JPH0636008Y2 - テンションローラ機構 - Google Patents

テンションローラ機構

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JPH0636008Y2
JPH0636008Y2 JP6562488U JP6562488U JPH0636008Y2 JP H0636008 Y2 JPH0636008 Y2 JP H0636008Y2 JP 6562488 U JP6562488 U JP 6562488U JP 6562488 U JP6562488 U JP 6562488U JP H0636008 Y2 JPH0636008 Y2 JP H0636008Y2
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JP
Japan
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substrate
tension roller
belt
tension
frame
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JP6562488U
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嘉範 越田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Drives For Endless Conveyors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えば金融機関等に設置される紙葉類取扱装
置等に利用されるところの、伝導ベルトで一方側の回転
駆動力を他方側に伝えるようにした伝導装置において、
そのベルト張力を調整する際に利用されるテンションロ
ーラの機構に関するものである。
〈従来の技術〉 第5図乃至第7図は従来利用されているベルト式伝導装
置の構成概要及びテンションローラ機構の構成を示すも
のである。
図において、1は一方側(例えば右側)を駆動軸側とし
他方側(例えば左側)を従動軸側とした伝導装置の一対
のプーリであり、このプーリ1,1間にエンドレスのベル
ト2を掛け渡して駆動軸側の駆動力を従動軸側に伝達す
るようにしている。
3は、上記ベルト2の張力を調整して駆動力の合理的な
伝達を可能とするように設けられるテンションローラ機
構であり、矩形状の基板4の一端側寄りにローラ軸5を
立設し、その先端にテンションローラ6をベアリング6a
等を介して回転自在に取付けている。6bはスナップリン
グであり、テンションローラ6のローラ軸5からの不用
意な抜止めを防止するものである。又、上記ローラ軸5
の立設部分以外の基板4の板面には、第5図に矢印で示
すような基板4の位置調整方向を長径とした所要大の長
孔7,7を二箇所にわたって直列的に穿設している。8は
ビスであり、上記長孔7,7を挿通して伝導装置のフレー
ム9に上記基板4を位置調整自在に固定する為のもの
で、ワッシャ8aを介して締結するようにしている。
上記構成のテンションローラ機構3は、伝導ベルト2に
張力を付与する位置近傍のフレーム9上に基板4の長孔
7,7を利用して取付けられる。この取付けに際しては、
予めビス8,8を比較的緩く締め付けておき、基板4をフ
レーム9に対して仮止め的に固定する。次いで、所要の
治工具若しくは手で、第5図に矢印で示す方向に基板4
を移動させ、テンションローラ6をベルト2に押圧して
その張力を調整する。ベルト2の張力が設定値に達した
場合には、上記ビス8,8を本締めして、基板4がベルト
回動中の振動等で位置ズレを起さないようにフレーム9
に固定する。
上記位置ズレの方向としては、ベルト2への張力付与に
より反力として生じる基板の位置調整方向と、ベルト回
動により生じる基板4の回転方向が考えられる。この基
板4の位置ズレを防止する作用は、ビス8,8の締結力及
び基板4とフレーム9の接触摩擦力によっている。従っ
て、基板4のフレーム9への接触面は可及的密接してお
く必要があり、その為基板4に立設したローラ軸5の基
部5aは少なくとも基板4の上記接触面と面一にして基板
から突出しないようにしているものであった。
〈考案が解決しようとする課題〉 上述のような構成においては、ベルト2の張力を調整す
るに際しては2本のビス8をほぼ同時に操作する必要が
あり、しかも手作業で行う為に、作業が煩雑であって、
その為ビス8の締め忘れが起こったり、両ビス8の締め
付け不均衡を原因とするビス8の緩み事故等に対する調
整不良等が発生しやすい問題があった。更にローラ軸5
の基部5aの突出による基板4の浮きを原因としたビス締
め不良を防止する為には、精度のよいかしめ等の作業を
行うことになり、煩雑なものであった。
又テンション機能面から考えれば、例えば第8図と第9
図に示すように、テンションローラ6の基板4からの高
さ位置が比較的離れた位置であるときは、ローラ軸5が
長尺となるために、ベルト2の張力によっては基板4や
ローラ軸5に生じるモーメントが大きくなる。従って甚
だしい場合には基板4がフレーム9より浮き上るように
折曲されたり(第8図)、又はローラ軸5が撓んだり
(第9図)して変位し、結局ベルト2がテンションロー
ラ6から脱れたり、損傷を受けるといった不具合の生じ
る不安があった。
上記変位を防止する為には、基板4の板厚とかローラ軸
5の径寸法を対応したものに変更したり、また熱処理で
