに充分な量放出されないと充分な層間効果やエッ
ジ効果が得られないこと、抑制されるべき感光層が適度
に現像されていないと望ましい層間効果が得られないこ
となどの問題があり、全露光領域で充分な効果を与える
ことはできなかったし、またその効果を得るに際し、若
干低感度化していた。さらに通常の撮影感材の層配列、
すなわち支持体側からシアンカプラーを含有する赤感光
性層、マゼンタカプラーを含有する緑感光性層およびイ
エローカプラーを含有する青感光性層と配列されている
場合、赤感光性層から青感光層性までの距離が離れてい
るために、上記の化合物ではこれら層の間の層間効果が
充分でない、緑感光性層を低感化させるなどの問題があ
った。ところで、この赤感光性乳剤層から青感光性層へ
の層間効果と写真性能的に近い効果を赤感光性乳剤層に
イエローカラードシアンカプラーを用うることによって
得ることが可能であることが、特開昭61−22174
8号、西独特許公開3815469A号等に記載されて
いるが、これらの特許記載の方法、すなわち、これらの
化合物単独による使用でも露光領域全域に渡ってその効
果を充分発現することが難しい、従来知られているイエ
ローカラードシアンカプラーではそのイエロー色素の分
子吸光係数が小さく、カップリング活性も低いなどの問
題があった。一方、赤感光性層にイエローカプラーを含
有させて色再現性を向上させる試みが特開平3−265
845号に開示されている。これにより、かけすぎたイ
ンターイメージ効果を補正し、色相を調節することはあ
る程度できるものの、添加しすぎると彩度低下をもたら
し、色再現性の改良としては不充分なもので、満足のい
くプリント品質は得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高感で鮮鋭性
に優れ、かつプリント品質の向上したカラー写真感光材
料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上にそれぞれ少なくとも一層のマゼンタカプラーを含有
する緑感光性ハロゲン化銀乳剤層、イエローカプラーを
含有する青感光性ハロゲン化銀乳剤層およびシアンカプ
ラーを含有する感度の異なる少なくとも二層の赤感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料において、該赤感光性ハロゲン化銀乳剤層の最高
感層にイエローカプラーを含有し、それよりも感度の低
い赤感光性ハロゲン化銀乳剤層にイエローカラードシア
ンカプラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料によって達成された。以下に詳細を説
明する。
【0005】本発明において用いられるイエロー色素形
成カプラー(イエローカプラーともいう)は下記式
〔Y〕が好ましい。
【0006】
【化1】
【0007】式〔Y〕において、R1 は3級アルキル基
またはアリール基を、R2 は水素原子、ハロゲン原子
(F、Cl、Br、I以下、式〔Y〕の説明において同
じ)、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基ま
たはジアルキルアミノ基を、R3 はベンゼン環上に置換
可能な基を、Xは水素原子または芳香族第1級アミン現
像薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基
(離脱基という)を、mは0〜4の整数をそれぞれ表わ
す。ただし、mが複数のとき、複数のR3 は同じでも異
なっていてもよい。
【0008】ここで、R3 の例としてハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、ウレイド基、スルファモイルアミ
ノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、複素
環基、シアノ基、アシル基、アシルオキシ基、アルキル
スルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基があ
り、離脱基の例として窒素原子でカップリング活性位に
結合する複素環基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、アシルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、複
素環オキシ基、ハロゲン原子がある。
【0009】式〔Y〕において、好ましくはR1 はt−
ブチル基、フェニル基またはハロゲン原子、アルキル基
もしくはアルコキシ基で置換されたフェニル基であり、
2はハロゲン原子、アルコキシ基またはフェノキシ基
であり、R3 はハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基またはスルファモイル基であり、X
はアリールオキシ基または窒素原子でカップリング活性
位に結合する5〜7員環のさらにN、S、O、Pを含ん
でもよい複素環基であり、mは0〜2の整数である。
【0010】式〔Y〕で示されるカプラーは置換基
1 、Xまたは、
【0011】
【化2】
【0012】において2価もしくは2価以上の基を介し
て結合する2量体ないしそれ以上の多量体、単独重合体
または非発色性重合単位を含む共重合体であってもよ
い。
【0013】以下に式〔Y〕で表わされるカプラーの具
体例を示す。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】本発明において用いられるイエローカプラ
ーの前記以外の化合物例及び/またはこれらイエローカ
プラーの合成方法は例えば米国特許第3,227,554 号、同
第3,408,194 号、同第3,894,875 号、同第3,933,501
号、同第3,973,968 号、同第4,022,620 号、同第4,057,
432 号、同第4,115,121 号、同第4,203,768 号、同第4,
248,961 号、同第4,266,019 号、同第4,314,023 号、同
第4,327,175 号、同第4,401,752 号、同第4,404,274
号、同第4,420,556 号、同第4,711,837 号、同第4,729,
944 号、欧州特許第30,747A 号、同第284,081A号、同第
296,793A号、同第313,308A号、西独特許第3,107,173C
号、特開昭58-42044号、同59-174839 号、同62-276547
号、同63-123047 号等に記載されている。また本発明に
おいて用いられるイエロー色素形成カプラー(イエロー
カプラーともいう)は下記式(Y−2)、(Y−3)も
好ましい。一般式(Y−2)
【0021】
【化9】
【0022】一般式(Y−3)
【0023】
【化10】
【0024】(一般式(Y−2)〜(Y−3)におい
て、Arはアリール基を、R101 は水素原子を除く置換
基を、QはCとともに3〜5員の炭化水素環または複素
環を形成するのに必要な非金属原子群を、X1 及びX2
はアルキル基、アリール基または複素環基を、X3 は水
素原子または発色現像主薬の酸化体とのカップリング反
応により離脱し得る基を、Y1 はアルキル基、アリール
基または複素環基を、それぞれ表わす。ただし、R101
はQと結合していてもよく、X1 とX2 は互いに結合し
てNとともに複素環を形成するのに必要な非金属原子群
であってもよい。)
【0025】以下に一般式(Y−2)または(Y−3)
で表わされるイエローカプラーについて詳述する。一般
式(Y−2)においてR101 は水素原子を除く一価の置
換基を、QはCとともに3〜5員の炭化水素環又は少な
くとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ原子を
環内に含む3〜5員の複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表わす。ここでR101 はQと結合してビシク
ロ環以上のポリシクロ環を形成していてもよい。R101
は好ましくはハロゲン原子、シアノ基、またはいずれも
置換されていてもよい総炭素数(以下C数と略す)1〜
30の一価の基(例えばアルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基)または、C数6〜30の一価の基(例え
ばアリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基)で
あってその置換基としては例えばハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、アシル基がある。R101
特に好ましくはアルキル基(例えばメチル、エチル、イ
ソブチル、n−オクチル、ベンジル、ヘキサデシル、フ
ェノキシメチル)である。
【0026】Qは好ましくはCとともに3〜5員のいず
れも置換されていてもよいC数3〜30の炭化水素環又
は少なくとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ
原子を環内に含むC数2〜30の複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を表わす。また、QがCとともに作
る環は環内に不飽和結合を含んでいてもよい。QがCと
ともに作る環の例としてシクロプロパン環、シクロブタ
ン環、シクロペンタン環、シクロプロペン環、シクロブ
テン環、シクロペンテン環、オキセタン環、オキソラン
環、1,3−ジオキソラン環、チエタン環、チオラン
