JPH0635545Y2 - 遅延素子 - Google Patents

遅延素子

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JPH0635545Y2
JPH0635545Y2 JP12458189U JP12458189U JPH0635545Y2 JP H0635545 Y2 JPH0635545 Y2 JP H0635545Y2 JP 12458189 U JP12458189 U JP 12458189U JP 12458189 U JP12458189 U JP 12458189U JP H0635545 Y2 JPH0635545 Y2 JP H0635545Y2
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electrodes
winding
pair
electrode
film
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JP12458189U
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JPH0366220U (ja
Inventor
節雄 山本
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ニッセイ電子工業株式会社
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、特に小型のテレビジョン受像機などに使用さ
れる遅延線として利用するのに効果的な遅延素子に関す
る。
〈従来の技術〉 近年、テレビジョン受像機などの映像技術が進歩し、大
型のものから小型のものに至るまで多種に亙って改良が
なされてきている。この内、小型のものにおいては屋外
での使用が主体になるため、その材質、構造等、いたっ
て堅牢でなければならず、落下強度に強く、ショックに
耐えられることが望まれる。また、内蔵される電子回路
は、より高密度実装化し、種々の電子部品等においても
小型化またはチップ化が要求されている。
ところで、小型化やチップ化はテレビジョン受像機の復
調回路等に用いられる遅延線についても例外ではない。
その遅延線の従来の構成としては、第4図及び第5図に
示すように、コイルLとコンデンサCを何段にも接続し
て、LC回路を構成し、アナログ信号である映像信号の時
間的遅延に使用されている。また、これに代わるものと
しては、第6図に示すような電気振動を機械振動に変換
する素子を用いて、物体中を振動が伝わる時間を利用す
るものも従来考えられている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし、上記のようなコイルLやコンデンサCを何段に
も接続する方式であると、回路構成上大型化し、ポータ
ブルタイプの電子機器には不向きであり、また、電気振
動を機械振動に変換する方式のものにおいては、形状も
大きく、外部から振動の妨害などを受け易いといった問
題があった。そこで、本考案は上記の如き問題に鑑みな
されたもので、従来のコイルを巻回形フィルムコンデン
サの電極で兼用した構造とし、小型でローコストな遅延
素子を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本考案は誘電体フィルム、金
属箔または誘電体フィルムに金属蒸着した金属化フィル
ムを用い、前記金属化フイルム同士若しくは金属化フイ
ルムと誘電体フイルム及び/又は金属箔を組み合わせて
キャパシタンス機能を有する一対の電極を構成し、前記
一対の電極を少なくとも一対の状態で巻回して素子本体
が形成されており、前記一対の電極の内の一方の電極は
長手方向に多数の線状に分割して島状に構成されてい
る。このように、島状に分割された各線状の電極は巻き
始めと巻き終りを順次ずらして接続することによってコ
イルとして機能する一連の線状電極を構成し、かつ、こ
の一連の線状電極の巻回始端と巻回終端には引出しリー
ド線が取りつけられており、前記一対の電極の内の他方
の電極はその巻回端面からリード線が引き出されている
ことを特徴とする遅延素子。
〈作用〉 上記の如く構成するにあたっては、フィルムコンデンサ
を製造する装置を利用することができ、簡単に素子形成
ができる。すなわち、一連の長い一本のコイルが形成で
きるように、一方の電極の各線状電極を巻回始端から巻
回終端まで接合する。そして、使用する場合には巻回始
端側のリード線と巻回終端側のリード線を夫々回路の入
力側または出力側に接続し、他方の電極のリード線をア
ース側に接続することによって、分布定数形の遅延素子
として機能させる。
以下、本考案の実施例を第1図に基づき説明する。
〈実施例〉 第1図は、本考案の基本的実施例を示している。図にお
いて、1は素子本体、2はリード線である。
前記素子本体1は、第2図(a),(b)に示すよう
に、厚さ2μm程度のポリエステルフィルム3の両面に
アルミ等の金属を1μm程度蒸着することによって、一
対の電極4,5が形成されている。一方の電極4はマージ
ン部4aを残してフィルム3の全面に蒸着されている。他