対応するといったことが考えられるが、これ等の対応策
は簡単な機構でありながらコスト的に割高になったり、
寸法的に大型化することになり、実用的な解決といえる
ものではなかった。
以上のような従来機構の問題点に鑑みて本案が提供され
たもので、テンションローラの位置決めの為のビス止め
作業としては一箇所の操作で済み、また基板に対するテ
ンションローラの高さ位置によるモーメントに対しては
単純な基板形状で対応できるように構成して、簡単な調
整作業及び確実強固なテンション機能が発揮できるよう
にしたテンションローラ機構を得ることを目的とするも
のである。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような目的を達成する為に本案は、ベルト伝導装
置のベルト張力を調整するテンションローラを備えた基
板を装置のフレームにビスで位置調整自在に取付け固定
する機構において、 上記基板を折曲して頂面と両側壁により逆U字形状に形
成し、上記頂面にテンションローラを備えたローラ軸を
立設し、両側壁のうちその一下端にはビス挿通用長孔を
有する締結板片を上記頂面と平行方向に一体に延設し、
他の下端には係合突起を形成するとともに、上記フレー
ムに上記基板のビス挿通用長孔に対応したビス取付孔と
上記係合突起が係合する所要長の係合長口を形成して成
るものである。
〈作用〉 本考案手段によれば、基板の下端側の一方はフレームに
係合当接するだけであるから、ビスによる締結作業は締
結板片側の一箇所のみでよく、従って作業性が向上する
ことになる。
又、基板を逆U字形状として上記の係合当接側とは他方
側の下端にフレームへの締結板片を設けているので、ベ
ルトへのテンションローラの押圧を上記締結板片側から
行えば、テンションローラが受けるベルト張力の反力は
ローラ軸を介して逆U字形状基板の係合突起側をフレー
ム側へ押し付けるが如く作用するが、上記締結板片の締
結力と逆U字形状を成す基板の剛性により上記反力に耐
えることができる。この場合、ローラ軸は上記基板の頂
面に立設されるものであり、上記逆U字形状の折曲寸法
すなわち頂面の高さを調整すればテンションローラの高
さ位置を任意に設定することができる。よって上記ロー
ラ軸の長さを短くすることも容易であり、これによりロ
ーラ軸の曲げモーメントに対する耐力を充分高めること
ができる。
〈実施例〉 以下本考案の好適な実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本案第1実施例に係るテンションローラ機構の
構成を示す斜視図であり、第2図はフレームへの組付け
断面側面図、第3図はベルト伝導装置への配置状態を示
す説明図である。
図において、10はテンションローラ機構であり、一対の
プーリ1,1とベルト2から成るベルト伝導装置のフレー
ム11側と、テンションローラを備えて上記フレーム11に
後述する手段で取付けられている基板12からなってい
る。この基板12は、平らな頂面12aとその両側の側壁12
b,12cとにより側面略逆U字形状に折曲されるととも
に、一方の側壁12bの下端には上記頂面12aと平行に締結
板片13が一体に延設されている。この締結板片13には、
基板の位置調整方向を長径としたビス挿通用長孔13aが
穿設されている。また、他方の側壁12cの下端にはその
幅方向略中央部に係合突起14を形成している。15はロー
ラ軸であり、基板12の頂面12aにかしめ等の手段で立設
されており、その先端には伝導装置のベルト2(第3図
参照)に当接するテンションローラ16が従来同様の手段
で回転自在に取付けられている。
一方、上記構成及び形状から成る基板12を取付ける前記
フレーム11には、上記基板12に設けたビス挿通用長孔13
aと係合突起14との成す離隔寸法と略等しい間隔で、上
記ビス挿通用長孔13aに対してビス取付孔17を形成し、
上記係合突起14に対して係合長口18を上記基板の位置調
整方向を長径に形成している。この係合長口18は、上記
係合突起14が係合できればよいので、フレーム11に図示
の如き透孔または溝形状として開口させている。
19はビスであり、上記ビス挿通用長孔13aを挿通してフ
レーム11のビス取付孔17に螺合し、これにより基板12の
締結板片13をフレーム11に強固に固定する。
以上の構成において、テンションローラ16を備えた基板
12をフレーム11に取付けてベルト2の張力を調整するに
際しては、先ず基板12の係合突起14をフレーム11の係合
長口18に係合し、次いでビス挿通用長孔13aをフレーム1
1のビス取付孔17に位置合せしてビス19を上記ビス挿通
用長孔13aからビス取付孔17に螺合し、締結板片13を仮
止めする。
上記基板12はフレーム11に対してビス挿通用長孔13aと
係合長口18によりその長径方向に位置移動調整ができる
ので、上記仮止め後、若しくは仮止めと同時的に上記基
板12を位置移動させ、ベルト2に対するテンションロー
ラ16の当接度合を調整して、即ちベルト張力を調整す
る。
第3図の実施例においては、ベルト張力調整に際し、テ
ンションローラ16をベルトの外面側から当接させて押圧
するようにしているが、これをベルト内面側から外方に
向かって当接させて押圧するように配置することも可能
である。何れにしても、ベルトを押圧するには上記テン
ションローラ16の締結板片13側から当接させる状態であ
ればよい。
以上の如くして、所要のベルト張力が設定できた場合