環、ピロリジン環がある。置換基の例としてハロゲン原
子、ヒドロキシル基、アルキル基、アリール基、アシル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、アル
コキシカルボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基
がある。QはR1 と結合することにより、Qの結合する
Cとともにビシクロアルキル基以上のポリシクロアルキ
ル基を形成してもよい。このような基の例として、ビシ
クロ[2,1,0]ペンタン−1−イル基、ビシクロ
[2,2,0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3,
1,0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3,2,
0]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[3,3,0]オ
クタン−1−イル基、ビシクロ[4,1,0]ヘプタン
−1−イル基、ビシクロ[4,2,0]オクタン−1−
イル基、ビシクロ[4,3,0]ノナン−1−イル基、
ビシクロ[5,1,0]オクタン−1−イル基、ビシク
ロ[5,2,0]ノナン−1−イル基、ビシクロ[1,
1,1]ペンタン−1−イル基、ビシクロ[2,1,
1]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン
−1−イル基、トリシクロ[3,1,1,03,6 ]ヘプ
タン−6−イル基、トリシクロ[3,3,0,03,7
オクタン−1−イル基及びトリシクロ[3,3,1,0
3,7 ]ノナン−3−イル基があり、これらの基は置換さ
れていてもよい。ここで、置換基の例として前記Qの説
明において挙げた置換基があり、置換位置はα位(結合
するカルボニル基についてβ位)を除く位置が好まし
い。Qが結合するCとともに形成する環は3または4員
環が好ましく、3員環がさらに好ましい。Qが結合する
Cとともに形成する環は炭化水素環が好ましい。QとR
11が結合するCとともに形成するアルキル基のうち、1
−アルキルシクロプロパン−1−イル、ビシクロ[2,
1,0]ペンタン−1−イル基、ビシクロ[3,1,
0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[4,1,0]ヘ
プタン−1−イル基、ビシクロ[2,2,0]ヘキサン
−1−イル基、ビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−
イル基、ビシクロ[2,1,1]ヘキサン−1−イル基
及びトリシクロ[3,1,1,03,6 ]ヘプタン−6−
イル基が本発明において特に好ましい。
【0027】一般式(Y−3)において、X1 及びX2
がアルキル基を表わすとき、炭素数1〜30、好ましく
は1〜20の、直鎖、分岐、環状、飽和、不飽和、置換
または無置換のアルキル基である。アルキル基の例とし
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピ
ル、アリル、t−オクチル、i−ブチル、ドデシル、2
−ヘキシルデシルが挙げられる。X1 及びX2 が複素環
基を表わすとき炭素数1〜20、好ましくは1〜10
の、ヘテロ原子として例えば窒素原子、酸素原子または
硫黄原子を少なくとも一個以上含み、3〜12、好まし
くは5もしくは6員環の、飽和もしくは不飽和、置換も
しくは無置換の、単環もしくは縮合環の複素環基であ
る。複素環基の例としては、3−ピロリジニル、1,
2,4−トリアゾール−3−イル、2−ピリジル、4−
ピリミジニル、3−ピラゾリル、2−ピロリル、2,4
−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−5−イルまたは
ピラニルなどが挙げられる。X1 及びX2 がアリール基
を表わすとき、炭素数6〜20、好ましくは6〜10
の、置換もしくは無置換のアリール基を表わす。アリー
ル基の例としてはフェニル、ナフチルが代表的である。
1 とX2 が互いに結合し、Nとともに複素環基を形成
するとき、複素環基は、炭素数1〜20、好ましくは1
〜15の、ヘテロ原子として窒素原子以外に、例えば酸
素原子または硫黄原子を含んでもよく、3〜12員環、
好ましくは5もしくは6員環の、置換もしくは無置換
の、飽和もしくは不飽和の、単環もしくは縮合環の複素
環基である。この複素環基の例としては、ピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニル、1−イン
ドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1
−イル、1−イミダゾリジニル、1−ピラゾリル、1−
ピロリニル、1−ピラゾリジニル、2,3−ジヒドロ−
1−インダゾリル、2−イソインドリニル、1−インド
リル、1−ピロリル、4−チアジン−s,s−ジオキソ
−4−イルまたはベンズオキサジン−4−イルが挙げら
れる。
【0028】X1 及びX2 は置換されていてもよく、置
換基の例としてハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、スルホニル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキル基、アリールオ
キシ基、カルボンアミド基及びスルホンアミド基があ
る。X1 (X2 )N−で表わされる基のうち、X1 とX
2 が互いに結合した基が好ましく、さらに1−インドリ
ニル基が好ましい。一般式(Y−2)〜(Y−3)にお
いて、Y1 は好ましくはアリール基であり、さらに好ま
しくは一般式(Y−4)で表わされる基である。一般式
(Y−4)
【0029】
【化11】
【0030】一般式(Y−4)において、R102 は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基またはアミノ基を、R103 はベンゼン環上
に置換可能な基を、kは0〜4の整数を、それぞれ表わ
す。ただし、kが複数のとき、複数のR103 は同じでも
異なっていてもよい。一般式(Y−4)においてR102
は好ましくはハロゲン原子、いずれも置換されていても
よい、C数1〜30のアルコキシ基、C数6〜30のア
リールオキシ基、C数1〜30のアルキル基またはC数
0〜30のアミノ基を表わし、その置換基としては、例
えば、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基がある。
【0031】一般式(Y−4)において、R103 は好ま
しくはハロゲン原子、いずれも置換されてもよい、C数
1〜30のアルキル基、C数6〜30のアリール基、C
数1〜30のアルコキシ基、C数2〜30のアルコキシ
カルボニル基、C数7〜30のアリールオキシカルボニ
ル基、C数1〜30のカルボンアミド基、C数1〜30
のスルホンアミド基、C数1〜30のカルバモイル基、
C数0〜30のスルファモイル基、C数1〜30のアル
キルスルホニル基、C数6〜30のアリールスルホニル
基、C数1〜30のウレイド基、C数0〜30のスルフ
ァモイルアミノ基、C数2〜30のアルコキシカルボニ
ルアミノ基、C数1〜30の複素環基、C数1〜30の
アシル基、C数1〜30のアルキルスルホニルオキシ
基、C数6〜30のアリールスルホニルオキシ基を表わ
し、その置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキ
ル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、複素環オキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アル
コキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、
ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキ
シ基がある。
【0032】一般式(Y−4)において、kは好ましく
は1または2の整数を表わし、R103 の置換位置はアシ
ルアセトアミド基についてメタ位またはパラ位が好まし
い。一般式(Y−2)〜(Y−3)において、X3 は好
ましくは窒素原子でカップリング活性位に結合する複素
環基またはアリールオキシ基を表わす。X3 が複素環基
を表わすとき、X3 は好ましくはいずれも置換されても
よい、イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、
オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、1,
2,4−トリアゾリジン−3,5−ジオン−4−イル
基、スクシンイミド基、1−ピラゾリル基または1−イ
ミダゾリル基から選ばれる基である。X3 がアリールオ
キシ基を表わすとき、少なくとも一個の電子吸引性置換
基(例えばハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフ
ルオロメチル基、アシル基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、スルファモイル基)で置換されたアリールオ
キシ基が好ましい。Xは特に好ましくは前記の5員の複
素環基である。
【0033】一般式(Y−2)〜(Y−3)で表わされ
るカプラーは、その置換基、R101、X1 、X2 1
