JPH06330460A - 合成樹脂を主剤とした混合組成物溶液による不透過膜シート及びその成型工法 - Google Patents

合成樹脂を主剤とした混合組成物溶液による不透過膜シート及びその成型工法

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JPH06330460A
JPH06330460A JP5154100A JP15410093A JPH06330460A JP H06330460 A JPH06330460 A JP H06330460A JP 5154100 A JP5154100 A JP 5154100A JP 15410093 A JP15410093 A JP 15410093A JP H06330460 A JPH06330460 A JP H06330460A
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JP
Japan
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impermeable membrane
membrane sheet
resin
mixed composition
composition solution
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JP5154100A
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English (en)
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Tsuneo Yano
恒夫 矢野
Ryuichi Hata
龍一 秦
Isamu Tsuji
勇 辻
Fumio Tanimoto
文男 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shoji Co Ltd
Research Institute for Production Development
Original Assignee
Sanwa Shoji Co Ltd
Research Institute for Production Development
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体又はガス体の通過を阻止若しくは防止す
る必要のある対象物を、不織布又は鉄等の金属で覆い、
その表面に合成樹脂と硬化剤等の混合組成物溶液を噴霧
塗装した不透過膜シート及びその成型工法を提供する。 【構成】 不織布又は鉄等の金属表面に、変性ウレタン
エラストマー塗料とポリイソシアネート系硬化剤の混合
組成物溶液を噴霧塗装してなる、不透過膜シート及びそ
の成型工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野及び目的】本発明は、合成樹脂を主
剤とした不透過膜シート及びその成型工法に関する。本
発明の特徴は、広範な連続不透過膜シートの構成が容易
であるため、ゴミ減量設備からの排水、排液溜池、凹凸
面から浸み出す有害物質の防止、阻止又は防食壁の施工
等、従来の定形品では考えられなかった防水、防食、防
塵又は通気性ガスの阻止対策等が可能となり、広範な利
用分野が考えられる。
【0002】
【従来の技術】従来は、建造物以外の防水及び通気性ガ
スの防止又は阻止には定形シートとしてビニールシー
ト、ポリエチレンシート、合成ゴムシート、天然ゴムシ
ート等を敷く工法がとられてきおり、シート間の接着若
しくは接合部の電着等の方法で、広大な施工をしてき
た。しかし、これらの施工法によれば、シート間の強度
維持、耐久性保持等に問題が見られ、割れ、折れ、起泡
等が生じ、液体やガスの漏れの原因ともなっていた。
又、シート間の接着若しくは電着に時間がかかるため作
業性も悪く、且つ従来工法では連続施工が不可能である
という欠点を有していた。
【0003】
【課題を解決するための手段と工法】本発明者らは、前
記した従来技術に鑑み、種々研究を重ねた結果、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明による不透過膜シー
トを用いた工法は、塗膜が速乾性であり、且つ不織布等
に塗装するため、広大な面積をも短時間に連続施工する
ことを可能ならしめたのである。
【0004】本発明の不透過膜シートの構成を示すと、
次の通りである。基材としては、天然又は合成繊維不織
布からなる布や網状のもの、又は金、銀、銅、鉄、アル
ミの単体若しくはその合金からなる網状のものが使用さ
れる。これらの基材にプライマーとして1液型エポキシ
系塗料又は2液型エポキシ系ウレタン塗料を塗装し、更
に主剤としてウレタン樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹
脂、クマロン樹脂等のいずれか1つを用いることができ
るが、特に物性、作業性の面から変性ウレタンエラスト
マーが望ましい。
【0005】これらの合成樹脂に、タール、アスファル
ト、潤滑剤、界面活性剤、重合剤、防錆剤、架橋剤、硬
化剤の1つ若しくは2つ以上を混合し、混合組成物溶液
とするが、特に物性の面から、ポリイソシアネート系の
硬化剤を用いれば良い、。これらの混合組成物溶液を混
合スプレーガンで衝突混合した後、布若しくは網状の不
織布や鉄等の基材に噴霧塗装すれば、所望の不透過膜シ
ートを得ることができる。
【0006】更に、耐候性、柔軟性、付着性を必要とす
る場合には、該不透過膜シートの表面に2液型アクリル
系弾性ウレタン又は2液型弾性フッ素塗料を噴霧塗装す
れば良い。
【0007】次に、本発明の工法を図面により説明す
る。図1は塗装現場全体を模式的に示したもので、図2
は不透過膜シートの成型工法に係る噴霧塗装機のシステ
ム図を示し、図3は不透過膜シートの継目部を示したも
のである。図2の4は硬化剤等の混合組成物であり、5
は4と並列に設置した合成樹脂を主体とした主剤であ
る。6は、2成分系高圧定量ポンプで、7はプライマリ
ーヒーターである。ヒーターを出た混合組成物は、保温
されたヒーターホースに導かれ、8の2液型高圧混合ス
プレーガンの先端のニードル部で、2液が衝突混合し噴
霧塗装されるので、布若しくは網状の不織布等へ超速乾
性の不透過膜シートを成型することができる。
【0008】前記の機器構成から噴霧される微粒子は超
速乾性(乾燥時間:8〜10秒)のため、シート間の継
目は、塗装後一定時間おいたものでも、シート端部を一
定間隔(10〜15cm)の目荒らし代(図3参照)を
取り、通常塗装により成型することが可能であり、又不
織布を使用する場合は、全く通常の噴霧塗装で、従来問
題とされた強度、耐久性を損なうことなく、連続的に不
透過膜シートを成型することが可能となったのである。
【0009】又、噴霧塗装された微粒子を布若しくは網
状の不織布に付着させ、瞬間的に硬化させるため、鋭角
対象物、垂直壁面、凹凸面への不透過膜シート成型工法
が適用できること等の特徴を有し、更に作業者にとっ
て、速乾性のため作業効率は従来工法に比して3〜5倍
の高能率であり、労力は自動化噴霧塗装のため容易であ
る、等の利点は大きい。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について述べると、次の通り
である。
【0011】実施例1 塗装対象物である埋没鋼管の外面を乾燥硅砂にてサンド
ブラスト処理を行った後、エアーブローにて除塵した。
この試料にプライマーとして2液型エポキシ系ウレタン
塗料50wt%と硬化剤50wt%を調合し、エアレス
塗装機にて450gr/m塗装した。更に、ベースコ
ートとして、主剤である2液型変性ウレタンエラストマ
ー塗料100wt%とポリイソシアネート系硬化剤7
8.4wt%を調合し、塗装機(2頭ガン)で主剤と硬
化剤とを循環しながら、別々に65℃で加熱した。尚、
塗料の混合比は、容量比で主剤/硬化剤が120/88
の割合である。これを1回あたり、1200gr/m
の2回計2400gr/m噴霧塗装した。硬化乾燥を
3分間行った処、乾燥膜厚は2mmであった。このよう
な方法で処理した鋼管は、耐衝撃性、耐久性等に優れた
特性を示した。ベースコートの塗膜物性は、表1に示す
通りである。
【0012】
【表1】
【0013】実施例2 塗装対象物であるコンクリート素材をジャッカ、レイダ
ンス等を除去し、油分、水分、塵埃等の無い清浄な面に
調整する。この試料にプライマーとして1液型エポキシ
系塗料100wt%とシンナー50wt%を調合し、エ
アレス塗装機にて250gr/mを2回塗装した。更
に、ベースコートとして、主剤である2液型変性ウレタ
ンエラストマー塗料190wt%とポリイソシアネート
系硬化剤210wt%を調合し、実施例1と同様の方法
で加熱した。尚、塗料の混合比は、容量比で主剤/硬化
剤が100/100の割合である。これを1回あたり1
500gr/mの2回計3000gr/m噴霧塗装
した。硬化乾燥を3分間行った処、乾燥膜厚は3mmで
あった。このような方法で処理したコンクリート素材
は、実施例1と同様の優れた特性を示した。ベースコー
トの塗膜物性は、表1に示す通りである。
【0014】サンドプラスト鋼板を試験板として、不透
過膜シートを噴霧塗装した試験結果は、表2の通りであ
る。
【0015】
【表2】
【0016】尚、不透過膜シートは、鋼板にプライマー
として2液型エポキシ系ウレタン塗料70μm、ベース
コートとして2液型変性ウレタンエラストマー塗料にポ
リイソシアネート系硬化剤を混合した溶液を2.8m
m、それぞれ噴霧塗装した試料である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、不透過膜シートを必要とする