に、ビス19を所要締結力で本締めする。これによりテン
ションローラの張力設定位置決め固定が完了する。
第3図の取付けによれば、ベルト2の張力により発生す
る反力はテンションローラ16からローラ軸15におよぶ
が、基板12の折曲寸法により頂面12aのレベルを任意に
設定できるのでそれによりローラ軸15の軸長も短く設定
でき、即ち上記反力による曲げモーメントに対して耐力
的に十分対応することができる。また、上記反力は基板
12へも応力として負荷されるが、基板12の一端側は締結
板片13がビス19によりフレーム11へ強固に固定されてお
り、従って上記応力により締結板片13がフレーム11から
浮上る等の変位を起すことはない。また、基板12の係合
突起14側は、上記応力によりフレーム11側を押圧する方
向に変位作用が生じるが、上記係合突起14以外の側壁下
端がフレーム11の板面に当接しており、しかも全体を折
曲形状としているので、上記応力には折曲形状等による
剛性で耐えることができ、即ち座屈,曲げ等の変位を起
すことはない。
また、基板12はテンションローラ16のベルト押圧により
ベルト駆動時に回転応力を受けることになるが、基板12
のビス19による締結と係合突起14のフレーム11側の係合
長口18との係合により回転を防止することができる。
要するに、ベルト張力により基板12に対して何れの応力
等が発生しても充分に対応することができ、不具合な基
板変位,ローラ軸の撓み等が発生することはない。
また、フレーム11への基板12の取付けにおいても、ビス
締結が一箇所のみであるから作業的には極めて容易に行
え、ビスの締め忘れ等も解消できてメンテナンスの省力
化を図ることができる。
第4図は、本案基板の係合突起部の他の実施例を示す要
部斜視図であり、一対の係合突起14a,14bを基板の側壁1
2cの下端二箇所に形成したもので、フレーム11側にも上
記突起に対応して夫々の係合長口18a,18bを形成してい
る。
上記何れの実施例からも明らかなように、基板12の係合
突起14(14a,14b)は基板自体の回転防止をはかる為の
ものであるから、フレーム11の係合長口18(18a,18b)
と係合できる形状であればよく、本案の目的を逸脱しな
い範囲で各種の形状が考えられる。
〈考案の効果〉 以上詳細に述べてきたように、本案によれば、テンショ
ンローラの位置決め固定作業としては、ビスによる締結
操作が一箇所しかないので極めて容易にしてかつ確実な
固定が可能となる。
また、基板の回転は、ビスによる締結と係合突起による
係合で簡単に防止することができる。
更に、基板は折曲したものであるから剛性を高め得るこ
とはもとより、折曲寸法を適宜設定することでローラ軸
長を任意に短くしてテンションローラの基板に対する高
さ位置を任意に設定できるので、上記ローラ位置による
ローラ軸等の応力変位対応の為の変更設計等の処理を必
要とすることはなく、更にローラ軸の基板へのかしめ等
においても、基板下面から突出しないように加工するこ
とも要さず、即ちコスト的にも有利なテンションローラ
機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本案の第1実施例に係るテンションローラ機
構の構成を示す斜視図、 第2図は、テンションローラ機構の組付けを示す断面側
面図、 第3図は、テンションローラ機構のベルト伝導装置への
配置状態を示す説明図、 第4図は、本案に係る基板の他の実施例を示す要部斜視
図、 第5図は、従来におけるテンションローラ機構の配置状
態説明図、 第6図は、従来のテンションローラ部分の構成説明図、 第7図は、従来のテンションローラ機構の組付け断面側
面図、 第8図及び第9図は、夫々従来のテンションローラ機構
の変位作用説明図である。 1…プーリ,2…ベルト, 10…テンションローラ機構,11…フレーム, 12…基板,12a…基板の頂面, 12b,12c…基板の側壁,13…締結板片, 13a…ビス挿通用長孔, 14(14a,14b)…係合突起,15…ローラ軸, 16…テンションローラ,17…ビス取付孔, 18(18a,18b)…係合長口,19…ビス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト伝導装置のベルト張力を調整するテ
    ンションローラを備えた基板を装置のフレームにビスで
    位置調整自在に取付け固定する機構において、 上記基板を頂面とその両側の側壁とにより逆U字形状に
    形成し、その頂面にテンションローラを備えたローラ軸
    を立設し、両側壁のうちその一下端にはビス挿通用長孔
    を有する締結板片を上記頂面と平行方向に延設し、他の
    下端には係合突起を形成するとともに、 上記フレームに基板のビス挿通用長孔に対応したビス取
    付孔と上記係合突起が係合する係合長口とを形成したこ
    とを特徴とするテンションローラ機構。
JP6562488U 1988-05-18 1988-05-18 テンションローラ機構 Expired - Lifetime JPH0636008Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH01169525U JPH01169525U (ja) 1989-11-30
JPH0636008Y2 true JPH0636008Y2 (ja) 1994-09-21

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