QまたはX3 において、結合または2価以上の基を介し
て互いに結合する2量体またはそれ以上の多量体を形成
してもよい。この場合、前記の各置換基において示した
炭素原子数範囲の規定外となってもよい。
【0034】以下に一般式(Y−2)〜(Y−3)で表
わされるイエローカプラーの具体例を示す。
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】赤感光性層の最高感層に添加するイエロー
カプラーは一般式(Y−2)、(Y−3)がより好まし
く用いられる。また赤感光性層の最高感層のシアンカプ
ラーに対するイエローカプラーの割合は1〜60%が好
ましく、さらに2〜30%が好ましい。
【0042】次に本発明のイエローカラードシアンカプ
ラーについて説明する。
【0043】本発明において、イエローカラードシアン
カプラーとは、カプラーの可視吸収領域における吸収極
大を400nmから500nmの間に有し、かつ芳香族
第1級アミン現像主薬酸化体とカップリングして可視吸
収領域における吸収極大が630nmから750nmの
間のシアン色素を形成するシアンカプラーであるものを
いう。
【0044】本発明のイエローカラードシアンカプラー
のうち、芳香族第1級アミン現像主薬酸化体とのカップ
リング反応により、水溶性の6−ヒドロキシ−2−ピリ
ドン−5−イルアゾ基、水溶性のピラゾロン−4−イル
アゾ基、水溶性の2−アシルアミノフェニルアゾ基また
は水溶性の2−スルホンアミドフェニルアゾ基を含む化
合物残基を放出可能なシアンカプラーが好ましく用いら
れる。
【0045】本発明のカラードシアンカプラーは好まし
くは下記一般式化18に示される(CI)〜(CIV)で
表わされる。
【0046】
【化18】
【0047】一般式(CI)〜(CIV)でにおいてCp
はシアンカプラー残基(Tはそのカップリング位に結合
している)を、Tはタイミング基を、fは0または1の
整数を、X4 はN、O、またはSを含みそれらにより
(T) f と結合しQ1 とを連結する2価の連結基を表わ
し、Q1 はアリーレン基または2価の複素環基を表わ
す。
【0048】一般式(CI)においてR11及びR12は独
立に水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環
基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボンアミ
ド基、スルホンアミド基またはアルキルスルホニル基
を、R13は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基または複素環基をそれぞれ表わす。ただし
T、X4 、Q1 、R11、R12またはR13のうち少なくと
も一つは水溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシ
ル、スルホ、アミノ、アンモニウミル、ホスホノ、ホス
フィノ、ヒドロキシスルホニルオキシ)を含むものとす
る。
【0049】尚、一般式(CI)における下記化19に
示される基
【0050】
【化19】
【0051】が下記のような互変異性体構造をとり得る
ことは常識であり、これら互変異性体構造も本発明の一
般式(CI)で規定された構造に含まれるものである。
【0052】
【化20】
【0053】一般式(CII)においてR14はアシル基ま
たはスルホニル基を、R15は置換可能な基を、jは0な
いし4の整数を表わす。jが2以上の整数のときR15
同じであっても異なっていてもよい。ただしT、X4
1 、R14またはR15のうち少なくとも一つは水溶性基
(例えばヒドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホスホ
ノ、ホスフィノ、ヒドロキシスルホニルオキシ、アミ
ノ、アンモニウミル)を含むものとする。
【0054】一般式(CIII)及び(CIV)においてR16
は水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素
環基、アルバモイル基、スルファモイル基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、またはアルキルスルホニル
基を、R17は水素原子、アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基または複素環基をそれぞれ表わす。ただ
しT、X4 、Q1 、R16またはR17のうち少なくとも一
つは水溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシル、ス
ルホ、ホスホノ、ホスフィノ、ヒドロキシスルホニルオ
キシ、アミノ、アンモニウミル)を含むものとする。
【0055】また、下記化21に示される基
【0056】
【化21】
【0057】は互変異性体の関係にあり同じ化合物であ
る。
【0058】以下に一般式(CI)〜(CIV)で表わさ
れる化合物についてさらに詳しく説明する。
【0059】Cpが表わすカプラー残基としては公知の
シアンカプラー残基(例えばフェノール型、ナフトール
型)が挙げられる。
【0060】Tで表わされるタイミング基は一般式(C
I)〜(CIV)で表わされるカプラーと芳香族第1級ア
ミン現像主薬の酸化体とカップリング反応によりCpと
の結合が開裂した後、X4 との結合が開裂する基であ
り、カップリング反応性の調節、カプラーの安定化、X
4 以下の放出タイミングの調節等種々の目的に用いられ
る。タイミング基の例としては、下記化22に示す公知
の連結基が挙げられる。化22に示される各基におい
て、*印はCp、**印はX4 と各々結合する。
【0061】
【化22】
【0062】式中、R20はベンゼン環に置換可能な基を
表わし、R21は以下に説明するR41であり、R22は水素
原子または置換基を表わす。tは0ないし4の整数を表
わす。R20およびR22の置換基としてはR41、ハロゲン
原子、R43O−、R43S−、R43(R44)NCO−、R
43OOC−、R43SO2 −、R43(R44)NSO2 −、
43CON(R43)−、R41SO2 N(R43)−、R43
CO−、R41COO−、R41SO−、ニトロ、R43(R
44)NCON(R45)−、シアノ、R41OCON
(R43)−、R43OSO2 −、R43(R44)N−、R43
(R44)NSO2 N(R45)−、または下記化23に示
される基
【0063】
【化23】
【0064】が挙げられる。
【0065】上式においてR41は脂肪族基、芳香族基ま
たは複素環基を表わし、R42は芳香族基または複素環基
を表わし、R43、R44およびR45は水素原子、脂肪族
基、芳香族基または複素環基を表わす。
【0066】上記において脂肪族基とは炭素数1〜3
2、好ましくは1〜22の飽和または不飽和、鎖状また
は環状、直鎖または分岐、置換または無置換の脂肪族炭
化水素基である。代表的な例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、(t)ブチル、
(i)ブチル、(t)アミル、ヘキシル、シクロヘキシ
ル、2−エチルヘキシル、オクチル、1,1,3,3−
テトラメチルブチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシ
ル、またはオクタデシルが挙げられる。
【0067】芳香族基とは炭素数6〜20、好ましくは
置換もしくは無置換のフェニル基、または置換もしくは
無置換のナフチル基である。
【0068】複素環基とは炭素数1〜20、好ましくは
1〜7の、複素原子として窒素原子、酸素原子もしくは
イオウ原子から選ばれる、好ましくは3員ないし8員環
の置換もしくは無置換の複素環基である。複素環基の代
表的な例としては2−ピリジン、2−チエニル、2−フ
リル、1,3,4−チアジアゾール2−イル、2,4−
ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−5−イル、1,
2,4−トリアゾール−2−イルまたは1−ピラゾリル
が挙げられる。
【0069】前記脂肪族炭化水素基、芳香族基および複
素環基が置換基を有するとき代表的な置換基としては、
ハロゲン原子、R47O−、R46S−、R47CON
(R48)−、(R47)(R48)NCO−、R46OCON
(R47)−、R46SO2 N(R47)−、(R47
(R48)NSO2 −、R46SO2 −、R47OCO−、
(R47)(R48)NCON(R49)−、R46と同じ意味
の基、下記化24に示される基、
【0070】
【化24】
【0071】R46COO−、R47OSO2 −、シアノ基
またはニトロ基が挙げられる。ここでR46は脂肪族基、
芳香族基、または複素環基を表わし、R47、R48および
49は各々脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原
子を表わす。脂肪族基、芳香族基または複素環基の意味
は前に定義したのと同じ意味である。
【0072】fは0または1の整数であるが一般にfが
0である場合、すなわちCpとX4とが直接結合する場
合が好ましい。
【0073】X4 はN、OまたはSにより(T)f 以上
と結合する2価の連結基であり、−O−、−S−、−O
CO−、−OCO(O)−、−OCO(S)−、−OC
ONH−、−SO2 −、−OSO2 NH−もしくはNで
(T)f 以上と結合する複素環基(例えばピロリジン、
ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピロール、ピラ
