JPH06290945A - フィルタ素子 - Google Patents

フィルタ素子

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JPH06290945A
JPH06290945A JP7728593A JP7728593A JPH06290945A JP H06290945 A JPH06290945 A JP H06290945A JP 7728593 A JP7728593 A JP 7728593A JP 7728593 A JP7728593 A JP 7728593A JP H06290945 A JPH06290945 A JP H06290945A
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JP
Japan
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filter element
terminal
wire
conductor
conductive
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Application number
JP7728593A
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English (en)
Inventor
Akira Nakao
明 中尾
Yasuhiro Tanaka
靖弘 田中
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程が容易でかつ安価なフィルタ素子を
提供する。 【構成】 円筒状胴部12を有する芯体11に3個の端子部
5A,5B,5Cを設けるとともに、この芯体11の胴部12外
周面に、それぞれ導電線材の周囲が絶縁材で被覆されて
なる2本の導電体1A,1B を並行に順次巻き付け、一方
の導電体1Aの両端部および他方の導電体1Bの一端部
を、それぞれに対応する各端子部5A,5B,5Cに接続し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子回路などか
ら発生する電磁波を抑制するノイズフィルタ、または共
振フィルタなどのフィルタ素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、リンギングなどを発生することな
く、しかも侵入するノイズを確実に除去できる小型で安
価なLCノイズフィルタが提案されている。
【0003】この種のノイズフィルタとしては、箔巻式
のものと、折畳式のものがある。箔巻式ノイズフィルタ
は、導電箔(例えば、アルミニュウム箔)と絶縁材とを
重ね合わせて芯材に巻き付けた後、熱プレスなどにより
温圧下し、電気特性の安定化工程、真空含浸、外装など
の各工程を経て形成されるものである。
【0004】また、折畳式ノイズフィルタは、図21に
示すように、第1の絶縁シート101の片面側に矩形歯
状の第1の導体102を貼り付けるとともに、第2の絶
縁シート103の片面側に矩形歯状の第2の導体104
を貼り付け、そして両絶縁シート101,103を、し
かも両導体102,104が交互にずれるように折畳ん
で積層(図22参照)することにより、LCノイズフィ
ルタ(図23参照)105が構成され、第1の導体10
2が所定のターン数のコイルとして機能し、第2の導体
104が上記第1の導体102との間でキャパシタンス
を形成するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の箔巻式ノイ
ズフィルタによると、多数の材料を組み合わせながら製
造するため、その製造工程が非常に複雑になるという問
題があった。
【0006】また、折畳式ノイズフィルタの場合には、
薄く積層された積層膜を交互に折畳む工程があるため、
どうしても製造装置自体および製造工程が複雑になり、
さらに使用する導体自体についても、幅が広いものを必
要とするなど、製造コストが高くつくという問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解消し得るフ
ィルタ素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、円筒状胴部を有する芯体に
3個の端子部を設けるとともに、この芯体の胴部外周面
に、それぞれ導電線材の周囲が絶縁材で被覆されてなる
2本の導電体を並行に順次巻き付け、上記一方の導電体
の両端部および他方の導電体の一端部を、それぞれに対
応する上記各端子部に接続したフィルタ素子である。
