JPH0637111Y2 - 農業用用水路 - Google Patents

農業用用水路

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JPH0637111Y2
JPH0637111Y2 JP1987190908U JP19090887U JPH0637111Y2 JP H0637111 Y2 JPH0637111 Y2 JP H0637111Y2 JP 1987190908 U JP1987190908 U JP 1987190908U JP 19090887 U JP19090887 U JP 19090887U JP H0637111 Y2 JPH0637111 Y2 JP H0637111Y2
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coating layer
coating
polyurethane resin
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water channel
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靖夫 川崎
茂成 大塚
Original Assignee
三井金属塗料化学株式会社
株式会社大塚工業
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は農業用用水路の改良に関する。
(従来の技術) 従来の農業用用水路としては、U字状のコンクリートブ
ロックを多数直列に配置したものなど一般にU字溝と云
われているものが使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、U字溝内を流れる水の流水圧や自動車等
の振動などによって、U字溝の各ブロックの特に継目の
連結・接合箇所に摩耗や亀裂が生じ易く、この摩耗や亀
裂に起因する漏水が多発し、水の損失は勿論、水の土中
への漏水により地温を低下させ、稲の分けつ不良など作
物に多大な悪影響を及ぼすという問題点があった。
そこで本考案は前記事情に基づいてなされたものであ
り、用水路における漏水を完全に防止すると共に耐用性
にも優れ、作物に対する水の管理に好適な農業用用水路
を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、U字状のコンクリートブロックを多数直列に
配して形成するU字溝の内壁面の全域に、溶剤を混入せ
ずに塗装したポリウレタン樹脂から成る膜厚の厚い塗装
層を固着することによって構成される。
(実施例) 以下、本考案に係る農業用用水路の実施例について図面
を参照しながら具体的に説明する。
図中において1で示すのは、U字状のコンクリートブロ
ック2,2……を多数直列に配して形成する流水路であ
り、この流水路1の内壁の全域に亘って塗膜層3が設け
られている。この塗膜層3は溶剤を混入せずに塗着した
ポリウレタン樹脂から成っており、その膜厚を略2mmと
厚くしたもので、この塗膜層3により各コンクリートブ
ロック2,2の継目は一体的に連結接合されている。
前記した溶剤を混入せずに塗着したポリウレタン樹脂と
して、塗料液と硬化剤との容量比を3:1で配合した二液
型無溶剤ポリウレタン樹脂塗料を使用し、塗料液の組成
成分はポリオール樹脂(55%)、着色顔料(33%)、体
質顔料(3%)、添加剤(9%)から成り、また硬化剤
の組成は変性イソシアネート樹脂(100%)から成って
おり、実際に市販されている商品名ミゼロンS-100/A-10
00(三井金属塗料化学株式会社製造)を用いた。
次に、流水路1の内壁に塗膜層3を塗着する場合には以
下のような施工工程によって行なう。
下地処理 まず、流水路内面のコンクリート表面をジェットウォー
ターによって洗浄すると共に、コンクリート表面のルー
ズな部分を除去し、表面を粗面にする。これはコンクリ
ート面と塗膜層の密着性を良好にするためである。
清掃 流水路内に溜まっているコンクリートの小片やごみ等を
除去して、充分に清掃する。
下塗り ミゼロンシーラーU-60(商品名;三井金属塗料化学株式
会社製造)を、清掃した流水路内面全域に亘って0.1〜
0.3kg/m2の割合にてエアレス又はロール刷毛でコンクリ
ートに含浸させる程度に塗布する。これはコンクリート
と上塗り塗料(塗膜層)を強力且つ緊密に固着させるた
めである。
尚、ミゼロンシーラーU-60は一液型ポリウレタン樹脂塗
料で、組成は湿気硬化型ポリウレタン樹脂と芳香族系炭
化水素系溶剤とエステル系溶剤を適宜配合したものであ
る。
上塗り 下塗りした後に、三井金属塗料化学株式会社製造に係る
商品名「ミゼロンS-100/A-1000を専用塗装機で膜厚が略
2mm程度になるように吹付け、塗膜層を形成する。尚、
この際の膜厚管理は、塗料の使用量及びウェット膜厚計
にて計測しながら塗装し管理する。
補修 上塗りした後、外観検査により発見された塗膜層の欠陥
個所は、ミゼロンB-500/A-5000(商品名;三井金属塗料
化学株式会社製造)を刷毛又はヘラにて補修する。
次いで、上塗り塗料を吹付ける専用塗装機について第2
図を参照しながら説明する。
第2図は塗料供給系統を示すので、11で示すのは塗料液
Pを入れるドラムで、このドラム11にはハンドヒーター
12が取付けられており、また13で示すのは硬化液Qを入
れるドラムである。14で示すのは、ドラム11に収容され
ている塗料液Pを計量ポンプ15,15に送り込む圧送ポン
プであり、16で示すのは、ドラム13に収容されている硬
化液Qを計量ポンプ17に送り込む同じく圧送ポンプであ
って、各圧送ポンプ14及び16と各計量ポンプ15,15及び1
7との間には、フィルター18,18とヒーター19,19が介在
して配されている。このヒーター19,19は塗料の最適温
度である45℃〜50℃に昇温させるためのものである。こ