ゾール、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、ベ
ンゾトリアゾール、スクシンイミド、フタルイミド、オ
キサゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン−2,
4−ジオン、1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジ
オンから誘導される基)またはこれらの基とアルキレン
基(例えばメチレン、エチレン、プロピレン)、シクロ
アルキレン基(例えば1,4−シクロヘキシレン)、ア
リーレン基(例えばo−フェニレン、p−フェニレ
ン)、2価の複素環基(例えばピリジン、チオフェンな
どから誘導される基)、−CO−、−SO2 −、−CO
O−、−CONH−、−SO2 NH−、−SO2 O−、
−NHCO−、−NHSO2 −、−NHCONH−、−
NHSO2 NH−、−NHCOO−などを複合した連結
基が好ましい。X4 はさらに好ましくは一般式(I)で
表わされる。
【0074】一般式(I) *−X5 −(L−X6)m −** 一般式(I)において*は(T)a 以上と結合する位置
を、**はQ以下と結合する位置を、X5 は−O−また
は−S−を、Lはアルキレン基を、X6 は−O−、−S
−、−CO−、−SO2 −、−OCO−、−COO−、
−NHCO−、−CONH−、−SO2 NH−、−NH
SO2 −、−SO2 O−、−OSO2 −、−OCO
(O)−、−OCONH−、−NHCOO−、−NHC
ONH−、−NHSO2 NH−、−OCO(S)−、−
SCO(O)−、−OSO2 NH−または−NHSO2
O−を、mは0〜3の整数を表わす。X4 の総炭素原子
数(以下C数という)は好ましくは0〜12、より好ま
しくは0〜8である。X4 として最も好ましいものは−
OCH2 CH2 O−である。
【0075】Q1 はアリーレン基または2価の複素環基
を表わす。Q1 がアリーレン基のときアリーレン基は縮
合環であっても置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキ
シル、カルボキシル、スルホ、ニトロ、シアノ、アミ
ノ、アンモニウム、ホスホノ、ホスフィノ、アルキル、
シクロアルキル、アリール、カルボンアミド、スルホン
アミド、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、スルホ
ニル、カルボキシル、カルバモイル、スルファモイル)
を有していてもよく、C数は好ましくは6〜15、より
好ましくは6〜10である。Q1 が2価の複素環基のと
き、複素環基は少なくとも1個のN、O、S、P、Se
またはTeから選ばれるヘテロ原子を環内に含む3〜8
員、好ましくは5〜7員の単環もしくは縮合環の複素環
基(例えばピリジン、チオフェン、フラン、ピロール、
ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾー
ル、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾフ
ラン、ベンゾチオフェン、1,3,4−チアジアゾー
ル、インドール、キノリンなどから誘導される基)であ
って、置換基(Q1 がアリーレン基の場合の置換基に同
じ)を有していてもよく、C数は好ましくは2〜15、
より好ましくは2〜10である。Q1 として最も好まし
いものは、下記化25に示される基
【0076】
【化25】
【0077】である。
【0078】従って本発明において最も好ましい−
(T)f −X4 −Q1 −は、下記化26に示される基
【0079】
【化26】
【0080】である。
【0081】R11、R12またはR13がアルキル基である
とき、アルキル基は直鎖状、分岐鎖状のいずれであって
も、不飽和結合を含んでいてもよく、置換基(例えばハ
ロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホ
スホノ、ホスフィン、シアノ、アルコキシ、アリール、
アルコキシカルボニル、アミノ、アンモニウミル、アシ
ル、カルボンアミド、スルホンアミド、カルバモイル、
スルファモイル、スルホニル)を有していてもよい。
【0082】R11、R12またはR13がシクロアルキシル
基であるとき、シクロアルキル基は3〜8員環のシクロ
アルキル基であって架橋基を有していても、不飽和結合
を含んでいても、置換基(R11、R12またはR13がアル
キル基の場合の置換基に同じ。)を有していてもよい。
【0083】R11、R12またはR13がアリール基である
とき、アリール基は縮合環であっても、置換基(R11
12またはR13がアルキル基の場合の置換基の他、例え
ばアルキル、シクロアルキルがある。)を有していても
よい。
【0084】R11、R12またはR13が複素環基であると
き、複素環基は少なくとも1個のN、S、O、R、Se
またはTeから選ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜8
員(好ましくは5〜7員)の単環もしくは縮合環の複素
環基(例えばイミダゾリル、チエニル、ピラゾリル、チ
アゾリル、ピリジル、キノリニル)であって、置換基
(R11、R12またはR13がアリール基の場合の置換基に
同じ)を有していてもよい。
【0085】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンは例えばLi+ 、Na
+ 、K+ 、アンモニウムである。
【0086】R11は好ましくは水素原子、カルボキシル
基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、t−ブ
チル、スルホメチル、2−スルホエチル、カルボキシメ
チル、2−カルボキシエチル、2−ヒドロキシエチル、
ベンジル、エチル、イソプロピル)またはC数6〜12
のアリール基(例えばフェニル、4−メトキシフェニ
ル、4−スルホフェニル)であり、特に好ましくは水素
原子、メチル基またはカルボキシル基である。
【0087】R12は好ましくはシアノ基、カルボキシル
基、C数1〜10のカルバモイル基、C数0〜10のス
ルファモイル基、スルホ基、C数1〜10のアルキル基
(例えばメチル、スルホメチル)、C数1〜10のスル
ホニル基(例えばメチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、C数1〜10のカルボンアミド基(例えばアセト
アミド、ベンズアミド)またはC数1〜10のスルホン
アミド基(例えばメタンスルホンアミド、トルエンスル
ホンアミド)であり、特に好ましくはシアノ基、カルバ
モイル基またはカルボキシル基である。
【0088】R13は好ましくは水素原子、C数1〜12
のアルキル基(例えばメチル、スルホメチル、カルボキ
シメチル、2−スルホエチル、2−カルボキシエチル、
エチル、n−ブチル、ベンジル、4−スルホベンジル)
またはC数6〜15のアリール基(例えばフェニル、4
−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニル、4−
メトキシフェニル、2,4−ジカルボキシフェニル、2
−スルホフェニル、3−スルホフェニル、4−スルホフ
ェニル、2,4−ジスルホフェニル、2,5−ジスルホ
フェニル)であり、より好ましくはC数1〜7のアルキ
ル基またはC数6〜10のアリール基である。
【0089】R14は具体的には一般式(II)で表わされ
るアシル基もしくは一般式(III)で表わされるスルホニ
ル基である。 一般式(II) R31CO− 一般式(III) R31SO2 − R31がアルキル基であるときアルキル基は直鎖状、分岐
鎖状のいずれであっても、不飽和結合を含んでいてもよ
く、置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキシル、カル
ボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフィノ、シアノ、ア
ルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、アミノ、
アンモニウミル、アシル、カルボンアミド、スルホンア
ミド、カルバモイル、スルファモイル、スルホニル)を
有していてもよい。
【0090】R31がシクロアルキル基であるとき、シク
ロアルキル基は3〜8員環のシクロアルキル基であっ
て、架橋基を有していても、不飽和結合を有していて
も、置換基(R31がアルキル基の場合の置換基に同じ)
を有していてもよい。
【0091】R31がアリール基であるとき、アリール基
は縮合環であっても、置換基(R31がアルキル基の場合
の置換基のほか、アルキル、シクロアルキルなどがあ
る)を有していてもよい。
【0092】R31が複素環基であるとき、複素環基は少
なくとも1個のN、S、O、P、SeまたはTeから選
ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜8員(好ましくは5
〜7員)の単環もしくは縮合環の複素環基(例えばイミ
ダゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジ
ル、キノリニル)であって、置換基(R31がアリール基
の場合の置換基に同じ)を有していてもよい。
【0093】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンは例えばLi+ 、Na