【0009】また、上記課題を解決するため、本発明の
第2の手段は、第1の手段のフィルタ素子において、各
端子部に、それぞれ導電線材の周囲が絶縁材で被覆され
てなる導電体を、所定長さでもって接続したものであ
る。
【0010】また、上記課題を解決するため、本発明の
第3の手段は、円筒状胴部を有する芯体に4個の端子部
を設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、それぞれ
導電線材の周囲が絶縁材で被覆されてなる2本の導電体
を並行に順次巻き付け、上記各導電体の両端部を、それ
ぞれに対応する上記各端子部に接続したフィルタ素子で
ある。
【0011】また、上記課題を解決するため、本発明の
第4の手段は、円筒状胴部を有する芯体に3個の端子部
を設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、2本の導
電線材が互いに絶縁されるようにその周囲が絶縁材で一
体的に被覆されてなる複合導電体を順次巻き付け、上記
一方の導電線材の両端部および他方の導電線材の一端部
を、それぞれに対応する上記各端子部に接続したフィル
タ素子である。
【0012】また、上記課題を解決するため、本発明の
第5の手段は、円筒状胴部を有する芯体に4個の端子部
を設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、2本の導
電線材が互いに絶縁されるようにその周囲が絶縁材で一
体的に被覆されてなる複合導電体を順次巻き付け、上記
各導電線材の両端部を、それぞれに対応する上記各端子
部に接続したフィルタ素子である。
【0013】また、上記課題を解決するため、本発明の
第6の手段は、第5の手段のフィルタ素子において、2
本の導電線材の内、一方の導電線材の途中を切断したも
のである。
【0014】また、上記課題を解決するため、本発明の
第7の手段は、第4の手段のフィルタ素子において、一
端部だけが端子部に接続された他方の導電線材の途中を
切断するとともに、この切断されかつ端子部に接続され
ていない側の分割導電線材の端部を、その端部に対応す
るとともに一方の導電線材の端部が接続された端子部に
接続したものである。
【0015】また、上記課題を解決するため、本発明の
第8の手段は、円筒状胴部を有する芯体の胴部外周面
に、2本の導電線材が互いに絶縁されるようにその周囲
が絶縁材で一体的に被覆されてなる複合導電体を順次巻
き付け、上記一方の導電線材の途中2箇所を切断すると
ともに、これら各切断箇所を芯体側に設けられた各端子
部にそれぞれ接続し、かつ上記他方の導電線材の途中を
切断するとともに、この切断箇所に端子部を接続し、か
つこの他方の導電線材の長さを、3分割された一方の導
電線材の2分割分の長さに対応する長さにしたフィルタ
素子である。
【0016】また、上記課題を解決するため、本発明の
第9の手段は、上記第1〜第8の手段のフィルタ素子に
おいて、端子部を芯体が実装される基板上に設けたもの
である。
【0017】また、上記課題を解決するため、本発明の
第10の手段は、それぞれ端子部となる3本のリード線
部に、それぞれ導電線材の周囲に絶縁材で被覆されてな
る2本の導電体を巻き付けるとともに、一方の導電体の
導電線材の両端部および他方の導電体の導電線材の一端
部を、それぞれに対応する上記リード線部に接続したフ
ィルタ素子である。
【0018】さらに、上記課題を解決するため、本発明
の第11の手段は、それぞれ端子部となる4本のリード
線部に、それぞれ導電線材の周囲に絶縁材で被覆されて
なる2本の導電体を巻き付けるとともに、上記各導電体
の導電線材の両端部を、それぞれに対応する上記各リー
ド線部に接続したフィルタ素子である。
【0019】
【作用】上記の各フィルタ素子の構成によると、それぞ
れ導電線材が絶縁材で被覆されてなる導電体を、芯体若
しくはリード線部に2本並行に巻き付け、または2本の
導電線材が絶縁材で被覆されてなる複合導電体を、芯体
若しくはリード線部に巻き付けることにより、ノイズフ
ィルタ、共振フィルタなどのフィルタ素子を形成するよ
うにしたので、例えば箔膜を巻き付けるもの、または箔
膜を折畳むものなどに比べて、製造に手間が掛かる箔膜
などを使用する必要がないとともに複雑な装置を必要と
しない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。まず、第1の実施例を図1〜図6に基づき説明す
る。
【0021】本実施例においては、図1に示すように、
導電線材3の周囲が絶縁材4で被覆された電線(導電
体)1を、所定の芯体に巻き付けることにより、LCノ
イズフィルタを構成するようにしたものである。