作業現場で連続的に成型できる工法で、且つ従来困難と
されたガス補集、汚水処理槽、汚物処理槽等の、凹凸、
垂直、壁面の防水、有害物質の阻止、防止、又は通気性
ガス等の防止、阻止、対象物からの漏れ防止、阻止等、
その効果は、計り知れないものがあり、不透過膜シート
による本成型工法は、産業上の利用価値が極めて高いも
のといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装現場全体を示す模式的説明図及び断面図で
ある。
【図2】噴霧塗装のシステムを示す図である。
【図3】不透過膜シートの継目部を示す模式的説明図で
ある。
【符号の説明】
1 不織布 2 ウレタンスプレー 3 スプレーによるCH捕束膜 4 硬化剤 5 主剤 6 2成分系高圧定量ポンプ 7 プライマリーヒーター 8 2液衝突混合スプレーガン 9 不織布不塗覆代 10 塗覆端目荒らし代 11 塗覆部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/00 PPG PSD 5/08 PQC 133/00 PFZ 161/06 PHE 163/00 PJP 167/00 PKU 175/04 PHN (72)発明者 谷本 文男 京都府京都市上京区中立売通室町西入ル3 丁目471室町スカイハイツ112

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布若しくは網状の不織布又は金、銀、
    銅、鉄、アルミの単体若しくはその合金網の表面に、主
    剤であるウレタン樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ア
    クリル樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、クマ
    ロン樹脂等のいずれか1つと、タール、アスファルト、
    潤滑剤、界面活性剤、重合剤、防錆剤、架橋剤、硬化剤
    の1つ若しくは2つ以上の混合組成物溶液を噴霧塗装し
    てなる不透過膜シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不透過膜シートの表面
    に、アクリル系弾性ウレタン又は弾性フッ素塗料を噴霧
    塗装してなる不透過膜シート。
  3. 【請求項3】 主剤である合成樹脂が変性ウレタンエラ
    ストマー塗料とポリイソシアネート系硬化剤の混合組成
    物溶液である請求項1又は請求項2記載の不透過膜シー
    ト。
  4. 【請求項4】 布若しくは網状の不織布又は金、銀、
    銅、鉄、アルミの単体若しくはその合金網の表面に、エ
    ポキシ系又はエポキシ系ウレタン塗料を塗装した後、請
    求項1又は請求項2記載の混合組成物溶液を噴霧塗装し
    てなる不透過膜シート。
  5. 【請求項5】 主として天然水、雨水、汚水又はこれら
    の混合液体の透過を阻止若しくは防止を必要とする対象
    物の表面に、請求項1、請求項2又は請求項4記載の不
    透過膜シートを構成することを特徴とする、不透過膜シ
    ートの成型工法。
  6. 【請求項6】 空気を含む天然ガス、合成有機ガス体の
    通過を阻止若しくは防止を必要とする対象物の表面に、
    請求項1、請求項2又は請求項4記載の不透過膜シート
    を構成することを特徴とする、不透過膜シートの成型工
    法。
JP5154100A 1993-05-19 1993-05-19 合成樹脂を主剤とした混合組成物溶液による不透過膜シート及びその成型工法 Withdrawn JPH06330460A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299295A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Bridgestone Corp 遮水工法
JP2011063982A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Nippon Aaku Kaihatsu Kk 外壁断熱ボード
JP2011196012A (ja) * 2011-06-07 2011-10-06 Electronic Navigation Research Institute 複合材及びその製造方法とこの複合材を用いた装置
CN102477165A (zh) * 2011-09-30 2012-05-30 深圳光启高等理工研究院 一种非均匀介质基板的制备方法
CN102477164A (zh) * 2011-09-30 2012-05-30 深圳光启高等理工研究院 一种非均匀介质基板的制备方法

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