+ 、K+ 、アンモニウムである。
【0094】R31は好ましくはC数1〜10のアルキル
基、(例えばメチル、カルボキシメチル、スルホエチ
ル、シアノエチル)、C数5〜8のシクロアルキル基
(例えばシクロヘキシル、2−カルボキシシクロヘキシ
ル)、もしくはC数6〜10のアリール基(例えばフェ
ニル、1−ナフチル、4−スルホフェニル)であり、特
に好ましくは、C数1〜3のアルキル基、C数6のアリ
ール基である。
【0095】R15は置換可能な基であり、好ましくは電
子供与性基であり、特に好ましくは−NR3233もしく
は−OR34である。置換位置としては4−位が好まし
い。R32、R33およびR34は水素原子、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基であ
り、R31と同様である。またR32とR33の間で環を形成
してもよく、形成される窒素ヘテロ環としては脂環式の
ものが好ましい。
【0096】jは0ないし4の整数を表わし、好ましく
は1もしくは2であり、特に好ましくは1である。
【0097】R16またはR17がアルキル基であるときア
ルキル基は直鎖状、分岐鎖状のいずれであっても、不飽
和結合を含んでいてもよく、置換基(例えばハロゲン原
子、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホスホノ、
ホスフィノ、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキ
シカルボニル、アミノ、アンモニウミル、アシル、カル
ボンアミド、スルホンアミド、カルバモイル、スルファ
モイル、スルホニル)を有していてもよい。
【0098】R16またはR17がシクロアルキル基である
とき、シクロアルキル基は3〜8員環のシクロアルキル
基であって、架橋基を有していても、不飽和結合を有し
ていても、置換基(R16またはR17がアルキル基の場合
の置換基に同じ)を有していてもよい。
【0099】R16またはR17がアリール基であるとき、
アリール基は縮合環であっても、置換基(R16またはR
17がアルキル基の場合の置換基のほか、アルキル、シク
ロアルキルなどがある)を有していてもよい。
【0100】R16またはR17が複素環基であるとき、複
素環基は少なくとも1個のN、S、O、P、Seまたは
Teから選ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜5員(好
ましくは5〜7員)の単環もしくは縮合環の複素環基
(例えばイミダゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾ
リル、ピリジル、キノリニル)であって、置換基(R16
またはR17がアリール基の場合の置換基に同じ)を有し
ていてもよい。
【0101】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンは例えばLi+ 、Na
+ 、K+ 、アンモニウム等である。
【0102】R16は好ましくはシアノ基、カルボキシル
基、C数1〜10のカルバモイル基、C数2〜10のア
ルコキシカルボニル基、C数7〜11のアリールオキシ
カルボニル基、C数0〜10のスルファモイル基、スル
ホ基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、カル
ボキシメチル、スルホメチル)、C数1〜10のスルホ
ニル基(例えばメチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、C数1〜10のカルボンアミド基(例えばアセト
アミド、ベンズアミド)、C数1〜10のスルホンアミ
ド基(例えばメタンスルホンアミド、トルエンスルホン
アミド)、アルキルオキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ)またはアリールオキシ基(例えばフェノキシ)であ
り、特に好ましくはシアノ基、カルバモイル基、アルコ
キシカルボニル基、カルボキシル基である。
【0103】R17は好ましくは水素原子、C数は1〜1
2のアルキル基(例えばメチル、スルホメチル、カルボ
キシメチル、エチル、2−スルホエチル、2−カルボキ
シエチル、3−スルホプロピル、3−カルボキシプロピ
ル、5−スルホペンチル、5−カルボキシペンチル、4
−スルホベンジル)またはC数6〜15のアリール基
(例えばフェニル、4−カルボキシフェニル、3−カル
ボキシフェニル、2,4−ジカルボキシフェニル、4−
スルホフェニル、3−スルホフェニル、2,5−ジスル
ホフェニル、2,4−ジスルホフェニル)であり、より
好ましくはC数1〜7のアルキル基またはC数6〜10
のアリール基である。
【0104】下記化27〜化36に本発明のイエローカ
ラードシアンカプラーの具体例を示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0105】
【化27】
【0106】
【化28】
【0107】
【化29】
【0108】
【化30】
【0109】
【化31】
【0110】
【化32】
【0111】
【化33】
【0112】
【化34】
【0113】
【化35】
【0114】
【化36】
【0115】本発明においては、一般式(CI)および
一般式(CII)で表わされるイエローカラードシアンカ
プラーが更に好ましく用いられる。一般式(CI)で表
わされるものが特に好ましく用いられる。
【0116】本発明のイエローカラードシアンカプラー
は、その感材中への総添加量は、0.005〜0.30
g/m2であり、好ましくは0.02〜0.20g/m2
より好ましくは0.03〜0.15g/m2である。本発
明に使用する現像主薬酸化体との反応により現像抑制
剤、もしくはその前駆体を放出する化合物、および、現
像主薬酸化体との反応後開裂した化合物がさらにもう1
分子の現像主薬酸化体と反応することにより現像抑制剤
を放出する化合物について説明する。該化合物は下記一
般式(XI)または(XII) で好ましく表される。 一般式(XI) A−(TIME)a −DI 一般式(XII) A−(TIME)i −RED−DI 式中、Aは芳香族第一級アミン現像薬の酸化体との反応
(カップリング反応、酸化還元反応など)により、(T
IME)a −DIまたは(TIME)i −RED−DI
を離脱する基を表し、TIMEはAより離脱した後にD
IまたはRED−DIを開裂するタイミング基を表し、
REDはAまたはTIMEより離脱した後に現像主薬酸
化体と反応してDIを開裂する基を表し、DIは現像抑
制剤を表し、aは0、1または2を表しiは0または1
を表す。aが2であるとき2個のTIMEは同じものま
たは異なるものを表す。
【0117】Aがイエロー色画像カプラー残基を表すと
き、例えば、ピバロイルアセトアニリド型、ベンゾイル
アセトアニリド型、マロンエステル型、マロンアミド
型、マロンエステルモノアミド型、ベンゾイミダゾリル
アセトアミド型またはシクロアルカノイルアセトアミド
型のカプラー残基が挙げられる。さらに米国特許502
1332号、同5021330号または欧州特許421
221A号に記載のカプラー残基であってもよい。Aが
マゼンタ色画像形成カプラー残基を表すとき、例えば5
−ピラゾロン型、ピラゾロベンズイミダゾール型、ピラ
ゾロトリアゾール型、ピラゾロイミダゾール型またはシ
アノアセトフェノン型のカプラー残基が挙げられる。A
がシアン色画像形成カプラー残基を表すとき、例えばフ
ェノール型またはナフトール型が挙げられる。さらに米
国特許4746602号、欧州特許第249453A号
に記載のカプラー残基であってもよい。さらにAは実質
的に色画像を残さないカプラー残基であってもよい。こ
の型のカプラー残基としては、例えばインダノン型、ア
セトフェノン型などのカプラー残基、欧州特許4435
30A号または同444501A号に記載の溶出型のカ
プラー残基が挙げられる。Aが酸化還元基を表すとき、
現像時存在する酸化性物質、例えば現像主薬酸化体、に
よりクロス酸化されうる基を表す。そのような基として
は、例えばハイドロキノン型、カテコール型、ピロガロ
ール型、1,4(または1、2)−ナフトハイドロキノ
ン型、スルホンアミドフェノール型、ヒドラジド型また
はスルホンアミドナフトール型が挙げられる。これらの
基は具体的には例えば特開昭61−230135号、同
62−251746号、同61−278852号、米国
特許第3364022号、同3379529号、同46
18571号、同3639417号、同4684604
号またはJ.Org.Chem.,29巻,588頁(1964)に
記載されているものがあげられる。一般式(XI) 、(XI
I)においてAの好ましい例は下記一般式(Cp−1)、
(Cp−2)、(Cp−3)、(Cp−4)、(Cp−
5)、(Cp−6)、(Cp−7)、(Cp−8)、
(Cp−9)または、(Cp−10)で表わされるカプ
ラー残基であるときである。これらのカプラーはカップ
リング速度が大きく好ましい。
【0118】
【化37】
【0119】
【化38】
【0120】上式においてカップリング位より派生して
いる自由結合手は、カップリング離脱基の結合位置を表
わす。上式においてはR51,R52,R53,R54,R55
56,R57,R58,R59,R60,R61,R62またはR63
が耐拡散基を含む場合、それは炭素数の総数が8ないし
40、好ましくは10ないし30になるように選択さ
れ、それ以外の場合、炭素数の総数は15以下が好まし