【0022】図2に示すように、本第1の実施例で使用
される芯体11はプラスチックなどの絶縁材料で構成さ
れており、円筒状の胴部12と、この胴部12の両端部
に取り付けられるとともに所定数の端子部5が取り付け
られた端子取付用フランジ部13とから構成されてい
る。
【0023】なお、本第1の実施例の芯体11における
一方のフランジ部13Aには、2個の第1および第3端
子部5A,5Cが取り付けられるとともに、電線1の案
内用溝部14が形成され、また他方のフランジ部13B
には、第2端子部5Bが取り付けられている。
【0024】次に、LCノイズフィルタの製造方法を、
図3〜図6に基づき説明する。まず、図3に示すよう
に、2本の電線1A,1Bの各端部を、案内用溝部14
内に挿入するとともに、一方の電線1Aの導電線材3A
の端部を第1端子部5Aに、他方の電線1Bの導電線材
3Bの端部を第3端子部5Cにそれぞれ巻き付けて接続
する。
【0025】次に、図4に示すように、この2本の電線
1A,1Bを、胴部12外周面にかつ並行に一端側から
他端側に向かって順次巻き付け、そして一方の電線1A
の途中を切断するとともに、他方の電線1Bの端部を、
第2端子部5Bに巻き付けて接続する(図5参照)。
【0026】このように、2本の電線1A,1Bを巻き
付けるとともに、一方の電線1Aの両端部を第1および
第2端子部5A,5Bに、他方の電線1Bの一端部を第
3端子部5Cに、それぞれ接続することにより、図6の
等価電気回路図にて示すように、このLCノイズフィル
タF1 は、一方の電線1Aによりインダクタンス部
(L)が構成され、また両方の電線1A,1Bによりコ
イル部(C)が構成される。なお、コイル部において
は、両電線1A,1Bの絶縁材4の部分が誘電体とな
る。
【0027】また、両電線1A,1B間に形成されるコ
ンデンサ容量Cは、平行円筒導体として取り扱うことが
できるので、下記式により、求められる。 C≒π×εO ×εS ×l/Log(d−r/r)・・・・ 但し、上記式中、 εO :真空の誘電率 εS :被覆絶縁材の比誘電率 l :第2電線の長さ d :第1および第2電線の中心間距離 r :導電線材の半径 このように、2本の電線を芯体に巻き付けることにより
構成したので、非常に簡単にかつ安価にLCノイズフィ
ルタを得ることができる。
【0028】また、上記第1の実施例におけるLCノイ
ズフィルタを、図7に示すように、芯体11のフランジ
部13に取り付けられた各端子部5A〜5Cを、フラン
ジ部13の外面に沿って折り曲げるようにして取り付け
ることにより、表面実装型のLCノイズフィルタを得る
ことができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施例を、図8に基
づき説明する。上記第1の実施例においては、2本の電
線1を使用して、3端子ノイズフィルタを構成したが、
本第2の実施例においては、3端子ノイズフィルタにお
ける各端子部に、さらに電線を接続したものである。
【0030】この3端子ノイズフィルタは、図8の等価
電気回路図にて示すように、第1の実施例における芯体
と同様の芯体の胴部に2本の電線1A,1Bを並行に順
次巻き付けるとともに、各電線1A,1Bの導電線材の
端部を、それぞれに対応する第1〜第3端子部5A,5
B,5Cに接続し、さらに各端子部5A,5B,5Cに
それぞれ所定長さの電線1C,1D,1Eを接続したも
のであり、このノイズフィルタF2 は、共振フィルタと
しての機能を有する。
【0031】次に、本発明の第3の実施例を、図9およ
び図10に基づき説明する。上記第1の実施例において
は、3端子ノイズフィルタを示したが、本第3の実施例
においては、4端子ノイズフィルタについて説明する。
【0032】すなわち、図9に示すように、第1の実施
例における芯体11の両端のフランジ部13には、それ
ぞれ2個づつ端子部5が設けられるとともに、それぞれ
電線1の案内用溝部14が形成されている。
【0033】そして、この芯体11の胴部12の外周面
に、第1の実施例と同様の2本の電線1A,1Bを並行
に順次巻き付けるととともに、各電線1A,1Bの導電
線材の端部を、それぞれに対応する第1〜第4端子部5
A〜5Dに接続したものであり、図10にこのノイズフ
ィルタF3 の等価電気回路図を示す。
【0034】すなわち、このノイズフィルタF3 は4端
子ノイズフィルタとなり、電源回路などのコモンモード
ノイズの吸収素子として使用することができる。次に、
本発明の第4の実施例を、図11〜図13に基づき説明
する。
【0035】上記第1〜第3の実施例においては、2本
の電線1を並行に巻き付けるようにして、3端子または
4端子ノイズフィルタを構成したが、本第4の実施例に