のヒーティングによって、塗料の粘度を下げ霧化し易く
すると同時に、反応硬化を促進し塗膜のダレを防ぐ効果
がある。
計量ポンプ15,15から定量的に吐出される塗料液Pと、
計量ポンプ17から定量的に吐出される硬化液Qは、別々
の耐圧加温ホース20で加熱されながらミキサーマニホー
ルド21に送られ、さらに一本の塗装ホース22を介してス
タティックミキサー23に送られて、ここで塗料液Pと硬
化液Qが均一に混合された後、スプレーガン24によって
混合液が霧化されて吹付けられる。
25,25で示すのは循環回路であり、元の塗料温度が低
く、塗料の最適温度まで昇温できない場合に循環回路を
通して30℃〜40℃に加温するものである。また、26で示
すのは、溶剤Rを入れるタンク27と洗浄ポンプ28とから
成っている洗浄システムであり、ミキサーマニホールド
21から先の混合された塗料を洗い流すためのものであ
る。
尚、圧送ポンプ14及び16と洗浄ポンプ28には、いずれも
コンプレッサー29からエアが供給されている。
以上説明した専用塗装機を使用して二液型無溶剤ポリウ
レタン樹脂塗料(商品名ミゼロン)を流水路内のコンク
リート面に吹付ければ、一回の吹付けで所望する膜厚に
塗着することが出来ると共に、溶剤が含まれていないの
で、ダレやピンホールが発生することなく速やかに乾燥
硬化し、塗装仕上り面は平滑で、耐久性、耐摩耗性、耐
水性及び非透水性に優れた塗膜層3を形成することが可
能となる。
尚、塗膜層の膜厚は略2mm〜3mm程度が適当であるが、必
ずしもこの厚さに限定されるものではなく、農業用用水
路としての機能を充分に発揮する膜厚の範囲であれば足
りる。
このようにして得た農業用用水路は、流水路の内面に膜
厚が充分に厚いポリウレタン樹脂の塗膜層が設けられて
いるので、U字状の各コンクリートブロック間の継目を
確実に連結接合して一体的に流水路が被覆されるもので
ある。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、U字状のコンクリ
ートブロックを多数直列に配して形成するU字溝の流水
路の内壁全域にわたって、溶剤を混入せずに塗装したポ
リウレタン樹脂からなる膜厚の厚い塗膜層を固着するよ
うに構成したので、次に記載する顕著な効果を奏する。
(1)すなわち、摩耗や衝撃に対して強いと共に耐水性
にも優れ、且つ伸縮性もあるポリウレタン樹脂からなる
塗膜層が流水路の内面に膜厚を充分に厚い状態で固着し
てあるので、U字状の各コンクリートブロック間の継目
を強靱に連結接合して流水路の内壁面を一体的に被覆
し、振動や流水圧による継目での亀裂や摩耗に起因する
漏水を完全に防ぐことが可能となり、作物の生長に不可
欠な水管理に好適な農業用用水路を提供することができ
る。
(2)また、ポリウレタン樹脂からなる塗膜層には、溶
剤が含まれていないので、塗装の仕上面は平滑であり、
従って耐摩耗性及び非透水性が一段と強化されると共
に、土壌や浮遊物などが溜まらない農業用用水路となる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における農業用用水路の一実施例を示す
一部切欠した斜視図、第2図は塗膜層を形成するに際し
て使用する専用塗装機における塗料供給系統を示す説明
図である。 1……流水路、2……U字状のコンクリートブロック、
3……塗膜層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−7975(JP,A) 特開 昭61−64441(JP,A) 特開 昭61−261282(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】U字状のコンクリートブロックを多数直列
    に配して形成するU字溝の内壁面の全域に、溶剤を混入
    せずに塗装したポリウレタン樹脂から成る膜厚の厚い塗
    膜層を固着してなることを特徴とする農業用用水路。
JP1987190908U 1987-12-16 1987-12-16 農業用用水路 Expired - Lifetime JPH0637111Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987190908U JPH0637111Y2 (ja) 1987-12-16 1987-12-16 農業用用水路

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JP1987190908U JPH0637111Y2 (ja) 1987-12-16 1987-12-16 農業用用水路

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Publication Number Publication Date
JPH0198291U JPH0198291U (ja) 1989-06-30
JPH0637111Y2 true JPH0637111Y2 (ja) 1994-09-28

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ID=31481846

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607975A (ja) * 1983-06-17 1985-01-16 ルイス・エフ・セネジ− ウレタンの製造方法及び組成物
JPS6164441A (ja) * 1984-09-07 1986-04-02 新日本製鐵株式会社 重防食被覆鋼材
JPS61261282A (ja) * 1985-05-13 1986-11-19 第一工業製薬株式会社 コンクリ−ト又はモルタル構造物の被覆方法

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