い。ビス型、テロマー型またはポリマー型のカプラーの
場合には上記の置換基のいずれかが二価基を表わし、繰
り返し単位などを連結する。この場合には炭素数の範囲
は規定外であってもよい。以下にR51〜R63、b、dお
よびeについて詳しく説明する。以下でR41はアルキル
基、アリール基または複素環基を表わし、R42はアリー
ル基または複素環基を表わし、R43、R44およびR45
水素原子、アルキル基、アリール基または複素環基を表
わす。R51はR41と同じ意味を表わす。R52およびR53
は各々R43と同じ意味を表わす。bは0または1を表わ
す。R54はR41と同じ意味の基、R41CO(R43) N−
基、R41SO2 (R43) N−基、R41(R43) N−基、
41S−基、R43O−基、またはR45(R43) NCON
(R44) −基を表わす。R55はR41と同じ意味の基を表
わす。R56およびR57は各々R43基と同じ意味の基、R
41S−基、R43O−基、R41CO(R43) N−基、また
はR41SO2 (R43) N−基を表わす。R58はR41と同
じ意味の基を表わす。R59はR41と同じ意味の基、R41
CO(R43) N−基、R41OCO(R43) N−基、R41
SO2 (R43) N−基、R43(R44) NCO(R45) N
−基、R41O−基、R41S−基、ハロゲン原子、または
41(R43) N−基を表わす。dは0ないし3を表わ
す。dが複数のとき複数個のR59は同じ置換基または異
なる置換基を表わす。R60はR41と同じ意味の基を表わ
す。R61はR41と同じ意味の基を表す。R62はR41と同
じ意味の基、R41CONH−基、R41OCONH−基、
41SO2 NH−基、R43(R44)NCONH−基、R
43(R44)NSO2 NH−基、R43O−基、R41S−
基、ハロゲン原子またはR41NH−基を表わす。R63
41と同じ意味の基、R43CO(R44)N−基、R
43(R44)NCO−基、R41SO2 (R43)N−基、R
41(R43)NSO2 −基、R41SO2 −基、R43OCO
−基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基またはR43
O−基を表わす。eは0ないし4の整数を表わす。複数
個のR62またはR63があるとき各々同じものまたは異な
るものを表わす。
【0121】上記においてアルキル基とは炭素数1〜3
2、好ましくは1〜22の飽和または不飽和、鎖状また
は環状、直鎖または分岐、置換または無置換のアルキル
基である。代表的な例としては、メチル、シクロプロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、i−ブチ
ル、t−アミル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ドデシ
ル、n−ヘキサデシル、またはn−オクタデシルが挙げ
られる。アリール基とは炭素数6〜20好ましくは置換
もしくは無置換のフェニル、または置換もしくは無置換
のナフチルである。複素環基とは炭素数1〜20、好ま
しくは1〜7の複素原子として窒素原子、酸素原子もし
くはイオウ原子から選ばれる、好ましくは3員ないし8
員環の置換もしくは無置換の複素環基である。複素環基
の代表的な例としては、2−イミダゾリル、2−ベンズ
イミダゾリル、モルホリノ、ピロリジノ、1,2,4−
トリアゾール−2−イル基または1−インドリニルが挙
げられる。前記アルキル基、アリール基および複素環基
が置換基を有するとき代表的な置換基としては、ハロゲ
ン原子、R47O−基、R46S−基、R47CO(R48)N
−基、R47(R48)NCO−基、R46SO2 (R47)N
−基、R47(R48)NSO2 −基、R46SO2 −基、R
47OCO−基、R47CONHSO2 −基、R47(R48
NCONHSO2 −基、R46と同じ意味の基、R47(R
48)N−基、R46CO−基、シアノ基またはニトロ基が
挙げられる。ここでR46はアルキル基、アリール基、ま
たは複素環基を表わし、R47およびR48は各々アルキル
基、アリール基、複素環基または水素原子を表わす。ア
ルキル基、アリール基または複素環基の意味は前に定義
したのと同じ意味である。
【0122】次にDIで表される現像抑制剤について説
明する。DIで表される現像抑制剤としては例えば、米
国特許4477563号、同5021332号、同50
26628号、同3384657号、同3615506
号、同3617291号、同3733201号、同39
33500号、同3958993号、同3961959
号、同4149886号、同4259437号、同40
95984号、同4782012号、英国特許第145
0479号または同5034311号に記載されている
ごとき現像抑制剤が含まれる。特に好ましくはテトラゾ
リルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、1,
3,4−チアジアゾリルチオ、1−(または2−)ベン
ゾトリアゾリル、1,2,4−トリアゾール−1−(ま
たは4−)イル、1,2,3−トリアゾール−1−イ
ル、2−ベンゾチアゾリルチオ、2−ベンゾイミダゾリ
ルチオおよびこれらの誘導体が含まれる。現像抑制剤と
して例えば下記の例が挙げられる。
【0123】
【化39】
【0124】
【化40】
【0125】次にTIMEで示される基について説明す
る。TIMEで示される基は、現像処理時Aより開裂し
た後、DIまたはRED−DIを開裂することが可能な
連結基であればいずれでもよい。例えば、米国特許第4
146396号、同4652516号または同4698
297号に記載のあるヘミアセタールの開裂反応を利用
する基、米国特許第4248962号、同484718
5号または同4857440号に記載のある分子内求核
置換反応を利用して開裂反応を起こさせるタイミング
基、米国特許第4409323号もしくは同44218
45号に記載のある電子移動反応を利用して開裂反応を
起こさせるタイミング基、米国特許第4546073号
に記載のあるイミノケタールの加水分解反応を利用して
開裂反応を起こさせる基、または西独公開特許第262
6317号に記載のあるエステルの加水分解反応を利用
して開裂反応を起こさせる基が挙げられる。TIMEは
それに含まれるヘテロ原子、好ましくは酸素原子、イオ
ウ原子または窒素原子において、Aと結合する。好まし
いTIMEとしては下記一般式(T−11)、(T−1
2)または(T−13)が挙げられる。 一般式(T−11) *−W−(X5 =Y2)g −C(R
121)R122 −** 一般式(T−12) *−W−CO−** 一般式(T−13) *−W−LINK−E−** 式中、*は一般式(XI)、(XII)においてAと結合する位
置を表し、**はDIまたはTIME(aが複数の時)
と結合する位置を表し、Wは酸素原子、イオウ原子また
は>N−R123 を表し、X5 およびY2 は各々メチンま
たは窒素原子を表し、g は0、1または2を表し、R
121 、R122 およびR123 は各々水素原子または置換基
を表す。ここで、XおよびYが置換メチンを表すときそ
の置換基、R121 、R122 およびR123 の各々の任意の
2つの置換基が連結し環状構造(たとえばベンゼン環、
ピラゾール環)を形成する場合、もしくは形成しない場
合のいずれであっても良い。一般式(T−13)におい
てEは求電子基を表し、LINKはWとEとが分子内求
核置換反応することができるように立体的に関係づける
連結基を表す。TIMEの具体例として例えば以下のも
のである。
【0126】
【化41】
【0127】
【化42】
【0128】
【化43】
【0129】一般式(XII)においてREDで示される基
について以下に説明する。RED−DIは現像時存在す
る酸化性物質、例えば現像主薬酸化体、によりクロス酸
化され、DIを開裂する物であればいずれでもよい。R
EDとしては例えばハイドロキノン類、カテコール類、
ピロガロール類、1,4−ナフトハイドロキノン類、
1,2−ナフトハイドロキノン類、スルホンアミドフェ
ノール類、ヒドラジド類またはスルホンアミドナフトー
ル類が挙げられる。これらの基は具体的には、例えば、
前記Aが酸化還元基を表すときその具体例として列挙し
た公知資料に記載されているものが挙げられる。上記の
中で好ましいREDとしては、ハイドロキノン類、2
(または4)−スルホンアミドフェノール類、ピロガロ
ール類である。これらはフェノール性水酸基の酸素原子
においてAと結合する。以下に本発明で用いられるDI
R化合物の具体的な代表例を示すがこれらに限定される
わけではない。
【0130】
【化44】
【0131】
【化45】
【0132】
【化46】
【0133】
【化47】
【0134】
【化48】
【0135】
【化49】
【0136】本発明のカラー写真感光材料に用いること
ができる技術および無機・有機素材については、欧州特
許第436,938A2号の下記の箇所及び下記に引用
の特許に記載されている。