おいては、2本の電線を一体化した複合電線を使用した
ものである。勿論、この場合においても、絶縁材4が誘
電体の役目を果たすことになる。
【0036】図11に示すように、この複合電線(複合
導電体の一例)2は、2本の導電線材3を離間した状態
で、その周囲を絶縁材4で一体的に被覆して1本化した
ものである。
【0037】すなわち、図12に示すように、本第4の
実施例におけるノイズフィルタF4は、上記複合電線2
を、第1の実施例で説明したとほぼ同一構成の芯体の円
筒状胴部に順次所定回数巻き付け、さらに複合電線2の
一方の導電線材3Aの両端部を、第1および第2端子部
5A,5Bに接続するとともに、他方の導電線材3Bの
一端部を第3端子部5Cに接続したものである。
【0038】このノイズフィルタF4 も、第1の実施例
のものと同一の機能を有する。次に、本発明の第5の実
施例について説明する。上記第3の実施例においては、
2本の電線により4端子ノイズフィルタを構成したが、
本第5の実施例においては、第4の実施例で説明した複
合電線を使用して4端子ノイズフィルタを構成したもの
である。
【0039】この第5の実施例におけるノイズフィルタ
も、第3の実施例のものと同一の機能を有している。次
に、本発明の第6の実施例を、図13および図14に基
づき説明する。
【0040】本第6の実施例のものは、第5の実施例に
おけるLCノイズフィルタにおいて、図13に示すよう
に、複合電線2の一方の導電線材3Bおよび絶縁材4の
途中を所定長さだけ切断したものである。
【0041】図14にこのノイズフィルタF6 の等価電
気回路図を示す。このノイズフィルタF6 は、4端子π
型フィルタを構成しており、信号および電源回路などで
発生するノイズの吸収素子として有効に機能する。
【0042】次に、本発明の第7の実施例を図15に基
づき説明する。上記第4の実施例においては、複合電線
を使用して、3端子ノイズフィルタを構成したが、本第
7の実施例においては、図15の等価電気回路図にて示
すように、複合電線2の一方の導電線材3Aの両端部
を、第1および第2端子部5A,5Bにそれぞれ接続
し、かつ一端部が第3端子部5Cに接続された他方の導
電線材3Bの途中を所定長さだけ切断するとともに、そ
の切断されかつ第3端子部5Cに接続されていない側の
分割導電線材3Bbの端部を、第2端子部5Bに接続し
たものである。
【0043】すなわち、このように構成することによ
り、 インダクタンス(L)成分の大きい一種の共振フ
ィルタF7 を得ることができる。次に、本発明の第8の
実施例を図16に基づき説明する。
【0044】本第8の実施例においては、上記第2の実
施例におけるノイズフィルタF2 を構成する2本の電線
の替わりに、複合電線を使用したものである。すなわ
ち、図16の等価電気回路図に示すように、芯体の胴部
の外周面に、複合電線2を順次巻き付け、この複合電線
2の一方の導電線材3Aの中間部2箇所において所定長
さだけ切断するとともに、これら各切断箇所に、フラン
ジ部13側に設けられた第1および第2端子部5A,5
Bを接続し、かつ他方の導電線材3Bの中間部1箇所を
所定長さだけ切断するとともに、この切断箇所に第3端
子部5Cを接続し、さらにこの他方の導電線材3Bの長
さを、3分割された一方の導電線材3Aの2分割分の長
さに相当する長さにしたものであり、共振フィルタF8
として機能する。
【0045】次に、本発明の第9の実施例を図17〜図
20に基づき説明する。上記第1実施例の3端子部のノ
イズフィルタF1 においては、2本の電線を芯体の胴部
外周面に巻き付けることにより構成したが、この第9の
実施例においては、図17に示すように、左右側枠部7
間に所定間隔置きにリード線部8が形成されてなるリー
ドフレーム6の上記リード線部8に、2本の電線を巻き
付けることにより構成したものである。この場合、リー
ド線部8がそれぞれ端子部となる。
【0046】すなわち、図18に示すように、リードフ
レーム6の両側枠部7間に所定間隔置きに形成されたリ
ード線部8の3本の内、2本のリード線部8A,8B
に、第1の実施例で説明したと同様の2本の電線1A,
1Bの各一端部を接続した後、3本のリード線部8の周
囲に、この2本の電線1A,1Bを所定回数巻き付け、
そして一方の電線1Aを切断した後、さらに他方の電線
1Bを所定回数巻き付けた後、その他端部を残りのリー
ド線部8Cに接続する。
【0047】次に、一方の側枠部7を切断した後、その
巻き付け部分を合成樹脂などにより被覆して外装を行
い、その後図19に示すように、他方の側枠部7を切断
すれば、図20の等価電気回路図に示すように、第1の
実施例と同様の3端子ノイズフィルタF9 を得ることが
できる。
