JPH0637157Y2 - 天井吊足場 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は傾斜した天井の内装仕上工事等に使用する天
井吊足場に関するものである。

〔この考案が解決すべき問題点〕

天井の内装仕上工事等を行うために建物内に脚部を積み
上げて足場を組立て、この足場上にて工事を行うことが
採用されていた。

しかし、このような足場であると部材が多数必要で組
立，解体作業に手間，時間を要するという問題がある。
また足場下のスペースは他に使用することができないと
いう問題がある。

この考案は以上のような問題点を解決するためになされ
たもので、組立，解体が容易で、また足場下のスペース
を有効に使用することが可能な天井吊足場を提供するこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案にかかる天井吊足場は、傾斜した天井から吊り
ロープによって昇降可能な階段状足場を吊り下げ、吊り
下げたとき天井の傾斜に沿って足場を設置するものであ
る。

足場は吊り下げたため組立て解体が容易で、また足場下
のスペースは使用可能となる。

さらに、揚重材を地上で先付けしておくことにより、揚
重機が不要となる。

〔実施例〕

以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を詳細に説明
する。

図において１は足場であって、地上で地組する。足場１
は足場板２を階段状に組んであり、足場１の下面には安
全ネット３が張設してある。

（第４図） 図において５は梁を構成するＩ型鋼であって、このＩ型
鋼５に足場１を吊り下げる。このＩ型鋼５に吊りピース
６を溶接し、吊りピース６にシャックル７を取付ける。
また足場１の上下端部にも各々吊りピース６を溶接し、
シャックル７を取付ける。鉄骨側のシャックル７に吊り
ロープ８を掛け、この吊りロープ８下端に滑車９を取付
ける。足場１側のシャックル７にも滑車９を取付け、鉄
骨５側の滑車９との間にロープ10を掛け、下方の滑車９
を動滑車とする。（第２図，第３図） 地上に配置したウインチ11,11によって上記吊りロープ1
0,10を巻上げて、足場１を吊上げる。（第５図，第６
図）足場１上には揚重材12を載せることもできる。天井
の傾斜に沿わせて所定位置まで吊上げる。上下のシャッ
クル7,7に直接掛けた吊りロープ14によって足場１の荷
重を支え、作業時には吊りロープ8,10によっては荷重を
支えない。

足場１の隣に足場１を吊るす場合は、両足場1,1のつな
ぎを行う。（第７図） 以上の状態によって足場１上にて天井ボード15の取付け
等の作業を行う。足場１は天井の傾斜に沿って階段状と
なっており、作業は容易である。足場１を吊下げる吊り
ロープ8,10,14は、予め天井ボード15,15間の隙間16とな
る位置にしておけば、作業の支障とならない（第８図〜
第10図） 足場１を降下する場合は、ウインチ11,11から吊りロー
プ10を繰り出して下げる。（第11図） 地上に降ろした後は解体するか、或いは再度使用する。

〔考案の効果〕

この考案にかかる天井足場は以上のような構成を有し、
足場を吊り下げるため部材点数が少なく、簡易に足場仮
設作業を行うことができる。また足場下のスペースを他
の作業のため有効に使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる天井吊足場の斜視図、第２図
は吊りロープの正面図、第３図はその側面図、第４図〜
第７図は足場の吊り下げ作業の作業順序説明図、第８図
は天井ボードの下面図、第９図は吊りロープを取付けた
状態の断面図、第10図は天井ボードの下面図、第11図は
足場の降下状態の説明図である。 １……足場、２……足場板、３……安全ネット、５……
Ｉ型鋼、６……吊りピース、７……シャックル、８……
吊りロープ、９……滑車、10……吊りロープ、11……ウ
インチ、12……揚重材、14……吊りロープ、15……天井
ボード、16……隙間。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井上 正博 神奈川県横浜市中区太田町４―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (72)考案者 三ノ輪 幸平 神奈川県横浜市中区太田町４―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】傾斜した天井から吊りロープによって昇降
   可能な階段状足場を吊り下げ、吊り下げたとき天井の傾
   斜に沿って足場を設置するようにしたことを特徴とする
   天井吊足場。