【0137】 1.層構成:第146頁34行目〜第147頁25行目 2.ハロゲン化銀乳剤:第147頁26行目〜第148頁12行目 3.イエローカプラー:第137頁35行目〜第146頁33行目、第149 頁21行目〜23行目 4.マゼンタカプラー:第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第421 ,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行目 5.シアンカプラー :第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432, 804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6.ポリマーカプラー:第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435, 334A2号の第113頁39行目〜第123頁7行 目 7.カラードカプラー:第53頁42行目〜第137頁34行目、第149頁 39行目〜45行目 8.その他の機能性 :第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46行 カプラー 目〜第150頁30行目;欧州特許第435,334 A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9.防腐・防黴剤 :第150頁25行目〜28行目 10.ホルマリンスカベンジャー:第149頁15行目〜17行目 11. その他の添加剤 :第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421, 453A1号の第75頁21行目〜第84頁56行目 第27頁40行目〜第37頁40行目 12. 分散方法 :第150頁4行目〜24行目 13. 支持体 :第150頁32行目〜34行目 14. 膜厚・膜物性 :第150頁35行目〜49行目 15. 発色現像工程 :第150頁50行目〜第151頁47行目 16. 脱銀工程 :第151頁48行目〜第152頁53行目 17. 自動現像機 :第152頁54行目〜第153頁2行目 18. 水洗・安定工程 :第153頁3行目〜37行目
【0138】
【実施例】
実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材
料である試料101を作製した。 (感光層の組成)塗布量はハロゲン化銀およびコロイド
銀については銀のg/m2単位で表した量を、またカプラ
ー、添加剤およびゼラチンについてはg/m2単位で表し
た量を、また増感色素については同一層内のハロゲン化
銀1モルあたりのモル数で示した。なお、添加物を示す
記号は下記に示す意味を有する。ただし、複数の効用を
有する場合はそのうち一つを代表して載せた。 UV;紫外線吸収剤、Solv;高沸点有機溶剤、Ex
F;染料、ExS;増感色素、ExC;シアンカプラ
ー、ExM;マゼンタカプラー、ExY;イエローカプ
ラー、Cpd;添加剤
【0139】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.15 ゼラチン 2.33 UV−1 3.0×10-2 UV−2 6.0×10-2 UV−3 7.0×10-2 Cpd−5 1.0×10-3 Solv−1 0.16 Solv−2 0.10
【0140】第2層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 塗布銀量 0.40 沃臭化銀乳剤B 塗布銀量 0.20 ゼラチン 0.77 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.4×10-4 ExS−5 2.3×10-4 ExS−7 4.1×10-6 ExC−1 9.9×10-2 ExC−2 5.0×10-3 ExC−5 9.5×10-2 ExC−9 2.5×10-2 Cpd−4 2.2×10-2
【0141】第3層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 塗布銀量 0.53 ゼラチン 1.46 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.4×10-4 ExS−5 2.4×10-4 ExS−7 4.3×10-6 ExC−1 0.19 ExC−2 1.0×10-2 ExC−3 4.0×10-2 ExC−4 1.6×10-2 ExC−5 0.19 ExC−9 3.0×10-2 Cpd−4 1.5×10-3
【0142】第4層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 塗布銀量 1.20 ゼラチン 1.38 ExS−1 2.0×10-4 ExS−2 1.1×10-4 ExS−5 1.9×10-4 ExS−7 1.4×10-5 ExC−1 9.0×10-2 ExC−3 1.0×10-2 ExC−4 1.6×10-2 ExC−5 7.0×10-2 ExC−7 2.5×10-2 ExC−8 1.0×10-2 ExC−9 3.0×10-2 Cpd−4 1.0×10-3 Solv−1 0.70 Solv−2 0.15
【0143】第5層(中間層) ゼラチン 0.62 Cpd−1 0.13 ポリエチルアクリレートラテックス 8.0×10-2 Solv−1 8.0×10-2
【0144】第6層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 塗布銀量 0.15 沃臭化銀乳剤F 塗布銀量 0.28 ゼラチン 0.31 ExS−3 1.0×10-4 ExS−4 3.3×10-4 ExS−5 6.4×10-5 ExM−1 0.12 ExM−7 2.1×10-2 Solv−1 0.09 Solv−3 7.0×10-3
【0145】第7層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤G 塗布銀量 0.35 ゼラチン 0.54 ExS−3 2.7×10-4 ExS−4 8.2×10-4 ExS−5 1.7×10-4 ExM−1 0.27 ExM−7 7.2×10-2 ExY−1 5.4×10-2 Solv−1 0.23 Solv−3 1.8×10-2
【0146】第8層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤H 塗布銀量 0.61 ゼラチン 0.61 ExS−4 4.3×10-4 ExS−5 8.6×10-5 ExS−8 2.8×10-5 ExM−2 5.5×10-3 ExM−3 1.0×10-2 ExM−5 1.0×10-2 ExM−6 3.0×10-2 ExY−1 1.0×10-2 ExC−1 4.0×10-3 ExC−4 2.5×10-3 Cpd−6 1.0×10-2 Solv−1 0.12
【0147】第9層(中間層) ゼラチン 0.56 UV−4 4.0×10-2 UV−5 3.0×10-2 Cpd−1 4.0×10-2 ポリエチルアクリレートラテックス 5.0×10-2 Solv−1 3.0×10-2 第10層(赤感層に対する重層効果のドナー層) 沃臭化銀乳剤I 塗布銀量 0.15 沃臭化銀乳剤J 塗布銀量 0.25 沃臭化銀乳剤K 塗布銀量 0.60 ゼラチン 0.87 ExS−3 6.7×10-4 ExM−2 0.16 ExM−4 3.0×10-2 ExM−5 5.0×10-2 ExY−2 2.5×10-3 ExY−5 2.0×10-2 Solv−1 0.30 Solv−5 3.0×10-2 第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 9.0×10-2 ゼラチン 1.10 Cpd−1 5.0×10-2 Cpd−2 5.0×10-2 Cpd−5 2.0×10-3 Solv−1 0.13 H−1 0.25
【0148】第12層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤L 塗布銀量 0.45 沃臭化銀乳剤M 塗布銀量 0.50 ゼラチン 1.75 ExS−6 9.0×10-4 ExY−1 8.5×10-2 ExY−2 5.5×10-3 ExY−3 6.0×10-2 ExY−5 1.00 ExC−1 5.0×10-2 ExC−2 8.0×10-2 Solv−1 0.54
【0149】第13層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤N 塗布銀量 0.51 ゼラチン 1.10 ExS−6 2.6×10-4 ExY−2 1.0×10-2 ExY−3 2.0×10-2 ExY−5 0.18 ExC−1 1.0×10-2 Solv−1 9.0×10-2
【0150】第14層(第1保護層) 微粒子沃臭化銀乳剤O 塗布銀量 0.12 ゼラチン 1.02 UV−4 0.11 UV−5 0.18 Cpd−3 0.10 Solv−4 2.0×10-2 ポリエチルアクリレートラテックス 9.0×10-2
【0151】第15層(第2保護層) 微粒子沃臭化銀乳剤O 塗布銀量 0.36 ゼラチン 1.04 B−1 (直径 2.0μm) 8.0×10-2 B−2 (直径 2.0μm) 8.0×10-2 B−3 2.0×10-2 W−5 2.0×10-2 H−1 0.18
【0152】こうして作製した試料には、上記の他に、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(ゼラチンに
対して平均 200ppm )、n−ブチル−p−ヒドロキシベ
ンゾエート(同約 1,000ppm )、および2−フェノキシ
エタノール(同約 10,000ppm)が添加された。更に、各
層に適宜、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・防菌性、
帯電防止性および塗布性をよくするためにW−1〜W−
6、B−1〜B−6、F−1〜F−16および鉄塩、鉛