【0048】次に、本発明の第10の実施例について説
明する。上記第9の実施例においては、リードフレーム
を使用した3端子ノイズフィルタについて説明したが、
本第10の実施例においては、同じくリードフレームを
使用して、第3の実施例で説明した4端子ノイズフィル
タを構成したものである。
【0049】すなわち、この4端子ノイズフィルタは、
リードフレームの4本のリード線部の内、2本のリード
線部に、2本の電線の各一端部を接続して所定回数巻き
付けた後、各電線の他端部を残りの2本のリード線部に
接続することにより、4端子ノイズフィルタを構成した
ものである。
【0050】なお、製造方法は、第9の実施例とほぼ同
様であるので、詳しい説明は省略する。ところで、第1
〜第8実施例においては、芯体を使用するとともに、そ
の材料としては絶縁材料であると説明したが、磁性材料
であってもよく、また芯体のフランジ部に各端子部を取
り付けるようにしたが、例えば芯体自体を基板上に実装
する場合、その基板側に端子部を設けるようにしてもよ
い。
【0051】さらに、上記各実施例で説明したフィルタ
素子の製造順序は、この順序に限定されるものではな
く、勿論、適宜その順序を変更することができる。例え
ば、電線、複合電線を胴部に巻き付けた後に、その導電
線材の所定端部をそれぞれの端子部に接続するようにし
てもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明のフィルタ素子の構
成によると、それぞれ導電線材が絶縁材で被覆されてな
る導電体を、芯体若しくはリード線部に2本並行に巻き
付け、または2本の導電線材が絶縁材で被覆されてなる
複合導電体を、芯体若しくはリード線部に巻き付けるこ
とにより、ノイズフィルタ、共振フィルタなどのフィル
タ素子を形成するようにしたので、従来のように、箔膜
を巻き付けるもの、または箔膜を折畳むものに比べて、
製造に手間が掛かる箔膜などを使用する必要がないとと
もに複雑な装置を必要とせず、したがってその製造工程
が非常に簡単になるとともに安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるフィルタ素子を
構成する電線の断面を示す斜視図である。
【図2】同第1の実施例のフィルタ素子を構成する芯体
の外観を示す斜視図である。
【図3】同第1の実施例のフィルタ素子の製造工程を示
す斜視図である。
【図4】同第1の実施例のフィルタ素子の製造工程を示
す斜視図である。
【図5】同第1の実施例のフィルタ素子の製造工程を示
す斜視図である。
【図6】同第1の実施例のフィルタ素子の等価電気回路
図である。
【図7】同第1の実施例におけるフィルタ素子の変形例
の外観を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施例におけるフィルタ素子の
等価電気回路図である。
【図9】本発明の第3の実施例におけるフィルタ素子の
外観斜視図である。
【図10】同第3の実施例におけるフィルタ素子の等価
電気回路図である。
【図11】本発明の第4の実施例のフィルタ素子を構成
する複合電線の外観を示す斜視図である。
【図12】同第4の実施例におけるフィルタ素子の等価
電気回路図である。
【図13】本発明の第6の実施例のフィルタ素子を構成
する複合電線の外観を示す斜視図である。
【図14】同第6の実施例におけるフィルタ素子の等価
電気回路図である。
【図15】本発明の第7の実施例におけるフィルタ素子
の等価電気回路図である。
【図16】本発明の第8の実施例におけるフィルタ素子
の等価電気回路図である。
【図17】本発明の第9の実施例のフィルタ素子を構成
するためのリードフレームの要部平面図である。
【図18】同第9の実施例のフィルタ素子の製造工程を
示す平面図である。
【図19】同第9の実施例のフィルタ素子の製造工程を
示す平面図である。
【図20】同第9の実施例のフィルタ素子の等価電気回
路図である。
【図21】従来例におけるノイズフィルタを構成する導
体および絶縁シートの分解斜視図である。
【図22】従来例におけるノイズフィルタの製造手順を
説明する分解斜視図である。
【図23】従来例におけるノイズフィルタの外観斜視図
である。
【符号の説明】
1 電線 2 複合電線 3 導電線材 4 絶縁材 5 端子部 6 リードフレーム 8 リード線部 11 芯体 12 胴部 13 フランジ部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状胴部を有する芯体に3個の端子部を
    設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、それぞれ導