方の電極5は長手方向平行に多数条(AA′、BB′…G
G′)に分割蒸着されている。なお、蒸着方法は全面蒸
着した後、レーザまたは電圧印加によって不用部分を除
去するのが好ましい。そして、電極が蒸着された金属化
フィルムと絶縁を得るための誘電体フィルム(生フィル
ム)7を重ね合わせて円筒状に巻回することによって素
子本体1が形成されている。前記多数条に分割した電極
5の巻き始め(中心部分)を引き出して巻き終りと接着
するか、または、予め引き出して未巻回の部分を設けて
おいた電極5の巻き始めと巻き終りとを接着する。この
接着は、A′B、B′C、…F′Gに連続してコイルと
して機能するように接合し、多数条に分離した電極をA
〜G′に細長く一連に形成してある。また、引き出した
部分が捩れて各条AA′、BB′……GG′が互に接合しない
ように引き出し部分8を蒸着金属層の上から絶縁樹脂等
をコーティングし、被覆することが好ましい。
そして、前記電極5の巻回始端Aと巻回終端G′から夫
々リード線2を引き出し、他方の電極4側は第3図
(a),(b),(c)に示すように巻回端面(マージ
ン部の反対側)にメタリコン6を施こし、このメタリコ
ン6を介してリード線2が接続されている。このように
各リード線2が取り付けられた素子本体1の外周は、エ
ポキシ等の樹脂にて被覆されている。
このように構成することによって、一連に接合した長尺
の電極5(A〜G′)はインダクタンス機能を十分に発
揮し、かつ、電極4とフィルム3を介してキャパシタン
ス機能を有するため、全体として分布定数形の遅延素子
として機能することになる。
なお、上記実施例においては、電極形成に金属化フィル
ムを用いたが上記のように金属蒸着フィルムの他、アル
ミ等の金属箔を用いてもよく、また、金属化フイルムは
両面金属化フイルムに限定されるものではなく実用新案
登録請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内において種
々設計的な変更が可能である。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案に係る遅延素子はフィルムコンデ
ンサの電極の一方を巻回方向に線状に分割して、更に分
割された各線状の電極を、巻き始めと巻き終りとをずら
して接合し、細長い一連のコイル状に形成することによ
って、小素子でありながら大きなインダクタンス成分を
得ることができるから、広い周波数帯域に亙って良好な
遅延特性を得ることができる。従って、TVやVTRの遅延
回路に活用して今後の高精細映像技術時代に対応でき、
特にポータブル機器への使用にとって極めて有効なもの
と言える。また、フィルムコンデンサの製造設備をその
まま使用することができるから、フィルムコンデンサの
製造者にとっては新たな設備投資や設備開発が極めて少
なくて済むため、ローコストで実施できるといった利点
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る遅延素子を示す傾斜図、
第2図は同フィルムの拡大平面図及び断面図、第3図は
同要部を示す平面図及び断面図、第4図及び第5図は従
来の遅延線の等価回路及び実際の構造を示す側面図、第
6図は同機械振動による遅延線を示す概略図である。 図において、1は素子本体、2はリード線、3はポリエ
ステルフィルム、4,5は電極、6はメタリコン、7は誘
電体フィルムである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体フィルム、金属箔または誘電体フィ
    ルムに金属蒸着した金属化フィルムを用い、前記金属化
    フイルム同士若しくは金属化フイルムと誘電体フイルム
    及び/又は金属箔を組み合わせてキャパシタンス機能を
    有する一対の電極を構成し、前記一対の電極を少なくと
    も一対の状態で巻回して素子本体が形成されており、前
    記一対の電極の内の一方の電極は長さ方向に多数の線状
    に分割されており、これ等の線状に分割された各線状電
    極は巻き始めと巻き終りを順次ずらして接続することに
    よってコイルとして機能する一連の線状電極を構成し、
    かつ、この一連の線状電極の巻回始端と巻回終端には引
    出しリード線が取りつけられており、前記一対の電極の
    内の他方の電極はその巻回端面からリード線が引き出さ
    れていることを特徴とする遅延素子。
JP12458189U 1989-10-26 1989-10-26 遅延素子 Expired - Lifetime JPH0635545Y2 (ja)

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JP12458189U JPH0635545Y2 (ja) 1989-10-26 1989-10-26 遅延素子

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JPH0366220U JPH0366220U (ja) 1991-06-27
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