塩、金塩、白金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有さ
れている。
【0153】
【表1】
【0154】表1において、 (1)乳剤A〜Nは、特開平2-191938号の実施例に従
い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調
製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Nは、特開平3-237450号の実施例に従
い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナト
リウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施さ
れている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3-237450号に記載されているような転位線が高
圧電子顕微鏡を用いて観察されている。 (5)乳剤A〜Nは、B.H.Carroll,Photographic Scien
ce and Engineering,24,265(1980) などに記載の方法で
粒子内部にイリジウムを含有している。
【0155】
【化50】
【0156】
【化51】
【0157】
【化52】
【0158】
【化53】
【0159】
【化54】
【0160】
【化55】
【0161】
【化56】
【0162】
【化57】
【0163】
【化58】
【0164】
【化59】
【0165】
【化60】
【0166】
【化61】
【0167】
【化62】
【0168】
【化63】
【0169】
【化64】
【0170】
【化65】
【0171】
【化66】
【0172】(試料102の作成)試料101において
第2層にExC−6 2.8×10-2、第3層にExC
−6 2.2×10-2を添加した。それ以外は試料10
1と同様にして試料102を作成した。 (試料103の作成)試料102の第4層にExC−6
1.0×10-2を添加した以外は試料102と同様に
して試料103を作成した。 (試料104の作成)試料101の第4層にExY−3
を1.5×10-2を添加した以外は試料101と同様に
して試料104を作成した。 (試料105の作成)試料101の第2層にExY−3
を4.2×10-2、第3層にExY−3を3.3×10
-2を作成した。 (試料106の作成)試料105の第4層にExY−3
を1.5×10-2を添加した以外は試料105と同様に
して試料106を作成した。 (試料107の作成)試料101の第4層にExY−3
を1.5×10-2添加し、第2層にExC−6を3.2
×10-2添加し、第3層にExC−6を2.5×10-2
添加した以外は試料101と同様にして試料107を作
成した。 (試料108の作成)試料107の第4層にExY−3
を除去し、ExY−5を1.6×10-2添加した以外は
試料107と同様にして試料108を作成した。 (試料109の作成)試料107の第2層及び第3層の
ExC−6を化合物例(YC−1)に変更した以外は試
料107と同様にして試料109を作成した。 (試料110の作成)試料101の第2層にExY−3
を4.2×10-2、第3層にExY−3を3.3×10
-2添加し、第4層にExC−6 1.0×10-2を添加
した以外は試料101と同様にして試料110を作成し
た。これら試料101〜110を評価した。試料101
〜109を銀ウェッジを通して白色露光した後、下記に
示す現像処理を行なった。濃度をステータスM濃度とし
て求め、特性曲線より、かぶり濃度+0.3の濃度を与
える露光量の逆数で、試料101の感度を100とした
場合の相対値で感度を表わした。また試料の鮮鋭性につ
いても慣用のMTF法により10サイクル/mmのMTF
値を求めた。次に、女性上半身像のポートレート撮影を
行なった。カメラはCanon 社製EOS−10を用いた。
撮影後、後述の処理を行ない作成したカラーネガフィル
ムを、プリンターとして自動カラープリンターFAP3
500(FUJI FILM 社製) を用い、プリント材料として
はフジカラースーパーFAペーパー(FUJI FILM 社製)
を使ってプリントサンプルを作成した。このプリントを
男女10名ずつが観察し、評価を行なった。得られた結
果を表2に示す。
【0173】現像処理は下記の通りに行なうものとす
る。 1.カラー現像 ………… 3分15秒、38.0±
0.1℃ 2.漂 白 ………… 6分30秒、38.0±
3.0℃ 3.水 洗 ………… 3分15秒、24〜41℃ 4.定 着 ………… 6分30秒、38.0±
3.0℃ 5.水 洗 ………… 3分15秒、24〜41℃ 6 安 定 ………… 3分15秒、38.0±
3.0℃ 7.乾 燥 ………… 50℃以下
【0174】各工程に用いる処理液組成を以下に示す。 カラー現像液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ)−2− メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0リットル pH10.0 漂白液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1.0リットル pH6.0
【0175】 定着液 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 175.0ml 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1.0リットル pH6.6 安定液 ホルマリン(40%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3g 水を加えて 1.0リットル
【0176】
【表2】
【0177】表2より分かるように、単に赤感層にイエ
ローカプラーを添加するだけ(特開平3−265845
号)や、イエローカラードシアンカプラーを添加するだ
けでは諸性能に不満があり、一見、相反するような方
法、すなわち赤感光性層の最高感層にシアンカプラーに
加えて、イエローカプラーを添加し、かつこれより低感
層にシアンカプラーに加えて、イエローカラードシアン
カプラーを入れるという本発明の構成をとることによ
り、感度、鮮鋭度が良化し、かつプリント品質も向上す
ることが明らかとなった。また試料110と本発明試料
107の比較から逆に赤感光性層の最高感層にシアンカ
プラーに加えてイエローカラードシアンカプラーを添加
し、かつこれより低感層にシアンカプラーに加えてイエ
ローカプラーを添加するという本発明の逆の添加の構成
をとることは、青感層の感度、鮮鋭度共、本発明に対し
て劣り、プリント品質も悪いことが分かる。すなわちイ
エローカプラーとイエローカラードシアンカプラーの組
み合わせという一見、相反するような化合物を用いて、
かつ添加する層を本発明の構成のようにとることにより
驚くべきことに感度、鮮鋭度を向上させるばかりでな
く、彩度と色相を両立させたプリント品質の良化をもた
らすことが明らかとなった。
【0178】実施例2 実施例1の試料101〜106の第2層、第3層からE
xC−2、ExC−9を除いて、試料を作成し、実施例
1と同様の評価を行なった結果、実施例1と同様の結果
が得られた。しかし、本発明の効果は実施例1の方が大
きく、より感度の低い赤感光性ハロゲン化銀乳剤層に拡
散性現像抑制剤を放出する化合物を含有することがより
好ましいことが分かった。
【0179】実施例3 実施例1の試料101〜106について、富士写真フイ
ルム(株)製「写ルンですフラッシュ」の形態に加工を
施し、出来上がったレンズ付フィルムを用いて、実施例
1のEOS10の代わりに撮影し評価を行なった。この
場合でも、本発明の試料はプリント品質が良好であり、
改良効果は明らかであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にそれぞれ少なくとも一層のマ
    ゼンタカプラーを含有する緑感光性ハロゲン化銀乳剤
    層、イエローカプラーを含有する青感光性ハロゲン化銀
    乳剤層およびシアンカプラーを含有する感度の異なる少
    なくとも二層の赤感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料において、該赤感光性ハ
    ロゲン化銀乳剤層の最高感層にイエローカプラーを含有
    し、それよりも感度の低い赤感光性ハロゲン化銀乳剤層
    にイエローカラードシアンカプラーを含有することを特
    徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において、より感度の低い赤感
    光性ハロゲン化銀乳剤層に現像主薬酸化体と反応して拡
    散性現像抑制剤、もしくは現像抑制剤の前駆体を放出す
    る化合物、または現像主薬酸化体と反応後開裂した化合
    物が、もう一分子の現像主薬酸化体と反応することによ
    り現像抑制剤を開裂する化合物を少なくとも一種含有す
    ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
JP4182889A 1992-06-18 1992-06-18 ハロゲン化銀カラー写真感光材料 Pending JPH063777A (ja)

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