    電線材の周囲が絶縁材で被覆されてなる2本の導電体を
    並行に順次巻き付け、上記一方の導電体の両端部および
    他方の導電体の一端部を、それぞれに対応する上記各端
    子部に接続したことを特徴とするフィルタ素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフィルタ素子において、各
    端子部に、それぞれ導電線材の周囲が絶縁材で被覆され
    てなる導電体を、所定長さでもって接続したことを特徴
    とするフィルタ素子。
  3. 【請求項3】円筒状胴部を有する芯体に4個の端子部を
    設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、それぞれ導
    電線材の周囲が絶縁材で被覆されてなる2本の導電体を
    並行に順次巻き付け、上記各導電体の両端部を、それぞ
    れに対応する上記各端子部に接続したことを特徴とする
    フィルタ素子。
  4. 【請求項4】円筒状胴部を有する芯体に3個の端子部を
    設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、2本の導電
    線材が互いに絶縁されるようにその周囲が絶縁材で一体
    的に被覆されてなる複合導電体を順次巻き付け、上記一
    方の導電線材の両端部および他方の導電線材の一端部
    を、それぞれに対応する上記各端子部に接続したことを
    特徴とするフィルタ素子。
  5. 【請求項5】円筒状胴部を有する芯体に4個の端子部を
    設けるとともに、この芯体の胴部外周面に、2本の導電
    線材が互いに絶縁されるようにその周囲が絶縁材で一体
    的に被覆されてなる複合導電体を順次巻き付け、上記各
    導電線材の両端部を、それぞれに対応する上記各端子部
    に接続したことを特徴とするフィルタ素子。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のフィルタ素子において、
    2本の導電線材の内、一方の導電線材の途中を切断した
    ことを特徴とするフィルタ素子。
  7. 【請求項7】請求項4記載のフィルタ素子において、一
    端部だけが端子部に接続された他方の導電線材の途中を
    切断するとともに、この切断されかつ端子部に接続され
    ていない側の分割導電線材の端部を、その端部に対応す
    るとともに一方の導電線材の端部が接続された端子部に
    接続したことを特徴とするフィルタ素子。
  8. 【請求項8】円筒状胴部を有する芯体の胴部外周面に、
    2本の導電線材が互いに絶縁されるようにその周囲が絶
    縁材で一体的に被覆されてなる複合導電体を順次巻き付
    け、上記一方の導電線材の途中2箇所を切断するととも
    に、これら各切断箇所を芯体側に設けられた各端子部に
    それぞれ接続し、かつ上記他方の導電線材の途中を切断
    するとともに、この切断箇所に端子部を接続し、かつこ
    の他方の導電線材の長さを、3分割された一方の導電線
    材の2分割分の長さに対応する長さにしたことを特徴と
    するフィルタ素子。
  9. 【請求項9】請求項1〜8記載のフィルタ素子におい
    て、端子部を芯体が実装される基板上に設けたことを特
    徴とするフィルタ素子。
  10. 【請求項10】それぞれ端子部となる3本のリード線部
    に、それぞれ導電線材の周囲に絶縁材で被覆されてなる
    2本の導電体を巻き付けるとともに、一方の導電体の導
    電線材の両端部および他方の導電体の導電線材の一端部
    を、それぞれに対応する上記リード線部に接続したこと
    を特徴とするフィルタ素子。
  11. 【請求項11】それぞれ端子部となる4本のリード線部
    に、それぞれ導電線材の周囲に絶縁材で被覆されてなる
    2本の導電体を巻き付けるとともに、上記各導電体の導
    電線材の両端部を、それぞれに対応する上記各リード線
    部に接続したことを特徴とするフィルタ素子。
JP7728593A 1993-04-05 1993-04-05 フィルタ素子 Pending JPH06290945A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006352568A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Tdk Corp 積層型フィルタ

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